少林寺が弱いといわれるのは仕方ない第39章

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120B (BLACK BELT)
112続き
そこで,可能世界での読み替えというのは変なので,永井はあくまで現実世界で読み替えを
行っているのだ,と考えようとすると,あえて表現すれば,

(5) <永井世界>【B「現に世界は127である私からのみ開けている」】
(6) <永井世界>【永井「いや,現に世界は永井均である私からのみ開けている」】

のような表現が考えられる(あるいは,(1)から(6)への読み替え)。
しかし,現に世界はBである私からのみ開けている以上,<永井世界>のような表現は,
(4)に輪をかけて意味不明だというしかないのではないか。
(そんなことはないか?現実には存在しない可能世界での読み替え(??)よりは
ましと言えるのかもしれない。しかし,現にBから開けている世界とは全く別の世界
が出てきて,そことの関係で読み替えが行われるという点では,やはり意味不明ではないか。)

というわけで,今のところの結論としては,どう考えてみても「読み替え」というのは
うまく説明できない,あるいは少なくとも,「特定の人物から開けている世界」という
考え方とセットにした場合には,何のことだかよくわからない,ということになるの
ではないかと思われる。
すると残った疑問は,>>106の下半分で書いた出発点は,どう説明されるのか,ということ。
今まで書いたように,「読み替え」という説明はうまく行かなさそうに思われるので,
何らかの別の説明をするか,あるいは(2)のように間違いだと言い切ってしまうことになるのか。
(ちなみに念のため付け加えておくと,どうしても説明が付かなければ,気分的には,間違い
だと言い切ってもよいのではないかと思われる。何しろ,世界は現にBからのみ開けているの
だから。しかし,やはり,説明としては,それでは不十分だといわざるを得ないと思われる。)