>>541 「富樫の全日本5位入賞時の実力」と言う事だが、8ミリで記録映像を
観た。彼の天性のプロ野球選手並みの腕力その他身体能力の高さと気
の強さで暴れ回って勝っているだけで「空手の技」で勝っているのでは
無かったと思う。昔は極真も顔面有りの間合いで闘ったと言っても、実
際に顔面に研ぎ澄ました直線攻撃が来ないからこそ出来た富樫の回転手
刀や廻し蹴りの連打だっただろう。上段逆突きだけだが上段逆突きだけ
しか無いだけの事はある協会の早川とか井坂とかと当時の富樫が顔面あ
りでやったなら、後に富樫自身が「上段は一発で全てが終わる」と言っ
ている様になっただろう。早川・井坂ならぶち込もうと思えばぶち込め
るのだから。松井VSアンディでアンディの上段パンチで松井が白目を向
いて倒れアンディが頭を抱えるシーンを富樫が「極真ルールの問題点を
象徴している」とずっと後に批評していたのと同じになったと思う。
ただ、富樫の身体能力・気の強さ・研究心は協会の指導員に勝るとも
劣らない事は確かである。彼が顔面ありで強くなり空手らしくなったの
は、極真大会に出るのを止めて無門会を作ってからだ。無門会初期のガ
リ版刷りの大会パンフを持っている。受即攻の技術論のページが多く、
実に参考になった。無門会設立後の富樫と協会の強豪と比べてどうかなど
簡単に言えない。一つ言えるのは、協会の選手にすれば無門会設立後の
富樫の方がやり難いだろうと言う事だ。