【開眼】批評力養成スレッド

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162 :02/03/03 14:02
163ナナ:02/03/05 05:41
『爺さまの蔵』
わるくないと思うわ。テンポ好いしね
老老介護って今のテーマでもあるし
男の子の「日本の刀の鞘より太いんだ」ってセリフとか
どうでもいいところのディテールをもっと書き込めば
リアリティが増した気がする
あとは作品の匂いかなぁ
もっと古臭い文体に徹してもよかったかもね
164名無し物書き@推敲中?:02/03/10 03:28
揚げ
165名無し物書き@推敲中?:02/03/10 03:56
もっと簡素が少ないやつやったほうがよくないかい。
結局以前の簡素の表面を撫でているだけのように見えるけど。
「ローマの道」なんかどうよ?
読み応えあるし。
>166
おお! ローマの道か。いいとこ突いてくるな。
そう言えば、あの作品もあまり簡素付いてなかったよなぁ。かわいそうだったなぁ。
漏れも読むだけ読んだけど、簡素付けるだけの体力が残ってなかった。
記憶には残る作品だったな。まだ、あらすじとか覚えてるし。
168名無し物書き@推敲中?:02/03/15 20:59
終わり?
169名無し物書き@推敲中?:02/03/17 18:21
上記の二つの作品のどちらかでもいいし、
別の作品でもいい。
とりあえず、誰か推薦しちょ。
このスレ閑散としてきたし。
170名無し物書き@推敲中?:02/03/18 08:46
今創作に忙しい。体力ない。↑がせれ!
171169:02/03/18 14:16
いや、今、会社の寮に引越しする準備しててさ。
いろいろ大変なんだよ……
172祭りですね?:02/03/18 14:40
俺は名門の私立大学出身だ。創設者がお札の人……っていえばわかるだろ?
とにかくそこの法学部を卒業した。入学したとき、俺の高校はすごい騒ぎだった。
なにせ東京に比べたら田舎だからね……。でもその騒ぎは俺だけのものじゃなくて
もうひとりがなんと東大に受かったんだ。東大だぜ?東京大学。赤門で有名な東大。
俺も実はひそかに第一志望は東大だった。センター試験であきらめたけどね。
それでも俺の大学だって知名度は高かったから創立以来の天才が二人も現れたってな感じさ。
大学生活?うーん。そこそこ楽しかったかな。すげーいい女ってわけじゃないけど、
学生証見せれば股開く女もいたしね。なにせ名門私立だったから。
だけどやっぱり付属からあがってきたやつらにはかなわなかった。
遊びのレベルが違うんだよな。それでもたまに仲間にいれてもらって
おこぼれには預かることができたけどね。そんな四年間だった。
ところで俺はある法律の資格を目指して毎日予備校に通っている。
仕事は敢えてしていない。勉強に没頭したいから。
予備校の自習室と家を往復する毎日だ。雨の日も風の日も。
そんな生活も五年目をむかえた。最初にこの予備校に入ったときは
東大のやつら3人と八王子にある私大を出たSと五人でゼミを組んでいた。
最初の年に東大のやつらが二人消え、次の年にもうひとりの東大が消えた。
三人とも合格して新しいステージに旅立っていったんだ。
次の年とその次の年はSと二人で勉強した。Sは性格はよかったが頭はイマイチだった。
そしてSは挫折して、今はタクシーの運転手をやっている。
「夢はかなわなかったけど自分の時間をもてるから捨てたもんじゃないよ」
ってこないだ久しぶりに会ったら笑ってた。イイ笑顔だった。
Sの笑顔を見て俺は悟った。俺は無理してたのかも知れない。
俺はそれほど才能があるわけじゃなかったんだ。
俺の才能は、せいぜいこの最低な政治家がのさばるアジアの島国の
世界じゃ無名の私学に入学することで精一杯で、
実はそれ以上を望むような器じゃなかったんだって。
それに気づかないふりをしてただけだった。
思えば東大や付属あがりにコンプレックスを持っているくせに、
自分より明らかに能力の劣るやつにだけ威張れるような
チンケで卑屈で井の中の蛙で卑小で視野狭窄で作り笑いばかりなやつ。
そんなやつを俺は軽蔑していた。でもそれが紛れもなく自分だった。
今日俺は、ある決心とともに参考書とノートの全てをチリ紙交換に出した。
今からSに電話してタクシー会社に紹介してもらうつもりだ。
「夢は見るものじゃない、かなえるもの」
って安室ちゃんが歌ってたけど、そのセリフすら
生まれたときにいってもいい人が決まってるんだってわかった。
それがこの予備校に通って得た唯一の教訓かな。
最後にひとこと。
東大生および卒業生、慶應の付属あがり
そして弁護士検事裁判官。おまえらみんな地獄に堕ちろ!
173名無し物書き@推敲中?:02/03/18 14:46
age
174名無し物書き@推敲中?:02/03/23 02:38
サイケデリックボンバーはどうだろう?
ある意味あれを批評できるかどうかで、ここの質が問われる気がする。
ライトノベルっぽいとか、虎以外ではけっこうあるとかも言えるけど、
それを
あえて虎的に語っては?
175名無し物書き@推敲中?:02/03/23 12:35
誰かが仕切らないと話しが進まない気がするが……、
こんな状況だし、一度、ぬしが出てきて、お題を決めてはどうか?
推薦者以外なら、俺は参加する意志あるが(怠慢でソマソ)
まだ、いるかな?
176名無し物書き@推敲中?:02/03/24 02:23
荒れるかな。荒れそだったら意見取り下げるけど。
せっかく虎穴の批評なんだから、官能小説を「まじめに」批評したいなぁ
官能小説だって、ちゃんと確立されているジャンルなんだし。
官能小説のまじめな批評って、
みんな照れてか、自分を護るためか、それとも見下げているのか、
あんまり見ないなぁ、なんて。
177名無し物書き@推敲中?:02/03/24 02:32
>>176
一時あった、「オナニー議論」のように、低レベルな議論が始まる予感大
178名無し物書き@推敲中?:02/03/24 15:22
176
尻切れトンボにしないで、ちゃんと仕切ってくれるんなら
俺はいいよなんて言ってみるtest
批判はアエーマに行ってやれ。
180名無し物書き@推敲中?:02/03/25 00:06
>>176
セクース取り扱った作品ってこと?
スペルマとか?
いや、あれはちょっと官能とは云いがたい……
他に何あったか。
181名無し物書き@推敲中?:02/03/25 01:50
てのひらまう
water room

