・須賀川市の市立第一中学校の柔道部で、当時中学1年生だった女子生徒(16)が意識不明と
なった事故から、18日で丸3年が経過した。
17日夜、両親や女子生徒を支援しようと、ネット掲示板での呼びかけに応じて全国から寄せ
られた折り鶴1万6千羽が、女子生徒の自宅に届けられた。匿名の支援者たちのまとめ役と
なった、栃木県内に住む男性(32)が、車で運んできた。両親と支援者たちの橋渡し役となった
橋本健二市議(共産)も男性と一緒に訪れた。
折り鶴を受け取った父親(50)は「学校の対応で人間不信になりかけた時期もあったが、温かい
気持ちをいただき、素直にありがたい」。
03年10月18日。女子生徒の母親(43)は、その朝の光景を今も思い出すという。土曜日で
学校は休みだったが、柔道部の練習に遅れそうだとあわてた女子生徒は、朝食のフルーツ
サンドをかき込んで、珍しく「学校まで送って」とねだった。車で校門まで送り、校内に駆け込んで
いくジャージー姿の背中を見送った。その約3時間後、女子生徒が倒れたと、学校から知らせを
受けた。駆けつけると、すでに女子生徒の意識はなく、今も意識は戻らないままだ。
その後、母親は仕事を辞め、ヘルパーの資格をとった。今年1月に病院から自宅に戻った
女子生徒の介護をつきっきりで続けている。
この事故の再調査について、市もようやく重い腰を上げ始めた。「真実を追究すべきだ」とする
市民の声などを受け、同市の相楽新平市長が今月13日、市教委に要請したという。(一部略)
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000610190004