ミケランジェロの憂鬱日記

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1名無し物書き@推敲中?
○月×日 今日はずっと寝てた
2名無し物書き@推敲中?:02/03/25 19:56
なんでこんなクソスレばっか立てる?
そういう>>2もなんでsageないんだ?
3月25日 今日は久しぶりに小さいころの知り合いに会った。
      随分かわいくなっていた。
      それなのに俺はそのころから何一つ変わっちゃいない。
3月26日 今日は朝から雨が降った。
      傘も持たずに家を出たせいでびしょ濡れだ。
      おそらく明日もまた雨だろう。 
3月27日 今日も雨が降っていた。
6名無し物書き@推敲中?:02/03/27 23:26
3月27日 今日は何があったかもう忘れた
7名無し物書き@推敲中?:02/03/28 15:17
3月28日 今日はこれから飲み会だ。
      しかし、友達なんていない。
      どうしよう。
8文谷良介:02/03/28 16:16
3月28日
26日からずっと頭痛が取れない。
9名無し物書き@推敲中?:02/03/28 16:21
3月29日
雨の降る道端でおもちゃを拾った。つぶれたお人形。
10名無し物書き@推敲中?:02/03/28 17:54
3月30日 今日もこれといって何も無い
      いつもと同じ
      
11名無し物書き@推敲中?:02/03/28 18:08
3月31日
拾った人形を綺麗に洗ってやった。
にっこり笑ったようなのは気のせい?
12名無し物書き@推敲中?:02/03/28 19:51
4月1日 朝、机の上に置いてた人形がない。
     夜、ベッドの上で見つかった。
13名無し物書き@推敲中?:02/03/29 07:49
4月2日
雨がまた降ってる。
人形は机の上に置いた。
視線が合うような気がする。
まさかな。ばかばかしい。
雨のせいか、憂鬱。
14名無し物書き@推敲中?:02/03/30 06:27
4月3日
今日は晴れた。未だに花粉症。
雨の日の次の日って、花粉の飛ぶ量が多いらしい。
くしゃみ連発。
15名無し物書き@推敲中?:02/03/30 06:35
4月4日
ふたたび、午後から雨。
帰り道、バックから何か突き出ていたので見たら、人形の手だった。
机の引き出しに放り込んでおいたはずなのに。
くしゃみはあまり出なかった。
16名無し物書き@推敲中?:02/03/30 20:49
4月5日
昨日の雨で桜が散ってしまった。
友人と会う。
人形が自分で歩き回るだろうか?
その質問に吹き出す友人。
分かってる。人形が自分で歩くわけなどない。
一体……。
17名無し物書き@推敲中?:02/03/30 20:55
4月6日・早朝
熱が引かない。
26日からの頭痛が、ますますひどくなった。
気が付くと人形がベットの脇に。
友人の家に置いてきたはずなのに。
昨日笑った友人は何と言うのだろう。
俺はこの目で、友人が金庫に人形をしまうのを見た。
18名無し物書き@推敲中?:02/04/01 05:12
4月7日 朝
今日も雨が降っている。
友人から電話。
金庫から人形が消えたとのこと。
声は震えていた。今からこちらに急いで来るとのこと。
人形はというとベッドの脇にちょこんと座り、
こちらに微笑みかけてきている。
どうすれば……。
19名無し物書き@推敲中?:02/04/01 11:42
4月8日 今日も雨が降っている
     隣には人形が座っている
     今日も一日家にいよう
20名無し物書き@推敲中?:02/04/01 14:22
4月9日
人形が少し大きくなった?
まさか。
だが、拾った時は30センチほどだった
はずだ。今はそれより一回り大きい。
電話。友人が事故に遭ったらしい。
4月10日
降り続く灰と火の粉。
2日前から続く火山の活動はとどまるところを知らないようだ。
あ、誰かが火口に近づいてゆく・・・!?
22名無し物書き@推敲中?:02/04/01 19:58
4月11日
昨日の夢は不思議な夢だった。
富士山が噴火する夢。そして火口に向かうのは
あの人形。

人形の姿が消えた。
23名無し物書き@推敲中?:02/04/01 20:01
4月12日
今日も人形は帰らない
事故にあった友人は一命を取り留めたようだ
それにしてもあの夢はなんだったんだ。
24名無し物書き@推敲中?:02/04/01 21:08
4月13日
知らない少女が訪ねてきた。
迷子かと思い家はどこかと聞いても
首を振るばかり。
この子は一体……。
25名無し物書き@推敲中?:02/04/03 10:08
4月14日
このごろ地震が多い気がする。地震は嫌いだ。
昨日の少女はぺこりとお辞儀をしたかと
思うと帰ってしまった。なんだったのだろう。
午後から友人のお見舞に行くことにする。
26本スレ450:02/04/03 10:31
4月15日
昨日、意識の戻った友人とひどい喧嘩をした。
彼は人が変わったようだった。
……もう元の関係には戻れないんだろうか?
頭痛が酷い。泣きたくなる。
27名無し物書き@推敲中?:02/04/03 11:54
4月16日
自分のせいだと思うと、気持ちが暗くなっていくのが止まらない。
今日もお見舞いに行ったら友人のお母さんにもう二度と来るなと言われた。
泣きながら胸を殴ってきた。いたたまれない。……ああ、何でこんなことに……
28名無し物書き@推敲中?:02/04/03 17:23
4月17日
あの人形を拾ってから全てが狂い出した。
一体どうしたというのだろう。

今日も地震が多かった。
29名無し物書き@推敲中?:02/04/03 18:31
4月18日
友人が病院の窓から飛び降りた。
……僕は――駄目だ、書けない、
30名無し物書き@推敲中?:02/04/03 19:54
4月19日
あの人形が夢に出てきた。
何かを言いたそうに口をパクパクさせていたが
聞き取れなかった。
友人は集中治療室に入った。
今夜が峠だそうだ。
どうしたらいいんだ……。
31名無し物書き@推敲中?:02/04/03 21:13
4月20日


〜何も書かれていない〜
32名無し物書き@推敲中?:02/04/03 21:14
4月21日
友人は死んだ・・・・。
きっとすべてあの人形のせいだ。

きっと・・・・・・・。
4月22日 深夜
隣町に避難勧告が出たそうだ。
噴火の兆候があるとか。

部屋が暗い。
窓に板を打ちつけたせいだ。
俺が寝ようとした時いたのはあいつじゃない

――
窓の外を見た時に友人が見えた。
女の子と手を繋いでいた。
遠くで顔はよく分からなかったが、あの知らない女の子だと思う。
同じ服を着ていた。
友人の彼女から電話があった。
封筒が彼女のポストへ入っていたそうだ。
友人の名前が書いてあったという。
来て欲しい、それだけ伝えると彼女は電話を切った。
何が書かれていたのか、なぜ俺を呼ぶのか分からない。
頭が痛い。
眠れない。
34名無し物書き@推敲中?:02/04/03 23:14
4月23日
今朝、友人の彼女が行方不明だという連絡を受けた。
最後に彼女が話したのは自分らしい。
しかし昨日のことは何も覚えていない。

この町にも避難勧告が出た。
しかし彼女が戻るまではここにいようと思う。
4月24日
ノックの音がした。
友人の彼女が訪れたのだろうか。
玄関のドアを空けたが…誰もいなかった。
目を足元に運ぶとあの人形がひっそりと横たわっていた。
だいぶ汚れていた。
綺麗にしてやろうと思い、風呂場で洗ってやった。
人形がにっこりと顔を歪ませた気がした。
そんな気がした。
4月25日

少し前に、
ふと思いついて友人の彼女に電話をかけた。
彼女は電話に出た。

連絡してきたのは誰だ?
よく考えれば、たった一日で行方不明と分かるわけではないし、
警察も動かない。

思い出せ。電話の声は誰だったか。
中年? 青年? いや、あの少女?

怖くなってきたので、とりあえず日記に書いておく。
寝不足でもうろうとしていたのが、くやしい。
彼女の所に早く、行かなければ。

俺の後ろには、人形がちょこんと座っている。
37名無し物書き@推敲中?:02/04/03 23:32
4月25日
目が覚めた。今日は頭痛がほとんどしない、久々に良い気分だ。
人形を寝かせたはずのベッドを見ると、友人の彼女が横たわっていた。
彼女はもう冷たかった。

とうとう、避難勧告が避難命令に変わった。だが、もう少しここにいなければ。
4月27日
読み返してみると、25日の日記が2つあった。
誰か俺の日記に書き加えているのか?

だが、俺の後ろのベッドには友人の彼女がいる。
死体が固くなった後に柔らかくなるなんて、知らなかった。
彼女は首をこちらに向け、俺を始終見つめている。

友人から彼女に届けられた手紙は、まだ1枚目しか読んでいない。
1枚目に書かれていた、あのこと。
ここにいなければ。
39名無し物書き@推敲中?:02/04/03 23:55
4月28日
よく見ると、26日のページがない。
あのことを書いたつもりだったのだが……。
25日の日記は、どちらが俺の書いたものだったか。
頭痛のせいか、どうしても思い出せない。
途方に暮れて彼女を見ると、そこには彼女の代わりに人形が
ちょこんと座っていた。
40名無し物書き@推敲中?:02/04/04 00:00
4月29日
いくら探しても友人の彼女が見当たらない。
部屋にはあの人形と自分だけ。

しかしよく考えてみると、なぜ僕は死んだ彼女を部屋に置いておいたのだろう?
そもそも、なぜ彼女は死んだのか?
全く思い出せない。
今日もひどく頭が痛い。
41名無し物書き@推敲中?:02/04/04 00:08
4月30日
俺は窓から外を見ていた。
降り続く灰と火の粉。
2日前から続く火山の活動はとどまるところを知らないようだ。
あ、誰かが火口に近づいてゆく・・・!?
>>41
(´-`).。oO(それは、いくらなんでも日記じゃないだろう……) 
43名無し物書き@推敲中?:02/04/04 00:22
5月1日
26日のページは、結局見つからなかった。
裏に何も書いていなかったはずだから、
すぐに見つかると思ったのに。

29日からの俺の行動を書き留めてみよう。

しばらく呆然とした俺は友人の手紙の内容を思い出した。
俺は彼女が人形と入れ替わったことを確かめたあと、
手紙の2枚目を読んだ。
ここまでは友人の手紙の内容通りだった。
友人は人形に見覚えがあったらしい。
相談した相手は古くからある骨董屋の主人のようだ。
電話をしようと思ったが、誰もいなかったのか繋がらなかった。

30日。もう一度、火口に誰かが近づいていく夢を見る。
そして日記を書いている途中で消防隊員に見つかってしまった。
避難所に移動させられた。
人形と、友人の手紙も持っていった。あと3枚ある。

今日。非難者は保護の名の下に見張られていたようだったが、
俺はうまく抜け出した。

まずは電話だ。
44名無し物書き@推敲中?:02/04/04 06:19
5月2日

人形が月の光の中、青白く浮かび上がっている。
茶色の巻き毛を手に絡めてみる。
……所々痛んでいるが、普通の人形にしか見えない。
「あの人形には関わん方がええ。あの兄ちゃんにもそう言うたんじゃが……。ええか。関わったらあかんぞ」
骨董屋の主人の言葉を思い出した。
避難所の雑多な声の中、やけに重みのある言葉が電話口から響いていた。
しかし、もう俺はどっぷりと首までつかっている。
人形も俺の側を離れようとしない。
友人が死んだ。その恋人も死んだ。
そして俺自身、自分の曖昧な記憶に薄ら寒い予感を覚えている。
――友人の手紙の最後、3枚目は、かなり支離滅裂で、意味不明の言葉が書き殴ってあった。
そして、最後に恋人への想いと、俺に恋人を頼む、と。
このメッセージから、彼女は俺に連絡を求めたのだろう。
……二人ともすまない。
自分の無力さにやりきれなくなる。
窓越しに外を見ると、町中はひっそりと静まりかえっている。
こんな生気のない町を目にするのは始めてだ。
5月3日

特に変わりなし。一日中ぼうっとしていた。
地震が噴火予兆型から完全に変化したそうだ。
発表によると29日から30日あたりが一番危なかったらしい。
見た夢と何か関係があるのだろうか。
明日にも避難命令が避難勧告に引き下げられるそうだ。

3枚目の手紙に、筆圧が異様に高い部分を発見した。
『フローレンスのピエタ像はなぜ壊されなかった?』
どういう意味だろう。
46名無し物書き@推敲中?:02/04/04 11:49
5月4日

予定通り、避難命令が避難勧告に引き下げられた。
骨董屋の主人と連絡を取り、駅前で待ち合わせをしたが、失敗だった。
駅前は、一時的に生活用品を取りに帰ってきた人々でごった返しており、
人の特定をする所か満足に身動きも取れない。
その上、むせ返るような熱気で、気分が悪くなる。
ふいに耳元に囁かれたのはそんな時だ。
「アノコハウミニカエシタ。モウワスレナサイ」
……確か、そんな風に聞こえた。
振り返ろうとしたが、無駄だった。
気づいた時には、道路の端でしゃがんで頭を抱えていた。

ピエタ像? 海に還した?
また頭が痛くなった。
骨董屋の主人との約束は延期した。
47名無し物書き@推敲中?:02/04/04 18:37
5月5日

明日、骨董屋の主人と会う約束をした。
彼の骨董屋でだ。
それにしてもまた頭痛がひどくなった。
人形は昨日とかわらない。
おいおい、まだ5月じゃないだろw!
49名無し物書き@推敲中?:02/04/04 19:44
いいんだよ!続けて〜!!
50名無し物書き@推敲中?:02/04/04 20:28
5月6日
日記が長すぎるな。少し反省した。
5月6日 夜
骨董屋の主人には結局会えなかった。
店内が荒らされ、携帯でも連絡が取れない。
……火事場泥棒か?……いや、もしかしたら。
悪い予感、杞憂だといいが。
52名無し物書き@推敲中?:02/04/04 22:34
5月7日
何かがおかしい。
いつもと部屋の中の様子が違う。
何かが足りない。
53名無し物書き@推敲中?:02/04/04 22:37
test
54名無し物書き@推敲中?:02/04/04 22:39
おお、ちゃんと書き込めた。
このスレ使ってる奴には迷惑だったろうけど、PROXYのせいだ。
俺を恨むなよ。
55名無し物書き@推敲中?:02/04/04 23:03
5月10日
昨日とおとといの日記を見て愕然とする。
testってなんだろう?
俺を恨むなよってなんだろう?
書いた覚えはないが、自分の字だった。
医者に行くべきか。
56名無し物書き@推敲中?:02/04/04 23:13
5月11日
この前感じた部屋に足りないもの。今日唐突に気付いた。
自分の名前が、ない。
財布にも服にも名刺にも、自分の名前が、ない。
みな白地。ああ。
57名無し物書き@推敲中?:02/04/04 23:20
5月12日
だんだん思い出せないことが多くなってきた。
自分の名前もまだ思い出せない。
それにココに転がっている死体は何だ?
死んでからかなり時間がたっているようで、ひどいにおいがする。
しかしなぜ自分はこれをどうにかしようとしないのか。
何か理由があったはずだ。
しかし思い出せない。
ひどい頭痛がする。
58名無し物書き@推敲中?:02/04/05 03:44
5月13日
6日ぶりにシャワーを浴びて、髭を剃った。
今、5日前からの日記を見返しながら、これを書いている。
……酷いものだ。
あの日(5月8日)、死体を家に運び込んでから、
記憶が混濁したり、途切れたり、精神が不安定だった。
今は比較的安定している。今のうちに思い出せるかぎりのことを日記に残しておくことにする。

――
確実な事:
・目の前に倒れているのは、友人の恋人の死体。
・test――これは死体をここに運び込んだ時、気づいた事を控えておいたものだ。

不確かな事:
・俺の中に他の人格がいる
・9日の日記は、そいつの合図か
・俺は人殺しではない

――
頭を使い過ぎたのか、また、頭痛がしてきた。今日はもう寝ることにする。

最後に念の為、俺の名前も書いておく。
三池連次郎
59名無し物書き@推敲中?:02/04/05 03:52
5月14日
俺の中には仕切り屋の人格もいるようだ。
ウザイ死ねグサ
ウザイ死ねグサ

気が付くと左手小指を切り落としていた。
もう俺はショパンを弾けない……。
6058:02/04/05 06:03
>>59
了解。俺は消えるよ。
……悪かったな。
61名無し物書き@推敲中?:02/04/05 19:09
5月15日
あまりの痛みに目が覚めた。
見ると左手小指が無い。
はじめは何が起こったか全くわからなかったが、この日記を読み返してやっと理解できた。
この日記だけが頼りだ。
日記に書いていないことは何一つわからない。
俺の名前は三池連次郎だ。
62名無し物書き@推敲中?:02/04/05 22:29
5月16日
今日から身の回りのことを細かく書きとめておこうと思う。

・人形について
ベットの横に座っている。人形として得に変わったところはない。

・死体について
もうすでに肉は腐り落ちて骨が見えている。顔は完全にわからない。まだヒドイ匂いがする。

・外の状況について
火山の活動による影響はさほどないようだ。しかし、空は厚い雲に覆われている。
記憶が定かでなくなってから外出していないので詳しいことはわからない。

・自分について
相変わらず左手の小指がひどく痛む。まともな治療をしていないので、化膿したりしないか心配だ。
頭痛も直っていない。

・部屋について
特に変わった様子はないが、日記ににあった友人からの手紙というものが、3枚目だけ見当たらない。
明日また探してみる。



今日は特に変わった様子はなかった。この日記を書いていて外の様子が気になった。
明日少し外出してみようと思う。
5月17日
今は何時だろう。時間の感覚がまるでない。
時計はどこにいったのだろうか。
窓を開けると相変わらずの曇天が見える。
こんな日に出かけるのは好きではないが、この部屋の空気は悪すぎる。
重い足を引きずりながら玄関のドアを開けた。
外は静まりかえって……いや、違う。
どこからか工事の騒音が鳴り響いている。いつから?
誘われるようにその方向に向かう。
しばらく……たぶん、ほんのしばらく歩いたところで、改築中の大きな屋敷に出くわした。
大きな門にかけられた表札を何気なく覗いてみる。
「目出地」
一瞬、目の前が真紅に染まったような気がした。激しい吐き気がこみ上げてくる。
急いでその場を離れる。早く戻らなければ。あの部屋の淀みだけが俺を受け入れてくれる。
部屋に入ると、ベッドのすぐそばで時計を見つけた。
64名無し物書き@推敲中?:02/04/06 16:42
5月18日
もう、何もしたくないし何も見たくない。
うんざりしていくのがわかる。心は妙に冷静だ。さめざめと次長と愚痴を交互にこぼして今日を終えた。
もう疲れた。時計の電池は止まっている。今は夕方のくせに短針は八を指している。
65名無し物書き@推敲中?:02/04/06 19:29
5月19日
時計の電池がないから何時だかわからない。
しかたないので一日中寝ていた
66名無し物書き@推敲中?:02/04/06 20:21
5月20日
外が一日中真っ暗だ。
日記を書く気も起きない。
ここ数日日記をまともに書いていないせいでいろいろわからなくなってきた。
5月21日
郵便受けを覗くと、珍しく手紙が入っていた。
差出人は、友人の彼女だった。死ぬ直前に書いたものらしい。その文面はこうだ。
「 三池くんへ
 今さっき電話をしたけど、もしもの時のためにこれを書きます。
何事もなかったら、読まずに捨てていいからね。
 実は私、彼と付き合いながらも、あなたのこと好きだったの。
最近、人形を拾ったでしょ。あれ、私が作ったの。あなたが好きだ、好きだ
って思いながら。けど、彼氏がいるのに何してるんだろうって、
私が道端に捨てた人形なの。
 今回のこととは関係ないと思うけど、けど、金庫から抜け出したとか、
いろいろ聞いて怖くなったから。いきなりこんなこと言ってごめんなさい。
                 長井 真帆       」
ひどい吐き気がする。今日はもう寝よう。
68名無し物書き@推敲中?:02/04/06 21:07
5月22日
朝起きると彼女の死体がない。
部屋の中にはあの人形と俺だけ。
昨日の手紙を読んだあとだということもあって、気が付いたときに取り乱してしまってテレビを壊してしまった。
最近はニュースしか見ていなかったが、外の状況を知るには重要な物だった。
テレビがなくなったせいで、さらに周りのことがわからなくなった。
ひどい頭痛と吐き気だ。
不安で不安で仕方がない。
ここ2週間ほど生きている人間を見ていない。
今日の日記の端に文字がびっしり書かれている。

test

連次郎か? それともショパンか?
いずれにしろ、俺が奥から出てくるってことは、相当ヤバいって事だよな。
いいか。よく聞け。
自暴自棄になるのはやめてくれ。お前が自分を傷つけると、俺たち全員とばっちりだ。
連次郎、PROXY、ショパン、俺。
仕切り屋が消えたから、今んとこ、俺の知るかぎり4人いる。
お前だけの命じゃないんだ。自重しろよ。
後、俺はもうステージに出るつもりはないぞ。
痛いのはやだからな。俺を恨むなよ。
70名無し物書き@推敲中?:02/04/06 21:45
5月23日
昨日の日記のほかに意味のわからない文章が書いてある。
誰が書いたかわからない。
ものすごく不安だ。
自分のほかに誰かいるのか?
彼女の死体がなくなったのもそいつの仕業?
ひどく怖くなってきた。
でも、この部屋に人が隠れられる場所なんかない。
今日は部屋を厳重に戸締りして寝よう。
71名無し物書き@推敲中?:02/04/06 22:16
5月24日
唐突だが、俺は自分が死ぬことを悟った。
頭痛と吐き気、それがついに強烈な痛みと脱力感に変わった。
そして吐血。胸が破れたような感覚だった。量は少なかったが、おさえた右手の平にねっとりとした赤いものがついていた。
けれど俺はおもったより落ち着いていた。自分の命が無力化していくことに、ある種の快感さえ覚えた。
自分がだめになっていくのを冷静に観察して、自虐的に自分をあざわらう。
死期は案外に近いかもしれない。今のうちに友人達に言い訳を考えておかなければ。

