1 :
Neo ◆GoP0V9Oo :
これは、心をもった人造人間と不思議な少女の愛の物語である。
プロローグ
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
ある夜、激しい雨が降る森の中の一本道を一台の黒塗りのベンツが猛
スピードで走っていた。 後部座席にいた男が運転手に「もっとスピードを出せ
、急がないとワシは殺されてしまう。」と言う、車がカーブに差し掛かるとあたりまえのことだが
少しスピードが落ちた、その時、ソレを待っていたとばかりに「何か」が屋根
の上に「ボンッ」と飛び乗ったのだ、その音に気づいた後部座席の男が
顔色を変えてこう言った、「撃てっ、車から落とせっ。」そう言われると
前の助手席に座っていた胸元から銃を取り出し天井に向かって
「プシュップシュップシュッ」と3発撃った、銃にはサプレッサーが付いていた。
屋根の上にいた「何か」は屋根にしっかりとしがみ付き、ジワジワとボンネット
へ移動していた、運転手は突然視界をふさがれてあわてた、助手席の男は
ボンネット上にいる「何者か」を撃とうとした、だがそれより一瞬早く
「何者か」の右腕がボンネットに吸い込まれるように入った。
ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン
エンジンを一撃で叩き割られたベンツは闇夜をつん裂く爆発音と共に
爆裂した。 前に乗っていた二人は即死した、だが後部座席の男は間一髪
車から飛び降りていた。 「はぁわわ、痛っつぅぅぅぅ。」うめき声を
あげた後、この少し太った白髪の老人の顔は凍りついた。
目の前にボンネットの上にいた「男」が立っていたからだ。
老人は言う、「やっやめろぉ、ワシを殺さないでくれ〜。」
男は言う、「すまない、俺はお前がどうして殺されるか知らないがこれも仕事なんでな。」
男はスタスタと老人に近づく、老人は恐怖で震える目でこの世の最後の
映像を見た、男の目が緑色に光り手刀を振り上げる、老人は断末魔の叫び
をあげたがすぐに聞こえなくなる、老人の声をあげる首はすでに飛んでいた。
男はその場から立ち去る。 静けさを取り戻す森の中でベンツの残骸から
たちのぼった炎がまるでキャンプファイヤーのように赤々と木々を染めていた。
このスレのきまり
1.このスレッドにはマジメな感想以外なにも書き込まないでください。
2.僕はぜんぜん痛くありません。
2 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/14 23:38
3 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/15 00:03
街灯もない森の闇夜を疾走する一台のベンツ。激しい雨がフロントガラスを叩く。
先が見えぬ中でハンドルを握る運転手の手が震えている。
助手席に座ったボディガードが車外に配る視線も、落ち着きなく震えている。
「も、もっとスピードを出さんか」
後部座席で上擦った声が上がる。一番怯えているのは、この白髪の老人だった。
ベンツはやがてカーブに差し掛かり、三人の焦りをよそにスピードを落とした。
と、その時。低く異様な音とともに、天井が内側に向かって大きくへこんだ。
ボディガードが胸元から銃を取り出し、上に向けて連射する。
サプレッサーのくぐもった炸音につれ、天井に三つの穴が開く。
雨がむなしく流れ込んできた。
「うわっ」運転手が悲鳴を上げた。
屋根に飛び乗ってきた「何者か」が、フロントガラスに張り付いていた。
男だった。前方のボンネットへと移動している。
ボディガードが銃を向けるより一瞬早く、男は振り上げた右腕をボンネットに突き刺した。
轟音と炎が炸裂し、前席の二人ごとベンツを吹き飛ばした。
「はぁわわ……」
燃え上がるベンツから、老人は辛うじて転げ出た。
うめきながら泥の中を這って逃げ、後ろを振り向いたとき、老人の顔は凍り付いた。
炎の中に、男が平然と立つシルエットが浮かんでいた。
「やっ、やめろ、殺さないでくれ」
男は炎から歩み出ると、老人の胸倉を掴んで持ち上げた。
右手を手刀のように老人の首に当て、そして言った。
「すまない。仕事なんだ」
老人が最後に見たのは、緑色に光る男の目だった。
男が右手を横に払うと、老人の首は後ろに落ちた。泥の跳ねる鈍い水音が立った。
雨がベンツの炎を消す頃には、男の姿はすでに森の中にはなかった。
ついたレスは完全無視かい。痛いぞ、お主。
7 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/15 17:33
>ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
おいらここで爆笑しちまった。
8 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/15 17:40
>スタスタと
これも笑える(w
>「プシュップシュップシュッ」と3発撃った
やべえ。これ本当に笑える。こいつただ者じゃねー。
狙ってるとしたらすごいぞ!
10 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/15 18:02
軽くマジレスすると、富野ヨシユキみたいだな
11 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/15 18:03
>>6 つーか、
>>5はリライトだろ。こいつも相当痛いが。
>「はぁわわ……」
ギャグか?
>右手を手刀のように
手だから手刀って言うんじゃい、ボケ。
12 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/16 02:23
マジレスします。
アイデアそのものは斬新かつ洗練されたものだと思われます。
しかし正直、ギャグ小説としては、まだまだ弱いものがあります。
さらにバカ丸出しのギオンを増やしてみてはいかがでしょう?
13 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/16 10:39
どこが斬新なんじゃい、ボケ。
14 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/01/16 17:21
>>5 あんた、どんな親切心かしらないが。書き直してるつもりか?
人の個性をバカにするな、ブルペニめ。
>>12 これはギャグ小説ではありませんギャグの要素も少しは入るかもしれませんが、
これは分類するとファンタジックSF超大作の第一部のほんのプロローグです、
まあ、新感覚小説ですから常人にはよく理解できなかったのかもしれません。
いつの時代も天才はあまり評価されないものです。
>2.僕はぜんぜん痛くありません。
>>14 オレ、あんたをバカにするつもりで書いたんだけど、もしかして、伝わってない?
ファンタジックSF超大作???
超大作ってあたりがなんとも小モノっぽいですね。
17 :
名無し物書き@遂行中?:02/01/16 20:12
>>1さん
極めて真面目にレスさせていただきます。
ここに文章を載せる以上、あなたの仰る「真面目な感想」
以外の書き込みがあるのは仕方がないでしょう。
>>5さんのような反応も当然あるでしょう。
個人的にはこれも感想・批評の一つだと思うのです。
>>14のようなレスを返すのはどうかと思います。
でなければ、発表の場を変更された方が
>>1さんの精神的にもよろしいかと存じます。
ちなみに感想の方ですが、導入部だけでは何とも答えられません。
この先の展開次第だと思います。
18 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/17 01:51
>ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン
う゛ぁか?
19 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/17 01:55
う゛ぁか、だね。
こういうスタイルで連載をスタートして完結したの見たこと無い。
荒らされるからか、きついことを言われるからか、根性がないのか
知らないが、絶対に完結させること。あと、sageること。
これ小説太郎吉にも言ったような・・・。
太郎吉の連載は軌道にのったようなので、参考にしてみては。
21 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/17 09:47
ネタスレだな。
22 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/17 09:55
実際おまえら持続力なすぎだよ。スレ立てるくらいなら最後に落ちをつけるまで書いてくれ。
23 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/17 11:05
待て、みんな冷たすぎるぞ。
おい
>>1、中学生にしてはよく書けてる文章じゃないか。
みんな、暖かく見守ってあげようよ。
いっぱい釣れてるな。
26 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/18 22:20
晒しage
> これは、心をもった人造人間と不思議な少女の愛の物語である。
ここでいきなり萎えた・・・。
28 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/19 02:38
>27
何が悪い。人造人間と恋愛できるなんて十分不思議ちゃんじゃないか(w
29 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/20 07:48
晒しage
30 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/01/20 11:13
第一話「出会い」
第一回
俺が今、目の前にしているのは、地上500階建ての高層ビル、スコーピオンタワー
だ、このネオ東京でもひときわ大きくて上の方は薄い雲に隠れていてよく見えない。
このビルはスコーピオンカンパニーという製薬会社が所有している、この企業は
1999年に起こった旧東京崩壊で生き残ったわずかな企業の内の一つでその翌年から
急成長をとげて今では通信技術、都市開発、軍事産業、宇宙開発にまで手を伸ばし
そのシェアを確立している、もちろん裏の世界にもその名を轟かせてはいるが。
俺はその裏の仕事を遂行するここの社員だ、俺の名前か? 俺には名前などない、
あるのは会社につけられたコードネームだけだ、そう、たしか「フォックス」とか
いったな、まあ名前など俺にはどうでもいい事だ、それより、さっき銃で撃たれた
脇腹の傷がむず痒い、ほうっておいてもたいしたことはないが、会社の医務室で
弾を取り除いてもらわなくてはな。 さて、今日の仕事はこれで終わりだ、休むとするか。
31 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/20 12:53
>あるのは会社につけられたコードネームだけだ、そう、たしか「フォックス」とかいったな、
( ゚д゚)サムー
32 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/20 17:51
>>30え??まさか、この調子でずーっと独り言がつづくわけ?
もしそうなら・・・プッ!
33 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/20 18:36
>>30サゲ進行にしろよ。悪いこと言わないからさ。
第二回「叫び」
第二回
自分の部屋に戻ると、オレは静かに扉を閉めた。
さてここは一つ、深呼吸。
そして、オレは叫んだ。
「ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!」
THE END
>>あるのは会社につけられたコードネームだけだ、そう、たしか「フォックス」とかいったな
あるのは、会社につけられた「フォックス」というコードネームだけだ。
私なら、こう書くかな。どーも表現が回りくどくて読み辛い。
36 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/20 20:07
>>1よ、もうこうなったら何言われようとも最後まで連載してみろ。
根性を見せろ。いつかは認められる時が来るさ。
37 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/20 20:09
負けるなリアル厨房
38 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/20 21:08
真面目な感想を述べます。
あなたの句読点の使い方は標準的な日本語としては大変不適切です。
斬新な表現としてなさっていることかも知れませんが、その際には
普通以上に読者を引きつける内容でなければみな駄作だと思って
あなたの才能をまたいで通ってしまうでしょう。再考を。
39 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/22 06:35
最高です!!
続きを是非書いてください!!
晒しage
40 :
Neo(贋):02/01/22 11:53
第三回「じーさんの三種の神器」
銃弾を取り除いてもらおうと医務室に逝ったまではよかったのだが……。
スコーピオンカンパニーの医療技術はとんでもなくお粗末だ。
ヨソの病院に行ったほうがいいのだが、やたらと高額なのでこっちに来てしまう。
医務室のドアをノックもせずにあける。勝手知ったるなんとやらだ。
しかしひどい医務室だ。床も棚もホコリだらけ。そこらじゅうに血痕らしきものもある。
む、一週間前はこんな血痕はなかったぞ。なにがあったんだ……。
まあいい。血は見慣れているからな。気にもならない。
そんなキチャナイ部屋の奥にじーさんがいた。じーさんとは医務室の主のことだ。
この医者の名前を社員の誰も知らない。じーさんが自分から名乗ることもない。
だから名前なんか知らない。とにかく俺やみんなはこの医者のことを「じーさん」と呼んでいる。
そんなわけで俺はじーさんの前までずんずん歩いていった。
「撃たれちまった。治療してくれ」
「そうか」
といって棚から白チンを取り出す。
またかよ。このじーさん、撃たれたといっても白チン、風邪をひいたといっても白チン、
痔が痛いといっても白チン。何でも白チンで治ると思っているらしい。
「ヤブ医者め。たまには赤チンにしてくれよ」
「撃たれたぐらいで赤チンなんて、もったいないわい」
ぺたぺた。
「弾が残ってんだけどよ」
「そうか」
といって正露丸をふた粒よこす。
「傷口につっこんどけ」
この医務室にはどうやら赤チンと白チンと正露丸しかないようだ。
社員はこの三つを「じーさんの三種の神器」と呼んでいる。
>この医務室にはどうやら赤チンと白チンと正露丸しかないようだ。
ワラタ。
42 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/22 23:01
43 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/22 23:15
>「傷口につっこんどけ」
オレはこのセリフがツボ。激ワラタ
44 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/23 02:35
じーさんイイ味出してるぅ
>ぺたぺた。
僕はここで逝きました
僕はここで連載を始め、昨日無事終わらせる事ができました。
ここで連載するのは、どこの文芸サイトよりも得るものが大きいと思います。
頑張ってください。
第四回「病は気から。ケガも気から」
ところで、銃創はよっつある。正露丸ふた粒じゃ足りない。
「足りないぞ」
じーさんは俺の目をちらっ、と見た。
「そうか」
手はぴくりとも動かさない。そうですか……。
しょうがないから爪で割ってよっつにする。けち臭い話だ。
ちゃんと予算も下りてるだろうに。あー正露丸くせえ。
「じーさん、もっとまともな薬はないのか? この会社、いちおう製薬会社だろう」
「病は気からじゃ。気を強く持てば白チンでなんでも治る」
「病じゃなくてケガなんだけどな」
ま、なに言っても無駄なのは俺が一番よくわかってるからな。おとなしく引き下がるとするか。
用も済んだし、こんなとこに長居するもんじゃない。
「じゃあな。また来る」
じーさんは応えない。いつもの事だ。
キチャナイ部屋を縦断してドアに近づくと、俺の目の前で勝手に開いた。
つづいて生っ白い顔した女が入ってくる。たまに見かけるじーさんの助手だ。
無表情で俺の横を通り抜けていく。
この女はいつも会うたびホルマリンのにおいをぷんぷんさせている。なぜだろう。
俺の治療に使われるはずだった金の行方といい、気になる。
おおかた人体実験でもやってるんだろう。俺も死ねば、じーさんの実験台になるのかも知れない。
調子に乗って書いてみたよ。ところで、俺は1じゃないっすよ。
助手タソハァハァ
50 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/25 06:22
期待age
51 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/01/25 18:47
第二回
俺は暗い闇の中にいる、何も見えない……… 俺はどうしてこんな所にいるんだ? んっ、あれは何だ? 金色の光がこっちに近づいてくる、 優しくて暖かい輝きが俺を包む。
この感覚は初めてではない、どこか懐かしい感じがする……………
光の中に女がいる、桃色の長い髪と、真紅の瞳、白い肌、この女には始めて会った気がしない、昔会ったことがある。
女「やっと存在を感じることができました、やはりあなたも転生していたのですね。」
フォックス「あんた、だれだ……..」
女「近い将来、私たちはまためぐり逢うことになるわ。」
フォックス「俺は、あんたを知ってるような気がする。」
女「また会いましょう、フォックス。」
フォックス「まってくれ、あんた名前は…………..」
ビィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ
「9ジカン、ケイカシマシタ。」
「………..夢、か。」 ジューーーーーーーゴポゴポゴポゴポゴポゴポ
エナ・カプセルから酸素を含んだ溶液が抜けていく。 毎回思う事だがこのカプセルの目覚ましの音は
どうも好きになれない、一瞬で不快な気分にさせてくれるからだ。 「タダイマ、7ジ30プンデス。」
出勤の時間だ、今日はどんな任務に就かされるんだ? と言ってもどうせ殺しの依頼しかたのまれないだろうな。
そんな事を考えながら俺はさっき見た夢の中の女が言っていた言葉が気にかかっていた。 「まためぐり逢える、か……..おかしな夢だったぜ。」
52 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/25 21:20
1よガンバレ!!
俺は応援するぞ。口だけの連中に目にモノみせてやれ。
53 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/25 21:54
真面目な感想です。
過剰なオノマトペの使用は作品を陳腐に見せます。再考を。
Neoって、本当は新境地を開く傑物なのではないだろーか。
実際のところは、こなれた誰がしかがネタ披露してるんだろうけど
騙るなら、最後まで騙り通して欲しいものだ。
苦言を呈すれば二話は一話程の切れが無い事か。
まー、どーでもいいや。でも楽しみ(w
ビィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ
アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
仮にこいつがリア厨でなくて、うまいやつが厨のイタさを表現するために、
騙って書いているのだとしたら、数々のツボを突いたすごい傑作だと思う。
・描写の代わりにオノマトペ。(プロローグ、第二回)
・めちゃめちゃな句読点、改行。(全話)
・起こった事を順番に並べていくだけの芸のない描写。(プロローグ)
・コミックの吹き出しのような俗なセリフ回し、一人称文体。(全話)
・陳腐な形容や比喩。(全話)
・自ら天才を名乗る不適切な自己認識。(
>>14)
・背景設定を一気に説明してしまう性急さ。(第一回)
・その割にはガジェット描写が説明不足。(第二回)
・どこかのゲームかアニメで見たような世界観。(第一回)
・どこかのライトファンタジーで見たような世界観。(第二回)
・夢。(第二回)
・描写を省いた会話文の連続。(第二回)
・しかもなぜかシナリオ形式。(第二回)
・短いエピソードを重ねることしかできない筆力。(全話)
ざっと見ただけでもこれだけ多くの厨らしい要素が表現されている。
自分でも気を抜いて書くとやりがちな陥穽が凝縮されていて、勉強になる。
リア厨かネタ厨か、どっちにしても1よ、あんたすげえよ。
57 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/27 14:50
あげ
58 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/01/27 17:42
第三回「ブリーフィング」
「これが、今回の殺しのターゲットだ。」そう言われて渡された写真に目をおとした俺は愕然とした。
「この女は!」桃色の髪、真紅の瞳、間違いなく夢の中に出てきた女、と言うより少女だった、
夢のに出てきた女よりとても幼い感じだ。「何故こんな子供がターゲットなんだ。」俺はこの写真を渡した課長の嶋 純一郎に尋ねた。
「知らんよ、上からは何も説明されていない、珍しい事ではあるがな。」
今まで会社が誰をターゲットにするかに興味はなかったが、女、しかも子供を殺したことはなかった、俺は動揺の色を隠せなかった。
「何を考えているんだ、まさかキリングマシーン(殺人機械)のお前が、殺しをためらっているのか?」 確かにそうだ、ためらうことなんて.....
そのとき、横から威勢の良い声がかかった。「ちがいます嶋課長、フォックスはキリングマシーンなんかじゃありません!」
オペレーターの李 メイリンだ。「フォックスはソルジャー隊員ですけど、心がないみたいな言い方はやめてください。」
嶋「ほぉ、君はこの人造人間に心があるとでもいうのかね?」
メイリン「はい、フォックスはちゃんと笑ったり怒ったり、私に冗談を言ったりもするんですよ。」
嶋「フン、私にはこの無愛想な男の口から冗談が出るとは到底思えんがね。」
メイリン「それは、課長がフォックスの事を理解してあげようとしないからじゃ..........」
フォックス「いいんだメイリン。 失礼します。」
俺はブリーフィングルームを出た。 「まってよフォックス。」メイリンが後ろからついてくる。
「あんな事気にしちゃダメよ、課長は嫌味で言ってるんだから。 それにあんな子がターゲットだなんて絶対変よ、事実確認してみるわ。」
「ありがとうメイリン。」彼女は俺に優しい。
「私達は一応、会社に敵対する悪い奴らをやっつける正義の防衛軍なんだから、フォックスもあんまり深く考え込まないで、自分の仕事に誇りを持ってね。」
「もちろんだ、ノープロブレム(問題ない)。」
「それでこそ、いつものフォックスよ。」
59 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/27 20:01
>ノープロブレム
ター○ネーター?
60 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/27 20:05
ニセモノさん続きキボンヌ
>>1 がんばれ。とてもよいぞ。
新しい言葉使いを定着させればいい。既存の価値観を壊すのだ。
蜷川なんかも、娘に言っている。
野次馬を気にせず、自分を押し通すのだ。
62 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/28 00:10
なんだか、ここまでイタくできたら逆に立派だと思ったり
信者獲得? 創作文芸板恒例ですね。
64 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/28 02:14
ここは、ウジ虫も普通の人間もまざり、混沌としている。
それは社会と同じだ。
ウジ虫は自分がウジ虫だと知らずに腐敗臭を発し続ける。
そんなものは無視して、ひとりで逆風に立て!
それが、創作物を発表するということだ。
65 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/28 02:58
>俺はその裏の仕事を遂行するここの社員だ、俺の名前か?
( ゚д゚)キイテネーヨ
66 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/28 03:01
>>野次馬を気にせず、自分を押し通すのだ。
それを世間ではオナーニって言うのかもね(アヒャッ)
67 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/28 11:53
ニセモノさんカモンage
68 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/28 14:52
ホンモノもがんばれ、2周回って俺には面白くなってきた(藁
69 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/01/28 16:51
訂正事項
30で第一話と書きましたが、これからは回で統一しますのであしからず。
いいですね、第二、三回ジーンと来ちゃいました。
心を持った人造人間と不思議な少女の愛の物語・・・とても楽しみです。
( ゚д゚)ナンツッタリシテナー
71 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/28 23:22
よし、いっそのこと創作板のトップは常にこのスレにしちゃおう
第五回
医務室から出るとすぐ、なにか落ち着かないものを感じた。
社内の空気が変わっている。緊張とあわただしさが渾然となった雰囲気だ。
さっきまでのマターリさは消え失せている。何かあったようだ。しかも相当マズイことが……。
そのとき、俺の携帯端末がブルブルブルッとふるえた。短い文章が浮かび上がる。
『至急第12会議室へ。 嶋』
ひとつ仕事を片付けたとおもったらもう次の仕事。まったく、血も涙も労働基準法もない。
とはいえ、つくられた存在である俺は戦い続けるしかない。市民権という名の自由を手に入れるまでは。
もちろん、その時まで生きていられるという保証はない。
とくに最近、兵器メーカー吉本工業との抗争が激化しているのだからなおさらだ。
しかし鬱になってるヒマはない。第12会議室、70階だな。急ごう。
エレベーターホールに着くと、そこはもう人だ。人しかいない。『从从从从』って感じだ。
出勤・退社時だってこんなに混んだことはない。
おまえらどこから湧いてきたんだ。150円やるからそこどけろ。
むかむかしてたら、後ろから野太い声が俺に向かって話かけてきた。
「おうフォックス。なんだおまえ、正露丸くせえな」
俺は振り返った。
「黒坂か。撃たれちまったんだよ。今じーさんのとこに行ってきたんだ」
「またかよ。おまえ何で銃を使わねえんだ?」
「俺は体自体が武器みたいなもんだからな、フェアじゃない気がするんだよ」
黒坂はニヤッとした。
「ほぉ〜、おまえのそういう『人間』っぽいとこ、俺は好きだぜ」
「嶋の冷血野郎にくらべりゃあ、マネキンだって人間らしく見えてくるさ」
黒坂の顔から表情が消えた。
「フン、嶋か……」
それきり俺たちは黙ってしまった。
疲れた。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!!
ニセモノさんサイコーきみサイコー
75 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/30 01:36
76 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/30 12:58
とりあえず1(Neo ◆GoP0V9Oo)は、じーさんとこ逝って、頭に白チンぬってもらいなさい。
ニセモノたんに期待age
77 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/01/31 22:03
79 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/01/31 23:52
第四回「学園潜入」
「月代 美咲(ツキシロ ミサキ)、15歳、血液型O、2015年10月28日生まれ、IDナンバーKY18-679254、月代財閥会長 月代 敬重(ツキシロ ケイチョウ)の三女、現在月代財閥の経営する私立アルテミス学園高等部に在学中、か。」
俺が今読んでいるのは会社の情報部から渡されたターゲットのデータファイルだ、メイリンが確認した現実は残酷なものだった。
「この少女がターゲット。」
俺はこの少女を本当に殺せるのだろうか、今まで幾度となく人の命を奪ってきたを俺がまさかこんな事を迷っているなんてとても変だ。
「何をためらっているんだ、俺は。」
この子はたぶん脅迫のために殺される、事情を知らない俺でも資料を見れば大体のことは分かる。
月代財閥はサソリ(ウチの会社)に敵対している、裏の社会ではサソリに敵対することは滅びの道をたどることと同じだ、会長の娘を殺してサソリの脅威を知らしめるという悪どいやり方で相手を言いなりにさせる。
今の世の中ではこんな事はあたりまえになってしまった、だが俺にとっては憂鬱な仕事なんだ。
「また一つ自分のことがわかったな。」
俺にはジーンブーステッドセラピー(遺伝子強化手術)を受ける前の記憶がない、だから自分がどのような人間であったのかまったくわからない、記憶を失う前の自分はどんな理由で会社に体を売ったのだろう、こんなことをやらされるとわかっていたなら………….。
俺はいつか失った記憶を取り返す、そして普通の生活に戻るんだ、そのチャンスをつかむために今はサソリに従う。
頭を振って思考をクリアにする、割り切って考えなくては、もうアルテミス学園についているのだ。
どんな理由か知らないが会社はなぜか学園内で殺害しろと命令した。
この場所は校舎が見渡せる学園の塀の一角だ、校舎は洋館というより神殿のような面持ちで、さすがは財閥の経営する学園だと思わせる。これから俺はこの学園に潜入し月代ミサキを殺害する。
着ているスニーキングスーツの肩の部分を軽く押す、すると体が周りの景色に飲み込まれて見えなくなる、ステルス迷彩機能だ。
もう考えるのは終わりだ、行動するのだフォックス。
「行くぞ!」
うん……。行こう…
81 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/01 06:18
俺はじいさんとアルテミス学園に向かった。
82 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/01 13:05
アルテミスってコードネームのMacあったなァ、、、
( ゚д゚)トカイッテミタリシテナー
83 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/01 13:06
サガフロにメイリンっていたキャラいたなァ、、、
( ゚д゚)トカツイデニイッテミタリシテナー
アルテミス学園とか、月代 美咲とかエロゲっぽい、、、
エロゲじゃないやい。
86 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/01 19:31
age
87 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/01 22:50
>>83 珍しい名前じゃないし。
中国人に普通にいそうな木がする
88 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/01 23:20
なんかでも、だんだん読める話しになってきたぞ。
こりゃ大化けの可能性もありだな。
所で、
受けたのが遺伝子強化手術なら、読んで字の如く
人造人間ではなく強化人間の類なのでは?
91 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/02 00:11
>>90 まあ、許してやってよ。17号18号も人間ベースだけど人造人間って言うじゃん?
17、8号の強さを考えるに、機械のほうが元の生体組織より、
割合が高いと思われ?
更に、精神(=脳髄)まで、改変を受けている。
ので、
元が人間でも、1から作り直した、人造人間、に近い、
トイフ、ニュアンスを作者の鳥山自身も表現したくて、あえて、
元が人でも、「人造人間」トイフ、用語を使ったと、
思われ;
さて、
そこまでの意味合いがあるのカナ? You!!
93 :
NEO(ニセ):02/02/02 00:44
>>92 うるせえ!けつの穴の小せえこと、
言ってんじゃねえ!!
と彼の代わりに言ってみる。
94 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/02 06:19
( ゚д゚)トカイッテミタリシテナー
そんなことより1よ、チョット聞いてくれ。
今飲んだダイドーのミルクセーキの缶に載ってた物語に激しく感動した。
だから、ここにうpさせてくれな。
「勇者BJ(ブラウン・ジュニア)の冒険」ストーリーD
森の中を歩いていると甘ーい香りが。
「あっ、木の蜜だ」勇者BJ・ヒヨコは笑顔でペロン。
するとなんだかお尻がチクチクするぞ。森の妖精たち(何故か赤文字)だ!
3時のおやつを勝手に食べられて怒っている。
「ゴメンナサイ」ゆるしてくれたよ。
ーどうだ1よ、素晴らしいだろう。
だがな、お前の作品も負けず劣らずだと俺は思っている。
なあ、1よ?
96 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/02 13:15
(#゚Д゚)ゴルァ
97 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/03 06:05
ウワァァァァン!!ヽ(`Д´)ノ
98 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/03 06:25
(\Y\)デヒョ!
ニセモノサンノ ツヅキ キボン
100 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/03 14:33
よっしゃ100ゲット!
101匹のワンちゃん
もしかして荒らされてる?
>>1及び贋物よガンバレ。
103 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/03 21:06
ニセモノタソカモ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ン!!!!!!
105 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/05 20:31
第五回「ミサキちゃんの今日の放課後の予定」
「アヤちゃんまってー。」
アルテミス学園の廊下を桃色の髪の少女が勢いよく駆けて行く、この学園の一年生、月代ミサキだ。
「もう、ミサキチ遅ーい。」
待っていたのは同じ一年生の小西 アヤだ。
「だって、アヤちゃん歩くの速すぎだよぉー。」
「ミサキチが遅すぎなのっ。」
ミサキ「テヘヘッ」
今日はアヤちゃんと放課後お買い物する約束なんだっ、なんでも、商店街の服屋さんでボクにピッタリのワンピース見つけてくれたんだって、嬉しいなー。
「駅前に新しくできたアイスクリーム屋さんおいしいって評判だってさ、今日そこにも行こっか。」
「ウンッ、イクイクゥー!」
アヤちゃんはボクの大親友、登校する時も帰る時も遊ぶときもいーっつも一緒! 今日もアヤちゃんとたーくさん遊ぶんだぁ。
「あっ、そういえばミサキチ、科学のレポートどうした?」
「ほえ〜、やってないよー!」
アヤちゃんは心配そうに言う。
「提出日明日までだよ、どうする?今日ショッピングやめる?」
「イヤイヤー」
駄々っ子のようなボク。
アヤ「イヤイヤーじゃない、今日はまっすぐウチに帰ってレポート終わらせちゃいなさい、私も手伝ってあげるから。」
ありがたいよぉアヤちゃん大好き! ボクの本当お姉ちゃんみたい、本当の「ボクのお姉様」はぜんぜんお姉ちゃんらしくないのに。
「どこまで進んでるの。」
ボクはあわてて鞄をゴソゴソし始めた。
「あれっ、ないっ、ないよー、ああっそうだ教室に忘れてきたのかも?」
「もうっ、ミサキチはホンットぬけてるんだからー。」
ボクはいつもの調子で。
「キャイー、ごめんなさーい。」
ボクは仕方なく教室までレポートをとりにいくことにした。
106 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/05 21:52
イクイクゥー!