あとは覚えてないな
この際、2ch以外のも扱ってみれば?
183名無し物書き@推敲中?:02/03/25 07:58
>>183
虎の穴以外でも基本的にはいいと思うけど、
オンラインノベルの批評は、今問題になってるから……
虎の穴は、煽りや酷評の覚悟が出来てること前提の投稿だから問題ないけど
184名無し物書き@推敲中?:02/03/25 16:00
>>183
だね。
185名無し物書き@推敲中?:02/03/25 19:07
>>180
erextionとか?<官能小説
てのひらまう
water room
erextion
あたりで、やってみる??
「water room」は「私は幸せだった」と同じ作者だから却下じゃん?
>>187
知らなかった。
そうなんだー
189名無し物書き@推敲中?:02/03/28 02:41
ageてごめん
期待下げ。
今出ているのは
・爺さまの蔵
・ローマの道
・サイケデリックボンバー
・てのひらまう
・erextion
ですか。みんな忙しそうなので短いものにしたらどうかな。
「サイケ〜」で盛り上がれる?
192名無し物書き@推敲中?:02/04/24 17:44
あらま
…sigh
194名無し物書き@推敲中?:02/05/01 09:29
あげたらダメですか?
195名無し物書き@推敲中?:02/06/02 22:42
これなんかどうよ。
196しっぽ:02/06/02 23:04
>>191
今、可能なのは「erextion 」だけかね…、
またりに「愚息」としてあがってるから。
つうても、批評スレ自体、今省みられてないなあ。
そうだねえ。
>>1ではまたりも視野に入れているから、仕切り直すべきか。
とりあえず、「erextion」で行きますか?
それとも、他のものをやったほうがいい?
>>198
自分はOKだよ。問題は何人が遊びに来てくれるか…
しっぽもいれて三人かい?
200しっぽ:02/06/02 23:55
>>199
ありがと、声かけてくれて。
私は批評眼とか本当に本当にイマイチだからなぁ、
ここで少し勉強させてもらおう。。。。
僭越ながら仕切ってみます。批評の方はちょっと待ってね…