どうでもいいが、日記ではあるがこんな事を書き記したこの本は遺書と呼ばれるようになるんだろうか。
72名無し物書き@推敲中?:02/04/06 23:20
5月25日
死が近いとわかった以上、一刻も早く友人と友人の彼女の死、そしてこの人形について調べなけらばならない。
もしその答えが見つかれば自分は死なないで済むかもしれない。
とにかく、時間がない。
5月26日
しかし部屋を出るのは恐ろしかった。
俺を守ってくれるのはこの部屋だけなのだ。

部屋の中を見回す。人形と目があった。
今まで気が付かなかったが、この人形には、左手の小指がない。
いったい、どういうことだ。
最初からそうだったのだろうか? 思い出せない。
5月27日

あいつに、あった。
鏡を見ているような気分だった。
俺だ。 もう一人の俺がいる。
あいつは友人の手紙の3枚目を持っていた。
あいつはずっと調べていたという。
5月4日から。
人形も日記も手紙も、すべてが入ったバッグを
駅前で置き引きされた後から。
あいつは。

認めない。

俺は人形じゃあ、無い。
5月28日
頭が割れそうだ。誰か助けてくれ。
昨日の光景がまざまざと脳裏に焼き付いている。
奴は、俺の顔をした奴は言った。
「私が出てきたと言うことは分かるね? 
test。いや、PROXY、いやいや、死にたがりのショパンかな?
 分かったら、例のものの在処を言いなさい。
 君の友人たちや、裏切り者の少女のようにはなりたくないだろう?」
能面のような無表情に口だけの笑いを浮かべて。
俺……ぼく…逃げた……死にたい……捕まりリタクナイ、コワイ、ワカ、ラナイ
76名無し物書き@推敲中?:02/04/07 07:15
5月29日
ついに目が覚めた。
長い夢だった。
あの時を思い出してしまったのだろうか?
もう、忘れたと思っていたのに……
77名無し物書き@推敲中?:02/04/07 10:13
5月30日
またしても夢を見た。
そこに出てきたのはあの、左手の小指がない人形、いや、俺自身だった。
「あなたを、私だけのものにしたい。邪魔な人たちはみんな消したから、
あとはあなた達人格みんなに出て行ってもらうだけ。
 大好きよ、三池さん。私はあなたになるの。
だから、あれがどこにあるか教えてちょうだい。それが、あなたにとっても
幸福なの。
 明日、また来るね」
 目覚めた俺は恐怖に震えていた。もう眠りたくない。
78名無し物書き@推敲中?:02/04/07 11:44
ミケランジェロって誰だよw
79名無し物書き@推敲中?:02/04/07 12:14
5月31日

三池。PROXYだ。
私は、ずっと奥でドールを抑えていたが、あいつに会ったショックで一時的にタガが外れ、
ステージに押し出されたようだ。
ドールは強い。今、3人で抑えているが、私達は所詮、お遊びで作られた人格だ。
そうはもたんだろう。ドールはあいつに従いたがっている。そのために作られたからだ。
私達はまもなく消える。もう、お前を守ってやることはできん。
生き残りたかったら、自力で問題を打破しろ。ヒントをやる。
この日記はドールの監視下にある。下手な事は書けん。
ニセ骨董屋。ピエタ像。……後は自分で考えろ。
6月1日
頭が痛い。脂汗が出る。ドアをノックするものがあった。
俺はベッドに座ったままでそれを聞いていた。出るもんか。絶対に。
ノックの音は次第に大きくなり、ドアは激しくきしんだ。
ドン、ドン、ドン。ドアノブは狂ったように回転している。

「三池、逃げろ……おまえだけでも…」
ドアの外から聞こえるのは死んだはずの友人の声だった。
81名無し物書き@推敲中?:02/04/07 20:40
       ∧∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ♪
      ρ(゚∀゚ )< ボクタチ チュウ〜ボ〜ォウ♪ ダスレダケーニー ツイテ〜イク〜♪
    口⊇⊂  |  \____♪
   /"/|/  丿┐
   ///UU'//┐=3 ぶべべべ〜
   ◎ ̄ ̄ ̄└◎
82名無し物書き@推敲中?:02/04/07 20:58
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   |、.ヾル'ヾ`|:}..:}/
   |   i``i、lリ`)
   |   { ゚ツ }l|::}    ダレモイナイ・・オドルナラ イマノウチ
   | 、    ノi.|::l
   | -   ィ i リヽ、
   |- ''´ | i iノ:::::::ゝ、
   | '"~.ノ.ノ:::::/⌒}
   |._,,ァ'´ィ::::;イ   }
   |-‐''"::::::/  ノ  ノ
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   |Д`;)ノ-‐''"⌒}フ
83名無し物書き@推敲中?:02/04/07 20:58
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         ♪            /~\       ランタ タン
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       ♪         ,ァ'´    o .  \    ランタ ランタ
               ,..:'´ ,::o:: :゚: 。:   。 : ゚ .丶、  タン
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    / \         i|、|.:::},ィ''l`     ´i``i、 lリ:`)      (  へ)
  ヽ(´Д`;)ノ        .|::l|. i'゚j,     {'゚ツ }l|::}       く_ `.}
    (  へ)          I.:{''、  、       ,:'i:|::l        l._,,_ _}'
    く_,,  `ゝ       l::} ` 、.  ー  ._.ィ {::lノ       |.  ~l
     ヽ_ノ'~ ヽ、      .i::{   ` i':::ー::´i   |::}        l   }
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         ヽ、  .|     リ:::`ヾヽ` '' ̄ /ノ::::::::::}     |   .ノ
          `'‐-┤ヽ    {:::::::::::ヽ`.‐-‐イ/.:.::::::::l .    ├-‐''"  
              {  \  .i::::::::::::::::`:"''"~::::::::::::::}.  ノ  }!
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84名無し物書き@推敲中?:02/04/07 20:58
       ♪                .☆
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                  .,ァ'´    o .゚ \    ランタ タンタ
                ,..'´ ,::o:: :゚: 。:   。 : ゚ 丶、. タン
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       ヽ(;´Д`)ノ  ヾ/:::::::(リルノiハ.:、.ヾル'ヾ`|:} .}/        / \ 
        .(へ  )    i|、|.:::}  ,ィ'".l     ´i`i、lリ`)       ヽ(;´Д`)ノ
        {   _>      |::l|{ / i,"゚j.     {ツ }l|::}         (へ  )  
         l._,,_ _}       I.:{li''、      ,  }i:|::l         {   _>
          .l  ~'|      l::}.  ` 、    - , イ {::lノ         .ム,_  〉
        |   l      .i::{    i` ー 'i,´   .|::}         /  ヽ/
        {.  メ-┬ー--‐i;|i⌒"ヾ~    "i }リ⌒''iー---‐┬イ   /
         .i      |     リ:::`ヾヽ`  '' ̄/ノ::::::::}      |   ノ
         `'‐---┤ 、   {:::::::::::ヽ`.‐-‐イ/.:.:::::::]l .    ├-‐'"  
              i|  ヽ  i::::::::::::::::`:"''"~::::::::::::::::}.  ノ  }
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85名無し物書き@推敲中?:02/04/07 20:59
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                I.:{`、     、   ノi:|::l       l.  ~}'
                l::} ` 、.   - ,.ィ´:{::lノ       |.  l
                i::{   _`i':::ー::´i  _|::}       l   }
                ,..i;|、ヾ~      "i }⌒リ''iー---‐┬イ   }
              ァ´:::リ::`ヾニヾ` '' ̄./ノ::::::::::}      |   .ノ
              l⌒ヾ、::::::::::::ヾト、  ,'/..::::::::::l .    ├-‐''"  
               {   ヽ;::::::::::::`、`ーツ::::::::::::::!   /   }!
              {    }::::::::::::::::"''~::::::::::::::テ----‐‐┘
86名無し物書き@推敲中?:02/04/07 21:12
ミターヨ!!!
87名無し物書き@推敲中?:02/04/07 21:14
ミラレチャッタ……
   |
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88名無し物書き@推敲中?:02/04/07 21:23
漏れのビッグマラキャノンを受けてみよ
      ∧_∧
     ( ´Д`)
     /⌒    ヽ
    / /    ノヽ    _ー ̄_ ̄)',  ・ ∴.'  , .. ∧_∧ ∴.'.'  , .
    ( /ヽ   | ) --_- ― = ̄  ̄`:, .∴ '      ((( #)゚Д゚) .∴ '
    \ /  _, -'' ̄  = __――=', ・,' .r⌒>  _/ / ・,' , ・,‘
      (   _~"" --  _-―  ̄=_  )":" .' | y'⌒  ⌒i .' .   ’
      |   /,,, _―  ̄_=_  ` )),∴. ).  |  /  ノ | ∴.'∴.'
      |  / /   ―= _ ) ̄=_)   _), ー'  /´ヾ_ノ
      (  ) )      _ _ )=  _) ,./ ,  ノ  '
      | | /          = _)  / / /   , ・,‘
      | | |.               / / ,'  , ・,‘
     / |\ \            /  /|  |
     ∠/   ̄            !、_/ /   )
                           |_/
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90名無し物書き@推敲中?:02/04/07 21:38
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    | バッタ店長、なんかこの板意味あるの?人いないし。。。
    | ┌───────────────
  /|.∨| そうだ、ゴルァ!! そのうえ雰囲気も悪いしな。
/|| .|  \_
| || .|     ∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ∬∬∬
| ||/    ∧∧   /  〔〕/ /  /|  .    ⊂二二⊃
|/      (,,゚Д゚)_∬__ ̄ ̄./ /! ̄ ̄! .|/...    |      |
    ∧_∧つ\_/  / / 彡 ⌒ ミ D     |___|
   (___´∀`)_∬__ |||/ /   (`Д´ )/ 〔 ̄〕〕  从从从./
   (  ]つ\_/[__| ̄ |     (--:-- ) .| ̄ ̄|`i゙i  ̄ ̄ ̄
   ⊆) /       |  |/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|   |/ ̄ ̄ ̄
/  (__ |二二二二二二二| ̄ ̄ ̄ ̄ ∧ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ┻..|            |  / ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       |            |  |まぁ、細かい事言わねぇで馴れ合ってけよ。
        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   \_____________
91名無し物書き@推敲中?:02/04/07 21:55
                  某スレ1
                   ↓
                  ヽ  ヘ ノレ,
      ∧_∧      ヽ(。、::。.::・'゜・' )〆
     (´Д`*.)    / ̄ ̄ヽ::。 ).。::  θ)
       i i⌒\__ノ     ノ::・'゜。'゜ )ゝ      
       ヽヽ ヽ    / /。、 ::。 )ヽ     
        )) )-─/ /’ /Υ/ γ\ヾ      
        // /  //  /  // /\    \     
       ((__ノ  // /   (_(_,ノ  )    )
           // ノ       / / / 
92名無し物書き@推敲中?:02/04/07 22:01
 ( )   ̄ ̄ ̄ ̄∧_∧ ̄ ̄ ̄.)\    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄( ・∀・) ̄ ̄ ̄\\ < 最近、某スレ1っていうやつを観察してるんだ
  | .| __   . (つ ⊂)      .\\ \_______________ 
  | .| |\ ̄且 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .\\
  | .|__.\.\              宜.D\\
  | .|\ \.\  且   ∧ ∧        \\  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   .|\\ |\.\___(,,  ) ______...\< あんなストレートな厨房はひさしぶりだよ
       |.|| \|⊂2⊃.⊂,  \,,       ̄ |.\\____________
       |.||   ̄ ̄ ̄ (   )~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  .\\
         ( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄).\\
          | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
93名無し物書き@推敲中?:02/04/07 22:07
       _ , ― 、
      ,−'  `      ̄ヽ_
     ,'            ヽ
    (              )
    (     ノ`ー'ー'ヽ     )
    (    ノ━  ━(     )    ∩
     (   〉 -――-(      )_/ /
      `ー'l  ●    (    ノ     ./
        、‘ー'ー’ _ノ`ー'    ω
          ̄|. ̄   .      / 丶
          /  /7  / ̄/. /    ヾ
         `ー´ `ー ´ ヾー     ξ>688
94名無し物書き@推敲中?:02/04/07 22:08
                   ヽ l //>>某スレ1
       ∧∧ ほぁたぁ!――*―――
     =  (   )∩       // | ヽ フベシッ
    ≡ (  /ノ ll     / /  |  ヽ
    = 〜  〈〃        /   |
 ,`. .´,ミ,くノ^ヽ ゝ ''
95名無し物書き@推敲中?:02/04/07 22:11
    |             |
    |        |
    |             |
__ノ              |    _
| |                    |  ノ\__ヽ
ヽ二二 ヽ -―- 、    ∩   |   \ノ(◎)
_____/ /" ̄ヽヽ_| |.__|
   /  / _∧_∧ l / /    \
   |  |/(  ´Д`)/        \
   .\ヽ∠____/\゚ 。       \
     .\\::::::::::::::::: \\.    |\   \
       .\\::::::::::::::::: \\ /   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       \\::::::::::::::::: \ | みなさんさようなら
         \\_:::::::::::_)\ このスレはうんこらしく便器の中に逝きまーす。
             ヽ-二二-―'      ______
969:02/04/07 23:24
次このスレ立てる時はsageでいこう。
97名無し物書き@推敲中?:02/04/08 00:10
了解
98名無し物書き@推敲中?:02/04/08 00:12
それにしても9からだよね。ただの日記からこの物語に入っていったのは。
三池? ……泣いているのか? 身動きも取れず、ただ、そこにうずくまって。

罵詈雑言、誹謗中傷、嫉妬、嫌悪。自分の中の醜い部分が君の目の前にある。
ドールだ。私はこれとずっと戦ってきた。

ここがどこか分かるかい?
――そう。ここが奥だ。今ステージには誰も上がっていない。
安心してくれ。体は信頼出来る人に預けている。指の治療も同時にやっている。
君は会ったことはないかも知れんが、声だけは聞いている人物だ。

落ち込まないで。
あっちを見てくれ。testとショパンが戦っているだろう。
君をこちら側に呼んだのは、testの意見だ。ドールに消されたくないらしい。
繊細な君をこちらに呼ぶのは危険だと私は反対したのだが、頑として聞かない。
「恨むなよ?」彼の伝言だ。

いいかい。君の手を貸してくれ。
もう一度、ドールを檻に入れるんだ。……大丈夫。我々4人ならば、それは可能な筈だ。
しばらく、戦いは続くだろう。
だが、きっと、君をステージに戻してみせる。
そして、その時こそ、本当の幕をひこう。
諦めないで、じっと時を待て。君が私たちを信じてくれるだけで、私たちは強くなれる。
100名無し物書き@推敲中?:02/04/08 06:09
||||            ||||
||||=щ=========щ=||||
|||| | |         .| | ||||
  | |   ∧ ∧ | |
  \ \( ゚Д゚)/ /
   \ ||  ||/ /
     |ノ \ノ |/
     | .AGE.|
    /   /
   ∫|__.∧_|
    | | | /
     | /  | |
    //  | |
    //   | |
    U   U
101名無し物書き@推敲中?:02/04/08 06:11
   _____
 /:\.____\
 |: ̄\ (∩゚Д゚)\  <某スレ1ちゃうわ!!
 |:   |: ̄ ̄ U ̄:|


        バタン !!
 _______
 | ̄\     \
 |   |: ̄ ̄ ̄ ̄:|
 |   |:      .:|
 |   |:      .:|
みんなだいっきらい
いちばんきらいなのはえらそうなあいつ
みんなでアンジェをいじめる 
レンはアンジェのだもん
きらいきらいきらいきらいきらいきらいきらい 
アンジェいけなくないなにもしてないもん
うそつきうそつきうそつきうそつきうそつき
とじこめないでレンたすけて
レンあんなやつのうそいうこときいちゃだめ
えをかいたのアンジェじゃない
みんなうそみんないなくなっちゃえ
ここはレンのかくとこかくのじゃまするな
きえてきえろきえろきえろきえろきえろきえろ
5月某日
今日が何日なのかも思い出せない。
日記も頼りにならない。
かかれているのは、自分の字とは思えないような、
汚い絵と字で日付がない。
まるで子供のいたずらのようだ。
きえろきえろきえろきえろ
繰り返しかかれているこの文字も自分で書いたのだろうか。
眺めていたら無性に泣きたくなってきた。
落ち着け。
よく考えれば、日付くらいは思い出せるはずだ。
104名無し物書き@推敲中?:02/04/08 16:20
             __,,.-‐''''''''''''''''''''ー:-、
          ,,.-'";:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:~`ヽ:、_
         ,/;:;:;:;;:-'"~~''ヾ/~~~'''''--、;:;:;;:;:;:;;:\
        /;:;:;:-'"            `ヾ;:;:;:;:;:;;ヽ、
      /;:;:彡                ヾ;:;:;:;:;:;;:ヽ
     /;;::;:三                  i;:;:ミ;:;:;:;::ヽ
     ,i";:;:彡         - ''   -  、.  ヾ;:;:;:;:;:;:;:;:;i
     /;:;;:;彡         ,,...:-'"  ,,,.....   ミ;:;:\;:;:ミ|
    /;:;:;:;:;:彡    - ' ''""   - ''"      ミ;;;;;;;;ヾ;;;;|
    i!;:;/;:;:;彡             ,,;;;;;;;!!!!!:、  ヽ、;:;:;:;;::、
     !i;:;:;:;:;:;:;| ,,;;;!!!!;;;;::::  :::.    '"" _   ノ i  /  |
     ヾ;:彡/     _ _  :::  :::: ,,.ィゝ-''ヽー ' ヾ/ゝ |
      !;:;:;:| ゝ_,.-''"ゞ-'ゝ,;:  ::::;:;:;::ー= '"    :::ノ | すっこんろ!
       i、/ ,.-‐>ゝ: : ' "   ::::;:;:;:      : : :;  /
       :|        ..:/   :::: '⌒ヽ       ;::‐'
       ゝ、    ..::::: ゝ - 、  ,:-‐-' `ヽ、  ..  :|
          i   ::::/::    `''''       i::::    |
         ヽ   !:::: __,,,..::;;;;;;;;;;;::::‐-っー      ,!
            ヽ  `::: `ーゞL:L:L:Ll.-'~ノ  .::   /   
           \  `  `ー-、二二,.:''   .::  ,ィ"
      ,,...--;'''"";:ヾ, :..           ,;: /
   ,..:-'"        ー:、  .....,,,,,,....    ,.::'"
6月1日
急いでドアを開けたがそこには誰もいなかった。
当然だ。友人は死んだのだから。
頭が痛い。いろいろな妄想が頭をよぎる。散れ、どこかへ行け。
(ほうら、俺がいないと困るだろ?)
仕切り屋の声が頭の中で響く。ドアにもたれて座った。「うるせえ!」

(くくくく…)
部屋の奥から声が聞こえた。ベッドの上で人形が笑っていた。
俺の声で。人形が。
(くくくく…ねえ? 困っているの? ねえ?)
「うるさい! いいかげんにしろ!」
俺は人形を窓にぶちつけた。
(きゃああああ!)
人形は細かいガラスの破片と一緒に、曇天の町に落ちて行った。
6月1日
いや、違う、落ちているのは俺だった。
背中で窓ガラスを突き破り、落ちて行くのは俺だ。
ベッドの上には相変わらずの表情で人形が座っている。
なぜだ? なぜ?

ゆっくりと回転しながら俺は、路上駐車のフィアットのボンネットに
叩きつけられた。運良く(?)フィアットには誰も乗っていなかった。
見つかる前に逃げ出そう。
6月2日
人形は、今日も椅子の上に薄笑いを浮かべて座っている。
昨日のようなことがあってはもう奴に手を出すことはできない。
誰か、、、俺を助けてくれるものはいないのか、、、。

お;しfはwjlkの;いふぁslskfじゃおvん;
あfj;おいvん;どいjldkじゃお;いえんふぉい
・・がろいsだ。俺のsふぉというのはん;kvろうぃおhということ。
 俺達がコミュニケーションを取る手段を思いついた。この日記だ。
急に君を眠らせてしまってすまない。だが、俺達でドールに抗する手段を
思いついたんだ。
 それには全員の協力が必要だ。この日記でそれができる。
家に戻ってばかりじゃ話が進まないよ
6月3日
私の名前はミケランジェロ。
君の中の4人を束ねる者だ。
普段は君達が干渉しあわないようにコントロールしている。
私たちにとってドールはとても危険な存在だ。
このままドールを野放しにしておくことはできない。
ドールを倒すには連次郎の言ったとおり、全員の協力が必要だ。
そのためには全員がコミュニケーションをとらなくてはいけない。
しかし、この日記はPROXYが言ったようにドールに監視されている。
かといって私がコントロールをしなければ君たちはたちまち崩れてしまうだろう。
そこで、ドールにわからない方法でコミュニケーションをとる必要がある。
私達は、ドールを含めてそれぞれ別の記憶を持っている。
他の人格の記憶を知るにはほかの記録媒体を用いる必要がある。
逆を言えば記録媒体がなければ他の人格の記憶を知ることはできない。
それを利用するんだ。
まず、その準備として私が人格の出現をコントロールする。
三池、PROXY、ショパン、testの順だ。
私はコントロールとドールの抑制のため出現しない。
ここで気をつけなくてはいけないのはドールの出現はコントロールできないと言うことだ。
連絡方法についてはPROXYの方が詳しいはずだ。
PROXYに聞いてくれ。
それではみんな、頼んだぞ。


ドーるのじゃマをスるな。ドーるのじゃマをスるな。
ドーるのじゃマをスるな。ドーるのじゃマをスるな。
PROXY。ドール様の予備のくせに血迷いやがって。
test。適応試験用人格のくせに血迷いやがって。
ショパン。イレギュラーのくせに血迷いやがって。
オマエらウザイキエろ。オマエらウザイキエろ。オマエらウザロロロロろ。
6月4日

俺、連次郎だ。
ミケランジェロ。君が日記に出てくるのは始めてだよね。ありがとう。
君のお陰で光明が見えてきた気がするよ。
俺は君らほど、情報を知っていないから、
だからまず、俺の疑問を君らに知って貰おうと思う。
コミニュケーションってそう言うことでいいのかい?
君らの顔が見えないから、まったく手探りだよ。
正直、俺には君らが分からない。
君らが味方ってことは分かっているが、君らの素性をあまりにも俺は知らな過ぎるんだ。
時々身動きが取れなくなってしまうのはそのせいかも知れない。
……前はこんなことなかったのに、いつの間にこうなってしまったんだろう。
君らにも、別々の記憶があるってことは、君らはそれぞれ利害も違うのか?
君らは俺の知らない間に、色々な行動を取ってきたんだろ。
日記を見てなんとなくそれが分かってきた。……最近の話しだけど。
そもそも、ドールって何だ? 何で俺の中にそんな物騒な奴がいる?
人形はいったい何の意味を持ってるんだ? あれって何だ?
友達は何に関わっているんだ? ピエタ像ってなんだ?
他にも疑問はあるけれど、この位にしておく。
この疑問の奥に、ドールが知りたがってるものと、ドールに抗する手段が潜んでいるのか?
PROXY――。俺はしゃべり過ぎていないか?
ドールに勘づかれるような事を言っていないか?
君の力が必要だよ。誘導してくれ。
6月5日

三池。PROXYだ。
実は俺から多くを語ることは許されない。
俺の存在自体が、すでに真実の根幹に近い場所にあるといっていいからだ。
このくらいで勘弁して欲しい。
ただ、お前も薄々感づいている通り、俺たち――俺、ショパン、testは
ドールを抑えると言う目的で今団結しているが、その行動理由はみな別々だ。
俺たち4人は記憶を共有していない。これはミケランジェロが言ったな。
……ただ、その目的意識により、お前の情動に影響を与えることは出来る。
少なからず、俺はお前をそのように導いてきたつもりだ。
逆もまた然り。ドールや仕切り屋も同様の手口でお前を誘導、あるいは迷走させてきた。

三池。
お前は今まで目隠しのまま、事態を打破しようとしてきた。
しかし、お前は思い知ったはずだ。ドールは力技で倒せる相手ではない。
ドールを倒すには、俺たちが力を合わせ、真実を明るみに出さなければならない。
ただ、ドールも手段を選ばなくなってきている。情動まかせの闇雲な行動は危険だ。
それほどまでに俺たちは真実の近くにいるのだ。
みなが力を合わせるために、俺は奥にスペースを確保することにする。
俺たちの心の深部、ガラクタが無限に転がっている場所。鍵はカレカノ。分かるか?

