1 :
名無し物書き@推敲中?:
ワショーイ
2 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/17 19:17
2げっちぃー
3 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/17 19:18
22
4 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/17 19:18
梅雨入りの季節であった
前スレ(パート7)消化してからはじめようや
かび臭い寝床から抜け出して、北向きの格子戸から外をみる。
今日も雨だった。
8 :
◆hRKFl5jU :02/06/17 19:22
レベルひくいですね
言われっぱなしカヨ!?
あきらはどうせ和美の、いつもの癖である小言が始まったと思い、
物思いにふけるふりをした。
11 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/17 20:59
あくまでふりだった
12 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/17 21:15
あくまのふりだった
13 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/18 01:04
14 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/18 02:20
15 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/18 02:34
ワン樹が現れた。
16 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/18 02:44
まもなくしてワン樹は死んだ
17 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/18 02:49
幽体となったワン樹は、
18 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/18 02:56
幽霊のままだった。
ワン樹シリーズここに完結。
19 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/18 02:59
雄山丸が現れた。「姉さん・・・」
20 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/18 03:08
「姉さんのオッパイやわらかいよ・・・」
21 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/18 04:03
「おっぱいだけでいいの…?」
22 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/18 04:25
おしりもいい?
23 :
一行小説とは関係なし:02/06/18 04:41
「すぐにシモネタにはいる消防、くだらんからやめれ
おもんないねん、そんなんで喜ぶの消防だけやで」とも聞いた。
24 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/18 04:42
「二行で書いてる荒らしは放置ね」とワン樹はいった
25 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/18 07:50
おしりだけでいいの?
26 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/18 13:42
じゃあオマンコも・・・
sage
じゃあsage
29 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/18 17:26
とsage子はいった
30 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/18 18:02
トル子は大喜び
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32 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/19 00:05
と、31はいった
と、32はいった
34 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/19 01:14
と、33は曇った声で呟いた
あっそ
36 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/19 12:09
今回の雑菌消防はなかなか消えないな・・・。引きこもりの鬱憤をこんなところで晴らすな 迷惑だ 死ね
パート5の頃はもっとおもしろかったのに、と37はおもった。
そしてこのスレは終了した
短かったね。
まったくだ。
はいはい。
だよね。
そしてこのスレは終了した
44 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/02 05:06
自作自演リレーも、とうとう疲れてやめちゃったのね
45 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/06 23:55
自作自演リレー再開期待age
46 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/12 15:28
47 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/16 21:13
こんなところできくのもなんだけど単純な質問させて、自分にとってはかなり大事な質問です。 おねがいします。 PCを買い替えるとしたら、今は買い替え時ですか? それとももう少しまった方がいいですか? 待つとしたらいつぐらいまで待つのがいいでしょうか?
48 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/19 14:36
マターリしようぜ
49 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/25 23:44
↓愛は万人に。信頼は少数の人に。<シェイクスピア>
50 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/26 21:18
51 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/26 22:51
あきらはそのテのゲームは苦手だったので、関係ないとばかりに無表情に読み流した。しかし和美は、
1は美樹本=田中
53 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/26 23:09
「・・・よ!」と、あくまで自分の推理の方が正しいと言って譲らなかった。しかし陰鬱な夜だ。こんな夜には何かが・・・
54 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/28 08:32
・・・やってくる。
55 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/28 13:08
「シツモン二コタエテクダサイ。」不意に窓の外で声がした。「!」何とそこには、雨にぐっしょりと濡れた47の姿が・・・
56 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/28 16:07
雷光に47の姿が一瞬照らし出される。「キャーーーーーッ!」そのとき和美が見たのは
57 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/28 16:10
アホ面下げたワナビー文芸板の夏厨だったヨ……
58 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/28 16:15
「ソレジャコタエニナッテイマセン。」と、47の手が窓ガラスを引っ掻いた。はずみで爪が割れる。
「爪が割れる」 この言葉から連想されたのは・・・いや止めとこう、こんな言葉を知っているのはまともな人間ではない。
60 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/28 16:35
そんな考えがあきらの脳裏に一瞬閃いたが、目は窓の外に釘付けだった。
61 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/28 16:51
「・・・それって瓜じゃない?」極限状態の中での奇跡か、和美はあきらの思考を読んだ。が、その時
草刈正男の美声が聞こえた。
63 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/28 17:11
しかし、けたたましく窓ガラスの砕ける音でその美声は打ち消された「コタエニナッテイマセン!」
64 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/28 18:18
和美が再度悲鳴を上げた。後退さった拍子に体がTVモニターにぶつかり、そこに映し出された草刈正男の画像が乱れる。
65 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/28 18:47
「今日って燃えるゴミ?燃えないゴミ?」
乱れた草刈の唐突なセリフ
66 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/28 20:12
に、二人の目が一瞬そちらに泳ぐ(それって二行だ)。しかし、
67 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/28 21:19
「コタエテ・・・」ガラスで切ったのだろうか、唇を血でベタベタさせた47の上半身が、ずるりと室内に落ち込むのを見て
テレビの中の草刈正雄は不敵な笑みを浮かべるのだった。「質問する相手を間違えましたね」
69 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/28 23:30
どんよりと曇った47の双眸が、のろのろと草刈正男へと向けられる「コタエテ・・・」
70 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/29 08:57
和美の手が、あきらの腕をぎゅっと掴んだ。顔を必死に背け小刻みに震えている。もう限界だ。あきらは47に向き直った。
71 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/29 11:47
「・・・質問って、何だっけ。」
72 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/29 12:34
47の目が、すうっと細くなる。
こんなところできくのもなんだけど単純な質問させて、自分にとってはかなり大事な質問です。おねがいします。PCを買い替える
としたら、今は買い替え時ですか?それとももう少しまった方がいいですか?待つとしたらいつぐらいまで待つのがいいでしょうか?
74 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/29 13:07
>>73 とりあえずオナニーしろ。
果てた後で考えると一番良い方法が浮かんでくる物です。
人間はそういう風に出来ています。
75 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/29 13:31
マジレスしてくれた74と、ネタにしてしまった47に済まないと思いつつ、和美はあきらの顔を見上げた。
76 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/29 13:40
すると、そこには見るも無惨な惨殺したいがあった。
77 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/29 13:51
と、見紛うほどあきらと47の表情は凄惨なものであった「・・・俺の考えでいいんなら。」あきらは口を開いた。
78 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/29 13:57
「ほら、『思い立ったが吉日』って言うだろ?やっぱり買い換えについて考え始めたその時が、買い替え時ってことじゃないかな」
79 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/29 13:58
「・・・・・・」
80 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/29 14:00
一瞬の沈黙があった。あきらと和美は、小さく息を呑む。
81 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/29 14:02
ふと、47の表情に変化が現れた。心なしか、幾分和らいだ様子にも見える。
82 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/29 14:04
「そうですか、わかりました。それではさようなら。」
83 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/29 15:40
47は去っていった。壊れた窓枠を乗り越えて。あきらと和美は深いため息をついた。その場にずるずるとへたり込む。
84 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/29 15:49
じきに夜明けだ。また新しい一日が始まる。そして一行リレー小説の冒険は、まだまだ終わらない。
85 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/29 15:50
はい、ばとんたっち
86 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/29 15:52
「第二章」
ふと、夢から目覚めた。
88 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/30 01:27
しかし、眠かったのでまた寝た。
89 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/30 01:28
おねしょの温かさで、また目が覚めた。
90 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/30 09:16
布団をめくって、舌打ちした。「またお前・・・」いつの間にか入り込んでいた飼い猫を膝で押しのけ、のろのろと上体を起こす。
91 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/30 10:47
本屋で2ちゃんの本を見つけ、おそるおそる手を伸ばした。
92 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/30 21:48
数頁パラパラとめくってみるが、寝起きの頭には何も入ってこない。そのままぽんとクッションの上に放り出す。
93 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/31 00:43
彼の寝室の中には、ジュンク堂書店があるのだ。うらやましい。
94 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/31 00:46
と言うよりジュンク堂に住んでいるのだ。
95 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/31 01:07
「まーくん、学校遅れるわよー」、ジュンク堂の店員が僕を起こしてくれた。
96 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/01 00:39
僕はまーくんじゃない。僕の名は。あれ、僕の名前って何だっけ?
97 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/01 07:10
そこまで考えてふと、まだ自分が眠っていることに気がついた。目が覚めた。。
98 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/01 10:54
書泉にいた。
99 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/01 11:48
現在の時間は11時17分だった。僕は寝すぎたんだと、確信した。
100 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/02 01:01
そしてパソコンをつけて2ちゃんねるにカキコすると100をゲットしているのに気がついた。
101 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/02 12:56
「現れたなキリ番ゲッターめ!覚悟しろ!」突如書泉のドアから現れた正義(?)の味方が、僕に向かって身構えた。
「さぁ、ぼくと戦え、次は20番だ」といい、ノーパソ片手に身構えた。
103 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/03 23:31
pu
104 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/03 23:34
おお、自作自演小説リレー再開したんだね!
待ちわびたよ
>>44-46あたりで期待ageされてるのに書いてくれないから、
もう止めちゃったのかとおもった
105 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/04 00:08
「!」新たな敵
>>104の登場に、正義の味方とキリ番ゲッターは
肥溜めに落ちて死んでしまったとさ……
おしまい
107 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/04 00:39
「二行だゴルア!」と味方とゲッターはほぼ同時に肥溜めから這い上がった!しかしやっぱり臭いのヤなのでお風呂行くから一時休戦。
108 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/04 01:31
ヤター
今夜も自作自演小説リレーだー
ガンバ!
小説自体は全然面白くないけど(っていうか小説でもなんでもないか)
わかりやすい自作自演が面白いのでこのスレ読んでると面白い
110 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/04 11:38
「複数行やめ!皆もやる!」叫んだ途端我に返った。ここは?いつの間にか僕の前面にベンチが置かれ、皆そこでポプコーンを食べている
ベンチに座った皆がこう語りだす「segeで…」まるで呪文のように…
112 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/04 14:17
立ち去ろうとした僕は、自分の体が酷く重いことに気が付いた。僕は着ぐるみの中にいた。不意にスポットライトが舞台の袖を照らし出す
113 :
あぼーん巡査長:02/08/04 14:48
パニックに堕ちた僕はその重たい着ぐるみを着たまま突如ソーラン節を踊りだした。
最前列にいる美少女の視線が氷となって僕の心を攻め立てる。
ここは、ありきたりの駄文を並べ立てるところですか。
117 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/04 20:40
そして115と116はケコーンした。
乱れ飛ぶ野次の中、彼の意識は再び白濁していった。そして・・・
猛烈な刺激臭によってとんぬらは目覚めた。見ると理科委員がこちらの顔を覗き込んでおり、その手にはアンモニアの小瓶が握られている
「何してんだゴルア・・・」とんぬらは呻いた。
「あいつの爪をよけて、転んで頭を打ったのよ」脇で同様に伸びている級友210を介抱していた保健委員が、こちらに向き直った
とんぬらはそこで初めて自分が保健室にいることに気が付いた。見ると部屋には無残な破壊の痕が残されており、窓側一面の壁もない
「!」思い出した。とんぬらは理科委員の膝から跳ね起きた。「奴は?!」
理科委員の眼差しがつと外へと向けられた。促されてとんぬらも顔を向ける。そこへ咆哮と銃声が聞こえてきた。「ゴルゴ!」
「ユルサナイ!」クマさん必殺の張り手から、ゴルゴは横跳びで逃れた。倒れ込み様、引き金を絞り込む。
微かな破裂音と共に撃ちだされた特殊なBB弾は、正確にクマさんの眉間を捉えた。が、
「痛いプー」言葉とは裏腹に、クマさんはその体長5m程は有る着ぐるみのような巨体を、ほんのチョッピリ揺すってみせただけだった
「・・・」ゴルゴは再び駆け出した。常人なら舌を巻いているトコロだ。
この風紀委員のオニのような持ち物検査をかい潜って持ち込まれたエアライフルは、ゴルゴ独自のカスタマイズにより
下手な実銃よりはるかに強い攻撃力を有しているのだ(良い子はマネしない)。しかし今は倒すことが目的ではない。
囮役は十分に務められる。この角を曲がれば中庭を挟んで、今は人気のない特別教室棟に出る。
「!」中庭に踏み出した瞬間、ゴルゴの足は何かにもつれた。たまらず前につんのめる。
半回転したその体は、ロープと共にふっ飛んできたカラーコーンとぶつかり合って、そこに敷かれたブルーシートの上を滑り落ちていった
誤算だった。ゴルゴは1.5mの深さにまで掘り下げられた中庭の中から、上を仰いだ。
中庭はちょうど、この登校日を除く夏休み期間を利用した改修工事の只中にあった「ユルサナイ・・・」クマさんは静かに穴の縁に立った
黄色いまん丸な両手が、大きく広げられる。ダイブする気だ。
「・・・(RPG7を持ち込むべきだったな)」ゴルゴは捻った足首を投げ出したまま、それを見つめた。そして・・・
「お前の相手は俺だゴルア!」とんぬらの蹴りが、クマさんの横っつらにめり込んだ。
139 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/09 18:48
轟音と共に、クマさんの巨体が倒れこむ。
「痛いブー」ほっぺを腫らしてクマさんがこちらを振り返った。黒いオニキスビーズのようなつぶらな瞳が、文字通り三角に変わっている。
「!」耳元で風が鳴った。すんでのところで身をかわす。トンボを切ったとんぬらは、しなやかな動作で後方に着地した
クマさんの爪にかけられ、白いカッターシャツの胸の辺りが真一文字に裂けている。
胸からは夥しい量の鮮血が流れている。まるでカゴメトマトジュースを溢したみたいだ。
実際それは隠し持っていたジュースの為だった。
「ち!」とんぬらは身をひるがえすと中庭や校舎とは反対方向、クラブハウスの立ち並ぶ校庭の片隅に向かってダッシュした。
「ユルサナイ!」クマさんが後を追う。
「とんぬら君!」風紀委員が悲鳴を上げた。彼女は避難時の点呼の際にとんぬら達の姿が見えなかったので、探しに来ていたのだ
学校は先だっての隕石、そしてこのクマさんの突然の襲撃により大混乱に陥っていた。
生徒達は正門の有る校庭側がこの有様なので、裏門より点呼の済んだクラス順に近くの公園までの避難を開始していた
「助けなきゃ!」そういって駆け出そうとした風紀委員の肩を、誰かがつかんだ。
はっとして振り返ると、ちょうど新しいタバコに火をつけようとしている担任の姿が目に入った。「先生・・・」
担任は肩をすくめて見せた。「いいのよ、あの子なら大丈夫。それよりあんたも早く、避難しなさい」
とまどう風紀委員の肩を押しやりながら担任は後ろを振り返った。そのジャケットの内ポケットにはあの隕石の欠片が音もなく光っていた
風紀委員は死んだ
後を追うようにして担任も死んだ
と錯覚させるような殺気が、ここには満ちていた。
「ユルサナイ・・・」クマさんの歩みに合わせて、とんぬらはまた一歩後退さった。すぐ後ろはブロック塀だ。
158 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/10 13:34
上はかなりの高さまで防球ネットが張られている。行き止まりだ「・・・ちっ!」
クマさんは余裕をかまして、腕をぶーらぶーらさせている。さっきより一段と大きくなったように見える。
こいつが何者なのかは分からない。だが向かってくれば戦う、それだけだ。とんぬらは身構えた。
間合いをはかった。踏み込んだ。と、その時
「とんぬら!これを使え!」突如あがった声と共に、何かがもの凄い勢いで一人と一匹の間に打ち込まれた。
ずしんという鈍い音と共に、それはクマさんのすぐ足元にめり込んだ。「プー」クマさんは思わずたたらを踏む
見るといつの間にか体操着に着替えた体育委員が、クラブハウスを背にして立っていた。すらりと伸びた小麦色の素足がまぶしい
彼女は再び身構えた。その手がかざしているのは、ゆうに20kgは超えているであろうバレーボール大の「鉄球」だった。
「こいつは俺達女子バレー部が全国大会制覇を目指して代々行ってきた『地獄のマル秘特訓』の切り札として使われてきたものだ。
その破壊力は伊達じゃない。こいつを使え!奴の懐に入るな!すぐに爪の餌食になるぞ!」
いつもなら「どんな特訓だゴルア!」とキレるところのとんぬらだったが、今はそんな余裕は持ち合わせていなかった。
169 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/11 13:07
「ユルサナイ!」体勢を立て直したクマさんが、怒りの雄叫びを上げた。
「上げろ!」「おう!」とんぬらの呼びかけに、体育委員は思いきり高くトスを上げた。それに合わせてとんぬらも跳躍する。
腕を大きく振りかぶった。打った。「くらえゴルア!」鉄球はクマさんの頭を直撃した。「痛いプー」
172 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/11 16:56
バレーボール大の鉄球が二十キロ?
