武壇2ちゃんねる分壇 8

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920劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 09:46:56 ID:rHRDFwKq
 さて・・・ほんでもって件の山田編集長の本、つまり『武術の構造』・・・読了しましたがな。
後半は写真が多くてねえ。昨晩はあれから10ページほど読んで寝てしもうたんやが、今朝通勤の電車の中で残りを一気に読み切ってしもうた。
えっ?おまえは車通勤やなかったんかって?いやいや、今晩は忘年会でして、帰りは運転できんよってに久しぶりに電車で通勤や。
車では1時間足らずなんやけど電車では正味1時間半かかるからなあ。十分読めましたわ(笑

921劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 10:00:33 ID:fubqlZSE
 細かい部分もとりあげて検証とか批評とかしたいんやけどな、とりあえず読後感から・・・

 大雑把に言うとなかなかええ本よ。歴史とか中国哲学とか、いままで見慣れた功夫の本とは全然ちがうもんやから
そこんとこにはじめは若干違和感感じるけど、確かにこれまであまり公にはされてこなかった「太極拳の構造」っていうんを
あくまでもご自分の経験に照らして(当然失敗談も多い)検証してはる。
「できる」ことは「できる」し、「できない」ことは「できない」っていうんがハッキリしてるしな、
しかも「できない」ことを「できる」ようにするにはど〜すればええんか?ってことも「修業を積めばそのうちわかる」ではなくて
「こうやってこうすればいついつまでにこれだけできるようになる」なんてキチンと具体的に示してはるもん。
こういう筋道の立てかたは確かに「学術的」や。しかも口先だけならなんとでも言える「哲学」なんかとちがって
これは実際の格闘で証明してみせんとあかんわけやから、編集長、意識なんかせんでも貴殿のほうが浅田彰なんかよりずっとエライでっせ!(笑


922劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 10:07:01 ID:fubqlZSE
 ただし本の中で解説されてる理論や技法やが・・・これは正直私にとっては
「目からウロコが落ちる」っていうほど斬新なもんでも革命的なもんでもなかった。
「な〜んや、あのことかい・・・」っていうんがほとんどや。
これはね、ハッタリでもなんでもなくて、劉月侠武舘の練習会に参加されてる人たちに聞いてもらえばよくわかると思うよ。
みんな「劉老師がいつも話してることとまったくいっしょ!」って言うと思う。

923劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 10:13:30 ID:fubqlZSE
 ただ、あの甲野氏でもそうやが、「コロンブスの卵」というかな、本当にやり込んでる人なら誰でも知ってることなんやが
いままでそれをハッキリ明言した人がおらんかったんは事実や。

 世間で「太極拳の老師」と呼ばれている人の中には「こんなことサッパリ知らない」人と「ず〜っと前から知ってた」人に分かれるわけや。
これは同じ「老師」といっても根本的なちがいがあるわけなんやが、両者に共通してることは
「そのことを口に出して言わない」でいた・・・ってことなんやな。
だから初心者にはどの老師がよくてどれはダメか・・・判断する材料がなかったってこと。


924劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 10:18:30 ID:fubqlZSE
 私も武壇スレでこれまでそういうようなことを繰り返し書き込んできたつもりなんやが、
やはり活字になった公刊書となると全然影響力がちがうわな?
そういう意味ではやはり日本(というか世界)の中国武術界において、この本の出版は革命的な出来事・・・と
言うても、さほど大袈裟ではないと思う。

925劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 10:25:01 ID:fubqlZSE
 ただいくらでも思いついたままに書き込みを続けていけるスレッドとちがって、
本の場合はやはりページ数の制約があるから、ちょっと物足りなかったり、説明不足な点があるんは仕方ない。

 たとえば武壇スレではまったくの初心者を対象に馬歩とか突きとかのまったくの基本技に関して
その原理や具体的な訓練法なんかを解説してきたけど、残念ながらこの本ではそういった部分は曖昧や。
メインは対人訓練なんやけど、それを行なう以前のまったくの基本っていうんは実際に道場に行かんことにはイメージすらしづらいわけやな。
こういう部分はむかしの松田さんの本なんかは確かによくできてたと思うよ。

926劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 10:50:13 ID:uWnO+KG7
 山田編集長は自分の理論を実験するために実際に武舘を開いて公開指導されてるみたいやが、
基本とか套路の重要性は認めながらも、実際の稽古では対人訓練によって「技の意味」を理解したうえでないと
単純な基本の反復練習は無意味(というかかえって有害)てなことを言うてはる。
こういうところは空手でいえば「伝統派」よりも「フルコン派」にちかい発想かな?
かといって安易に打ちあいをすれば強くなる・・・ってわけでもないと釘を刺してもいるし、
読めば読むほど私がふだん考えてることと共通してるところが多い(笑

 でもな、もちろん単行本なんですべてを書くことは無理・・・という事情はあるにせよ、若干私とは意見を異にするところも当然あるわけや。
そんなわけで本の内容の細部を少しづつとりあげて、個別に検証していこう。



927双按 ◆jdHxHHqZ4A :04/12/09 10:51:06 ID:o98D6SZA
ワクワク
928劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 11:01:45 ID:uWnO+KG7
 >927
 わはははは・・・でもこのつづきは午後にな(笑

 せっかくやからひとつだけ。「まえがき」で山田編集長いきなり「私はプロレスが大嫌いである」やて。
私は「大好き」やぞ!なんと本の初っ端から全然正反対の意見じゃん!(笑


929双按 ◆jdHxHHqZ4A :04/12/09 11:05:19 ID:o98D6SZA
師兄に本の用法写真を見せたら
『あーこれね』といって実際にいろいろ技かけてもらえました
(バリエーション込みで)

勉強になりました^^;
930名無しさん@お腹いっぱい。:04/12/09 12:52:45 ID:zBaPei7z
山田の本、こーてもーたがな・_・
931劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 13:38:23 ID:a4xvxvhS
 本の構成はな(それこそ買ってもらえばわかるけど笑)、大きく分けて全4部になってる。
第1テーマから第4テーマに分かれてるんやけど、前半の第1、第2テーマが理論編で後半の第3、第4テーマが
その理論を応用した具体的な技法の解説編や。

932劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 13:47:46 ID:a4xvxvhS
 第1テーマ・・・これは私もとくに異論はない。山田編集長の意見に禿同や。

 第1テーマはな、ひとくちに「武術」っていうけど、いわゆる「伝統武術」と「現代武道」「格闘競技」っていうんは
いったいどういうところがちがうのか?で、たとえばフルコン空手やキックの試合で功夫が手も足もでない・・・
っていう現実にはどこに問題があるんか?ってことを考察してはるんやな。
ポイントは「いかなるスポーツにも必ずルールがあり、ルールがハッキリしていなければ訓練のしようがない・・・」ってこと。
これまで太極拳をはじめ中国拳法を学ぶ人は「一撃必殺の実戦拳法」ということを主張するばっかで
太極拳の攻防はいかなるルールのもとで行なわれてるのか?っていう概念が完全に抜け落ちてた・・・ということや。
これではなんぼ練習して套路が上手にできても、格闘技の練習をしてることにはならない・・・ってわけやな。

933劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 13:55:00 ID:a4xvxvhS
 第2テーマ・・・これが「山田理論」の核心になるところや。

 編集長は実際の格闘で向かいあったふたりの人間のあいだにできる意識上のラインを「攻脈線」と名付けて、
これが現代格闘技と伝統武術では決定的に異なる・・・と主張してはる。
キックの攻脈線でなんぼ太極拳が闘っても、太極拳に勝ち目はなく、この攻脈線を制したもんが勝ちを制する・・・ということやな。

934劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 14:03:02 ID:1QjUuTP+
 つまり格闘というのはこの攻脈線を制する攻防ということになるわけやが、その過程に生じるのが
「自律動作」と「他律動作」・・・これは編集長の造語なんやけど、まあこんな具合に言うてはる。

 「自律動作」っていうんは自分で意図的にコントロールできる動作。つまり「パンチを打つか打たないか」ってことは
完全に自分の意志によって決定される自分の動作なわけやな。
一方「他律動作」っていうんは相手の動きに応じて結果的にそうなってしまった、ならざるをえない動作。
たとえば私がお腹を攻撃されたとき、私は否応無しにお腹を防御する動きをせんとあかんわけや。
なんぼ私がそうしたくても顔面の防御してたらアホでしょ?(笑

935劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 14:12:05 ID:zUfi4rfy
 簡単に言えば自律動作は主に攻撃、他律動作は防御・・・ってことになる。
で、全体のうちで自律動作の占める割合が高くなればなるほど、その格闘技(というか競技者)は強い・・・ということなんよな。
現代格闘技のほとんどは攻撃技をメインにつくられてるから、強いのは当たり前なわけや。
ところが太極拳には本来自律動作っていうんがない。ないは言い過ぎでもメインではない。
太極拳は他律動作(つまり防御)をメインに構成されてる武術なんで、ここんとこで工夫が必要になってくるわけや。
こういう工夫を編集長は「アダプターテクニック」と称してはるんやな。

936劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 14:21:57 ID:zUfi4rfy
 ここで私は意義あり!

 確かに現代の太極拳の套路や招式は、よくある「用法解説」を見ればわかるようにほとんど
相手の攻撃を受けて、それから反撃に転じる・・・っていうパターンが多いわな?
でな、確かに太極拳の理論を説明するためには、こういう「後の先」の用法がわかりやすいんで
練習ではこういう方法で解説することが多いんは事実や。
ただ太極拳にも本来は攻撃技があって、なにも相手の攻撃を待たずとも先手を打ってサッサと片付けてしまう・・・
つまり「先の先」や「先々の先」みたいな用法はなんぼでもあるわけよ。
もちろん山田理論のほうが一般的でメインとなる太極拳の戦法なんかもしれんが、
私の主張するような「ガツ〜ン!」と一発・・・みたいな戦法を太極拳の裏用法とみるか、
単なる例外とみるかで、実戦稽古っていうんもだいぶちがってくると思う。

937劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 14:36:56 ID:qUcz6Pod
 第3、第4テーマは推手を応用した、山田理論にもとづく太極拳の実戦用法、さらにそれらの稽古法や。

 レス929にあったように、これはむかしからある太極拳の戦闘法の解説で、とくに新しく開発されたものではない。
ただ一般にはのんべんだらりと形式的な推手の稽古をしてる人が多いでな、「こんなふうにやらんと無意味や!」
てな具合にハッパをかける意味はあると思う(笑

938劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 14:42:29 ID:qUcz6Pod
 写真を見ればわかるようにほとんどの技法は相手の「外門」つまり背中側に回り込む動きになってる。
よくある「単鞭」の用法なんかといっしょやな?で、こんな具合に相手の側面に入り込んでしまえば
確かに理論的には肩からの体当たりでも投げ技でも自由自在・・・なんやが、私はこういう「外門」に回り込む技法は
あくまでも表の用法で、相手を人事不省にするような強力な当て身は裏の用法・・・つまり「内門」に入り込まんとあかん・・・
って考えてるんよ。このことはどれやったかわすれたが、過去スレでちょっと触れたことがあるはずや。

939劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 14:48:40 ID:cyfb/d5M
 もちろんこの本にあるような用法をつかって対人訓練を行ない、身体感覚を開発する・・・っていうんは非常に大事なことや。
散打試合なんかで太極拳の選手が、日頃は化勁やの纏絲勁やのを練習してるにもかかわらず、
いざ打ちあいとなるといきなりパンチとキックを盲滅法出すばっかで、あえなく空手やキックの連中に返り討ちにあう・・・
てなパターンが多かったからな。
太極拳の闘いかたを身に染み込ませるためにはやはり重要な訓練法であることにちがいはない。

940名無しさん@お腹いっぱい。:04/12/09 14:50:30 ID:2aQcPCwM
伝統的考え方の人は、まず型の動作を完全にできるようになってからでないと
用法や応用には進めないという観念が強い。
そして、いつまでたっても「まだダメ」と言う感じで対人練習に入らない。
これでは一生型だけで応用には進めない。
もともと戦闘とは幼稚で単純な技法から進化していくべきであって、型の動作が
いくら完璧に出来て用法を理解したとしても実地訓練がなければ素人同様のレベル
の攻防しか出来ない。しかし、そこからスタートしなければ高レベルになれない。
また、実地攻防の練習を併用しなければ型の意味どころか動作を正確にする事も
できるはずがない。
941双按 ◆jdHxHHqZ4A :04/12/09 15:00:16 ID:o98D6SZA
基本功とトウロの練習をおこないつつも
太極拳の用法を用いた対人訓練を行い
そこでトウロで得られた身体感覚や勁の運用がきちんと人を相手にしても
通じるかどうかを確かめ
できなければまたトウロを行い体を作る