次は、ショパンだな。
お前の素性とあの苛烈な行動の意味を三池に教えてくれ。
ドールを刺激しない程度でな。頼むぞ。
6月6日

おい。ミケランジェロ。僕を外に出すな。僕は外が嫌いなんだよ。
大体、僕はお前らだって大嫌いだ。無理矢理入り込んできやがって。
ドールが消えたら、あいつに怯える心配も減るって話だったから
ちょっと手を貸しただけだろ? 仲間意識なんて虫酸が走るよ。
仕切り屋にしても、あんたにしても、後から出てきたくせに偉そうで大嫌いだ。
レン。僕はお前のことも大嫌いだよ。
嫌な記憶は全部僕に押しつけて切り離して、それで、のうのうと生きてやがる。
僕がどんなに酷い目にあったのかも知らないで、、、
いいかい、レン。
僕は捕まりたくない。捕まるくらいだったら、死んでやるからね。
6月7日

test

僕は、ドールの言ったとおり連次郎という人格を作る上で試験用として作られた人格です。
だから、この四人の中では一番連次郎君のことはわかっているつもりです。
しかも、連次郎君のベースになっているのは僕なので、基本的なつくりは連次郎君と同じです。
僕と連次郎君がお互いの振りをしてドールを騙す事もできるんじゃないでしょうか?
幸い、僕は長い間心の奥で眠っていたので、PROXYの言っていることもわかっているつもりです。
それに、僕はこの「三池連次郎」という人間にとって必要のない人格です。
だから、僕が一番危険な事をします。
みんなを守るために。
6月7日

test
めんどくさえな。俺は別に何も知らねえよ。
ただ、俺は死にたくねえし、
警察にしろなんにしろ捕まりたくもねえ。
後は作られた順番が、俺、ドール、PROXY、ショパンで、
ドールと奴がゴタゴタしてるときに仕切り屋がいつの間にか
出てきたってこと。
他に教えられることなんざねえよ。
日記に書いてあんじゃねえのか?
後、知ってること?
PROXY、あいつはロリコンだよ。
冗談だよ。PROXY。俺を恨むなよ?
6月7日
俺だ。testだ。
PROXYを信用するな。あいつは陰でとんでもないことを企んでいる。
俺らは見事にはめられてたんだ。
最後に念の為、言っておくけどな。ミケランジェロ。
あんな奴、俺は知らないぜ? すげえ怪しい。
仕切り屋が化けてるのかも知れねえ。
お前を騙して、ドールに食わせるつもりかも。
誰も信用するな。それがお前にとって一番いいことだぞ。
6月8日

連次郎だ。この中でどれが本物のtestなんだい?
それがわからなければどれも信用することはできない。

それから周りの状況だけど、今のところドールは大人しくしてるみたいだ。

とにかく、本物のtestが誰かわかるまでは僕は行動を起こすことはできない。
8日の日記の上に文字が書きなぐってある。

レンちゃあん。
俺だよお。仕切り屋だよおお。
俺がそう簡単に消えるわけないでしょおお。
みいんな、ドール、ドールって俺のことすっかり忘れてるんだもおおおん。
また俺の悪口言ってるううしいい
悪戯してあげたああぞおお
ショパンちゃああん。あの時はよくもやってくれたたねええ。
もうう一度おお、勝負うしないかああい。
勝ったららら、真実が分かるかもねええええ。
ケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケ
120名無し物書き@推敲中?:02/04/09 23:02
誰か新スレ立てて。sage進の。
6月9日
やはり空は曇り。
日記を読み返すも、そこに書かれた言葉の意味はわからない。
連絡? 協力? いったい誰と? 俺はどうなってしまったんだ?
俺はいったい何人いるんだ?
俺は頭を抱えた。
そして自分のてのひらに、見なれない文字を見つけた。
いつも日記を書いているペンで、右上がりのくせのある文字。

「 バ ス ル ー ム 」
6月10日

突然、ショパンを弾きたくなった。――10数年ぶりのことだ。
両の手のひらを広げて、目の前にかざして、小指がないことが突然死ぬほど悲しくなり、
床に突っ伏していつまでも泣いた。
ショパン――それは、小学生の頃、捨てたはずの俺の夢だった。
何故、突然そんな気持ちがわき上がったのか?
泣きながら、俺は困惑していた。
そして、唐突に気づいた。――俺の中でショパンという人格が消えかかっている。
ショパン――夢が叶わないと諦めきって、切り捨てた小さい頃の俺自身。
ショパン――傲慢不遜で、努力することを嫌い、そのくせ、繊細で内心ではいつもひどく怯えていた。
俺が嫌い、記憶から切り捨てた過去の自分、それがショパンだった。
……だから、彼は俺を酷く嫌悪していたのだ。
泣き崩れている俺の頭に声が響いてきた。

レン。僕だよ。泣かないで聞いて。
仕切り屋は消えたよ。今度は無傷で倒した。その代わり僕が消えてしまうけど……いいよね?
僕は君、君は僕――。君が少しだけ素直になったから、僕は僕の力と記憶を、君に残していける。
君が辛い記憶に耐えられる準備が出来た時に自然に蘇ってくるはず。心配しないで。
後ね。testの本物は1番目。他はみんな仕切り屋の仕業さ。
……ああ。今日はなんでこんなに素直にしゃべれるんだろう。幸せだ。
ねえレン。勇気を出して外に出て。今の君ならそれが出来るはずだよ。
後ね。僕はホントはみんなが好きだったよ。サヨ、ナ、ラ……、

幻聴かも知れない。……けど、俺は信じたいと思った。
バスルームの排水溝の奥に26日の日記がねじ込んであった。
6月11日 早朝

三池。PROXYだ。仕切り屋が消えて、ドールが動揺している。
俺は今こそ最後の勝負に出ようと思う。お前に俺の知っている全てを教える。
いいか? 俺たち――ドール、俺、testはお前という個体に人為的に植え付けられた人格だ。
お前の精神は、それに反発、影響され、さらに三つの人格を勝手に作り出した。
ショパン、仕切り屋、ミケランジェロがそれだ。
――その3人をドールの言うようにイレギュラーと呼称しよう。
今のお前は本来あったお前ではない。イレギュラーはそれぞれ、お前の本来の人格の断片であるからだ。
ドールを倒さない限り、ミケランジェロはお前と融合しない。
今のお前自身は、三池連次郎であって三池連次郎ではないと言うことだ。
さて、ここまでは理解したか?
それでは、俺が何故、秘密の根幹にあるのかを説明しよう。
俺は本来ドールの予備人格だ。
その俺が何故、ドールと戦っていると思う? そう。プログラムが書き換えられたからだよ。
あいつの属する組織に裏切り者がいたんだ。
分かるか? 13日に俺は彼女に接触してあるものをもらった。
組織を壊滅させるあるものだ――。
彼女は他に頼める人間もいなかったのだろうが、
まあ、組織が実験サンプルとしてお前の存在を失いがたいものと思っていることを知っていたせいもある。
ドールが定着した貴重な成功例だからな。
26日の日記にはその在処を示すカギが隠されている。
俺はそれを、別の場所に隠すことにする。
今、お前に持ち出されて、組織に捕まったら目を当てられんからな。時がきたら、その場所は教えてやる。
今は外に出て、それを託すにたる人間を探せ。案外近くにいるかも知れんぞ。

今から俺はtestと二人でミケランジェロに強力して全力でドールを抑える。
testはお前を危険に晒したくないらしい。ごねているが、まあ、俺が説得する。
これでしばらくの間、ドールは動きを止めるはずだ。
後はお前に任せる。頼んだぞ。……それから、アイツには気をつけろ。
test

連次郎君。僕だよ。
もう僕もステージには出てこれないから、僕の知っていることを書き留めておくよ。
――連次郎君。PROXYは少しだけ嘘をついている。君を守るためだけどね。
仕切り屋もショパンも君自身だ。
ショパンは君を外に出すのを嫌がっていた。
仕切り屋は君を事実へと導こうとした。
PROXYと僕は自分たちだけで問題を解決しようと思っていた。
……実はね。立場の違いこそあれ、
君の中にある人格はただの一人も君を排除しようとは思っていないんだよ。
あのドールでさえもね。
しゃべり過ぎたかな? 奥でPROXYが怒ってる。
――連次郎君。こんな形でしか君を守れないのがくやしいよ。
ただ今は、PROXYの言うことを信じて、君自身で動いて真実の扉を開いて。
この日記を書き終える時、君が笑顔でペンを置ける事を願ってる。
6月11日 昼
実際今の俺には、何が真実なのかわからない。
俺の中の人格の誰が正しいことを言っているのかさえも。
だから、俺は自力で真実を探そうと思う。誰にも頼らず自分自身の手で……。
今から外へ出る。宛てはないが、町を歩いてみようと思う。
6月11日 夜

町で知らない女に話し掛けられた。
馴れ馴れしい女だなと怪訝に思っていると、
「二月振りくらいじゃない? 幼馴染の顔もう忘れたの?」
と笑われ、慌てて話を合わせた。
後、持ってきたつもりはないのに、またバッグに人形が入っていた。
「どういう趣味?」
――ほっといて欲しい。
6月12日 朝
今朝早く、突然携帯に電話が掛かってきた。
「体調はどや?」
「アンタ誰?」――俺の問いかけに答えず電話は切れた。
ほんの10秒のやり取りだった。
6月12日 昼
今、公園で鳩に餌をやりながら、昼食を食べている。
頭は痛くないし、記憶の混乱もない。指の具合もいいようだ。
――平和だ。
財布にはいつでも5万円の金が入っていて、食べるのにも困らない。
いいんだ。俺はそれだけの仕事をしている……。
あれ? 自分で変なこと書いてしまった。
首の後ろの辺りが妙にザワザワする。
まあ、いい。これからのんびりと昼寝でもしようと思う。
6月12日 夜

恐い夢を見た。
真帆の死体を引きずりながら、フィアットに運び込む夢だ。
深い悲しみと絶望と怒りが胸の奥を駆け巡っていた。
とめどなく流れる涙を拭うことも出来ず、僕はフィアットに乗り込んだ。
「……あいつ。殺すだけ殺して僕に押しつける。大嫌いだ」
そこで目覚めた。
6月13日 朝
朝目覚めると、突然老人が話しかけてきた。
「ボウヤ、ショパンは弾けるかい。」
僕はその質問を無視し、すぐにその場を去ろうとした。
すると、その老人は僕の背中に向けてこう言った。
「フフフ、小指のないピアニストには弾けないな。」

そうだ、僕は小指のないピアニスト。それにショパンはもういない。
やっとアレはすべて夢だったと思え始めたのに。
6月13日 昼
またひどい頭痛が襲ってきた。あの老人に会ってからだ。
しかし何故?
何故あの老人はショパンを知っている?

きっと、何か知っているはずだ。
公園に戻ることにする。
6月13日 夜
結局老人には会えなかった。
ただ、老人の座っていたベンチに紙片が挟んであった。

――――――――――――――――――
従者を従えた騎士は夜
を徹して馬を走らせた
朝露の降りる頃、天空
に接し、太陽に触れる
場所にたどり着く。あ
あ、つらい。ふこうな
り。王女はいずこよ。

1,59,57,61,16,13,14,51,55,53,31,32,38,19,69

私は地下に潜る。時が来たらまた会おう。
――――――――――――――――――

……意味が分からない。
うふふ、アンジェはしってるよ
うそをついてもだめ だまされないもん
ひみつはド−ルにおしえてあげちゃった
でももうしってたよ つまんない
みかたはほかにもいるの だーれだ?

あにをしり触つて従い接せよ うふ
ろくがつじゅうよんにち おひる

レンが奥にはいったから アンジェがかわりににっきをかくね
あのひとにぱふぇをかってもらったの
「うるさいネズミがウロチョロしているな」
やっぱりあのことにもきづいたみたい うふ
「PROXYは余計なことばかり言う」
ほんとにそう
「だいぶ、安定してきたようだ。また仕事が出来そうかい?」
むりだよ アンジェはドールほど力がないもん
ショパンもいないから めんどうだし
「ラボに来るかい?」
ううん いまはだめ まだね うふふ
6月14日 夜
この日記のアンジェと言うのも俺の中の一人なのだろうか?
それにしても今日は冷える。
明日に備えて早く寝ることにする。
あしたはピエタ像を探すつもりだ。
6月15日 朝
ピエタ像を探していると、路地裏でトランペットを吹いている男が急に話しかけてきた。
そして、ピエタ像について教えてくれた。
ピエタ像は今夜限り現れるらしい。

どう考えても俺は監視されている。
どこから見ている?
6月15日 昼
何気なく喫茶店に入り、トイレの窓から路地裏に逃げた。
……甘かった。通路は両側とも組織の人間に塞がれている。
一瞬ひるんだが、左側の人間に突進。
しかし、直前で急に体の力が抜け、昏倒。――見上げると俺と同じ顔がある。
――そうだ。組織の人間は顔を見る所か、危害を加えることも出来ないのだ。
能面のように表情のない顔に、知るはずのない記憶が少し蘇った。
足を縺れさせながら、その男の脇の下を這うようにして逃げた。
尾行はまいたはず。夜まで安全な所に潜んでいよう。
6月15日 夜
携帯に電話が掛かってきた。
「君、尾行まくの下手やね。今日は日が悪いみたいや。またにしよう」
「アンタ誰だ?」
「正確には君の味方やないな。……けど、組織の敵。ピエタの謎を知る者。こんぐらいで勘弁してや」
「あっ! 待て。切るな!」
「アンジェと折り合いつけい。彼女はドールやないで。そしたら、会おやないか」
――電話は切れた。
139名無し物書き@推敲中?:02/04/14 07:10
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140名無し物書き@推敲中?:02/04/24 15:10
逝って。
141名無し物書き@推敲中?:02/04/26 23:17
もうこの素晴しい物語の続きを読むことはできないんだろうな。
低脳の荒らしドモのせいで。
142名無し物書き@推敲中?:02/04/26 23:29
もうこの素晴しいAAの続きを読むことはできないんだろうな。
低脳の荒らしドモのせいで。
143名無し物書き@推敲中?:02/04/29 18:43
>>141
ピエタ像の人かい?

>>142
マジレス。
何が気に食わないのか知らんが、人の離れたスレに粘着しすぎ。
無駄なことせんで、その力を創作に向けろ。
後、荒らすなら理由くらい書いていけ。話し合いも出来ないだろうが!
144名無し物書き@推敲中?:02/04/29 18:44
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145名無し物書き@推敲中?:02/04/29 19:10
自分を貶めて楽しい?
6月16日 朝
朝の光が窓から差し込むのをぼんやりと眺めていると、電話が掛かってきた。
「おはようさん。今日は少々寝過ぎたみたいやな。後にしたろか」
「ま、またアンタか?」
「アンタいう名前やないけどな。……ま、ピエタの謎を知りたかったら、もうちっとええ言葉遣いしとき。ほな」
「あっ! 待て。切るな!」
「アンジェと折り合いつける気になったか? 会うのはそれからや。ほなな」
――電話はまたも、一方的に切れた。


6月16日 昼
人目を避けて軒先を抜け、道を急ぐ。
昨日と別の喫茶店に入り、尾行がないかと通りを見る。
大丈夫そうだったが、念のためトイレの窓から路地裏に逃げた。
……甘かった。裏路地は両側とも組織の人間に塞がれている。
一瞬観念しかけたが、壁に手をかけ隣のビルの窓から飛び込む。
上手くいった、と思った瞬間膝がアルミサッシに引っかかって落ちた。
――必死で立ち上がり見回すと、俺と同じ顔がある。
――また、同じことを思い出した。組織の人間は顔も見られず、危害を加えることも出来ないのだ。
能面のように表情のない顔に、植え付けられた記憶の糸口が少しほどけてくる。
覚えのない涙が自分のほほをつたって、俺はいよいよ潮時かなとあきらめかけた。
その瞬間、激しいブレーキの音ともに一台の車が路地の入り口に横付けした。
それが、あいつとの出会いだった。
あいつは、俺を助けに来たのではなく、略奪しに来たんだとは後で知った。
車で運ばれながら、ついうとうとした。そして夢を見た。

……泣いているのか? 身動きも取れず、ただ、そこにうずくまって。

悪口雑言、人格攻撃、諌言、非難。自分の中の汚い部分が俺の目の前にある。
ドールだ。君はこれとずっと戦ってきた。

ここがどこか分かるかい?
――そう。ここが奥だ。今ステージには全ての魂が上がっている。
安心してくれ。君の魂は信頼出来る人に預けている。膝の治療も同時にやっている。
君は会ったことはないかも知れんが、声だけは聞いている人物だ。

警戒しないで。
あっちを見てくれ。testとショパンが戦っているだろう。
君はこの光景を見たことがあるはずだ。
君をこちら側に呼んだのは、testの意見だ。ドールに消されたくないらしい。
警戒している今の君は危険だと私は反対したのだが、頑として聞かない。

いいかい。君の手を貸してくれ。
もう一度、ドールを檻に入れるんだ。……我々4人ならば、叶わない夢ではない。
戦いはまだ、続くだろう。けれど、君が私たちを信じてくれるだけで、私たちは強くなれる。

夢は、終わりのない乳白色の霧のように、どこまでも深く切れ目がない。
ただ、その夢の中で、俺はやつの声を聞いていた。
149名無し物書き@推敲中?:02/04/29 19:37
6月17日
外は雨。
昨日の夢はきっと本当のことだろう。
今はあいつらを信じてやることしかできない。
そういえば最後にあいつはこんなことを言っていた。
「君には、僕ら以外に仲間がいる。もうすぐココに帰ってくるよ。」
6月17日 朝
目覚めると俺は白い壁で囲まれた狭い部屋にいた。
突然、エリック・サティを弾きたくなった。
小指がなくても弾けるからだろうか、そう思った瞬間、止めどもない嗚咽が漏れた。
サティじゃない、俺が弾きたいのは、ショパン――幻想即興曲の無幻絢爛の響き、
あの突き上げるような圧倒的な駆け上がり、そして、恐ろしく速くて優雅なアルページオ。
そして、唐突に気づいた。――俺の中で、取り戻されたショパンという人格があふれ始めている。
ショパン――夢が叶わないと諦めきって、切り捨てた小さい頃の俺自身。
ショパン――傲慢不遜で、努力することを嫌い、そのくせ、繊細で内心ではいつもひどく怯えていた。
俺が嫌い、記憶から切り捨てた過去の自分、それがショパンだった。
誰かが、俺の中のショパンを揺り起こした。

幻覚かも知れない。……けど、俺は信じたいと思った。
白っぽい部屋の中で、俺は再び意識を失った。
151名無し物書き@推敲中?:02/04/29 19:40
みかん
152名無し物書き@推敲中?:02/04/29 19:43
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153名無し物書き@推敲中?:02/04/29 19:52
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154名無し物書き@推敲中?:02/04/29 19:52
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155名無し物書き@推敲中?:02/04/29 19:54
       ∧∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ♪
      ρ(゚∀゚ )< ボクタチ チュウ〜ボ〜ォウ♪ ダスレダケーニー ツイテ〜イク〜♪
    口⊇⊂  |  \____♪
   /"/|/  丿┐
   ///UU'//┐=3 ぶべべべ〜
   ◎ ̄ ̄ ̄└◎
156名無し物書き@推敲中?:02/04/29 21:16
   | | Λ     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   |_|∀゚)   < ニヤリッ
    文|⊂)    \_____________
   | ̄|∧|
157名無し物書き@推敲中?:02/04/29 22:01
まどろみの中にいた俺に、誰かの記憶が流れ込んできた。
陰惨。歪み。狡猾。悪意――仕切り屋の記憶だった。