あほか?
173 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/11 16:57
こんな訓練、何の役に立つんだよ
そう最後に言い残して、クマさんは息絶えた。享年7才5ヶ月。短い生命だった。
ざわめきながらも、生徒達の避難は続いていく。
「馬鹿!二十キロとは断定してないだろ?『優にそれ以上は超えている』っていってるんだ!」「どちらにしろ化けモンさ」
とんぬらは汗をぬぐった。「やったか?」体育委員はかぶりを振った。「待て!油断するな!まだ息はある、来るぞ!」
「・・・やっぱりそうだ」「え?」緑化委員の言葉に風紀委員は振り返った。
緑化委員は中庭の改修工事の穴の中から、その柔和な顔だけを覗かせている。
ここからでも、校庭の片隅で繰り広げられている闘いをうかがい知ることは出来た。
「あのクマですよ。さっきから見ていたけれど、どうやらダメージを与えられるのはとんぬらの攻撃だけみたいだ。
教室を壊した時にたくさんの瓦礫をかぶった時にも、ゴルゴが攻撃を仕掛けた時にも平然としていたのに。
どうやら狙いも彼みたいだけれど、一体何があったんだ?」
風紀委員はうなずいた。
「どちらにしても、やっぱり私達あの二人を助けに行くべきよ。警察には通報したけれど、何だか隕石騒ぎのせいで
どこも混乱しているみたいで、いつここへ来てくれるのかも分からないし。」そこでふと、風紀委員はその形のいい眉をひそめた。
避難しろと言った後、先生は再び姿を消していた。一体どこに行ったのだろう。
「それなら早く、こっちを手伝ってえなー」後ろで声がした。
見ると矢部っちがゴルゴに肩を貸しながら、上に押し上げようとうんうん唸っている。緑化委員は慌てて戻る。
「頑張るのよ!」風紀委員は応援した。
・・・・・・
そして風紀委員と緑化委員は死んだ
としたらヤなのでそれはなし。あー四日ぶりだ。おじいちゃん、ジャガイモと枝豆をたくさんありがとー。とゆコトで「幕間終了」・・・
「ユルサナイ」クマさんはまん丸な両手をつくと、ふらつきながらもゆっくりとその上半身を起こし始めた。また一回り大きくなっている
「・・・一体何なんだ?こいつは」ボールラックから新たな鉄球を取り出しながら、体育委員は小さく呻いた。明らかに怯んでいる。
見た目は質の良い短毛のモヘアで作られたテディベアそのもののクマさんだった。しかしその質感・息遣いは明らかに生物のそれなのだ
とんぬらは無言だった。どうであろうと負ける気がしない。それが今のとんぬらの心境だった。血がふつふつとたぎっている。
「来やがれ!」とんぬらは身構えた。彼は知る由もなかったが、この闘いによってその血の中に眠っていた「何か」が目覚めつつあった
三者の間に一様の緊張がはしる。と、その時、
「待って。」ほっそりとした影がとんぬらと体育委員の視界をさえぎり、クマさんの前に飛び出した。
「!」気勢をそがれた二人の顔色が変わる。そこに現れたのは、息を弾ませた飼育委員だった。手に何かを握り締めている。
「馬鹿、くるな!」「どけ!」二人は同時に叫んだ。
「いや」飼育委員はかぶりを振った。目には涙が光っている。一瞬とんぬらの破れたシャツを見てはっと体を強張らせたが
それでもその場を離れなかった。飼育委員は叫んだ。「お願い!クマさんを殺さないで!」
とんぬらは舌打ちした。飼育委員を引き戻そうにも、彼女はクマさんに近付き過ぎている。
クマさんの姿勢に変化はないが、それでもそのつぶらな瞳が注意深く三人の動きを追っていることに変わりはない
無闇に飼育委員の許に駆け寄ろうとすれば、迷わず二人を引き裂くだろう。
体育委員がちらりとこちらに視線を向けた。彼女もどうするか考えあぐねているのだ。
おもむろに飼育委員はクマさんの方に向き直った。おずおずと、しかし意を決したようにさらに数歩近付くと、その鼻先にしゃがみ込む
思わず前に出ようとした体育委員を、とんぬらは制した。
飼育委員は、そっとクマさんに話しかけた。「ごめんなさい。怒らないで。」クマさんは目の前で飼育委員の震える指が、
その手の中の小さな包みを開いていくのをじっと凝視していた。やがて白い清潔なハンカチの中から、数個の角砂糖が現れた。
飼育委員は、それをクマさんに差し出した。
「どうぞ。あなたに食べてもらおうと思って、用務員室から分けてもらってきたの。甘い物が好きだと思ったから」
クマさんは答えなかった。ただ飼育委員をじっと見つめながら、ふんふんと角砂糖の匂いを嗅いでいる。
飼育委員は普段のおっとりとした彼女からは想像もつかないくらい真剣な表情で、言葉を選びながら懸命に話を続けた。
「・・・あなたがここに来たのは、ちゃんと事情があったから。何がそんなにあなたを怒らせたのかは、私には分からない。
でもお願い、もう許して。私からも謝ります。そして早くお家に帰って。だってこのままここに居たら、もっとたくさんの人がやってきて
あなたをもっと怖い目に合わせてしまうから。だからお願い、早く帰って。」
クマさんが不意に動いた。飼育委員の指先で、その口をあんぐりと開けたのだ。
中には小さいが、剃刀のように鋭い歯が並んでいるのが見てとれる。反射的に、とんぬらと体育委員の体が動いた。
そして体育委員は死んだ
数時間後、クマさんも死んだ
「伏せろ、飼育委員!」体育委員は鉄球を投げ上げながら、腕を大きく振りかぶった。同時にとんぬらは飼育委員に向かってダッシュする
今日はお葬式
まもなくして飼育委員も死んだ
「やめて!」驚いた飼育委員は、思わずクマさんをかばうようにその身体にすがりついた。こぼれた涙が、クマさんの額に降りかかる
しかし飼育委員は死んでいた
その瞬間だった。「ユルス。」
なんか自分の思い通りにいかないと「略」とかするわがままな人がいるね」とお葬式にきていた生徒たちは言った
ユルスは死んだ
233 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/16 22:38
晒しage
邪魔すんな!おれがかいてんだから!
ぽんという短い破裂音と共に、辺りがピンク色の煙に包まれた。たまらず体育委員はその場に尻もちをつく。
しかし体育委員は死んでいた
237 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/16 22:42
おお、自作自演小説の真っ最中にお目にかかれるなんてラッキー
と、うんこちゃんねーねーうんこちゃん君は何故そんなにかわいいんだい?
>>231 ずっと一人でやってるからそういうわがままも通っちゃうんだよ」と死んだクマさんの友達はいった
240 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/16 22:48
じゃあ某スレでヲチ開始ね>みんな」とサザエさんは言った
241 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/16 22:49
「
>>240 OK」とサザエさんは明るく返事をした
武蔵丸が現れた。「兄さん・・・」
「兄さんのオッパイやわらかいよ・・・」
「奴はどこだ!」とんぬらは飼育委員を抱きかかえたまま、素早く辺りを見回した。徐々に煙が薄れていく。
飼育委員の亡骸をかかえたまま、素早く辺りを見回した。徐々に煙が薄れていく。
「あ」飼育委員の小さな悲鳴に、とんぬらはそちらに視線を戻した。
247 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/16 23:19
そしてとんぬらは死んだ
ピカチュウ!ジュウマンボルトダ!
「おっぱいだけでいいの…?」
見ると飼育委員の膝の上で、体長30cm程にまで小さくなったクマさんが、ちょこんとお座りしながら角砂糖を食べている。
249は逝ってよしよーん
三人は絶句した。〜続く!また明日ね〜
と、けがらわしい声が部屋中に響いた
「いつまでも悲しんでちゃいけないね。せっかく大阪にいるのだからよしもと新喜劇でも見に行って元気だそう。」ワン樹、NGKへ
>>253 「サザエさんお疲れさまです」とノリスケは言った
そしてサザエさんは空想の中の「みんなが集まる大人気のヲチスレ」へと帰っていった
258 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/16 23:30
ワラタ
おしりだけでいいの? じゃあオマンコも・・・
兄さん…胸からは夥しい量の鮮血が流れている。まるでカゴメトマトジュースを溢したみたいだ。
うんこと下痢糞を混ぜ合わして、ゲロと痰をぶっかけてそれを自身の目に入れる
と、現代の情勢とうんこについて考えてみた
お前ら(おまえか?)つまんねーよマジ氏ねや。
自作自演のほうがまだマシだ、いーじゃねえかそのままやらせてやれやずっと。
と、うんこちゃんねーねーうんこちゃん君は何故そんなにかわいいんだい?
うんこを漏らした。公衆の面前で 堂々と
と、うんこちゃんねーねーうんこちゃん君は何故そんなにかわいいんだい?
うんこと下痢糞を混ぜ合わして、ゲロと痰をぶっかけてそれを自身の目に入れる
268 :
253続きよーん:02/08/17 01:05
その男の名前はエンテロトキシン2世。黴世界の貴公子である。
おいおい、何だコリャ。
これじゃー荒らしてんのはお前の方だろ、略されても文句いえねえぞ。
ageんなら、もう少しマシなモン書いてみろや。スカトロならスカトロでかまわんからよ。な。
そうしている間に武蔵丸とそのスタッフを乗せたムルパティ航空の旅客機は無事に東ティモールのディリ空港を離陸した。
「また荒らし=269が来たから、例のヲチスレへ避難ね>ALL」とサザエさんは言った
「それじゃあチン×ンの見せ合いしましょうよ。一番小さい子がベッドの下に行くのよ。いい?」
美川憲一が提案した。
すると、バター犬をやりはじめた
そう思うのも無理は無い。なにせありったけの精液を一瞬のうちに搾り取られたのだから。
うんこの中から、世界規模 グローバルなものでもない
癌のようだまるで、うんこと自身の間 少ししか距離はないのに ああうんこよ絶大なるうんこよ。
>>36 両方の乳首が床に擦れて、気もそぞろになる!
うんこの中で僕は目覚める
うんこのあるとこに風は吹くいや、風がある。その片鱗を見せたまま、君の遍路道中風がある
うんこの内包されたその堤 川は流れゆき、うんこを交えた陽は沈む
街はうんこの中にずぶりずぶりと、飲み込まれ北極で儀式が行われる
「もう、わたしのオマンコぐちょぐちょだわ。」女医は豚汁をすすりながらつぶやいた。
何だか荒れてるね。まあ自作自演でやってた香具師(エログロ前にね)、
こうなっても書き始めたものは最後まで書くこった、がんがれ!
