292 :
名無しの与一:
今朝見た夢は
良くも悪くもなくて
思い出せないけれど
永遠なんて言葉で
染められてた
嘘だらけの世界は
それはそれで
キライじゃなかった
永遠なんて言葉は
嘘と同じ意味でしかないって
捨てゼリフが
温い風に溶けた
8月はまわり続ける
そろそろ針がなくなりそうな
レコードみたいで
からみつく粘度と
滴る汗とで
それはそれで
キライにはなれない
嘘なんて永遠は
繰り返し染められていく黄昏
今朝見た夢は
良くも悪くもなくて
思い出せないけれど
永遠の果てにたどり着くなんていうストーリーは
それはそれで
キライになれやしない
永遠の果てに