イヤイヤー
電波ですか?
僕女しかも白痴か…ネタにしても、ウザすぎる…(´Д`;)
うわー…射殺してぇ。
>>105 どういうつもりで書いたか説明をお願いします。
112 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/06 08:53
age
1さん、何か希望の光が見えてきました。
ありがとう。
114 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/06 11:44
>>1よ君は俺が今までに見た厨房の中でも
トップクラスの痛さだぞ。
今すぐこの痛い連載をやめることを勧める。
>>108 激しく(禿しくって書く人多いけど)笑った。
>>105 人称が変化してるし、どれが誰のセリフか分かり難いです。
・・・ってかやっばり騙してますよね、1さんは。
ちょっと読めるようになってきてしまったから慌てて戻したんですか?それにしても、戻しすぎです。
第二回〜三回間と第四回〜第五回間で人格が変わってますよね。多重人格者ですか?
116 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/06 15:32
>多重人格者ですか?
いえ、彼は執筆前にタチの悪いドラッグをやってるんです。
117 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/06 16:28
どっちにしろ、このスレの旬は過ぎたな。ごくろーさま。
>>1
118 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/06 18:28
120 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/06 18:45
>>118(Neo ◆GoP0V9Oo )
タチの悪い薬物打ってるってマヂですか?
いい加減みんな気づけよ、コレが世界最強のネタスレだってことにさ。
>>105 三人称表現も一人称表現もへったくれもない、もうメチャクチャ、正直、キモすぎ
124 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/07 01:33
第六回「出会い」
教室
カラカラカラ
誰も居ない教室に一人の少女が入ってきた、ターゲットの月代ミサキだ。 ステルス迷彩のおかげで彼女には教室の隅にいる俺の姿は見えない。 殺害するなら今が絶好の時。
そのとき彼女の口が開いた。
「だっ、誰かいるの?」
なにっ!気付かれた? まさか。
「ボ、ボクはおばけなんか怖くないからねっ!」
何を言っているんだ、こいつ。
「おばけなんてなーいさ、おばけなんてうーそさ、ねーぼけーたひとが、みまちがーえたーのさ♪」
そして突然彼女は歌いだした。
?????わ、わけが解らんぞ、この娘。 いかんいかん、俺は何を取り乱しているんだ、こいつを今から殺すのだぞ。
「だけどちょっとだけどちょっとボークだってこわいな♪ いけないほんとに怖くなってきた、やっぱりアヤちゃんについて来てもらえばよかったよぅ。」
「せめて苦しまずに死んでくれ。」
彼女の言葉が耳に入らなくなった俺は後頭部に手刀を振り下ろしかけた、そのとき。
ビィキィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン
体中に電撃が走った。
「うぐぅ、なんだ?」
そして何処からか声が聞こえてくる。
『殺してはいけない。』
フォックス「誰だ。」
ミサキ「キャイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
彼女に気付かれた。 今の電撃の様なショックでステルス迷彩が解除されている。
じっと見詰め合う二人、少しの間をおいて彼女の方が先に口を開いた。
「あ、あなた誰ですか?」
意外と普通の質問をしてきた。
「ああ、俺は。」
俺も何を言っているんだ?
「ああっ、その格好は!」
このスニーキングスーツの事か?
「宇宙人さん?」
フォックス「へっ?」
ミサキ「やっぱり宇宙人さんなのね!」
フォックス「イ、イヤ。」
ミサキ「キャイーーーーーーーーーーーーーーーーーー。」
彼女は凄い勢いで教室から飛び出していった。
ミサキ「スゴイスゴーイ、ボク宇宙人さんに会っちゃった、スゴーイ、アヤちゃーーーん。」
フォックス「な、何なんだ彼女は?」
こうして、二人の運命的な出会いは果たされたのであった。
とりあえず、運命的かどうかはおいといて。
>>1,ネタにしても笑えん。
>>125 禿しく同意、笑えなければネタとは言えない。
128 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/09 00:46
この無駄かつ痛いオノマトペ。
ある意味第一話に戻ったと言える。
そして俺たちが真面目に感想レスをつけたところで1は全部聞き流すんだとわかった。
129 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/09 21:18
俺の弟(中3)がリライトしたいらしいんだが、書かせていいか?
というかさ、1は何のためにここに書き込んでるの?
読み手の感想や忠告を無視するなら、1人で書いて
1人で読んで、1人で悦には入ってればいいじゃん。
これ、本気で書いたわけじゃないと信じたい……
1は15、6歳だよね、多分。
これで大学生とか、社会人だったら痛すぎ。
ぷーの可能性もあるが。
キャイーーーーーーーーーーー
僕、基地外(1)に会っちゃったっ!!
凄い、凄〜いっ!!
>>133 ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
す、凄いのは、あんたやっ。
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
カコイイ。
135 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/10 10:39
>>130 無視はしてないつもりですが(;^∀^)
これからはなるべくレス返すようにします、スマソ。
136 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/10 10:45
137 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/10 11:01
用語解説 『エナ・カプセル』
スコーピオンカンパニーが開発したソルジャー隊員専用の生命維持装置、カプセル型
の水槽のようの物で、中には酸素を含んだ溶液が満たされておりこの溶液が肺に満たされる
と呼吸ができる、ソルジャーが活動するためのアミノ酸やタンパク質なども同時に摂取でき
栄養補給、体組織の再生も兼ねている。
目覚ましアラーム付き。
79 名前:Neo ◆GoP0V9Oo 投稿日:02/02/06 10:50
>72
フォックスは俳優でゆうと豊川悦二か渡部篤朗なのだが。
( ゚д゚)サムー
>>1ちゃん、向こうの板では結構暖かく迎えられてるじゃねえか。
でも、オタク板・・・プッ
よし、いいぞ。がんばれ。世の中の大半のグズリにまけるな。
141 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/10 15:21
まあな〜。ここで文句タレてんのもどーせ五十歩百歩な連中だしなあ
>僕はぜんぜん痛くありません。
もちろんそうだろうとも。
>>1よ。
だがまわりにいるこっちはスゲェ痛い。
143 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/10 19:39
>>138 豊川悦「司」と渡部篤「郎」です。
役者さんの名前もちゃんと書けないくせにキャスティングしようなんて
ちゃんちゃらおかしいです。
脳内自己完結しててください。
144 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/10 21:22
>143
ファン?
147 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/11 03:21
>>139 おたく板のなにがおかしいんですか? たくっ失礼な!
>>142 そうでしょうとも そうでしょうとも
>>143 「ちゃんちゃらおかしい」ですか愉快な方ですね。
1さんは、このスレを保存しておいて、
何年後かに読み直して痛さを感じてください・・・
いや、痛さを感じられる感性がその時に備わっていたならの話ですが。
149 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/11 15:53
わんぱくでもいい 痛くなく育って欲しい>Neo ◆GoP0V9Oo
150 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/11 23:27
つーか、Neoのインポ野郎は年齢いくつなのよ?
工房ならギリギリ許せる文章力だが。(ギリギリだぞ>)
151 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/11 23:29
>150
甘い!沖縄黒糖のように甘いぞお主!!
152 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/11 23:35
実際、高校生なら大部分がこのくらいじゃないの?
二次創作してる連中なんて、この程度がザラ。
>>150 俺が訂正してやろう。
つーか、Neoのインポ野郎は年齢いくつなのよ?
幼稚園ならギリギリ許せる文章力だが。(ギリギリだぞ>)
154 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/11 23:36
>151
なんで沖縄黒糖なんだよ(w
155 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/11 23:37
./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ /
>>1 さんには、注意書(ちゅういが)きの意味(いみ)が
( ´∀`) < 難(むずか)しすぎたようですね。漢字(かんじ)にふりがな
( ) \ をつけて、もっと分(わ)かりやすく教(おし)えてあげるよ♪
| | |. \_________________________
(__)_)
☆簡単(かんたん)な質問(しつもん)は @質問箱(しつもんばこ) を利用(りよう)
してみましょう。
☆スレッドを立(た)てるときは、同(おな)じ内容(ないよう)のスレッドがないか
調(しら)べましょう。
./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ / 上(うえ)の文(ぶん)を、
>>1さんでも分(わ)かるように
( ´∀`) < 書(か)き直(なお)すと、こうなるよ。
( )\ \
| | |. \_________________________
(__)_)
※似(に)たようなスレッドは立(た)てたらダメですよ。
そういったスレッド立(た)てても、すぐに消(け)されてしまうよ。
./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ /
>>1さん、分(わ)かりましたか?
( ´∀`) < こんどスレッドを立(た)てるときは、きちんと検索(けんさく)
( ) \ してからにしようね♪
| | |. \_________________________
(__)_)
>>1さんのお母様へ
ネット上では、子供だからといって規則を破った書き込みをすることはまかりとおりません。
お子様がまだ小さい場合、必ず同伴でインターネットを楽しんで下さい。
頼むからもう二度とこんなチンカスレageんなボキャ!!
恥ずかしいだろ!
>156
正直すまんかった。
>>150 オレ、先週まで工房だったけど、死んでもこんなの書かないよ、、、(泣
159 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/12 04:25
じゃあ、リアル厨房?
160 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/12 12:16
161 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/12 12:20
162 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/12 12:22
第七回「任務失敗」
「いったいこの任務はなんだ?」
シャワールームの個室で俺は人知れず呟いた。
会社に戻って、司令部に月代ミサキを学園内で殺害する任務を遂行できなかったことを報告し終えた俺は物思いに耽っていた。
ミサキを殺害する寸前に自分を止めた衝撃と謎の声、逃亡したミサキを追跡せずに長い間教室で呆然と立ち尽くしてしまったこと、そして何よりも解らないことは任務失敗について司令部がなにも言ってこないことだ。
普通、任務に失敗すれば何かしらの処罰があるはずなのに、自分はまったくお咎めなしだ。
それほど重要な仕事ではなかったのか? そうだとしても納得がいかない。 「所詮兵隊には真実はつたえらないということか。」
そして俺に与えられた新しい任務、その内容は月代ミサキの監視。 いったい会社はなにを考えているんだ? 一度暗殺に失敗したターゲットをそのまま監視しろだと、俺にはとにかく理解できない事だらけだ。
シャワーを止め個室から出てきた俺に声がかかった。
「任務を失敗したらしいな、フォックス。」
シャワールームの入口に金髪で背の高い男がたっている。
フォックス「ウィザード。」
彼の名はウィザード、俺と同じサソリのソルジャー隊員だ、クラス(階級)は俺より一つ上の1st(ファースト)だが俺たちは親しかった。
中学校ってもう春休みなの?
>>163 Neoは引きこもりだから、学校は関係ないんです
なるほど。レスありがd
161 名前:Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/12 12:20
>>156 そうでしょうとも そうでしょうとも
…中学生のわりにジジ臭い文体だね
>>166 シー。引きこもりだからリアルで同世代のお友達がいないんだよ
いや、団塊世代かもしれないぞ
169 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/12 13:09
違うよ、インフルエンザ大流行で学級閉鎖なんだよ!
みんな酷評しているが、オレはファンだ。このままヘニョーリと続けてほしい。
この「大して親しくもない人の誕生会に来たのが自分だけで、
会話が続かないので二人でババ抜きツマンネーとか思いながらそれでもやってたとき、
ふと部屋のアニメポスターの話を振ったら相手が機関銃のごとく話し出したときの、その話」
のようなテイストが最高だ。
172 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/12 13:46
>171
ねおタンより才能あるでし。あなたが偽になってくださいでし。
174 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/12 14:06
突然だが今まで自分がおもしろいと思ったマンガや小説などは必ずヒットしている。
ルナバも自分はおもしろいと思うのでこれからヒットする、と思う俺の考えは
どこか間違っているか?
175 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/12 14:37
間違っていません。
とにかく一刻も早く完成させて文芸社に送ってください。
協力ですが出版したいと思います。
考えは、決して本筋と違えて居ないと思うよ。
ただね、ただね、僕は思うんだよ。
君のお母さんが間違ってたんじゃないかな…ってね…(苦笑
(;´д`)イタタマレネー
こら
>>175!
いたいけな中学生を悪徳商法でつるんじゃねえ!
>174
179 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/12 18:37
>>174 俺は別にルナ・バーストがつまらないとは思ってない。
が、何が悪いのかって言ったらお前の文章力の無さと周りからのアドバイスを素直に受け止めない所だ。
仮にルナ・バーストが傑作になる作品であるとしよう。
このままではお前は100%ルナ・バーストを駄作にしてしまうと俺は思うぞ。
>俺と同じサソリのソルジャー隊員だ、
クラス(階級)は俺より一つ上の1st(ファースト)だが
FFかよっ!!っと突っ込んでみるtest
これ、電波板で連載してみな?絶対ウケる。
まじで。住民の俺が言うんだから間違いない。
なんかこれ、「エンジェルハート」に似てない?漏れの気のせいか?
185 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/13 01:58
97 :Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/12 13:25
>>96 オタク板のほうが数倍大人なのだよ。
そう思うなら文芸板で嫌われる連載をするなよ…
186 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/15 23:13
187 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/15 23:18
第八話「ウィザード」
ウィザード「疲れた顔をしているぞ、フォックスらしくもない。」
俺たちはスコーピオンタワーの地下3階にあるバーのカウンターで肩を並べていた。
フォックス「俺だって超人じゃないさ、疲れる事もある。」
ウィザード「フフ…..」
微笑を浮かべるウィザードはバーの薄暗い照明に照らされて目の窪みに深い影を落としていた、
何度も思う事だが彼の顔は日本人とは思えなかった、西洋的でどこか気品があった、アメリカ人なのだろうか?
だが、彼もブーステッドセラピーを受ける以前の記憶は消し去られているので今となっては分らない事だ。
ウィザード「それは改造人間の悲しい性だ、俺達『ムーバブルフレーム』は『ミュータント』と違ってあまりに精巧に作られた、
だから人間だった時の繊細な心がときどき顔を現すのさ。」
フォックス「そういうものか。」
ウィザード「フォックスも早く慣れた方がいい、慣れはヒトの感覚を麻痺させる。 じゃないといつまでたっても1stに上がってこれないぜ。」
フォックス「そうかもしれないな…..。そういえば一つ気になる事がある。」
ウィザード「なんだ?」
フォックス「ターゲットを殺そうとした瞬間、体に電気の様な衝撃が走った。 あれはたぶん、『スパイラルナイフ』の逆流だ。」
ウィザード「なんだと。 お前のサイキック能力が一時的に暴走したとでもいうのか?」
フォックス「解らない。 ただ、俺達の体は自分でも知らない事があるんだと思う。」
あの『声』の事はいわなかった。 それにしても俺達は一般人が聞けばどれほど現実離れした会話をしているのだろう?
目の前のグラスがカランと音をたてる。 俺が日常の世界を抜け出してから、どれくらい経っただろうか。
もともと日常なんて無かった気さえしてくる。 願わくば、このままこのバーで時が止まってしまえばいいのに。
なんて、ネガティブな事も言ってられない。 いつか取り戻すんだ、日常を!
188 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/15 23:56
作品にシュールレアリズムを取り入れたいのだが
どんなものだか解らない
シュールってなんだ?
わかるようになったら取り入れればいいよ。
わかるまで無理するな。
190 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/16 00:07
純粋で素直で無垢な少女を描きたいのですが、
どーにも上手くいきません。
なにかアドバイスないでしょうか。
191 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/16 00:12
近所の小学校の校門で待ち伏せして二、三人さらって来たらどうよ?
小説なんか書かなくても一瞬で有名になれるぜ
192 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/16 00:19
イヤッそこまで基地外じゃないので。
ていうかあんた怖いよ。
193 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/16 00:31
「キャイーーーーーーーー」
これは純粋に基地外な少女だな。
アニメやギャルゲーに影響されすぎだ。
NEOたん女の子の友達いないの?
195 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/16 00:34
>>194 てゆーかヒキーたんなので女の子どころか友達そのものがいません
196 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/16 00:46
というかさ、小説じゃないじゃん。
太郎「おはよう」
花子「おはようございます」
とか、こんな書き方するなよ
一応後のほうになるにつれて
幾分かマシにはなってきてるな
>199
アホか。
201 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/16 13:23
>>197 えっそうだったの?
なにぶん初めて小説を書くもんで、手探りでやってる部分が多いので
解りませんでした、スマソ。
でも新感覚小説なんで、そこんとこヨロシク。
202 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/16 14:18
>>193 >「キャイーーーーーーーー」
>これは純粋に基地外な少女だな。
彼女は確か前話で雷に打たれただろ? 多分その後遺症なんだと思う。
Neoたん、別スレにいるRIOたんと語り合わせてみたい。
204 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/16 14:31
>ネオ
小説を書くのははじめてだとしても、読んだこともないの?
ライトノベルでも児童小説でもなんでもいい。
一冊読むべきだよ。
そこから、小説作法も学べるから
フォックスはスコーピオンタワーの一室、
アーカイブルームにいる。向かうのは
白い端末とモニターが規則的に並ぶ閲覧室の奥。
スコーピオン中枢とソルジャーにしか
閲覧を許されない、最重要機密データの
保存された部屋へと向かう。
カードキーで入るのはスキャンルーム。
ブーステッドの体内に埋め込まれた
識別チップが関知され、分厚いシャッターが開く。
3、4人が入るのがやっとの空間は、天井一面が
オレンジに光っているが薄暗い。
フォックスは端末の一つの前に座りヘッドセットを装着する。
「逆流――」
ブーステッドの強化部位は個体により様々に異なる。
戦闘目的に強化されたソルジャーは、
骨格筋の出力および皮膚・骨格の強度を
常人の数十倍に強化されている。
ただし運動器官を制御する神経系は
強化されていない――というより、
強化する方法が未だに見つかっていない。
そのため、薬物が擬似的にソルジャーの
神経系を強化する役割を果たしている。
戦闘前に神経チャネルの開放を行う「イグニッション」
戦闘後にチャネル閉塞を行う「リミッター」
――これら薬物の大量の使用がなければ、
ブーステッドと言えども単なる丈夫な人間と異ならない。
薬物のひとつ、イグニッションが
戦闘中に切れるとどうなるか――。
運動系から感覚系への強すぎるフィードバックが、
感覚神経に一時的構造変化を引き起こす。
これが逆流だ。逆流によって感覚系と運動系が
思考を――大脳新皮質を介さずに直結し、
獣性のみによる破壊行為、暴走が引き起こされる。
フォックスの最初の逆流は、覚醒のその瞬間に起こった。
「ミサキを殺ろうとしたときのアレは……逆流か?」
一人つぶやいてコントローラを操作する。
フォックスがこの部屋に来た目的は、
彼が最も見たくない映像――彼の起動試験の映像を見るためだ。
監視カメラのやや粗い画像を早送りしながら見ていく。
映っているのはブーステッドの製造プラント。
ただしそのプラント全体が、彼を製造するためだけに
建造された特別施設だった。
(俺とご対面……ってか)
通常再生に戻す。うなだれて座る男――
製造直後のフォックスから、何本かのチューブが
抜き取られ、エナ・カプセルから溶液が
抜き取られていく。
カプセルのシェルターが開き、中からフォックスが
数歩あゆみ出て――絶叫した。
「―――――――――――――――ッ!」
音声は記録されない監視カメラの映像である
にも関わらず、自らの映像を見るフォックスの
耳には、確かにその声が聞こえていた。
人間の肺活量と声帯をもってして、
いかにすればこれほどおぞましい声が出るのか――。
後日、関係者達はこれを「エゴの咆吼」と呼んだ。
映像の中のフォックスが四つに這う。
蜥蜴を思わせる動きで首をぐるりと巡らし、
カメラを睨み付ける。
次の瞬間、フォックスはエナ・タンクを取り囲む
透明の障壁に向かい、自らの強化の成果を
存分に見せつけた。
カメラに向かって水平に跳躍し、その速度を
乗せての拳撃。小銃弾すら貫通させない
複合障壁に拳がめり込む。
その場で二撃、三撃と拳が打ち込まれ、
障壁には次第に亀裂が広がっていく。
「逆流じゃない!」
フォックスは思わずヘッドセットを床に叩き付けた。
すでに網膜投影型ゴーグルは原形を留めていない。
「――始末書か」
フォックスはアーカイブルームを後にした。
フォックスが自ら見られなくした続きの映像は、
残り10秒もない。――彼がカメラを破壊したからだ。
フォックスは重苦しい足取りで閲覧室へと戻る。
スキャンルームから閲覧室へと通じる
二つ目のシャッターをくぐったとき、彼は
端末に向かうウィザードの姿を見つけた。
「モノは大事に使えよ、フォックス」
ウィザードはモニターで何かの映像を
見つめたまま、横目でフォックスに話しかけてくる。
「……かなわないな。今から始末書だ」
思い切り床に叩き付けたとはいえ、
ヘッドセットを壊したのは耐火・耐衝撃仕様の
二重シャッターの向こうの出来事だ。
フォックスはウィザードのソルジャーとしての
突出した性能の一端、超鋭敏聴覚をつくづく思い知らされた。
「俺もお前さんみたいに、もっと若いときに
ブーステッドにしてもらうべきだったかもな」
ウィザードの外見は壮年男性。金髪は
やや色がくすんで赤みがかっている。
長身とはいえそれほど体の線も引き締まっていない。
その戦闘力を知らぬ者が見れば、冴えない
中年と表すにふさわしい外見だった。
「50も過ぎてからブーステッドになったんじゃ、
たまに手足が言うこと聞かないときがあってな」
きつい皮肉だ、とフォックスは苦笑してみせた。
「たとえば――奥の閲覧室でちょいとばかり
昔の感傷に浸って、さあ帰るかと思ったとき」
ウィザードは、何かを持ち上げて落とすという
動作を、おどけた調子でフォックスにして見せた。
「ついうっかりヘッドセットを壊しちまったり……
とかするんだな。床に落として。
……んでこれから始末書書きに行くワケなんだが」
ウィザードがフォックスに意味ありげな笑顔を向ける。
(まかせろ……ってか?意味のないことだ)
フォックスは思った。
なるほどウィザードは「日本人」だ。
能力主義と個人主義が徹底しているはずの、
このソルジャーの社会に身を置きながら、
上の立場の者が下の者をかばうなどという
人情臭いことをわざわざやる。
ここで自分に恩を着せても見返りが得られる
保証などどこにもないのに。
「それは災難ですね……ご一緒しますよ。
俺も部長に聞きたいことがありますから」
フォックスはここは恩に着るとした。
しかしウィザードに余計なことは報告されたく
なかったし、ミサキについての指令が
豹変した理由も突き止めたかった。
結局はフォックスは誰も信用していない――自分さえも。
ウィザードが始末書を書いたらしい――
社内のうわさ話のタネが一つできた。
嶋部長はフォックスたちからはチーフと呼ばれている。
今、フォックスがチーフの机に手をついて立ち、
半歩下がってウィザードが嶋部長を
詰問するフォックスを眺めている。
「忘れてはいないのだろう?」
チーフはフォックスに目線を合わせず、淡々と語りだした。
「ブーステッドはみな、自分の意志で、
君たちソルジャー志望の者なら、加えて、
記憶を捨てること、及び我が部署に配属されることを、
承諾して、手術を受けているのだよ」
一言一言区切りながら、念を押すように
チーフがフォックスとウィザードの前で語る。
以上が、フォックスがミサキについての指令変更の
理由を尋ねたのに対してのチーフの解答だった。
非常に遠回しな言い方ではあるが、要約すれば――
それ以上聞くなという禁止にほかならなかった。
馬鹿にされたような、それでいて一種威圧的な
この態度にフォックスは苛立った。
ウィザードはその雰囲気を敏感に察知した。
「……なら、指令の確認はよろしいでしょうか」
フォックスが何か言いかけたのを遮って
ウィザードがチーフに質問した。
「構わん、しかし君も親切だね」
チーフの態度には幾分かの皮肉が
こもっていたが、性分なもので――と、ウィザードは続けた。
「<監視>――という指令ですが、
目標《ターゲット》に変化があった場合、
例えば目標が誰かに襲撃された場合や
目標が監視地域内から脱出した場合、
彼はどうすればよろしいのでしょうか?」
「そうだ、ただ監視しろと言われても困るんだ。
俺はボディーガードやSP用に
調整されてるワケじゃないんだろう?」
フォックスの強化は極限までの瞬発力を
追求して行われていた。
「そうです。フォックスはヒットマンになるためだけに
造られたブーステッドのはずではないのでしょうか、チーフ?」
ウィザードが先ほど閲覧室で見ていた映像は、
フォックスの社外デモンストレーション用に、
訓練中の映像を編集したものであった。
模擬弾使用の実戦形式の訓練で、彼の瞬発力は
遺憾なく発揮されていた。銃を持った敵に
囲まれた状態から、壮絶な脚力で天井に向かって跳躍する。
コウモリのように逆さになって慣性で一瞬停止する
と同時に所持していた閃光弾で敵集団を牽制する――。
閃光弾の光に白一色に塗りつぶされた
カメラの映像が回復したときには、
フォックスの手刀で気絶させられた敵だけが残されていた。
「フォックスをミサキに付けるのは上の判断だ」
チーフより上位のスコーピオンは、多くは
軍と情報部からの天下り組だ。
「……私はそれにしたがうだけだ。
それと、対象は生存させることが最優先。
次点が対象の位置を補足しつづけること」
「保護観察とでも言った方が適切だった
かもしれんな……すまん」
チーフの態度からはすでに余裕が消えていた。
「では、最悪逃がしてでも生き残らせろ……と?」
ウィザードは繰り返し質問した。
「緊急時、やむを得ない場合は、だ。もういいだろう」
フォックスは一時の怒りも静まり、今は冷静に
チーフとウィザードの応答を観察していた。
チーフからは、一刻も早くこの話題を終わらせたい
という心情がありありと見て取れた。
ウィザードが自分の指令に並々ならぬ
興味を持っていることも確信できた。
勝手に遊んでるけど。いいのかな(w
218 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/16 21:56
オモシロイデス、ツヅクテクダサイ
219 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/16 22:02
220 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/16 22:08
多分さ、
>>1は叙情的な描写を入れないから単純で深みの感じられない文章しか書けないんだよ
起こったことをただ述べていくだけじゃなくて物質の様子や一人一人の心情の変化を事細かに書いて御覧なさい
小説と説明文は違うぞよ
222 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/16 22:13
>>220 そうか、要するに詳しく重く書けって事か?
そして上のを書いたのはあなた?
名乗りでなさい
223 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/16 22:15
ここらへんで僕の新作かましてもよかですか?
224 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/16 22:18
>>222 ちゃうちゃう
あのね、小説ってのは基本的にそういうものなの
作品の中に主張や風刺が含まれてはじめて小説と言えるものなんよ
歴史資料とか日記といったものは事物をありのままにつづる形式で十分だけど
小説ってのはそうもいかんのよ
>>222 >>220からの続きとして話がそれてないか?
主張だの風刺だのではなく
文章形式の話をしていたと思うのだが。
226 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/16 22:24
>>224 なるほど、なんとなく解った気がします。
これから作品に繁栄させていこうと思います。
227 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/16 22:26
第九回「人類覚醒計画」
ビシャァァァァァァァァァァンゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
窓の外はひどい雨と雷が吹き荒れていた。 ここはスコーピオンタワーのとある一室、広くて薄暗い部屋の中にはアンティークなテーブルやソファ、本棚にはズラリと並ぶぶ厚くて古めかしい本、高い値段がつきそうな絵画や彫刻が置かれていた。
誰かの話声が聞こえる。
女の声「本日2月14日PM3時26分、『バースト0』と『バースト1』の接触に成功、 これで計画の第一段階が終了しました。」
それに答えるのは男。 ソファに深く腰掛け、悠然とした雰囲気を漂わせている。
男の声「ようやく時の歯車が動き出した、長年待ち望んだ計画が実行に移されるのだ。」
女の声「既に計画は第二、第三段階まで移行しております、レッド様。」
レッドと呼ばれる男の目が稲妻の光に反射して一瞬見えた。 それは見る者の体を一瞬にして凍り付かせる程の冷たい爬虫類の目だった。
レッド「『バーストシリーズ』の集結とバースト0の『覚醒』か。 これで『人類覚醒計画』が起動に乗りだす。 そのためにもバースト1の強化が必要だ。 バースト1に試練を与える。」
レッドの秘書「試練と言いますと? まさかミュータントを…..。」
レッド「そうだ。 至急、Drノベルに通達しろ。」
レッドの秘書「ハッ! サー・レッド=スコーピオン。」
>>226 今はまだ、
風刺や主張を入れようだとか考えず、
対話篇に近い形式を小説っぽくする事に
専念した方がいいと思うぞ。
今度はエヴァかい?
230 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/16 22:30
>>225 そういった描写は場面同士の間合いに少し入れるくらいがいいんじゃないかな
重く書く必要は無いから最低限状況が理解できる程度に
231 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/16 22:31
人類補完計画
232 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/16 22:34
>>228-230 アドバイスありがとうございます。これからに期待してください。
あと、エヴァってなんですか?
あんまり直接的に心情を表現するのも芸が無いからキャラクターのさりげない行動とかで表現してみるといいかモナー
236 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/16 22:36
さりげなさか、やってみます。
一気に言わず、一つ一つクリアしていった方がいいような気もするが・・・。
238 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/16 22:37
>>232 その心構えはいいけど
文章表現なんてのは一朝一夕でうまくなるようなモンじゃないんだよ
本を読む習慣をつけな
Neo先生!オイラ、ウンコしてきます!
240 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/16 22:38
マンガじゃダメですか?
241 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/16 22:39
>>240 漫画じゃダメでしょ。
君が今、最も勉強するべきは地の文。
>>241 馬鹿野郎!