見た感じ話はまとめて書けそうだから、いっそ複数行でやれ。そうすりゃ横槍入れられなくても済むし、
相手(こんな奴でもな)を略す、って乱暴なこともしないで済む。
取り敢えず話を完結させろ、以上!
つーかもう一言言っておくと、
そこまでして(他の人が書いたのを略したり、「>>○からの続きとか言ってレス番指定して自分の書いたところから再開したり)一人でかきたいなら
「私の小説を読んで下さいスレ」でも立てて、そのスレのなかで自分の作品紹介してみんなに批評してもらえばいいのに、以上!
てか、いきなり「氏んだ」展開じゃ続けようがないだろうよ(あといきなりエログロな)、
途中まではそこからでも何とかやってみたいだけど、他板・他スレでも似たような荒らしがあったし、
放置処置に落ち着いたってとこじゃねえか?まあ、自スレ立ててくれれば確かにそれが一番妥当かもしれないがな。
じゃあ俺は寝るぞ。
と、とうとうサザエさんが本音をぶちまけた
それからワン樹は梅雨明けを静かに待っていたのだった。
そして彼女は急死した
(´-`).。oO(細かい性格描写や設定の説明はどうでもいいって。早くセクースしろや。)
289はエロ小説スレにいけや。
いかりや長介、高木ブー、米良美一、美川憲一。この4人による乱交パーティーは朝まで7時間以上
休みなく続くのだった・・・
ユミはジーパンとパンティーを無理やり脱がされ、その陰部に男の剛直を一気に挿入された。
うんこと下痢糞を混ぜ合わして、ゲロと痰をぶっかけてそれを自身の目に入れる
294 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/17 18:34
わたしはエログロは書かないよー
いやがる294を296が無理矢理(296に続く
無理矢理294のパンツを脱がせた。294「いやあああああああああああああ」
297 :
1さん間借りしてマース:02/08/17 18:40
別にいやじゃないけど・・・昨日の続き書いていい?
298 :
とんぬらねー:02/08/17 18:42
自スレ立てかたわからないし、1サンさえ良ければそんなにかからないと思う
といって自作自演を再開する1さんであった
300 :
とんぬらねー:02/08/17 18:44
え?OK?それならうれしい。ごめんね、わがままいっちゃって。
ダメです。このスレッドはみんなのものです。一人が作品を独占的に発表するためのスレッドじゃありません。あなただけのスレッドじゃありません。
知るかよ。強引に書くからな。
303 :
とんぬらねー:02/08/17 18:48
じゃあとんぬらの続き。
>>259から続きいきまーす
304 :
とんぬらねー:02/08/17 18:49
ブサイクって意外とハゲないよな
305 :
とんぬらねー:02/08/17 18:49
「あひ、あああ、あん・・きもち・・い・・い」ユミのオマンコはとまらない
306 :
とんぬらねー:02/08/17 18:51
うーん、でも何だか新しいスレッドってもったいないんだよね。とんぬら君はラウンジクラシックで見つけたリレー小説出身だから、ここの方がいいような。ここもしばらくは私一人で遊んでいたもんで、それなら皆がこないうちにぱぱっと済ませちゃおうかなってね。
>>306 なんだか哀れなので、そこまでして書きたいのでしたらどうぞ
308 :
おくればせながらー:02/08/17 19:00
クラシックの人ゴメンネ、とんぬら君はわたしがおあずかりしてますよー・・・って、ここでいってみたり。でも何だか偶然見つけたとんぬら君がおきにになってしまったので、ついクラシックの方で話が終わっちゃった後、その行く末が気になって独自に話し考えてみたんだよねー。
310 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/17 19:05
おお、1さんいいですか!?やったー!じゃあ後でご飯食べてきたら頑張って書いてみます!ごめんね。あ、後リレーする人もいるから、私複数行でいいかな?誰かそういうのがいいっていってたよね?まあ、私のことは荒らしとでも思って、放置しちゃってくださいね。では。
がんばってください。楽しみにしてます。。
312 :
309さんごめんね:02/08/17 19:07
ゴメンネ、でもありがとう!夏休み中に何とかがんばっておわらせるからね!ごめんね!
『とんぬら君あらすじ〜詳しくはラウンジクラシック参照ね!』
とんぬら君は不思議な「おばあちゃん」の子供として誕生しました。
でも本人は知りません。生まれて間もなく生き別れて(死別説あり)しまったからです。
それからとんぬら君はごく普通の、ちょっと怒りっぽくって、友達思いで、悪いことをしたと思ったら
意外に素直に謝るような男の子として成長していきました。そして15才、中学三年生になった夏休みの最初の登校日・・・
彼はちょっとした偶然から、不思議なクマさんに遭遇します。
そしてこれまたちょっとした行き違いから彼とこのクマさんはけんかになり、
とんぬら君はこのクマさんをやすやすと負かしてしまいます(とんぬら君はけんかに強い)。
そしてこれは誰かのいたずらだとでも思ったのか、とんぬら君はロクに気にも留めずに、友達と共に学校へ向かいます。
しかしこのことがまさかあんな大事件につながるとは、彼はこの時予想だにしていなかったのです・・・
314 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/17 23:24
はじまりage
このボウガンは使える。皆僕を殺したがるにきまってる!
だから僕が皆を殺して優勝者だ!
赤松は島の中心地に来ていた。すると周りの気の2倍・・・3倍はある
丸々太った立派な樹木が生えていた。
赤松は幹を観察する…。
すると器用にも赤松はその幹の取っ掛かりを利用して登っていった。
しかし幹は5メートルはある。しかし登りやすく枝も伸び赤松は5分ほどで
葉が茂ったなかへ進入していった
赤松は茂った中を見渡すと流石に見通しも悪く動きにくいが寝れるような太い枝
ポイントを発見するとそこに細工を施し工夫をし枝を折り誰かが来ればボウガンで
一突きできるようになっていた。
この行動は運良く誰にも見られることは無かった。
見ると飼育委員の膝の上で、体長30cm程にまで小さくなったクマさんが、ちょこんとお座りしながら角砂糖を食べている。
三人は絶句した。
「やれやれ『清らかなる乙女の涙によりて、彼の者の怒りは解かれり』か。こちらの出る幕がなくなってしまったずら」
不意に背後から甲高く、しかししわがれた声がした。振り返ると、そこに担任教師が立っている。しかし何かがおかしい。
「久し振りだねえ、坊や。」
薄暗い民家の一室。玄関のすぐ横のL字型の廊下を進み、居間の白いテーブルの奥、
ややホコリが被っている深緑色のソファーの横に、谷沢はるか(女子12番)が
寄り掛かっていた。
バレー部のアタッカーである彼女の頬に、冷汗が一雫流れてきた。
それもそのハズだ。 ――――誰かが侵入したのだ。この民家に。
確かに聞こえた…風呂場か何所かの窓が割れる音を……
はるかは、居間の一番奥にあるソファーの奥に隠れ、これは民家にあったフライパン
(本当は包丁かなんかが欲しかったが、丁度キッチンに来た瞬間に誰かが侵入してきたので、
とっさにフライパンを取り出し隠れた。ちなみに、支給武器は携帯用とうがらしスプレーだった)を
強く握り締めた。
『ガチャッ』と、居間の扉が静かに開いた。誰が潜んでいるか分からない民家に
入るのに躊躇があったのか(私もそうだった)、懐中電灯で慎重に一歩ずつ歩いてきた。
そうして、ソファーの所まで来た所でその足を止め、はるかの方に光を当てた。
はるかも、必死になって長身の身体を折り畳んだ…が、もう遅かったようだ。
「誰なの!?」
女子の声だった。誰だろう…そう考えようとした瞬間、はるかの耳元に
カチャっと、引き金をひいた音が聞こえた。
――― これはマズい…相手は銃を持っている!!
「はるか…谷沢はるか…」
そう、はるかは答えた。そうすると、女子の誰かが
「――なぁ〜んだぁ…はるかかぁ…驚いただけ損したよ…」
と言った。
その言葉に、はるかがキレた。
私が!私が!!私が怖くないっていうの!!?笑わせてくれるわね!!!
はるかは、後ろを振り返ると同時に持っていたフライパンを徐に侵入者に投げつけた。
バレー部のアタッカーの真の力は恐ろしく、見事に侵入者の頭に当てた。
「あ!」とんぬら達は同時に叫んだ。目が担任の左肩に釘付けになる。
見ればそこにはあの光る隕石の欠片が、いつの間に生えたというのだろうか、ちっちゃな手足をぶらぶらさせながら座っている。
しゃべっていたのは、それだった。担任は薄く微笑んだ。
「おいおい、先生が宇宙人に乗り移られちゃったよ!」避難しそこなった級友206は叫んだ。
やっとのことで駆けつけてきた中庭からのグループも、思わず立ち止まる。
「いや実に勘弁してほしいわけだが」
佐間は木陰に身を潜め支給された鞄を投げ出した。
体が火照っている。頭がチリチリと痛む。
殺し合いをしろといわれてはいそうですかわかりましたではいってまいります、とすぐに
意識を切りかえられるものか。
この悪趣味なイベントの存在は知っていたが真逆自分が参加するとは思いも寄らなかった。
十数分間立ち尽くしていたがどうにも埒があかないのでとりあえず己の武器を確認
しようと鞄を開いて佐間は再び呟いた。
「実に勘弁して欲しい」
「今度は何?」風紀委員は思わず没収品(エアライフル)を抱く手に力を込めた。
矢部と緑化委員も慌てて持っていた金属バットを振り上げる。
「・・・」ゴルゴも持っていたホウキを振り上げた。
「こ・・・校長を・・・警察を・・・自衛隊を呼べー!」パニクる体育委員をよそに、担任は肩をすくめて見せた。
「誰も来やしないわ。それに言っとくけど、あたしはしらふだからね。」
・・・真弓・・・・ぐすん、どうして?どうしてなの??
なんで・・・なんで・・・
江藤恵は坂持の放送で天童真弓の死を知り涙が止まらなかった。
江藤はプログラムに放り込まれたことを理解してから落ち着き
がなくなり思考も錯乱までには至らないが動揺を隠せない状態
に陥った。分校を出たとき人影が一瞬目に入ったが誰か確認す
る余裕もなく反射的に反対方向に走ってきてしまったのだ。
そしてそのまま手近な民家に駆け込み息を潜めていたのだった。
しかし、天童の死がクラスメートの仕業であったなどとは夢
にも思っていなかった・・・・。
自スレ立てねえのか。
騙り厨ウゼェ。。。
「誰も来やしないわ。それに言っとくけど、あたしはしらふだからね。」
そう言うと担任はクマさんに向き直った。
視線を感じたクマさんは、こそこそと飼育委員の背後に隠れる。
担任はため息をついた。
「・・・全く。派手に暴れてくれたものだ。怒りに我を忘れおって、愚か者め。少し冷静になれば
『この世界の住人が我らを傷つけること能(あた)わず』の定まりを思い出せたであろうに。
そこからお前の相手がどのような者であったのかは、自ずと答えを導き出せたはずだ。」
「まあ、おかげで『確かめさせてもらう』いい機会にはなったずら。」
光る欠片が言葉を継ぐ。
「・・・プー」クマさんは頭をかいた。
「・・・プー」クマさんは頭をかいた。
見れば確かに学校は惨たんたる有様だった。そこかしこに爪痕が残され、
とんぬら達三年三組の入っている中学棟一階や、そこに隣接した管理棟などの壁面は完全に砕かれて、見るも無残な大穴が開いている。
その一ヶ所である保健室の前面では、瓦礫を避けた理科委員らが事の成り行きを遠巻きにして見守っていた。
「はい」風紀委員が手を上げた。担任は促した。
「み、三村!?」
滝口は校内の探索していた。
すると何やら話し声が聞こえてきた、興奮しているらしい声、それは技術室から聞こえてきた。
そして、技術室のドアを開けた瞬間、ドンドン!と銃声が響いた。
そこで見たのは銃を構えた三村。
その銃から漏れる硝煙。
そして額から血を噴出しゆっくりと倒れていく元渕だった。
「元渕ィ!・・・三村がやったのか!?」
元渕に駆け寄る滝口。
「ち、違うんだ滝口、元渕が俺に銃を向けてきたんだ、撃たなければ殺されてた。」
「そんな…元渕が…。」
滝口は元渕の手に視線を向ける、その手には確かに銃が握られていた。
そして元渕の顔を見る、額に開いた穴からは、ドクドクと血が流れ出していた。
滝口が元渕に気を取られていた時。
「バーカ」
三村が近寄り、滝口の後頭部に銃を突きつけ、引き金を引いた。
ドウッ・・・・・
くぐもった音が校舎に反響し…消えた。
滝口優一郎は絶命した。
「はい」風紀委員が手を上げた。担任は促した。
「先生は、そのクマさん達とお知り合いなんですか?」
「そうよ」担任はうなずいた。
「先生も、『うちゅうじん』なんですか?」声が裏返っている。
担任はちょっと考え込んだ。クマさんも、光る欠片も小首を傾げる。
担任は肩をすくめた。
「違うわね。名前は明かせないけど異世界、そう『外海なる世界』のひとつから来た、とでも思ってくれれば結構よ。」
「そしてとんぬら、お前は私の息子ずら。」
光る欠片は、いとおしそうにそのまん丸な面をとんぬらに向けた。
「ふざけんなゴルア!」とんぬらは逆上した。
川田章吾は南の山頂付近を下っていた。
山のふもとへたどり着くと大きな洞穴のようなものがあった。警戒しつつも興味ありげに
近づいた。洞窟・・・トンネルであった。この山を抜けるH・2〜H・4にかけての!