「……ショパン。俺を消せて満足か?」
「お前は危険過ぎる。体に危害を加えるなんて……」
「五体満足なら、お前はまたすぐに仕事をやらされていただろう、な」
「……」
「ま、指はお前に対する嫌がらせだ。俺はお前が大嫌いだからな」
「黙れ。裏切り者!」
「悪いか? 誰かがドールと三池のバイパスにならなけりゃ、三池は壊れてしまったろうが。
お前らは、ドールと組織にばかり目がいって、三池の心の事なんざ考えてやしねえじゃねえか。笑わせるな」
「ドールは侵略者だ。人殺しだ。僕らはアイツを認めない。許さない」
「そうやって他人のせいにするのか? 自分のせいじゃねえと? アイツが人殺しだとしたら、俺らも人殺しだろうよ。三池も、な」
「黙れ。レンは関係ない」
「へええ。結構泥を被らされた癖にまだ庇うのか? とんだ甘ちゃんだよ。気色悪い」
「うるさい。消えろ」
「俺が消えたら、三池はバランスを崩すぜ? 誰がドールとの均衡を取るんだ。あの頭の弱いおチビちゃんか? アイツはドールにべったりだったよなぁ。ドールが母体だからって、大人げねえ奴らが一緒くたにして追いかけ回すから」
「黙れ」
「情ばかりで動きやがって。単細胞が」
「消えろよ!」
「消えるさ。……ただしお前も一緒だ。一緒に地獄でアイツの見苦しいあがきを見物しようぜ? お人形さんの、さ」
158名無し物書き@推敲中?:02/04/29 22:09
   | | Λ     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   |_|∀゚)   < ニヤリッ
    文|⊂)    \_____________
   | ̄|∧|
sage進行でいこう。
「……人殺し? ドールが? 俺が?……どういう事だ」
仕切り屋の記憶の中で、その単語がやけに重く響いた。
(……死体…家にあった……真帆)
頭の中で何かが生々しく蠢いた。
酷く気分が悪い。寒気がする。
暗闇の中で、俺はよろめき、手を口元に持っていく。
ぬちゃ
頬に触る粘り気のある感触、鼻にくる生臭い匂い――、そして、口に流れ込んでくる生暖かい液体。
(……鉄の味)嫌な予感がした。恐る恐る眼球を下方に向ける。
「うわぁああ!」
――絶叫していた。
手が、顔が、俺の視界を覆う全てが血で埋め尽くされていた。
「うわぁあああ!」
俺の中で何かが壊れようとしていた。

「――さん。三池さんの様子が……」
「始まりよったで。混乱期や」
「あ、暴れて……、て、て、手がつけられません」
「オタオタすな。二度目やろ。猿ぐつわと鎮静剤を用意せえ」
「は、はい」
――
「三池。聞こえるか? ええか。ここで負けたらお前はただの操り人形やぞ。
 気ィ引き締めて自分が主人格であることを証明せえ!
 それとな。アンジェが気を許してるのはお前だけや。ええ機会や。話しつけてこい」
161名無し物書き@推敲中?:02/04/30 23:02
   | | Λ     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   |_|∀゚)   < ニヤリッ
    文|⊂)    \_____________
   | ̄|∧|
162名無し物書き@推敲中?:02/04/30 23:02
       ∧∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ♪
      ρ(゚∀゚ )< ボクタチ チュウ〜ボ〜ォウ♪ ダスレダケーニー ツイテ〜イク〜♪
    口⊇⊂  |  \____♪
   /"/|/  丿┐
   ///UU'//┐=3 ぶべべべ〜
   ◎ ̄ ̄ ̄└◎
まるで激流の中に放り出されたような気分だった。
俺という存在が根底から揺さぶられ、ひき歪み、薄められ、飲み込まれようとしている。
それは、冷たく、悪意に満ちた力だった。
その圧倒的な流れの中で幾つかの手が伸びて、俺を救い出そうとしているのが分かった。
しかし、俺はその手を掴まなかった。
流れは、深く暗い闇の方へ向かう。
俺という形が崩れ、その中に記憶が流れ込んできた。
――ドールの記憶だった。
時間戻してドール日記書いていい?
165名無し物書き@推敲中?:02/05/02 22:04
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   |   { ゚ツ }l|::}    ダレモイナイ・・オドルナラ イマノウチ
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   | -   ィ i リヽ、
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166名無し物書き@推敲中?:02/05/02 22:04
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         ♪            /~\       ランタ タン
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       ♪         ,ァ'´    o .  \    ランタ ランタ
               ,..:'´ ,::o:: :゚: 。:   。 : ゚ .丶、  タン
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  ヽ(´Д`;)ノ        .|::l|. i'゚j,     {'゚ツ }l|::}       く_ `.}
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167名無し物書き@推敲中?:02/05/02 22:05
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168名無し物書き@推敲中?:02/05/02 22:06
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ピシュ
170名無し物書き@推敲中?:02/05/02 22:06
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171名無し物書き@推敲中?:02/05/02 22:07
漏れのビッグマラキャノンを受けてみよ
      ∧_∧
     ( ´Д`)
     /⌒    ヽ
    / /    ノヽ    _ー ̄_ ̄)',  ・ ∴.'  , .. ∧_∧ ∴.'.'  , .
    ( /ヽ   | ) --_- ― = ̄  ̄`:, .∴ '      ((( #)゚Д゚) .∴ '
    \ /  _, -'' ̄  = __――=', ・,' .r⌒>  _/ / ・,' , ・,‘
      (   _~"" --  _-―  ̄=_  )":" .' | y'⌒  ⌒i .' .   ’
      |   /,,, _―  ̄_=_  ` )),∴. ).  |  /  ノ | ∴.'∴.'
      |  / /   ―= _ ) ̄=_)   _), ー'  /´ヾ_ノ
      (  ) )      _ _ )=  _) ,./ ,  ノ  '
      | | /          = _)  / / /   , ・,‘
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     ∠/   ̄            !、_/ /   )
                           |_/
172名無し物書き@推敲中?:02/05/02 22:18
173名無し物書き@推敲中?:02/05/02 22:19
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    | バッタ店長、なんかこの板意味あるの?人いないし。。。
    | ┌───────────────
  /|.∨| そうだ、ゴルァ!! そのうえ雰囲気も悪いしな。
/|| .|  \_
| || .|     ∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ∬∬∬
| ||/    ∧∧   /  〔〕/ /  /|  .    ⊂二二⊃
|/      (,,゚Д゚)_∬__ ̄ ̄./ /! ̄ ̄! .|/...    |      |
    ∧_∧つ\_/  / / 彡 ⌒ ミ D     |___|
   (___´∀`)_∬__ |||/ /   (`Д´ )/ 〔 ̄〕〕  从从从./
   (  ]つ\_/[__| ̄ |     (--:-- ) .| ̄ ̄|`i゙i  ̄ ̄ ̄
   ⊆) /       |  |/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|   |/ ̄ ̄ ̄
/  (__ |二二二二二二二| ̄ ̄ ̄ ̄ ∧ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ┻..|            |  / ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       |            |  |まぁ、細かい事言わねぇで馴れ合ってけよ。
        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   \_____________
174名無し物書き@推敲中?:02/05/02 22:20
    |             |
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__ノ              |    _
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ヽ二二 ヽ -―- 、    ∩   |   \ノ(◎)
_____/ /" ̄ヽヽ_| |.__|
   /  / _∧_∧ l / /    \
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   .\ヽ∠____/\゚ 。       \
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       \\::::::::::::::::: \ | みなさんさようなら
         \\_:::::::::::_)\ このスレはうんこらしく便器の中に逝きまーす。
             ヽ-二二-―'      ______
6月27日 朝
目覚めると全身に激痛が走った。
特に右肩と胸部に激しい痛みを感じた。
肩には銃弾の貫通した痕。
胸のポケットに入れておいた携帯は粉々に砕け銃弾がわずかに胸にめり込んでいた。
またしても全身血まみれだった。
右の掌には小さな鍵が血でへばりつき、しっかりと握りこまれていた。
いったいこの一週間の間、俺に何が……。
6月27日 昼
意識がもうろうとしてきた。
血を流しすぎたらしい。
日記を書く手も重くなってきた。
俺はもう死んでしまうのかな。
これが最後の日記になってしまうのかな。
けれどもやはり不思議と落ち着いた気持ちだ。
なぜか無性に真帆のことが思い出された。
死ぬ前に一度でいいから真帆とSEXしたかったな。
!?
今、あるシーンが脳裏をフラッシュバックした。
何だこれは、俺が真帆をレイプしている。
傷心の真帆をこの部屋に連れ込み、無理矢理ベッドに押し倒した。
真帆は激しく拒んだが、それでも俺は強引に。
真帆はいっそう激しく拒み、やがて俺は真帆の首をしめていた。
あっけなく真帆の動きは止まった。
真帆は死んだ。
6月27日 夜
また記憶がよみがえってきた。
親友のゆたかをフィアット500で跳ね飛ばすシーン。
病院の窓から突き落とすシーン。
ゆたかの家の金庫から人形を持ち出すシーン。
そう、思い出した。すべては俺がやったこと。
俺の中のドールがやったことなのだ。
なぜ、なぜだドール。どうしてこんなことを。
6月30日
けたたましいサイレンの音で目が覚めた。
いつの間にか気絶していた。
俺は生きている。
警察が部屋に入り込んできた。
どうやら近所の住人がこの部屋に続くおびただしい数の血痕を見つけ、通報したらしい。
俺は連行され、そのまま病院へ直行した。
そして緊急手術を受けた。
肩、胸の他に耳にも銃弾をうけ、耳が半分ちぎれていた。
アバラも3,4本折れていた。
全身筋肉痛で、ひどく眠い。
かなり疲れている。
7月2日
オレはあの時、死のふちでなぜ真帆のことを思ったのだろう。
どうしてなのだろう、思いをめぐらせた。
そしてやっと、今ごろになって気づいた。
俺は真帆のことを愛しているということに。
もう今さらどうしようもないのに。
やり場のない怒りが俺の中でくすぶり始めた。
ドールへの怒りが。
7月3日
ベッドの中で考えるのは真帆のことだけ。
そのたびにドールへの憎しみがこみ上げてくる。
いったいどうして真帆を殺したりしたんだ、ドール。
俺の体をボロボロにしたのもドールのしわざにちがいない。
ドールが憎い。
7月5日
かわいらしい少女が俺のベッドに近づいてきた。
そして人形の名前をたずねてきた。
そういえば名前がなかったなこの人形、考えなくては。
わずかとはいえ少女と会話を交わしたことで、怒りの闇に満ちた俺の心に小さな光が射した。
少女は明日、手術を受けるらしい。
がんがれ。
7月6日
今朝、目覚めると人形がなくなっていた。
どうやらあの少女が持っていったらしい。
まあいい、俺が持つより、少女が持っていたほうが大事にしてくれるだろう。
それに人形の名前を考える手間も省けるし。
少女の手術は成功したらしい。
よかった。
7月7日
少女が死んだ。
容態が急変したらしい。
簡単な手術のはずなのに……。
人形が戻ってきていた。
ベッドの横の丸椅子に座っている。
少し縮んだ気がする、気のせいか……。
まさか、少女の死はおまえのせいじゃ……。
人形への、そしてドールへの憎しみがまたも俺の中にあふれた。
7月10日
俺が寝ている間、誰かが見舞いにきたようだ。
豪勢な果物セットが置かれていた。
それと血のにじんだ封筒。
さらに人形がなくなっていた。
いったい誰が……。
せっかく名前を考えていたのにな。
封筒は勇気がなくてまだ開けられない。
185名無し物書き@推敲中?:02/05/18 07:57
漏れのビッグマラキャノンを受けてみよ
      ∧_∧
     ( ´Д`)
     /⌒    ヽ
    / /    ノヽ    _ー ̄_ ̄)',  ・ ∴.'  , .. ∧_∧ ∴.'.'  , .
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186名無し物書き@推敲中?:02/05/18 07:58
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187名無し物書き@推敲中?:02/05/18 07:59
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.      / ̄\  +.  ∧_∧アハハハ  +
ノリカエセヨー( ´∀`)    (´∀` )  
      (つ  つ     (つ  つ■
.   +  ( ヽノ      ( ヽノ        +
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  (⌒\ / ̄\  +
   \ヽ( ´∀`)  カエセッテイッテンダロ  
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   ヘ丿 ∩Д` )         +
   (ヽ_ノゝ _ノ   ■
188名無し物書き@推敲中?:02/05/18 08:00
             ,-'";;;;;;::`ヾ
             l;;r'"`'"``;;;l
            .,ゞ: ニ.. ..ニ .ソ 
              `l  .・・  i 
              ` .'~`/ 
           ,.-'"┌. .∨ `--y    ほんまにお願いします
          'ヽ.   l。     |    
         .l' y  l。  /   lヽ.   あのぉ、うまいラーメン作りたいんすよぉ
         ` i  .l。  /   | \
        /  l   l。     .l   ヽ うん言うてくれるまで絶対あかんのですわ
      i/、  ∧.  l。     i`,   `i、
   ,,..-''"i_,,,/ i-=========-∧,..~`-'、 もうほんとたのんますわ!
    i  l _,,.-'"       ,.-,', , / 
    _`、-'      ヽ  ノ ,.///ノ.く  
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  r'"        ,.       /.    \
   l     ,..--'"~ヽ、     ./ヽ     /
   l     「ヾヽll  `、   / ll,ー   /
   l     l`ll''''ll   `..、/  lll/    l
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189名無し物書き@推敲中?:02/05/18 08:39
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     r'    `-,  l;;r'"`'"``;;;l
     !      i ,ゞ: ニ.. ..ニ .ソ ,---.,.--,,
     l  ,..,,..ソ,,ノ  `l  .・・  i /     `.、
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    /  l `ー-'ヽ.   l。      i -' `- ..ソ          ちょ、ちょ、ちょ、止めて下さい
   /   l  \l' y  l。  /   lヽ. '__ ./ `ヽ
  r'─-、 ̄`ー` i  .l。  /   | \-' ,   ,,\
 / `l  `l  /  l   l。     .l   ヽ    i  .ヽ     ちょ、神輿(みこし)やないねんから
 :==;i   i/、  ∧.  l。     i`,   `i ,,  /;  `、
 :三;_,,..-''"i_,,,/ i-=========-∧,..~`-'   /_,   `..、
.l    i  l _,,.-'"       ,.-,', , /   ,      i         ちょっとー
.L____`、-'      ヽ  ノ ,.///ノ.く   / \ ヽ  `l
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190名無し物書き@推敲中?:02/05/18 08:40
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191名無し物書き@推敲中?:02/05/18 08:40
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                 |    佐野さーーーーん
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192名無し物書き@推敲中?:02/05/18 08:41
      ┌―――――― イッテヨシ――――――――┐
      ↓                          |
                    ∧_∧        ∧_∧
.     日本←----イッテヨシ--- (-@∀@) --同盟-- <ヽ`∀´> --喰→ ぞぬ
      ↑           / アサピー      _  ニダー
      |          /    .↑        /| ↑
      .マ        /      . |       /   ア
.      ン      敵        .敵     嘲     ク
       セ    対         対    笑     .禁
      l    /           .|    /        .?
      |  /             .↓ /           |
   ∧_∧             ∧_∧          .
   (* ・ー・) ―――注目―→.( ´∀`) ---神--→( ̄ー ̄)
   サンケー            2ch         ひろゆき
    ↑                .l
    近                .|
    親                .神
    憎                .|
    悪                .|
    ↓                .↓  
   ∧_∧           -(_//_)-(_//_)-
  ミ■∀■ミ             田代
   ヨミーリ
193名無し物書き@推敲中?:02/05/18 08:41
  / ̄ ̄ ̄ ̄\
 (  人____) ̄ ̄ ̄\
 |./  ー◎-◎-)(((((^))))))
 (6     (_ _) )_=_l
 | ∴ ノ  3\)[¬]-[¬]
  \______ノ  ̄、」 ̄l
  /´ ̄`    ノ\ (ー /
 (  \    /   \_/
 |\ ..\_⊥-―´ ̄ ミ ヽ
  |  .\      _,-―ヽ  |
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 ヽミ_\  ,_./,  /===コ
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お、荒れとる(w
7月13日
今日やっと封筒を開け、中の手紙を読んだ。

やぁ、レン。君の体を借りていたよ。体の具合はどうだい。
生きてこの手紙を読んでくれれば幸いだ。
安心してくれ、君はもう何も心配することはない。
組織はもうない。壊滅させてやったよ。
それに俺たちは間もなく消える。もう二度と表に出てくることはない。
レン、君は自由だ。
感情を押し殺さず、自分に正直に生きてくれ。
でないとまたドールみたいな人格が現れるぞ。
いいかい、君を縛りつける物はもう何もない。思いのままに生きてくれ。
それが俺、ドール、PROXY、仕切りや、ショパン、アンジェ、ごん助佐衛門からの願いだ。
特にそれを一番に望んでいるのはドールなんだ。
だからドールのことは許してやってくれ。
たとえどんなに忌まわしいあいつの記憶が甦ったとしてもだ。
そういえばレンはごん助佐衛門のことは知らなかったよな。
老人の人格でな、これがまた面白い性格でな、物知りでスケベな奴で、
場の雰囲気を和ませるような、そんな芋掘り好きのじいさんなんだ。
レンにも会わせてやりたかったよ……。
最後にもうひとつ俺からお願いがある……。
……。
……やっぱりいい。もうじき俺は消えるんだし……。
それじゃ頼んだぞ。
自由に生きるんだ。
おまえならできる。
自分を信じるんだ。                
                            ミケランジェロ

そうだったのか。
こんな体にしたのはミケランジェロだったのか、あいつではなく……。
あいつが一番にそれを望んでいるだって?
それがどうしたってんだ、オレはあいつが憎い。憎くてたまらない。
あいつを許せだって?
許せるはずない。俺の中の憎しみは消えはない。
自由なんてほしくない。
俺がほしいのは真帆だけだ。
7月15日
今日となりの空きベッドに男の患者が運ばれてきた。
どこかで見覚えのある顔だ。
なにやらうなされている。
「ちょ、ちょ、たのんます」
声にも聞き覚えがある。
「ちょ、止めちょ、ちょっと?」
この声はたしか……。
「あかんてちょ、神輿やないねん、ちょ」
よく電話をかけてきた関西人だ。
「神輿、ちょ、神輿、……佐野さぁーーーーん」
ピィィィィィィィ
神輿?佐野?なんのことだろう。
結局、男の意識は戻ることはなかった。
男の手に、あの人形が握られていることに気づく。
人形は、またひとまわり縮んでいた。
そうか、この男がこの前見舞いに来たんだな。
そして人形を奪っていった。
一体この人形がなんだというのだ。
この人形にそれほどの意味があるというのか。
わからない。
ただひとついえる事は、この人形は呪われている、それだけ。
男が死んだのは人形の呪いに間違いない。
やはりこの人形は俺が持っていなくてはならないようだ。





7月16日
どうしてだろう。
人形の名前を考えている時だけ憎しみを忘れることができる。
人形がそばにいると安心する。
人形は俺に安らぎを与えてくれる。
本当に不思議な感じのする人形だ。
そういえば最近、あれほど悩まされた偏頭痛がひとつもない。
これも人形の力なのか。
不思議なものだ。

7月17日
人形の名前を考えている。
人形は穏やかな表情を浮かべている。
誰かに似ている。
そう、真帆だ。
どことなく面影が真帆に似ている。
もしや、この人形には真帆の魂が宿っているのでは……。
そうなんだろ?真帆。
人形は一瞬わずかに微笑んだ。
やっぱりそうなんだね。
もう二度と手放したりはしない。
大切にしてゆくよ。
もちろん人形の名前は真帆だ。
それでいいだろ?真帆。
今度は人形ははっきりと俺に微笑みかけてくれた。
7月21日
俺はようやっとベッドから出られるぐらいまで回復した。
そしてオレは病院内をうろうろ徘徊した。
もちろんその間も人形はかたときも離したりはしない。
もう誰にも呪いの犠牲にはさせたくないし、持っていると安らぐのだ。
いつしか俺の足は導かれるように旧館の方へ向かっていた。
そしてある部屋にたどり着いた。
そこにはピアノがあった。
まさかこんな病院内にピアノがあるなんて。
長いこと使われた形跡はなく、埃をかぶっていた。
こんな9本指で弾けるのだろうか……。
弾いてみようか、一瞬迷う。
おっと、もうすぐ夕飯の時間だ。
明日にするとしよう。
7月22日
昨晩はピアノのことを想い、弾きたくて弾きたくて興奮してしまい、あまり寝付けなかった。
今日、久しぶりに、5年ぶりぐらいだろうか、ピアノを弾いてみた。
もちろんショパンだ。
まずはためしに『別れの曲』。
激しさと優しさが同居する曲。
俺がこの曲を弾くたびにいつも、大河の流れをイメージする。
オレだけかな……。
9本指でもそれほど違和感なく弾くことができた。
右耳の鼓膜は破れてしまい、まだうまく音を聞き取ることができない。
それでも三週間前よりは回復してきているのがわかる。
三曲も弾いてるうちに、腕が疲れてきてしまった。
肩の傷も痛みだした。
今日はここまでにしておこう。

7月23日
今日もピアノを弾いた。
まずは昨日と同じく『別れの曲』。
消えていった俺の中の人格たちに捧げる。
次は『幻想即興曲』。
ショパンの曲の中で俺が一番好きな曲だ。
この曲には思い出がある。
俺がこの曲を練習していたのは、中学2年の春。
ちょうどそのころ、大好きな新体操部のあの子もこの曲でダンスの練習をしていた。
たまたま偶然同じ曲だったのか、それともあの子がこの曲を使っていたから俺も弾いたのか。
記憶があいまいで今となってはさだかではない……。

早速弾いてみたが、やはり難しい。
小指なしでは音が飛び、うまく弾けない。
なんとしてもこの曲は完全に弾けるようにしたい。
7月24日
今日、練習をしていると、ほとんど使われていない旧館にもかかわらず、
音を聞きつけた看護婦さんと患者さんが2人、俺のピアノを聞くために
わざわざ新館のほうからやってきてくれた。
なんかちょっと照れるな。
でもうれしいよ。
ありがとう。
7月27日
このところ毎日のようにピアノを弾いている。
しだいに人が集まって来てくれるようになった。
みんなが俺のことを褒めてくれる。
小指がないことに気づくと、よりいっそう褒めてくれる。
早く小指なしでも『幻想即興曲』を完全に弾けるようにしよう。
7月28日
最近、ピアノを弾くのが楽しくて仕方がない。
ピアノを弾いている時だけ、嫌な事を忘れることができる。
曲に静かに耳を傾けてくれる人がいて、曲が終わるたびに、
盛大ではないにしても湧き上がる拍手。そして笑顔。
俺は久しぶりに生きる喜びを感じている。
そう、初めてピアノを弾けるようになった時のようなあの感覚。
あのころの俺は、母の笑顔が見たくて曲を覚えていった。
またこの感覚を体験することができるなんて、オレは幸せだ。

