DS高岡英夫 パート5

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392名無しさん@お腹いっぱい。
最近はあまり聞かれなくなったが、「四股は羽目板の前で踏め」、ということわざがある。体を前傾させずに直立させろ、という言葉である。 相撲を取る時には突っ立つのは悪いことで、前傾姿勢にならなければならないのに、基本の四股は、なぜ体を立てなければならないのか、長い間疑問 であった。その答えが、前述の高岡英夫氏の文の中にある。「相撲」9月号P110−「現代人、あるいは現代の相撲取りを見ると、腿の前面の 大腿四頭筋を使う傾向が強い。・・・(中略)・・・それに対し双葉山は、腿の裏側の大腿二頭筋によって前方力(前へ押す力)を生み出していた。 ・・・(後略)」。
自分でやってみるとわかると思うが、前傾姿勢で四股を踏むと、主に使われる筋肉は太腿の前(大腿四頭筋)である。 体を直立させて踏むと、より裏側・体の中(二頭筋や股関節・腸腰筋、大殿筋等)を使わなければならない。
オリンピックが近づいてきて、最新トレーニング 情報が伝わってくるが、陸上などでここ数年ようやくたどりついた感のある、「裏側の筋肉で体を前に進める」という理論を、大相撲では、江戸・ 明治の頃から確立していたのである。