食欲をそそる文章を書きやがれください

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無し物書き@推敲中?:02/04/18 14:49
人間の二大本能は性欲と食欲
しかし性欲は男女違うが食欲に性別は関係なし!

さあ、「食欲」をそそる文章を書き、俺を厨房に走らせやがれ!
2名無し物書き@推敲中?:02/04/18 14:53


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜終了〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「書きやがれください」
わざとなの?
目に涙が滲んできた。ツライ。
吐き気を堪えながら、口に水をふくむ。 
駄目だ、もうリタイアしよう。何度もそう思った。だが、食べられなければ
7000円も払わねばならないのだ。諦めるわけにはいかない。
スプーンですくう。が、口に入れる気にならない。冷たい汗がこめかみを伝う。
思い切って口を開け――すぐに閉じた。口の中に苦味が広がる。突如、胃が痙攣したのだ。
もう一度、水で口を流す。それだけで、気分が悪くなる。
ちらりと時計を確認した。
マズイ後2分しかない。意を決して、スプーンを口に入れ、俺は――
この世の地獄を見たんだ。
5名無し物書き@推敲中?:02/04/18 19:12
>>4 フードファイトか。なかなかいいと思います。スレの趣旨とは違うけど。
続きは?
6名無し物書き@推敲中?:02/04/18 19:51
まあ>>1よ、お前みたいなB級グルメ原理主義者は
せいぜいサイゼリヤのミラノ風ドリアに舌鼓でも打ってなさいってこった
7名無し物書き@推敲中?:02/04/18 19:57
>>6 おいしそうじゃん
8名無し物書き@推敲中?:02/04/19 07:55
まったりとしてそれでいてコクがある、なんて書いてるようじゃ文章書きとしてハズかしいよな。
9名無し物書き@推敲中?:02/04/19 08:59
こういうのあるよ。
その板では板違い扱いされてるけど(w
http://natto.2ch.net/test/read.cgi/food/1016700238/
10名無し物書き@推敲中?:02/04/19 09:42
しっとりとした一竿の羊かんを、竹の包みから取り出す。
黒といっても、人を威圧するような闇の黒ではない。
暖かみと透明感を備えた独特の黒である。
小さな竹のナイフに、抵抗することもなく切り分けられていく。
その断面は、あくまでも滑らかだ。
北海道の鞣小豆と沖縄の黒糖が神田明神で出会い、丁重に作り上げられた傑作。
このような羊かんには、上等の抹茶がよく似合う。