俺がせっかくチャンスを与えてやったのに・・・
いいか、ウンコひとつにも
「ウンコか・・・ウンコってのは人間の身体の残骸・・・いわば勇敢な戦士の遺骸なんだよ
なのに人間はせっかく自らの身体を作り出してくれたウンコを体内に排出してしまうんだもんな・・・
用があるときだけ勝手に利用し・・・使えなくなったら捨てる・・・勝手なもんだ・・・」
くらいの意見を述べてみろ!ドアホ!
244 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/16 22:45
>>242 わかりました、ところで205からの文章書いたのってあなたですか。
あと、好きな作家とか教えてください。
245 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/16 22:47
推敲してる?
NeoたんはRioたんよりは向上心があるね。
>>248 体内に排出なんて書くから、
他人のケツ穴に口つけて
(自主規制)
な所を想像してしまったよ。
252 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/16 22:58
自分の知ってる作家。
上遠野浩平、あかほりさとる、村上龍、ヘッセ。
ぐらいかなぁ。
253 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/16 22:59
Rioたんって?
>>227 ・アンティークなテーブル
こういう使い方は一般的にしないんじゃないか?
・ズラリと並ぶぶ
推敲しとけ
・爬虫類の目
「〜ような」のほうがいいような・・・
・Drノベル
ピリオドを忘れずにな
>252
…なるほど。それを聞いてから君の作品を改めて読むと興味深い。
257 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/16 23:03
>>252 イエテルネ。影響がモロに出てるような気がするヨ。
258 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/16 23:03
アンティークなテーブルは言うんじゃないか?
>>254 すまん、「ズラリと並ぶ、ぶ厚くて〜」だな
読みにくかったもんで・・・
260 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/16 23:05
>>258 アンティーク調のテーブル、ってな表現はどうよ?
>>259 まぁ気にするな。
こういうのは読みやすいように
直しておくべき物だ。
>>258 「アンティーク」は形容詞なのか?
形容詞じゃないとしたら、それは俗語っぽい表現だな
そろそろ、かぎ括弧の前に名前を入れるのはやめて、
普通に読んでいても誰が言ってるセリフなのか
分かるように工夫した方がいい。
ギャルゲーのやりすぎってのは突っ込むべき点がズレてるような・・・
まぁ、口調はともかく、ベタな間投詞は控えたほうがいいと思う
266 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/16 23:13
読んでるマンガ家
大友克洋、皆川キョウジ、高田裕三、クランプ、藤田和日朗、近藤るるる
貞本義行、富沢ひとし、赤松健
ぐらいかなぁ
268 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/16 23:16
>>268 それはいい意味での納得ではないと思われるが・・・。
270 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/16 23:19
寝よう。
なんで貞本義行知っててエバンゲリオンしらんのだ。
同人小説から始めよう
275 :
名無し物書き@推敲中? :02/02/17 00:03
とりあえず、あかほりから離れない限り絶望的だと思うけど。
276 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/17 00:19
禿同。あかほりだけは止めとけ。
277 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/17 00:32
あかほりて?
278 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/17 00:35
252 :Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/16 22:58
自分の知ってる作家。
上遠野浩平、あかほりさとる、村上龍、ヘッセ。
ぐらいかなぁ。
今、文化放送でラジオやってる男。
所で消防のとき爆れつハンター読んだきりなんだけど、
他の作品はどんな感じなん?
オカルト板にスレ立てなかったか?
いや、なんとなく読んでるモノとか文が似てるかなぁと。
白痴の少女を描きたかったんです?
>>282 一応NEOの弁護しといてやるけど、
さすがに、ここまでイタくはない。
たとえ同一人物でも、そっちの奴の方がかなり・・・。
そうですか。
失礼しました。
>>286 いや、あなたはある意味
面白いスレを教えてくれた。
ちょっと気になったんだが、
主人公のコードネームがフォックス。
スニーキングスーツに身を包み、
暗殺稼業を営むブーステッドマン...
そしてサポート役はメイリンときたもんだ。
そのうち大佐とかスネークとか出てくるかも。
これじゃあ、ま、まるで...
>>216 対照的に、フォックスにはウィザードへの興味は
ほとんどなかった。フォックスの思考はすでに
任務の達成に向けて計算を始めている。
対象の保護。それは今まで経験したことのない
任務だった。いつもの任務のように、彼は
想定しうる事態とその対応をリストアップしようとした。
――直接襲撃なら、目標の近くにいれば
自分を盾にできる、しかし狙撃されたら手の打ちようがない。
――イグニッションを注射してから作用するまでの
タイムラグに、目標が襲撃されたら。
自分が戦闘力を発揮する前に目標は冷たくなるだろう。
「チーフ……任務への疑問は捨てるとしても、
俺一人じゃ無理だ。第一護衛ってのはチームを組んでやるもんだろう」
単独行動の暗殺任務ばかりだったこれまでの任務と
まったく異質な任務に、フォックスは自分の能力では
対処しきれない事態ばかりを思い浮かべてしまう。
「だから<監視>だと言っている。
……それに、戦闘は最大でも2、3人の
小集団との直接戦闘以外はあり得ない。
上からの結論がそう出ている。だからお前が選ばれた」
相変わらずチーフはフォックスには目を合わせずに話す。
(何かを隠してる)
フォックスは不自然な任務だと思わざるをえなかった。
(不自然?任務は任務だ)
記憶の及ぶ限りに――ブーステッドとして製造されたその時点から――
遡って自省すれば、任務への疑問が浮かんだこと自体、
フォックスにとって初めてだった。
「フォックス、任務成功の暁には、ファーストへの昇格を約束する」
チーフの唐突な一言だった。
あれほど望んでいたはずの、ファーストソルジャーへの昇格。
目の前にその地位への切符を見せられても、
フォックスにはさほどの感慨がわかなかった。
(俺は、本当にファーストになりたいのか?
俺は本当は何がしたいんだ?)
フォックスにはおよそ疑問というものが
存在しなかった。任務を遂行すること、
報酬としてより高い地位につくこと
――それだけがフォックスの考える全てだった。
任務を遂行している間は何も考えなくていい。
それはフォックスにとって、少なくとも不快ではなかった。
「なにぶん急な指令なので、昇格の件は連絡が
遅れていた。それについては謝ろう」
フォックスは無言のままだったが、チーフは事務的に続けた。
「フォックスには明日から対象の24時間の監視についてもらう」
「シャワーも浴びるなってことか?」
「監視は数日で終了する。
……あと、常時戦闘態勢に入れるようにしておけ。
――サリエ」
いつの間に呼び出していたのか、調剤部の
女性主任のサリエが部屋の隅に立っていた。
彼女は一般には製薬会社として知られている
スコーピオンの、いわば表の看板にあたる人物だった。
その彼女が治安維持協力部――通称ソルジャー部――の
主要メンバーであると知っている者は社内でもごく一部に過ぎない。
「お久しぶりね、フォックス。筋硬化剤はどうだったかしら」
「アレはいい薬だったな。おかげで回ってるエンジンを
素手でぶち抜けたよ。もっともそのあと皮膚移植する
羽目になって、一週間は左手だけでメシ食ってたけど」
「ごめんなさいね……。次は、皮膚も硬化させるようにしておくから」
「……相変わらずで」
表情をまったく崩さずにサリエは答えた。フォックスは言葉を失う。
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
ある夜、激しい雨が降る森の中の一本道を一台の黒塗りのベンツが猛
スピードで走っていた。 後部座席にいた男が運転手に「もっとスピードを出せ
、急がないとワシは殺されてしまう。」と言う、車がカーブに差し掛かるとあたりまえのことだが
少しスピードが落ちた、その時、ソレを待っていたとばかりに「何か」が屋根
の上に「ボンッ」と飛び乗ったのだ、その音に気づいた後部座席の男が
顔色を変えてこう言った、「撃てっ、車から落とせっ。」そう言われると
前の助手席に座っていた股間から逸物を取り出し天井に向かって
「プシュップシュップシュッ」と3発撃った、逸物にはゴムが付いていた。
屋根の上にいた「何か」は屋根にしっかりとしがみ付き、ジワジワとボンネット
へ移動していた、運転手は突然視界をふさがれてあわてた、助手席の男は
ボンネット上にいる「何者か」を撃とうとした、だがそれより一瞬早く
「何者か」の右腕がボンネットに吸い込まれるように入った。
ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン
エンジンを一撃で叩き割られたベンツは闇夜をつん裂く爆発音と共に
爆裂した。 前に乗っていた二人は即死した、だが後部座席の男は間一髪
車から飛び降りていた。 「はぁわわ、痛っつぅぅぅぅ。」うめき声を
あげた後、この少し太った白髪の老人の顔は凍りついた。
目の前にボンネットの上にいた「男」が立っていたからだ。
老人は言う、「やっやめろぉ、ワシを殺さないでくれ〜。」
男は言う、「すまない、俺はお前がどうして殺されるか知らないがこれも仕事なんでな。」
男はスタスタと老人に近づく、老人は恐怖で震える目でこの世の最後の
映像を見た、男の目が緑色に光り逸物を振り上げる、老人は断末魔の叫び
をあげたがすぐに聞こえなくなる、老人の声をあげる首はすでに飛んでいた。
男はその場から立ち去る。 静けさを取り戻す森の中でベンツの残骸から
たちのぼった炎がまるでキャンプファイヤーのように赤々と木々を染めていた。
相変わらずの美貌。相変わらずの薬への執着。
サリエはその美貌さえ薬で保っていると
陰口をたたかれるほどの薬品の開発狂だった。
染み一つもない白い手から、フォックスに何かが手渡された。
「以前より開発を進めていた即効性の『イグニッション』と
『リミッター』です。今回の任務に合わせて急造しました」
サリエが手渡したのは、タバコ1本とほぼ
同じ大きさの赤と青の円筒だった。
「赤が『イグニッション』、青が『リミッター』です。
注射器になっていますから、キャップを外して皮膚
――できれば首、頸動脈付近に打ち込んでください。
針が小さいから、痛くはありません」
「子供じゃないって……どうもありがとう」
サリエは無表情のままだったが、
冗談で多少は雰囲気がやわらいだ。
「即効性ってどのぐらい?」
「頸動脈に打ち込んだ理想的条件下で、
13秒で戦闘可能になります。
他の部位への注射では、効果が現れるまで
より時間がかかりますが」
「13秒……」
フォックスは微妙な時間だと思った。
任務の性質を考慮すれば、13秒は決して速くはない。
注射から1分以上待たねばならなかった
これまでのイグニッションに比べれば、
13秒は劇的に速い。
しかし今回戦闘があるとしたら襲撃者への迎撃戦だ。
敵を発見してから自分が戦闘可能になるまで
13秒――注射にかかる時間を加えればもっと――
その間に対象が殺されれば任務は失敗だ。
最悪の場合イグニッション作用前に
自分が倒される可能性も否定できない。
フォックスの表情は浮かない。
その理由はサリエにも伝わった。
「使わずに済むことを祈ります」
「ああ」
フォックスは生返事しかかえせなかった。
「今回のセットはこれです」
黒い金属製ケースがフォックスに手渡された。
軽量の合金製らしく、見た目よりずっと軽い。
「セット内容は私が選んでおきました。内容を確認してください」
フォックスは慣れた手つきで冷たいそれを
受け取ると、横開きの蓋を開く。
中には衝撃吸収剤が格子状に入っており、
先ほど渡されたタバコ大の注射器が入っている。
このケースと注射器が、フォックスがこれまでの
任務でも常時携帯していた薬剤注射セットだった。
一見カラフルなタバコが入っているようにも見える
それは、最大20本の注射器を入れておくことができる。
「確認を。イグニッションとリミッターが3組6本。
鎮痛剤2本、急速再生剤8本。あと睡眠剤2本と……」
フォックスはサリエの読み上げに合わせて
セット内容を確認した。
再生剤が多いのは栄養剤にもなるから。
睡眠剤を入れたのは対象や襲撃者を
眠らせる用途も想定したからか。
「――あと2本は?」
フォックスの質問に、サリエが一瞬少し口ごもる。
答えたのは壁にもたれかかって立っていたウィザードだった。
「制尿剤だ。今回はそういう任務だからな。
……女性にそんなこと言わせるつもりか?」
監視と排泄は任務を優先、そういうことか。
2、3日なら排尿を抑制しても尿毒症にはならないだろう。
多少顔がむくむ程度だ。
フォックスは土気色になった自分の顔を想像した。
「まったくいつもいつも、便利なお薬さん達ですね」
フォックスは軽い皮肉のつもりだった。
「ごめんなさい……」
サリエは振り向くと、早足に部屋を出ていった。
挨拶ついでの先ほどの言葉とは、明らかに
重みの違う謝罪だった。
ブーステッド達が薬漬けなのは事実だが、
かといってサリエ一人がその責任を負うべきではない。
ブーステッドを求める社会とブーステッドを
作り出す企業の構造的な問題なのだ。
ウィザードはフォックスをトレーニングルームに誘った。
フォックスは今は考えるより体を動かしたかった。
「表情はなくても心がある。それが人間だ――」
ウィザードが小さく独り言を言ったが、
無心にマシーンを動かすフォックスには聞こえるはずもなかった。
>>124みたいなシチュエーションの後、どうしてエロに持ちこまなかったのかと
>>1に小一時間問い詰めたい
301 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/17 04:17
キャイーーーーーーーーーーーーヽ(`Д´)ノ
やべえ、ツボだ。
つか、裏進行の人上手いなあ。
他のスレがどうかは知らんけど、
1ヶ月も続いたのは長続きした方だよね?
303 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/17 05:41
裏進行.....
たしかに上手い、だが原作だとフォックスは薬になど頼らないのです。
主人公が強いにこしたことはないのですが、
無条件無制限で最強ってのも面白くないです。
んで、能力を破壊活動に特化させた上で、
>>30の「スコーピオンは製薬会社」の設定から
ウルトラマン的な変身装置として薬を考えてみました。
当然薬を作ってくれるスタッフ達も出てくる訳ですね。
SF風の作品を書くのなら、せっかく作った設定は
無駄にしちゃいけないとおもったので。
でも、「イグニッション」「リミッター」「逆流」の説明は
今読み直すと、もう一回書き直さないと
いろいろと不整合なのですが(w
下書きに一回リライトかけただけで
投稿してると色々粗が出ますね。やはり
「短時間の暗殺・テロ・破壊任務なら最強」が
こっちのフォックスです。
私としては、ウィザードが出てこなければ
アレンジする気にもならない話でした。ウィザード萌え〜。
305 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/17 10:41
おもしろあげ。
306 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/17 11:57
>>304 なぜ、登場回数少ないウィザードに萌え?
307 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/17 12:02
第十回「月代ミサキの護衛」
「月代ミサキの護衛?」
いつも通りの不機嫌顔の嶋課長の口から発せられた以外な言葉に俺は自分の耳を疑わずにはいられなかった。
「そうだ、少しくらいの任務の変更が不服か? 改造人間。」
こいつはいつもこの調子だ。 心底改造人間が、というか俺が嫌いらしい。
「対象の監視から対象の護衛、保護に変わったそれだけだ。 詳細は上しか知らん。」
理由を尋ねたところで、こいつの口から素直に出そうもないとは思うが、俺は理由が知りたかった。
なにせ対象の護衛は会社の重役や雇われSP稼業でなら行うが、
一度殺そうとしたターゲットを護衛するなどという任務は自分がソルジャー隊員になってからは一度も聞いたこともなかった。
「わかったらさっさと部屋からでていけ改造人間。」
言われなくてもそうするぜ。
広いブリーフィングルームを出て行く途中の俺にデスクワークから顔を上げたメイリンから声がかかった。
「か弱い女の子を護衛する任務につけるなんてソルジャー冥利に尽きるじゃない、フォックス。」
同じソルジャー隊員でない普通の人間がソルジャーを毛嫌いしないのはなかなかいない、特に女性では。
この時代、いくらヒトゲノムが解析されて改造人間の人口と認知度が増えても、世間の視線は改造人間には冷たい。
そんな中で、メイリンは希少というか少し変わっているのかも。
「これで少しは自分の仕事に誇りを持つ事ができるでしょう。」
「変わっているな、メイリンは。」
「フフッ、ただお節介焼きなだけよ。 あっそうそう、今度の任務で私があなたのサポート役に決まったの。 計画書に書いてなかった?」
嶋が親切に教えてくれるはずもなく、計画書にも目を通して無かったから初めて知った。
「これ、渡しておくわね。 使い方はしってるでしょ?」
そう言って手渡してくれたのは、腕輪型の液晶画面付き携帯連絡機だった。
「それで随時連絡がとれるようになるわ。 フォックスは長い事会社を離れてストーカーまがいの仕事するんですもの、情報伝達は必要よね。」
便利な物が開発されたもんだ、ソルジャーも1stクラス以下だとロクな装備も貰えないからな。
「会社を出る前に開発部によってみてくれる? アストナージさんから言伝があるの。」
「わかったよ、サポート、期待してる。」
「がんばってねフォックス。」
俺はメイリンの元気な声に少し励まされ、意気揚々とはいかないながらも調子よく部屋を出た。
308 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/17 13:03
三日ぶりに来てみたら、なんだかモノスゴイ勢いでのびてるね、ココ。
正直、ビビッた。
>>227 >ビシャァァァァァァァァァァンゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
その意味ありげな部屋は内外の音は筒抜けですか?
>>309 >>227に限らず、Neoたんの擬音依存は
マンガに毒されたモノカキの典型的な症状と思われ。
マンガの擬音は実際に文字通りの音が
発していることを必ずしも意味しない。
擬音は音でないもの、つまり文字の発音から
受け取るであろう「スピード感」や「重量感」といった
非言語的感覚を伝えやすくする役割をも果たしている。
つまり、マンガの擬音は使用法において
擬態語との判別が非常に付けがたい。
対照的に、文字媒体の擬音は基本的に「音」
擬音として書かれた文字は、読み手には
断りがない限り実際に発している音として受け取られる。
以上の漫画と文字媒体の擬音の違いを理解せずに
文字媒体に同様の擬音をもちこめば、表現力がなく
幼稚との誹りを受けて当然。
Neoたんの「ザァァァァァァァァァァァァ」や
「ピシャァァァァァァァァァァァァン」は
この漫画の擬音を文字媒体にそのまま
使ってしまっている典型例。以後慎むように。
……わかったかなNeoたん?
311 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/17 17:50
312 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/17 18:25
313 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/17 19:25
擬音に頼る、っちゅーか、そのオーバーな擬音の書き方は、
マンガの影響もあるだろうけど、あ○ほりさ○るの影響もあると思われ。
あの『キャィィィィ(白痴ヒロイン)』も多分そうかと。
Neoたん、活字慣れにライトノベルは有効だけど、も少し作家選びなされ。
>>311 エロに改作してやったぞ。
----------------------------------------------------
アルテミス学園には1000人以上の生徒が
学んでいるというのに、ミサキは誰もいない
廊下を走り続けている。それでも校庭や
体育館では運動部がかけ声をあげているし、
吹奏楽部は音合わせを始めている。
しかし必死に走るミサキにはその声も聞こえない。
「……れか、だれかいないの!」
ミサキは逃げている。逃げながら、痙攣を
起こしかかった横隔膜から助けを呼ぶ声を
絞り出している。
ミサキを追っているのはフォックス。
その顔は苦痛にゆがみ、垂れ下がった右腕を
体からちぎれそうなほど振り回しながら走っている。
フォックスとミサキとの距離は一向に縮まらない。
本来の彼の運動能力なら瞬時に追いつくはずの
ターゲットを、今は視界にとらえるだけで精一杯であった。
「……こンのォっ!」
フォックスの走る足取りは左右にふらつき、
角を曲がるたびに壁に激しく肩をぶつける。
親友のアヤを待たせ、ミサキは教室にあるはずの
レポート用紙を取りに戻る途中だった。昇降口から
左に曲がった突き当たりの階段を二段飛ばしに
登って2階に続く踊り場に登ったとき、何かが降ってきた。
――――――――――――――――――――――
フォックスは暗殺において一撃必殺を信条としている。
それは決して相手を苦しめないなどという
人道的な理由ではなく、あくまで対象を
確実に殺害するための方法論だった。
幸い今回のターゲットは非力な少女、これなら
特殊な武装を用いるまでもない。手刀を延髄に
一発叩き込こめば任務終了、楽な任務のはずだった。
フォックスは屋上からアルテミス学園に進入した。
学園が無人になった前夜に外壁を登って
屋上に潜伏し、あらかじめ入手しておいた
用務員の作業服と目深にかぶった
キャップで変装していたのだ。
フォックスの体格は昨日までの用務員より
一回り大きかったが、フォックスの正体に
注意を払うものは皆無であった。
良家の子女が集うだけあって、この学園は
外からの進入・盗撮などには神経質だ。
自動通報のセキュリティシステムが完備され、
正門裏門とも門番がつけられていた。外からの
進入に完璧な対策をとっているという安心が
学園の人気の一つでもあった。
――警備員が学内を巡回しない理由を知ってるか?
侵入者が起こす問題より、女生徒に誘惑された
警備員が起こす問題の方が多いかもしれないからだ――。
そんな冗談が生徒達の笑いを取れるほどだった。
しかし一度その警備の網をすり抜けてしまえば
内部はまったく無防備だ。
現に今、学園は生徒・教師全員を一時間以内に
殺害する能力を持つフォックスの進入を許している。
女生徒の一人がわざとらしく目の前に落とした紙くずを、
フォックスは事務的に拾ってくずかごへと入れ直した。
「ゴミはゴミ箱へ、だぜ。月代ミサキちゃん」
フォックスはターゲットを捕捉した。
ターゲット殺害までの基地と定めていた
屋上のフェンス越しに、校門から昇降口へと
走ってくるミサキを視認した。
目撃者がいない瞬間を狙っていた
フォックスにとって、アヤとミサトが離ればなれ
になったのは好都合だった。
フォックスは移動先を教室と予測する。
階段の渦の中央に大きく空いた吹き抜けの
最上、四階の天井から自らを強力な
ウィンチ付きのワイヤーで吊る。
この装置を使って踊り場にあがるミサキを
待ちかまえ、殺害後はワイヤーを伝って
最上階まで登って撤退する予定だった。
逃走にかかる時間を最短にするため、
ひいては反抗を目撃される確率を
最低にするための作戦であった。
――――――――――――――――――――
吹き抜けの空気を切り裂いて落下したフォックスは、
ブレーキ代わりの軍手を焦がしながら
ワイヤーから飛び出し、ミサキの眼前に降り立った。
コンマ数秒の最終確認の後、手刀を振りかざして一閃する。
ミサキは状況を理解できず棒立ちだった。
目の前に作業服の男が立ち、右腕を自分に伸ばし
――その腕は肘があり得ない方向に曲がっていた。
「やぁあああああああああっ!」
「ぐぁっ……」
一瞬の沈黙の後、二人が異質な叫び声を同時にあげた。
全力で振り下ろされたフォックスの手刀が
何者かの力によって寸止めされた。
結果、フォックスの右肘が脱臼したのだった。
一種の帰巣本能とでも言うべきか、パニックになった
ミサキは普段の生活の場――3階にある自らの
教室に戻ろうとしている。外への出口へと向かうという
冷静な思考は、先ほど味わった恐怖にかき消されていた。
フォックスはよろめきながらもミサキを追跡し続けている。
常人なら立ってもいられない激痛を感じながら
可能な行動としては驚異的なものだ。
教室に駆け込んでも、ミサキの助けになるものは
誰もいなかった。息を切らせながら辺りを見回し、窓に目をとめる。
「だれか……」
うわごとのようにつぶやきながら、急激な運動と
緊張のために痛み出した足を引きずって窓へと向かう。
窓を開けて叫ぼうとした瞬間、ミサキの口は塞がれた。
「ぶっ壊してやるぜ……なめやがって」
フォックスの目には明らかな狂気が宿っていた。
――――――――――――――――――――
凌辱本編に続く。期待して待て!
319 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/17 20:12
裏進行たんと18禁たん面白い!!
応援するから続き頑張ってくれ!!
321 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/17 20:47
>>1より下手に書くのは、それそれで技量が必要(w
「ミサキちゃん、おそい〜」
アヤは校門近くのコンコースを先ほどから
何度も行ったり来たりしている。ミサキに
待たされ、面倒見の良いアヤもさすがに苛立っていた。
次第に強まる風がアヤの短いスカートをはためかせる。
どこかから男子生徒の口笛が聞こえた。
「やっだ……もう」
スカートを押さえようとすると自然と視線が下を向く。
アヤは黒光りのする大きなブーツが目に入った。
「アヤちゃん……かな?ミサキちゃんから伝言頼まれたんだけど」
アヤは若い男の声を聞いた。
見上げると作業服に身を包んだ大柄な男
――用務員に変装したフォックスが立っていた。
「はい……」
アヤは半歩後ずさった。アルテミス学園の校章が
入った作業服を着ているのは確かだが、目深に
かぶったキャップが顔に影を作っている。
アヤは男からなんともいえない不気味な雰囲気を感じた。
「ミサキちゃんは担任の先生に用事をいいつけられ
ちゃってね。お父様の件だとか。――それで、済まないけど
先に帰ってくれないかって言ってたよ」
「は、はいっ」
アヤは返事をするなり回れ右で後ろを向き、
小走りに門を出ていった。
「逃げなくてもいいのに」
フォックスは右手を垂らしたままゆっくりと校舎に向かった。
――――――――――――――――――――
くぐもったうめき声が強風の中でかすかに聞こえる。
階段室とフェンスの隙間、1m50cmほどの幅の空間に、
その少女は――ミサキはいた。
口の中に焦げ付いた軍手を丸めたものを詰め込まれ、
彼女をフェンスに縛り付ける黒いワイヤーは
手首に痣<あざ>を作っていた。
フォックスは今でこそ冷静沈着で知られる
一撃必殺の殺し屋だ。しかし遺伝子強化手術
<ブーステッド>を受ける以前、彼は男は故意に
生かすようになますに刻み、女は人格を失うまで
無惨に犯す、凶悪な暴行犯だった。
遺伝子改造と薬物投与を持ってしても、窮地に
追い込まれると時に本性が顔を出す。
それでも彼がスコーピオンに在籍を許されるのは、
ひとえにその突出した戦闘力のためだった。
階段室の錆びた鉄扉が力任せに開けられ、
ドアノブがコンクリートの外壁を強<したた>かに叩く
。キャップを外したフォックスが現れ、風に後ろで
束ねた長髪をなびかせる。ミサキが目を見開いて
言葉にならぬ叫びをあげる。
「大変長らくお待たせ致しました――お嬢さん。
人生最後の時を、最悪の思い出で飾っていただきましょう」
何かの司会でもするかのように、フォックスは
ミサキに歩み寄りながら、風に紛れず良く通る声で朗々と語る。
フォックスはミサキの口から軍手を抜き取って投げ捨てる。
軍手が風に飛ばされると同時にミサキが涙声で叫んだ。
「ボ、ボク、なんにも悪いことしてないのに!」
フォックスの蹴りがミサキの耳をかすめ、
フェンスにめり込んでその全体を振動させた。
そのままフェンスに足をかけながら、フォックスは例の調子で話す。
「自分の罪に自覚のないってのは、一番罪なことだなぁ」
フォックスの目がミサキの目を射抜く。
唇の端を下品につり上げ、白い歯をのぞかせる。
「上流階級ってのはこれだからキライだぜ。
お前等は肉体労働者ってものを動物以下に見てやがる。ええ?」
「だ、だから、なんのことだかわからないよ……」
フォックスに睨み付けられ、ミサキは
目を逸らしたいのに逸らすことができない。
「罪状その一!」
フォックスは一歩後退すると左拳を階段室の壁に叩き付けた。
「ゴミはゴミ箱へ……三歳の子供だってこんなことはわかってる」
フォックスはミサキが故意に落とした紙くずを思い出した。
紙には男の筆跡があった――おそらくは男子生徒からのラブレターだったはずだ。
「罪状その二!」
もう一撃の左拳が打ち込まれた。壁に亀裂が走る。
「俺の商売道具の右腕をこんなにしやがって――」
脱臼している右腕をわざとプラプラと動かしてみせた。
フォックスの中で、痛覚はすでに嗜虐の快感が麻痺させている。
「やめてよ……ボク、そんなのみたくないよ……」
すでにミサキは思考を停止し、目を閉じるという
抵抗さえできない。ミサキはフォックスの作り出す
恐怖をただ見せつけられるだけの人形になっている。
「悪いことをした奴は、罪を償うのが義務だよな?」
フォックスはミサキの前に片膝をつき、
前襟をつかんで一気に引きちぎる。
薄い水色の覆い一つだけを残し、
ミサキの胸が風に晒される。
ミサキは叫び声もあげずただ震えている。
「ええ?ごめんなさいって言って見ろよ!」
フォックスは呆然とするミサキの反応が
気に入らない。ミサキの前髪をつかんで
頭を激しく揺さぶる。フェンスに後頭部を
何度か打ち付けられ、ミサキはようやく
フォックスの言葉に従うためだけの意識を取り戻した。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」
ミサキは小声で何度もゴメンナサイを繰り返す。
何に対して謝っているのか、それすらわからない
謝罪の言葉が涙とともにこぼれ落ちる。
「その謝罪の態度は立派だな」
「でもなぁ、ゴメンナサイってのは、口で言うモンじゃねえんだよ!」
ミサキの頭を押さえつけていた左手が
ブラジャーを強引にはぎ取る。背中のホックが
はじけ飛び、ミサキの背中に一筋の血が流れた。
「教えてやるぜ。本当のゴメンナサイの言い方ってやつをな」
フォックスがカーキ色のズボンのチャックを開ける。
凶悪にそそり立った逸物が飛び出した。
――――――――――――――――――――
待て次回!
>>322-325 キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!!
設定をうまく利用できていて素晴らしい!
あんた最強!
