少林寺が弱いといわれるのは仕方ない第39章

このエントリーをはてなブックマークに追加
112B (BLACK BELT)
109続き
そこで考えられるのが,永井の発言は,永井から開けている世界においてなされた,と
いうこと。そうすると,その世界では,その発言が正しいということになる。それを
表現しようとすると,とりあえず,

(1) <B世界>【B「現に世界はBである私からのみ開けている」】
というような発言が,

(4) <B世界>『永井世界』【永井「いや,現に世界は永井均である私からのみ開けている」】

のように読み替えられた,ということになりそうに見える。しかし,ここで問題なのは,
『永井世界』は可能世界に過ぎず,その世界の中で永井が発言したからといって,
それは架空の発言(とでも言えばいいのかな?)であって,現にBから開けている世界の
中で,別の人から開けていることを前提にした発言等がなされたということ(>>106の下半分
に書いた出発点)とは違うのではないか。と言うか,そもそも,Bから開けている世界
(現実世界)の中で行われた発言が,別の世界,しかも可能世界に過ぎない『永井世界』
で読み替えられる,というのは,どういう意味なのか。
すると,(4)のような形で「読み替え」を説明するのは,可能世界での読み替え(??)を
前提にしているという点で,何のことだかよくわからない。