って、こんな感じか?
11名無し物書き@推敲中?:02/04/19 12:26
走って走って走って走って走って走って走って走って

いっぱいの水を飲む。
12名無し物書き@推敲中?:02/04/21 03:56
泳いで泳いで泳いで泳いで泳いで泳いで泳いで溺れて

もう水は飲みたくない
13名無し物書き@推敲中?:02/04/21 04:21
五臓六腑に染み渡る、とは少々使い古された言葉だが、これが一番しっくりくる。
なんだろう、一口目のビールってのは、なんでこんなに旨いんだ。
歯の裏についた枝豆を流し込むように、もう一口飲み込んだ。
14名無し物書き@推敲中?:02/04/21 04:38
「お父さん。お疲れ様。」
妻は玄関口で微笑みながら、泥と汗だらけになっている私を迎えてくれた。
「日曜日ぐらい休ませて欲しいよなぁ。しかもこんな暑い日に」
私は額をつたう汗を首に巻いたタオルでぬぐいながらぼやく。
「3ヶ月に一回ぐらい、いいじゃありませんか。普段身体動かしてないから
いい機会ですよ。地域の人たちと交流もできるし。」
妻は昼食を用意しながら、台所からそう言った。
今日も暑い日だ。蝉が隣の家の庭の木に留まって、むせび泣くような声を響かせている。
縁側の柱にかかった時計は1時半を指している。朝から地域の草むしりに従事していた
私は久々に空腹感というものが訪れていることに気付いた。そういえば、妻の
言うように最近運動を怠っており、疲労からくる湧き上がるような食欲を感じるのは
久しぶりだった。
「お腹がすいたよ。」
「はいはい、今持っていきますよ。」
妻はやんちゃな子供をなだめるかのように笑いながらそういって、縁側へ私の
昼食をのせたお盆を持ってきた。
「暑いし疲れたでしょうから、さっぱりしたものにしましたよ。」
お盆には、花柄のすりガラスのコップにキンと冷えた麦茶がなみなみと注がれ、
その横にはほかほかの粒がたった白ご飯。たくあんと梅干。わかめのお吸い物。
大きい皿には旬になり始めた秋刀魚の網焼きがのせられ、その横には自家栽培で
収穫したとれたての大根のおろしが添えられていた。
1514:02/04/21 07:20
Σ(゚Д゚)今思ったけど、こんなときは普通そうめんだよな。
夏の昼に秋刀魚は食わんよな。考えが足りんかった。逝ってきます。
16名無し物書き@推敲中?:02/04/23 16:08
いや、庭の七輪でジュウジュウいってるサンマと、冷えたビールだ!
17名無し物書き@推敲中?:02/05/04 23:50
純白のテーブルクロスは眩しい太陽に晒された砂漠のように染み一つない。
そこへシェフは一枚の絵皿を誇らしげに、やや演出の効き過ぎた起き方をした。
バロック調の絵皿はまさにこの瞬間の為だけに創られたかのように
完璧なまでの色彩をテーブルに躍らせていた。
ほんのりと立ち上る湯気が運ぶ香りすら、まさに伝統工芸品だ。匠の技だ。
左手にフォーク、右手にナイフ。銀の冷たい感触が心地よい。
まぶたを閉じ、香りを存分に楽しむ。
ああ、心がさざなみを立てる。鼻の穴が七つくらい欲しい。
ちらりとシェフを見ると、彼は世界中のすべての殺人者ですら
涙を流して跪くような、深く、暖かい微笑みを浮かべている。
銀のフォークを、それにふと当てた。湯気でフォークがかすかに曇る。
ああ、傷つけてしまうのが惜しい!
永遠の処女のように、それは決して触れてはいけない完全美の領域。
しかし、私の欲望はフォークに力を込めさせた。
何の抵抗もなくフォークはそれにするすると沈んだ。
ナイフを添える。ナイフもまた、恥ずかしがる乙女のように曇る。
誘われるようにナイフは滑り、トロリと溶け出したかと錯覚するほどに
濃厚な甘さの蜜のような汁が溢れる。
さあ、口へ運ぼう。
いま、まさに至福が身体を支配する。
さあ、歯を突きたてよう。
もう神ですら私を止める事はできない。
さあ、舌を踊らせよう。
すべてが一体となるまでとろけよう。
さあ、食べよう!




















               ウンコ を。
最高級有機肥料……
筒井康隆ネタ、だれかやるとは思ったよ
20名無し物書き@推敲中?:02/05/10 17:43
>>10
逆にヨウカン如きで真剣になるなと言いたくなった。
21名無し物書き@推敲中?:02/05/11 17:03
>>14
遅レスだけどなんかいいね、これ。
雰囲気とかもほのぼのしてて、ごはん食べたくなってきた。
22名無し物書き@推敲中?:02/05/11 18:02
茶碗には熱々の飯が盛られている。立ち上る湯気が辺りの空気をほの甘くする。
棘のように一粒一粒がそそり立ち、天をつかんばかりの勢いだ。小皿に載った薄赤色を帯びた小ぶりの玉子を
取ると軽く茶碗にぶつける。カシュという小さな音を立て、玉子が割れる。
すぐさまあらかじめ茶碗の真ん中に箸で作ってあったくぼみに玉子を流し込んだ。
卵の黄身は黄色と言うよりはむしろ橙に近い。すっぽりとくぼみに身を
納めた玉子の周辺、透明で薄く緑がかった白身が飯の熱に暖められ、もう
不透明な白色に変わり始めた。
卓上の醤油の小瓶を手に取り、注意深く飯の上の玉子に垂らす。
僅かな香りが鼻孔を刺激する。
箸を取り、つやつやと光を反射する黄身に差し込む。と、一呼吸置いて
黄身の中身がとろりを飯の上に流れ出した。
一気に飯を黄身、白身を攪拌し、真っ白な飯を黄色に染め上げていく。
醤油の香りがさらに強くなる。私は知らぬ間に自分が口中に唾液を
いっぱいに沸き上がらせているのに気がついた。
23名無し物書き@推敲中? :02/05/11 20:26