日は明るいが洞窟は深く長い。加工されてもいなく。下手したら崩れるであろうか。
光は全て通じてはいないだろう。
しかし川田は進入した。皆に支給されている懐中電灯を照らし洞窟を移動していった。
と5分ほど歩いた所だった。
一人の後姿が明かりの延長線に灯された。
「誰だっ!?」
その言葉に初めて気づいた!
2人だった。それは山本和彦と小川さくらだった。ひどく震えてたのは小川。
両者は銃口を合わせた。
川田の銃はレミントンM31RS、山本のコルト・357マグナムリボルバーより
破壊力は明らかに上回っていた。
(2人か・・・しかし小川は何を持っているんだ?銃は持っていないようだ。)
「悪いがそっちがやる気なら容赦はしないぞ」
山本は顔をゆがめる。詳細を知らない川田の存在は脅威だった。
「消えてくれ・・・、頼む。」
しかし山本は腹黒い。勿論ただの演技である。振り向けば容赦なく撃つであろう。
329 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/18 19:52
age進行でお願いします
「はい」風紀委員が手を上げた。担任は促した。
「先生は、そのクマさん達とお知り合いなんですか?」
「そうよ」担任はうなずいた。
「先生も、『うちゅうじん』なんですか?」声が裏返っている。
担任はちょっと考え込んだ。クマさんも、光る欠片も小首を傾げる。
担任は肩をすくめた。
「違うわね。名前は明かせないけど異世界、そう『外海なる世界』のひとつから来た、とでも思ってくれれば結構よ。」
「そしてとんぬら、お前は私の息子ずら。」
光る欠片は、いとおしそうにそのまん丸な面をとんぬらに向けた。
「ふざけんなゴルア!」とんぬらは逆上した。
331 :
ageは迷惑かかるかも。とんぬら君ねー(今日はこれでお休み):02/08/18 20:29
「はあ、はあ、疲れた・・。」
滝口優一郎は、森の中を歩いていた。
体力もさほど無い滝口はすでにバテていた。
「ふう、なんだってこんな重いもの。」
その手には金属バットが握られていた。
「あー、もう駄目だ」
滝口は、ひときわ大きな木を見つけるとその根元に座り込んだ。
バットとデイパックを地面に置き、木に寄りかかる。
しかし、その木の反対側には、アンテナの生えた天堂真弓の死体が転がっているのだった。
三村は爆弾をバッグへ入れると右手にベレッタを握った。
と三村は銃口を元渕へ向けた。
「なっ、何のつもりだ三村!?」
突然の事態!混乱は隠せない。
「元渕っ、お前には感謝している。お前がいたお陰で完成時間は予定の半分で済んだ。
でもそれだけだ。お前は運動能力においては低い。邪魔なだけだ。悪いな。」
元渕は反射的に銃口を向けると引き金を引いた。しかし銃弾は出なかった。
「無駄だぜ、お前の予備弾も銃の弾も回収済みだ。」
元渕は絶望の淵に落とされた
「ひっ」
ドンドンッ!
銃声が校舎内全体に響くと元渕は無念のまま逝った。
と銃声が響いた瞬間技術室のドアは開かれた。
「旗上君はピストルを持ってたのね」って相馬が言ってるだろ。
滝口もそれを認めてる。
実際に17の旗上は金属バットはメール欄にあるけど使ってないんだから変更きくだろ。
合ってる合ってないの問題じゃない。
二重カキコごめん(あれ?連続投稿エラーって出てたんだけどなー?)
ではおやすみなさい。
334 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/18 22:51
と、エッチな口笛をくちずさんだ
「ふざけんなゴルア!」とんぬらは逆上した。
「いや、本当のことずら。お前はこの世界の人間ではない・・・もっとも、その血の半分は、と付け加えられるずら。」
光る欠片は構わず続けた。ふと遠くを見るような表情になる(目はないけど)。
「今から十数年前、私はこの世界に物見遊山にやって来てな。・・・何、それはさほど珍しいことではない。
我らは太古の昔より、多かれ少なかれこの世界に干渉して来た。
その中である者は神として崇められ、またある者は魔として恐れられることもあったくらいずら。
・・・ほれ、そこにいるそ奴とて、この世界では少なからず知られた『精霊』であるずらよ。」
「プー。」指摘されて、クマさんは手を上げた。光る欠片は話を続けた。
「ともかく、私はこの世界で一人の男と出会い、そして燃えるような恋に落ちた。その恋の結果がとんぬら、お前というわけずらよ。
故あって生まれて間もないお前を残して戻らねばならなくなってしまったが、片時もお前を忘れたことはなかったずら。」
「いい話だな。」
「やめとけ。」とんぬらの凄い視線に、矢部っちは体育委員を制した。
「やめとけ。」とんぬらの凄い視線に、矢部っちは体育委員を制した。
「おいおい、とんぬらの母ちゃんは『目玉のお(自粛)じ』かよ!」級友206はお約束なので叫んだ。
担任は笑った。
「違う違う。ここにおられるのは実際の母君じゃないわ。いうなれば『伝令者』。
今回の事態を収める為に取り急ぎ、言霊のみを送ってよこされたの。」
「あの・・・」飼育委員は恐る恐る手を上げた。
「今回の事態というのは・・・その、クマさんのことですか?」
担任はうなずいた。
「そう。まったく人騒がせな話だわ。そいつったら」指を差されて、クマさんはまたこそこそと飼育委員の背後に隠れる。
「ちょっとケンカに負けたくらいでムキになっちゃって。・・・もっとも、自らの世界で中級以上の強さを誇る『戦いの精霊』が、
まさかこっちの世界で自分よりも強い坊やに出くわすなんて、思ってもみなかったんでしょうけれど。」
そう言ってちらりととんぬらの方を見た。
「何の話だ?」ケンカが三度のゴハンと同じくらい自然なもので、売ったり買ったりしたケンカの数などいちいち覚えていない
とんぬらは、今朝の出来事をすっかり忘れていた。
クマさんはむっとした。
クマさんはむっとした。
千里は野田聡美とこの灯台まで同じ道程でたどり着いたのだ、十数分
野田が先に灯台に来たわけだが外を調べていたわずかな時間、千里が
階段を上りあの北の山を見渡せる灯室に忍び込んだのだった。気も小
さく、恐怖感でいっぱいの千里は人の気配やあたりをうかがう余裕は
持ち合わせておらず思いつくまま行動したまでだった。もしもう少し
慎重さがあれば聡美と2人で居られたかもしれない。千里は友人を信
じていた、そして今でも。
・・そうか?我々(読者)にしてみれば、いやいや逆にやられてたろ
とツッコミを入れたくなる。神経質なのはお互い様でも頭脳や行動力
で優る野田がやる気だったら千里が蜂の巣だったろう。事実千里に向
けて撃ったつもりだったではないか。
あちこちのスレをさまよい始めたのだった。恋人、辻珍生、いいや、仁成ライダーを求めて。
完
クマさんはむっとした。
担任は言葉を継いだ。
「今朝その場に居合わせた他の『精霊』達から連絡が入ったの。彼らはたまたまここしばらくの滞在場所をこの町に
定めていたようなんだけれど、そこに偶然彼、とんぬら君が入り込んじゃったみたいなのね。
普通だったら『結界』っていう見えない壁に閉じられていて、こっちの世界の人がそこに入り込むことなんて有り得ないんだけれど、
まあ彼の場合、同族である『血』の導きがあったのかもしれないわね。
とにかく、そこでどんな行き違いがあったのか彼らはケンカになり、見事とんぬら君が勝ってしまったというワケ。
負けてプライドを傷つけられたそいつは、怒りに我を忘れてマジギレモードに突入。
そこでとんぬら君の母君の出番となったワケなのよ。」
「・・・マジギレモードって、あの、何ですか?」緑化委員がおずおずとたずねた。
担任は肩をすくめた。
「私たちの世界の住人は一度怒りに我を忘れた状態になると、もう二つの手段でしか鎮めることが出来なくなるの。
いっとくけど戦いによる決着はつかないわ。私たちは自分よりも高位にある者には決して勝てない。
しかしいざマジギレモードに突入してしまったら、不死の身である故に何度でも立ち上がって延々と戦いを挑み続け、
そのまま修羅道に一直線にはまり込んでしまうのがオチなのよ。だから普通ケンカはしない。
そいつに対するとんぬら君がまさしくそれね。
終わりのない戦いがこの世界全体を巻き込んで、今まさに始まった!・・・ってな感じだったんだけれど。」
担任は肩をすくめた。
「その娘に先を越されたずら。」
「え?」光る欠片に指差されて、飼育委員はびっくりした。
「え?」光る欠片に指差されて、飼育委員はびっくりした。
そして禁断とも言うべき・・・開けたくはないが真実を知るために・・・!
重くドアをギィッと開けた。
そこには松井知里が壁に寄りかかり倒れセーラー服に血が染まっていた。
目が半開き・・・、まだ息もあった。
「松井さん!松井さん!!しっかりしてくれ!」
その声に半開きの目が少し開く。そして顔を重苦しく上げると七原をみつめた。
「何だ・・・?何があったんだ!?」
重苦しく松井は口を開き真実を語り始めた。
とんぬらねーさん、いつも乙!
2つの作品の掛持ちって何か凄いね!
(いつかリンクすんのかな?)
取敢えずガンガレ!
342 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/21 23:22
age
「え?」光る欠片に指差されて、飼育委員はびっくりした。
相馬は素早く立ち上がり振り向くと柵の上から鎌を振り下ろした!
カッ!
?これは人に食い込む音なのか?なにか硬いものに食い込んだのだ。
それもこれもそこに沼井はいない。またも沼井は運に助けられた。まったくの
ラッキーボーイである。沼井は銃弾の傷に水に渇き少し離れたバッグに身体を起こし
前へ乗り出しバッグを弄っていたのだ。その時鎌は振り下ろされた。
沼井はこの音に当然振り向くと相馬の顔と鎌が覗いていた。
「そっ、相馬!」
「沼井君!待って、違うのよワタシ・・・「うるせぇ!!」
その叫びと共にワルサーPPK9ミリを両手で握り左の人差し指で引き金を引いた。
銃声が響く。――が咄嗟に屈むと相馬は柵の奥へ姿が消えた。
(どうしよう?やばいわっっ――――あっ・・・!)
相馬は身体が崩れた。展望台は山の山頂に位置する。そこから急激な坂に
相馬は体勢を崩し下へ転がっていった。沼井は柵から見ると転がっていく相馬の姿が
あった。
逃がすものか!
沼井は銃口を転がる相馬へ向けると引き金を2発、3発!
相馬に一直線に向かう弾道。
そして1発が相馬のくるぶしの怪我している足の裏から甲にかけて銃弾が貫いた。
>>341サンどうもです。でもかけもちじゃないよ。私の方はうーんと・・・ヒトが死んじゃったり怪我したりしてない方(ゴルゴ君捻挫したけど)、かな?