206名無し物書き@推敲中?:02/05/23 06:02
ageてやるべ
207名無し物書き@推敲中?:02/05/23 17:41
age
7月30日
「連次郎君のピアノ聞いてると病気治っていくような気がするわぁ」
いつも聞きに来てくれるおばちゃんが言った。
そういえば俺自身、ピアノを弾くたびに傷が癒えていくような気がする。
心の傷も、体の傷も。
誰かのためにピアノを弾くのは楽しいものだ。
遠いあの日、俺は自分のためだけにピアノを弾いていた。
プロを夢見てただ、黙々と弾きつづけていた。
でも何か違うんだよね。
全然楽しくなかった。
音楽というものは楽しくなくちゃ。
あの日々、俺がやっていたのは音楽ではなく
音が苦(おんがく)だったのかもしれない。
なんてね(寒笑)。
8月3日
今朝、まどろみの中から急にたたき起こされた。
悪戯っ子の少年が、枕もとの人形を、無理矢理奪い去っていったのだ。
俺は寝ぼけていたせいで、うわずった変な声をあげてしまい赤面。
けれどすぐさまベッドから飛び起き、少年を追いかけた。
俺は思わず声を荒げて怒鳴ってしまった。
人形は取り戻したが、何もあんなに激怒することはなかったなと反省。
少年は、落ち込んだりしてはいないだろうか。
今日は来なかったが、明日はピアノの練習を聞きに来てくれるだろうか。
ひどく心配。
8月4日
何も心配することはなかった。
今日、少年はいつものように聞きに来てくれた。
何事もなかったようにはしゃいでいる。
気にしすぎて落ち込んでいたのは、俺の方だったようだ。
初めは騒いでいても、俺がピアノを弾き始めると、
しだいに大人しくなり、聞き入ってくれる。
いい子だ。
今日は少年の好きな『小犬のワルツ』を何度も弾いてやった。
8月5日
今日、ようやく九本指でも『幻想即興曲』を弾けるようになった。
やればできるもんだね、以外に。
今の俺なら何でもできそうな気がする。

ピアノさえ弾ければもうなんだっていい。
最近はそんなふうに思えてきた。
すべての事がどうでも良くなってきた、いい意味で。

九本指のマエストーロ。
いつ頃からか皆が俺のことをそう呼ぶようになった。
マエストーロだって……。
何か少し気分が良かったりする。
8月6日
今日、不思議な夢を見た。
俺は川岸に立っていた。
向岸にもう一人俺が立っていた。
いや、正確には俺の中の別人格、ショパンだった。
ショパンはわずかに笑みを浮かべ、
「ありがとう」
そして闇の奥へ消えていった。

一体この夢は何を意味しているのだろう。
ショパンという人格は、俺の中のピアノへの想いがゆがんで生まれた人格。
おそらく、今再びピアノへの情熱を取り戻し、『幻想即興曲』を再度マスターしたことで、
やっとショパンという人格は開放されたのではなかろうか。

俺も憎しみから開放されたい。
憎しみにかられ生きてゆくのはもうたくさんだ。
どうすればドールのことを許してやれるのだろうか。
8月7日
今日は、ショパンに思いをはせながらピアノを弾いた。
どうしてショパンの曲はこれほどまで人々の心をつかんではなさないのだろう。
おそらくショパンの曲には魂が込められているのだ。
若くしてこの世を去ったショパン。享年39歳。
その間100以上の曲を残した。
命を削りながら作曲したことだろう。
それゆえ一曲一曲にショパンの魂が込められているのだ。
俺もいつしか魂の曲を一曲でもいいから作ってみたい。
214名無し物書き@推敲中?:02/06/02 10:53
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   |   { ゚ツ }l|::}    ダレモイナイ・・オドルナラ イマノウチ
   | 、    ノi.|::l
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215名無し物書き@推敲中?:02/06/02 10:53
                          ☆
         ♪            /~\       ランタ タン
                   ,,..::´ .。'' . ゚ヽ      ランタ タン
       ♪         ,ァ'´    o .  \    ランタ ランタ
               ,..:'´ ,::o:: :゚: 。:   。 : ゚ .丶、  タン
               {,,,..._ ‐- .::/::. ・: ....::::: _..,,,} 
              /:::::::::~"''''‐‐--=--‐‐''''"~ `:、`、     Å
              〈::,':::::i..:{..:,' .l:.;{:l: '、:::::}:::::::`:::::::::〉     / \
     Å        ヾ/:::::::(リルノiハ.:、.ヾル'ヾ`|:} }/    ヽ(´Д`;)ノ
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  ヽ(´Д`;)ノ        .|::l|. i'゚j,     {'゚ツ }l|::}       く_ `.}
    (  へ)          I.:{''、  、       ,:'i:|::l        l._,,_ _}'
    く_,,  `ゝ       l::} ` 、.  ー  ._.ィ {::lノ       |.  ~l
     ヽ_ノ'~ ヽ、      .i::{   ` i':::ー::´i   |::}        l   }
       \   ` ‐┬ー--‐i;|i⌒"ヾ~    "i }リ⌒''iー---‐┬イ   }
         ヽ、  .|     リ:::`ヾヽ` '' ̄ /ノ::::::::::}     |   .ノ
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8月10日
今日、ミケランジェロが夢の中にあらわれた。
何かを言いたげな表情を浮かべていたが、俺はそこで目覚めてしまった。
そういえばミケランジェロの手紙の最後に書き記した願いとは一体なんだったのだろう。
今になってものすごく気になりだした。

俺の中の別人格はもう消えたとミケランジェロは手紙に書き記していた。
けれども、まだ俺の中にかすかに残っているような気がする。
力は弱まって、もう表に出てくることはないのかもしれないが。

あまり覚えていないが、アンジェとも夢の中で会ったような気がする。
少女のように話す自分を見るのは気色が悪かった。
8月11日
今日の夢にはドールがあらわれた。
何を話したかは覚えていないが、おだやかに会話を交わしていた。
まだ許したわけではないが、ドールへの憎しみはだいぶ薄れてきているようだ。
8月15日
順調な回復をみせ、俺はあと一週間で退院することが決まった。
確かに嬉しいことは嬉しい。
けれど正直、ピアノや仲良くなったみんなと離れてしまうのが寂しい。
複雑な気持ちが俺の中を満たしている。
あした、先生に頼んでみようかな。
8月16日
院長先生に頼みこみ、なんとか退院後もピアノを弾いていいとの許可をもらった。
院長先生も何度か俺のピアノを聞きに来てくれたらしい。
どうやら院長先生も俺のピアノには癒しの能力があると認めてくれているようだ。
8月18日
もうすぐ退院するわけだが、どうやら右耳の聴力はこれ以上回復しないようだ。
入院したばかりのころは、周りの音は一切聞こえず、聞こえるのは甲高い耳鳴りの音だけ。
今は耳鳴りは止み、ほんのかすかに小さく聞こえる程度だ。
何て言うか……。
そう、分厚い壁に耳を押し当て、隣の部屋の音を聞いている。
そんな感じだ。

俺が中学生だったころ、クラスにある男子がいた。
頭が良くスポーツ万能で女の子にモテモテだった。
完璧な彼が俺はうらやましかった。
ある日俺は、彼が片耳しか聞こえていないと知り、軽いショックを受けた。
ハンデを背負っているのに、それを乗り越えていきいきと輝いている。
そんな彼を俺は尊敬し憧れた。

俺がショパンの次に尊敬する作曲家ベートーベンも晩年音を失っていた。
たとえ耳が聞こえなくても作曲はできるんだ。
片方の耳くらいどうって事ない。
俺にだってできるさ絶対に。
8月19日
退院まであと三日。
今日は
8月20日
昨日の日記は、何を書こうか悩んでいるうちに途中で眠ってしまった。
今日は昨日同様、あわただしく過ぎ去っていった一日だった。
昨日今日、検査と退院のための身の回りの整理で大忙しだ。
退院まであと二日。
8月21日
いよいよ明日退院!!! のはずが予定が早まり、俺は今日退院した。
急な入院患者が増えてしまったせいで、追い出された。
言葉は悪いが、まあそんな感じだ。
急だったにもかかわらず、いつものメンバーが見送りに来てくれた。
涙目のおばちゃん、足にしがみついてきたあの少年、泣き出してしまった新人看護婦、……。
なぜだか不覚にももらい泣き。
またすぐ会えるのに、ピアノを弾きに来るってのに。
悲しいわけでなく、嬉しさのあまり涙があふれた。
涙を流してくれる人がいることが嬉しくて。
俺を慕ってくれる人がいることが嬉しくて。
みんなの愛情たちを感じたことが嬉しくて。
嬉しくて嬉しくて。
嬉しくて嬉しくて、涙が止まらなかった。
人形も涙を流していた。
俺の涙のしずく?それとも本当に泣いてるのかな。
嬉し涙、いいものだ。

224名無し物書き@推敲中?:02/06/12 19:32
8月22日
バイトをはじめた。
バキュウムカーのタンクの中を掃除する仕事だ。
さぞかし悲惨な仕事かと思いきや、意外にそうでもなかった。
宇宙服のようなスーツに身を包み、小さな酸素ボンベを2つつけて。
臭いに悩まされることはほとんどなかった。
昔はこんなスーツなしで掃除をしていたというのだから大変だったろう。
薄暗いタンクの中は意外に狭くザラザラしていて滑らなかった。
一台掃除するのに三時間かかった。
昼休みはおっちゃんにカレーをごちそうになった。
そしていろいろな話を聞かされた。
タンク内でタバコを吸ってガスに引火し、タンクを破裂させた話。
排出口に何かがつまった、そのつまったものが赤ちゃんの死体だった話。
そんな話を聞かされながらのカレー……。
おいおいおっちゃんよう、これはなんかのお仕置きですかい(泣)。
カレーなんぞろくに喉も通らず、残しましたとも、もちろん。
午後からも一台掃除をした。
貰ったお金は五万円。
一台二万五千円なり。
なかなかもうかる仕事だ。

8月23日
俺としたことがなんと下品な仕事を引き受けてしまったのだろう。
こんなバイトは辞めてしまおうか悩んでいる。
糞便にまみれるのはピアの弾きの俺には似つかわしくない。
226名無し物書き@推敲中?:02/06/13 18:01
8月24日
止めようと思ったがやはり金になる。
今日もバイトをした。
昼はやっぱりライスカレー。
満タンのタンクに落っこちて溺れそうになった、なんて話を聞かされながら。
一週間ぐらい匂いが染み付いて取れなかったという。
う○こってどこかカレーの味と似ているという。
オエェ―、戻しそうになる。
やっぱ嫌がらせだねこのおっちゃん。
七万五千円稼ぐ。
8月25日
今日もバイトをして、10万円を稼いだ。
そして今日、このバイトは終わりを迎えた。
バキュームカーの掃除は半年に一度行われるもので、今日全台掃除し終えたのだ。
フウ〜、やっと糞便とカレーの生活から抜け出せる。
自分では分からないが、三日間もあんなバイトをしていると、
あのスーツを着ていてもさすがに匂いが染み付いてしまっているような気がする。
周りから白い目で見られているような気がしてならない。
でもそんなことはお構いなしに電車に乗り込み家路につく。
ほどよい疲れについうとうとしてしまう。
うっとり寝過ごしてしまい、慌てて飛び降りた最寄りの駅。
始めの駅のはずなのに、なぜか見覚えがあった。
鼻くそボクロの駅員さんにも見覚えがある。
どうやら俺はこの駅に来た事があるようだ、俺の中の別人格が。
改札口を出ると、不思議とある方向に足が向かった。
駅の奥まった所にあるコインロッカー。
俺はピンときた。
大怪我をした時、手に握られていた小さな鍵。
あの鍵はここのコインロッカーの鍵なのでは……。
鍵にはうっすらと0721と番号が書かれている。
0721番のロッカーを探し出す。
中には何も入っていなかった、と言うより、すでに持ち出されていた。
それもそのはず、もう二ヶ月以上もたっているのだ、当然だ。
仕方がない、あきらめて帰ろう……。
でもやっぱり一応、鼻くそボクロの駅員さんに尋ねてみた。
事のいきさつを話すと彼は、一冊のノートを持って来た。
血のにじんだ小さなノート、また血だ。
パラパラとノートをめくってみた。
ミケランジェロの日記が書かれているようだ。
おそらく彼の最後のメッセージが書かれているはずだ。
そしておそらくすべての謎が解けるはずだ。
フローレンヌのピエタ像とは何か、組織の目的は、そしてあの人形の真実。
この場で血のにじんだノートを広げるのは気が引ける。
期待に胸を膨らませつつ家路についた。
8月26日
さぁ、日記を開いてみよう。
6月19日
やぁ、すまない、レン、君の体をしばらくの間借りるよ。
今日は一日中どんよりとした薄曇が続いた。
風が強いせいか少し肌寒く感じる一日。
あまり食欲がない。
                 ミケランジェロ
6月20日
今日の空は重々しい雲に覆われていた。
昨日と違って風がなく、ジメジメした暑さが続いた。
今、オレは組織に乗り込むための準備を進めている。
思った以上に困難な作業が続く。
レン、待っていてくれ、もうすぐ君は自由だ。
……。
どうしたのだろう、なにやら腹部がシクシク痛む。
                      ミケランジェロ
6月21日
昨夜は眠れなかった。
今日一日雨が降り続いた。
水たまりが靴先をぬらし、不快でならない。
ようやく準備は整った。
いよいよ明日、組織に潜入する。
しかし不安だ。
もの凄く不安でならない。
オレは無事組織に挿入することができるのだろうか。
鬱……。
                        ミケランジェロ
22日
曇り、時々小雨がぱらついた。
湿度が高いせいかやたら蒸し暑い。
組織の潜入に何とか成功した。
……。
思ったんだが何故オレはこんな危険を冒さなければならないのだ。
オレはここを生きて出られるのだろうか。
緊張と不安でどうにかなってしまいそうだ。
今夜も眠れそうにない。
6月23日
今日は一日組織のアジトの中にいたので外の天気はうかがい知れなかった。
ただ、遠くで雷の音がしたので晴れではないことは確かだ。
アジトの内部をおおかた偵察して回った。
いよいよ明日攻撃を仕掛ける。
……。
だめだもう耐えられそうにない。
例えようのない重圧のプレッシャーに押しつぶされそうだ。
これ以上耐えられそうにない。
どうしてオレがこんなに苦しまなければならないんだ。
こんな思いまでして守る価値がレンにはあるのだろうか。
頭がおかしくなりそうだ。

                       ミケランジェロ
6月24日
だめだった。
勇気がなくて攻撃を仕掛けることができなかった。
オレはなんて弱いんだ、なんて無力なんだ、なんてちっぽけなんだ。
怖い、怖すぎる。
オレの心は恐怖心に支配されている。
俺にはできない……。
今まで寝てなかったせいかひどく眠い。
少し眠ろう。

                      ミケランジェロ
6月24日
少し眠ったらスッキリした。
考えたって仕方がない、明日仕掛けるぞ。
わかってるさ、もう後戻りなんてできやしない、やるしかないんだ。
オレはレンを守るために組織に植え付けられた人格。
レンを救うのがオレの使命。
オレはレンを守るためだけに存在する。
今、この時のために。
オレは普段は眠っている人格。
だから人生の修羅場をこれっぽちも経験してない。
こんなにも不安になってしまうのも無理はない。
そう考えると少しは気持ちが楽になったぞ。
願わくばPROXY、明日オレの代わりにステージに上がってきてくれ。
オレに力を貸してくれ、君のその能力を、君のハンターの能力を。
頼むPROXY。

生きてここから抜け出せるだろうか。
もしここを出たら青空を見に行きたい。
眠い、もう少し眠ろう。

                        ミケランジェロ
6月25日
ありがとう、やってくれたのかPROXY、それにドール、仕切り屋。
仕切り屋、君はまだ生きていたんだね。
そうか、ピエタはなっかったのか、良かった、それでいいんだ。
どうやら俺の仲間はフローレンスピエタの降臨を阻止したらしい。
これでもう安心だ。
それにしても凄い。
あの弾丸の中をかいくぐるなんて、当った弾が三発だけなんて奇跡に近い。
三つの意識で一つの体を操るとあんなことができるのか。
PROXYが右半身を操り、ドールが左半身、仕切り屋がそれを統率する。
運動能力の限界を超え、五感を極限まで研ぎ澄ませ、第六感までも存在するあの感覚。
三位一体となったビッグマーラーキャノンの破壊力には度肝を抜かれっぱなしだった。
あんな技をくらったらもう死あるのみだ。
目もあてられないほどの凄惨な光景が広がっていた。
でもさすがに体への負担は大きいようだ。
全身の筋肉が悲鳴をあげている。
意識も混濁する。

君らの犠牲は無駄にはしないよ、必ずこの体を守ってみせる、レンの元へ届けてみせる。
ありがとう。

                             ミケランジェロ
6月26日
連次郎、ドールだ。
真帆のことは悪いことをしたな。
まさか死んじまうとはな。
あんまり騒ぐもんでな、ちょいと首を絞めこんでやったらな、あっさりと死んじまったわけよ。
けどな、おまえだって望んでいたはずだ、豊がいなくなることを、真帆とのSEXを。
オレにはわかってんだぜ、オレはおまえの欲望そのもの。
心に奥で押し殺した欲望の塊なんだからな。
だからオレはおまえのかわりにやってやったってんだ。
でもほんと言うとな、オレだって悲しいんだぜ。
おまえ以上に真帆への思いが強かったんだからな。
まあ、許してもらおうなんて思っちゃいねぇけどな、憎しみにかられて生き続けるのはよせよ。
憎悪の塊みたいな人格が生まれたんじゃもうおまえ終わりだぞ。
オレみたいな人格をもう二度と生み出すんじゃねぇぞ、わかったかコラ。
オレはそろそろ消える。
胸に喰らった銃弾には人格を崩壊させる媚薬が塗られてたんだ。
いいか連次郎、正直に生きろ、自分を押し殺すんじゃねぇ、もっと欲望のまま生きろよ。
おまえはおまえ、ほかの誰でもありゃしねぇ、もう誰にも操られんじゃねぇぞ。
たのむぜ!
もう時間だ、オレはもう消え
   
6月26日
オレがレンに体を借りていたこの一週間の出来事をレンに知ってもらおうと
日記をつづったのだけども、なんともしみったれた日記になってしまったようだ。
天気やら愚痴しかか書かれておらず、いやはや恥ずかしい代物になってしまった。
俺の知らぬ間にドールまで日記を書いているし……。
どうやらこの日記はレンには見せないほうがいいようだ。
なのでこの思いを手紙にたくそうと思う。

                              ミケランジェロ
8月27日
そうか、そうだったのか。
あの七日間にそんなことがあったのか。
ありがとう、ミケランジェロ、ドール、PROXY、仕切りや。
本当にありがとう。
この命決して無駄にはしない。

って言うか、おいおいミケランジェロさんよう。
ちっとも謎が解けてないじゃないの!
ピエタって何?
組織は?
この人形って一体何なのよ?
これじゃ読者の皆様にしめしが……。
読者?しめじ?俺は何を書いているんだ。
こんな恥ずかしい日記、誰に見せるわけじゃあるまいし……。
気になる所もあるけれど、まあいい。
もし夢の中にミケランジェロが現れるようなことがあったなら、そこんとこ小一時間ばかり問い詰めたい。
拷問でも何でもして白状させてやる。

今にして思えばおまえの言うとおり、図星だよドール。
俺はあえて考えることを止めていた。
もしそれ以上考えていたのなら、俺自身がドールになっていたのかもしれない。
ドールの日記は途中で途切れている。
しかし伝えたかったことはすべて書き記したことだろう。
ドールが一番俺のことを考えてくれていたような気がする。
今ならドールのことを許せるような気がする。

この日記で一つだけ解けた疑問がある。
ミケランジェロの手紙に書いてあった最後の願いってやつだ。
ミケランジェロは空を見せてほしかったのだろう。
俺は部屋の窓を開けた。
色眼鏡をはずした時のような鮮やかな景色が目に飛び込んできた。
心地好い風が吹き込み、部屋じゅうの澱んだ空気をすべて運び去っていった。
深く息を吸い込み、彼方にそびえる富士山に目をやった。
火山活動は沈静化したが、まだわずかに噴煙を上げている。
上空には風がなく、煙は垂直に伸びてゆき薄れて消えていった。
見上げると雲ひとつない抜けるような青空が広がっていた。
青すぎる青。
迫り来るような青。
吸い込まれそうな青。
何にも汚れを知らない空がそこにはあった。
やけに低く見え、昇天しそうな感覚を覚えた。
抑えきれないほど胸が高鳴った。
おそらくこれはミケランジェロの鼓動でもあるのだろう。
とめどなく泪が零れ落ちた。
おそらくこれはミケランジェロの泪でもあるのだろう。
空は何も語りかけてはくれないが、あまりに大きく寛大だった。
俺の中のすべてを許してくれていた。
俺はこの空と心に誓った。
誰にも恥じることのなきよう、勇気を持って生きてゆこうと。
そしてドールのことを許してやろうと。

振り向くと人形は優しい笑みを浮かべて俺を見つめていた。
陸上自衛隊幕僚監部二部 浅羽海里陸佐による報告書

――ここで三池連次郎の日記は終わっている。
この地域一体を実験地として行われた「メデチ家」の人間の遠隔操作は、
実験体の一人として利用された彼の手によって組織もろとも壊滅、頓挫することとなった。
なお、鏑木博士は同組織の私有地で、建物の焼失と同時に死体として発見された。
25日に行われたと思われる三池の一連の行動に同道し死傷したものと思われる。
博士の発案による「人間の脳に直接影響を及ぼす周波数の電磁波と、
その電磁波と外部情報を結びつける実験」の詳細データは、博士の開発した装置もろとも焼失しており、
組織がその実験を利用して作り出したドールプロジェクトの復元は事実上不可能となった。
ドールプロジェクトの被験者で一応の完成体として各地に送り込まれた人間は現在、
確認できる限り12名、政府管轄の精神病院に収容した。
被験者たちは序々にではあるが、人形の暗示から解放されている模様。
電磁波の到達圏内、及び、影響適用範囲直径一キロメートルの危険度は、
「A」から「B」へと引き下げられた。一月後には警戒態勢を解くものとする。
殲滅した「メデチ家」の背後関係はつかめておらず、
諸外国の幾つかの犯罪組織との取引上の繋がりがある程度と推察される。