せいろのふたを取ると、プリプリのシュウマイからほわっと湯気が立って、それから急に視界がはっきりしてくる。
薄皮から透けて見えるエビのつやつやとしたことといったらもう…。
はあ…。
ほわんほわんほわんほわん…。


24名無し物書き@推敲中?:02/05/12 01:01
 まず運ばれてきたのは小さなすり鉢に入れられた胡麻だった。それを山椒の枝のすりこぎですりつぶす。
鼻をくすぐるのは胡麻の香り、少々油が浮いてきたところで私はその作業を打ち切った。
 
 なんと言っても、やはりトンカツは専門店で食すべきなのだ。

 皿の上狭しと乗せられたロースカツは優に3cmの厚さがあり、その切り口からはクリーム
色の〜しかも半分とけかけプリプリの〜脂身が見える。先ほどのすり鉢にブラウンのソースを
注ぎいれ、カツの一切れに添えられていたからしを少々つける。炊き立てのどんぶり飯を左手に
カツをソースに少しだけ。そしてそれを口中に運ぶ。ソースと胡麻の香り、そしてさっくりと
した衣の歯ごたえ、やがて来るやわらかい豚ロースの感触。口いっぱいに肉汁が広がる。黒コショウの
香りも心地よい。二口目に取り掛かる前、今度はたっぷりとソースをつけ一旦それを飯の上に。
そしてそれを飯ごと口中に掻き込む。上手い。別皿に盛られたキャベツは青くみずみずしい。
なにもつけずにそれを一つまみ。さわやかな食感が口中の油を流し去る。糠漬けのナス。キュウリ。
どれもメシにあう。後はもう、自動機械のごとくメシ、カツ、キャベツ、メシ、ナス、メシ。
忘れてならないシジミ汁。濃厚な赤だしが心地よい。メシ、カツ、メシ、キュウリ、メシ。キャベツ
味噌汁メシもお代わり。
 
 そして一気に掻き込んだ後、香ばしいほうじ茶を戴く。至福。  
25age:02/05/12 01:22
>>24
(・∀・)ウマイ!
26名無し物書き@推敲中?:02/05/12 02:02
>>24
ウマイ!腹減ったよ!
27名無し物書き@推敲中?:02/05/12 02:04
28名無し物書き@推敲中? :02/05/12 02:32
>>24
上手い=X
旨い =O

 学生であるという事は金がないという事の同意語のようなものであるが、それでも
たまに金があると私はすき焼きを作ったものである。すき焼きといっても、厳密にいう
それはすき焼き風煮というものであってさほど金がかかるものではなかった。肉は一応
牛肉、但し細切れが特売のときに300g程を買い込み、長ネギ、エノキ茸、白菜、そ
して豆腐としらたきをサービスでおいてある牛脂で炒め、それを醤油、砂糖、みりんで
味をつけただけだ。予算は1000円もあれば充分だったと思う。問題はここからだ。

 まず、一食目。はじめは普通に溶き卵につけて食べる。
 二食目、これはどんぶり飯に暖めなおしたすき焼きをかけて食べる。
 三食目、うどんを買ってきて追加。溶き卵で食べる。
 四食目、味のしみたうどん共々再びどんぶり飯の上にぶっかける。
 ここまで来ると残りはもう肉野菜破片と汁のみである。で、あるから、
 五食目、なべの中にご飯を投入し汁を吸わせすき焼き飯として食べる。

 こうすると、都合1000円で3日を食いつなぐことが出来る訳である。 
30名無し物書き@推敲中?:02/05/21 07:45
 引き上げ船の中で、ゴハンの夢を見た。

 大ぶりの茶わんの中に炊きたてのゴハン、いや麦メシが、これでもか
というぐらい山盛りされ、甘い香りが熱い蒸気と共に鼻をくすぐる。
 しかし、箸がない。
 夢を見ている私は、箸などいいから手掴みで喰えと思うのだが、夢の
中の私は食べようと焦って箸ばかり探している。
 唐突に、さっきまでなかった場所に、箸を見つける。
 それは山盛りの麦飯のまん中に、線香のように突きたてられていた。
 私は死を連想して、目を覚まし、そして麦飯を食べられなかったこと
を心底残念に思った。輸送船の中では、すでに何人もが死んでいた。