適度な対人訓練のデータのフィードバックが私も必要だと思います
942劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 15:00:23 ID:8LV+7UiI
 ただな、これはあくまでも「用法」「闘いかた」の稽古なんやな。

 みなさんに聞くけど、現実問題として実戦であんなことしてるヒマがあると思う?(笑
そらまあ太極拳の理論は1で「相手の攻撃を受けて接触」し、2で「円圏を用いて相手を崩」し、
3で「技を極め」る・・・もんやけど、素人相手ならともかく、そこそこ格闘技の経験のある、
しかも自分より身体の大きなヤツが全力でかかってきたら、こんなことしてこねくり回しとる余裕はまずないと思うな。
で、あの写真にあるような自分の体勢から、そういう相手でも確実に倒してしまえる当て身ができるか?っていうと
まあそら山田編集長はできるんやろうけど、私はちょっと難しいと思う。
どんなに相手の体勢を崩したり、太極拳の技を上手く極めることができても、
肝心の攻撃自体に破壊力がないことには「按摩やマッサージと同じ(by松田隆智)」なわけよ。


943劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 15:09:45 ID:2NkXMwHN
 >940&941
 そう、そういう訓練が大事なんや。それは山田編集長自身も本の中で主張してはる。

 ただね、940の「幼稚で単純な技法から」っていうんは、対人訓練の技法がいかに単純であっても、
それを行なう自分の身体動作も「幼稚で単純」でもええ・・・とは必ずしも限らんのやな。
いかに単純そうに見える対人技法でも、それを行なってる自分の肉体には相当複雑な動きが作用してるわけで、
ここんとこを無視して対人訓練ばっかやって「あ、なるほど!わかったわかった!」てなことに満足してたら
太極拳の技はかけられても、太極拳の技で相手を倒す・・・ということに関してはかえって遠回りになると思う。

944劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 15:19:03 ID:2NkXMwHN
 つまり対人訓練に入る前にいつも私が主張してるような「肉体の改造」つまり「脱胎換骨」ができてないと
いかにすぐれた対人訓練といえども結局は「推手ゴッコ」に終わってしまいかねんのよな。
で、こういう自分の肉体の訓練は、もちろん対人訓練でもできないことはないんやけど
やはり套路の力を借りないことには部分的にはともかく全面的な向上は望めない。
だからね、編集長は「3年小八極」みたいな訓練は無意味・・・と言いたげなんやけど、
私はやはりこのほうが一見遠回りに見えて、じつは近道・・・って思う。
もちろん套路や基本功の訓練にあわせて編集長の主張するような対人訓練も行なうわけやけどな。

945劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 15:24:56 ID:2NkXMwHN
 ただ編集長は私が言いたいようなことはもちろんお見通しやろう。繰り返すがそこまで突っ込んで書いてたら
ページ数が足りなくなるし、さらにこの本で特別強調したいメインテーマがぼやけてしまうおそれがある。
そんなわけで次回は是非套路や基本功に関する本を書いていただきたいもんやな(笑

946双按 ◆jdHxHHqZ4A :04/12/09 15:39:32 ID:o98D6SZA
なるほどねー実感です

>みなさんに聞くけど、現実問題として実戦であんなことしてるヒマがあると思う?(笑

ぶっちゃけ無いと思います
師兄にかけてもらったときは大体同じような用法とそのバリエーションでした

これと技は別ですが老師が用法の説明をしてくださるときは体感的にはすごい小さな円
でコンパクトに打撃が流して崩されしかも発勁は蓄勁がまったくわからないほど
はやくすさまじい勁力でたたき伏せられちゃいました。
感想としては『ほんとに○○○(技の名前ね)かよこれ!』
って感じでした^^;
ここまで行かないと実戦じゃ使えないだろうなーとちょっと途方にくれたようなことも・・・
でも用法訓練を実際にやって思うことは
用法を使える域にまでしたければやはり基本的な勁力増強や姿勢の矯正が必要だってことで
私も対人用法訓練が終わったらやっぱり基本功やトウロの単式練習にしばらく没頭しちゃいますね
947双按 ◆jdHxHHqZ4A :04/12/09 15:41:23 ID:o98D6SZA
>次回は是非套路や基本功に関する本を書いていただきたいもんやな(笑