自分、エロゲーのシナリオ書き志望なんスけど、
こんなテキストで買ってくれますかね?
あ、ちなみに好きなエロゲーはAIRと恋愛CHU!です。
螺旋回廊とか大悪司とかはダイッキライです。
329 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/17 23:15
>>329 「ちょっと」鬼畜テイストですか……。この程度の描写じゃ
まだまだ商業レベルじゃ甘いってことですね。
「ミサキの顔面にフォックスが蹴り入れて
靴がめり込んでアゴが砕ける」ぐらいやらなきゃダメですか?
あるいは「神経の通ってる生の歯を
一本一本引き抜いてからイチモツを
銜えさせて口内発射」とか……。
う〜ん、全然甘いですね。修行し直してきます。ではまた。
331 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/18 01:08
>>330 えーーーーーっ!?ちょっと待てって!!コレでいいってば!!
ミサキたん萌えー!!!
>>331これでいい……なるほど、もっと殴れと。
スンマセン(w
>>328と
>>330はさすがにネタですってば(w
でも暴力描写は基本的に大好きです。
18禁のエロゲーって暴力表現も結構寛容なので
私向きの分野かなと思っております。もう寝ます。
ミサキたんは当然処女だよね?
335 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/18 01:36
こ、これは、、、ちゅうがくちぇいの1タンには刺激が強すぎるのでは!?
破瓜の瞬間の描写に期待
>>322-325 素直に上手いと思った。
君がまだ就職前の学生だったら、ちょっとショック。内容に(w
暴力はんたーい(w
339 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/18 14:27
>18禁バージョン
君の実力はわかったからもう二度と書くな。
注、これ以上書いた場合削除対象となります。
エロ書いたら削除依頼だったっけか。
なんか、そう考えるとかなりひねったパターンの荒らしだな。
自爆テロというか(w
漏れも暴力はんたーい(w
なんだよ
期待して来りゃ、この程度か
345 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/18 19:46
>>339 官能小説スレがあるくらいだから、削除対象にはならんっしょ?
オ○ソコとか書かない限り大丈夫だろ?(藁)
346 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/18 21:34
既存の作品のキャラをぱくっておいて、自分の作品ネタをネタにされて怒る1たんに激しく萌えた
とにかく暴力はいかんです。
許さんです。
あのね、先生は今日はNeoたんに
お話ししたいことがあって来たの。
ちょっとそこにお座りしてお話聞いてくれるかな。うん。
Neoたん、これは二次創作だよね?
「フォックス」「ステルス迷彩」「ソルジャー1st」「アストナージさん」
あと、いっぱいいっぱいあるね。
どっかでみた固有名詞がそのまま使ってあるから
これはどこから持ってきたかってすぐにわかるよね。
だめだよ、前にちゃんとお約束したでしょ。
どうしてNeoたんが自分で考えた設定や
キャラクターを使おうとしないのかな?
ちょっとアニメやゲームに詳しい人なら、
これはどう考えてもパクリだって言うよ。
二次創作なら最初に断っておかないと、
いっしょうけんめい元ネタを考えた人たちに
とってもしつれいじゃないかなぁ?
はいNeoたん、先生とお約束しようね。
♪指切りげ〜んまん パクったら 針千本つきさす〜♪
349 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/18 23:07
>>348 ようやくそこに、パクリにつっこまれたか。
わかったよ、これからはオリジナリティを出していくよ。
350 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/18 23:17
第十一回「アストナージ」
開発部のオフィスは昼時で人が疎らだったが、
物も言わずムーバブルフレームの俺が入ってくると、怪訝そうな視線が一斉に
突き刺さって来た。
慣れたものだ、気にせずにずかずかと奥の『主任室』と書いたプレートの張って
あるドアに歩み寄っていった。
プレートの下には釘が打ってあって『開けるな!』と書かれた板がぶら下がっている。
嫌な予感がする。 少しの間の後「俺だ、入るぞ。」 と言いドアノブに手を掛けた。
ドアを開けた瞬間、饐えた臭いが鼻をついた。
猟犬よりも高い嗅覚が仇となり頭がクラっとする。
嫌な予感は的中した。 部屋の中は薄暗く、そして臭かった。
「またか、アストナージ。」
この開発部には俺と話をする人間は一人しかいない、開発主任のアストナージ=メドッソだ。
「 いつから掃除していないんだ。」 奥のプラズマワイドテレビを噛り付くように見ている男から帰ってきた言葉は一言
「シィーーーーー。」
やれやれだぜ、どうやらまたタイミングの悪い時に入ってきてしまったらしい。
俺はしばらく待っていようかと思ったが、テレビ画面を見てそんな気分も吹き飛んだ。
夢中になって観ているのは、テレビネオ東京系アニメ『フルーツビスケット』。
まだ、オープニングだ。
「悪いが、俺はそんなに暇じゃない、用があるなら早く済ませてほしいぜ。」
そう言って照明スイッチをつけた。 「あぁ、なんてことするんだい、
これがアニメを観る最高の暗さだというのにっ。」
明るくなってようやくテレビから顔をこちらに向けた男は、無造作に伸ばされた髪の毛と、
無精髭がひどくなっただらしの無い頬をしていた。
勤務時間中にアニメなんか観てる方がおかしい。 「どうせ録画しているんだろ、
後から観なよ。」 そう言われると、アストナージはしぶしぶとリモコンでスイッチを切った。
「いくら、デジタルビデオでも、リアルタイムと同じ興奮は味わえないんだよ、まったく。」
自分から呼びつけておいて、ずいぶんな言い方だ。 「窓も開けるぞ。 換気する。」
外からの光を遮っていたブラインドを上げると、西の空とネオ東京の街並みがよく見える。
こんな高待遇を受けている人間が、仕事部屋をシアタールームに改造していることを、
サソリの上層部が気が付きもしないことを、俺は未だに信じられない。
これが、本当に日本のトップ企業なのか?
「コーヒーでも飲むかい?」 彼は、小型の冷蔵庫から取り出した缶コーヒーを俺にすすめなる。
無言で受け取って飲む。 甘すぎる。 こんな物ばかり飲んでいるなら、彼が最近始めたというダイエットが、
上手くいかないのも頷ける。 何気なく机の上を見ると、カップ麺や空き缶や様々なごみの山ができていた。
これが腐臭の正体か。
「君に渡したいものがあるんだよ。」 そう言いながら、さきほどのごみの山を、がちゃがちゃと探り出した。
おいおい、渡したい物というのは、まさか、その中にあるのか?
俺は一抹の不安を覚えながらも、彼の後ろ姿を、そのまま見守ることにした。
351 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/18 23:39
小説で、メシを食ってくつもりです。
>>350 パクリ天国はやめると自分で言ったんだろ・・・?
>>350 よく読んだら死ぬほど笑った
とうとう吹っ切れたな?
>>352 どの辺が天国ですか?
指摘してみてください。
>>354 実際のアニメの名前をちょっと変えただけでねーか
お前は毎週見てるのか?
>>356 それはパクリとは言わないでしょう。
ドラマとかに出てくる「SOMI」という会社名と同じですよ。
>>357 いやいや、ドラマには出てこないだろ
アニメの見すぎじゃないのか?
359 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/18 23:59
Neoたんさぁ、
小説ってのは自分だけ楽しんでたら意味無いんだよ?
書いてて楽しいのはいい事だけど読者も一緒に楽しませられないと意味無いのよ?
それまで読者がNeoたんの作品を楽しいな〜と思っててもパクリだと
わかったら冷めてしまうよ。
だからパクリはやめようね?
読者あっての小説家さんだからね?
まあ、君の場合はネタ以外で読んでもらうまでが大変だけどね。
18禁タンの続きが見たいよ〜
う〜
それより
>>350の腐臭の正体がアニメを見てハァハァしているアストナージ=メドッソのアレだったら、もっと笑えたのにな
363 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/19 00:10
挿絵を書いてくれる神を募集。
削除するけどね。
>>365 あんたにゃその権限もないし、
削除人がすぐに応じてくれるとも限らんね。
それに俺が突っ込んだのにフツーにスルーしたじゃない。
か、悲しいよ。せっかく突っ込んだのに。
裏進行の人が俺の後に書いたからそっちに目がいったんだろうけどね。
正直15歳の少女というのは萌えな設定だ
長髪で髪の色は黒か青と見た
制服は当然ミニスカートだろうな
身長は150ちょっとくらい?
胸は小さいほうがいい・・・
80未満希望
372 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/19 01:57
>>371 どこに書いてあった!?
正直そういう色は嫌いだ!
>>372 確か
>>105。初登場のとき書いてあったと思う。
あまりに不自然な色だったので何となくおぼえてた。
>>373 若しくはアニメとかなんだろうけど。
でも、活字で桃色とかかれると何か違和感を感じない。
>>375 失敬。
「違和感を感じない」じゃなくて、
「違和感を感じない?」だわ。
えーと、えーと・・・
2、3ヶ月髪の毛きらないでおくと
前髪が目に付かない?
>>378 誤爆したからってそういうのはないだろう・・・
でも禿同
>>368から髪の設定
>>369から制服の設定
>>370から胸の大きさの設定
以上をご提供いただきましてちょっとだけ続きを。
――――――――――――――――――――――――
ワイヤーは横座りの姿勢のミサキを後ろ手に
縛り上げている。フォックスは気絶させたミサキを
左手一本で乱雑に縛り上げた。そのため、手首に
食い込んだワイヤーが細い腕に擦過傷をいくつも作っている。
日頃友人達と短さを競っているスカートからは、
太股の大半が露出している。ミサキはその脚で、
風雨にざらついたコンクリート打ち出しの床に
直に座らされている。
二月でも滅多に雪の降らないこの地方でも、
吹きすさぶ風は容赦なく体温を奪う。
ミサキを震えさせているのは恐怖とそれに劣らない寒さだった。
「まったくセンスのない格好してやがる」
フォックスは亀頭が茎の倍近くもふくれた
逸物をミサキに向けて突き立て、あたかも
逸物が人を刺す刃物であるかのようににじり寄る。
ミサキにもそれは凶器にしか見えなかった。
「頭の悪い女は胸に栄養が行くらしいんだが――」
ミサキの膨らみは同級生の中でも控えめな方だ。
寒風にさらされた先端はいつものピンクを失い、
青紫に変色している。
「脳味噌にも胸にも行かない栄養ってのは、どこに行くんだ?
――そうか髪か、髪に行ってるんだな」
顔に逸物の先端が触れるほど近づき、
フォックスはミサキの髪を指に絡めて掬う。
強風に煽られ続けた結果、ミサキの黒髪は
フェンスに絡みついている。そして今フォックスが
掬った一束は風に翻り、ミサキの頬や胸を鞭打っている。
ミサキの唯一の身体的自慢だった腰までの
つややかな髪も、フォックスは彼女を責め苛む
一つの責め具へと変化させる。
「馬鹿にはこんな綺麗な髪は似合わない。
――毎日毎日汗と血を流して
やっとメシにありつく肉体労働の連中に、
ゴミを投げつけるような馬鹿には!」
フォックスは両膝をついて座り込み、
ご丁寧に揃えてある脚の上に逸物を乗せる。
「あ、熱い……」
ミサキはそれが焼けた鉄棒のように
熱を持っているのに恐怖した。
「馬鹿にはもっとふさわしい髪型ってのがあるだろう」
フォックスは左手でミサキの首を掻き切る真似をする。
ミサキの首にチョーカーのようについた爪痕から
血がにじむ。ミサキに痛みはない。
凍えた皮膚はすでに感覚を失っている。
「この線までバッサリ切って、それから馬鹿な色に染める
――そうだな、ピンクなんて最高だ。馬鹿にはピンクがよく似合う」
フォックスは笑いを押し殺しながら肩を揺すった。
「ピンクには及ばないが、馬鹿には赤もよく似合う。
どぎつい、脂ぎった汚い赤だ――血の赤がなぁ」
犯すのが先か殺すのが先か――
どちらにしても最後には血で飾ってやる。
フォックスの中でどちらも捨てがたい
二つの快楽がせめぎ合っている。
――――――――――――――――――――――――――――
先の展開を考えると、いま犯っちゃうのはマズイのかなぁ。考え中。
一応起承転結で短編にまとめるべくあらすじ書きました。
------------------------------------------------
【襲撃】
連続傷害暴行犯のフォックスは、死より重い極刑として
遺伝子改造と薬物投与による強化人間「ブーステッド」へ
の改造手術を受けた。彼を常時監視する小型情報通信
端末「アンタレス」に操られ、フォックスは製薬と通信の
巨大企業「スコーピオン」の奴隷として任務をこなすようになる。
数々のミッションをこなしてきたフォックスは、アルテミス
学園に通う女生徒月代ミサキの暗殺任務を請け負う。
フォックスがミサキの命を絶つべく振り下ろした手刀は
見えない何かに弾かれ、フォックスはまさかの重傷を負う。
逆上したフォックスはミサキに凌辱の限りを尽くそうとする。
ミサキの純血が散らされようとしたその瞬間、フォックスに
指令変更の連絡が入る。
【偽装】
フォックスはミサキの護衛として新たな任務を受けた。
ミサキはスコーピオン直属の女医ユウナによって
記憶を「処理」され、フォックスを父親の部下の
医学者の卵と信じて疑わない。上からの理不尽な
命令に振り回される境遇を呪いながら、フォックスは
一度は殺そうとした相手への護衛を続ける。
ミサキを見るたびに果たせなかった凌辱の想像が
頭を駆けめぐる。フォックスは満たされぬ獣欲を
フォックスの助手である看護兼性欲処理用の
少女型ブーステッド「メルン」にぶちまけるのだった。
【解明】
フォックスとミサキとメルン。三人は奇妙な共同生活を
続けている。しかし三人の誰もが知らないところで、
事態は静かに進行していた。ミサキの襲撃と
命令変更はスコーピオンの内部対立の氷山の
一角だった。スコーピオンの主導権を握ろうとする
情報部が、製薬部の筆頭株主であり抵抗勢力の
月代敬重への見せしめとして彼の娘のミサキを殺そうとしたのだ。
情報部が海外からの技術協力を得て独自開発した
ブーステッド「トウジ」は、自ら志願して遺伝子改造を
受けた「クリーンな」ブーステッドだ。自らミサキの
暗殺を中止した情報部は、最終調整のための
試験運用を終えたトウジに初任務を与える。
【廃棄】
フォックスが受けた指令変更は、ミサキの命を
救うためではなく、製薬部の象徴とも言える
フォックスをもミサキと一緒に葬り去ろうとする
計画変更のためであった。
メルンがスコーピオン本社に調節のために
外出したその日に、トウジが残る二人を葬る
べく襲いかかる。フォックスは死闘の中で
自らの罪を自覚し、ミサキに懺悔する。
ミサキはフォックスを許し抱きしめようとするが
その瞬間に凌辱の記憶がよみがえる。
フォックスから逃げるミサキを見失い、闇雲に
走り回りながらフォックスは背中にトウジの
太刀を受け続ける。行動不能になったフォックスを
あとに、トウジの太刀がミサキにも振り下ろされる。
太刀を受け止めたのはメルンだった。
「マスターを嫌いにならないで」顔を血に染めながら
メルンはミサキに訴える。防戦一方のメルンに
とどめが刺されようとしたその瞬間、瀕死の
フォックスがトウジに最後の戦いを挑む。
フォックスのワイヤーとトウジの太刀が
激しく切り結ぶ。右腕を故意に太刀に突き刺し
動きを封じた瞬間、フォックスのワイヤーが
トウジの首を切断した。
メルンとミサキに見守られながら、
フォックスはゴミ箱へ行くと言ってその機能を停止した。
-----------------------------------------------
一応こんな感じ。フォックスは改心しない方がいいでしょうか?
>>383の下から二行目は
「ミサキの純潔がちらされようとした」の間違いです。
フォックスの右肘が脱臼した理由も
どこかで説明するつもりです。
388 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/19 18:05
>>380-387 ヒャッホー!アンタ最高だよ!
私的には、フォックスは改心しない方がイイ!(・∀・)
389 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/19 23:15
期待age
今回のアップ分で一章【襲撃】が終わりです。
――――――――――――――――――――――
「まあ、冷たい肉に突っ込んでも萎えちまうからな。
暖かいうちにいただいとくか」
フォックスの指がミサキをなぞる。鎖骨と胸の
合間を伝って臍《へそ》まではゆっくりと、そこから
下は荒々しく体の中心を通過する。ベルトの
バックルをスカートごと内側からつかみ、そのまま
力任せに引きちぎる。
フォックスはバックルが変形したベルトを
傍らに投げ捨てると、ミサキをまじまじと視姦した。
「見ておっ勃つギリギリの発育程度だな」
くびれる余地の少なく頼りない腰、
そしてほんのりとしか盛り上がっていない
恥丘を覆う薄布までもが露わになる。
「やっ……やっやっ」
子供じみた声を出してミサキが泣く。
恐怖に押しつぶされて途切れ途切れに
なる思考で、彼女はようやく自分の
これからの運命を悟るに至った。
――フォックスの脊髄に一瞬電流が走った。
最後の薄布を引き裂こうとしていた
その腕が止まり、大きく目を見開いて動きを止める。
「……畜生っ!」
それは人工の神経パルスである。
フォックスのベルトには左右に合金製の
ホルダーが取り付けられている。
今信号を発したのは、右のホルダーに
差している通信機能付きPDA「アンタレス」だ。
アンタレスはフォックスの脳内数ヶ所に
埋め込まれた生体電源駆動のチップに
制御信号を送る機能を持つ。
今フォックスに送られているのは、呼び出し用の
わずかに痛覚を起こす信号だった。
「覗かれるのは趣味じゃない」
情報部の嶋チーフからの映像通信要求だった。
フォックスは一つ二つと息を吐いてから、
音声限定に切り替えて通信を開始する。
彼一人の行動を阻止するには特殊部隊50人を
投入して成功率60%というシミュレーション結果を
はじき出すフォックスが、唯一逆らえないのが
このアンタレスから下される命令だった。
アンタレス――蠍座の心臓に位置する星に
ちなんで名付けられた、掌《てのひら》大で
130gしかないそのヴァーミリオンのPDAに、
フォックスを生殺与奪する全ては握られている。
「映像をよこしてくれ」
嶋チーフ自らがフォックスに通信するのは珍しいことだ。
「電波状況がよくありません」
通信を開始したその瞬間から、フォックスはいつもの
冷静を取り戻していた。
「……ターゲットは」
嶋の声には焦りがあった。
「現在学園の屋上に拘束中です
――ええ、まだ生きています。あとの処理はお願いします」
「待て!」
制止の命令は極薄のスピーカーでは
再生しきれず箱鳴りを起こす。
「学園では処理しにくいですか。
それでは再開発地区まで運びましょうか。
22時になれば門番も帰りますから、それ以――」
「違う!生かすんだ!」
フォックスの台詞を遮って嶋が叫んだ。
「よく聞こえません」
フォックスは最初の命令で指令の変更を理解していた。
二回の確認は悪戯心から出たまったく
必要のないものであった。フォックスは
滅多にない嶋を焦らせる機会を存分に楽しんだ。
「殺すな!月代ミサキを研究所付属病院まで護送しろ。
護送だ。傷一つつけるな。
もう一回言う。月代ミサキを研究所付属病院まで護送しろ」
珍しい指令変更だった。
しかしフォックスはその理由は考えない。
殺せと言われれば殺し、護送しろと言われれば
護送するだけだ。――もっとも後者の命令を
受けるのは、ブーステッドとなって以来
初めてのことではあったが。
「――了解しました。
では22:00に裏門付近に車をお願いします」
改めてミサキを見ると、虚ろな目を床に落として
拒絶の言葉を細々と繰り返している。
フォックスは左のホルダーから注射器を二本取り出す。
麻酔薬を左腕一本で器用に右肩に打ち、
ミサキには睡眠薬を打ち込んで闇を待った。
――――――――――――――――――――――――
待て次章!ちょっと間が空くかもしれないけど勘弁して。
くそう!惜しい!
あとちょっとで凄まじい陵辱が見れたはずなのに!
>>396そうやって引っ張るのが連載モノの極意(w
>>397 そうと分かっていても残念なのです・・・
399 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/20 06:24
えっちぃな小説は好きじゃないんだが、
18禁たんのは読んでて面白いです。
期待age
なんだかんだ言ってNeoたんの設定にみんな萌えてるのか?(w
と言ってみる。
401 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/20 15:07
sugoi
キャラクターと世界観の設定を煮詰めているので
二章は2,3日待ってください。
例によってキャラ設定の希望などあれば
無理のない範囲で取り入れます(w 好きにネタフリしてください。
あ、Neoたんも頑張ってください。。。
>>404 女に振られるときはたいていそのセリフです(泣)
18禁版さんに期待(・∀・)
陵辱シーンがうまくえがければ何でもいいよ
二章【偽装】
>>394から続く。
――――――――――――――――――――――
黒髪の少女が眠っている。その少女を色の薄い
金髪の女性が見つめている。金髪の女性が窓の
外に視線を移す。北風に雲が流される速度は速く、
力のない太陽が出たり隠れたりを繰り返していた。
少女の眠るベッドは、部屋の窓際の一角に備え
付けられている。壁に埋め込まれた各種の計器と
飾り気のない清潔なシーツが医療用のベッドである
ことを物語っている。壁のボードには医学用語に
混ざって「月代ミサキ」の名前がある。
部屋は気密性が高く窓が鳴ることも風のうなりが
聞こえることもない。単調な音を立て続ける空調機の
ファンが部屋の空気を対流させている。細い髪が
柔らかに広がった金髪が、ミサキの眠るベッドから
流れてきた空調の風にわずかに揺らされる。
金髪の女性は袖のないナース服に身を包んでいる。
着こなしは相当特異で挑発的だ。胸元は大きく
あいて谷間がはっきりとのぞき、膝までの
タイトスカートは量感のある太股にぴったり
張り付いている。顔立ちは肢体と対照的に幼く、
焦点がぼやけたような大きな目があどけない。
ミサキがわずかに動いたのを見て、金髪の女性が
近づいていく。女性に表情は読みとれない。
ミサキと女性との距離があと一歩に縮まったとき、ミサキが目覚めた。
ミサキが目を開けた。彼女の視界は白に
塗り潰されている。白一色の中から次第に
輪郭が現れ、人のフォルムを作る。その頭部に
光に透けてベージュのように見える薄い金髪が見えた。
どうやら女性らしい、とミサキが理解するより早く、
金髪の女性は手元で何かを操作するとミサキに
背中を向ける。
「あの……」
ミサキは首だけを起こして呼びかけるが、
女性はそのまま静かにミサキから遠ざかり
ドアへと向かう。ドアは彼女が手を触れるより
先に外から開かれた。
「ご苦労様、メルン。あなたのマスターの治療も終わったわ。
行ってあげなさい」
ドアの向こうに誰かがいるが、ミサキからは見えない。
メルンと呼ばれた金髪の女性は、静かにうなずくと
部屋から出ていった。
入れ替わりに女医とおぼしき人物が入ってくる。
ミサキはまるで養護担当の教諭のようだと感じた。
女医の服装は乱れたところのないものだが
印象は優しい。丸みを帯びた体を落ち着いた
グレーのスーツが包み、その上にごく普通の
白衣を羽織っている。
「悪い風邪がはやっているわね」
女医は細いメガネに手をやりながら優しくミサキに微笑む。
―――――――――――――――――――――――
二章開始。感想より要望が欲しいです(w
まともな小説書くの初めてなんでツッコミあら探し大歓迎。
412 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/22 00:53
>>1 おもしろくない。
どっかで読んだ気がする。
晒しage
↑え!?てゆーか、遅!!
>>410から続く。
――――――――――――――――――――
地上四階のミサキの病室をあとにして、
メルンは彼女が助手として仕える主人<マスター>
の元に向かう。ミサキの病室では義眼のように
焦点を定めていなかったその目は、下降を
続けるエレベーターの中で意志の光を宿している。
「マスターのところ、行く」
メルンは己のなすべき行動を復唱する。
エレベーターは地下一階で停止するが
メルンは降りない。非常連絡用のボタンを
押してからいくつかのキーを操作する。
エレベーターは表示のない地階に向かった。
メルンは地下三階に降り立った。そこは
廊下や壁、各部屋の作りは病院そのものだが、
他の階と違い病院特有の薬品臭は全くない。
それどころか空気から臭いそのものが
全く消え失せている。無臭の廊下には強力な
空調機の低い音が響いている。
病院は併設された薬物開発研究施設と
この地下三階によって連結されていた。
二つの建物の敷地一杯の地下空間に、
部屋と廊下が網の目をなして広がっている。
案内板と廊下に延びる色分けされたラインが
示すいくつかの行き先のうち、メルンは
赤いラインを辿っていく。治療室へと続くラインだった。
「マスターのところ、行く」
ドアの前でメルンは二度目の復唱をし、
カードキーをかざす。電波で認証情報を伝える
非接触型キーからの情報が読みとられ、
治療室内のモニターには廊下のカメラが
とらえた彼女の顔が映る。
「メルン」
苛立った声がドアの向こうから聞こえた。
電子ロックが外されると同時にメルンは部屋に入る。
そこにいたのは彼女のマスター、フォックスだった。
「来い」
フォックスの右腕は一直線に伸びている。
肘を金属製のギプスで固められているからだ。
ギプスの上から左手を添え、フォックスは
憎しみをこめた目でメルンを見据える。
メルンはその視線に臆するどころか、
大きい目をさらに見開いてフォックスの前に立つ。
銃声のような音があがった。フォックスの
強烈な平手がメルンの頬を打ったのだ。
常人の5倍の筋力を持つブーステッドである
フォックスの平手を受けても、メルンの頬には
腫れすらない。変化といえば打たれた方向に
わずかに首を傾《かし》げているのと、
曖昧に目を細めていることだけだ。
メルンもまた遺伝子強化手術を受けた
人間、ブーステッドの一人なのだった。
ペース遅くて済みません。
次回エロシーン予告!ご要望待ってます(w
420 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/23 23:27
なんつーか、Neoタンはどこいったの?(w
センチメンタルジャーニーだな、多分。
>>418のNeoたん風アレンジ(W
「来い!!!」
俺は腕の痛みにイライラしながらメルンを呼びつけた。
肘のギプスがムレたらしくかゆい。カビが生えたらどうする気だ?
「は、はい……」
コツンコツンコツン。メルンが俺のところに急いで歩いてくる。
これからされることも知らずにいそいそと。カワイイやつだ。
パァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアアンンンン!!
全力で思いっきり力の限り最大出力のフルパワーで
平手打ちしてやった。ユウナのクソババアといい
今回のターゲットといい、どうして女はこんなにムカツク存在なのだ。
生身の人間をこの力で殴ると殺人罪だがメルンは
ブーステッドだから死なない。ラッキー好都合だ。
でもメルンには全然効いてないらしい。チェッ。
424 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/24 14:06
どうしたNeoタンがんばれNeoタン
きみのいないこのスレは、砂糖を入れ忘れた肉じゃがのようだ
半年くらいは楽しめると期待していたんだが……。
もう終わりですか?
426 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/26 12:13
終わらせるものかっ!!
age!!
Neoタンは今年高校受験のため、一年間休載します。
age!
ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンあげ。
自分には思いつきませんでした。ブベヒャァァァァァァァァァァァァン!
てか、ちゃんとした文章かける人はハッキリいって面白くないよ。
あ〜あ、もっとすごい人は出てこないのかな…。
430 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/27 22:34
おたく板で居場所訊いたんだけど、あっちにも最近来てないそうだ。
ホントに受験くさいな…。
431 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/28 02:47
age
432 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/28 03:22
NeoとRio
韻を踏んでるな。ワード数も同じだし。
二人は仲良くなれるだろう。。。
神の祝福あれ。。。
Neoタンは人一倍精進する気はあるみたいだね
文章が下手でもその気持ちが大事なんだよ
いや、偽善じゃなくてね
常に物事に対してやる気がある奴はどんな分野でも成功するってこと
とか言ってみるテスト
テストってなんだよ。
435 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/01 15:07
でもあいつ、人の言うこと聞く気ないだろ。
436 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/03/03 04:23
ALL<
いやーお久しぶりです
さて、寝よう。
438 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/03 15:41
みんな!
いくら用済みとは言え、本家Neoたんにちゃんとレスしれ!!
439 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/03 21:53
Neoたんが好きだぁぁぁぁっぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁっぁぁぁ
Rioタン…懐かしい響きだ。
Neoさんの新連載はココですか?
442 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/04 11:10
Neoタンの連載が読めるのは2ちゃんだけ
443 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/03/04 15:02
「作者の言葉」
ココ2週間ばかりとある事情でPCを使えなかったので書き込みがしばらく
できませんでした。
別に精神病院に入院していた訳ではありませんので心配しないでください。
それと毎回読んでくれてるみんな、ごめんネ!
それと休んでる間に増殖した18禁、正直ウザイです消えてください。
ルナ・バーストは21世紀のチビッ子達に読んで貰うためにつくりました。
言わば平成の桃太郎的な作品なのです、それを下品な文章で卑しめられるのは道徳心の著しい欠落であり
正義に反しています、私自身本当に腹がたっています。
それとこれからルナ・バーストを描いて行くにあたって心配ごともあります。
はたして、この壮大なスケールを持つ作品を文章の羅列だけで十分伝える事が出来るでしょうか?
できるなら映像化したいです。
代々木アニメーション学院(通称YAG)にでも通ってマンガ家目指そうかな?などと考えています。
読者の皆さんはどうお考えですか? 意見をお寄せください。
445 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/04 16:26
本気で言ってるのが怖いね。
取りあえず君自身で完結させた上で、虎の穴に出したら?
446 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/04 16:47
これネタじゃなかったのか…。
447 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/04 16:58
>446
ネタです。Neoたんをこの世に存在せしめたことこそ大いなる主のネタであります。
448 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/04 17:04
>>443 すげぇよ!!マジすげぇよ!!あんた!!
