てか、誰も貼らないから俺が貼ってやるよ。
http://higaki.info/page011.html 比嘉世幸先生のムエタイとの試合について調査報告
大山倍達正伝という本があります。
読まれた方も多いことでしょう。
多くの調査に基づいた中々の力作だと思いますが、私はある部分に違和感がありました。
その部分とは、「1955年に比嘉世幸氏が弟子を引き連れて、タイでムエタイに挑戦して負けた」とする部分です。
沖縄は戦争で焦土と化し、戦争が終わって10年くらいしか経っておらず、まだ米軍の占領下にあるときに、空手の他流試合をするために海外渡航が可能だったのだろうかという疑問がわいてきました。
当時は、本土でも1ドル360円の時代で、外貨持ち出しに制限がありました。
2007年9月の剛柔流セミナーの懇親会において、久場先生にこの件を質問しましたが、「沖縄の当時の状況で、海外渡航ができるとは思わない」というお話でした。
さらに、11月17日に久場先生とお会いしたときに、この大山倍達正伝を持参し、該当の部分を久場先生に見てもらい、沖縄において調査を依頼しました。
話の出所が外間哲弘先生ですので、私も面識があり直接聞くことも可能でしたが、やはり同じ剛柔流である久場先生に依頼した方が良いと判断してお願いしました。
11月29日正午頃、久場先生から電話があり、以下の報告を頂きましたので、皆様にご報告いたし
ます。
久場先生は、比嘉世幸先生の直門の弟子3名と、話の出所である外間哲弘先生に聞かれたそうです。
お弟子さんは、「そのような話は聞いたことがない」といわれ、「比嘉先生は、戦前にサイパンに居られたときに、試合をして突き蹴りで負けそうになったが、最後は取り押さえた」ということを聞いたことがあるということでした。
また、外間先生も同様に、「戦前のサイパンの話をしたが、比嘉先生が戦後にムエタイに負けたと話したことはない」と言われ、「サイパンの話が誤解されて伝わったようだ」と言われたそうです。
さらに、外間先生は、自分の発言が誤解されて伝わったことに対して、遺族に謝罪したそうです。