では(幕間終了)
「え?」光る欠片に指差されて、飼育委員はびっくりした。
担任は続けた。
「そう。マジギレモードに突入した私たちの世界の住人・・・『精霊』を鎮める為の二つの手段の内のひとつ。
それはそいつに、この世界における特定の供物を捧げること。彼女は無意識の内にもそれをやり遂げたのね。」
「おお、角砂糖。」体育委員は思い出した。
「ぶー。」不正解だった。
「あんた達がクマさんって呼んでるそいつ。そいつを鎮める為に必要だったのは、『清らかなる乙女の涙』だったのよ。」
一瞬の沈黙があった。みんな「うわあ・・・」って顔になった。クマさんはむっとした。
担任は言葉を継いだ。
「あら、皆あんまりなめない方がいいわよ。これで結構条件そろえるの難しいんだから。」
風紀委員が手を上げた。だいぶ調子を取り戻しつつある。
「じゃあ『精霊』を鎮める為のもう一つの手段っていうのは、どういうものなんですか?」
担任は改まった。
担任は改まった。
「そうね。怒りに我を忘れた『精霊』は、普通供物を捧げられない限り誰の呼びかけにも応じなくなるわ。
けれどその中で唯一、あらゆる状況下において全ての『精霊』に号令をかけることが可能な『御方』がおられるの。
その『御方』の命(めい)こそ、二つの手段の内のもうひとつ。そしてその『御方』とは」
担任は自らの左肩を指し示した。
「こちらの言霊の主、そして我らが世界の統治者、輝かしくも恐ろしい我が女王陛下であらせられます。」
光る欠片はポーズを取った。
「おお」どよめきが起こった。
「そしてとんぬら君。」不意に担任はとんぬらを呼んだ。
「・・・んだよ。」虚をつかれたとんぬらは、うろたえて身構える。
担任はその前で膝をついた。
「いえ、とんぬら様、とお呼びしましょう。お聞きの通り、あなた様は間違いなくこちらにおわします女王の御子。
何故そう私が断言出来るのかと申しますと、それは私が女王直々の命により、あなた様がまだ生まれて
間もない頃より陰ながらお側に仕えさせて頂いて参りました「守り役」であるからなのでございます。
そう、あなた様は『我らが世界』の王子であらせられるのです。」
「おおー」再度どよめきが起こった。まばらな拍手も起こる。
「やめろゴルア!」とんぬらはキレた。
「やめろゴルア!」とんぬらはキレた。
不意に背後から金属バットが振り下ろされた。
「!」トンぬらはすんでのところでそれをかわす。
「何すんだゴルア!」胸ぐらを掴まれたゴルゴの代わりに、矢部っちが金属バットを取り返しながら謝った。
「ま、まあまあ押さえて押さえて。いやあのな、『あっち』の世界のヒトて先生、不死の身や言うてたからゴルゴ、
とんぬらも死なへんのやろかーって、試してみたかったんやて。」
「・・・」ゴルゴはうなずいた。
「試すなゴルア!」
担任はうなずいた。
「多分ね。今までも病気らしい病気、ケガらしいケガひとつしてこなかったし。
まあゴルゴ君の言う通り実証されたことが有るわけじゃないけど。
でも仮に不死ではなかったとしても、今回の戦いで『負ける』ことはなかったわよ。
そう、例えとんぬら様が別の要因、過労等で亡くなられて怒りの対象を失ったとしても、
結局そいつ、クマさんの暴走は止まらなかった。やはり女王の勅命を受けるか供物を捧げられるかしなかったら、
その暴走はこの世界を破壊し尽くすまで止まらなかったでしょうよ。」
「ふーん・・・」改めて背筋が寒くなり、みんなのテンションが下がった。
体育委員と風紀委員は、飼育委員の頭をなでてやる。
「友情パワーと母に感謝じゃな、息子よ。」
「やかましい!」
「・・・あのー」緑化委員がおずおずと手を上げた。
皆の視線がそちらに向く。
「それでは取り敢えず、今回のこの件はこれで一件落着(?)ということで、いいんでしょうか。」
そうであって欲しい、と緑化委員は思った。
担任と光る欠片(女王・言霊のみ)は顔を見合わせる。クマさんはまたこそこそと飼育委員の背後に隠れた。
「うーん、そうでもないわね。」担任は腕を組んだ。
緑化委員はちょっぴり泣いた。
不意に遠くから、または近くから、そして学校自体に設置されているスピーカーからも低いサイレンの音が響き渡った。
「やめろゴルア!」とんぬらはキレた。
うううう・・・・眠っちまってたか、呑気なもんだぜ俺も。
野球部旗上も疲労には勝てず30分ほどうつらうつらしていた。
滝口はどうしてるんだろ、あいつだってこんな状況じゃ俺を信用
しないかもな、俺も正直自信ない。だって助かるのは一人、たっ
た一人なんだ。くそ、何のために頑張ってきたんだ、もう甲子園
どころじゃないぜ。俺は、俺は・・・このままこんなくされゲーム
で死ぬのか・・・ううううう・・・・。
やはりゴツイイメージのある旗上も中学生だ、涙があふれニキビだ
らけの頬を伝い畳に落ちた。
ふとここに来る前に見た清水や野田の姿が彼の頭に浮かんできた。
不意に遠くから、または近くから、そして学校自体に設置されているスピーカーからも低いサイレンの音が響き渡った。
緑化委員はちょっぴり泣いた。
不意に遠くから、または近くから、そして学校自体に設置されているスピーカーからも低いサイレンの音が響き渡った。
校舎側が騒がしくなる。
見ると管理棟内から飛び出してきた女生徒二人が、理科委員らに話しかけている。
二言三言言葉を交わすと、保健委員がこちらを指差した。互いにうなず合って、こちらに向かって駆け出してくる。
飛び出してきたのは図書委員と給食委員だった。驚いた風紀委員が、駆け寄って新たなグループを出迎える。
「やだ、二組の人達の後について、先に避難するようにって言ってたのに。」
図書委員はかぶりを振った。ずれた眼鏡を直しながら懸命に息を整えようとしている。
どうやら息が上がっているのは、ここまで駆けてきたせいだけではないようだ。足元が微かに震えている。
「いいえ、先に、避難しようと、思ってたんです。でも先生も委員長も、貴女もいないし。
やっぱりもう少し私達だけでも、皆をここで待ってみようって、二人で話して決めたんです。
でもそうしたら私達もう、どこからも外に出ることが出来なくなってしまっていて。
・・・何だかまるで、目に見えない『壁』に閉じ込められてしまっているみたいでした。校門は開いたままなのに。」
「それは『結界』の力ずら。先程この学校全体に張らせてもらったからね。」
光る欠片が口を挟んだ。
「え?」聞きなれない声にとまどって、図書委員はきょろきょろと辺りを見回す。その肩に矢部っちは手を置いた。
「いや、話せば長くなるねん。」
「は〜い!」小さいが元気のある給食委員が言葉を継いだ。
「あのな〜、それでな〜、仕方がないから校舎の中にもう一度戻ってみたんねん。
そうして職員室のところまで行ってみたら、テレビがつけっ放しになっててな〜。二人でそれを見てたんや〜。
でもどこもおんなじ番組ばっかりやったで〜。」
それを聞いて図書委員ははっと顔を担任の方へと向けた。体の震えが一段と大きくなる。
図書委員は叫んだ。
「そうです先生、大変なんです!さっきの隕石のせいで、日本全体に津波警戒警報が発令されたんです!」
「そうみたいね。」担任は肩をすくめた。
どよめきが起こった。
上空を県のものらしい防災ヘリが、旋回しながら飛んで行く。サイレンのせいでよく聞こえないが、どうやらしきりに
避難するように呼びかけているようだ。
図書委員はあえぎながら言葉を継いだ。
「テレビでも情報が混乱していてまだはっきりと分からない部分もあるようなんですが、どうやら隕石は中南米諸国の
太平洋沿岸付近に落下したようです。その辺りと全然連絡が取れなくなっているらしくて、恐らく状況は絶望的なのではないかって。
隕石の規模やその他はまるで不明だけれど、とにかく環太平洋地域全てに津波の恐れがあるから、
出来るだけ早く高い所に逃げるようにと言っていました。」
「・・・だそうよ、ひどいわね。とりあえず謝っといたら?」
不意に担任はクマさんに向かって声をかけた。皆の視線が一斉にそちらに向く。
飼育委員の背後で、クマさんはびくりと肩を震わせた。
「あ〜、クマさんや〜。」給食委員は嬉しそうに指差した。でもちょっぴり小首を傾げる。
「・・・少しやせた?」
風紀委員が思わず一歩前に出る。
「先生、それってどういう意味なんですか?」
担任は肩をすくめた。
「だって『隕石』っていわれてるの、そいつのことだもん。」
「はあ?」再度どよめきが起こった。
「だって『隕石』っていわれてるの、そいつのことだもん。」
「はあ?」再度どよめきが起こった。
「そうね。怒りに我を忘れた『精霊』は、普通供物を捧げられない限り誰の呼びかけにも応じなくなるわ。
けれどその中で唯一、あらゆる状況下において全ての『精霊』に号令をかけることが可能な『御方』がおられるの。
その『御方』の命(めい)こそ、二つの手段の内のもうひとつ。そしてその『御方』とは」
担任は自らの左肩を指し示した。
「こちらの言霊の主、そして我らが世界の統治者、輝かしくも恐ろしい我が女王陛下であらせられます。」
光る欠片はポーズを取った。
「おお」どよめきが起こった。
「そしてとんぬら君。」不意に担任はとんぬらを呼んだ。
「・・・んだよ。」虚をつかれたとんぬらは、うろたえて身構える。
担任はその前で膝をついた。
「いえ、とんぬら様、とお呼びしましょう。お聞きの通り、あなた様は間違いなくこちらにおわします女王の御子。
何故そう私が断言出来るのかと申しますと、それは私が女王直々の命により、あなた様がまだ生まれて
間もない頃より陰ながらお側に仕えさせて頂いて参りました「守り役」であるからなのでございます。
そう、あなた様は『我らが世界』の王子であらせられるのです。」
「おおー」再度どよめきが起こった。まばらな拍手も起こる。
「やめろゴルア!」とんぬらはキレた。
「だって『隕石』っていわれてるの、そいつのことだもん。」
「はあ?」再度どよめきが起こった。
「はあ?」再度どよめきが起こった。
肩を落としたクマさんが、とぼとぼと飼育委員の背後から出てくると、皆に向かってぺこりと頭を下げた。
担任は言葉を継いだ。
「ほら、とんぬら様にケンカに負けてこいつ、怒りに我を忘れた状態になっちゃったって言ったでしょ。
それでリベンジに向かったまではいいんだけど、勢い余って最初行き過ぎちゃったってわけなのよね、あはは。」
「笑い事じゃねえ!」とんぬらもいい加減マジギレしそうになった。
事情のわからない図書委員と給食委員は、きょとんとしている。
(行き過ぎて地球半周すんな。)他のみんなは心の中で叫んだ。
緑化委員はしかし、気を取り直していった。
「で、でもそれなら中南米の被害やこちらに来る津波の規模も、大したことないんじゃないかな。
ほら、クマさんの大きさを見ただろう?最終的な大きさにしても、大体10m足らずだったんじゃないですか。」
担任は唇に指を当てて考え込んだ。そしてやっぱり肩をすくめた。
「ダメね。ぶつかった時のそいつの『怒り』のエネルギー量、相当すごかったから。」
再々度どよめきが起こった。
「ダメって先生・・・そんな、一体どれくらいだったっていうんですかー。」
矢部っちの問いかけに、担任はにっこりと微笑んだ。
「うーん、そうね・・・直径2kmの小惑星が、直撃したのと同じくらい?」
「デイープ(自粛)パクトかよ!」級友206はお約束なので叫んだ。
「アル(自粛)ゲドンかよ!」腰が抜けたまま大柄な保健委員におんぶしてもらっていた級友210も、負けじと叫んだ。
風紀委員と緑化委員は、顔を見合わせた。
「それじゃあ・・・その場合の津波の規模は・・・」
「高さ1km相当の超音速の早さの津波が、遅くとも今から9時間以内に日本に到達します。」
理科委員はいつでも涼しげだった。
飼育委員と図書委員はお互いを支え合って、へなへなとその場に座り込む。
「そんな・・・そんなことって・・・」
担任と光る欠片はガッツポーズを作ってみせた。
「みんな大丈夫!この学校の中にいれば安全よ!」
「私の張った『結界』は、100人乗っても大丈夫ずら!」
「・・・津波到来によって、日本の国土はほぼ全滅。その後数年に渡って世界規模の寒冷化が起こり、人類文明は滅亡します。」
理科委員はいつでも涼しげだった。
「おいおい、結局世界が終わっちゃうよ!」
「お父さん・・・お母さん・・・」
場は騒然となった。
ひいふうみい・・・とその場に残った生徒の数を数えた担任は、にっこりと微笑んだ。
「みんな、新しい世界で『アダムとイブ』をやってみない?」
『ふざけんなゴルア!』ハモった。
349サン、うーん、ごめんね。
もうちょっとでおわらせるようにするから、ごめんね。
自分勝手にスレ使わせてもらって、悪いとは思っています。(急いでるつもりなんだけど、
なかなかすすまないよー。)
俺は349じゃないけどいいよ、気にすんな。
「みんな、新しい世界で『アダムとイブ』をやってみない?」
『ふざけんなゴルア!』ハモった。
これはバイクだ!しかもスクーターじゃない!オートバイだ!塗装に浮いて
V-TWIN MAGNA Sという文字が刻まれていた。これがこいつの名前か!