ここまでいくと、もはや神。
内容はともかく、今これだけの発言できる人って少ないよ?
彼は何かの芽なのかもしれない。
むしり取るのはやめよう。
見守ろうよ。
萌々木アニメーション学院へみんなで行こうYO!!
プロより同人ってことネ
453 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/03/04 22:43
第十二回「銃(ガン)」
「あった。 これだよフォックス。」
そういってアストナージが差し出したものは、アニメの絵が描いてある紙袋だった。
この中に今回の発明品が入っているのか? 毎度の事だが彼の発明品はたいして役に立たない物が多い。 前にもらったレーザー缶切なんて、ほとんど暇つぶしに作ったようなもんだし。
「今回は、役に立つ物なんだろうな? 前のレーザー缶切みたいなもんだったらホントに怒るぜ。 だいいち俺、缶詰食わないし。」
「そう、あせるなよ。 今回のは我が開発部が総力をあげて作ったスグレモノだよ。」
そうだといいが。 開けてみるまでは何が出るかわからないからな。 そんな事を思いながら、内心ドキドキしながら紙袋の中身取り出してみた。 手触りはゴツゴツして硬い、だがなんとなく触った事があるような気がした。 この形は、銃?
「ベレッタUか。 この銃を改造したのか?」
慣れた手つきでその銃を持つと、アストナージにむけて軽く構えてみた。
「がっかりしたって顔だね。 だけど結論を出すのはまだ早いよ。 発明品は銃の中に装填されている弾だからね。」
アストナージは得意げだ。 弾にどんな仕掛けがしてあるのか考えてみるか。 なにせ人間の敵には銃はまだ有効だが、それ以外の敵にはまったく通用しないからな。
「相手に向かって追跡していくリモコン弾とか?」
「フォックス、開発部の力を侮らないでくれよ。 僕がそんな役立たずな物をわたすためにわざわざ君を呼ぶわけないだろう。」
いままで役立たずなものをもらうために何回ここを訪れたことか。 という言葉は心の奥に閉まっておいた。
「名づけて、劣化ダイオキシン弾。 ペンタゴンでさえ開発できなかった弾だよ。 この弾の中には特殊に加工したダイオキシンが入っている、
命中すればこの間生物化学部が復元させたブラキオサウルスだって一発で即死さ。」
俺は『すごいじゃないかアストナージ。』という言葉を飲み込んで、ダイオキシンというところに疑問を感じた。
ダイオキシンは環境にも深刻なダメージを与える、こんな殺伐とした仕事をしている俺は、
せめて地球にはやさしくしようとしているのに、それさえも会社は許してくれないというのか?
しかもダイオキシンは俺の体にまでダメージを与えるぞ。
「ダイオキシンときいて驚いたかい? でも大丈夫。 ナノ工学で原子の粒をちょこっといじって
環境に無害な有機ダイオキシンを開発したのさ。 そこが今回の発明の一番のネックかな。」
「そうか、見直したぜアストナージ。」
「当たり前さ、僕は天才だからね。 でも弾は15発きりしかないんだ。 慎重につかってくれよな。」
「それじゃ、これはありがたく使わせてもらうぜ。」
そういって俺はこの臭い部屋を出た。
アストナージはフォックスが部屋のドアを閉めてから少し経ったあと、誰にともなく独り言を言う。
「ホントはそれ、君の為に作ったわけじゃないんだけどね。」
>>453 ダイオキシンは徐々に人体に影響を与えていくものだから
即死はいくらなんでも大げさ
いくら体に悪いからってねえ。
せめて硫化ペプチドスカドミウムとか3酸化メレフィリスベリリウムとかさ、
すごそうなもんデッチあげろよ。
つーか、ダイオキシンで即死してたら焚き火で死ぬ(笑)。
含有量にもよるが
特殊なダイオキシンつかってるんだよ
これぞ未来の力
SFの力
ご都合主義の力
460 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/05 01:42
SFに創作科学はつきものだけど、流石にヒドイなあ。
本気で小説やシナリオで食っていきたいんなら、
もっと色々な本とか(哲学とか心理学とか、
Neoたんの場合はそれこそ2chの科学板でも良いわけだ。)を読んで、
物語にちゃんとした土台を作らないと無理だね。
まあ、その前に日本語を勉強しろってツッコミはあえてナシでな。
Neoたん・・・劣化ウラン弾の劣化って何のことかわかってないんだね・・・ラヴリー
462 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/05 09:08
皆様、初めまして。
私は某出版社の編集部に所属するTと言う者です。
皆様も充分に承知しているとは思いますが、Neo様は大変将来有望であり今の世代では十指に数えられる程の希な才能があると業界は注目しているのです。
そこで、我が社は新プロジェクトとしてネット作家の作品を連載する月刊誌「ネットライターズ」の創刊を決定しました。
Neo様、どうかネットライターズの看板作家として我が社と契約してください!!
あなたの作品にはこの世界の子供達にたりない大切な物があるのです!!
それは「夢」、「希望」、「冒険」。
どうか御決断を!!
子供達の為にあなたの作品をネットライターズで連載してください!!
とか言ってみるテスト。
癌ときたか
465 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/05 11:28
こんな殺伐とした仕事をした仕事をしている俺は、せめて地球に優しくしようとしているのに・・・
って所は吹き出しました。
まるでギャグ漫画のセリフですな・・・
466 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/05 16:11
フォックスは次回作で大盛りねぎだくギョクを頼むに2000ペリカ
電波板では好評だね。漏れの見込んだとおりだ!!
468 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/05 17:27
ネットライターズ?
net + intra = netra (広域網なのに小さな世界にいる)
itai + ers = iters (痛い人たち)
ですか。
>>465 吹き出すのはいいんだけどさ・・・・・・
その文どこにもないよ・・・・・・・・。
>>467 どこのスレでヲチしてる?
471 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/05 19:32
>>469 453の下から15行目辺りの周辺にあるYO
>>469 「仕事をした仕事をしている」
こんな風に書いてあるから見つけられなかったのでは?
漏れは自分のミスにさえ気がつかなかったのか......
申し訳無いので逝ってくるYO
なんだ?
ネットライダーズって。
ヽ(`Д´)ノコンバンワ!
476 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/06 02:59
ねえねえNeoタン、今更誰もつっこまないかもしれないし、
他に突っ込み所満載なんだけど、敢えて言うね。
>そこが今回の発明の一番のネックかな。
「ネック」の使い方間違ってるよ。
ネットライダーズとか気にしてる場合じゃないよ。
やっぱり18禁バージョンに期待age。
477 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/06 03:53
スレッド「週一連載連続小説[ルナ・バースト] 」は驚異的な小説だ。
小説「ルナ・バースト」は劇中劇に過ぎず、実はリアル厨房センスでもって
周囲の2ちゃんねらーから大いに注目を集める(顰蹙を買う)ことで、
結果的にカキコを誘いレスを伸ばしていく過程が克明に描写される
史上例のないスレッド型前衛小説なのだ。
問題は、作者自身が作者であることを自覚していないという異常な事実……
これは、超天然作家にして自称天才Neoたんの驚くべき偉業だ。
などと勘ぐりたくなったよ。
Neoたんの知識や論理性のレベルから推し量って、この皮肉な解釈を
理解してもらえる確率はゼロに近いが……こりゃ、多分死んでも治るまいな。
>>457>>459なんざ、消防を通り越して、要望かNEW次なみの屁理屈だ。
ウソやご都合主義も、説得力のあるなしって面で差が出るんだぞ。
478 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/06 06:31
Neoお兄ちゃんへ
お兄ちゃん!!
探したのよ?
どうしてこんな所でこんな恥ずかしい事やってるの・・・?
お兄ちゃん、お願いだからもうやめて。
私はお兄ちゃんのこんな姿はみたくないよ。
お兄ちゃんは自分の事を天才だって言うけど、それは違うの。
所詮は妄想でしかないの。
お願い。
先生も心配してるから早く病室に戻ろう?
最後にお兄ちゃんにつきあってくれた皆さん。
ありがとう。
そしてごめんなさい。
お兄ちゃんが退院できたらまた来るから、
その時はお兄ちゃんと遊んでくださいね。
じゃ、お兄ちゃん。
一緒に病室に帰ろうね。
えっ!
「ネック」の使い方間違ってるの?
ウソー!
481 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/06 15:43
目だ!
目を狙え!
482 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/06 21:17
Neoタン、あまり妹さんに迷惑かけんなよ(藁
今まで静観してましたけど、面白いですねえこのスレ。
>>481 とても笑いました。
>>479 辞書に載ってるよ。と親切にマジレスしてるんでsage
書く前に辞書と百科事典をちゃんと引いて推考しような<Neoタン
しない方が面白いのは確かだけど(笑)。
Neoタンって荒木飛呂彦っぽい
お兄ちゃんは私の手の届かない所へ逝ってしまいました。
そう、神の領域です。
誰もお兄ちゃんを止められない。
もう後には戻れない。
私には見守ることしかできないけれど......
お兄ちゃん、いつかは解ってくれるよね?
>>486 妹っていうイメージと、「解って」という画数の多い漢字が合わない
ような気がする。素直に「わかってくれるよね?」でいいと思った。
488 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/07 06:54
初めてこの板に来た、通りすがりの者です。
このスレの1の厨ぶりにワラタ。
1よ。リアル人気作家になるのは無理だろうけど、2ちゃんでは人気作家でいられるよ。w
なぞなぞを思いついた。
「切っても切っても切れない野菜ってな〜んだ。」
正解者一名にルナバ限定グッツを進呈。
>>487 私なんかにレスが頂けるなんて感激です。
そうですね......イメージを守る為にあえて漢字を使わないのも有効なんですね(^^)
>>お兄ちゃん
家族の縁が切れる前にもう一度自分を見つめ直してください。
491 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/07 19:14
温野菜
「グッツ」とかいう物体欲しい
>>491 ちっきしょー、まさか「ごきげんよう」を観てるやつが他にもいたなんて。
グッツとは?
1.ルナバ下敷き
2.元ネタ全集
3.Neoタンの毛
さあどれだ。
>493
スマンがちがう
ごきげんようはもう2年程見て無いし
4.今よりも面白いNeoタン
5.Neoタンにしか見えないお友達の妖精さん
>>496 ならば491に面白いネタをそえて尻毛を送るのだ。
頭髪などの他の体毛は却下。
こんなところで500getするのも何だがget。
Neoたん、今後も天然でもっとわろかしてくれ。
501 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/03/09 13:35
第十三回「ミサキの朝」
月曜の朝、俺は今、松の木の上にいる。 それも月代邸の広い敷地の中にある高い木だ、ここからは屋敷の正面玄関がよく見える。
距離はざっと50メートルくらいか? よく刈り取られている芝生からは白い霧が出ているが視界には問題ない。
ギィィという音がして重たそうな扉が開く、この屋敷の使用人が扉を開けたのだ。 会話を聞くために耳に意識を集中させる。
「いってらっしゃいませ、お嬢様。」
その次に勢いよく小柄な少女が飛び出てきた。 この屋敷の令嬢、そして指令で護衛対象となった月代ミサキである。
「いってきまーふ。」
口にはトーストをくわえていた。
「モグモグ、今日も遅刻だよ〜。」
桃色のポニーテールを風になびかせて走る姿はどこか幼さを感じさせるものがあった。 門のあるこちら側に近づいてくる。
この松の木の上はミサキからは丸見えだが、見つかることはない。 なぜならミサキには俺の姿は見えないからだ。
この、光をねじ曲げる光学迷彩処理を施された、特殊なコートのおかげで透明人間になっているせいで。
ミサキが松の木に差し掛かるとぴたりと足を止めた。 なぜとまる? そして木の上を不審そうに見上げているではないか。
どういう事だ?
「モグモグモグモグモグモグ。」
まるで俺のことが見えているとでもいうようにそのまま上を見ている。 そしてトーストを食べている。
「モグモグモグモグモグモグ。」
まだ食べている。
「モグモグゴックン。」
やっと全部食べ終わると苺ジャムがくっついた口でこういった。
「だれか、そこにいるの?」
俺は、彼女の無垢な真紅の瞳に、ただ怯えた……….。
台詞じゃねー
503 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/09 16:26
Neoタン、マジレスね。
モグモグっていうのはオノマトペアだよね。ゴックンも。
オノマトペアっつのはようするに擬音語のことだけど、セリフでそれ使うときわめて
漫画チックになんのよ。
……モグモグじたい最近は漫画でさえギャグにしか使わないしね……
504 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/09 17:27
ルナバは新感覚感動超大作なんだよ。
つまり、我々常人には理解できない凄い事をNeoたんは「モグモグモグモグ」や「モグモグゴックン」の所で表現してるのだよ。
多分
さすがNeo先生、今回も飛ばしてますねえ。
自分も見習おう。うまくなるばかりが創作じゃない事をいつも教えてもらってます。
>>503 ガーン!
そうだったんだ、知らなかったYO。
>>506 あああ、気にしなくていいんだよ。そんな事知ってもしょうがないんだよ。
むしろ徹底して使いましょう。てか好きに書けばそれで面白いんだよ、Neo先生。
漫画だろうが、文学だろうが、面白ければ容赦なく使う。
日本語の最先端を切り開いている作者には、まさに天才の称号がふさわしい。
503なんかは、見事にNeo先生の手のひらの上で踊らされてるんじゃないか?
俺も、続きが気になって気になって仕方がないぞ!
おーそうだったのか。なーるほどなぁー。
でも私嫌いだから漫画チック。
>>508 素晴らしい、見事に見抜いていらっしゃる。
511 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/10 11:34
頭が悪いということがこれほどの個性に成り得るとは…。
世の中わからんものだな。
中途半端に出来がいいと、かえって自意識が邪魔する事もあるからね。
常識をどこかで超えていかないと物書きとしては難しいよね。
そうだね。
514 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/10 21:33
ダイオキシンはサリンなんかより遙かに強力な毒性をもってるはず。
たしか数百倍とか・・・・・もう遅い?
>>514 サリンの2倍、青酸カリの1000倍じゃなかったか?
>>515 急性毒性ね。
まぁ、本人は知らなかったようだけど。
種類によって毒性は違うから絶対の数値じゃないけど……。
弾の毒性がどんなに強くともベレッタじゃ火力が足りないような気が。
そのへんどうよ?Neoたん。
きっとこの組織には
肌の弱いブラキオザウルス暗殺依頼とかが結構来るんだよ。ルナバだし。
>>518 特殊なベレッタつかってるんだよ
これぞ未来の力
SFの力
ご都合主義の力
よく読んでください、ベレッタじゃなくてベレッタUですよ。
522 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/11 20:57
>>521 ベレッタってのはM1951とかM84とかM92というような名称なんよ?
その流れでいきゃあM104とかになるのが普通だろ。ベレッタUってなんだよ。
もしや制式拳銃という言葉も知らぬのだろうか。
いいじゃん、ベレッタU(仮)は名もない50口径ハンドガンのカスタムって事で。
名前はアストナージの趣味なんだ。きっと。
人間外用って聞くとやはりアンチマテリアルライフルとか無反動砲のほうが…
って思い浮かぶけど、いいんだよ。うん。
そういうもんなんだから。
常識的な理屈が通用しないところが読んでいて辛い。
作者が「読者の予想を裏切る」ことと「デタラメ」を混同しているのが
余計に辛い。
用語解説『ベレッタU』
兵器開発の大手ブローニング社が2003年に開発したハンドガン。
詳しくは超伝導加速ユニットが組み込まれた小型のレールガンである。
見た目も未来的でスポーティーになり、威力は44口径のマグナムを超える。
レールガンの小型化に成功した、初めての銃である。
サソリのソルジャー隊員の標準装備。
>525
>威力は44口径のマグナムを超える。
どうでもいいけど超伝道でも反動は減らないんですよ?
何のためにハンドガンなってるの?
すごくストローク短いですよねぇ!?おい!?弾どうやって加速するんだ!?
つーか2003年に小型化できてたら笑うぜ〜
しかもブローニング社って名前出しちゃってるよ、おい!!
なんかよぉぉぉぉ〜興味でてきたぜぇぇぇぇオレはよおおおおぉぉぉ
読ませてもらうよ最初からよおおおぉぉぉぉ〜
また質問するからよろしくな
>30
>地上500階建ての高層ビル、スコーピオンタワー
高い………高いなぁ………
いま世界最高の高さのビルは450Mなんだぜ〜
107階建てだしよぉぉぉぉ〜
コンクリートで2000M級のビル建てるのは無理がねぇかなぁ〜
よかったら何でできてるか教えてくれ
>79
>景色に飲み込まれて見えなくなる、ステルス迷彩機能だ
どういう技術なの?
後ろの景色を見せるわけですか?
じゃあ、相手がふたりだと通用しないよね?(意味わかる?)
225 :名無し物書き@推敲中? :02/02/16 22:23
>>222 >>220からの続きとして話がそれてないか?
主張だの風刺だのではなく
文章形式の話をしていたと思うのだが。
226 :Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/16 22:24
>>224 なるほど、なんとなく解った気がします。
これから作品に繁栄させていこうと思います。
227 :Neo ◆GoP0V9Oo :02/02/16 22:26
第九回「人類覚醒計画」
ビシャァァァァァァァァァァンゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
窓の外はひどい雨と雷が吹き荒れていた。
わかってないと思いまーす!!
こんな面白いスレがあったんだ!
>>529 雷さまが吹き荒れていたんでしょうね。
531 :
(┐´∀`┌)tyomeOKa:02/03/13 01:44
スレを読んでてなにげにドグラマグラを思い出したYO!
……………ブウウーーーーーーンンンーーー
ーーーーーンンンン…………………。
>>453 >「名づけて、劣化ダイオキシン弾。 ペンタゴンでさえ開発できなかった弾だよ。 この弾の中には特殊に加工したダイオキシンが入っている、
>命中すればこの間生物化学部が復元させたブラキオサウルスだって一発で即死さ。」
>俺は『すごいじゃないかアストナージ。』という言葉を飲み込んで、ダイオキシンというところに疑問を感じた。
>ダイオキシンは環境にも深刻なダメージを与える、こんな殺伐とした仕事をしている俺は、
>せめて地球にはやさしくしようとしているのに、それさえも会社は許してくれないというのか?
>しかもダイオキシンは俺の体にまでダメージを与えるぞ。
>「ダイオキシンときいて驚いたかい? でも大丈夫。 ナノ工学で原子の粒をちょこっといじって
>環境に無害な有機ダイオキシンを開発したのさ。 そこが今回の発明の一番のネックかな。」
スゲーよな。まったく。
結局このダイオキシン弾体に悪いのかどうなのか。
そのまま読むとこれほど前後矛盾する文も珍しいと思うがね。
まったく後世に残したい名文だね。
ひょっとしてこれが新感覚小説?
なんかモテモテ王国の武器みたいじゃなー。
そのうち男のY染色体を攻撃する毒薬でも
作り出すのかにゃー?」
「いってきまーふ。」
>口にはトーストをくわえていた。
>「モグモグモグモグモグモグ。」
>まだ食べている。
>「モグモグゴックン。」
読了しましたぜ。NEOたんの書いてるところ案外少ないのね。
がっかりがぜぇ………このおれはよぉぉぉ〜
いちいちつっこむと別スレが必要だからここまでにしとくよ。
けっこうあれだな。NEOたんは可愛いやつだな。
これからも読むことにするぜ。
マシンガンみたいに句読点打ちまくるところも慣れれば、
文章みたいに見えなくもないしな。
ま、これからもがんばってくれ。楽しみにしてるよ。
PS
>これは、心をもった人造人間と不思議な少女の愛の物語である。
NEOたん。一行目でネタばれはいけないぜ。でも愛してるぜ。
>>532 本当だ、気付かなかった。
弾があたった相手にだけ有害なんだよ。 たぶん。
>>534 俺も愛してるぜ。
536 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/13 16:54
混合なんとかとNEOは同一人物か。
>537
同一かも。文章が壊れてるから似た印象をうけるのかもなー
>>524 当たり前のことを書かないように。
面白いことを書きましょう。ボケ殺しのつっこみはやめろ。
NEOたんが書く気なくしたら責任とってくれるわけ?
俺はある意味楽しみにしてるんだから頼むよマジで。
この頃、作品を創り出す事の苦しさが解ってきました。
産みの苦しみって言うんでしょうか?
やっぱり良い物を創り出すには苦しみが必要なんですね。
Zガンダムを嫌々創ったトミノ氏の気持ちってこうだったんだぁ。
>>540 気のせいだろ。
これ創るのが苦しい?
ありえんね。
>541
気持ちはわかるがまあ、そういうなよ。
543 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/03/14 21:26
第十四回「エキセントリックデイ・イン・ザ・サイバー」
この女、俺の姿が見えているとでもいうのか?
未だにミサキは木の上を興味深げに見ている、いや観察しているのか?
「なーんか、感じるんだよなぁ、キュピピピーンって。」
感じるだと? まさか直感的に俺の精神波長を感受して…..。
イヤ、それは考えられん、ミサキが俺と同じムーバブルフレームでない限り………………
..どうする、考えろ、考えるんだ。 そうだ、無線だ、メイリンに意見を聞いてみよう!
ヒィィィィィィィィィン
自分にしか聞こえない超低周波が鳴り響き無線機が起動する…くっ来るぞ、回線開けっ!
ギィュゥゥゥゥゥゥゥゥン
脳内に電波が満たされる…そして今、精神がメイリンと繋がる!
良く音が反響する空間で発したようなメイリンの声が聞こえた。
「どうしたの、フォックス?」念で答える俺。「ミサキに見つかりそうだ、
どうしたらイイ!」
俺の問いにメイリンは答えず違う念を送ってきた。
「そんなことよりフォックス、精神波長が乱れているわ、落ち着いて。」
俺の精神が乱れているだと? ちがう…乱されているのだ、あの女に……
「俺の精神を乱しているなァァァ、貴様ァァァ。」 はっ! 思わず声が!
気付いた頃にはもう取り返しがつかなかった。 精神無線をこんな所で使うから、
志向がついアグレッシブにィィ。「誰なの、怖い感じがするよぅ。」 メイリンが追伸を…
「何を怒鳴って…..ピィキッ」ああああああ、もう回線を切る! 熱が引くように俺は正常になる。「やっぱり、そこにいるんだね?」 月代ミサキ…..危険だ!
もう姿を隠すのは無理と判断した。 光学迷彩を解く。
544 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/03/14 21:33
作者の言葉
第十四回。 ルナバにとっては一つの転機ですね、というよりこういうのが
書きたかったんです、僕の目指す新感覚小説はこんな感じですね、30%くらい
新感覚ですね、「読みにくい」という人もいるでしょうが、精神を鋭敏に
して速読してみてください、かならず作品のなかに流れる風のようなものを
感じる事ができることでしょう。
545 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/14 21:37
546 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/14 23:00
>>544 感じとれました...
まるで夏のそよ風のように心地よく、一瞬で過ぎ去って行く風を。
この風は必ずや文学界を変える風になります!!
頑張ってください!!応援してます!!
547 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/15 00:19
>>544 つまり松田聖子の類似品だと、キュピピピーンと感じろと、
そうおっしゃりたいのですな。
548 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/15 00:30
>>544 つまり長嶋茂雄の類似品だと、ドガッと感じろと、
そうおっしゃりたいのですな。
>「俺の精神を乱しているなァァァ、貴様ァァァ。」 はっ! 思わず声が!
DIOですか?
>どうする、考えろ、考えるんだ。
トーマスですか?
なんか開き直って、電波入れてるところなんかかわいい。
でも台無しじゃん、正体現しちゃダメじゃん。
「本を書いてみないか?」
私が同僚の河本にそう言われたのは2月の初めだった。
河本はいつものように勝手に珈琲を飲み始め煙草に火をつけた。
私は溜息をひとつしてから言った。
「それはなんの冗談なんだ?」
この男はいつも唐突に話を始める。私の困惑の表情をひとしきり眺めてから
河本は言った。
「社長がな自伝を出すんだそうだ。で、誰か文書を書くやつを探してるんだ」
「そういうのは自分で書くものじゃないのか?」
「そうとは限らないよ。芸能人の本を見てみろ。やつら自分が出してる本を読んだことも
ないと思うぜ」
「だからといって僕に白羽の矢がたったわけが分からないよ。普通、プロをやとったりするんじゃないのか?
俺は建築以外に取り柄のない男なんだ」
「詳しくは俺も知らない。ただいつもお前が書く企画書の文書なんかが
社長はえらく気に入ってるって話は聞いたよ」
私はつい河本の言葉に赤面してしまう。背中がむず痒い気持ちにさせられた。
「いや・・しかしだね。あんなものは、そう・・書くべきことが決まっている書類だ」
「社長の自伝だってそうさ。自伝ってそういうものだろう?伝記といえば桜の木を折ったのは誰だったかな」
「さあ、ワシントンじゃなかったかな」
「そうだったかな。あんまりつまらないんで忘れてたよ」
「おいおい、話をそらさないでくれよ。僕に文書なんか書けないよ」
「社長に言うんだな」
河本は意地が悪そうな笑みを見せながらオフィスから出て行った。
河本が使った空のカップを眺めながら溜息をついた。
なぜ私が・・
気の弱い私は社長室で簡単なプロフィールをもらい、長々と自分の生涯を
語って聞かせてくれた。断るつもりだったが無駄だったようだ。
私は肩を落としてオフィスに戻る。
(文章か・・)
思えばそれほど真剣に文章について考えたことはなかった。
しかしながらいい機会だ、とはとても思えない。
しかし上手く機嫌がとれれば悪い話にもならないだろう。引き受けてしまった
仕事はやり遂げなければならない。それが企業人というものだ。
パソコンに電源を入れる。さすがにこいつがなければ
とても引き受けることはないだろう。そしてワープロソフトを立ち上げる。
しかし書き出しが何も思い浮かばない。
(書き出しというものは・・)
デスクの引き出しをひっぱり出して文庫でもないかと捜してみるが当然仕事場に
そんなものがあるはずもなく、頭を抱えた。だがすぐそのあとモニタを見つめて
いて閃く。
(2chにたしか「創作文芸」というカテゴリがあったな)
普段は建築の掲示板を覗くぐらいしかつかっていない2chをブラウザで開く。
「建築」関係のスレッドより多少くだけた感じのスレッドタイトルが並んでいる。
タイトルを眺めると妙に私の気を引くスレッドがあった。
>33: 週一連載連続小説[ルナ・バースト] (552)
私はそれをクリックし、読んでみる。
>これは、心をもった人造人間と不思議な少女の愛の物語である。
> プロローグ
>ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
こんな書き出しでいいのだろうか?
これなら確かに私にも書けそうな気がするが・・と言ってみるtest
>>552>>553 うわー、一人称がセリフ内で違っちゃってるYO!!
書き込み欄に直接書いたりすると駄目ねぇ
555 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/15 05:58
イン ザ サイバーってどんな英語やねん?
サイバーは形容詞だ、ゴルァ!!
何より、誤字が多すぎ。
「作者の言葉」
「人間の脳ってまだまだ解らないことが多いじゃないですか?」
こんな事をもう一人の自分が言っている。
「それってどういう意味だい?」
俺は答える。
「つまり新感覚というのは、人間の脳の未知なる部分を刺激することで、普通の
文章を書いていてはこれは達成できないと思うんですよ。」
「ああ、俺もなんとなくニュアンスは解るぞ、ただ自分でも触れたことのない部分を
どう表現すればいいんだ?」
「そこなんですよ、自分にもわけのわからないものが他人に理解できるわけないじゃ
ないですか。」
「つまり自分でもわけのわからないものを創れと.....。」
「だいたい文章なんてものはいつから基本形が出来たんでしょうね、BCの頃はもう
人と人とのコミニュケーションはとれていたわけですから。」
「今までにない情報伝達の媒介の形式をとるか?」
「それですよ、だいたい今喋っているこの形でさえ古い形式とは少しは違って
いますからね。」
「要はインスピレーションだな。」
「そして料理を作るように最後には何かしらのエッセンスなりオチなりをくっつけて
やればいいんですよ。」
「解った、やるぞ。」
「エンパイヤーステートタワー!」
「デジ・エンテレケイヤー!」
Fin
>>556 ははは!!最高だなNEOたん!!
自分で自分にインタビューしちゃってよおおお!!
でもそりゃもう村上龍がやってるけどなぁぁぁぁぁ!!
よく読む作家のところに名前があるから真似したのかよおおおおお!!
パクりってのはよう、すぐバレんでぜぇ〜!!
でもこんなことやってる暇があるなら面白小説ウプしなきゃだぜぇ!!
ワラタ
コレを読んでいたお陰でゾアハンターが10倍面白く感じました!!
Neoタン アリガトウ!!
むりとはわかっちゃいるけど、どうにかならんのかね?
>「つまり新感覚というのは、人間の脳の未知なる部分を刺激することで、・・
なんか、本当にジョジョ第一部みたいなこと言ってんな、キミ。
563 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/16 12:11
NEOたん続きキボンヌ
シュールって何だろう?
Neoタン新作まだぁ〜?
ところでルナバグッツって結局どうなったんでしょう
イラスト:CLAMPで
カラー直筆イラスト&サイン入り色紙欲しいです。
あ。イラストとサインはNeoタンじゃなくてCLAMPのね
>>566 CLAMPのサインが欲しいか?
まあ、Neoタンの貰っても困るけど……
表紙イラスト:CLAMP
挿絵:あかつきごもく
とかじゃねーの?
( ´,_ゝ`)プッ
569 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/03/17 22:31
「作者の反省」
なんか第十四回のあたりとか失敗しました。あの時の自分どうかしてたのかな?
悪い薬でもキメていたんでしょうか? 小説はちゃん推敲しないとだめだと思いました。
ところで「推敲」ってどう読むの?