世間一般に多数売りたければ今回のように用法を載せたほうがものめずらしいから
売れるんでしょうけどね(^^;
948劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 15:47:33 ID:ig9Vt5x3
 本の「あとがき」で山田編集長はある学生さんのことを紹介してる。

 なんでも全然格闘技経験がなくしかも気が弱かったこの学生さんは、わずか1年ほど指導を受けただけで
本場のムエタイファイターに勝ってそもうたそうな(!)。
確かにこれはすごいわな。編集長も「武術にはまだまだ多くの可能性がある」と書いてはるし、私もそうあってほしいと思う。
ただこういうんはあくまでも例外・・・というんが私の偽らざる感想や。
私はこの山田理論っていうんは正直優れてると思うし、これをつき進めていけば今後もこんな学生さんみたいな
例がなんぼでもでてくる可能性はあると思う。
でもその反面対人技法だけが一人歩きしていくと、せっかくの山田理論をかえって十分に活かしきれなくなるおそれも多分にあると思う。
「攻脈線」や「アダプターテクニック」をなんぼ完璧に身につけても、肝心の肉体や突きが「へぬる」くては
現代格闘技の選手に本当に打ち勝つことはできんと思うんよな。
まあ今後の編集長の活躍に期待しよう!(笑


949劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 15:52:18 ID:ig9Vt5x3
 >947
 ビデオでもそうやけど、対人技法の説明はやりやすいけど、自己の内面の鍛練
である基本功や套路っていうんは実地でも難しいわけやからねえ。
それで蘇先生や徐紀先生ほどの人たちでも、「五行気」やの「十字勁」やの・・・「?」なことになってしまうんよな(笑

950劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 16:06:47 ID:ig9Vt5x3
 おっ、今日は珍しくヒマやったんで、久しぶりに怒濤の書き込みしたな(笑
もうパート8も950か・・・今夜は忘年会で夜はまず書き込みできんやろうし、
ちょっと早いがパート9立てておくかな。

951劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 16:16:26 ID:ig9Vt5x3
 パート9立てたんで、直リンよろしうに・・・

952名無しさん@お腹いっぱい。:04/12/09 16:19:48 ID:ml95AiFU
でも結局、武術と言うのは対人相手に使うのが目的なのだから、
型や鍛錬は日ごろ自分でして、集まったら対人練習を主に行なうのが
いいと思う。せっかく人がいるのに各人バラバラに型ばっかり練習する
のは不自然だしもったいない。
953双按 ◆jdHxHHqZ4A :04/12/09 16:23:35 ID:o98D6SZA
でも実際には型や鍛錬は日ごろ自分でやるのを当たり前と思っている人が
結構少なかったりする^^;
954劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 16:35:07 ID:ba4WMr4F
 ひとりやとどうしても手心加えてしまうしな(笑 劉月侠武舘の套路練習はそらしんどいんやから。
ハッキリ言うて自由組手のほうがまだマシよ(笑

955名無しさん@お腹いっぱい。:04/12/09 16:38:09 ID:ml95AiFU
うん、でも集合練習の時に対人をやっておくと日ごろちゃんと練習して
ないと地力がつかないからしっかりやろう、という気も起きるのでは?
対人を指導しつつ「これだけやってもダメだよ」って言えるし。
ダメな人は集合した時だけ強制的に練習するだけだから、結局型だけで
使えないという風に責任転嫁してしまいやすい。
ボクシングでスパーで打たれたらジムのせいにする人はいないように、
その辺の意識からすでに負けている人が多いと思う。
ジムに来て縄跳びやシャドーをするだけ、そんな人が通用しないのは
当たり前と言う認識がちゃんとできてるのにたいし、中国武術修行者は
甘えすぎと言う感じがする。また、対人を指導できない人が指導者になる
だけならまだしも「武術です」と言うと詐欺だと思う。
956劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 16:43:03 ID:ba4WMr4F
 >955
 理論がどうこうって言う前に要するに「根性」がないヤツが多すぎるんよな(笑
逆に理論なんて多少滅茶苦茶でも強くなるヤツは強くなるし・・・山田編集長もホンマは
そういうことも言いたいんやろうなあ(笑

