少林寺が弱いといわれるのは仕方ない第39章

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140B (BLACK BELT)
>>138
>「独在性」という言葉によって他人にも理解出来る表現として現れる時、既にして「独在性」
>ということで“言おうとしていたこと”は違ったものになっている。Bさんはその事に気付かずに
>「独在性」という(永井氏の作った)語を使っているが、“この時点”でおかしいではないか。

「独在性」という一般的な表現は,確かに他人にも理解できると思われる。
しかし,「現に世界はBである私からのみ開けている」という表現はどうなのか?
この表現は,そのまま取る限り,現に世界がBからのみ開けていることを指す表現
であって,他の人に同じことがそのまま当てはまったりはしない。それなのに,
「変質」だとか「読み替え」だとかが起こる理由は何なのか?
とりあえず思いつくのは,同種のことを他人も言うことができるから,という
理由だ。しかし,この表現を使った時点ですでに「変質」なり「読み替え」なりが
起こっているというのなら,他人が何を言い出そうが「変質」「読み替え」が
起こることには変わりはないはずだから,他人が同種のことを言えるということは
理由にならない。そうすると,理由は何なのか?
『転校生とブラック・ジャック』で言うと,C君がしつこく「同じ種類のことで
しかない」「特別のものなど存在しない」と主張しているけど,しかし,結局,
その十分な理由を示せていないのではないか。少なくとも僕にはよくわからない。