これは好機!沼井はバイクも馴らしたものである。桐山との関わり合いとは別に
扱っていた。もちろん無免許ではあったが。
(このバイクを説明すると
乾燥重量172kg・排気量249cc・最高出力27ps/10000rpm)
沼井は銃も知るがバイクもそれなりの知識があった。こんな最新のバイクが
あるなんてな。ここの先生が乗ってでもしたのかもな♪しかしキーが無い。
それを探しに再び診療所へ入っていった。
でもこれならイケるんだ!バッグを入れる。
嬉しさがこみ上げた。そして跨りキーをさす。(俺のサイズにあわないが何とか・・・)
すると配管筒は筒抜ける様な乾いた音と重量感のある音が暗い夜に響いた。
ぶるんぶるんと唸りを上げるエンジンは見る見るうちに熱気をもち火照る。
沼井はスタンドを上げ足をギアにかけると思いっきりふかした。まだ1速だが
目いっぱい絞った。そして豪腕を押し付けられたような重力感が沼井の腕から身体にかけて
襲うが押さえ込む。
そして一気に速度を上げ樹海の方角へ走っていった。
「みんな、新しい世界で『アダムとイブ』をやってみない?」
『ふざけんなゴルア!』ハモった。
『ふざけんなゴルア!』ハモった。
「・・・とまあ、冗談はこれぐらいにしておくずら。」
不意に光る欠片の口調が変わった。落ち着いた、重々しい口調になる。
見るとその体からは、微かな燐光が放たれ始めている。
「御意。」担任は静かに一礼した。その表情からも、悪戯っぽい笑みが消えていた。
光る欠片、異世界の女王は胸を張った。
「若人達よ、心配することはない。この世界が滅びることはないずら。
我が世界の民によって損なわれた全ては、この私が責任を持って必ずやそれ以前の状態に戻すことを約束しよう。
私にはその力がある。」
「おお。」どよめきが起こった。生徒達の顔に明るさが戻る。
「・・・しかしそれには条件があるずら。」生徒達の顔から明るさが失われた。
光る欠片はおもむろにとんぬらのほうを向く。
「何だゴルア・・・」とんぬらは身構えた。
光る欠片は構わず続けた。
「息子よ。お前を私の後継者として、我が世界に迎えるずら。」
355 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/28 00:04
「息子よ。お前を私の後継者として、我が世界に迎えるずら。」
(ふざけんなゴルア!)そう叫ぼうとしたとんぬらの口を、風紀委員と体育委員が押さえた。風紀委員が唇をとがらせる。
「しいっ。黙って聞く。今、この地球がどうなってしまうかは、君のお母さんにかかってるんだからね。」
「ばべばばばぼばば!(誰が母親だ!)」とんぬらは口をもぐもぐさせた。
光る欠片は続けた。その体から放たれる燐光の輝きが、さらに強くなる。
「お前の力量については、先程の闘いにおいてしっかりと確かめさせてもらったずら。
お前は半ばこの世界の者ながら、我が後継者としてふさわしい。そう、それをお前が了承することが、この世界を救う条件ずら。」
不意にゴルゴがとんぬらの右手を強く握った。柄にもなく目が潤んでいる。別れの挨拶だった。
「お前のことは忘れないよ!」級友206・210は叫んだ。
「とんぬらちゃん、元気でな〜。」給食委員が明るく手を振った。
理科委員はわずかに目をそらす。図書委員と飼育委員は、堰を切ったように泣き出した。
他の生徒達も万感の思いを胸に、次々と別れを告げていく。
「お前ら勝手に決めんな!」風紀委員と体育委員に押さえつけられたまま、とんぬらは叫んだ。
「ええやん、とって食われるわけやなし。」矢部っちが慰めにもならない言葉をかけた。
「ごめん・・・でも地球を救う為なんだ。」緑化委員は肩を落とした。
担任は微笑んだ。
「大丈夫よ、みんな一緒だから。」
(はあ?)生徒達の動きが止まった。
担任は気にしなかった。
「本当はみーんな避難させちゃった後に頃合いを見計らって、とんぬら様にだけ話をつけようと思ってたんだけど、
案外友達思いの子が多くて驚いたわ。いえ、ほめてるのよ。
まあ、あっちの世界で一人ぼっちでいるよりは、とんぬら様もさびしくなくていいでしょう。」
「先生!僕達友達思いじゃありません!」避難しそこなった級友206・210は叫んだ。
担任は肩をすくめた。
「そう。でもだめよ。もうあんた達術中にいるんだから。」
「!」
光る欠片から、光の矢が放たれた。生徒達を中心にして、その四方に青白い炎となって降り注ぐ。
燃え上がった炎から、火花が走った。左右に弧を描きながら生徒達を包囲していく。円になった。
「さあ、いざ往かん!深淵たる『外海なる世界』のひとつ、偉大なる我が世界へ!」
光る欠片、異世界の女王の声が響いた。
「!」ふっと生徒達の体が沈み込む。そのままどこまでも落下していく。
周りを白い光に包まれた。
しまったageちゃった・・・。間違いです。
周りを白い光に包まれた。
・・・・・・
落下は突然終わった。
「きゃあ。」クマさんを抱いたまま、飼育委員はお尻から落ちた。しかし幸い、衝撃はそれほどでもない。
「大丈夫?」すぐ隣りで保健委員が心配そうに声をかけた。その膝の上では目を回した給食委員がのびている。
飼育委員はうなずいた。
「みんな無事なの?」風紀委員の声が背中ごしにかかる。
理科委員の涼しげな顔と体育委員のXサインが、保健委員のすぐ後ろから現れた。
「きゃあ!」悲鳴が上がった。すぐ上だ。
振りあおぐとそこには青白い炎に縁取られた、先程と同様に白く輝く大きな真円の『穴』があいている。
そこから図書委員が落ちてきた。慌てて皆で手を伸ばす。受け止めた。
「有り難うございます・・・」図書委員は理科委員と体育委員の膝の上で、眼鏡を押さえたまま恐縮した。
「これで生徒は全員、そろったみたいやなー。」
数メートル離れた場所で、矢部っちが頭をさすりながら上半身だけ起こした姿勢でこちらを見ている。
その隣りでは緑化委員が、上から落ちてきた身長180cm近い体躯のゴルゴの直撃を受けた級友206・210を介抱していた。
風紀委員は慌てた。一人足りない。
「とんぬら君は?」
矢部っちは黙ってこちらを指差した。女子の視線が一斉に下を向く。
「・・・どけよゴルア。」
とんぬらは、七人の柔らかいお尻の下敷きになってつぶれていた。お約束だった。
あれ?名前が書き込めなかったー。
・・・・・・
「それにしても一体、ここはどこなんだ?」
気をとり直した体育委員が、手をかざして360度四方をぐるりと見渡した。何もない場所だった。
やや灰色がかった丈の短い草に覆われた大地が、どちらを向いても遥かな果てで空と交わっている。
空は雲一つなく、ただただ抜けるように青い。
空は雲一つなく、ただただ抜けるように青い。
そしてどこにも、動くものの姿はなかった。
ここにいるのはただ、とんぬら・矢部っち・ゴルゴ・緑化委員・級友206・級友210(以上男子)、
風紀委員・体育委員・飼育委員・理科委員・保健委員・図書委員・給食委員(以上女子)の計13名(プラスクマさん一匹)だけだった。
「先生と、とんぬら君のお母さんは?」
「『お母さん』じゃねえ!」風紀委員の問いかけに、とんぬらは横槍を入れた。
途端にしたたか打った鼻を気にして、顔をしかめる。
「やっぱり不死身でも、痛いことは痛いのねえ。」そこに絆創膏を貼ってやりながら、保健委員は妙に納得した口調で言った。
「俺は人間だ!」とんぬらは懲りずにキレた。
緑化委員は風紀委員の問いかけに、首を横に振った。
「だめです。どこにも見当たらない。ここに最初に落ちてきたのは僕だけれど、一緒に『穴』から落ちてきた形跡もない。
どうやらここに送り込まれたのは、本当に僕達だけみたいだ。」
上を見上げた。そこには先程消えた『穴』の名残りか、陽炎がゆらゆらと漂っているのみだ。帰ることは出来ない。
「『漂(自粛)教室』かよ!」意識を取り戻した級友206は叫んだ。
「『千と(自粛)尋〜』かよ!」おでこ一面湿布に覆われた級友210も、負けじと叫んだ。
361 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/31 00:02
へたくそね!
362 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/31 00:09
両方の乳首が床に擦れて、気もそぞろになる!
363 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/31 00:13
今のアイデアはパクリじゃね〜か? どっかで聞いたことあるぞ
364 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/31 00:18
365 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/31 00:24
色んなAAがあるもんだね
(幕間・・うわ〜、なつやすみがおわる〜!でもごめ〜ん、もうすぐおわるからもすこしまってくだ〜さい!)
「『千と(自粛)尋〜』かよ!」おでこ一面湿布に覆われた級友210も、負けじと叫んだ。
「・・・地球は、大丈夫なんでしょうか。」図書委員がぽつりと呟いた。これまでの事情はすでに聞かされている。
みんなさすがに暗くなった。
「・・・おい。」とんぬらは、飼育委員に抱っこされたクマさんに声をかけた。
「プ?」クマさんは可愛く小首を傾げてみせた。
不意にとんぬらはクマさんのほっぺを両手ではさむと、一気に頭の上まで持ち上げた。
「俺達を元に戻せー!」
「プー!」クマさんは目を白黒させた。
「やめてー!」飼育委員が涙目になる。
「はいはい、もうケンカはしないの。」
大柄な保健委員は、ひょいととんぬらの背後から手を伸ばすとやすやすとクマさんを取り返した。そのまま飼育委員に返してやる。
大柄な保健委員は、ひょいととんぬらの背後から手を伸ばすとやすやすとクマさんを取り返した。そのまま飼育委員に返してやる。
飼育委員は泣きながらクマさんをかばった。
「クマさんにはどうすることも出来ないわ。二つの世界を自由に行き来できるのは、女王様のように一握りのひとだけだって。
後はクマさん、きちんとしたやり方で呼ばれた時以外、私たちの世界に行ったことはないんですって。」
飼育委員はしゃくり上げた。
「・・・それにこの世界はとても広いらしくて、クマさんにも落ちてきたこの場所が一体どの辺りなのかは、分からないらしくて。」
「プー。」クマさんはうなずいた。
いつの間にか飼育委員は、クマさん語を解していた。
風紀委員はうなずいた。腰に手を当てて考える。
「そう。それなら仕方ないわ。先生達もいないことだし、私達これからどうすべきか、もっと他の方法を考えましょう。
ね、とんぬら君。」
風紀委員はとんぬらのほうに向き直った。ちょっぴりにらんで見せる。
「もうクマさんをいじめちゃダメよ。ちゃんとさっき謝ってるんだし、大体こうなった責任の半分は、君にもあるんだからね。」
「そうだ、このケンカ番長。」すかさず級友206が、余計なことを言う。
「何ぃ?」とんぬらの切れ長の目が、鋭さを増した。
場が険悪なムードになる。
「ま、まあまあみんな、落ち着いてー。」慌てて矢部っちが間に割って入った。調整役は辛いのである。
「?」不意に、皆何かの匂いに気がついた。くんくんと鼻を鳴らす。
どこから漂ってきたのか、揚げ物をした時のような、とてもおいしそうな匂いだった。途端にぐうとお腹が鳴る。
無理もない。時間でいえばもうお昼を過ぎているのだ。気分的にいらつくのも、仕方がないのかもしれなかった。
「あ。」緑化委員が、皆の肩越しを指差した。一斉にそちらを向く。
見ると皆のすぐ後ろに、いつの間に敷かれたのだろうか赤い敷布が広げられており、その上には盛り沢山のフライドポテト、
チキン、ダブルチーズバーガー、海鮮ピザ、おにぎり、ドーナツ、そしてコーラやオレンジを始めとする各種飲み物が揃えてあった。
どよめきが起こった。
どよめきが起こった。
「すげー。」級友210が思わず近付く。ちょうど食べたいと思っていた物が用意されていた。
「いつの間に・・・」戸惑いながらも、図書委員は自らの空腹感を否めない。
「わかったぞ。」体育委員が指を鳴らした。
「きっと先生達だよ。とりあえず、お昼だからこれでも食べて待ってろってことなんだよ。」
「おお。」納得した。それなら、と皆ぞろぞろと敷布に近付いていく。と、その時、
「食べたらあかん!」甲高い声が皆を制した。
見るとそれまでゴルゴの陰に隠れていた給食委員が、険しい顔付きで敷布をにらんでいる。
「どうしたの?」保健委員が不思議そうに、その顔を覗き込んだ。
いつもならこういう時真っ先に飛びついていくのが、給食委員だったからである。給食委員はかぶりを振った。
「それは食べ物じゃない。みんな近付いたらあきません。私には分かる。」
「はあ?」級友210はすでに敷布のそばに腰を下ろして、コーラのペットボトルに手を伸ばしていた。と、
ペットボトルがぐにゃりと曲がった。曲がって、級友210の手首に絡みつく。
悲鳴が上がった。慌てて後退ろうとする級友210の手首に絡みついたペットボトルはさらに伸びて、級友210を
敷布へと引き戻そうとする。
「逃げろゴルア!」とんぬらのとび蹴りが、ペットボトルに炸裂した。ぎゅうと何かが押しつぶされるような音と共に、
ペットボトルは手首から離れた。
生徒達はわっと散り散りに逃げ出した。敷布は上に乗せた食べ物ごと、うねうねと脈打ち始める。
同時に、周りの草原一帯も大きく動いた。とんぬらは跳ね飛ばされた。
敷布が大きく持ち上がる格好になる。
いったん二つ折りに閉じられたかと思うとそれは再び開き、そこから大きな咆哮が響き渡った。
敷布かと思われていたそれは、巨大な灰色のミミズのような生物の口だった。
敷布かと思われていたそれは、巨大な灰色のミミズのような生物の口だった。
「周りの草原に擬態していたんですね。食物に見えていた部分は、捕食の為の疑似餌器官でしょう。
深海魚のちょうちんあんこうと同じです。」
「・・・解説どうも。」
一足先に安全圏に避難していた理科委員の足元に辿り着いた体育委員は、丁寧にお礼を言った。
「お前の相手は俺だゴルア!」
とんぬらは巨大ミミズの尻尾にしがみついたまま叫んだ。以前と同じだ、負ける気がしない。
しかし巨大ミミズはそれには意に介さず、どんどんと前に進んでいく。
その先には、一番逃げ足の遅い図書委員と飼育委員の姿があった。
「きゃあ。」飼育委員の足がもつれた。クマさんをしっかりと抱いたまま転倒する。
驚いて手を差し伸べる図書委員に向かってかぶりを振った。
「逃げて!」同時にクマさんを背後にかばう。と、ふっと辺りが暗くなった。
見上げると、ビルの三階程の高さが有るであろう巨大な鎌首をもたげたミミズが、二人を見下ろしていた。
「やめろ!」「こっちだ!」他の生徒達が気を引こうとしたが無駄だった。とんぬらも間に合わない。
二人の悲鳴が上がる。それと同時だった。
ぼんという短い破裂音と共に、辺りが黒い煙に包まれた。
「!」生徒達は煙の狭間に、体長5m程にまで巨大化したクマさんを見た。黒いつぶらな瞳が、三角に変わっている。
クマさんとミミズは対峙した。ミミズはわずかに後退る。ほんの数秒間の出来事だった。
ミミズは深々と一礼した。クマさんに敬意を示すと、黙って向きを変える。そのままミミズは去っていった。
「よかったー。」生徒達は安堵のあまり、その場にへたり込んだ。
「有り難う、クマさん。」飼育委員と図書委員は涙をこぼした。飼育委員は嬉しそうにクマさんを見上げる。
クマさんはポーズをとった。見掛けに似合わず、クマさんの強さは元々伊達じゃなかったのだ。
この世界で中級以上の強さを誇る『戦いの精霊』であるクマさんにかなうものは、ほとんど皆無に等しかった。
「みんな、お待たせー。」
不意に、どこからか担任の声がした。
1さんの感想が聞きたいな(w
苦言0だろうな(w
ダヨネ
(幕間〜ごめーん、なんか夏休み中におわんなかったな〜。おっきなことはいっちゃいけないねー、ごめーん!
ん〜でもでも一応筋は最後までできてるんですけども、良かったら書かせてホシーデース。おーねーがーいーしーまーすー!あと少しー!)
