電子メディア論は・・・まだWindows95出る前でインターネットという単語自体、
専門家しか知らない用語だったような時代に書かれたというのに・・その内容のすごさに僕は非常に驚いた。
小学生の頃からインターネット中毒者だった僕の生を、見事に言い当ててくれていた。
虚構の時代の果てで、驚愕した。。なんてこった!!まさに僕の望んでいることだった、世界の終末を!!
これ以上、終わりなき日常を生きることの苦しみを疎んでいた僕を!
資本の絶え間なき累積活動に生を勤しんでいる周囲の人々を斜め見て、一人世界の滅亡を、全人類殺害計画を企てていた僕を、
彼はまったく対象化し、僕は疎外され、自らの豊穣生において幼稚な万能感に浸っていた終末論的な虚構を、打ち崩したのだった。
そして、新たな方向の可能性への道をしめし開いたのだった。
(だけどそれは自由だもんねっ。僕はまだ、僕の使命のため、全人類の責任性を帯びた僕は、世界中の人間が死滅するまで存在をやめないもんねっ)
あと、恋愛の不可能性も読んだ。<他者の他者>ということを読んで、天井から埃が落ちてくるほどに絶叫した。
今、性愛と資本主義を読んでいる。。失恋したばかりの僕は、この、僕の志向性を全的に<他者>へと備給してしまった末、
触れることもなくフラれてしまったこの僕の、自らの内臓に裏切られてしまったかのような分裂性に止むことなきチック症を強制し続ける顔が、
「そうだ・・そうなんだ・・・愛は・・・苦しいんだ」と、涙ぐませるのだ!
少し細かい話になるんだけど
「ファシスト・ヒトラーはユダヤ虐殺を実行
した否定的(悪しき)超越者だが、にもかかわらず、
ドイツ人はヒトラーを理想(超越性)とみなした」
と林家さんは明言してるの?「にもかかわらず」というのは
「かのように」ドイツ国民はフューラーを支持したというこ
とになるよね。でもドイツ国民はユダヤ人狩りの事実はしら
なかったんではないかな。当のユダヤ人すらまさかと思っていた
みたい。レヴィナスがそのことをエッセイで書いてたと思う。
知らなくても支持しちゃったんだから結果的にみれば林家さん
のいう通りなんだけどね。それとファシズムというのは(2)だけ
ではなく(1)もプロパガンダにすごく利用されたから完全に区分け
はできませんわな。ファシズムについては決定的な論考がまだ
出てないように思う。
肯定的な超越性(例えば理想や流行)はひとたび実現され、普及すると
ありふれたものとになり魅力を失う(つまり超越性の消費・消耗)。大澤によると、
「近代」という時代は、このような、超越性(あるべき像)を定立しては、
それを実現的に消費していく運動として定義される。
そして、その運動は経済的には「資本」の運動として現象するとされる。
ここまでは、超越化の運動。しかし、大澤によると、超越化の運動は、進めば進むほど、
しだいに困難になるという。
その理由としては、例えば、
かつて日本人にとって欧米文化とはそこへと到達すべき理想的状態(超越性)だった。
しかし、日本が欧米に近づけば近づくほど(つまり超越化をすればするほど)、
日本は欧米化し、その結果、日本と欧米との「差異」がなくなり、欧米を理想として
投影しにくくなる(理想が実現されたから)。
理想がないと、当然そこへ向かうはずの超越化の運動も機能不全に陥る。
だからこうして、超越化は進展すればするほど、超越化を不可能にしていく。
これが大澤が多用する超越化の逆説ですね。
それで、超越化(近代)が不可能になった後(ポスト)、つまりポスト近代をどうとらえるか?