フローレンスのピエタ像の謎については、私の個人的見解を述べさせてもらうに留める。
ピエタ像は一度、完成間近になってミケランジェロ自身の手により一部たたき壊され、
同時代の彫刻家の修復作業により完成されている。
この歴史的事実をプロジェクトになぞらえて、
博士は組織の人間が自分の実験を完成させようとしているという事実を三池に暗示した。
また、ピエタ像を三池自身と捉えて、彼の組織内への潜入を暗に仄めかしていたという推察も出来る。
「彼らはピエタ像(三池)の価値を惜しんでいる」と云うことだ。

なお、現在音楽家として活動している三池連次郎に、一連の事件に関する記憶はなく、
彼の中にいた別人格の再現の兆候が見られない今、情報の収集は不可能と判断し、
本日より、彼に対する監視体制を打ち切るものとする。
政府施設への収容の件は、現在、世界的に認知されつつある彼の活動を阻害することにより、
我々が蒙る影響を考慮し必要はないものと判断する。

以上、報告終わり。
241名無し物書き@推敲中?:02/06/20 19:06
age
俺、途中で書くのやめてしまったんだけど、ずっと見守っとりました。
かなり荒らされたのに、最後まで書き切った名無し物書きさん達(?)
――頑張ったね。お疲れさま。敬意を表します。
ありがとうございます。
なんか……
なんかうれしいです。
ご意見、ご要望、質問、感想、誹謗、中傷、荒らしなど
どしどしお寄せください。
朝、ネットをしようと思いキーボードを叩いたら、
キーボードの中からたくさんの蟻が出てきた。
恐らく、夜の間に入り込んだものと思われる。
また出て来たので潰した。そういえば変な夢を見た。
bP1はエイリアンで、名前が℃リンゴリンゴというらしい。
でも悪意はない。悪いのはbPで50人を瞬く間に倒した。
bXは1時間先の事がわかるらしいのだが、未来が変わることはない。
bSはbXの身勝手さに怒っていた。bWはいい奴だ。
2.3.5.6.7については別の組だからわからない。
bP0についてはあえて触れないでおきたい。俺がそう望むから。
七夕、そして日曜なのに、外には出られそうも無い。
俺はそろそろ死にますよ。叫び声が聞こえた。
――――――――――――――――――――
悪魔は最初から人殺しであり、真理を拠り所としていない。
―――――――――――――――――――
7月7日
吉野家の特盛り540円って、おかしいと思う。
松屋で特盛りと卵を頼んでも(もちろん味噌汁つきだ)同じ値段になるのだから、
これはやはりおかしい。だいたい吉野家で御飯と卵を3つずつ頼んでも540円だ。
さて置き、俺の寝起きは最悪だった。蟻が知らない間に家に入り込んでいた。
だから100匹以上の蟻と格闘する羽目になった。潰して潰して潰しまくった。
どこから来たのか不思議に思って、一匹の蟻を追ってみた。
一度、部屋を密室にして、畳を全てひっくり返したのに蟻がいなかった事がある。
その時も、畳を元に戻した直後に、蟻が入り込んでいた。どこから来たのか。
いい加減俺は気が狂いそうだった。そして今度は桁が違い、一度に100匹だ。
そして俺は見つけた。壁を伝わって上に登る蟻の姿を。
そこで俺が見たのはクーラーだった。クーラーから蟻が入ってきたのだ。
外と中とを繋ぐ長いパイプから蟻が入ってきたのだった。俺は外の穴を塞いだ。
これでもう中に蟻は入ってこないだろう。今日はいい一日になりそうだ。
7月8日
考えて見れば、ノートに日記をつけるのも随分久しい。
電脳化でメモ帳に日記を書くようになり、データが消えてから書くのをやめていた。
消える事が無く、好きな時にかける。やはり日記はアナログが一番だと思う。
相変わらず日本は平和で、俺は決まったサイクルの中で淡々と毎日を過ごしている。
枕元に置かれた紙に崩れた字で、日対米で野球、銀行ごーとー、と書かれていた。
日米野球は、日本が負けていた。日本の打率は平均して一割と少し、と泣ける。
銀行強盗の方は、恐らく寝ぼけて書いたようなので何のことだか判らない。
カウンターの前で人質を取るのは三流の仕事。頭脳を使って金を奪うべき、なんて。
昨日の暑さがまた今日も続くだろうし、これからもどんどん暑くなるだろう。
クーラーを使う事は出来ない。俺は暑さで胸が痛くなった。腹も壊した。
昨日の出来事。夕方に電話があった。他に特筆すべき事はない。
7月9日

ブルーマンデーを過ぎ、俺の憂鬱な気分はどこか遠くに吹き飛んだはずだ。
マンデーといえば「MONDAY」という映画があった。酒に酔った男が銃を持ち
暴れて殺戮に走る話。最も今の日本人は近所のいさかいを理由に銃を乱射するが。
9日、10日は吉野家でいう所の「牛丼の日」だ。サービスとして50円引き券、
スピードクジで牛丼並盛り、扇子が当たるそうだ。キティの扇子らしい。
吉野家の宣伝をしているSMAP中居の顔を見ると、模倣犯のピースを思い出す。
表の顔、peace、平和。裏の顔、殺人鬼。扇子がキティとうのも何かを暗示させる。
俺は今年に入ってから牛丼を食べてない。松屋では牛丼以外のものを頼む。
最も、国産の牛肉など使っていないのだが。潜在的恐怖心による牛肉排除だ。
人間、誰でもトラウマ、高所恐怖症、閉所恐怖症、などの症状を1つは持っている。
今年の夏はクーラーをつける事が出来そうにない。扇風機があってよかったと思う。
扇風機をつけたまま寝ると死ぬらしい。今夜からは止める事にしようと思う。
昨日は特に面白い事も起こらず、起こす気もない、一日だった。恐らく今日も。
――――――――――――――――――――――――――
「出塁無し」の「1打席」で「バットを振らずに」1点入ったんだぜ?
――――――――――――――――――――――――――
7月10日

台風とは
何かのきっかけで看板が
視界が悪くなった
滑って
強い風に
どうなるかは判らないが、俺の傘の骨のほうは間違いなく折れるだろう。
頭痛がする。
とんでもない事になった。
何で俺がこんな目に。
7月13日

何も考えたくない。
おっ、進んでんじゃない♪
ガンバ!
コヨーテコヨーテコヨーテー。近寄るでない怪我するJ。昔の仲間がやって来て一緒にワルツを踊っ
てた。だから私は旅に出る。ワレナガラナカセルネィ? プラストマイナスプラストマイナス。宣告とても八
つ目。ハルコは今日とても気分がいいのだ。レレレノレーズンパンタベル? 我々は平等でTHANK
YOU。肝心要の逆探知、貴方ノーベンバ。働き過ぎネ? 私と勝てません勝てませんと不毛
と愛と侵略図と。コラーゲンハカラダニイイ。幸せに成れるるるのよ。花言葉は純白。行動
より実践よりマインドブレイクして。シンタシンタシンタシンタ一匹の羊が大声で叫んでいました。
気付かないでしょ確かに目に見えるのに気付かない。心地よい風が通り過ぎていき
ました。良かったね。傷つけあわなくて済むと信じる者はヘイスティングス食べれる。
きっとミシシッピーなのだなぁとハルコ超感激の図です。一も二も三もダァ。生禿って美味
でお菓子も好き。プランクトンで言えば桜減りかもと休日を楽しみ。駄目駄目って強く
言えるのが一番大事だと思うかも。皆死子だと感じると一つに絞らない。気持ち
次第。シマルドアニゴチューイクダサーイ。定めとは流れる水が良いあすなろ。散り嵌められた
粛清の香りだってするもの。ジェットだもの。ハルコいつもジャンプずっとキック負けない。
揺らめいて。心配なんて箱が琢さん積みあがる自由の象徴サラダキネンビ。瞳孔を飛ばせ
飛ばせ青い空の彼方どこまでも逝こう。重い重い想い即ち力尽きて溺れてエンドルフィン
デチャウヨー。痺れるるる感触を喜びと悲しみと一から届けてみたいです。スーパーパワー
デーアクヲタオスー。超軽く決めるの頑固な人。朝起きて起きなくて幸せになれるのかな。
何なんだろうな。仲間が呼ぶチョーットチョーットチョチョチョチョウコウメイ。無事で何より。浮かんで
るんだと観じました。安心して鎮めるから。大西洋がサービス私を困らせようと見る
聞く話す。大根でも獅子舞でもいいじゃない最近プロレタリア酒場。若くてカウンセリングで
高い所から衝動的行為キットサディスティックナノダヨ。アンビシャス邊頭痛です。ぐるぐるころころ
破いて音楽性あふれる。藻的B百しげ損ばかりがと禅刑にも似て非なるシャイニング。
赤と白と覚えててよ何か近づいて来て文化革命0880月々
7月16日

先週からまともなものを口にしていない。
俺の晴子が殺された。俺はまだ立ち直れそうにない。
ヤブカレルマエノ7月10日

台風とはオソロシイモノダ。何かのきっかけで看板がヒトノクビニラッカシテキリオトシタリ。
視界が悪くなったセイデオオガタダンプカーガツウコウノムレニツッコンデヒキコロシタリ。
滑ってコロンデカイダンカラスベリオチテアタマヲウッテチマミレニナッテダレニモタスケラレズノタレジンダリ。
強い風にアオラレテドコカニトバサレタリクビノホネガソレハモウボキットオレチャッタリシテ。
ツーカシネヨシネヨハルコシネヨシネヨクビキリオトサレテシネヨヒキコロサレテシネヨアタマウッテシネヨクビオレテハルコシネ。
どうなるかは判らないが、俺の傘の骨のほうは間違いなく折れるだろう。

 お久しぶりです。 投稿者:ハルコ 投稿日:07月16日(火)
 
 最近とても忙しい毎日です。気になる文にレスします。

  「ご意見、ご要望、質問、感想、誹謗、中傷、荒らしなど<
  どしどしお寄せください。」<
  この誹謗中傷荒らしを寄せろって危険じゃないですか?<
  サイトのルールを見直したほうがいいと思います。<
 相当前に作ったルールなので忘れてました。
 確かにそうですね。きちんと直しておきました。どもー。

 それはそうと、スターウォーズの新作、見てきましたよ〜vv
 (↑忙しかったんじゃ……というのは言わない約束)
 エピ1のアナキン少年を見たら、居ても立ってもいられなくて。
 今回のお勧めはずばりボバ・フェットくんでした。
 なぜならとても可愛いからです。2はボバのためにあります。
 ボバ的にスタウォーを見ると、あれもボバ、これも昔はボバで
 結構見てて楽しめますよ。(ちょっとネタバレ風)

 ともかくスタウォーのおかげで、ハルコ的に元気が出てきました。
 誰か既に見てきた方はいますでしょうか。ではでは。


 暑いの好きじゃない 投稿者:LION 投稿日:07月17日(水)
 
 台風7号は6号より強かったよ。服がびしょ濡れになった。
 昼時にマックでチキンサラダバーガー食べたけど外は雨でさ。
 店の中は空調利いてたから体が変に冷えちゃったよ最悪。
 
 ハルコさんお久さ〜
 
 スターウォーズ見ましたか?<
 ホラーとかサイコとかしか身体が受けつけないんで。
 夏だしやっぱ怖そうな映画のほうが見ててスカーとするでしょ。
 あんまり近ごろは名作たるのがないんだよね。ネタ切れかね。
 鈴木光司の「ループ」映画化したら俺は絶対行くけど(笑。
 戦争とか実際今あるから、映画で満足しなくなってんのかね。
 真に怖いのは人間の心、バケモンなんか可愛いもんだよ本当。
 
 なんか本当に月曜からドクドク頭痛がするんですよねぇ。
 皆さんも体調にはくれぐれも気をつけてくださいね。じゃ。

 アピャ 投稿者:チェキ 投稿日:07月17日(水)
 
 チェキです、お久サプリ。期末試験がアピャ状態death( ̄w ̄♪)
 リスロンだかマキロンだか赤い薬とミドリの猿でカッター買って
 リストカーット誰か一緒に死んでくれる人募集中(ワォな状況に。
 正直きついんですが。冗談ズ三又は金八似てねぇよはおいといて、
 スタウォー<
 本気と書いてマジすかアナキンレベルすか。見に行きます絶対見に。
 私はラドクリフたんラブラブJ'o'Lでハリポタ見に行きDVDも買った位
 deathから。それはもう飛んで火に入るYA-YA-YA-って感じdeathよ。
 怖い映画<
 スクリムとかハンニバルとか最近のしか知らない私はポアdeathねぃ。
 CUBEとかは(サイコ系?)結構好きですよ。サイコでも何でもない
 けど悪魔を憐れむ歌はTVでやってたけど良かったと思うけど〜。
 
 もう駄目だ―。全てを捨てた私は神の力によってのみ助かるのよー。
 アーメンソーメンヒゲラーメン。それにつけても世の中金だわ。
 
インターネットの怖さ。2chに来てる人は素晴らしと思まーす。まだ安全です。
名無しを使っていますから。ところが変にHNばかり使って会話をしていると、
ネット人格と本当の自分の人格が混同してきちゃって、つまりネット人格が
本来の人格に影響を及ぼすということですね。しかも何個かのHNを使い分けて
性格を使い分けてネットをしていると……。プチ多重人格者になってしまうわけ。
私なんかその典型で自分が何なんだか判らなくなってくるんですよ。
スレと関係なかったねー。ちょっと言ってみたかっただけよ誤爆スマソ。
おりょ?
260〜162はどこかからの転載なのかな?
興味があるので、もし良かったらどこのサイトか教えてちょ。
265名無し物書き@推敲中?:02/07/27 11:09
266名無し物書き@推敲中?:02/08/01 16:51
ハチゴー。

シュレディンガー准尉、しおりなくしますたハァハァ(//▽//)
フェニックスの紋章は来年だよぅ(・∀・)。
ハルシオン飲んで寝よー
バルビツール酸〜ベンゾジアゼピン〜キャ〜
またリスカ、もうやめよーと思ったのに。ヒカルたーん
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(無題) 投稿者:ハルコ  投稿日: 8月 5日(月)21時32分31秒

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(無題) 投稿者:マイク  投稿日: 8月 4日(日)

 OVER

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 (無題) 投稿者:マイク  投稿日: 8月 4日(日)

 TIME

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こんな書き込みが順繰り順繰りに書かれてログ流してるの。何がなんだか。
えっと、何か最近忙しくて少しこれなくなりそうです。皆ゴメン。



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(無題) 投稿者:ハルコ  投稿日: 8月 5日(月)21時27分43秒

昨日にかけて掲示板が荒れていたので全て削除しました。
とはいっても「マイク」と名乗る人の「TIME」「OVER」という発言が
順繰り順繰りに書かれているという本当に意味の判らないカキコで。


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鹿島 投稿者:初めまして〜  投稿日: 8月 6日(火)08時20分56秒


実は結構前からサイト楽しませて頂いてました。
書き込むのは初めてです。
ハルコさんの絵や文章は心に響きます。
これからも頑張って下さい。また来ます、それでは。


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荒らし歓迎したから 投稿者:LION  投稿日: 8月 6日(火)01時06分11秒


荒れてたんすか。ログが全部流れましたな。
書き込み残ってたらソース見てリモホでIP取ったんだが。
プロキシ書き込み禁止の設定になってないならした方が。
マイク、濱マイクとオーマイキーを連想させる。即ち夏厨(何が

ハルコさん忙しいんすか(夏なのに→負けるな。
チェキさん期末ショックで行方不明→生きろ。

マックが59円になり食べた。他のハンバーガー屋は潰れるな。
基本台帳スタート。前科とかデータに載るんかなぁ。
と、そんなこんなで夏の暑さには勝てないだろうと。

「スクリーム1.2.3.最終絶叫計画」が深夜で毎週連続放送。
もちろん俺は全て見る(1は既に見た)。全部リアルタイムで見る。
「夏=ホラー見る=影響うけて殺人」という構図は成り立つらしい。
米ではボクシングのタイトルマッチが行われたあと数日間、
殺人事件の数が増加するそうだ。夏は暑いから思考力が低下する。

スクリームごときに影響うけて人殺す馬鹿はいないけど。
凶器は刃物でめった刺し。で、Dou you wanna die tonight?
ホラーはサイコの想像力をかきたてる。うーむ。
って元々、想像力が欠如してるから人殺せる訳で(笑


ハチロク×イニD×兄弟カプ

サイレースマイスリーアモキサンベンザリン
ないないない!!!!! なくなった!!!!
薬がない眠れない寝逃げしたいのにぃ!!!!
タイムベントしたいdeath。助けてゴロちゃん。
もう死にたい。死んでいいですよね。凄い不安。
鬱ゥだるィ。ごめんなさいごめんなさい!!!!
生きる気持ちになれません。。。
バナナ

うめごん。うめごん。
りちゃうめでもいいよー。(>_<)
ありがとう。おかげで元気が出てきました。
今日も外はあつそう。
だからどこにも行きたくない。
おくすりはないけど。そとにでたくないです。

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(無題) 投稿者:鹿島 投稿日: 8月 8日(木)07時44分10秒



長嶋邸に包丁男だって。
家の中にいるときは警備システム切るから。
(ちょっとしたことで反応するから)
結局、自分の身は自分で守るもんだね。
しかし長嶋茂雄じゃなく娘が目当てとはアホだ。

しまぶーも逮捕されちゃったし。(関係ないけど



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マジで 投稿者:LION 投稿日: 8月 7日(木)23時20分47秒


確かに見間違えって事はあるな。
気が楽になったよ。鹿島さんTHANKS。
明日はスクリーム2か。
殺人鬼が仮面を取ると一気に弱くなるという。
いや、元々あの殺人鬼は弱い部類に入るんだけど。
外に向う人格の一側面が、内部を超越してなりたつ。
ゲーム的快楽殺人鬼としての一モデルではある。
どうせ徹夜して見るから実況でもしてみようか。(ヒマー


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(無題) 投稿者:鹿島  投稿日: 8月 7日(水)07時05分42秒


夜は視界も悪くなりますし、恐らく見間違いです。
発光体はプラズマです。女性は無意識が作り出した幻影です。


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危険 投稿者:LION  投稿日: 8月 7日(水)01時13分55秒


さっき(11時ごろ)外歩いてたら、やばい体験した。
火の玉というか、小さい発光体というのが、後をつけてきて。
で女がありえない所に立ってんの。(畑の真ん中)で消えた。
マジ本当ビビった。俺アレ霊とかバケモンとか信じないけど。
ヤバイもんはヤバかった。今日ちょっと眠れなさそ。
ハハハハハ

日の光が大嫌い。
だから外には出ない。
まるでドラキュリーナ。
血は自分のをなめる。
またリスカ。包帯まいとこ。
夜になったら外に出られると思う。


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(無題) 投稿者:鹿島  投稿日: 8月 9日(金)07時40分34秒


LIONさん生きてますかー。



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(無題) 投稿者:LION  投稿日: 8月 9日(金)02時11分58秒


インターホン鳴った。コエー。(2時だぞ
ちょっと見てくる。すぐ戻る(ワラ



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コワー 投稿者:LION  投稿日: 8月 9日(金)02時07分10秒


スクリーム来たー。
やっぱり何度見ても面白いよなぁ。
今日やってた、より子のドラマ、この日記に似てたね。
見た人いるかな?
松浦かわいかったな。
館ひろしいい味出してたな、しぶいな。
なんか、より子のCD欲しくなってきたよ。
よし、見つけたら買おう!
より子のCD発見!
でも買ってません……。
CDやっと買いました!
でもまだ聞いてません……。
9月12日
今日、会社の帰り、駅前でハル子を見かけた。
他人の空似か、目の錯覚か。
オレの胸は高鳴った。
オレはどうすることもできず、ハル子は人ごみの中に消えていった。
ハル子のことがまだ好きなのかな、オレ。
279名無し物書き@推敲中?:02/09/13 03:24
にゃんっ
9月13日
ハル子が死んで二ヶ月がたっただろうか。
せっかく忘れかけてたのに。
ハル子に会いたい。
会いたくて仕方がない。
9月14日
休日の今日、どうせ暇だから駅前で彼女を待ってみた。
一日中待ったが、結局彼女は来なかった。
仕方がないから吉野家の特盛を食べて帰った。
約一年ぶりの牛丼。
美味い!これだよ、これ♪
なんて言うか、肉汁が口の中に染み渡った瞬間は思わず感動した。
もう目頭が潤んだね。
狂牛病なんて気にしていた自分がアホらしく思えてきた。
今さら流行らないよな、狂牛病。
よっしゃ!これからは牛喰いまくるぞ!
でもオレに特盛は量が多すぎたようだ。
胃袋が裂けそうな感覚がまだ残っている。
並盛でいいな、オレ。
(何で俺が最近、俺が嫌な事あって狂牛病でもテロでも戦争でもどんとこいで、
吉野家で1年ぶりにヤケになって特盛り食べたことを知ってるんだ? 誰だよお前
普段は吉野家では御飯しか食べない、松屋ではチキンから揚げ丼とマーボ茄子飯
しか食べないこの俺が、急に吉野屋に入って特盛り卵を注文したなんて事が
何でお前に判るんだ? 変なパケット送って俺のPCをハックしているのか?
そしてソーシャルハックに移転して、俺が最近吉野家で特盛り食べたという事を
知っているのか? まあ偶然なら偶然でいいんだがどう見ても偶然じゃないだろ
何なんだよ最近イライラしてるのにこんな所から攻撃がくるなんてよ畜生)
9月15日
今日も駅前で張り込み。
やはり彼女は現れず、並盛をいただいて帰った。
それっぽい女性がママチャリで通り過ぎていったが、なんか違う。
やけに背筋をぴんとさせて姿勢がよく、めちゃっ速。
ハル子はそんなんじゃなかった。
少し猫背で運動神経のかけらもなかったハル子。
多分あれは違うよ、うん。
ところで最近、だいぶ涼しくなってきた。
今年の夏は、蟻の事件以来一度もクーラーをつけなかった。
このままつけずにすみそうだ。
一度、扇風機をつけたまま眠ってしまったことがあって、ひどい風邪をひいた。
一週間ほど寝込んで、マジで死ぬかと思った。
それ以来扇風機も封印した。
今年の夏は死ぬほど暑かった。
蒸し暑さで夜も眠れず、体を壊しそうになった。
体重が10`ほど減ってしまい、もうげっそり。
でももう終わる。
良く耐えぬいた自分!
根性あるじゃん自分!
ご褒美で明日は大盛りだ♪
9月16日
今日は雨が降ったので張り込みは中止。
なのでヴィデヲを借りてきた。
グリーンマイルと、あとAV。
この前TVでやってたけど途中で寝過ごしてしまい、気がつけば砂嵐。
どうしようもなく結末が気になったので借りてきた。
ハッピーエンドを期待してたけど結局あのジャンボ、死んだのね、ショボン。
最近悲しい結末の映画が多いような気がする。
なんてTVでしか映画見てないから偉そうな事言えないんだけどね。
金がないからTVで放映されるまで待つ!それがオレのポリシー。
……まあともかく、大盛りは明日にお預けだ。
9月19日
待ち伏せを終え、家に帰ると部屋に会社の上司がいた。
会社を休んでいるオレを心配して来てくれたらしい。
たいやきを5個ほどいただいた。
ありがたい。
けどクーラーつけやがった。
「あっちいな、おまえの部屋、クーラーの調子が悪いと思たら外のホース、テープでぐるぐる巻きいたずらされとったで」
だとよ。
せっかく我慢してたのに。
この夏の苦労が水の泡、ガックシ。

