抜刀の際の邪魔にならないように結び紐が乳の高さについているのが武家の羽織で、
腹の辺(胃のあたり、刀の横)に紐がついているのは町人用だと年寄りから聞いたが。
http://meishikan.jp/%e5%ae%97%e5%ae%b6 講釈師は浪人が多かったので昔から武家羽織を用いることが多かったが、元々町人娯楽の落語家はむしろ羽織なぞ使わない方が普通だった。
ラジオやテレビの普及等で講釈師が廃れたの戦後、落語家が講釈師のまねをして羽織を着けるようになったが、真似は真似にすぎず、
町人羽織を使っている・・・・と、海音寺潮五郎が書いていた。