570 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/03/17 22:36
第十五回「朝に出会う二人」
カァァキュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンン
まだ頭の中に響く電子音、視界も少しブレる。 こっちを生半可でない勢いで
見上げている少女は蒼い閃光と共に現れた男を見て何を胸に抱くのだろう?
いや、そんな事はどうでもよいのだ、今重要なのは結果ではなく真実であり、
現実ではないのだ。
「キミは、誰? どうしてお庭の木の上にいるの? さっきの恐い声はキミがだしたの?」
とうぜんな疑問だ、誰もが(地球人口の90%くらいか?)自分の家の庭に正体不明
の者が現れれば、その者の正体を知り現在起こっている事を把握しようとするはずだ。
その事情を知っているので、安易にここで望みを叶えてやるのはいささかシュールさに欠ける。
「俺はフォックス、君を守るために来た。」
俺は心で思っていた事を安々と裏切った。 任務には常に忠実に事務的に自分の感情をはらんではいけない。
俺の最大の目的は自分を取り戻す事なのだが、それを全うする為に事務に徹するというのはどうも笑えないが……….。
「あっ! きのう学校であった宇宙人さんだー!!」
強張っていた少女の顔が急に明るくなった、それはもうパァッと向日葵のように。
「何のために地球に来たの? どうして消えたりできるの? ねぇ、宇宙人さん。」
まるで星の欠片を見つけたような眼つきの彼女から、好奇心の波動が強く伝わってきた。
強い感情、強い精神波、それが無防備になっていたさっきの俺の精神を狂わせたのか?
「残念だが、俺は宇宙人じゃない。 君を守りに来たんだ。」
「守るって? もしかして白馬に乗った……….」
「王子様じゃないぞ。」
会話を途中で切らせると、彼女は急にひどく不機嫌そうな顔をした。
「じゃあ、なんなんですかー?」
俺は少し間をおいて、今思いつく限り最高にゴキゲンだと思える答えを言った。
「君の救世主さ。」
Neoたんハァハァアゲ
572 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/03/17 23:26
>>571 今夜書き込んでくれた人にはもれなくチューをプレゼント
チュッ
すいこう【推敲】〔歴史的かな遣い〕すいかう
《名詞・他動詞。「する」と結合してサ変動詞としても用いる》
詩や文をつくるとき、字句を何度も練り直すこと。
「推敲に推敲を重ねる」「苦しい推敲の跡の感じられる文」
《語源》中国の唐の詩人賈島(カトウ)が「僧は推(オ)す月下の門」の句を作り、
「推す」を「敲(タタ)く」にするかどうか考え迷って何度も練り直したという故事による。
《参考》→添削(テンサク)。
574 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/18 01:23
今までで一番読みやすいよ、NEOたん!
進歩?
575 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/18 01:26
なんか、このNEOさんって人の文章、
下手っぽいけど、内容は好みなのでこれからも期待。
すまん、1と570しか読んでなかったから、改めて
最初から良く読んできたら、すごかった。
ひさしぶりにオンライン小説を真面目に読んじゃったヨ。
18禁タン上手いネ。続きがすごい気になるんですけど。
メルン萌え。
個人的には裏進行たんのかむばっくをキボン
Neoタン以外のルナバ書き、誰でもいいから来ないかな?
>>570 >安易にここで望みを叶えてやるのはいささかシュールさに欠ける。
シュールさ出してどうすんねん
18禁版再開。プロットは
>>383-386参照。
フォックスたちの動きと時間的に平行して
進行しているトウジのエピソードです。
-----------------------------------------------
アメリカ中西部、切り立った峰を望む高地に牧場がある。
小屋とサイロ、時々聞こえる牛の鳴き声――なんの変哲も
ないのどかな牧場だ。
しかし、草地に砂利を引いただけの駐車場には高級車が
整然と並んでいる。車の中には運転手が待機し、銃を
懐に忍ばせたボディーガードの姿も見える。
「本日皆様にご足労いただきました理由は他でもなく」
小屋の一室で会議が始まった。木目調のボードが
張られたコンクリートの空間は照明が落とされ、司会を
務める男の背後で白く光るプラズマディスプレイが
唯一の照明となっている。
「当牧場自慢の牛を、現地で鮮度最高の状態で
ご賞味していただくためであります」
会議室にしわがれた笑いが響いた。部屋にいるのは
司会の男以外はみな老人ばかり十人ほど、パーティに
でも出るような正装をした者ばかりが揃っている。
「つたないジョークで失礼いたしました」
司会の男だけが若い。といっても外見からすると
四十代半ばなのだが、見る限り誰一人として七十は
下らない老人達の群れに混じっては、まるで子供の
ように見えてしまう。
「本題に入らせていただきます。
これからご覧いただきますのは、私どもが開発
いたしました<兵器>の最終調整試験――
そう、今この部屋のすぐ隣で行われますところの
その試験であります。私どもは、この兵器こそ
将来国家の治安維持、すなわちエージェントの
潜入任務、あるいは特殊部隊の突入サポート用途等
において、革命的な成果を上げうる存在であると
自任しております」
男は文節ごとにはっきりと区切って朗々と語る。
反り返るほど伸ばした背筋と講義をするような口調が
軍事教官の匂いを漂わせていた。
「――試験場の映像を。全体を俯瞰で見渡せるように」
手元のスイッチを切り替えると、カメラの操作室に
音声が繋がる。ホワイトアウトしていたディスプレイに
映像が現れる。
ところどころ赤茶けた土がむき出しになった草地の
周囲は、3メートルを超すコンクリートの壁が長方形に
取り囲んでいる。その一角にコンテナ、対角には
迷彩色の軍用トラックが見える。
「――トウジを」
映像が切り替わる。コンテナとトラックのちょうど
中間の位置に男――トウジが立っている。
ブルージーンズと白いTシャツ、日に焼けた肌は
農夫に見える。しかし刈り上げた髪と使い込まれた
ブーツは軍人風のものだった。
「遺伝子改造手術によって強化された人間兵器
――ブーステッドの実用化が成功したことに
つきましては、皆様もよくご存じのことと思われます。
しかし現在ブーステッドの素材となっているのは犯罪者、
あるいは医療機関から放棄された患者――」
司会の男はディスプレイから老人達に視線を移し、
表情に怒りをあらわにして言い放った。
「――つまりゴミです。
そして開発元であるスコーピオンの製薬部は
ブーステッドを私物化しております。
奴等は自らの脅威を排除しながら運用実績を築き、
軍と治安当局への制式採用を狙っております。
廃物の再利用で作った兵器が、一企業の私腹を
肥やす「ついで」に国家のために用いられる
――この屈辱的な事実に、かつて国防に尽力された
皆様方は堪えられますか?」
老人達は口々に罵りの言葉をつぶやく。
拳を振り上げるものさえいる。
「私どもはブーステッドそのものを否定する
わけではありません。その出自と行動原理が
問題だと言いたいのです。
ご覧いただいているトウジは、警察特殊部隊
として活躍し、治安維持に尽力してきた
正義の実行者であります。彼は自ら志願して
強化手術を受け、出自正しく行動原理は全て
正義のためという『クリーンな』ブーステッドの
第一号として、今まさに完成せんとしているのです」
老人達が喝采をあげる。司会の男は満足そうに
うなずくと、手元のスイッチを切り替えて命令を送る。
「――トウジ、上を脱いでウォームアップだ」
Tシャツの下から現れた上半身は脂肪率が
ゼロに近く、彫像のように筋肉が浮き立っている。
老人達の視線がディスプレイの中のトウジを
舐め回す。何人かは溜息を漏らした。
トウジは足下から何かを拾い上げた。
刀とも剣ともつかない異形の刃物である。
それを見た司会の男が唇の端を吊り上げる。
「人間の限界を超える運動能力の強化という
条件が満たされれば、対人戦闘においては
剣は銃以上の戦力となります。
私どもはトウジに強化手術を施すと同時に
この剣の開発を開始し、つい先週試作品が
完成いたしました」
剣は刃渡り75cm、柄が長く52cm。
直刀だが切っ先は両刃、柄は末端では
刃と逆の方向に反っている。
重心をやや先寄りにして重量は25.3kg。
――日本刀の撫で斬る能力と西洋刀の突き刺す能力、
蛮刀の叩き斬る能力を兼ね備えた設計がそこにあった。
「ご覧いただいているように大振りでは
ございませんが、新開発の超重素材を芯に用いて
重量は25.3kg。トウジ以外にはまずまともに振り回せません」
トウジはディスプレイの中でウォームアップを
続けている。下からの切り上げ、袈裟切り、
返しで逆胴と一連の動きを右手一本でこなす。
鈍い銀色の刀身が一瞬きらめいたかと思うと
次の位置に静止し、またきらめいて別の位置に静止する。
斬撃そのものの動きは目ではとらえられず、
目に映るのは斬ったあとの構え――残心だけだった。
「見えませんね……。
やはり、何かを斬ってみせねば
皆様もご納得できないでしょう」
司会の男は老人達を見回す。
老人達は誰の目も血走っていた。
「お望み通りに致しましょう。――コンテナ、スタンバイ」
映像がコンテナのアップに切り替わり、
シャッターが開く。檻の向こうに巨大な
牛が見える。コンテナの床に涎を滴らせ、
体を激しく檻にぶつけている。
牛は明らかな興奮状態にあった。
「当牧場自慢の一頭です。
体重は600キロを超えていますが、惜しむらくは
市場には決して出荷できないことです」
男は牛にも遺伝子強化手術を用いていることを示唆する。
「頭蓋骨の厚さは約4cm、拳銃弾では軽く弾かれてしまいます
――さて、皆様には究極の闘牛をご覧いただきましょう」
トウジにこの猛牛を仕掛けようというのだ。
老人達がディスプレイに向かって身を乗り出す。
最前列の老女は膝の上に揃えた拳を握りしめた。
「――トウジ、ギブアップする場合は剣を捨てて
牛から離れろ。巻き込まれたらお前も死ぬぞ」
トウジの背後、軍用トラックの荷台では、
兵士が20mm機関砲の照準を合わせていた。
航空機や船舶の破壊が可能なこのレベル以上の
火器でなければ、ブーステッドを破壊することは不可能である。
トウジは男にだけ通じている回線で答える――了解。
「――檻を開けろ」
20mm機関砲が、檻の上端を正確に掃射する。
弾着の音にも火花にも全くひるむ様子を見せず、
牛は檻の中からにらみ続けていた相手
――トウジに向かって突進する。
支えの半分を失っていた檻は、内側からの体当たりで
一度に破壊されてしまう。トウジは剣を中段に構え、
一つ息を吐くと腰を落とした。【続】
--------------------------------------------
588 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/19 00:23
どうなるの?
ねえ、どうなるの??
>>588 (続)って書いてあるんだからちょっとは待てよ(w
590 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/19 01:57
トウジって日本語でどう書くの?
東二?
おいおい、18禁がまたいるよ。
もう馬鹿かと、阿呆かと、粘着かと。
>Luna XXX
やいコラ、お前ナメとんのか? こら
これ以上18禁として粘着するなら気なら許さんぞ! こら
ルナの呪いを飛ばすぞ! こら
こんなつまんないのなんか気にしないで、負けずに書いてアップした
らいいと思います。Neo先生が始めたスレなのに、肝心の小説部分が
少なくて困ります。
てか、ちゃんとしたものは他でやって欲しい。
どうも、粘着荒らしです。
>>587から続き。
-----------------------------------------
トウジは牛の突進への対応をシミュレートする。
――顔面の急所は面積が小さすぎて確実には狙えない。
ならば右に回って頸動脈、もしくは脚を狙う。
所詮相手は突進するしか能のない獣、こちらが
足を止めない限り負けはない――
二の手三の手までを考えているトウジとは全く逆に、
猛りたつ牛には一片の思考も存在しない。空を突く
ように前足をあげて角を振りかざすと、次の瞬間には
一直線に突撃を開始した。
トウジの目に映る牛がかすかに揺らいだかと
思うと、次の瞬間にはすでに目前に迫っていた。
右に回り込もうとして左足で地面を蹴ったその瞬間、
左の脇腹に牛の肩が激突する。
肋骨の軋む音が聞こえた。トウジは横転しながら
激しい痛みに失神しそうになるのを必死にこらえる。
トウジは自らの油断を思い知らされた。
――突進するしか能のない――その読みは正しかった。
しかしブーステッドとなった牛の突進の速度を
完全に油断していた。トウジと衝突時の牛の速度は
150km/h近く、600kgを超える体重を乗せた突進は、
かすっただけでも容易に骨を砕く衝撃力を持つ。
強化されていない人間が受ければ、脇腹をそっくり
えぐり取られていたに違いない衝撃だった。
「――ギブアップか?」
トウジの教官、ウィザードが抑揚のない低い声で
通信を入れる。トウジは反射的に立ち上がる。
トウジにとっては先ほどの通信は確認ではなく戦闘命令だ。
強化手術を受けただけでは、ブーステッドも常人と
何ら変わりがない。全身の骨・筋肉・皮膚の細胞が
強化遺伝子を含む細胞に総替わりするまでの三年間、
過酷なトレーニングと常軌を逸した食事の量に
耐えきったものだけが、人間兵器として生まれ変われる。
――ギブアップか?――
トウジがトレーニング中に倒れる度に、ウィザードは
そう繰り返した。無数に倒れ、立ち上がり、また倒れ――
トウジはそのたびにこの言葉を聞き、また立ち上がった。
トウジは横にスタンスを広げ、剣を右手一本で構える。
左にサイドステップしながら二度目の突進を待つ体勢を取った。
「――そうだ、実戦はハプニングの連続だ。
常に柔軟に考え、そして即時に学習し行動しろ。
変化に適応できない者には死だけが待っている」
突進の余勢でトウジを大きく通り過ぎた牛が振り返り、
新たな目標を視界にとらえる。再び一瞬にして間合いが
詰まり、トウジの軌道に牛の軌道が斜めに交錯する。
再びトウジは右に飛ぶ。今回は牛の軌道を斜めに
誘導したため突進はかわされ、トウジの眼前に牛の
無防備な首筋が晒される。
――勝った――
左手は飛ぶと同時に柄の下端に添えられ、右手を
支点としてテコを効かせて打ち込む体制が整っていた。
地面まで叩き付けるつもりで打ち込んだ全力の一撃が
首に打ち込まれる。
手応えはない。牛の皮膚の硬さと突進の速さが
剣を弾き、トウジの一撃は皮一枚を斬るにとどまった。
トウジは一瞬呆然とするが、牛が再度振り返ったのを
見て再び横への移動を始める。
膠着状態となった。横に移動して突撃のラインを
斜めにずらし、衝突の寸前に横に飛んで一撃する。
牛の突撃から逃れながら攻撃するためには必然の
行動ではあったが、何度繰り返しても決定打を
与えることはできなかった。長引けば長引くだけ
肋骨の深手の分トウジが不利だ。闘志を必死に
奮い立たせていても握力が次第に薄れ、脚の動きが鈍ってくる。
――もう一撃が限界――
二通りの意味であと一撃の余力しかなかった。
トウジからはあと一撃しか繰り出せず、牛からあと
一撃でも受けたら殺される。
痛みと疲労、恐怖が一体となって、トウジの足は
地面に飲み込まれたかのように動かなくなった。
棒立ちとなったトウジを見て、再びウィザードが通信を送る。
「――ギブアップか?」
「次で……終わらせます」
小さな目標を正面から狙う、つまり外したときに
カウンターを受ける危険性と引き替えにしてでも、
トウジは一撃で相手を倒せる箇所――脳を狙わざるを得なかった。
刃を上に向けて腰だめに構え、右足を一歩引いた
突きの構えを取る。切っ先を向けられても
牛には恐怖心のかけらも見えず、頭を低くして
猛然と間合いを詰めてくる。
トウジは突くべき箇所、牛の眉間だけを見つめ、
奥歯が軋むほど歯を食いしばる。
突く瞬間に左から低く踏み込む。トウジは死力を
振り絞った突きが眉間に打ち込んだ。
衝撃が剣から腕へ、腕から右足へと伝わる。
地面にブーツが深々とめり込み、そのまま後方へ
土煙を上げながら滑っていき――壁に突き当たって止まった。
痙攣する牛の眉間に突き刺さった剣から、透明な脳漿が
剣を伝って地面にこぼれる。生き残ったのはトウジであった。
トウジは剣を引き抜くと天に向かって振りかざす。
会議室では固唾を飲んで見守っていた老人達が
歓喜の絶叫をあげた。髭を蓄えた老人は力の限り
テーブルを叩き、色眼鏡の老女は満面の笑みと拍手を送った。
「――ご苦労、一つ質問がある」
幾分厳しさの抜けた声でウィザードが通信を入れた。
「戦術についてなら、あとでみっちりとお願いします」
「――いや、ステーキの焼き加減は何が好みだ?」
「ミディアム……いやミディアムレアで」
「覚えておく。会食は一時間後だ。遅れるな」
軍用トラックの荷台にへたり込む兵士に口笛を吹くと、
トウジは重い足取りながらも自力で歩き出した。 【続】
----------------------------------------------------
こっちのウィザードは鬼教官(w
600 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/19 07:46
>581-587,594-599
すごい上手い。惹き込まれた。
普段、オンライン小説ってあまり読まないんだけど、
これは面白いや。サイト持ちならこっそり
教えてもらって小説を他にも読みたいよ。切実。
NEOたんも負けずに書きまくるんだー。
本家もガンバ!
凄いなあ18禁さんは。
商業誌レベルに近くないか? コレ。
でもNeoタンも負けてないYO!!
( ´,_ゝ`)プッ
18禁氏、お見事。さすがでしたな。
さて、ようよう上達の兆しらしきモノがほの見えてきたような
気がしているかの如く一部から思われつつあるご本尊・Neoたんは、
いかなる回答を用意してくるか、乞うご期待、だな。
603 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/19 18:50
18禁たんの話おもしろいです。
面倒だったので581よまずに594から読んだのですが、
前の話を読んでいなくても素直に面白いと感じる事ができました。
もうNeoたんなんかどうでもいいので18禁たんの連載スレにしてください。
>>604 おいおい(w
どうしたんだよNEOたん
607 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/19 20:40
とりあえず、Neoたんの原作あっての
ルナバだと言ってみるテスト。
608 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/19 22:01
下手糞Neoたんが一生懸命小説をウプする様子に萌え。
ゴルァ!お前等ァァァァァァァァァ!
俺は猛烈に激怒しているぞォォォォォォォォォ!
18禁は放置しやがれェェェェェェェェェェェェェ!
>>604-605 これって個人叩き.....
ウォォォォォォォォォォ!
俺をいぢめるなァァァァァァァァァァァァァァ!
612 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/03/19 22:59
「作者の叫び」
Luna XXX←オイ、コラ、てめえ.....おっと思わずけんか腰になってしまった。
ていうかね、君と話がしてみたいんだよ。 俺は君の書き込む18禁がとてつもなく
不快です。 もう書かないでください(切実!) 18禁をかかないならいてもいいん
だけど、もう荒らし粘着って開き直っちゃってるしね。
正直、「オナニーは他所でやりなこのヴォケ!」ていう気分です。
どうですか?紳士的な話し合いで解決できませんかね?
君が何を考えているのかマジレスキボンヌです。
Neoたん、気にするなって。
放置しておけばいいんだよ。
とりあえず、小説の続きを頑張ってよ。
最初から読ませてもらったけどさ、上手くなってきてると思うよ。
この調子でガンバ。
これからもSF好きとして、期待してるヨ。
>>610 リンク先でマズイ事を書いていないのなら、叩きにはならんと思うが?
>>613 なぐさめてくれるの?
ううっありがとぉ(涙)
取り敢えず18禁さんが上手いって所だけは認めようや? Neoタン。
>>612 君がそう言うから、悪ふざけが過ぎた18禁は、
まともなアナザーストーリーを書いたわけじゃあないか。そんなに取り乱しなさんな。
ここは曲がりなりにも掲示板。いろんな人間がくる。
他人の設定ってのは魅力的なもんで、ついついみんな口を出したくなってしまう。
Neoタンはそういうのには気にせず自分の作品を作り上げていけばいい。
どんなに彼らの文章がうまくとも、君の天賦の才能にはかなわんよ。
続編、楽しみに待ってるぜ。
>>617 アリガトゴザマス(アメ風)
でも、普通のストーリーを書いてくれるならいいんですけど
エロはダメです。
>>618 別にエロでもなんでもいいんじゃない?
ここは、Neoタンの個人サイトじゃないだし。
>>619 いえ、エロは絶対だめです。
一応僕がこのスレッドを立てたのでそれぐらいの権限はあるはずです。
なにげにNeoタンの小説が気になって
ちょくちょく覗いてしまう。
オンライン小説で1番楽しみにしているのが
ルナバな俺って一体……。
このエロ嫌いな性格・・・もしや女のしと?巨乳?
つーか、自分で書けないからだろ。
>>599からつづく。
----------------------------------------------
会議室の隣は小規模ながら本格的な食堂になっている。
クロスの掛かった大きなテーブルに、老人達が上座を
二席空けて一同に座している。
話す者はいない。老人達は視線をしきりに壁掛け時計と
その下のドアの間で往復させる。誰もが先ほどの
闘牛ショウを演じた猛者、トウジの到達を待ちこがれていた。
12時58分30秒。
「似合わんな」
食堂前の廊下で、ウィザードが着替えたトウジを見て
言った。スーツは内側から筋肉が押し広げ、肩や太股の
ラインが崩れている。
仕立屋を責めてはいけない。スーツはトウジの体型に
合っている。――トウジがブーステッドでさえなかったなら。
トウジの輪郭は歩くだけで形を変える。肩周りと太股では
1.5倍近くまで脹れあがり、仕立屋の想像力の限界を超える
変形の跡をスーツに残していた。
「裸の方が喜ばれるのだろうが――ご婦人もおられるのでな」
ウィザードは時計を見つめながらもジョークを絶やさない。
「教官、会食というのはお得意のジョークではなかったのですか?」
トウジは当惑している。
――今日の予定は剣の試作品を用いた実戦形式の
トレーニング。成功すれば多少豪華な昼飯を食わせてやる――
ウィザードから伝えられた予定はこれだけだった。
トウジは軍用トラックの助手席に乗せられ、コンクリートで
囲まれた試験場へと直接連れて行かれた。
小屋の中で老人達に先ほどの死闘の一挙一動を
見物されていたことなど知る由もない。
シャワーを浴びて脱衣場に戻ったトウジを
待っていたのは新品のスーツだった。
外からは平凡なログハウスにしか見えない
その小屋の内装は高級ホテルさながらの豪華さで、
現にトウジとフォックスの立つこの廊下にも
長々と紅の絨毯が敷かれている。
廊下の角ごとに目を光らせているボディガードの
多さは、集まっているのがいずれも要人であること
を教えていた。ウィザードに食堂へと案内される途中、
ボディガード達はいずれも自分に敬礼を送った。
その理由はトウジには全く覚えがなかった。
「お集まりいただいているのは、お前を多方面から
支援してくださった方々だ。礼儀としてお前を
会わせないわけにはいかんだろう」
実用化されたブーステッドの一号と二号、すなわち
メルンとフォックスは、驚くべき事にスコーピオン製薬部
単独の技術と資金で製造された。
彼らに関する情報は厳しい統制の元に置かれ、
部外には全く漏れていない。スコーピオン内部で
権力を拡大しつつある情報部とてその例外ではなく、
トウジの開発には米国のブーステッド技術者の
技術協力と日本の治安・国防関係者からの
資金協力が不可欠であった。
――純粋な正義の執行者、クリーンなブーステッドの製造――
製薬部のブーステッドに対抗するため、表向きの
スローガンとして掲げられたこの理念に賛同した者は、
主に治安・国防関係OBの老人達であった。
今日の会議に出席したのはそのうち
中心的役割を果たした者達である。
「教官、すると先ほどの試験も――」
「皆様に中継されていた。私の予想以上にご満足いただけたようだ」
トウジは自分の後援会にあたる老人達の存在は
知らされていたが、対面するのは初めてであった。
残虐を極める先ほどの屠殺《とさつ》劇を見物する
老人達がいたばかりか、それを見て喜んでいたという
――トウジは言葉を失った。戦闘中の高揚感はとっくに静まり、
鎮痛剤が押さえている痛みが圧迫感となって左肺を締め付ける。
13時。ドアの向こうで正時《しょうじ》を告げる鐘が鳴る。
「食欲はないだろうが、まあつきあってくれ」
やや青ざめたトウジの表情を見てそう言うと、
ウィザードはドアを開けトウジを中へと促す。
トウジは一歩入って足を止めた。床と柱は白い大理石で
しつらえてあり、部屋中に反射した光がトウジの目をくらませる。
目が慣れたトウジは見えつつある光景に再び立ちすくむ。
右手からレースのカーテン越しに差し込む日光が、
老人達の顔を浮かび上がらせていた。
顔にはいずれも皺《しわ》が深く刻まれていたが、
好奇と興奮のまなざしをあらわにしてトウジを一斉に見すえている。
促されるままに自分の席に着くと、トウジは
テーブルの向かいに座る老女と目が合った。
紫に色づいた眼鏡の奥から、媚びるような、
あるいは欲情さえこもった視線がトウジを舐め回す。
トウジは視線から逃げるようにテーブルクロスに
目を落とし、膝と肩が震えるのを必死に押さえた。
ウィザードは横目にトウジを見ると落胆したように
息を一つ吐いたが、すぐにへりくだった笑顔に戻った。
会議の間中老人達の前で見せ続けた笑顔だった。
「トウジは三年の間、ろくに人とも会わず
トレーニング三昧の日々を送っておりましたので、
すっかり口下手になってしまいました
――そこで、紹介は私からさせていただきます。
では、新郎のこれまでの歩みをご紹介いたしましょう」
老人達が屈託無く笑う。トウジは視線を落としたまま
引きつった笑いを浮かべる。
「正確には、『城崎統司(きざきとうじ)』としての彼の半生を
振り返っていただくことになります」
ブーステッドは兵器である。
法律上は城崎統司は故人であり、故に違法と合法の
非常に微妙な線上にあるブーステッド技術を
ためらいなく用いることができる。
彼がブーステッドとなったそのときから、ウィザードは
彼を名前でしか呼ばない。苗字を名乗ることも許さない。
――親子関係を生物学的に保証する最後の拠り所は
遺伝子である。全身を強化遺伝子に置き換えた
トウジにはもはや親はなく、新たに生まれた人類である。
ならば、親から受け継ぐ苗字など持ってはならない――
ウィザードの持論であった。
「代々警察官の家に生まれた彼は、自身も警官として
刑事課で活躍。射撃と格闘の技術を買われて
警察特殊部隊へのスカウトを受けます。
特殊部隊のエースとしてマスコミにもたびたび
取り上げられた彼に悲劇が襲いました。
――彼の活躍によって壊滅させられた犯罪組織の
残党から、彼の一家が卑劣な復讐を受けたのです。
息子さん二人と奥様が天国に旅立ち、娘さんは
精神を病んで未だ入院中です。彼自身も瀕死の
重傷を負いましたが幸い命を取り留めました。
公式には彼も死亡したことになっておりますが、
それは彼が自ら選んだことです。彼は最も勇敢な道
――最強の正義の執行者として生まれ変わる道を
選んだのです。そして彼はクリーンなブーステッド
第一号の『トウジ』として、見事生まれ変わりました」
老人達からの割れるような拍手にウィザードが
笑顔で答える。完璧なストーリーだった。
スコーピオン情報部が独自にブーステッドを開発する
ためには、広範な有力者の賛同を集める必要があった。
求められたのは惜しみない協力を差し出すに値する
感動的な物語であり、トウジはその主人公として
これ以上なく相応しい人物だった。
意識不明で集中治療室に置かれていたトウジの
経歴の報告を受け、情報部のブーステッド開発計画の
主任を務めるウィザードはこう言った。
――これがハリウッド映画の台本でないのは奇跡だな――
トウジだけがウィザードと老人達の興奮の渦に
取り残されていた。誰か知らない人間の伝記を
聞かされるような違和感を覚え、トウジは自らの
この三年間を振り返った。
三年に及ぶ外界から隔絶されたトレーニングの日々、
その初めこそ家族を蹂躙《じゅうりん》した犯罪者への
憎しみが支えていたが、長くは続かなかった。
一年が過ぎた頃から、トウジは力尽き倒れることを
望んでいるかのようなハードトレーニングに
自ら取り組むようになった。
――俺の脳と神経以外は前の俺と全く異なる
遺伝子を持っている。人間の域を超えて成長し続ける
俺の筋肉と骨格が、いつかそれ自体で意志を持つのではないか――
錯覚に囚われていることを自覚しつつも、トウジは
自分が肉体の主であることを誇示するかのように
ハードトレーニングを続けてきた。
トウジはふとトレーニング中の仮想敵、製薬部の
二人のブーステッドのことを思った。
――彼らは怖くはないのか―― 【続】
------------------------------------------------------
長くてごめんなさい。次回で一区切りして本編に戻る予定。
↑612のレスはまったく無視かよ
念を押すようだけどエロはダメだぞ。
僕の書く事は、ギャグとかネタじゃないんです、笑う人は笑って笑えないひとは笑わないでください。
2chの掲示板でこんな事通用しないと少し思うけど、ウザイかもしれないけど。
真理を知りたいのです。 どうすれば売れる(もしくは素晴らしい)小説を創れるのか?
