反吐が出そうにムカついて、部屋の床に四つん這いになり
ノドの奥に指を突っこむと、言葉が胸を絞りあげながら
溢れて、止まらない。
その苦しみは、嘔吐。
猫が毛玉を吐きだすように、私は胸につかえた何かを、いつも
吐きだしたがっている。
どれだけ逃れようとしても、私を捕らえて放さない、言葉の渦。
まるで、蟻地獄。
自分を安っぽい女に見せることが好きだ。
誰かが私に向ける真摯な視線、或いは欲望、
その中でだけ、いつも言葉から解放されたから。
誰かの気持を考える、なんてことは容易で
手に入れたいなんて望んでいないから、どこまでもクールで
それはゴールが約束されているゲームと同じ。
勝ちたいと願うことさえない、愚かなヒマつぶし。
私は、自分の持ち時間を必死に消化している。
ゴルフの打ちっぱなしのように。
不謹慎。そうかもね。
残り時間を慈しんでいる人だっているというのに。
贅沢、我儘、たしかにそう。
しかし誰かも言っている。人間は生まれつき不公平だってさ。
子供の頃を思い出すんだ。最近。
誰がいちばん早く消しゴムを使い切るかって、
新しい消しゴムを意味もなく机の上でこすり続けた。
これが崩壊の過程なのだとしたら、勝者の栄冠は何なんだろう?
長くゲームを続けること?それとも早くゴールすること?
プロセスを楽しむこと?逃れようと、もがくこと?
たぶん、捕らわれないこと、だろうな。
ありとあらゆることに。
崩壊の過程を、もっとも楽しむ方法。
それはやっぱり、どこまでも徹底的に堕ちていくことだろうな。
頭の中のハンディカメラが追いつかないほどのスピードで
追うこともできないほど、暗く細い道を。
意識不明で転がり堕ちたい。
自分を破壊しようとすることはどこか、無我の境地を目指す
仏教の修行僧に似ている。
何も目指していないぶんだけ私のほうが、無我には近いかもしれな
い。
崩壊し破壊しつくされた私の先には、いつか
美しく世界と調和する自己を越えた私があるのかもしれない。
Do you think so too?
みき
Yes I do
3 :
名無し物書き@推敲中?:01/11/14 21:43
電波スレ登場?
なんか、こんなんばっかだな……
読んでて、昼飯はきそうになった……
って、嘘だけど。
下呂スレって奴ですね。
6 :
駄スレ救済委員会:01/11/17 20:35
〇
// / \
/ \\
ΛΛ トウ ホンブ ヨリノ シレイ ダ
(■~■)駄スレヲキュウサイ セヨ
ΛΛ ⊂ . ^ ヽ ΛΛ
/( ゚Д) | ∪ ( )
ΛΛ '⌒ ) ̄ ̄ ̄ ̄ .ΛΛ∩/⌒/ |
./( ゚Д)|/ ( ) ィ| |
| ′ つ /⌒ / |l |
| l∪./ ./ /| . |」 /||
| `/ .ι ゝ| . | || ||
、 l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l/ _」 /|| ||
7 :
名無し物書き@推敲中?:01/11/19 09:39
8 :
名無しさん@おっぱい。:01/12/05 13:04
このスレこそ嘔吐物。
サルトル
ひとしきり吐き出して、数回むせ込んだ。
嗚咽が止まらず、再び便器に顔を突っ込む。
胃液しか、出てきやしない。
「どうだよ」
背後から声がする。
樫屋が、右手に灰の落ちそうな煙草をぶらさげたまま、こっちを見ている。
振り返り、俺は荒く吐いた息で応える。
どうにも。そうとしか、回答が無い。
酒なんか飲めやしない。
体質だ。ビールの100mlで頭痛がする。
飲み会なんざに呼ばれるのは、俺が表面的に人付き合いが良いからと言うだけで、割り勘なんぞされるのはいつも腹が立つ。
それでも、飲んだ。
飲みたかったからなんかじゃ無い。
飲んでいるフリだけでは、逃げられそうになかったからだ。
恐怖から。
「戻るか?」
イエス、等と聞く気の無い問いだった。
樫屋と俺には、ばかばかしい共闘がある。
やつも、今坂正気とは言い難い目をしていた。
血走っている。そしてねっとりとした光を反射している。
薄暗い、汚い居酒屋の便所なら、しかしそれも当然か。
俺はまるで腰が抜けていた。まったく重力というヤツが骨身にしみるときがある。
老後と、今がそれだった。
落書きに汚れた壁に手をつき、抱きかかえていた便器から要約のこと離れると、背を丸めたまま俺は樫屋の方を見た。
「二次会だってよ」
吐き出したのは煙と言葉。
灰が、ちりりと床に落ちた。
「…ワケねぇだろう」
せいぜい、そんな言葉を言った気がする。