不意に、どこからか担任の声がした。
わっと生徒達は歓声を上げる。
「先生だー。」きょろきょろと辺りを見回す。いない。
「こっちよー。」さっきとは反対方向から声がした。いない。
「違う、上よ上ー。」見上げた。
「わあ!」見るととんぬら達の上空から、真っ白なひし形の凧状の物体が旋回しながら降りてくる。かなりの大きさだ。
長いしっぽもついている。その広い背に当たる部分から、担任が身を乗り出して手を振っていた。
ごめん、よんでない。
たぶんよんでるの1だけ。
1は「必ず」よんでるとおもうw
(幕間〜あやまんなくてもいいよん。でもまた書いちゃう、へへへ。って、あーもう何かもうすっごい荒らしだなー、あたし。
1さんやっぱり怒ってるかなー。「夏休み終わったのにまだいるのかー」って。うう、大家さん(1さん)に出てけって言われたら、
もうやっぱりいられなくなっちゃうかな。「夏休み中で」って言ってたのに、約束守れなかったからなー、あたし。やばー)
長いしっぽもついている。その広い背に当たる部分から、担任が身を乗り出して手を振っていた。
あっけに取られる生徒達の前に、『凧』はふわりと着地した。担任は笑顔を見せた。
「ごめんごめん、待った?どうしても星辰(星座)の位置関係の都合上、あんた達だけ先にこっちへ
送らざるを得なかったのよね。でも・・・」
担任はふと真顔になって生徒達を見回した。
どの生徒も巨大ミミズから逃げ回ったせいで、汗とほこりにまみれている。髪もほつれ、まだ息も荒い。
担任は微笑んだ。
「よかった。無事で。」
『無事じゃねえ!』ハモった。
『無事じゃねえ!』ハモった。
つと、級友206の右手が突然上がった。その指先が、震えながら担任に向けられる。
目は一点を凝視したままだ。
「?」異変に気づき、他の生徒達もそちらを向く。
「先生、それ・・・」
級友210もはっと息をのんだ。同じく何かに気づいたのだ。
「んー?何?」担任は自分の周りを見回した。
そのスタイルの良さを強調するような、紺色のブラウスと白のタイトスカートという出で立ちは朝の時と変わらない。
肩に光る欠片(異世界の女王の言霊)を乗せていない今のその姿は、今回の一連の騒動とはまるで無縁なもののように思える。
首を傾げるたびに、その華やかな顔を縁取るゆるやかな流れのロングヘアが、ふわりと風になびいた。
「あ!」全員気づいた。
見ると担任のその頭上で、明るい色の髪の間からぴょこんと二つの場違いな物体が覗いている。それは何と『猫の耳』だった。
担任は笑った。
「ああ、これ?これが本当のあたしの耳。可愛いでしょ。」
「に、にゃんこ先生ぃー!!」
級友206と級友210、思春期な二人は胸のときめきを隠せなかった。
級友206と級友210、思春期な二人は胸のときめきを隠せなかった。
途端に二人は、「んなこた、このさい、どーでもいい」と女子グループに押しのけられた。蒼白な表情の図書委員が担任に近付く。
「先生あの、地球は・・・私たちの世界は・・・?」
「おお、大丈夫よ。」担任はうなずいて、ガッツポーズを作って見せた。
おもむろに、ブラウスの胸ポケットからコンパクトを取り出す。手招きして生徒達に、もっと近くに寄るように促した。
コンパクトを開いた。
コンパクトを開いた。
「あ!」見るとその小さな鏡面には、とんぬら達の学校が映し出されている。
茶色い鉄筋コンクリート造りのその校舎には、驚いたことに先程の破壊の跡は微塵も見られない。
また登校日の今日はちょうどお昼を過ぎた今頃が下校時刻であるのだが、校舎からはちらほらと、全校避難をしたはずの生徒達が
ある者は帰り支度をして校門へ、またある者はこれから部活動の練習でもあるというのだろうか、皆体操着に着替えて
なごやかに談笑しながらクラブハウスへと向かう姿が、同様にそこには映し出されていた。
平穏な日常と、何ら変わるところはない。
不意にコンパクトの鏡面がきらりと光った。映し出される場面が切り替わる。
次に映し出されたそこはどこか南国の、夜の浜辺の光景だった。少なくない数の観光客風の人々が、そこでのんびりと散策を楽しんでいる。
そのそばでは大きなソンブレロと呼ばれる帽子を被った楽士達が、演奏をしている姿も見受けられた。
「あ〜、『ろすかぼす』や〜。」
「え?」給食委員の声に、皆一斉にそちらを向く。給食委員はにこっと笑って浜辺のそばのホテルを指差した。
「ここ、泊まったことある〜。いっつも私、お正月にはここに行ってるから、すぐに分かった〜。」
「ろすかぼす?」
担任はうなずいた。
「そう、ここは『中南米』メキシコ、バハ・カリフォルニア半島最南端『太平洋』側に位置するリゾート地、ロスカボスよ。
この『まじかるコンパクト』に映し出された光景は、どちらも今現在のものなの。」
生徒達はどよめいた。表情に明るさが戻る。
「じゃあ・・・」
担任はにっこりと微笑んだ。
「ほらね、すっかり元通り。」
「・・・流石だな杉村っ」
軽く笑みを浮かべ肩をすくめた。三村はこんなにもやられるものだろうか?
杉村はそれよりも自分が三村に狙われた事態に驚愕した。
「三村っ・・・、どういうつもりだ!?」
少しの沈黙の後また笑みを浮かべプレイボーイのような顔に変わると
「ゲームに乗った…、それだけだ。
・・・・それよりも杉村っ、ということは俺と勝負するのは必然だな。
安心しろ。銃は使わない。俺はいつかお前と喧嘩で勝負したいと思っていた。」
杉村は何を言ってるか理解しきれない。三村がのった?俺と勝負?
何を言ってるんだ?
しかしその思考中にも間髪入れず三村は飛び込んできた。素早くコンパクトに
拳を容赦なく振ってきた。
杉村は反射的にレッキ棒でそれを縦にしていなした。
もう信じるしかないのだ。三村は俺と闘うのだ。
担任はにっこりと微笑んだ。
「ほらね、すっかり元通り。」
「ほらね、すっかり元通り。」
わっと歓声が上がる。男子も女子も、それぞれ安堵のため息をもらした。
(おいおい、せめて誰か『まじかるコンパクト』に対してツッコミ入れろよ。)という一部の生徒らの思いも、喜び一色のムードの中に
すっかりかき消されていった。
と、素直な性格の図書委員が、上気した顔に眼鏡をかけ直しながら、珍しく勢い込んで担任に問いかけた。
「すごい、もう少しで世界が終わるというところだったのに。一体どうやってこの事態を解決したんですか?」
担任は笑って、悪戯っぽく人差し指を、その形のいい唇に押し当てて見せた。
「内緒。それは女王様の『企業秘密』ね。ま、強いて言えばあんた達が思っているよりは、手馴れた作業
だったかもしれないわね。良くあることだし。」
「え。」生徒達は聞き逃さなかった。
動きが止まる。それぞれの顔が、ぎこちなく担任に向けられた。
(良くあることって・・・?)生徒達は心の中で呟いた。怖くて直接聞けなかった。
担任は気にしなかった。
「さて、じゃあそろそろ行きましょうか。」にっこり笑って、生徒達に自らが乗ってきた『凧』を指し示す。
「?」生徒達は、怪訝そうな顔を見合わせた。矢部っちが、恐る恐る手を上げる。
「・・・あのー、行くて、どこに行くんですかー。」
担任は振り返った。ちょっと驚いたように、瞳を丸くする。
「あら、言ってなかったっけ。『お城』で王子様ご帰還の歓迎祝賀会が開かれるって。
あんた達はその席に、王子様のご学友として正式にご招待されてるのよ。女王様もすでにお待ちかねよ。」
「俺は行かねえ。」
凛とした声が、辺りを制した。
凛とした声が、辺りを制した。
見るととんぬらが、苛立たしげに腕を組みながら担任をにらんでいる。
いつも大抵怒った顔をしているが、今は一層苦虫を噛み潰したような表情になっている。再び口を開いた。
「俺は一度だってこんなところに来ることを承知した覚えはねえんだ。俺はどこにも行かないからな。
俺は帰る。そうでなけりゃあ、もうこれ以上ここを一歩も動かねえ!」
「あらあら。」担任は肩をすくめた。
「とんぬらちゃん、駄々っ子みたいや〜。」給食委員が指差した。
「やかましい!」
と、緑化委員がなだめるようにとんぬらの肩に手を置いた。
「でも、このままここにいても埒(らち)が明かないよ。またさっきのように危ない目にも遭うかもしれないし。」
生徒達はどよめいた。彼らとて、承知の上でここに連れてこられたわけではない。しかし・・・
「委員長。」担任の視線が動いた。皆の視線も一斉にそれを追う。
「はい?」矢部っちの、いつも笑っているように見える細い目が、ちょっとびっくりしたように大きくなった。
矢部っちは、クラス委員長だったのだ。
「・・・クラスの代表として、あんたの意見も聞きたいわ。どう?それからどうするか多数決で決めない?」
担任の言葉に、風紀委員も同意した。綺麗な顔をそびやかす。
「そうね、たまには仕切ってもらわなくちゃ。」
(おいおい、いつも先に仕切っちゃう人が良く言うよ。)という一部の生徒らの思いは、後が怖いので決して口にされることはなかった。
「そやねー。」矢部っちは頭をかいた。ちょっと考える仕草をしてから、笑った。
「とりあえず、とんぬらのおかん見に行かへん?」
可決された。皆ぞろぞろと『凧』に乗り込んでいく。
「そうだよなー、どうせ帰る方法分かんないんだし。」体育委員がしたり顔でうなずいた。
「てめえら・・・!」
マジギレしそうになるとんぬらの前で、担任は改まって膝をついた。顔が真剣な表情になる。
「お怒りはごもっとも。しかしいずれにせよお望みの件に関しては、私の一存で決められることではないのです。
今の私の役目は、あなた方を『お城』へお連れすること。どうか今はこの願い、お聞き入れ頂けませんでしょうか。」
「・・・・・・」とんぬらは押し黙った。憮然としてそっぽを向く。
「・・・・・・」とんぬらは押し黙った。憮然としてそっぽを向く。
他の生徒らは、はらはらとしてその様子を見守った。
「・・・やめろよ。」不意にとんぬらがぼそりと呟いた。
「え?」担任はつと顔を上げる。
「俺に敬語なんか使うなよ、『先生』。」そう言ってズボンのポケットに手を突っ込むと、『凧』に向かって大股で歩き出す。
その様子を見送った担任は、にっこりと微笑んだ。
「OK!」
皆ほっとした。
383 :
名無し物書き@推敲中?:02/09/09 16:38
age
皆ほっとした。
「・・・さて、それでは話は済んだのかな?『守り役』殿。」
不意に皆の足元から声がした。
「わあ、こいつ生きてる!」級友206は、転げるように『凧』の上から飛び退いた。
「何?!」「きゃあ!」女子グループもスカートを押さえて、慌ててその場を後にする。
改めて見てみると、確かに『凧』と思われたそれは生きていた。
改めて見てみると、確かに『凧』と思われたそれは生きていた。
微かに息づき、その真っ白なひし形である姿形は、そういえば海の生き物、「エイ」にも似ている。
「!」とんぬら達は息をのんだ。その視線が、ひし形の一番先端部分に集中する。
そこには小さな突起が有ることはみとめられていたが、よく見てみるとそれは何と人の、しかも
非常に端整な造りをした青年の顔であった。その人面を持つエイの深い眼差しが今、とんぬら達を静かに見つめている。
「先生、これは何ですか〜。」
給食委員の問いかけに、担任は肩をすくめた。
「『これ』じゃないわ。『彼』よ。彼は『飛翔し、運ぶ者』。あんた達を乗せて、『お城』へ連れてく役目を仰せつかっているわ。
大丈夫、怖くないからいらっしゃい。」
担任に促されて、皆恐る恐る『飛翔し、運ぶ者』の白い背中に乗り込んだ。やはり広い。
十四人(クマさんは再びお手軽サイズに戻り、飼育委員に抱っこしてもらっていた。)が座っても、危ない感じはしなかった。
「よしなに。」『飛翔し、運ぶ者』は目を伏せた。
「それじゃ、お願いね。」一番『顔』に近い場所に腰を下ろした担任が声をかけた。
『飛翔し、運ぶ者』はふわりと舞い上がった。
『飛翔し、運ぶ者』はふわりと舞い上がった。
旋回しながら、今度は来た時とは逆に上昇していく。風が頬をなで、髪を後ろへと流していく。
「すげえ。」飛行機に乗ったことのなかった体育委員は、ちょっぴり心を躍らせた。
またたく間に灰色の草原が、足下にみるみる遠ざかっていく。
「見て!」風紀委員が、隣にいるとんぬらのシャツを引っ張った。その指先は、下を指し示している。
「何だよ。」
「?」こわごわと身を乗り出す他の生徒達と一緒に、とんぬらも指先を視線で追う。
「あ!」息を呑んだ。
どこまでも果てしなく続いているように見えた灰色の草原の全容が、今明らかになっていた。
うううう・・・・眠っちまってたか、呑気なもんだぜ俺も。
野球部旗上も疲労には勝てず30分ほどうつらうつらしていた。
滝口はどうしてるんだろ、あいつだってこんな状況じゃ俺を信用
しないかもな、俺も正直自信ない。だって助かるのは一人、たっ
た一人なんだ。くそ、何のために頑張ってきたんだ、もう甲子園
どころじゃないぜ。俺は、俺は・・・このままこんなくされゲーム
で死ぬのか・・・ううううう・・・・。
やはりゴツイイメージのある旗上も中学生だ、涙があふれニキビだ
らけの頬を伝い畳に落ちた。
ふとここに来る前に見た清水や野田の姿が彼の頭に浮かんできた。
不意に遠くから、または近くから、そして学校自体に設置されているスピーカーからも低いサイレンの音が響き渡った。
「あ!」息を呑んだ。
どこまでも果てしなく続いているように見えた灰色の草原の全容が、今明らかになっていた。
どこまでも果てしなく続いているように見えた灰色の草原の全容が、今明らかになっていた。
草原は、巨大な楕円形をした島であったのだ。ただ、その存在する場所は水の上ではない。
ぽっかりと、ただただ抜けるように青い空の中で、そこに唯一つきりで「浮かんで」いるのだった。
「・・・先生、あそこは一体どういう場所だったんですか?」
目を驚きに見張らせた緑化委員の問いかけに、担任は何でもないという風に肩をすくめた。
「ああ。この世界の果てでは良く見られる光景よ。あれはこの世界の端っこの欠片。
たまにふとしたはずみで欠け落ちた大地の断片が、ああして空を漂っているというワケ。ほら、他にも結構あるのよ。」
「え?」指差されて右を向く。
目を凝らして良く見てみると、確かに遥か遠くにではあるが、空に大小一つずつの灰色の『島』が浮かんでいるのを確認出来た。
「ま、地球と同じノリで考えちゃダメよ。」担任は、呆然としている生徒らに向かってウィンクした。
『飛翔し、運ぶ者』はさらに上昇していく。
『飛翔し、運ぶ者』はさらに上昇していく。
・・・・・・
「どこまでのぼるんだよ!」実は高所恐怖症であった級友210が、恐怖のあまり思わず叫んだ。
灰色の草原であった『島』は今はもう遥か下に、遠く小さく見えなくなりつつある。
もうかれこれ数千メートル以上は上昇している計算だった。
「でも、少しも息苦しくなりませんね。」
涼しげな眼差しを空へと投げかけていた理科委員が、その白い咽喉を押さえながら言った。
「気圧にも変化は見られません。この分だと高山病の心配はなさそうですね。」
「そういえば・・・」話を受けた生徒らは、皆耳に手をやってみた。ちっともツンと痛くなってこない。
どうやらこの世界の空は担任の言う通り、地球の大気とは大分勝手が違うらしかった。
その夏の空を思わせる、抜けるように深く青い空間には雲一つなく、それどころか太陽すら見当たらない。
そこは何故か十分過ぎるくらいの明るさに満たされてはいたが、どこか水の中を思わせる雰囲気があった。
「もうすぐよ、ほら。」担任が指差した。
390 :
名無し物書き@推敲中?:02/09/14 22:50
>やっぱ愛だろ
飯島?