人に好きになってもらうにはどうしたらいいのか、寂しさを埋めるためにはどうしたらいいのか。
生意気なことも言ったけどありのままを見てほしい、錬磨していく自分をみてほしい。
いろんな疑問があるけど、生きる事も物を創ることもシンプルではありません。
これからは皆には紳士的な態度をとるつもりです。
以上作者の言葉でした。
634 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/03/21 22:02
第十六回「君を守るよ」
「ボクの救世主?」
「そうだ、君は命を狙われているかもしれない。」
あたりの朝の霧はどこかにいって、山吹色の日が差している。
いきなり唐突すぎたか? いや、この子は飲み込みがはやい。
? なんでこんな事がわかる? 彼女を知っているようなこの感覚。
あの夢せいか? 桃色の髪と真紅の瞳は今でもはっきり覚えている。
『めぐり逢う事になる』と言った女。 でも、この『知っている』は違う。
何故か、とてつもなく昔からみたいな感じにさせられる。
「ボクが命を狙われている? …そんな、ウソ。」
「ウソじゃ無いんだ。 だから、君を守るために俺が来た。 証拠はないけど、俺の言葉を信じてほしい。」
「守る?」
「そうだ、『君を守るよ』。」
その言葉に一点の曇りもないことに後から自分で驚ろく。
しばしの静寂の後、ミサキの表情には影が落ち、言い知れぬ不安が滲み出る、
彼女を不安にさせた事が俺の心の片隅に罪悪感をつのらせた。
「でも、あなたが守ってくれるんだよね。」
ミサキを今包んでいた闇の気が一気に晴れる。
何一つ疑う事を知らない大きな瞳は、こちらの心の防御さえ貫いて、その深淵を突いた。
ドキン
頬の稜線を火が走る。
「これから、よろしくね、えっと?...」
「フォックスだ。」
「よろしくね、『ふぉっくす』さん。」
ミサキは、命を狙われているにもかかわらず、何故かこれから素敵な事が始まりそうな予感がしていた。
それは、フォックスにも言えることであった。 出会った時から彼らの心は繋がっているのだ。
635 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/21 22:30
その一生懸命さは買うよ、Neoタン。
636 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/21 22:31
ふうむ、ここまで来たらもう、ただのラブコメだな。
637 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/21 22:35
ルナバよりNEOたんのコメントが面白いです。
NEOたんなんか喋って!
638 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/03/21 22:37
ポエムとかココに書いていいですか?
639 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/21 22:46
いいよ。NEOたんのポエム見てみてー
640 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/21 22:53
氏ね。これ以上アホな文章晒すな。やめれ。
641 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/03/21 23:02
>>640 当たり前の事言わない方がいいですよ、つまらない人。
で、スレも600を越えたことだし、そろそろ結論を出そうか。
1.Neoたんは、わざとふざけたギャグ小説で笑わせる、素晴らしい文才の持ち主。
2.Neoたんは、予想もつかない壮大なネタを進行中である、ベテランのネタ職人。
3.Neoたんは、読者である私たちを掌で踊らせている、計算高い未来の大作家。
4.自分で発表する場も作れず、短絡的に自分専用スレを立てた、ただの厨房。
個人的には、一見4だが実は2をキボン。
漏れも2と思う。
つか、2であってくれ!
じゃあ、漏れは大穴で、
5.実はNeoたん=18禁さん。
オチとしてはこれ最強。
…言ってみただけです。
18禁さん改め、Luna XXXさん、ファンです。ごめんなさい。
飽くまでもNeoタンには謝らないのか(w
646 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/22 01:29
Neoたん、もっとペース上げるのきぼーん。
ちと遅筆っぽい。
早ければいい作品が書けるとは言わないが
同じ時間で書く量が増えれば上達も早くなると思うよ。
647 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/22 02:38
Neoたんね〜。誰かにパロられたら、それは世間に認められたってことなんよ。
有名税とか、そゆやつ。よかったね。
648 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/22 08:16
649 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/22 10:10
Neoタン、好きだー!
なんか、郷里の弟を思い出して
ほのぼのするYO!
ここに来て、擬音小説アレルギーが
治ったYO。ありがとう、Neoタン!
でも、
>5.実はNeoたん=18禁さん。
だったら、けっこうショックだわ。
Neoタンって天然かと思ってたから。
まあ、それはそれで良いかも。
二人の小説、どっちも味があって好きだから。
650 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/22 10:15
どっちにしろ、Neoタンはすごいよ。
ここまでみんなを巻き込んでワイワイやれるんだから。
文章も上達してきてるし、コメント面白いし、オンライン小説作家
としちゃ、将来有望かと。
なんか、Neoタンマンセーだな、オレ。
651 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/03/22 10:16
652 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/03/22 10:27
ココって朝の方が人が居る?
653 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/22 10:32
いるよー!
仕事中に気になって見に来てまふ。
654 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/22 10:35
なんかねー、Neoたんの作品に対する姿勢とか
好きだ。きちんと良くするために意見を取り入れてるし、
だんだん上手くなってくし。作品に対する愛があるなーと。
オンライン小説の醍醐味って、そこじゃない。
だから、ちょくちょく来てしまふ。
655 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/22 10:39
>651
あら、そうなの。安心したわ。
でも、もし騙すなら最後まで騙してね。
656 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/03/22 10:42
なんか、照れるぜ(赤面)
>>646 スマソ! 少しずつ早く書くつもりです。
でも今は週一ぐらいが精一杯なのです。
657 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/22 10:52
うんうん、ゆっくりあせらず完結を
目指しましょうー。楽しみにしてるよん!
こういうのはアリでしょうか。
tp://sakots.pekori.jp/oekakibbs/data/IMG_000323.jpg
ネオタン、ガンバレ。
>658
かわいいー。
作者冥利に尽きるんじゃないの、Neoタン!!
羨ましい。
またーりしてるねえ。
663 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/03/25 22:19
第十七回「精神波音」
「俺の背中に乗ってくれ」
ミサキから事情を聞いたフォックスは、学校に遅刻しない為のアクティブかつシュールな提案をした。
ミサキの足で走るより、フォックスがミサキを運ぶ方がずっと速い。
最初は半信半疑だったミサキも100mを5秒以下で走るフォックスの足に目を回した。
「すごい! ボク達、風になってる!」
興奮したミサキは背中の上でキャッキャと喜んでいる。 これを目撃した小市民に、
まるで『小さな女の子が人型のバイクでも運転しているのか?』と奇妙な考えをさせるほどシュールな光景である。
「ムッ」
不意にフォックスの『走り』がピタリと止まる。 そして、耳を澄ますように身を不動にした。
「どうしたの、ふぉっくすさん。」
キィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィンンン
まるで、耳の中に鈴虫でも飼っているかのような不快な音がする。
「なに、この音。」
ミサキにも聞こえているのか? この音は『精神波音』、常人には聞こえない音だ。
それを何故ミサキが? だが、なによりも重要な事は、この音はサイキッカーやミュータント、
そして自分を含むムーバブルフレームが発する『敵意の表れ』。 つまり『敵』が近くにいるという事だ。
「気をつけろ、近くに暗殺者がいる。」
「えっ、暗殺者ってボクを…」
「そうだ。 何故かは知らないが、君の命を狙っている。 敵だ」
「敵…」
背中からミサキのふるえが、恐怖が伝わってきた。 無理もない、この歳で命を狙われる体験をするなんて、
そうそうこの日本ではあり得ないことだ。 誰だって命を狙われることは恐い。
だが、大切なのは恐怖に身を飲まれないという事だ。 恐怖に身を飲まれ、
生への渇望をなくしてしまえば、そいつを助けることは難しい。
要は、恐怖に打ち勝つ生きる意志があるかどうかだ。 お前は恐怖に負けるなよ、ミサキ。
「あんたが、月代ミサキかい?」
見上げれば、街路樹の上からこちらを見ている奴がいる。 奴が暗殺者なのか?
フォックスがそのまま走り去ってたらどうすんの?(w
665 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/25 23:00
いきなり一人称から三人称になってるけど、
上手くなってるね。
シュールだ……
>>662 Neoたんファンによる、ミサキたんのイラスト。
けっこう可愛かったよ。
>>667 あ、見たかったな。残念
面倒臭くなければ再うpして欲しいな
669 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/26 09:43
敵に狙われているのにミサキたんを100m5秒で運んで目立ちまくるフォックスたんのお茶目ぶりに萌えました。
>>669 逆に考えれば、目にも止まらないスピードなので目立たないのです。
671 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/26 14:12
先生、小市民に目撃されてます。
しかし、燃える展開になってきましたな。
いよいよダイオキシン銃の活躍が見られるか?
(そういや、最初ベレッタ IIと聞いたときはベレッタ エリート IIの事かとオモタ)
上手いだの、面白いだなどと書かれていたから
いざ読んでみたら、なんだ!
面白くもなんともないじゃないか、Luna XXX
Neoセンセイの邪魔をするんじゃない!
センセイ、久しぶりにまとめて読ませていただきました、
、面白い!
理屈はいりませんね
少年の頃、学校の図書室で読んだSF、
テレビで放送されていたSFドラマ、
あの懐かしいドキドキワクワク感を
久しぶりに味わっています!
ボキもミサキタン萌えなので
今度ミサキタンの絵を描いてみようと思います
673 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/26 18:14
Σ(´д`)
…うわあ、また濃いコテハンが出てきた。
漏れもミサキたん見たい。
Neoたんの『90%イメージに近い!』って発言が気になるよ。
誰か保存してない?
>>670 20m/sだから20*3600で72km/h
新幹線の3分の1程度のスピード
対象物の大きさからしても決して見えないほど速くはない
>674
甘いな。Neoタンのルナバ世界に算数は存在しないのだよ
100M5秒以内→すごい早い→目にも止まらない
これが新感覚小説の骨髄だっ!
ミサキたん、可愛かったよ〜。
ツインテールっていうの? 二つに結えてて、
ちょっぴりロリっとしてるの。可愛かった。
髪は長かったヨ。
679 :
◆uYozAJq2 :02/03/26 22:28
( ゚Д゚)<Neoタンの電波板での発言がちょっと過激すぎませんか!
>>678 真髄と言いたかったんでしょうけど、それでもいいんじゃないですか先生。
>>676 ( ゚Д゚)ノ<そこまで言われたら、かなり見てみたいです
/| |
みんな、光学迷彩の存在を忘れてる…
Neoタンですら。
すっかり忘れてたね……
一人用なので、使いたくても使えなかったのです。
あっ! それなら最初から二着持ってきたほうが有利じゃん。
ガーン!
映画を見たり、本屋さんに言ったり、土いじりをしたりすると
創作意欲がわいてきませんか?
>>678 何をおっしゃるんですNeoタン!
あなたの新感覚小説に、真骨頂だの真髄だのというまともな誉め言葉はもったい……
ゲフッ!ゴホン! ……そんな凡庸な表現は似合いません!
>>686-687 俺はよくボーッと考え事している時に創作のアイディアが閃くよ。
でも書き留めないとあっという間にその閃きは崩れてしまう。
その後残るのは閃きを形に出来なかった悔しさだけさ。
…警護に行くのに一人でしか使えんのかの?
直接警護するんなら2人でもすっぽり被うようなサイズのコートとかのがいいんじゃん。
でもさ、そんな装備があるのに女の子にあっさり見つかるのはどういうことよ?
っつーか、指令部から与えられた任務は監視じゃないの?
シュールかつ積極的に関わっていたらダメなんじゃ…?
んまぁNeoタン、これからもがんばろう!
ああ、わかる。
良い映画とか見ると創作意欲わく。
でも、一番書きたくなるのは仕事中かな。
691 :
◆uYozAJq2 :02/03/27 20:37
ageてみたり
692 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/03/28 11:51
>>672 そんなに誉められたら照れます
>>689 作品を読めばわかりますが、ミサキにはフォックスと同じ精神波音を感じる
ことができるわけで、それが見つかった原因です。
>>690 この間やった「プライベートライアン」には刺激されましたか?
693 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/28 12:53
光学迷彩って、仕舞ってあるときに間違えて電源入ったら、
なかなか見つからなさそうだよね。
694 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/03/28 14:46
第十八回「ラグ=パステル」
街路樹の上に立っていたのは、なんとも小柄の女の子だった。
目の覚めるような蒼いショートの髪にライトブルーの瞳、
まるでミサキとは正反対だ。
「お前が暗殺者か!」
言うと、木の上の者は呆れたような顔をした。
「暗殺者だぁ? ハン! アタシを浅ましい化け物共と一緒にしないでほしいね!」
スタッ
木の上から飛び降りたそいつは、舐める様にミサキを見た。
「あんたが、月代ミサキちゃんね〜。 こんなに早くアタシに会えるなんて
ホントついてるわよ。」
「ほえ?」
「やはり、ミサキを狙ってきた者か。 だとすればただでは済まさん!」
「ちょっと、なに熱くなってんのよアンタ。 自己紹介ぐらいさせなさい。
アタシの名前はラグ、ラグ=パステル。
ネオ東京の蒼いくの一、『閃光のラグ』とはアタシのことさ!」
くの一と言うだけあって、露出度の高い忍び装束に身を包んでいる。
そういえばこの名前、会社で聞いた事があるぞ。
「閃光のラグだと!」
「知ってるの、ふぉっくすさん。」
「ああ、ネオ東京で名を上げている賞金稼ぎだ。
いままでに大口の賞金首が30人以上奴に捕まえられている。」
「うれしいねぇ、アタシの噂も広まったもんだ。
そして、ミサキちゃんを捕まえてさらに有名になる。」
「どういうことだ?」
「フフ、何処の誰だか知らないけれどミサキちゃんの首に100億もの賞金を
かけた物好きがいてねぇ、あんたは世界中の賞金稼ぎに狙われてんのさ、
もちろんデット・オア・アライブで。」
「なんだと!」
「ほえ〜、ひゃくおくえん!」
「でも、アタシはそこいらの賞金稼ぎと違って、いたいけな少女を殺すには
ちょいと抵抗があるからね、だからミサキちゃんはついてるって言ったのさ。」
ラグは不適な笑みを浮かべながらこういった。
「あんたを、生け捕るわ。」
695 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/28 16:27
くの一ッ!
次回、炸裂する房中術!
という展開を切に願うものであります
696 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/28 16:54
同じ人たちなんですね
( ゚Д゚)<Neoタンいる?
みんな、この俺様とNeo様とはマブダチなんだぜぇ。だから、
「ダーク・ネクロフィア」スレッドや、ぽっぽcomの事を馬鹿に
していては如何のだぜぇ。
ていうか700ゲットだろ?
701 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/03/28 23:44
702 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/29 01:42
期待age
(・∀・)オモロイ!
ちょっと前の「頬の稜線を火が走る」って表現、オリジナル?
なんかヨカタ。
全体をテキスト印刷して縦書きで一気に読んでみたい。
703 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/29 03:04
ネオ東京って、なんか昔のキャバレーっぽいネーミングって気がするので出来たら
NEO−TOKIOとかにして欲しいです、先生。
ウラシマン知ってる人にはごめんなさい。
704 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/29 03:15
で、今、18話全部保存して読んでみた。
先生、ほ、本当に面白い……。改めて死にそうになりました。
これからも頑張ってください!
705 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/29 07:51
房中術っていうのは、かんたんに
言っちゃえば……いや、やめた。
・房中術(男女の性の交わりによって精気を摂取する)
房中術とは道教の中の教えの一つで不老長寿の為に行われる交合、
性の営みの方法のことである。
ただし,接して漏らさずという基本の教えがあり,
男が女より力を吸い取る場合は精を放ってはならない。
もし,男が精を放てば、力を吸い取るには女のほうになる。
気功体系の一種だそうです。
707 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/03/29 09:28
>>702 これはオリジナルですよ、なんとなく思いつきました。
>>703 では、AKIRAは知ってますか?
>>706 教えてくれてありがとう、つまりエッチな技ですね。
エロは出ませんからあしからず。
708 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/29 09:33
18禁のヤツとNeoは同じです
>>708 ぬゎんだぁとぉぉぉぉぉぉ!
何を根拠にそんな事をいう!
第十八回はセリフばっかりになってしまったけど、問題ないのかなぁ?
711 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/29 09:48
セリフは丁度良いんじゃない? なさすぎてもアレだしね。
713 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/29 15:43
再うpしてほしいなあ・・・・(´‐`)
714 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/29 19:01
「泡蔵」氏の方が素晴らしいよ
715 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/30 08:05
「キャンサーさん」も素晴らしいよ
716 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/30 09:34
Neoタンが1番好きだ。
717 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/30 09:45
がんばってくださいage
Kokorokaraありがとう!
次も飛ばしていくぜ!
719 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/30 19:05
「くすぐりの塔」の方がすんばらしいよ!
720 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/30 22:37
ぽっぽタンが二番目に好きだ。
721 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/31 08:09
「ボンッ」と飛び乗ったのだ
正直ちょっと飽きてきました
人生相談板のスレ削除依頼スレにいたな・・・Neoタン
なんか俺が行く場所にやたらと現れるのは気のせいだろうか・・・
724 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/31 23:02
ヒッキーは暇だからね。
725 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/01 01:38
NEOたんへ。
マジレスなのだが、第18回の描写が薄すぎ。
ラグの装束が露出度が高いとだけで、読者はどんな服着ているのか
具体的に想像できない。
あと、名のあるバウンティハンターのわりには強そうな感じがしない。
すごく安っぽいアニメ風になっている(前からか?)
最近良くなってきたと思ってたのに、ちと残念だよ。おぢさんは。
>「フフ、何処の誰だか知らないけれどミサキちゃんの首に100億もの賞金を
>かけた物好きがいてねぇ、あんたは世界中の賞金稼ぎに狙われてんのさ、
>もちろんデット・オア・アライブで。」
ねおタンよぉぉぉ(DEAD OR ALIVE)ってよお、(生か死か)
じゃねーのかぁぁぁぁ?
(life and death not related)のほうがよくねーかぁ?
>>726 「生死を問わず」ってこと。
有名というか、西部劇の手配書なんてまんまそれだよ。
728 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/01 05:18
でも、新キャラのおねーさん、好きだ。
729 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/01 05:52
730 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/01 09:55
こまけーこと気にしちゃう哀れなり
まあまあ、ここはマターリマターリ。
そそ、創文板で数少ないちゃんと機能してるスレなり。
普通に「生死問わず」って言ったほうが自然だと思うが
735 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/01 18:03
いや、断然デッド・オア・アライブの方がカッコいい
> 「フフ、何処の誰だか知らないけれどミサキちゃんの首に100億もの賞金を
> かけた物好きがいてねぇ、あんたは世界中の賞金稼ぎに狙われてんのさ、
> もちろんデット・オア・アライブで。」
勝手にリライトしてみる。
「フフ……とある人物がミサキちゃんに100億もの賞金をかけたのよ。
生死問わず、さらに頭以外はどんな状態でも構わない、とね。
と、なれば賞金稼ぎにとってこれほどいいカモはないわ。」
take2
「どこかの誰かさんがミサキちゃんに100億もの賞金をかけたの。
ウフフ、それだけで世界中の賞金稼ぎの人気の的なのに。
物好きねえ、しかもデェッド・オア・アラーーイブ!!!でよ?信じられる?」
どっちだろ…。どっちがいいとおもう?
>>734-736 あと、あまり関係ないけどNeoタン、dead or aliveだからデットじゃなくてデッドだと思うよ。
738 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/02 11:57
Neoたんとしてはワイルドカードを
多く使ったほうがいいんじゃないか
739 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/04/02 17:23
第十九回「対決 ラグとフォックス」
「無駄な抵抗はしない方がいいわよ、綺麗な肌に傷をつけられたくはないでしょう?」
「問答無用、と言うわけか。」
「ボク、こわい。」
フォックス達の周りの空気が殺伐としたものになっていく。 一陣の冷たい風が吹いた後、
その空気はさらに殺気を増した。
「そっちのボディーガード君、あんたは別だよ、適当に痛い目に遭わせてやるわ。
それとも抵抗して、死ぬ?」
「どうするの? ふぉっくすさん。」
ミサキがすがりつくような目で俺を見る、もちろん返す言葉は決まっているさ。
「心配ない。 このような状況から君を救い出す為に俺は来た。」
つとめて感情を込めずに言った。
「言うじゃないのさ、やっぱり男はこうじゃなくちゃねぇ。」
「すぐに終わるから、離れていてくれ。」
「うん。」
「いくわよ!」
ラグの言葉が引き金となって空気は瞬間的に凍りついた。
彼女は短い腰布のスリットに手を入れて紅の手裏剣を取り出す、
その動きは一秒と掛からなかった。
「くらいな、風魔手裏剣!!」
放たれた手裏剣は紅い不規則な軌道となってフォックスのからだへ襲いかかる。
だが、フォックスは動じず、その場で精神を研ぎ澄ませた。
キン キィン キャンキョンキャキョキャッ チィン
鈍い音をたてて八つの手裏剣はすべてフォックスの目前で半透明な青白い腕に
高速で弾き飛ばされた。
「なっ! なんだい今のは。」
「ふぉっくすさんの体からたくさんの手が、出てきた?」
どうやらミサキには見えてしまうらしい、常人には見えることのない『精神力の拳』が。
「いったい今の手は? あたしの風魔手裏剣を全部払っただとぉ!」
「お前にも見えたのか。」
フォックスは意味深な言葉を呟いた。
「スパイラル…。」
その瞳のエメラルドグリーンは燃えるように輝いていた。
>>725 安っぽいですか?
高級感を出すにはどうしたらよいでしょうか?
>>738 「ワイルドカード」ってなんですか?
あと、今さらだけど「地の本」ってなんですか?
地の本。
たぶん忍び一族に伝わる秘伝書とかで
「天の本」と「地の本」とかがあるんじゃないかなぁ。
想像でゴメンよ。
地の「文」なら知ってるんだけど……
俺もなんか安っぽくなってると思う
」の前の。は無いほうがすっきりすると思う。
>>745 同意。
ライトノベルではほとんど略されてないかい?
逆に云えば
」の前に。が入っている書籍を読んでみたいかモナー。
創作文芸板だし、ツッコミ待ち確信犯かと思ったのよ。
ううん。
煽りじゃないの。
NEOたん頑張って続き書いてねー。
実際の動きだけじゃなくて、
もっと独自の表現があるといいなあ・・・
まったくう。本当は書けるくせにい。
>>748 川端康成や、その辺りの時代の小説を読んでみな。
その頃は省略派とそのまんま派が半々だったようだ。
どこかの本で見たが、写植時の効率化という言われもあるらしい。
(『。」』→『」』)
まぁ、ライトノベル系の小説は省略してまって良いんじゃないか?
いわばマンガの小説版みたいな物だし。
吹き出しの中にせりふを入れるのと同じような物だろうね。
漏れは川端康成の小説小話を読んで書き始めたから、
はじめの頃は省略してなかったけれど、
見せるたび見せるたび鬼の首を取ったように指摘されるからやめた。
その小話内での弁によれば、
「『。』を明示するために省略しない」、と言っていたような気がする。
……ここまで書いてきて川端康成かどうか記憶が怪しくなってきたんだが、
川端康成だったっけ? 小話書いたの。
読んだの4年くらい前だから思い出せないや。
まあいいか。
むしろ『、』や『。』の意味を知らないで、
ただ「見やすくするために入れている」って奴がいたのは驚いたな。
見やすくするのも良いが、
分かち書きや、どこを漢字にするかなんて考えないのだろうか。
NEOたんへ。
高級感っていうのとは少し違うが、会話と会話をすぐに繋げず、「間」を
置いてみてはいかがか。・・・例えば↓
「あんたが、月代ミサキちゃんね〜。 こんなに早くアタシに会えるなんて
ホントついてるわよ。」
「ほえ?」
「やはり、ミサキを狙ってきた者か。 だとすればただでは済まさん!」
―――フォックスの熱を持った叫びに、その少女は冷めた口調で答える。
「ちょっと、なに熱くなってんのよアンタ。 自己紹介ぐらいさせなさい。
アタシの名前はラグ、ラグ=パステル。
ネオ東京の蒼いくの一、『閃光のラグ』とはアタシのことさ!」
くの一と言うだけあって、露出度の高い忍び装束に身を包んでいる。
そういえばこの名前、会社で聞いた事があるぞ。
「閃光のラグだと!」
―――フォックスは思わず叫びをあげていた。
「知ってるの、ふぉっくすさん。」
「ああ、ネオ東京で名を上げている賞金稼ぎだ。
いままでに大口の賞金首が30人以上奴に捕まえられている。」
―――まさかこのような少女だったとは。いったいどんな手段で30人もの悪党を
捕まえたのか。・・・その謎はフォックスを冷たく包む。
「うれしいねぇ、アタシの噂も広まったもんだ。
そして、ミサキちゃんを捕まえてさらに有名になる。」
「どういうことだ?」
「フフ、何処の誰だか知らないけれどミサキちゃんの首に100億もの賞金を
かけた物好きがいてねぇ(後略)
(ダッシュ部を新たに挿入)
こうすると、フォックスの心理描写が「間」となり、ラグの不可解な捕縛実績とともに
読者に「こいつは強敵か、それとも味方になるやつか」と思わせ、引きこむことが
出来ると思う。
キャラが立っているので、ホント表現力でどんどん伸びると思うぜ、NEOたん!
さげとくべきでした。ウツ。
とりあえず現代の文章作法では
括弧の最後に句読点を打たないんじゃなかった?
不安だったので弟妹の教科書を参照したら
中、高ともに学校では打たないほうで教えてるみたい。
>>748-753 マジレスありがとうございます。
――――――ダッシュで「間」を作っていきます。
「地の文」とはなんでしょう?
757 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/04/03 14:49
第二十回「テレパス[精神会話]」
ビヨォォォォォォォォォォォォォオオオ
先ほどまでの春の手触りと一変して、あたりを西部の荒野の風がふきすさぶ。
重い緊張の糸を断ち切って先に言葉を口にしたのはラグであった。
「その、瞳の輝きは……ムーバブルフレーム?」
ミサキには聞き慣れない言葉だった、だから聴いてみたいと思ったのだ、
フォックス本人に。
「常人よりも強化された人間ってとこだ」
ミサキが聞きたいと思った次の行間にフォックスの答えが返ってきた。
「ボク、何も言ってないのに!」
ミサキは今自分おかれているあまりにも奇妙な状況に不信感を抱いてしまった。
ひょっとしてまだ自分は自分の部屋のベットの上にいて夢を見ているのではないかと。
「そう不安になることはない、君の考えている事がいちいちわかるのがそんなに不思議か?」
そうだ、ふぉっくすさんは、ふぉっくすさんは、ふぉっくすさんから声が聞こえてくる。
「君の霊感が鋭ければ、この『コール』にこたえてくれ……」
――――――「聞こえたよふぉっくすさん!」
これは夢などではない、今のふぉっくすさんの思いがすべてを教えてくれた。 私たちが
使っているのは『サイコ・レイディオ[精神無線]』!
二人の思念の関わりを断ち切るように、ラグが割り込んできた。
「あたしにも、聞こえるよ。 なるほど、あんたはサソリのムーバブルフレームかい、
こりゃあたいした奴を敵に回しちまったもんだね、アタシも。」
――――――「理解してくれたのなら話は早い、あんたじゃ俺にはかてないぜ」
そう、フォックスの強さがわかった今、余計な力比べは無用となったのだ。
「フッ、言ってくれるわね。 でもアタシはますます許せなくなってきたわ、あんたの事」
こいつは少し皮肉っぽく笑える事だが、すべての人がわかりあうために開発された精神無線も、
こいつを説得することはできなかったわけだ、まったく進歩しないぜ人間ってやつは。
「アタシは、強化人間なんてのは大っ嫌いなんだ! いますぐあんたを殺してやるわ。」
――――――「やはり戦うしかないようだな」
ビヨォォォォォォォォォォオオオ
「やめてよ、何で戦うの」
ミサキとフォックスにはラグの心がわからなかった、
それは彼女が『プロテクト[精神防壁]』を張っているせいでもあったが、
真相はもっと根底のほうにあるのだ。
20回はあまり自信がないなぁ
なんか言ってる意味よくわかんないし
「シュール」も入れられなかった
なんか欝だ
スランプかな?
>>759 じのぶん ぢ― 【地の文】
小説や戯曲などで、会話や引用などを除いた文章。
忘れないようにメモっときます。
761 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/04 01:02
そう、理屈から攻めるんですね
んー、シュールって言うか、電波って言うか…
セリフと主観がぐるぐる回ってる。共感?
二十回はなんか
一つ一つの文章が繋がっていないようなきがします。
やっぱりスランプだ、
なにも手につかない
鬱。
まぁ、無理はしないことだね
765 :
(・◇・):02/04/04 12:58
鬱なら鬱で
もっとウジウジした文を書いてくださると、
心を病んだ私としても嬉しいのですが
NEOたん、ダッシュは俺が挿入した文が判りやすくなるようにとつけたんで、
普通のダッシュはわざわざここが「間」ですよ、という意味でつけるんじゃないよ。
ちょっと俺も紛らわしかったな。すまん。
767 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/04/07 12:08
第二十一回「妖々旋風[ヨーヨーハリケーン]」
ラグの心は怒りに満ちていた、それは目先の感情だけでなく執念深い暗さと荒々しさ
伴いフォックスとミサキの『フィード(触覚)』をチリチリと焼け焦がす。
「アタシは、あんたみたいな改造人間が大っ嫌いなんだ! 今すぐ粉々にしてやるわ!」
そう言うと両太ももの革製バンテージに手を伸ばしホルスターから銀色の楕円形球を取り出す、
取り出されたと同時にそれはラグの手から零れ落ち、回転しつつ地面スレスレで止ま
ると同時に円の周りの溝から鋭い半月状の刃が飛び出た、まるで玩具のヨーヨーの様だ。
「最初は玩具みたいに見えるだろうが、ここからが忍術なのさ!」
ぶら下がっていた二つの刃付きヨーヨーを縄跳びの様に回転させてゆく。
フュフュフュフュフュフィフィフィフィフィフィフィフィフィフィフィフィフィフィフィ
しだいに高速になり起動を交差させながらヨーヨーの回転は複雑になっていく、
そして最後にはラグを取り囲む檻の様な形になった。
「これぞテキサス流忍術の真骨頂、『妖々旋風[ヨーヨーハリケーン]』!」
そのままラグはフォックスに突進してきた。
突進してきただと? だが、この程度のスピード、かわすのは容易い!