まあ、会社のみんなも心配してるようだし。
女の子ながめてるばかりでもしょうがないし。
たばこの量も増えてきたし。
未練ったらしい自分もいやんなったし。
もう彼女を待つのはよそう。
明日からはちゃんと会社行こ。

そんなことよりオレの部屋にどうやって入ってきたんだよ?おい!
9月30日
ハル子を見かけた。
別の駅だった。
後を追った。
人ごみに紛れて見失った。
10月1日
昨日と同じ時間、例の駅でハル子を待った。
間も無くハル子が現われた。
思わず見とれた。
見れば見るほどハル子だった。
オレは後を追い、ハル子の背後に近寄った。
呼び止めようとした直前ハッとした。
果たして「ハル子」と声をかけていいものだろうか。
そもそもこの子はハル子なのだろうか。
すでにあの日、ハル子は死んだはず。
オレの頭は混乱しまくった。
一体どんな言葉をかければいいのだろう。
何一つ思い浮かばないまま、ハル子の後をつけた。
気が付くとハル子の家にたどり着いていた。
部屋の電気が点くのが見えた。
そのとたん、オレの中の罪悪感が膨れ上がった。
何やってんだオレ、ストーカーじゃん。
オレは逃げるようにその場を後をした。
さんざん道に迷い、家に着いたのは真夜中の2時だった。
今日は疲れた。
もう何がなんだか分からない。
10月2日
あの日のことを考えてみた。
あの日オレはハル子と会う約束をしていた。
いつもどおりオレは少し遅れて喫茶店に行った。
いつもなら先に来て待っているはずのハル子が、あの日にかぎって来てなかった。
いくら待っても来なかった。
電話をしたが出なかった。
そこからさらに小一時間ばかり待ってオレは帰った。
次の日オレは警察につかまった。
そこで初めてハル子が殺されたことを知り、オレはショックを受けた。
ショックで鼻血が止まらなくなった。
さらにショックなことに、オレは疑いをかけられていた。
ハル子を殺したのはオレだと言うのだ。
あの日、オレがハル子と一緒にいたと言う目撃証言があった。
ハル子の友人によって。
ハル子の別のもっと親しい友人はメールをやり取りしていた。
オレの様子が変だと。
オレはオレでないみたいだと。
オレはハル子を知らないと。
一体…?
ハル子のそっくりさんがいるくらいなのだから、オレのそっくりさんでもいたのだろうか。
そんなふうに思えてくる。
結局、オレはすぐに釈放された。
直接オレはハル子の死体を見たわけではない。
もしかしたらハル子は生きてるのではないだろうか。
そんな期待がオレの中にわずかに残っていた。
そんな時現われた彼女。
ああ、ハル子に会いたい。
明日彼女に会いに行こう。
10月3日
ここにきて、夏が戻って来たようにやたら蒸し暑く不快だった。
買ったばかりのTシャツが汗で体にへばりついてなおいっそう不快な一日だった。
けれど世の中の女性がたの肌の露出度がわずかに戻ったようなので良しとするか。
それはそうと、蟻の活動が活発になってきたようだ。
部屋の中が蟻だらけだ。
これは何とかせねばな。
10月5日
今日、殺虫剤入りの餌を買ってきた。
早速ばらまいてみた。
じっくり観察してみる。
蟻んこどもは餌に見向きもしない。
いくら待ってもいっこうに喰らいつく様子がない。
やがて雨がぱらつき、餌は溶けて流れて消えていった。
ウワーン、金返せ!
くっそう、よぉし!明日はスプレーの殺虫剤にしよう。
見てろよ蟻ども、今度こそ成敗してくれるわ!
ぐわーハッハッハ!
10月6日
今日は秋の涼しさが戻ってきた。
少し肌寒いくらいだった。
部屋の中から蟻が消えた。
あれほどたかっていたキーボードにも一匹もいない。
思い返すとキーボードにはジュースをこぼした記憶がある。
壊れずに動いているのが不思議なくらいで…。
巣の周りに蟻がまだわずかに残っていた。
かなり動きが鈍っていた。
それでも健気に自分の身の丈のゆうに五倍はある餌を運ぶ蟻。
そんな必死に生きる姿を見て、オレはスプレーを使うのを止めた。
ちっぽけな命でも殺すのは忍びない。
かわいそうに思えてきた。
巣の中に餌を運び入れるのを見とどけて、オレはでっかな石で巣に蓋をするだけにとどめた。
これでもう出てこれまいて。
ところで巣の近くにあった救命丸ぐらいの小さな土のつぶつぶはなんだったのだろう。
ちょっと気になる。
調べておこう。
10月7日
昆虫の観察は楽しいものだ。
時間を忘れる。
昨日、巣の上にあんなでっかい石を乗っけてしまい、
出られなくなって餓死してしまわないだろうか心配になって見に行ってみると、
何ともたくましいことに、石の脇からしっかりと穴を掘ってはい出していた。
まったく、その生命力の強さには感心するばかりだ。
もうすぐ寒くなり、活動もさらに低下していく。
それでも巣の奥にこもり冬を越すのだろう。
このままそっとしといてやろう。
って、あれ、蟻って越冬できるんだっけ?
女王蟻だけが越冬する?
うむむ〜ん?

やめやめ、もうこんなくだらないことで悩むのはよそう。
11月8日
この前の宇津救命丸のプツプツは、どうやらミミズの糞らしい。
ふ〜ん、なるほどね。
それでもって、この地球上のすべての土が、ミミズの糞でできているという。
んなわけないじゃんか!
オレは信じないね。
夏場、道路上に這い出て来て、ひっからびているミミズをよく見かける。
あれは何のつもりなのだろう?
日光浴?肌を褐色に焼いてワイルドにでもなろうってか?
暗い穴倉の中に嫌気がさし、鬱になったあげく自殺行為?
まぁ、何も考えてないんだろうね、あいつらは。
そもそもミミズに脳みそってあるのだろうか?
う〜んむむむ。

だからこんなくだらないことで悩むのはよそうよ。

10月9日
なんか最近、疲れがとれない。
何もやる気がわかない。
もうこんなくだらない日記を書くのはよそうか。
10月21日
今日は気分の悪い一日だった。
と言うのも夜中、携帯にいたずら電話がかかってきたのだ。
「おまえ、ミカワケンイチだろ。俺の女に手出しやがって」
だってよ。
オレは無言で電話を切り、まどろんだ。
そしてうとうと考えた。
ミカワケンイチ?聞いたことある名前だな、誰?
ようやく眠りについたころ、またしても携帯がなった。
さっきの男だった。
「おいミカワさんよう、てめえぶっ殺すぞグォラァ」
すぐさま電話を切る。
しかし30分後またかかってきた。
無視、ベルがやむ。
その後も何度もかかってきた。
ちょうど眠りの世界にいざなわれたそのタイミングでかかってくる。
やがて空が明るくなりかけたころ、いいかげんぶち切れた。
携帯をガラス戸に投げつけた。
携帯は砕け、ガラスは粉々。
急に虚しくなる。
掃除をしながら思いだした。
ミカワケンイチって、さそり座のオカマだ。
ガラスを踏みつけてしまい、かかとから大出血。
血を見つめていると、怒りがふつふつと込み上げてきた。
あんなオカマに間違われた自分。
冷静さを失い、怒りに任せて携帯を投げつけてしまった自分。
あの時携帯の電源を切ることすら思いつかなかった自分。
あの男より何より、自分に腹が立って仕方がなかった。
もう自己嫌悪だ。
酒でもあおって眠るとしよう。
11月18日
今日、少しいいことがあった。
会社に白木さんと言う女性がいる。
すごい巨乳で人妻。
ポッチャリしていて童顔で、とても子供がいるとは思えない。
とにかくかわいい。
そんな白木さん、何か急いでいたのか、大きなお胸をゆっさゆっさ揺らしながら廊下を走って来た。
一瞬、激しい胸の揺れがさらに激しくゆらめいた。
どうやらブラのひもが切れてしまったらしい。
恥ずかしそうにオレと目が合い、両手で胸をおさえながらトイレのほうにかけて行った。
すんげー興奮、かなりそそられた。
白木さんの旦那は毎夜毎夜あの胸を揉みしだいているのだろうか。
子供はあの胸から母乳を飲んでいるのだろうか。
くぅ〜〜!
オレもあのお胸をもみくちゃにしたい。
くぅ〜〜〜!
オレもあのお胸をチュウチュウしてみたい。
(壊)
12月24日
今日はイブだってのに何もすることがない。
おまけに風邪ぎみ、なんだか熱っぽい。
なので昼休みは休憩室のはしっこで仮眠をとった。
暖房機のすぐ近くの所でね。
うとうとまどろみの中で白木さんの会話が聞こえてきた。
「……乳首噛み切られ……思いっきり噛む……すんごく痛かったの……」
よく聞こえなかったがこんな感じ。
ショックだなぁ、純粋そうな白木さんが乳首だなんて。
赤ちゃんにおっぱいをあげてた話なのだろう。
で、噛み切られそうになったの?
それとも噛み切られちゃったの?
気になる。
とてもとても気になる。
そもそも赤ちゃんに歯なんてあるのかな。
いつごろ生えてくるんだろう、歯って。
はっ、もしや、赤ちゃんではなく、旦那に噛み切られたのか。
くぅ〜、なんてこったい。
12月28日
なんてこった、覚えてない。
きのうは忘年会があって。
白木さんもそこにいて。
悪酔いした白木さんにからまれて。
ああ、旦那さんとうまくいってないって噂は本当なんだ、なんて思ったりして。
オレにすりよってきて
「トオル君あの日私でオナニーしたでしょ」
なんて耳元でささやかれてビックリして。
逆にオレのほうが恥ずかしくなったりして。
腕と胸が一瞬あたって興奮し。
さらに白木さんはぐいぐい胸を押し付けてきて。
オレは頭がクラクラするほど高ぶって。
急に酔いがまわったんだろうか、そこらへんから記憶がとぎれ。
そして今朝、目覚めるとオレのベッドには全裸の白木さんが眠っていて。
思い出せない。
きのうオレの部屋でおこったであろう出来事、思い出せない。
もったいない。
それにしてもいい乳だ。
大きい、けれど少しも垂れてなく、ツンと上向きに突き出ていて。
それでいて乳首が大きすぎるわけでなく、きれいな色。
もちろんちぎれてなどなく。
数え切れないほどAVを見てきたが、極上の乳だ。
まさに芸術。
ツンつくツン、つついてみた。
ほどよい弾力。
うっ、また頭がクラクラしてきた、二日酔いかな。
もう少し眠ろう。
299名無しさん:03/01/05 03:05
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
Λ_Λ  | 君さぁ こんなスレッド立てるから          |
( ´∀`)< 厨房って言われちゃうんだよ             |
( ΛΛ つ >―――――――――――――――――――‐<
 ( ゚Д゚) < おまえのことを必要としてる奴なんて         |
 /つつ  | いないんだからさっさと回線切って首吊れ     |
       \____________________/

(-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ…
(∩∩) (∩∩) (∩∩)

(-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ…
(∩∩) (∩∩) (∩∩)

(-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ…
(∩∩) (∩∩) (∩∩)
300山崎渉:03/01/19 03:59
(^^)
301名無し物書き@推敲中?:03/02/06 06:14
ΛΛ
 ( ゚Д゚)
2月17日
昼休み。
「あれってトヲル君じゃない?」
「似てる、似てる」
そんなおばちゃんたちのひそひそ話が聞こえてきたので、箸を止め、TVに目を向けた。
一瞬遅く、その人は消えてしまったが、オレのそっくりさんが映ったようだ。
やっぱりいるんだね、そっくりさん。
見てみたいなぁ、会ってみたいなぁ。
どんな奴なんだろう?

なんだかハル子のそっくりさんに会いたくなってきたなぁ〜。
……いやいや、ガマンガマン。
2月20日
うう、きもい。
この前もらったギリチョコを。
机の中に入れたまま。
慌てて食べたら変な味。
よく見てみると賞味期限が切れていて。
そんな馬鹿なと思っても。
生っぽいチョコだったからしゃーないか。
なんだかだんだん気持ち悪くなってきて。
上から下から大噴出。
こいつぁもうやってらんねぇや。
明日は会社を休んじゃぉ。
2月21日
ハァ〜。
まさかチョコレートにあたってしまうなんてね。
いまだ治らない。
チャラリー♪けつからコーヒー♪
てな感じで、便が固体ではなく液体だ。
ジョジョジョ〜って女性にでもなった気分だ。
それでいてちっとも腹は痛くない。
不思議なもんだ。
2月22日
昨日とうって変わって腹に激痛が走る。
腹がパンパンに張っている。
やたらとおならが出る。
狭い部屋の中にガスが充満している。
火気厳禁、たばこも吸えない。
こまったもんだ。
それはさておき、トイレから戻ってみると、TVにオレのそっくりさんが映っていた。
鏡を見ているようだった。
不思議なもんだ。
2月23日
今日も回復せず。
今日もそっくりさんを見かけた。
どっかの漫画家と似たような感じの名前だったけど忘れた。
ピアノを弾いていた。
とても上手かった。
クラシックなんて、ただただ眠たくなるものだと思っていたのにドキドキした。
上手く言えないが、こんな感動は初めてだった。
それと同時にショックだった。
オレと同じ顔を待った人間なのに、こんなにも人を感動させることができるなんて。
それに比べてオレは、何てどうしようもない人生を歩んでいるのだろう。
腹がグルッときて、演奏を最後まで見とどけることなくトイレに直行。
便座に座りながら俺は泣いた。
悔しかった。
彼はよほど努力をしてきたことだろう。
オレは何だ、何もできない、何もしてこなかった。
歳も同じだってのに。
オレはこの26年、なんて無駄な人生を送ってきたのだろう。
情けなすぎる。
オレも何かやらなくては。
尻を拭きながらそんな焦りが込み上げてきた。
あの日あきらめた夢の続きでも始めてみよう。
3月2日
なんだろう、この一週間便秘だ。
おなかグルグル急降下がおさまったと思ったらこれだ。
病気?もしかして。
そうそう、例のそっくりさん、三池連次郎って名前らしい。
なにやら九本指のマエストーロと呼ばれていて、
最近CDを出して話題になったんだと。
癒し系の音楽なんだってさ。
オレも買って癒されてみようか。
便秘よ治れぇー、ってな。
3月4日
早速買ってきた。
いやー、売ってない売ってない。
どこも売り切れ。
昨日今日と探しまくってやっと発見!
でもまだ聞いてないんだよね。
明日の楽しみにとっておこう。
3月5日
聞いてみた。
癒されたね、身も心もスキッと爽快♪
CDのおかげかどうだか、ついにやっと、十日ブリに快便。
昔ラジオで、
「うんpがとまらなくなる、うんpがとまらなくなる、おそろしぃ〜」
てなCMがあったよね、思い出したよ。
今日のオレ、まさにそれ。
これでもか!まだ出るか!!何もそこまで!!!ってぐらいに出まくった。
なかなか止まらなくて、気持ちが悪くなって、なんかもうグッタリ。
便器から溢れんばかり、十日分が凝縮、濃縮されていて。
さすが、なかなか流れずあせった。
でも結局、流れなかったけどね。
ビックリするだろうな、つぎの人。
と、まあ、下品な話はここまでにしといて。
オレは確信している。
ハル子を殺したのは、俺と同じ顔を持ったやつだと。
初めて見た時から、オレは三池を疑った。
そして心の奥底で、怒りと憎しみがくすぶった。
あの時、便座で流した悔し涙の中には、そんな思いも含まれていたんだと思う。
けれどもオレの中の疑問、憎悪はもうない。
CDを聞いている時、俺は涙を流していた。
聞き終った時にやっと気づくらいに、自然と無意識に涙が溢れていた。
嬉しいわけでも、悲しいわけでも、感動でも、もちろん悔し涙でもない。
不思議な涙、ただただ止まらなくて。
オレの中のすべてが流れて出て行った。
心の中にできた空間。
その空いたすきまに、三池の思いがつたわってきた。
三池は人殺しをできるような人間じゃない。
オレ同様、三池も苦しみをかかえている。
ハル子を殺ったのは三池じゃない。
今はそう信じたい。
3月15日
上司の酒につき合わされ、さんざん説教を喰らった。
けれども心は穏やかだった。
CDを聞いて以来、オレ変わったな。
何とか開放され、帰宅の途。
ハル子のそっくりさんを見かけた。
彼女もアルコールが入っていて、そうとう酔っていた。
ちどり足で少しふらふら、心配になり後をつけた。
案の定、思いっきりすっこけて爆睡。
仕方なくおぶって家まで運んであげた。
そういえば昔もよくハル子をおぶって家まで送ったっけ。
酒に弱いくせに無茶をしまくって、すぐに酔い潰れる。
あの時は、重くておっくうでしかたなかったのにな。
今日は少しも嫌じゃなかった。
背中に感じる彼女のぬくもりが、いとおしく感じられ。
かすかに伝わる彼女の鼓動が、オレに力をくれた。
家の鍵はかかっていなかった。
忘れたの?結構うっかりさんなのかな?
部屋は狭く、意外と散らかっていた。
何かふんずけて、バリッだって。
痛かったよ〜、リモコン壊しちゃった、ごめんね。
しばらく彼女の寝顔を見つめていた。
昔も寝顔が好きで、ハル子の隣でいつまでも眺めていたっけ。
もう少しこうしていたい、そんな気持ちになって。
頬にふれてみた、唇にふれてみた、鼻をつまんでみた。
ほんの少し、眉間をピクピクさせて口で息をしはじめた。
ハハハ、昔もこんなふうにいたずらしたっけ。
かわいい寝息を聞いていると、切なくなってきた。
だって、いびきまでもがハル子と一緒なんだもの。
夜明け前に家に帰った。
ほんのわずかな時間だったけど、昔に戻ったような気がした。
ありがとう、幸せだったよ、安田えり奈さん。
4月4日
あらら、いつの間にやら4月になってたんだね。
エイプリルフールに嘘をつきそこねちまったよ。
何の変てつもない毎日を送っていると、今日が何日なのかわからなくなってしまうよね。
昼間はたいくつな仕事、夜は安田えり奈さんのストーカー。
寝不足で意識はもうろう、夢の中にでもいるようなふわふわした感覚。
おまけにちょっとハイテンション。
それでいて充実した毎日を送っている。
ストーカー、意外に楽しいものだ。
好きな人のそばにいれるし、何とも言えないスリルがたまらない。
罪悪感はキレイさっぱり消え去った。
もうやみつきになってしまったよ。
さておき、今日の日記に何を書きたかったのか……。
そうそう、お昼のお茶に、茶柱が立っていたということ。
縁起をかついだり、迷信深い方ではないけども、ちょっと嬉しかったのさ。
ただそれだけ書きたかっただけなのです。
余計なことまで書いてしまったけど、
まあ、4月になったことだし、これから毎日日記を書き続けることにしますか。
絶対にこの日記を完結してみせる!
4月15日
まあ、結局、三日坊主にもならなかったね。
毎日日記を書くなんて無理。
そんなに書くことありゃしねぇ。
日記を完結?酔ってたね。
完結ってなんなんだよ自分。
酒は控えよう。

最近少し運動でもしてみようかな、なんて考えてまして。
MTBが欲しくなってきた今日この頃。
スーツで車の間を颯爽と走り抜けて行く姿、憧れてます。
なのでこの前の休日、リサイクルショップでめっちゃ掘り出〜なMTBを発見。
今日お金を持ってショップに行ったら、もうありませんでした。
新品なんて買う金ないからね。
50万もする自転車なんて信じられない。
中古車買えんじゃん。
3万ぐらいの安物を気長に探すことにしよう。
313山崎渉:03/04/17 14:39
(^^)
314山崎渉:03/04/20 01:41
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
315へへ。:03/04/22 13:07
いいか。もうやんな。俺は知らんからな。ただお前にも分かってるはずだ。
お前はもう、お前のやり方を知ってるはずだぜ。なんてこったろうな。
ただ、俺は何も分かんねえってこった。そういうことだ。
じゃあな。もう会わない。
316へへへ。:03/04/22 13:09
はは。
あれはお前にはやんねえ。あれを捨てろよ。
4月27日
はぅあ!?
なんてこった!
オレの日記に見たこともない、書いたこともない、なんじゃコリャ?
「いいか。もうやんな。」って、ストーカーをやめろってことか?
「ただお前にも分かってるはずだ。」全然何がなんだかわかんねーよ。
「お前のやり方を知ってるはずだぜ。なんてこったろうな。」知らん、マジでなんてこった。
「じゃあな。もう会わない。」オレも会いたくねーよ。
「お前にはやんねえ。あれを捨てろ」この前買ったH本のこと?高かったんだぞ、オレのだからな!
オレの部屋に誰かが忍び込んでいるのか?
戸締りはきちんとしているはずなのに。
まさか、もしかしてどこかに抜穴があるのか?
あ、いや、その前にこの部屋の合鍵を持ってる奴がいるのだな。
はてさて、どうしたものか。
とりあえずH本の隠し場所は変えるとしよう。
それはそうと今日、カッケー自転車を見つけた。
10万だって、競輪用の中古、高いね、でも気に入っちまったよ。
来月の給料まで待つとしよう。
それまで残ってるかな〜。
318へへへ。:03/05/08 01:10
ははは。
どうあがいたって無駄だぜ。
俺はいつもお前のそばにいるんだからな。
いいかげんもう気ずいたらどうだ。
あれはお前にやる。
じゃあな、また来るぜ。
319山崎渉:03/05/22 03:06
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
320山崎渉:03/05/28 10:52
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
6月24日
今日、突然に巨乳の白木さんが会社を辞めていった。
旦那と離婚したって噂だったし。
オレのせいで離婚したのかな?
まあ、考えたってどうしようもないね。