背の高い樫屋は腰をかがめ、俺と目線を合わせた。
「悪かったな」
「いいよ」
「俺も知らなかった」
「だろうな」
知っていたら、来るモノか。
「又、変わっていたな」
「しょうがねぇよ」
「そうだな」
そうだ。
あいつは、“そういう生き方しかできない女”なんだから。
「…ま、ひとつ救いなのは…」
背を逸らし、樫屋が続けた。
「俺は未遂だから、おめーと兄弟にゃなってねぇってトコかな」
灰が又、目の前に堕ちて、俺は笑った。
「吸うか?」
マルボロを俺の目の真生に差し出す。
「知っているだろ。俺は、酒も煙草も…」
「知ってる」
それでいて、差し出した箱を引っ込めない。
俺は一本を引き抜き、口にくわえた。
樫屋が、ライターで火を付ける。
「…ツラが良けりゃ、ホストにになれてたな」
「黙って吸え。灰の奥まで」
当然、むせて吐き出した。
樫屋は笑った。
俺は、胃液の味を舐めて、再び嘔吐した。
今度は煙と、今日の不運を。
そうしてあいつがいつも吸っていた煙草を、1pも吸わずに便所に捨てて、流し去った。
明日も又吐くだろうなと、そう考えながら。
(了)
俺は田舎のくだらない街に生まれ、高校を出るまでその肥壺臭い場所以外まるで知らなかった。
気に入らないのは、別に親だけじゃなく、何もかもが俺を否定していて、ありきたりの逃避先に東京という場所を選んだ。
まったく、つまらねぇガキだった。
マンガだの、アニメだの、そんなものを教える学校に入った。
どこでも良かった子。
ただなんとなく、楽しいかもしれないと思ったからだ。
どこに言っても、ろくなヤツは異な慰問だと思ったのはそのころで、だからと言って気に入らないヤツ全員に喧嘩を売って歩くほどには俺も若くは無くなっていた。
なぁなぁも覚えて、マンガなんぞを描いてみたが、別に描きたいもんなんか無かった。
誘われて、同人誌をやった。はやりのアニメやマンガのキャラを、ただ犯すだけのくだらねぇモンが、ポンポン売れた。
そのころは、出版バブルってヤツだった。
世間のバブルと、一緒に踊っていたワケだ。
好きでもねぇアニメを調べて、ネタにして、描いて、売る。それだけで、夏と冬に500マンほど手に入った。
勿論、折半だから俺だけの金じゃねぇ。
そこそこ旨くこなしていたが、破綻は来るモンで喧嘩して俺は同人をやめた。
編集のツテで、エロマンガ家になった。
そんときに、トモコもついて来た。
別に、何を描くってワケでも無くただ売り子の手伝いとかをして一緒のサークルに居た。
サークルの会長をやっていたヤツと付き合っていて、同棲をしているハズだったが、何故か俺の家まで遊びに来た。
初めてだった。
勿論、俺が、だ。
女の扱い方なんざ知りゃあしねぇ。ただ、上に乗られてトモコがガンガン腰を振っていた。
セックスってもんかこんなモンだと、エロマンガを描いていたのに知らなかった。
俺は六畳一間のアパートに籠もって、毎日原稿にスペルマをぶっかけていた。
そしてそれに飽きたら、トモコに電話をする。
いい女だった。エロいし、何より気楽だった。
13の頃に、いとことやったのが最初だと言っていた。
勿論、それもネタにした。
そうこうしているウチに、描けなくなった。
編集とも揉めだしたし、バブルも終わりだしたし、そんなときに俺は振り返るという馬鹿な事をしちまった。
契約が切れたその日に、初めて俺はセックスの為じゃなくトモコに電話をして、漫画家やめたよと言った。
トモコは、へぇ、そう、とだけ言った。
それきり、二度と会うこともなく、俺はバイトを変えて日々を繋いでいった。
俺はトモコに、嘔吐するようにスペルマをブチまけていたが、トモコはトモコで、俺では無く漫画家のちんこをくわえていただけなんだと、そう気がついて。
それきり会う事も無い女の事を思い出して、せんずりをこいた。
(了)
>ID:RxXv7AEg
童貞?
15 :
名無し物書き@推敲中?:01/12/25 10:12
17 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/18 22:44
19 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/27 21:10
20 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/10 19:23
21 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/25 20:36
23 :
名無し物書き@推敲中?:
sukebe