ヴィジュアルトレーニング
1.動体視力
A.走る電車や自動車を目で追う
B.数字やアルファベットをボールに書き、キャッチボールをする
2.眼球運動
両腕を前に伸ばして親指を立て、その爪の部分に
左右交互に視線を合わせ、慣れてきたら腕を斜めにしたり
上下にしたりして、方向を変える。
3.周辺視野
A.テレビ画面の中心に向かって親指を立てて、そして
視線を親指にしっかり合わせながらテレビの内容を意識する。
B.(A)のことを行い、画面にどんな映像が映っているのか
状況がどう変化していくのかを読み取る。
4.焦点調整能力
直線状に目印になるものを2つか3つ置いて
(テーブルの上などどこでも構わない)、それにフォーカス
(焦点調整)を繰り返す
5.瞬間視
雑誌を用意して、適当な部分を選びチラッと見て直ぐ閉じる。
そしてそのページにあった写真の内容やタイトルなどを
出来るだけ細かく思い出す。
パートナーがいるとより効率が上がる。
これがある程度出来るようになったら立体的な状況を訓練する
雑路などを歩きながらパッと一瞬だけ振り向き、その状況を答える。
6.目と手の強応作業
A.お手玉を2個からスタートして両手を交互に使って、
続けられるようになったら数を増やしていく。
B.壁に向かって立って、後ろからパートナーに壁にボールを投げてもらい
跳ね返ったボールをキャッチする。
●眼球運動
人間は頭の軸がブレてしまうと、体の軸自体もブレてしまい、
スムーズにパンチが出せない。
この意味から頭の軸をブラさずに、相手を見るためには眼球(黒目)
で絶えず相手の動きやパンチやキックを見なければならない。
●周辺視野
相手の攻撃はいついかなるところから来るか分らない。
人間の目は上下130度、左右180度でボンヤリと見ることが出来るが
相手の攻撃を見切るためにはボンヤリとではなくはっきりと見えなくてはならない。
●瞬間視
相手のガードが空いたところや、微妙な体の動きを瞬時に見極める
●目と手の強応動作
武道、格闘技に限らずスポーツ全般に言えることだが、眼球運動、
周辺視野、瞬間視の能力をスムーズに発揮させる為の能力。
ようするに、目で見て、見た情報を能に伝え、脳から各筋肉に伝える。
この動作を円滑にスムーズに伝える機能。
以上のトレーニングを射撃や格闘技の訓練と平行して
持続的に続けると、徒手の格闘能力だけでなく、
射撃においても、標的の動きを先読みする、撃っていいものと
駄目な物を瞬間的に判断する、遮蔽物から頭部が覗いた瞬間に
命中させる、といった反応力もかなりのレベルまで向上する。