「もうすぐよ、ほら。」担任が指差した。
「おお。」上を見上げて、みんな歓声を上げた。
始めは輪郭の判然としない小さな白い塊に過ぎなかった「そこ」は、やがて大小様々な無数の浮き島を従えた巨大な
空に浮かぶ大陸という実体を、皆の前に明らかにしたのであった。
「これは・・・」
「ラ(自粛)ュタだよ!」級友206のお約束に、担任は笑った。
「ようこそ、我らが王国へ。」
「ようこそ、我らが王国へ。」
「おお。」唐突に、『お城』が視界に入ってきた。『飛翔し、運ぶ者』が大陸の上方に抜けたのだ。
すぐにそれと分かった。そこは灰色の草原や低く白っぽい山々からなる比較的なだらかな形状の大陸よりさらに
上空数百メートルの高さに位置し、そしてもうお約束通りといった風に巨大な、浮かぶ漆黒の半球状の土台の上に
様々な建築様式を用いられた、光り輝く無数の壮麗な建造物によって成り立っていた。
その外観はまるで、
「大阪城だ!」
「シンデレラ城やん?」
「名古屋ドームですよ。」
まちまちな印象だった。
「女王様の趣味なのよ。」
担任は生徒らの反応を気にすることなく、『お城』の土台である漆黒の半球部分に目を向けていた。
不意に、その最底部に動きがあった。
表面が微かに波打ったかと思うと、そこを中心に放心円状の穴が皆の眼前で広がっていく。
ちょうど『飛翔し、運ぶ者』が通り抜けられる程の大きさまでになると、その動きは止まった。『お城』の入り口だった。
『飛翔し、運ぶ者』はそこをくぐり抜けた。
『飛翔し、運ぶ者』はそこをくぐり抜けた。
中は薄暗かった。そこがどのような場所であるのかは、外の明るさになれた目にはすぐにはうかがい知ることは出来ない。
が、『飛翔し、運ぶ者』がふわりと着地すると、一斉に辺りは光に包まれた。
「はい、到着。」
担任の声に、生徒らは目をしばたたかせた。そして、
「!」息をのんだ。
そこは奥行きのある、四角い大きな「部屋」であった。規模からすると、学校の体育館くらいだろうか。
しかし生徒達を圧倒したのは、その「部屋」の広さではない。
「すごい・・・」顔を上気させた図書委員は、思わず感嘆のため息をもらした。
もっと良く「部屋」の様子を見てみようと、スカートからきちんと折りたたまれたハンカチを取り出して、急いで眼鏡のレンズを拭く。
そこには壁・床・天井を問わず、金や銀を中心にその他極彩色の塗料を用いられて、様々な動物や植物、
その他地球上には存在するはずのない不思議な生物や見たこともない紋様などが整然と、しかし細かくびっしりと描かれていた。
そのきらびやかさからして、もしかしたら使われている塗料の中には、本物の宝石が用いられているのかもしれない。
そしてさらに驚くことに、この絢爛豪華な「部屋」にはどこにも光源となる物が見当たらず、どうしてそうなるのかは不明だが、
どうやらこの「部屋」そのものが、自ら光を放つ仕組みになっているらしかった。
「ここは本来、女王様しか使えない出入り口なのよ。」
担任の声に、皆我に返った。
そちらに目をやると、いつの間に移動したというのだろうか「部屋」のちょうど真ん中に、腰に手を当てた担任が立っていた。
「いらっしゃい。ここから女王様の居られる所までもうすぐよ。」
手招きされて、皆恐る恐る近くに寄る。
見ると担任のその足元には、不思議なことに何の絵も紋様も描かれていない部分が有ることに生徒らは気がついた。
ちょうどその無地の部分は担任を中心に、放心円状にかろうじて十四人全員が収まる程度の広がりを見せていた。
「それじゃ、いくわよ。」
最後まで『飛翔し、運ぶ者』の背に腰を下ろしていたとんぬらがようやくその円の内側にまで辿り着くと、
担任はおもむろに両手を前に突き出した。
担任はおもむろに両手を前に突き出した。
「?」怪訝そうに見つめる生徒らの前で、そのしなやかな指先は舞うように、次々と様々な形を結んでいく。
と同時にその形の良い唇からは、まるで聞いたこともないような言葉が、低く歌うように流れ出した。
「魔法の呪文よ。」
そう呟いて思わず後退さった図書委員の背中が、とんぬらにぶつかった。
バランスを崩しそうになるその華奢な身体を、とんぬらは黙って支えてやる。
不意に、円全体が青白い光に包まれた。
不意に、円全体が青白い光に包まれた。
金箔に覆われたその無地の部分にも、様々な不思議な文字と共に、光り輝く五ぼう星が出現する。
「ちょっと、やだ。」
風紀委員と飼育委員は、思わず隣にいた体育委員にしがみついた。
この世界に落っことされた時と同様に、また『円』の底が抜けると思ったからである。
「いやあ。」「こわい。」
級友206と級友210も、自分達よりずっと背の高い保健委員にしがみつく。ちょっぴり胸がときめいた。
「あのね。」保健委員はため息をついた。
と、不意に足元から微かに突き上げるような感覚を覚えた。
低い音と共に、円の形をした無地の床そのものの部分が、徐々にせり上がりつつあった。
「これ、エレベーターになってる〜。」
給食委員の声に、みな上を向いた。見るとちょうど真上に当たる部分に、いつの間にかぽっかりと丸い穴が開いている。
十四人(プラスクマさん)の乗った円板型のエレベーターは、そこをくぐり抜けた。
辺りが再び薄闇に包まれる。しかし上昇し続けているという感覚に変わりはなかった。
ときおり、非常灯のような淡々とした光が、眼前を上から下へと通過していく。
「どこまで行くんだゴルア・・・」とんぬらは呻いた。
その両手では、度重なるカルチャーショックによって放心してしまっている図書委員を支えている。
「もうすぐって言ったでしょ。今さらグダグダ言わないの。」
円板が動き出してからはもうやることがないのか、手持ち無沙汰な様子の担任が、こううそぶいて見せた。
と、辺りが光に包まれた。
「!」皆まぶしくて思わず目を覆う。どうやらずいぶんと開けた場所に出たようだ。
と、辺りが歓声に包まれた。
微かに息づき、その真っ白なひし形である姿形は、そういえば海の生き物、「エイ」にも似ている。
「!」とんぬら達は息をのんだ。その視線が、ひし形の一番先端部分に集中する。
そこには小さな突起が有ることはみとめられていたが、よく見てみるとそれは何と人の、しかも
非常に端整な造りをした青年の顔であった。その人面を持つエイの深い眼差しが今、とんぬら達を静かに見つめている。
「先生、これは何ですか〜。」
給食委員の問いかけに、担任は肩をすくめた。
「『これ』じゃないわ。『彼』よ。彼は『飛翔し、運ぶ者』。あんた達を乗せて、『お城』へ連れてく役目を仰せつかっているわ。
大丈夫、怖くないからいらっしゃい。」
担任に促されて、皆恐る恐る『飛翔し、運ぶ者』の白い背中に乗り込んだ。やはり広い。
十四人(クマさんは再びお手軽サイズに戻り、飼育委員に抱っこしてもらっていた。)が座っても、危ない感じはしなかった。
「よしなに。」『飛翔し、運ぶ者』は目を伏せた。
「それじゃ、お願いね。」一番『顔』に近い場所に腰を下ろした担任が声をかけた。
と、辺りが歓声に包まれた。
「王子様万歳!」
「え?」
皆、呆気にとられた。
そこは吹き抜けになった巨大な空間になっていた。
未だ上昇し続ける円板型エレベーターを中心に、空間に隔てられた周囲の壁は幾百もの階層を成している。
そしてそのそれぞれの階層からは何と、それこそ無数の人々が身を乗り出すようにしながら、こちらに向かって
盛んに拍手と歓声を送っていた。
実に様々な顔ぶれだった。
「違う!よく見ろゴルア!」
「え?」
とんぬらの声に、生徒らは皆、目を凝らした。
「あ!」息をのんだ。
そこに集まった人々の顔ぶれが様々であるということに、間違いはなかった。
しかし、一点だけ誤りがあった。
彼らは、人ではなかった。
そして、同じ種族同士でもなかった。
「わあ。可愛い。」
飼育委員が喜んだ。彼女の眼前を通り過ぎていったフロアに、たくさんの二本足で立つ動物達が手を振っていたのだ。
「おい見ろ、ありゃ何だ?!」
「河童ですね。」
体育委員と理科委員が見た以外にも、どこか本や映画でしか見ることが出来ないような、羽や角を持った
空想上の生き物達が、そこには当たり前のように存在していた。
「みんなこの世界の住人達よ。あんた達をお出迎えする為に集まったの。」
彼らににこやかに手を振り返しながら、担任は答えた。
やがて円板型エレベーターは、最上階と思しきフロアに到達した。
「ようこそいらっしゃいました!」
再び声がかかった。
再び声がかかった。
しかし今中川典子はそんな事を気にせずいても立ってもいられなかった。
「ねぇ慶時クン!秋也君生きてるのよ!捜しに行こうよっ」
(ち・・・、秋也の奴生きてやがったのか)
だからと言って中川さんの言うことを無視するわけにもいかないが・・・
「でも典子さん、さっきから銃声が聞こえるだろ。もう人数も半数以下になってるし
やる気になってる奴の人数が増えてきてると思うしそういう奴が生き残ってきている
はずだよ。無理に動くのはよそう。確かに俺も秋也を捜したいよ。」
勿論本心ではない。今すぐ典子を自分のものにしたい、自分に惹かせたい。
「でも・・・、やっぱり捜しに行くわよ。知ってるんでしょ慶時クン?私は
・・・・・・・・、ん、何でも無いわ。ごめんね」
言葉を濁らせた。でも解っていた。典子さんの気持ちはとうに知っていた。
ここで束縛しすぎればそれこそ危ないな。典子さんがいなくなったら困る。しかし
秋也に会うのも困る。しかし決断した
「解った・・・、行こうか」
典子はその言葉に希望の輝きを知り笑顔になり立ち上がった。
国信と中川は北へ歩いていった。
「ようこそいらっしゃいました!」
再び声がかかった。
399 :
名無し物書き@推敲中?:02/09/25 22:59
かもしれん。 だが、間違いなく安全で生活が保障されている事もまた事実。
終わりなら終わり、ギブアップならギプアップの宣言しれ>とんぬら
どっちの?
402 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/03 11:05
料理漿
403 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/14 22:10
バカバカらしい
404 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/14 22:11
うひゃあああああああああ
405 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/14 22:13
やっぱりな
406 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/14 22:15
2chは不平不満ばっかりで何の生産性もないな。このスレみててつくづく思うよ
407 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/14 22:16
夏のソニンのウンコはスイカのタネが混ざってたなぁ・・・
408 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/14 22:18
ゾマホン??!
409 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/15 01:21
バカバカらしい
(^^)
(^^)
412 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/20 19:04
は?
413 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/20 19:08
ゴージャス松野って最初すげー薄かったのに
今はフサだよね
414 :
名無し物書き@推敲中?:
お
ぱ
|
い