お題「愚息がおっ立つので様子を伺った」
http://bun.abk.nu/cgi/write.cgi?&action=sakuhin&key=1009424583&id=32
スレ自体過疎ってるのでまったり行きましょう。
202名無し物書き@推敲中?:02/06/03 01:07
うああ、ダメです。たたき台のつもりでとりあえず書いておきますが。
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不如意におっ立ってしまう愚息に振り回される、愛すべき「男」の話。

ネタを処理するのに厳めしい語り口というのは良くある方法。
文章は、この作品では良く完成されているとは言えないが、読者を引き込む力がある。
まず冒頭でストレートに状況を説明してしまう、つかみのうまさが秀逸。
ちなみにこの文体とテーマの対照は、理性を保とうとする主人公と動物的な愚息との対比に通じるものがあって面白い。
この文体・言葉遣いが作品全体の魅力の一つであることは間違いない。

話はテンポ良く展開し、飽きさせない。起承転結のお手本のような構成でもある。
家中におかれた芳香剤という複線に、中華包丁を持って迫る裸エプロンの寡婦。
私はこの場面からさらにどんでん返しが続くことを全く予想できなかった。
所詮素人の習作として侮っていた面もあるがいい方向に予想を裏切ってくれた手際はお見事。
この作品はあくまでもエロであり、それ以上に羽目を外すことがない。
それが読後の不思議な安心感になって残ったと思う。
203名無し物書き@推敲中?:02/06/04 05:22
表現がややくどい。
仰々しい文体は決して悪くないのだが、細かい描写になると勢いを失い、
結果として文章全体に装飾過剰の印象を与えている。
一番深刻なのは物語のポイントになる寡婦との遭遇時の描写。
ここが最も冗長で、かつ色気も魅力もまったく感じられない。
まるで砂嵐の映像でも見せられているようだ。
ここの描写は、文章量にして現在の半分以下で事足りると思う。

一方でストーリーの構成は秀逸で、二転三転して飽きさせないにもかかわらず
終始一貫してアフォなスタンスを保ち続けている。

表現をもっとスリムにして、文体と内容のギャップを効果的に
見せつけらればより完成度が上がるのではないか。
どうやら文章は今ひとつ決定力に欠ける、ストーリー展開が良し。
これが定説になりそうで。

主人公のキャラクターについてなのですが、冒頭はやや古めかしい言葉遣いと
犬の散歩というシチュエーションから、いい年した中年男性を思わせるのですが、
多分学生なんですよね。
このキャラクターと文体のギャップも、>>203さんの言うように、
作品の魅力に昇華できる可能性を残した部分だと思います。

