塩田剛三の高弟 千田務【合気道錬身会】

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595名無しさん@一本勝ち
千田師範はふとした時に手首を握らせたり、肩や襟を掴ませました。
口に出さず、脈絡なく突然にされますが、私たちもそれを察して応じます。

研究していることを試していたのだと思います。

手首や襟首を掴んだ私たちは、掴んだ力をコントロールされてその場に立っていることは困難となりました。

私はこういった機会に相手を崩す技術を学びました。


596名無しさん@一本勝ち:2009/11/16(月) 09:40:14 ID:zc1b+zwL0
しかし、技術を学んだからといって、私にも同じことが出来るのかというと、残念ながら出来ません。

これは、体が錬れていないからです。
それこそが、塩田館長の強調した中心力なのです。

どんな天才的な人が原理を理解したとしても、本物の師匠の下で正しい修行と稽古を積まなければ出来るようにはならないでしょう。
597名無しさん@一本勝ち:2009/11/16(月) 09:52:35 ID:zc1b+zwL0
昨今、ネット上で「塩田剛三は弟子に教えなかった」等の発言を見ると、武術を経験したことがない人の意見だと感じます。

武術はいくら言葉で説明しても、理解できるものではありません。
技を実際に受けて、正しい稽古をしなければ出来るようにはなりません。

今更ながら、塩田館長の「合気道人生」や「合気道修行」を読み返すとエッセンスがすべて語られています。
塩田剛三はすべて伝えているのです。
それも万人に理解できる平易な言葉を用いて。
598名無しさん@一本勝ち:2009/11/16(月) 10:03:49 ID:zc1b+zwL0
私も達人と呼ばれた先人達の技術の原理はある程度理解できます。

それを言葉で伝えろと言われると、「ここでスーッとしながらググッと入る」等の説明になってしまいます。

つまり「手首をこちら側にここまで返しながら手を添える」等の説明は技の表面であって、根幹ではないのです。
そういった事を習えば達人技が習得できるようになると思っている人が多いように感じるのですが。

根幹となる呼吸力を体得すれば技の形など関係なくなるのです。
599名無しさん@一本勝ち:2009/11/16(月) 10:08:49 ID:zc1b+zwL0
ただ、私はこれからの武道界には悲観的です。

合気道界に限らず、過去のような達人は生まれないと思います。

もしかしたら、中国の辺境の地では昔ながらの修行をしている武芸者が居て、その中から達人が生まれるのかも知れませんが。
600名無しさん@一本勝ち:2009/11/16(月) 10:22:06 ID:zc1b+zwL0
それと私が個人的な経験から理解したことと言えば、実戦に役立つのは多数取りの稽古です。

恥ずかしながら、私も若い頃は好んで路上の喧嘩をしました。
突発的な喧嘩に一対一の場面は稀です。

そうなると相手が多い場合は動き回らなければ掴まれ、倒されて袋叩きに遭います。

ボクシングが街中で強い理由はフットワークにあると思います。

多数取りはフットワークとタイミングを稽古するものだと思います。
けっして見栄えを狙った、デモンストレーションではないのです。

当時、養神館の日本人で実戦をやっていたのは私と、あの人と、あの人ぐらいのものでしょうか。
外人なんかは六本木あたりでチョクチョクやっていて、私も連れて行けと言ったのですが駄目でした(笑)