今回、隔離スレでは内緒にしていたのですが、実は将軍家への家庭訪問が目的でした。
我々はまず午後五時に五反野駅に集合、将軍宅へ向かいました。
将軍家に灯りがともっているのを確認し、呼び鈴&ノックでアプローチ。
すると、ドアごしに応対に出たのは例によって将軍のママ。
「勝幸君の友達です。勝幸君に用があってきました」
堂々とハッタリかますギンタマンさん。
「勝幸くんはいますか」との問いに、「今はいないんですよ」と答えました。
「仕事ですか」「戻ってきますか」と聞くも、
母「わからないんです。親にもよくわからないんですよ」と要領を得ない答え。
ここでギンタマンさん、食らいつく。
「勝幸くん、格闘技やってたって言うんですよ。本当ですか?」
母「何年か前にやってたって言ってましたけど…よくわかりません」
顔を見合わせる我々。
格闘技をやっていて、同居する家族が「よくわからない」ということがあるでしょうか?
我々の中で疑惑がふくらみます。
「勝幸君がネットで何を書いてるか知っていますか?」
「人のこと低能だとか、えらいこと書いてますよ」
我々の追及をよそに、ひたすら「親にはわからないんですよ、ごめんないさいねえ」と
逃げに入る林田母。
これ以上話を聞き出すのは無理かと、僕はギンタマンさんの袖を引きました。
かつて、将軍はたずねてきた北稜らの跡をつけたという前例があります。
我々は、後ろを気にしつつ将軍ハウスを後にしました。
街路に出ようとしたとき、一人の自転車に乗ったひどく色白な男とすれちがいました。
ギンタマンさんが、するどく叫びます。
「今の、勝幸じゃありませんか!?」
…似てた!
我々は、あわてて道を引き返しました。
すると、その男は将軍家入口の自転車置き場に、自転車を止めているではないですか!
我々は大声で呼び止めました。
「勝幸君!」「勝幸君、待って!」
男は我々の静止を振り切るように、懸命に将軍家へ駈け込みます。
あとを追い、ドアをたたく我々。
「お母さん!勝幸君、帰ってきたでしょ?」「勝幸君、飲みに誘いに来たんだよ!」
ですが、まったく返答なし。
先ほどは応対に出たお母さんも、まったく無言のままでした。
いくら呼ぼうが、彼は家に立てこもったままでした。
なんということでしょう。
「家に来たら、警察と一緒にコマンドサンボの技で取り押さえる」と公言していた彼は、
我々に背中を向けて家に逃げ込んだまま、出てこなかったのです。
お母さんの口さえふさいで。
ああ、なんという小心。
なんというヘタレぶり。
予想をはるかに下回るヘタレぶりに、苦笑する以外ありませんでした。
事前に交番に行くことすら覚悟していた我々ですが、逮捕どころか
大爆笑しながら悠々と駅に戻ったのでした。
将軍の印象ですが、なかなかおしゃれでした。
家の近所に行くのにあの格好なら、気合を入れればもっとおしゃれでしょう。
それは認めます。
でも、「かっこいいおじさん」というにはほど遠い…
なんか、キツネみたいな顔でした。
そして、身長。
自称175cmのモデル体型とのことでしたが、絶対そんなにないw。
僕は169cmなのですが、それより低く見えました。
実際165cmくらいだと思います。
首を前のめりに曲げた、変な歩き方でした。
あれが「武術的な歩き方」なんでしょうか。
僕らにはただ姿勢が悪い人にしか見えませんでした。
そして体格。
「服の上からでも分厚く見える」という形容がありますが、
彼の場合「服の上からでも体が細いのがわかる」体型でした。
肩幅がせまいんです。とにかく華奢。
しかも、どう見ても運動神経が悪そうな、変な歩き方。
見た目で強さは判断してはいけないのですが、
どう見ても強い男には見えませんでした。
スパーしようと思ってグローブをふたそろい用意していたのですが、杞憂でした。
はっきり言って、あれではスパーにとてもなりそうもありません。
僕は正直決して強くないのですが、はっきりいって片手で勝てます。
絶対彼にけがをさせてしまいます。
スパーにならないで、よかったです。
ギンタマンさんは彼の顔を「なんか、やわらかそう」と叙述しました。
彼には、実践者特有のひきしまった感じがまったくしないんです。
格闘技どころか、スポーツ経験さえないのでは?と思いました。
以上で、今回のレポートを終わります。
読めばわかるとおり、彼は我々に背を向けて逃走しました。
情けないことに、家の中にとじこもりました。
「取り押さえる」だの「警察に突き出す」だの、今となってはすべてがむなしいです。
彼は負けたんです。
これ以上ないほど、ブザマに、ヘタレに。
もうこれ以上、言うことはありません。
でも、僕は信じています。
将軍がなんとかして屁理屈をこねて、勝利宣言をかますことを。
きっとブログで、このスレで、「あいつらは負け犬、俺は論破した」と。
それでこそ将軍じゃないですか。
このままやられっぱなしで家でぶるぶる震えてるなんて、らしくないですよ。
ね、将軍。
きっと、僕らには想像もつかない論法で、逆襲を狙ってるんですよね。
それを僕は、楽しみにしています。