 だから遺言しておく。もし私が死んだら、仏壇には線香ではなく、箸
を立てたメシを供えてほしい。
 
31名無し物書き@推敲中?:02/05/21 12:19
今、君の目の前に檸檬があるとする。
その檸檬をナイフで二つに切り裂いてごらん、そう。
そして君の舌を檸檬の割れ目に押し込むんだ。強く、強く。
そのまま舌を上下するように押し付ける。
どうだい、どんな感じかい?
32名無し物書き@推敲中?:02/05/21 13:06
久しぶりに草野球に加わった
夏の日差しによってひきたてられた草の匂いが膨れ上がるように僕の体を包む
自然と中学生の頃の思い出が僕の頭の中を占めるようになる
ガミガミ言う先生は、僕達が暑い中で練習しているにもかかわらず、
涼しい陰のベンチに座ってレモン味のスポーツドリンクを飲んでいた
レモンの砂糖漬けが学校指定のナップザックに入っている事を思い出した僕は、
ネバネバに渇いた口の中に泉が湧き上がるのを感じた
練習が終わった時、みんなはまっすぐ水道に走っていったが、
僕はまずレモンの砂糖漬けを口に含んだ
それはイメージ通りの味で、頭の中が痺れながら喜んでいるような気がした
レモンの輪切りをフィルターのようにして、僕は蛇口からあふれ出る水を喉に入れた
僕は、こんな味のスポーツドリンクがあったら必ず買うだろう、と思った
33名無し物書き@推敲中?:02/05/25 15:11
 悔しいのは、旨いを上手いと書いてしまったことだった。と、私は山葵を
すりおろす。何の変哲もない、スーパーで買ってきた山葵だ。それを葉っぱの
方の皮を剥き、鮫肌で出来たおろし器でゆっくりと下ろす。都会ではそれこそ
ハンズにでも行けばすぐ手に入るのだろうが、私のこれは食器店を数軒梯子した
末に買い入れたものである。

 のったりと、円を書くようにすりおろす。

 はてさて、この山葵をどのようにして味わったものか?白身の刺し身、蕎麦も
良い。色々思案した挙句、私はマグロの赤身のサクと長芋、そして海苔を買って
きた。
 それは、父親が好きなやり方だった。
 まず、マグロは刺し身にひき、それを山葵を溶かし込んだ醤油に漬け込む。
本来なら、醤油にみりんなのだろうが、私の父はそんな風にしていたと思う。
長芋は短冊に切り、水にさらしておく。海苔は軽くあぶって揉み海苔にした。

 さて、食べるとしよう。
 丼にまず飯をよそう。そしてその上にヅケにしたマグロを並べて漬け汁を
少し振り掛ける。そこに点盛りの山葵を添えて。
 長芋はよく水を切り小鉢に盛って海苔をふりかけ山葵を置いた。そこに濃縮
だしを少しかける。少しかき回すと粘りが戻ってくる。
 吸い物代わりに昆布茶を入れる。そして、私は食卓についた。

 いただきます。

 づけに山葵を少し、そして飯と一緒にかきこむ。鼻を抜ける辛さ。甘みも
ある。・・・悪くはない。が、少々物足りなかった。
 続いて山芋をつまむ。ヌルりとしてシャキシャキとした食感は歯に心地よい
感覚で、山葵の風味も生きている・・・が、やはり山芋が買っている。
 私は、少々の物足りなさを感じつつ黙々と食を進めた。決して不味くはない
のだが、何かが決定的に間違っているように思えた。そして、昆布茶を口に含み
それに気がついた。私はそして大急ぎでづけ丼を平らげると丼に新たな飯をよそい
戸棚に常備してあるそれを取り出した。

 永谷園の海苔茶漬け。何の変哲も無いもの。私はそれを飯に振りかけ湯を注ぎ、
そして残っていた山葵のすべてを丼の中に投入した。立ち上る山葵の芳香・・・。
多分、私が求めていたものはこれだったのだ。山葵の甘い芳香、鼻を抜ける辛さ。
台所に立ったまま、私はそれを一気に掻き込んだ。そして、私はようやく満足し
ぼんやりと空になった歌舞伎を連想させる袋を眺めて思った。案外、幸せなどと
いうものは身近に転がっているものなんだな、と。そして同時に私はやはり美食
などには向かない性質の人間なんだろうな、と。
34名無し物書き@推敲中?:02/05/25 17:33
う・め・ぼ・し・