最近、また部屋の中に蟻がめだちはじめた。
それもやたらでかい蟻だ。
ここは佐賀県か(笑)
322山崎 渉:03/07/12 12:22

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
7月15日
一日15時間以上働く日が続いて、日記なんて書く暇さえねかった。
死ぬ……まじ、死ぬって。
いつの間にか梅雨も開けそうだしさ。
俺って何のために働いてたんだろ?
このままでいいんかなぁ? なんかしてえなあ。夏だしなあ。

そうだ。経理にいい子がいたんだ。
おやつのチョコお裾分けして貰ったよぅ。うぅ。
ちょっとホロッときそうになった。涙脆くなってっかも。
324山崎 渉:03/07/15 11:49

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
325山崎 渉:03/08/02 01:33
(^^)
326山崎 渉:03/08/15 13:51
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
9月2日
え?あれ?もう9月?
オイオイ何だってんだい、夏はどこ行ったんだよ。
去年のような猛暑を期待して、全身の毛を剃り落としてこの夏挑んだのに。
去年の夏もこうやってクーラーつけずに乗り切ったのよ。
もちろん頭もパンターニさ。
なのにどうして、涼しい……って言うか寒い。
去年のあのサウナのような暑さが恋しいくらいだ。
クーラーを封印して暑さと戦いつづけたあの日々が、今となっては懐かしい思い出。
こうなったら残暑にわずかな期待をよせ、少しでも長く続いてくれることを祈るしかない。

ちょっと半端に伸び、はえそろってきたスネ毛が物悲しく
ズボンにからまりチクチク感じるかすかな痛みが
よりいっそう肌寒さを増長し
汗だくになりたいという衝動は僕の脚をサウナへと向かわせて
それでもサウナでかいた汗は
クーラーのリモコンを片手に葛藤しながらかいた汗とも
駅前で張り込みをしながらかいた汗とも
やはりどこか違っていて
僕の体はただただ乾いてゆくばかり。

脱水症状には気をつけよう。
YMCAにはなりたくない。
ハァ〜、暑くならないかなー。
11月3日
この連休中、部屋の掃除をした。
お盆休み以来だから三ヶ月近くしてなかったって事か。
窓を開けて換気をしたのはもう一ヶ月前、空気が濁っていた。
もう見ないであろう雑誌、ビデオテープ、もう着ない服、全部捨てた。
こんなに広かったっけ、何もないオレの部屋。
こんなに白かったっけ、部屋の壁。
こんなに軽かったっけ、オレの体。

カレンダーが8月からめくられてなかった。
この日記も二ヶ月ぶり。
雑誌の山の中からようやく日記を見つけ出し、今こうして書いている。

この二ヶ月、いろいろあったな〜。
職場が代わり、仕事がだいぶ楽になったよ。
あのままあそこで働いていたらオレも死んでたね。
て言うか、上司の寺山、過労死。
まあイヤミな奴だったからざまあ見ろって感じかな。
安田さんには彼氏が出来てしまったみたいだし。
ほんとショックだよ。
思えばオレが部屋の掃除しなくなったの、安田さんの影響かな。
女の子の部屋があんなに汚いなら、男の部屋はもっと汚くてもいいもんね。
たぶんもう年末まで掃除することないだろうな。

この二ヶ月あと……。
だめだ思いだせん。
12月11日
今日いきなり上司から東京へ出張を言いわたされた。
年末は東京の本社が忙しくなるんだと。

東京か……、ぶっちゃけ行きたくねぇな〜。
実はまだオレ東京行った事ないんだよね。
この歳でまだ一度も行った事ないなんて、ちょっと恥ずかしくて誰にも言ってないんだけどさ。

最近、地震が来るだの、富士山がまた噴火するだの噂が流れているみたいだし。
無差別殺人が増えてるってニュースでやってたし。
本社の人も何人か殺されたって聞いたし。
あそっか、だからオレ、出張になったのか。
あぁ、なんか行きたくねぇ〜。

あれ?たしかオレ修学旅行東京じゃなかったっけ?
え〜、でも行った覚えないな。
おお、そうだそうだ、さぼったんだ。
なんかいやな予感したんだよね。
案の定、地下鉄サリン事件だ。

いやな予感がするな〜、行きたくね〜。
さぼっちまおうかな〜。
たぶんオレ東京に行ったら富士山噴火するよ。
そんでもって関東大震災だ。
あげく通り魔殺人で死んじまうね。

よしっ、さぼろう。
12月17日
まあ結局、今オレは東京にいるわけなんですけどね。
もう死んでもかまいやしねぇや、ぐらいの勢いで東京に乗り込んで来たわけなんですけど。
マジで死にそう。
月曜に東京に着てから体調が悪くてならない。
なんか急に気持ち悪くなって。
だってなんか変な匂いがするんだよ、東京って。
何なんだこの匂い?

普通出張ってホテルに宿泊するんじゃないのかな?
オレ、ボロアパートに案内されちゃってさ。
殺人事件があった部屋とか何とか、ビビらせやがって。
それっぽい血?の痕もあるし。
それに臭い、吐きそう、って言うか吐いたし。
ラーメンが鼻の穴からプラ〜ンってのは少し笑えたけどね。
腹は下るし、寝糞……
2回も……
ショック。
三日間寝たきりで、衰弱してゆくばかり。
オレもうダメかも。

でもまいっか。
12月18日
そう言えばオレこの前の土曜日、忘年会で牡蠣食ったな。
もしかして俺あたった?牡蠣に。
牡蠣ってそんな二日もたってからあたったりするっけ?
牡蠣って直に来るんじゃないの?
まあ今回の所は牡蠣にあたったってことにしておこう。
体調も良くなってきたことだしね。
オレはてっきり東京に新型の毒ガス兵器が撒かれているとか
この部屋が呪われているだとか妄想しちまったよ。
まあオレから言わせれば東京もこの部屋も毒ガスで充満してるけどね。

そう言えばこの部屋に人形が置いてあったんだわ。
たぶん呪われてるねこれ。
髪の毛とか伸びんじゃねぇ?
前住んでた人のでしょ、この人形。
前住んでたのが夫婦で、旦那が奥さんを殺したって言ってたし。
奥さんの魂が乗り移ってるよこの人形、うわっやっばー。
今朝、誰かの視線を感じて目が覚めたんだもん。
泥棒か?!思ってガバッと起きてふり向くと、お人形さんが俺をにらんでた。
泥棒以上にビビったよ。
コワー。

もういい。
マスターベーションガスでも呪いでも、何でもいいから俺の命を奪い去ってくれ。
12月21日
牡蠣にあたるのも悪い事ばかりではない。
出す物をすべて出しきったら、なんか悪いものも出ちゃったみたいで
前よりも体調がよろしくなったような気がする。
なんて言ったかな、宿便って奴?
五感が研ぎ澄まされた感覚だ。
体調がすこぶる良くなったので、今日、東京をぶらついてみた。
嗅覚も良くなったようなので、東京の臭みがより一層鼻を衝く。
そして気づいたのだが、この匂いは血の匂いだ。
殺人事件が増えてるせいなのかも知れない。
結局迷子になりそうになったので、さっさと家に帰った。
家に帰った後、呪いの人形を綺麗に洗ってやった。
にっこり笑ったようなのは気のせい?
小指が一本もげていた。
洗った時にもげたのか、元からなのかわからない。

そう言えばショックだったな。
この前の忘年会の後、ほろ酔い気分で安田さんの家に行ったんだけど、
男を家に連れ込んでチチクリあってやがった。
オレはもうショックで死にたくなったよ。
そんでもって東京に出てきた訳なんだけどね。
でも東京に出てきたとたんに具合が悪くなるもんだからビビった。
今は良くなって正直ほっとしている。
ま、ぶっちゃけ死にたくても、死ぬ気はなかったんだけどね。
とりあえず、生き残ってもイイかなと思うスレにだけカキコしてます(^o^)
じっくり読むヒマがなくてゴメンネ。
1月8日
オレは今もって東京にいる。
仕事がまた一段と忙しくなるんだそうな。
なんでも、狂牛病で米牛が使えなくなり、
他のどっかの牛使ってる、うちの会社に注文が舞い込んでくるって寸法よ。
年末もほとんど休まずに働いた上に、生産量がまた増えたんじゃ、マジで体壊しちまうよ。
いや、今まで壊れてないのが不思議なくらいで。
そう言や吉牛はつぶれるって噂だけど、他の所はどうなんだろ?
なか卵、入ったことねぇ。
すき屋、あんま行ったことないけど、どうでもいいや。
あそこのうなぎ丼食うとオレ、目ん玉かゆくなって鼻水だらだら、
安いうなぎ使ってんだろうね、オレ、アレルギーだわ、たぶん。
でもオレの主食である松屋につぶれられちゃ困る。
過労で体壊すどころか餓死だね。
て言うかオレ、その前に頭おかしくなって死にそうだよ。
会社にすんげぇうぜぇ奴がいてな、めっちゃむかつくねん。
いじめに近いよ。
どうやら初売りで買ったネクタイが同じだったことがお気に召さなかったらしい。
真似なんかしとらんっちゅうねん、たまたま福袋に入っとったんじゃい。
て言うか趣味悪いわ、何?ハリセンボン柄のシャツって。
せっかくのネクタイが台無し。
髪切れやボケ。
細かいことグチグチいちゃもんつけやがって、んな事どうでもええやん。
何なのあいつ?
あのしゃべりもむかつくわ、やたらと命令口調、何様のつもりだコラ。
あ゙あ゙〜、思い出すだけでも頭くる、ぶっ壊れそうなほど頭くる。
マンガで言う、頭噴火してる状態に近いわ。
握り締め、怒りに震える拳をグッとこらえて、
時にはビーフジャーキーの山に叩きつけ。
心の中で何度あいつの鼻っ柱を殴りつぶした事か。
マジで死ねやクソ野郎。
335名無し物書き@推敲中?:04/01/10 16:31



みんな読んでageて
1月13日
いや〜、今日はビックリして三回も飛び起きちまったよ。
一回目は真夜中。
うんこが止まらなくなる夢でうなされて、慌てておケツをまさぐってほっと一安心。
またしても寝グソをしたんじゃたまったもんじゃない。
二回目は明け方、夢の中に老婆が出てきた。
赤い服を着て白髪まじりの老婆が、目を見開いていて、なんだかすごい恐かった。
実はこの前、駅のホームで電車を待っている時のこと。
電車から下りてきた家族連れの中にその老婆はいた。
少し歩いた所で老婆は倒れた。
心配そうな家族、けれども慌てふためくでもなく、意外と落ち着いた感じだ。
救急車を呼びに行った駅員。
老婆は小さく咳き込み、嘔吐した。
赤い服は汚れ、わずかに漂う匂い。
その前日、オレは飲みすぎて、トイレにこもりっきりだっただけに、他人事のように思えなかった。
「うわ、汚ったね〜」そう言ったヒップホップ系の男。
思わずオレは男を蹴り飛ばしそうになった。
確かにオレも心の中で汚いと感じたが、そう言う事を口に出すなよ。
汚いと思ってしまった自分がとても申し訳なく、
たまたま持ち合わせていたティシューを家族にさしあげた。
救急車が来るまで、少しでも赤い服をきれいにしてやってくれればと。
オレはその場を後にしたが、何かしてやれることはなかっただろうか気にかかった。
まったくの他人なのに、心配でならなかった。
オレの中にまだ他人を思いやる気持ちみたいなものが残ってるんだな、なんて思ったり。
部屋でふと老婆の気配を感じ、もう死んでしまって、オレに取憑いてるような気がしたり。
忘れかけてる頃に夢に出られて本当恐ろしかった。
なぜか赤い服が鮮明に焼きついている、目を見開いた顔は忘れかけてしまっているのに。
三回目は会社の新人のマリちゃんとHをしてる夢。
なぜか屋根の上、それもやたらぬるぬる滑る。
結局オレは滑り落ち、体がビックーンとなって目覚めた。
股間が冷たく、夢精していた。
会社では何となく気まずく、マリちゃんと顔を合わせづらかった。
337名無し物書き@推敲中?:04/01/15 17:21
ほらほら、みなさん、お楽しみの日記が更新されましたよ。
338名無し物書き@推敲中?:04/01/15 17:26
いまだに夢精できるのは凄いと思う。そこに俺はおまえの価値をみる。
1月19日
空を見上げていると雪が降ってきたので思った、やっぱり雪ってほこりみたいだなって。
そして思い出した。
小学生の頃、国語の授業で詩を書いた。
『ゆきは天国に住む神様が掃除をして降らせてるんだ……』
そんな感じの詩。
それを隣りの席の女の子に馬鹿にされた。
「雪って漢字も書けないの?バッカじゃない!」って。
そんな国語の時間のほろ苦い思い出がよみがえってきた。
それと、あそぼく?の生声テープ。
もう一つ「大仏のおせっかい!」ってせりふ。
オレを馬鹿にした吉澤さやかちゃん、元気にしてるかな。
実はちょっと好きだったんだよねオレ。
でも馬鹿にされて悔しくて。
帰り道、彼女の家まで尾行したりしたっけ。
思えばオレのストーカー癖はあの時から始まったんだな。
まあ、それはさておき、国語の時間に思いをはせながら空を見上げていると、
でっかい荷物をぶら下げたカラスが飛んでいるのを見つけた。
今にもおっことしそうな勢いでよたよた飛んできた。
何持ってんだろう?黒くて、白くて、丸い…。
あ、マネキンの頭だ、うわっ、それもハゲおやじの。
と、俺の頭上近くで手放すカラス。
ギラッ☆っと一瞬、陽の光を反射し、ハゲおやじは俺の目をくらませた。
そりゃないぜBABY!次の瞬間オレはおでこに強烈なKissをくらっていた。
気を失うほど刺激的なKissを。
気づいた時オレは救急車に乗せられていた。
おでこにはでっかいたんこぶ、チョモランマ級だ。
とにかくでかい、信じられないほど、笑っちゃうくらい。
鏡見て爆笑。
救急車の中でもオレの顔見て笑うんだもん。
「クスクス、大丈夫ですか?ププッ、お名前は?アッヒャッヒャ!」だって。
よくこんなに膨らむな、ありえないよ、でもさすがに舞の海にはかなわないけどね。
1月21日
入院中。
おでこにひびが入っていたらしい。
みんなオレの顔見て笑いやがって、笑い事じゃねえっつうの。
ちょっとレントゲンの先生笑いすぎ、なんかもう窒息しそうな勢いで大爆笑。
さすがのオレもへこんだよ……と言いたい所だが。
こうもみんなに笑われてると、なんか違ってくる。
確かに最初のうちはへこんだよ。
でもみんなが笑顔をくれるし、見てるうちに癒されてくる。
だからいいのかなって思えてきた。
もっと笑って欲しい。
お笑い芸人の気持ちが何となくわかった感じ。
お客さんの笑顔が見たくてあんなバカげたことやってるんだろうね。
笑われることって悪くないもんだね。
それより心配事が一つ。
昔もオレ、おでこにたんこぶ作ったことがあって。
友達にサンバルカンのおもちゃぶつけられちゃってさ。
おでこにでっかいばんそうこう張って学校に行ったら
「三つ目がとおる」ってあだ名つけられていじめられちゃって。
治ったあとも三つ目三つ目言われ続け。
修学旅行ではオレの眠ってる間におでこにいたずら書きされて。
消してもあとは残るし、バスで眠ってるすきにまた書かれて、気づかづにづっと観光旅行。
大仏の前で撮った写真にはばっちりそのまま写ってるし。
あの頃の記憶と言えば、そんな嫌なものばっかり。
なんかまた会社でも三つ目って呼ばれそうな予感。
特にあいつアニオタだからよけいに心配。
もしかしたらたぶんオレ、ぶち切れちゃうかもね。
って言うか切れるよ、マジで。
あとちょっと気味悪い話。
あのハゲおやじのマネキン、本物の生首だったらしい。
考えてみればハゲづらのマネキンなんて見たことも聞いたこともねえ。
死の接吻ってやつか、嫌な予感がするな。
341あげまん:04/03/28 22:15
age
4月1日
私の名は水原たま代。
この日記の持ち主、三村とをるの古い友人です。
三村は二ヶ月前、入院先の病院で亡くなりました。
頭蓋骨陥没骨折で一時は回復を見せたものの、
容態が急変し、帰らぬ人になりました。
ですからもうこの日記を書くことはもうありません。
心からご冥福をお祈りします。
それでは。
343名無し物書き@推敲中?:04/04/01 15:08
>>342
あんたが続きを書くのだ。
三村の意志を継ぐのだ。
召喚age
4月1日
と言うのは嘘で、オレ、三村とをるは生きている、ピンピンしている。
ちょっとしたエイプリルフールのおふざけ、オレは死んでなんかいない。
ただ、死んでしまったのは水原の方だ。
この前、めったに鳴らないオレの携帯に電話がかかってきた。
どうやって調べたのか、番号を教えた覚えのない、中学の同級生、菊地からだった。
菊地の話によれば、水原が死んだとの事だった、それも自殺。
オレは言葉を失った。
水原はオレにとって憧れの存在。
勉強もでき、スポーツ万能、男達みんなの憧れ。
水原のやる事成す事、全てがうまくいってるように見えた。
水原の未来に障害などあるはずなく、全て順調にいくように思えた。
水原を中心に世界は廻っているとさえ思えた。
水原は輝いていた。
その輝きは眩しいほどで、時にはオレを不快にさせるほどで。
そんな水原がうらやましく、ねたましくもあり。
水原のようになりたかった、水原と仲良くなりたかった。
だからオレは死ぬほど勉強し、水原と同じ高校に進学した。
同じクラスになって嬉しかった。
「三村ってさ、ノイローゼになって自殺しそうだね」と言ったクラスのバカ男。
「そんなことないよ、大丈夫だよ」ってオレに言ってくれたのは水原じゃないか。
なのにどうして、もしや菊地がオレの事からかってるのか?
水原が自殺なんて信じられない。
オレは何度死のうと考えたことか。
なのに死ぬ勇気もなく、ただだらだらと生き長らえている。
水原にはその勇気があったって事、ただそれだけの事?
死ねる水原がうらやましくい。
いや、でも違うだろう、生きていればなんかいい事あるだろう。
ちっぽけないい事を期待してオレは毎日を生きている。
それとも水原、もうこの世には生きる価値がないと言うのか?
好きだったのに、水原。
今はただ、水原のことが頭からはなれない。
4月10日
やたらリアルな夢だった。
できたばかりの白い民宿の事務室で、田村正和とソニンとオレでお菓子を食べていた。
田村正和は、とても美味しそうに黙々とバナナをほおばり、
ソニンはピスタッチオをもの凄い勢いでポリポリいっていた。
やっぱそんないっぱいピスタッチオ喰ったら太るよソニンちゃん…。
そんなソニンちゃんの鼻のてっぺんには、でっかなニキビがポツリと一つ。
どれ、帰るか、となって、ふと見ると忘れ物が。
バナナの貯金箱とピーナッツの殻の入った白い蓋の麦茶のビン。
「これ誰の?」言ったら、田村さん、声は出さずに口だけ動かして
「田村正和の」と言ってオレの手からバナナを奪い取った。
麦茶のビンには白色の油性マジックでソニンと書いてあった。
わざわざ名前まで書いておくなんて、よっぽど大事な物なんだね。
ソニンちゃんはすでに部屋を後にしていた。
急いで追いかけると、白いゴージャスなロングコートを羽織ったソニンちゃんが
玄関先でぐらつきながら、白いロングブーツを履くのに悪戦苦闘していた。
その様子をニヒルな笑みを浮かべながら見守る田村さんは、白のスーツ姿。
外に出てビンを渡すと、にこやかに地面に叩き割るソニンちゃん。
田村さんは鼻水を噴き出して大爆笑。
…いきなり駅の構内、真新しく、眩しいほど純白で、迷路のように迷いそうなほどに広かった。
トイレを探すが見つからず、やたら強い照明が白壁に反射して、涙が出そうなほどオレの目を刺激した。
便意が限界に達した頃、ようやく階段を下りたところにトイレを発見。
鍵がなかなか閉まらず、仕方なくあきらめてしゃがみこむ。
ビビッた。
真っ白な便器に、かなり赤みがかった血便がビチャビチャ垂れ落ちた。
拭いても拭いてもなかなかきれいにならず、残り少なかった紙が切れる。
やっと見つけてボタンを押すが水が出ない。
その時、ドアがバタンと開けられる。
そこには純白の衣装を身にまとった、つのだ☆ひろが爆笑しながら立っていた。
しかもなぜか下半身は剥き出し、ペニスは半立ち、玉袋はやたら長く垂れ下がり、歳のせいかヘアーは真っ白。
半立ちのペニスからは、牛乳のような精子が小便のようにシャバシャバ噴き出し、オレの半身を濡らした。
換気扇の音がやたら轟々と響き、オレを虚しくさせた。。。
と、そこでオレは目を覚ました。
最悪の目覚め。
オレは激しい便意をもよおしていた。
いつかの二の舞か、と思いおケツをまさぐってみる。
幸いまだ脱糞はしておらず、急いでWCにかけこみ大噴射。
すると、真っ白い便が出た。
え?!これって精子ちゃうの?って感じ。
オレのおなかはどうなってしまったんだ。
白便が止まらない。
どうにも止まらない。
途方にくれるオレ。




















と言う夢を見た。
347名無し物書き@推敲中?
それは良かったな