大澤は二通りの道を想定していると思う。
(1)超越化が不可能になったら、仕方がないのでその逆の内在性の水準にとどまる
という道。例えば、土着文化・地域文化・自然への回帰のような現象にそれが見られる。
(2)超越化が不可能になってもあくまで、超越化を果たそうとする道。その方法としては、
超越性の不可能性を体現するような超越性(これを大澤は「否定的超越性」と呼ぶ)を定立し、
そこへむけてあくまで超越化を続行する方策がとられる。「ファシズム」がその道を体現している
と大澤はいう。ファシズムにおける熱狂的な「指導者崇拝」とはその否定的超越性へ向けての
超越化(指導者との想像的な一体化)なのである。ファシスト・ヒトラーはユダヤ虐殺を実行
した否定的(悪しき)超越者だが、にもかかわらず、ドイツ人はヒトラーを理想(超越性)とみなした。
ヒトラーは「悪(否定性)」でありながら、「ヒーロー(超越者)」だったのである。
そして、大澤としては当然(2)のファシズム化を退け、(1)の内在化の運動を支持していると思う。
大澤真幸は柄谷行人に影響を受けてきたと自認しているけど、
大澤は柄谷が最近作ったNAM(
http://www.nam21.org)という組織について、
どういう感想を持っているんだろ?
大澤も色々とことあるごとに貨幣について論じてきたけど、
NAMの西部忠という経済学者が論じているLETSという
利子を生まない貨幣についてはどうなんだろ?
大澤は岩井克人の貨幣論を下敷きに貨幣論をやっているけど、
LETSについては全くの無知じゃないかな。
柄谷も西部から教わるまではLETSについて知らなかったと
言っているし。
貨幣論は70年代80年代に特に流行したけど、その水準の貨幣論を
無化してしまう衝撃力がLETSにはありそうなんだよね。
なにせ利子を生まない貨幣なんて、いままでの貨幣とは毛色が明らかに違うからね。
価値体系の差異から利子(剰余価値)が発生するという柄谷の剰余価値論がいままで支配的で、
大澤もそれに従ってきたけど、利子がでない貨幣であるLETSのまえではそのような理論は
無用化してしまうかもしれないな。論じるべき対象(剰余価値・利子)がなくなってしまうから。
今はLETSに対する認知度は低いだろうが、これが普及すれば、
経済のみならず、思想レベルでもなんらかのインパクトをもたらしそうだな。
ポストモダン論もLETSのまえでは無意味になりそうだし。
この変化に大澤がどう対応するかが、楽しみだ。
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゙、 ', | | | `l'"´ ゙、| |i | 少林寺の中学生相手にボロ負けした全日本中国拳法連盟って
ヽ ヽ | | レ'′ \ || / まだ武道ごっこやって遊んでるんですか?
/ヽ \! |  ̄ `` r'´ ` ̄``ヽ
/ ヽ ヽ ノ ヽ
| 〉 V | |
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ある共同体に関していかなるかたちかの発展史観が前提としてあれば、
そこで流通する貨幣に利子・剰余価値あるいは労働価値が付随するのは
当然だと思う。LETSは発展を前提としないかつ閉鎖系的な共同体での
可能性じゃないのかな。ある意味で完全な互酬経済ではないのかな。
貨幣理論ではマルクスが秀逸なのは確かだが、発展を前提としている
のも確かであって岩井の限界はそこのような気がする。また柄谷らも
共同体間の関係を前提にしている以上は完全な閉鎖系的な共同体では
成り立たない理論ではなかと思う。
『意味と他者性』
「心的対象が心の所有者によって、言わば標的とされ、
何らかの感覚や志向作用によって捉えられるや、その
標的となった対象の方が、その同じ感覚や志向作用に
よって、心の所有者を対象化する。しかし、この自ら
を対象化するもう一つの能動性を心の所有者の方が捉
えようとすると、その能動性は、その捉えようとする
働きから逃走する、という仕方で、否定的に現れるこ
とになる。」
>84
たまに寝癖がついています。
深夜まで研究室にいることがあるみたいで、
その研究熱心さには脱帽です。
大澤先生も葛山さんもすごいと思う。
「何がすごいんだアフォ」と言われそうだが。
ちなみに、大澤先生に
「院生というのは金にならない仕事=研究
みたいなものです。」といわれた。
そして先週、
「親父くさくなるから言いたくないんだけど、
君たち、もっと勉強したほうがいいんでは?」
といわれた。
まぁ、2ちゃんに書き込んでいる時点で漏れの
ドキュソは確定だが。
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