スッパイ )*(
35名無し物書き@推敲中?:02/06/14 01:45
焼き味噌おにぎり(炭火)
36麒麟:02/06/14 04:18
目の前に置かれたウツワから牛肉が視界へ飛び込んでくる。
空腹が限界まで達した私を次々と刺激してくる。
まるで高価な陶器のような肉のつや、香ばしく上品な醤油の香り。
いつも口にしているお米も今日は特別な光を放っている。

私は乱雑に箸を取ると、一気に牛肉を運んだ。
いつもなら作法を重んじる私も今日ばかりは別だ。
何も気にせず本能の赴くまま一心不乱にかきこんだ。

ウツワに盛られた半分ほど平らげたとき、
空腹が落ち着き理性を取り戻した私に次は感動が襲ってきた。
口の中いっぱいに広がる極上の牛肉のうまみ、鼻腔を刺激する醤油の香り。

私はこの幸せを少しでも長続きさせるように、じっくりと味わいながら
ウツワに残こされた、もう半分をじっくりと堪能した。

そして、私は今日も一人で吉野屋をあとにした。

-おしまい-
37名無し物書き@推敲中?:02/06/28 03:15
age
38暇な男:02/06/28 03:26
今日の定食おいしかった
39箱女 ◆xfhWJngQ :02/06/28 04:13
私はいつも、イギリスから来た転校生のお弁当を羨んでいた。
彼はMドーナッツの紙袋に描かれた少年のように、
透き通ったピンク色のまあるいほっぺたに、大きなサンドイッチをほうばった。
当時では珍しかった全粒粉とライ麦のパンで、
上のほうには粉雪のような白い粉がまばらに降り積もっている。
その香ばしい褐色のパンの間に挟まれたレタスが、シャキシャキと
噛むほどに音を立てていた。私の弁当に入った飾りのそれとはまるで違っていた。
続いて、はみ出した生ハムを彼はペロリと舌で引き出した。初めて見る透き通ったハム。
それに誘われて、真っ白なクリームチーズが上品なミルクの香りを漂わせて顔を覗かせた。
彼はそれらを当たり前のようにほうばり、まあるいほっぺをいっぱいにさせた。
私以外の子供たちも、箸を止め、うっとりとこの光景を見守っている。
その視線を知ってか知らずか、今度は溢れんばかりのブルーベリージャムが塗られた
パンに手を伸ばす。そしておもむろにかぶりつく…辺りに甘い香りが漂うと、
見ていた子供たちは耐え切れず、いつの間にか彼の周りに吸い寄せられた。
彼は紫色に染まった唇を、ピンク色の舌で舐めて、皆の顔を見回した。

長文スマソ。
むしろお前を食べたい>箱女
41名無し物書き@推敲中?:02/06/28 04:25
プリン プリン
俺の大好きなプリン プリン
カスタード色とカラメル色のユートピア
甘くて柔らかいプリン
砂糖を焦がした香りのプリン
プリンが舌の上でとろける
プリンが喉を滑りおちる
エドマンドも大好きなプリン プリン
おじゃる丸も大好きなプリン プリン
今思ったけどプリンは明確にオパーイのメタファーとして機能しうるよな 
プリン プリン
俺の大好きなプリン プリン
42名無し物書き@推敲中?:02/06/28 04:46
>>39
猛烈に食いたい。サンドイッチ食いたい。コンビニ逝って来るかな
43名無し物書き@推敲中?:02/06/28 04:52
箱女の写真を見た!ラキー!!
44名無し物書き@推敲中?:02/07/11 03:52
45名無し物書き@推敲中?:02/07/11 12:36
空腹だった。
こげ茶色の紙袋からドーナツを取り出すと、
齧った。
上唇についた砂糖を舌でゆっくりと舐める。
ざらざらとした甘味が味蕾から口腔、脳のどこか深い場所、
やがて全身へと麻酔のように駆け巡った。
よく冷えた瓶詰めの牛乳を一気に流し込んだ。
ほほほほほほ、ピーナツバターざます。
もう、パンなんかいりません。スプーンでパクリと。
ああ、なんたる恍惚。私の限りない味蕾にも
このような愉悦はございません。記憶にもございません。
ねっとりと舌に絡む、この薄茶色のペーストは、
きっと悪魔が創り出したもの。ほほほほほほほほ。
ピーナツバターのためなら、私、魂も売りますわ。
47名無し物書き@推敲中?