フォックスが無闇にその場から飛び立とうとした瞬間、フォックスの着ていた黒い
ティーシャツの胸部分が無残にはじけ飛び、赤い血液がしぶきを上げた。
「ぐぅっ!」
不意に声をあげた唇も見えない何かに一筋斬撃をいれられた。
ブウッシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
胸から、唇から古いゴムホースの水漏れの様に血液が流出する。 一瞬、フォックス目に
は血の赤しか見えなくなる。 フォックスの頭にはこんな考えが浮かんだ。
これはかなりヘヴィーな攻撃だぜ、こんなに血が出たのは久しぶりだぁぁっ、
思い出すなぁ、カリブ湾上陸作戦、あそこは地獄だったなぁ、地獄の様な暑さと、
血生臭さぁぁ、まるであの地に戻ってきたようだ、震えるぜ躰ァァ、焼き尽くすほどビート(鼓動)!
ドサァッ
スローモーション調になっていた視界が、倒れると同時に元に戻る。
砂煙が舞い、側にあった背の高い白樺の木がバキバキに打ち砕かれる、これこそ破壊の小宇宙。
「ふぉっくすさァァァァァァァん!!!」
思わず口を出た彼の名前、それは今までおんぶしてくれていた人が急に大量の血し
ぶきを上げて倒れた時に出るショックの声だった。
うそ、ふぉっくすさんがあんなに血をだして・・・・・
このままじゃ死んじゃう!
死、それは十五歳の少女にはあまりにも過酷な事であった。 みるみるミサキの顔
からは血の気が引き、青ざめる。
もうボク見ていられない!!
768 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/04/07 12:10
やったぁ、新作だぁ!
769 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/07 13:03
もう漏れ見ていられない!!
改善か、進行か……
771 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/07 14:23
オレも見てらんない!!
NEOたん、スパロボファンな人?(汗
ようしパパ見ていられない!!
>>774 ようしパパは特盛頼んぢゃうよ、のパパですか?
776 :
(・◇・)むー・・・:02/04/07 22:57
鬱が酷い今日
もう死んだほうがいいよねぇ
僕なんてさぁ
みんなみんな僕のこと好きな人間なんか一人だって居ないんだから
そんな僕が人を愛する資格あるわけないよ
その前に愛されたこと無いのに愛する方法なんて解らない
愛は良いものらしいけど僕には、きっと一生解らない。
そして憎むことしかできないで死ぬ。
あにおたはしねよ まじで あにおたはしねよ まじで
あにおたはしねよ まじで あにおたはしねよ まじで
あにおたはしねよ まじで あにおたはしねよ まじで
あにおたはしねよ まじで あにおたはしねよ まじで
あにおたはしねよ まじで あにおたはしねよ まじで
あにおたはしねよ まじで
Neoタン、何があったのかしらないけど、映画板に糞スレ立てちゃいけないよ。
780 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/08 01:25
次回はイヤボーンの法則に則った
エキサイチングな話をキビンヌ、もといキボンヌ!
>>777 せっかくのスリーセブンだというのにこんなレス・・・・・
―――――鬱
>>778 しなない しなない しなない しなない しなない しなない しなない
>>779 いやぁ お恥ずかしい(/////)
>>780 イヤボーンの法則? 何それ?
スゲエよ!!ベイブレードより面白かったよマジで!!
何で呼ばれもしないのにライトノベル板にまで糞スレ立てにくるかね。
しかも二回目。記憶野までいかれてるのか?
なぜアニヲタだと分かった!?(:;-▽-)
NEOたん江。
イヤボーンの法則とは、
念力などの超能力を有する人物(主に少女)が、
なんらかの形でその力を封印(もしくは未覚醒)されており、
その力が物語上初めて「発動」する際、ストーリーの流れとして
悪者にその少女本人または本人の味方がいびられまくったのち
「イヤー、やめてー!」
などと本人が叫び、しかるのちに悪者の頭部などが
「ボ―――ン!!」とはじける描写が多用されることから
名づけられた。
サル漫にもこのエピソードが紹介されている。
>>786 俺はそれを「イヤー効果」という名前で聞いたことがあるな。
雑学ありがとう。
>>786 始めて知った。
そんなのあっちこっちで多用されてるの?
えげつないね。
789 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/08 23:41
もうダメだ・・・Neoタソを殺してオレも死ぬ!!
☆ チン
☆ チン 〃 Λ_Λ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・)<新作まだ〜?
\_/⊂ ⊂_)_ \____________
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
|  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
| |/
791 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/09 01:48
neo!
come on please!
>>788 え? えげつないって?
物語造りの基本だよイヤボーン。
後は倒した強敵が仲間になるのとか。
「敵としては恐ろしいが、味方にして、これほど心強い奴もいない……」
793 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/09 03:48
イヤボーン萌え(´Д`)
794 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/09 07:23
擬音多用小説のなかで、唯一読んでる小説が
Neoタンの小説っす。だって、おもしろんだもん。
このまま突っ走って欲しいです。
795 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/04/09 10:30
すいません!
第二十一回の「革製バンテージ」は
「革製ガーターベルト」のまちがいです
796 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/09 10:58
アッハッハ!
797 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/04/09 11:05
>>783 キョウジュとマックスに萌えですね〜♪
>>784 見つかってしまった! ウワ、ハズイ
>>785 たぶん、映画板で知ったのでしょう
>>786 なるほど(・∀・) 今回も為になる情報をありがとう
物語作りのキホンね♪
>>789 ??? (・д・) ???
(・∀・∀・)ヌッヘッホー
>>790 もうちょっと待ってね♪
>>791 ごめん、英語わからん
>>793 「萌え」って「恐竜惑星」から生まれたんだってね
>>794 突っ走るからこれからも面白いツッコミをいれてね、
最近ツッコミレスが少なくて寂しいよう(´д`)ショボーン
恐竜惑星が放送された時すでに「萌え」という表現は存在していた。
ヒロインが名前を宣言した時「まんまかよ!」と一人でつっこんだ記憶がある。
だから語源はもっと古いはずだよ。
しょーもないツッコミレス…
800突破ぁ!
801 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/09 11:53
散々議論されてきたが、まだ帰結はしていない筈。
「太陽にスマッシュ」が有力。
803 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/10 20:42
アメリカが憎いです
>たぶん、映画板で知ったのでしょう
違うよ
>>803 じゃあ一生コーラ飲まないでください。
>>804 なるホロ。
どういうマンガ?「太陽にスマッシュ」て
萌えるの?
>>805 じゃあおたく板?
ヒッキー板だよ
もしかしたらココかもよ。
>>807 ヒキ板かぁ
あそこは人が多いから・・・
Neoタン、いつも楽しみにしています。
サイバーパンクとか大好きなのでこれからも
読ませて頂きます。頑張って下さい。
811 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/13 21:45
NEOたん召還あげ。
812 :
(・◇・):02/04/14 01:43
イヤボンは大槻ケンヂの小説にも出てきましてな
「ステーシー」っーの
813 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/15 00:31
どうしたNeoタン
週一連載と自ら銘打ってスレ立てた以上
スランプなので休む、などという甘えたことはやってほしくないですなぁ
814 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/16 01:21
期待age
さっき初めてこのスレの1読んだんだけどさ、
あの、なんつーか、その、つまりさ・・・
頑張れ
21話まで読んだけど、ネタだったのね
817 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/16 19:34
>816
言っちゃ駄目!
Neoタン続き書かないなぁ……
はっ! ひょっとすると、第二十一回のラスト
>もうボク見ていられない!!
ってまさか、ミサキの心情じゃなくてNeoタンの心の叫び!?
819 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/17 01:05
Neoたん、しんだのか?
820 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/17 02:13
あれだろ、来年の高校受験に向けてママンにパソ取り上げられたんだろ
821 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/17 06:26
Neoの母です。
皆さん、この度は(以下略)
Neoキン肉バスターー!!
824 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/04/18 14:15
あ
825 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/04/18 14:20
ちょっと、疲れてきたので一日一文字連載に変更します。
無理しないで。だけど、書くことには無理も必要。
おつかれさまです、Neoタン。
でも、1日1文字はちょっと寂しいです。
Neoタン、一体何があったんだYO!?
830 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/20 00:53
Neoたん。
俺の週末はきみがいないとおおおおっ!
だめなんだあああ!
はっ、はやく続きを〜っ!
831 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/04/20 00:57
き
「あきた」禁止。
「あきました」禁止。
「あきませんでした」禁止。
「あきたのでもうやめます」禁止。
「あきたのでもう続けられません」禁止。
というよりも。
次に『た』という文字を使うことは禁止。
『タ』も禁止。
『る』も禁止。
『ル』も禁止。 以上。
833 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/04/20 01:09
(;´Д`) ハァハァ…
834 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/20 01:13
「あきあきした」も禁止ね。
「あきらめた」も禁止。
836 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/04/20 01:19
(;´Д`) ウウ…
837 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/20 01:22
アッハッハ!!
838 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/20 01:23
「あきがきた」も失禁
839 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/04/20 01:30
実はオレはNeoではない。
Neoはもう死んだ。
それはアレですか?
とうとうNeoタンも人造人間になって不思議な少女と恋に落ちたとか
そういうことをいっているのですか?
841 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/04/20 01:50
そう、目を閉じればそこに…(;´Д`)
分かった。
フォックスの名前をNeoに変えて良いからとりあえず続けろ。
843 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/04/20 01:58
実は漏れはNeoタンの偽物なんです…(;´Д`) スマンコ
偽物でもいい。続けるんだ。
845 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/04/20 02:16
作者病気療養のため非常に残念ながら…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜完〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(ご愛読ありがとうございました)
846 :
Ne0 ◇GoP0V9Oo:02/04/20 02:26
と思ったけど仮病だったので復活宣言
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜再開〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
847 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/04/20 02:31
オレは本当に偽物なんだ。
Neoタンのトリップクラックに成功したんだよ。
それで、逝ってしまった彼に代わって、このスレの
みんなに別れを告げる……
みんな、応援してくれて本当にありがとう、そして、さようなら…
別れがあって、出会いがある。
すでに君が私たちの前に現れているではないか。
偽物でもいい。続けるんだ。
849 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/20 03:16
ニセモノキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
850 :
mono ◆OtJW9BFA :02/04/20 07:00
ここのスレにはNeoタンや18禁タンや偽者タンがいて
ごちゃごちゃしますが、それがまた楽しいなと思ったりしてます。
851 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/20 10:58
どこから偽者たんが書いていたの?
852 :
偽・Neo ◆GoP0V9Oo :02/04/20 13:29
どうやって、トリップを盗んだと思う?
( ´ー`)y─┛~~どっかのスレで言ってたね。トリップはPerlの暗号化を使ってるって。
試しに↑のトリップ盗んでみて
855 :
偽・Neo ◆GoP0V9Oo :02/04/20 13:50
いや、そんな高等な技術はもってないんだよ
856 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/20 13:50
いいかよく聞け。自称偽Neoタン。
偽も本物も関係ねえ! このスレでNeoと名乗った以上、
あんたにはここに痛い小説をアプするという国民の義務が発生するんだ!
楽しみにしてるぞ(ニヤリ
857 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/04/20 16:11
どうもみなさん。
家の都合で急にPCが使えなくなりました。
今は大丈夫だけどあと一ヶ月くらいまたネットとは無縁になります
偽者とか出てきてますが続きを書けるのが本物です
5月12日までには復活できそうです
では、さらばい。
858 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/20 16:21
がんばれ!
友達でもネットカフェでもなんでも利用して続きを頼みますYO!
859 :
偽・Neo ◆GoP0V9Oo :02/04/20 16:30
860 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/20 16:35
やっぱり。解析なんて簡単にできないはずだもん。
文芸板にそんな暇も金もある人なんていないと思ったし。
とにかく続き待ってますYO!
gf
862 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/20 23:11
Neoたん、中間試験の勉強か?
きみらしくもない。
はよ書いてくれや。
まあ、要するに、ネオたんはギブなんだね?
864 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/21 02:46
ま、たしかに中学浪人しながら連載するってのも大変だもんな
ああ、Neoタン。
学業と小説執筆の両立は難しいのですね。
お帰りお待ちしてますぞ。
まってるからね、Neoたん。
いつでも帰ってきてね。
867 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/23 01:13
どうも。
Neoの妹です。
このスレ終わりでいーんでしょうか?
Neoたんの家のパソコンは使えないのじゃないのか?
妹さんよ。
いまさらなんだが、四半年以上も引っ張るネタでもなかったような……
今の流行はナイトメアの方なのか。
こっちのが面白いのにな。Neoタン早く復活してくれよ。
871 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/25 06:55
あのー、Neoの妹ですけど。
いっそ続きは私が書いちゃうぞーとか言ってみたりなんかしてみちゃったらして。
872 :
偽・Neo ◆GoP0V9Oo :02/04/25 19:22
何か?
なんで無視されんのかなあ。Neoたん、早く書いてね。
Neoたんは……Neoたんはもうこの世には…………うう(泣
もうNeoたんの小説を読んで心の安らぎを得ることはできないのか・・・
まあ、確かにある意味安らいでたけどな……
>続きを書けるのが本物です
かっこいいなぁ
Neoたん降臨希望あげ!
879 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/01 00:31
もういいよ、誰か後を継げ
Neoたん以外では誰がやってもあの天然の味は出ないだろう。
ああ……おしい人材を無くした……
あのさ、本人が五月十二日までって切ったんだから、とりあいずマテチャ。
十四日までこないかったらNeoたんの母にご登場、登場願うす。
Neoの母で(略
予言しよう。2週間以内にルナバスレその2ができる。
>885
実はNeoたん?
teilfiarタンです。
888 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/10 18:48
あと2日だな・・・。
889 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/05/10 22:09
ん?
890 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/10 22:12
まんこ
891 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/10 22:14
おお〜帰ってきてくれたのか!!みんな〜このスレに集まれー!!
ネオタン、続編はどうなるの?
一旦途切れたモチベーションを持ち直すのは大変だろう。
でも彼ならやってくれるさ。
894 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/05/12 10:05
たっだいま〜
来る五月十二日、帰ってきましたNeoです。
ちょっとPCのトラブルで一ヶ月も休んでしまいましたが
もう大丈夫、新作を引っさげて復活です。
それでは[ルナバースト]〜導かれし者たち篇〜はじまりはじまりー
895 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/05/12 10:09
第二十二回「本領発揮」
「どうだい?ヨーヨーハリケーンの味はぁ!」
「・・・・・」
フォックスは地面に倒れたままブツブツと何かを呟いている、
ラグの事は全く無視をしているような様子だ。
「・・血が出た・・・痛みが・・敵来る・・・戦場・・ヨーヨー・・真空の・・・戦う」
「なんだい、念仏でも唱えているなかい? 情けない男だねぇ」
「どうしたっていうの、ふぉっくすさん・・・」
ピタッ
一瞬、その場の時間が止まる。
バシィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ
フォックスが地面を平手で引っ叩きまるでビデオの巻き戻しの様に立ち上がったのだ。
彼は腰を少しくねり、左手の甲を腰に当て右手は真っ直ぐラグを指差した。 そして一言。
「シュールにいこうぜ!」
ドォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
「なっシュールだぁ?」
わけのわからない事を言われてラグは面食らってしまった。 だがフォックスの雰囲気が
それまでとはまったく違う異質のものになったのを肌で感じ取った。
ギラギラ輝くジャックナイフの様な殺し屋の匂い、そしてエメラルドが燃える瞳、
そのどれもがラグには初めての経験だった。
「お前のそのヨーヨー、なかなか面白い仕掛けだがもう二度と俺には通用しない。」
「なんだろう、ふぉっくすさんがなんか怖い・・・」
「通用しないだと、そういう科白はこれを避けてから言いな、ヨーヨーハリケェェェェェン!」
「無駄だ」
おそらく、あの破壊空間は二つのヨーヨーの超高速回転によって出来る
真空の刃を交差させた事によって発動した超真空歪曲場。
それならば回転が生じる前にヨーヨーを破壊すればいい。
フォックスは指差している右手を真直ぐ横に伸ばし掌を空に向ける、
同時に体も足を開き腰を落としてなにかの拳法の様な構えをつくった。
何をする気か知らないが、これであんたはお終いさ。
ふぉっくすさんから何かを感じる、これは・・・・・。
キィィィィィィ
その場を強い精神波音が包んでいた。
オレのトリップ付けてる人まぎらわしいなぁ
なにか識別する方法はないのかね?
休んでから5月12日までは全部偽者だけどね
898 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/12 12:47
すげー、やっぱり本物だよ!
Neoタン万歳!
おお、新展開だねNeoたん。
でもシュールは個人的に引っ張んないでも良かったよ(笑)
偽物は放っときなさい。
900 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/12 18:44
超真空かあ……凄いのう。どんな真空なんじゃろうか。
901 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/12 19:42
Neoタン最高!!!
やっぱ本物は違う!!!
>>897 このトリップには愛着があるんで捨てられません
メアドでも晒すかな
>>897 ワールドカップよりすごいですか?
>>899 いいえシュールは大切ですよ、ルナバの半分はシュールでできているような
ものだから
>>900 細かい設定などは追々ルナバ用語解説で書いていく予定です。
>>901 違いのわかる男 ネスカフェ
903 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/05/13 21:16
ルナバ用語解説『ムーバブルフレーム』
スコーピオンカンパニーが開発した「万能人型強化人間」。
通常の人間の30倍以上の身体能力と超感覚があり戦闘能力はケタ外れに高い、
また一人一人が異なった波長の「精神波能力[サイキック]」を有しており別名
「必殺武器[NAIFU]」と呼ばれている、がそのサイキックの大部分は解明
されてはいない。
サソリのソルジャー隊員のほとんどはムーバブルフレームで組織され
「精神無線[サイコレイディオ]」にて互いにコンタクトをとり連係された作戦行動をとる。
そしてサイキックやヒトゲノムなどの技術の多くがブラックボックスに包まれており
サソリの重要幹部か日本政府役人のごく一部の人間しか公表されていない、
また部外組織の諜報員によって一部の情報が世界中に飛散し『ミュータント』と呼ばれる「亜種」が誕生した。 一説によるとムーバブルフレームは古代生物の遺伝情報を基礎に作られているという情報もある。
ちなみにムーバブルフレームの「ムー」とは月を意味しているらしい。
904 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/13 23:47
∩
| |
| |
| |
∧_∧ | | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´Д`)// < NEOタン! NAIFUはナイフと読むんですか?
/ / ムーバブルフレームとは月泡枠ということですか?
/ /| /
__| | .| | __
\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
||\ \
||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄
|| || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
.|| ||
ずっと
movable(moveの造語で機動?)flame(構造体)
で、高機動強化人間の事だとおもっていたよ。
精神感応についてもっと書いてチョ。
最高だ!!
このスレは2ちゃん一といっても過言ではないだろうさ!!
マンセー1。マンセーneo
907 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/14 01:14
創作板のアイドルが帰ってきたのか!!
すごく嬉しいっす! Neoタンお帰りなさい!!
909 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/05/14 09:44
>>904 NAIFUはナイフと呼びます
ムーバブルフレームについてはまだすべて話せません
ルナバの本筋にかかわる事なので。
>>906 精神世界についても追々詳しく説明しますので待っててチョ
910 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/05/14 09:46
>>907 アイドルではない「グランドチャンピオン」だ!
>>908 そんなに悦んでもらえてこっちも嬉しいよ
911 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/05/14 21:08
『鬱』
水ぶくれする体
快楽だけを求めて
水ぶくれする体
ダメ人間になっていく
水ぶくれする体
泣いてもどうにもならないけど
水ぶくれする体
コーラが好きだ
水ぶくれする体
なみだが止まらないよ
水ぶくれするからだ
今日もやる気なし
イェー
912 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/05/14 21:09
↑ポエムだ。
>>912 デブヲタクの唄ですか?
なんか共感できる自分がイヤン。
914 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/14 21:17
コーラが好きだ のところがイイ! 情けなさ出てるよ!
虎でアップしたら良質あげたのに。
915 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/05/14 22:07
>>912 卒業してからふとりぎみなのでつ
>>914 コーラは控えてますよ、好きだけど
今は烏龍茶オンリー
916 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/14 22:11
卒業ってNeoたんいくつ?
おりゃてっきり中学生とおもっとったyo.
917 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/14 22:55
オイラのレスだけずらしているのは確信犯ですか?
あと、オイラも年齢キボン。
919 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/05/15 10:47
>>916 今年高校を卒業したよ、今はプーです
>>918 いや、言ってる意味わからん、多分「摸倣犯」
いま18だよ
若くてうらやましい。
最近の大学生は文学部在籍でも、ライトノベル=文学と見なしている人が
多いって事を聞いたよ。
だからNeoたんの作品も後世に残るといいな・・・。
>>919 違うよNeoタン。
模倣犯ってのは話題になっている犯罪の真似をする奴の事で、
確信犯ってのはわからないふりしてわざと凶悪な犯罪をする奴のだよ。
どちらも元は犯罪者を指す言葉なのさ。
>>905 >>913のふたつのレスに対するNeoタンのレスが
計らずしもズレてしまったから「ワザとやってんのかウァアアン」って言ってるわけ。
>>921 「確信犯」は本当は”ある犯罪が善行だと信じて疑わない犯人”のはずだけど、
現在は
>>921の云う意味でしか流通してないな。念のため。
923 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/05/15 22:58
>>920 残るのかな(汗
>>921 「摸倣犯」ていう映画やってるからなんとなく書きました
だがスマップの仲居は大嫌いだっ!
>>922 ねっ念入りだっ(汗
Neoたん、次スレどの辺までいったら立てるの?
出来たらまたNeoたんに立てて欲しいんだけど。
まさかこのスレが、こんなに続くとは思ってもみなかったよ。
Neoタソ、がんがれ!
926 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/05/16 19:28
第二十三回「心に念じる光の刃」
キィィィィィィ
フォックスの掌からエメラルドグリーンの光が放射された、それは水のような
波紋を作りながら回転し浮かび上がるとフリスビー状になった。
なんだい、この不安な気持ちは?
ラグは言いようのない威圧感(プレッシャー)に押し迫られていた、それは
フォックスの雰囲気が急変してから徐々に大きくなりつつあった。
「くの一の勘が危機を知らせているとでもいうの?」
「ふぉっくすさん・・・・・」
「ハァァァァァ」
「これは何かが、何かがマズイ!」
ラグは自分を守る様に超真空の檻を作り突進するのをやめてフォックスと距離
をおいた。
だがそれはこれから起こる現象にとってはまったく意味のないものだったのだ。
「光の戦輪よ今こそその力を振るえェェ! 『自由剣[スパイラルナイフ]』」
ビュゥイン
フォックスはサイドスロー調に光の円盤を投げる、解き放たれた円盤は瞬時に
空気の壁を突き破り音速へと移行する、速い!
正面、ラグの破壊空間に突入!
ドギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン
「ぐ、うわぁぁぁぁぁぁ」
あっあたしの破壊空間が吹き飛ばされただとぉぉ、そんなこと有り得ない有り得
ないぃぃぃ・・・・・
ラグが気が付いた時ヨーヨーは空に舞っていた、二秒ほど気絶していたようだ。
決着がついた。
「あたしが、負けたのか・・・」
2秒。
ああ、ラグっちが反撃する間もなく勝負がついちゃってる。
残念。てかフォックス強い。
928 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/16 23:55
激しくワラタ!
930 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/05/17 00:12
931 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/17 00:16
>>928 本人みたいですな…
5/12にスレ立て。結構有名人みたい。
932 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/05/17 00:18
>>927 ラグはただの人間なのに強化人間を負傷させたので金星といったところで
しょうか、それとフォックスの力はまだまだ強くなりまん
>>928 見つけた君はスゴイ、おたく板の古株だと思われ
4日前か…
935 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/05/17 09:53
ルナバ用語解説『デジタル世界と精神世界が繋がる時代』
「人間はもっと上等な存在になれるはずである」
2014年、ハイパーインターネット管理局局長であり脳科学の第一人者でもあった
ニコラ=テスラ博士は未だ解決されないいがみ合う国交情勢、内紛の続く国、
激化する凶悪犯罪を嘆いてこう宣言した。 翌2015年「人の気持ち理解する」の
計画理念のもとインターネット(デジタル世界)と人間の脳内(精神世界)を
繋げる『電脳精神世界[サイコネット]』プロジェクトがスタートした。
この計画は人間の脳じたいをインターフェイスとし霊的なネットを通じて情報交換
を行うことが第一目的であり、解り合えない人類たちを争いをしない上等な存在へ
と進歩させる事であった。 サイコネットの開発にはスコーピオンカンパニーが
多大な援助をし中でもサソリ幹部の天才脳科学者ライト=ノベル博士の協力は
計画成功の大きな後押しとなった。 2017年サイコネット完成、
人の革新を科学者達は期待したが・・・ 人類は争いをやめようとはしなかった
陳腐な利益の違いやコンプレックス、プライドなどの自尊心は解ることはできても
許すことはできなかったのだ、そして脳をハッキングして人を支配しようとする者
たち(ハッカーやクラッカー)の出現、それによって引き起こされる新たな戦争や
凶悪犯罪、もしかしたら人類という種自体が争い続けることを宿命付けられたもの
だったのかもしれないと疑わせるほど皮肉な結果となりテスラ博士は落胆した。
だが兵器開発を営むサソリにとっては利益が得られたのは事実である。
そして現在使用されている『精神無線[サイコレイディオ]』はサイコネットの
副産物でありハッキングやクラックされる事は少ない安全な会話手段だ。
なお、サイコネットのなかった旧時代だれもが一回は体験した『デジャヴー』という
現象は、人と人との霊的な繋がりを発見する重要な手がかりとなった。
おお…!
まるで甲殻!
938 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/05/18 11:59
939 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/18 14:40
取りあえず。
祝、再開(再会)
がんばって。
940 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/18 15:03
パークリーパークリーパークリー…
オマージュ!
941 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/05/18 18:14
四日ぐらい休みます
たっぷりと休むのじゃ。
ペドはやばい。まじやばいっすよ。
この一行オノマトペの技法、何かに使えるかと思って
盗もうとしてるんだが全然ダメだ。
ドォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
なんて、どうすりゃ書けるのよ?
>944
Neoタンのスキルです。
そのスキルを得るためには適格な描写より
「なんとなく」を優先して書くといいかも知れません。
ハリウッドのサウンドに学びましょう。
…予想外れちったよ。チッ!
946 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/23 01:10
そろそろ次のスレの用意はするべきじゃないかい?
Neoタン
947 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/25 20:23
皿仕上げ
948 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/25 22:59
NEOたん4日たったぞ。
949 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/27 23:31
次スレは建てないんですか? センセー!!
950 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/05/28 15:44
どうもNeoです
先日は沖縄にいってきました、暑くもなく寒くもなく素晴らしい天候に
恵まれて・・・あっそんな事はどうでもよかった、
旅行に行く前の日に素晴らしいエロHPを表示したら、なんとウィンドウズ(me)が
起動しなくなり大変なことに、仕方なく再セットアップに時間がかかって
4日以上休んでしまいました、ちなみにいままでのルナバの原稿もアイデア集も全部
消えてしまいました(泣&禿鬱)そんなこったでようやく書き込めるようになったのれす
ああ、俺って最低・・・
951 :
リアル厨房:02/05/28 16:27
今初めてこのスレ見たけど、
俺っちの考えてた小説といくらか設定かぶってたよ!
これじゃ俺っち恥ずかしくて公開出来ないぜ!
でも俺っちの小説は色々なパロディの集合体なんだ!だから全然平気!
ちなみに俺っちは痛いぜ!
952 :
リアル厨房:02/05/28 16:29
>>950 俺っちは原稿やアイデアはテキストファイルに書いて
ファイルはMOか何かにバックアップを取ってるぜ!
Neoさんも今度からそうすると良いぜ!
>>951 気にせずこのスレにて連載。Neoタンを撃墜せよ。
>>リアル厨房さん
『俺っち』ってのが、厨房くさくて(・∀・)イイ!!
今後に期待な人材。
956 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/05/29 13:11
>>943 幼女を誘拐して殺して人肉食べたりなんかしないから大丈夫ですよ
そこまではできんよねウン。
>>946 だから1000に達したら立てるってば。
957 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/29 13:46
>>956 1000迄に立ててリンク貼っておくのが親切ってもんだよ。
まあこんな些細な事でNeoタンのファン止めるヤツは居ないだろうが(w
あとペド=カニバるってイメージはどうかと思うよ。
958 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/05/29 14:09
>>957 親切ですか。
そうですね、ここは思いきって作ってしまいませう。
960 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/05/29 14:20
これはだいぶ先の話ですが、
作品中に飛空艇が登場します
というわけで飛空艇の名前を募集します。
例・ラグナロク
・アーウィン
・ブラックジャック号
・ファルコン号
・ゴーイングメリー号
・インビンシブル
・・・素晴らしい名前期待してます♪
961 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/05/29 14:27
残り40は
沖縄旅行の感想でもかきますか。
>>960 えぇ〜ッ、そんなネタバレありかよ!
でも俺は「ソレイユ」に一票!
ビッグバイパーとか。
964 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/29 19:45
965 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/05/31 14:31
969 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/31 21:44
972 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/31 23:25
973 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/31 23:27
974 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/31 23:28
ピンクエレファント
975 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/31 23:30
976 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/31 23:43
977 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/01 00:04
>>960 フライマンタ(おもいきりパクリ。だってルナバだもん!)
978 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/01 00:05
979 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/01 00:06
ビックマラー
ホワイトベースがまだ出ていない
ライトニングボルト
1000 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/01 15:51
∧∧ ミ _ ドスッ
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