あと、誰も来ないのでしょうか。
未亡人のキャラクターなど語ってくれる人希望ス…
205今仕切ってる人:02/06/06 23:16
失礼しました。>>204 は私、今仕切ってる人です。
そういえば、しっぽさんも参加してくださいよ…
放置なんてあなたらしくない。
素晴らしい一発芸小説だと思う。
無論、文章的におかしい箇所や内容的に?と思わせるところは多々あるのだが、それを補って余りある
勢いが文章全体にある。序盤、未亡人の姿を見た「愚息」がサタンと化し、それを「私」が荒馬を
乗りこなす騎手のごとく抑えるという、あまりにも大袈裟で無茶苦茶な文章がある。このような
大袈裟な描写は、多くの場合作者のみが盛り上がって読者は白けてしまう、ということになりがちなのだが、
この文章の場合、文体や話の流れの上手さから、かえってそこで読者を物語に引き込むことに成功している。
これは、卓越したユーモアのセンスがなければ出来ない技法であろう。

ただ、後半部になってややペースダウンした感がある。前半部が、日常における愚息と私の関係という
「日常の中に存在する共感可能なアブノーマルな世界」を描いていたのに対し、後半部では、未亡人の
倒錯した性欲により惹起された危機的状況に置かれた愚息と私の関係という「アブノーマルな世界の中に
おけるアブノーマルな世界」を扱ってしまったのが原因であろう。前半部では「ああ、分かる分かる、
そういうの」「へえ、そーゆーもんなんだ、あいつも」などと、読者が自分や周囲の人間を省みて共感を
感じることができるのだが、後半部では「私」が閉じ込められた恐怖の世界における愚息との関係という、
読者が直接感情移入しにくい世界を扱ってしまっている。さらに、後半部は全体的に描写不足である。
未亡人の台詞が長くなり、内容も説明的である。その分他の描写がおざなりになった感が否めない。
これら2つの要因により、文章としての勢いが落ちてしまっている。そのため、前半部で感情移入を
完了した読者は、そのまま「私」に感情移入しながら読むことができるだろうが、後半部で描写の少なさ、
世界観の急激な変化に違和感を感じた読者も、多分にいたものと思われる。
しかし、ラストの「愚息は自らの……」以降で再び「日常の中に存在するアブノーマルな世界」を
描くことで、再び読者が共感しやすい話を提供し、読後感をそれほど悪くないものとしているのは
上手いと思う。

全体として、一読して「ああ、面白かった」と思わせてくれる文章である。それ以上でもそれ以下でもない。
一人称が突然「僕」になるなど、読者が一気に興ざめする恐れのあるミスが散見される。正直、精読に
耐える文章とは思えない。しかし、確実に一読して「面白い!」と読者に感じさせる文章のパワーと勢いは
素晴らしいと言って良いと思う。付加情報に「一発芸」とあるが、一発笑わせてそれまで、という潔さ、
そしてその狙いを確実に達成するように書かれた文章は、まさしく一発芸小説と呼ぶにふさわしいだろう。
207今仕切ってる人:02/06/07 21:35
なるほど、世界観というのも面白い切り口ですな…
いろんな見方がありますな…
冒頭部分の語りが主たる魅力と言う事になるでしょうか。
やはり未亡人登場の時点で勢いがそがれるっていうのは多かれ少なかれ感じるようで。

読者の感覚としては
「未亡人宅のあたりで違和感→でも落ちはおとなしくて救われてる」
と流れるわけですが、この効果はやはり狙って書いたのでしょうか。
確かこの作者氏の他の作品でも、構成がうまいと思わされたのでした。
>>206氏の言葉を借りれば、私も「非日常の中の非日常」が出てきた時点で
徹底的な非日常への結末を予想してしまい、虚をつかれたと言う事か。

おかげさまで批評スレっぽくなってます。
言いたい事がある方は、まだ参加できますので気軽にどーぞ。
208age:02/06/07 23:42
週末あげ。
209今仕切ってる人:02/06/09 22:54
一週間たったし、締めますか。
文章であらが目立ち、その点が残念でしたが内容と構成が面白くエンタテイメント性が高い作品でした。
あまり深読みする作品でもないのにみんな微妙に違う見方をしていて面白かったです。
それではみなさま、お疲れ様でした。
210名無し物書き@推敲中?:02/06/10 12:32
次を期待age
ネタがないぞ。どうする?