957名無しさん@お腹いっぱい。:04/12/09 16:43:06 ID:ml95AiFU
型は「苦しい」。自分との闘い。
対人は「怖い」「痛い」。自分プラス他人との闘い。
型だけだと主観に陥り機能を失う事もあるから対人で矯正する。
対人だけだと絶対的練習がなくなり進歩が止まる。

どれもなかったらダメ。
958劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 16:44:15 ID:ba4WMr4F
 なにより必要なんはやっぱ「根性」です(笑

959黄河一号 ◆SNuCULWjUI :04/12/09 16:55:29 ID:iLvkaXeu
たとえばバンドの練習でスタジオに入ってから、
曲を覚えようとするヤツみたいなもんですな。

「ウチでやってこいや。」と。(笑

ひとりで出来ることはひとりでやる。
集まったときは集まったときにしかできないことをやる。

根性や、闘争本能が強い人は、同じ練習しても強くなりますし、
多少の練習量をカバーするほどのいい動きを自然としますね。
960名無しさん@お腹いっぱい。:04/12/09 18:33:24 ID:Vdaam8Qr
陳太やってます。楽しいしやめたくないのですが、
最近、詠春拳に興味を持ち是非やりたくなりました。
しかし内家拳と南派拳術の併用ってやっても大丈夫なのですか?
武壇の話じゃなくてすみません・・・劉さんはじめ、
このスレの方々が一番信用できると思いまして。
道場が少なく、できるかわからないのですが。
961張景学 ◆8jVpfMnU/M :04/12/09 19:01:03 ID:g2JHQAyw
新スレ
武壇2ちゃんねる分壇 9
http://sports7.2ch.net/test/read.cgi/budou/1102576344/
962伝場:04/12/09 20:08:34 ID:gYsbhOw0
>960
どのぐらい陳太の経験があるかわからないのですが、陳太の上達が停滞ぎみなら
他派の拳術を始めるのは有効だと思います。
詠春拳をはじめるなら1年ぐらい詠春拳に専心したほうがいいでしょうけど。
963名無しさん@お腹いっぱい。:04/12/09 20:51:25 ID:RQBO3pgN
>「まえがき」で山田編集長いきなり「私はプロレスが大嫌いである」やて
ある意味プロレスは格闘技より大変な部分があると思う。
格闘技は、自分が強ければ投げられることはないし怪我もしない。
技を受けるというのは、きついことだと思う。
2m百数十キロの人間が高いところから落とされたら相当の衝撃がかかる。
イタソー。

>編集長は「3年小八極」みたいな訓練は無意味・・・と言いたげなんやけど、
他流派が勉強のために中拳するなら、変に用法イパーイ習うよりそういう
練体に近い方をやる方がいいと思う。

>是非套路や基本功に関する本を書いていただきたいもんやな(笑
禿げ胴。結局どの格闘技も自分の体動のレベルを上がるのが大事だから。

>でも結局、武術と言うのは対人相手に使うのが目的なのだから、
>型や鍛錬は日ごろ自分でして、集まったら対人練習を主に行なうのが
>いいと思う。
定期的に修正してもらわないと、変な我流に進むと思う。
形も大事。もしかしたら前進しているつもりでバックになっているかも
知れないから。
964伝場:04/12/09 22:13:41 ID:5GGtYqA6
>他流派が勉強のために中拳するなら、変に用法イパーイ習うよりそういう
>練体に近い方をやる方がいいと思う。

まったくです。太極拳は動作の種類が多いから、それを覚えるのに気がいって
肝心の体動が後回しになりがちです。
965劉月侠 ◆RPLwh/ddCk :04/12/09 23:32:45 ID:aJbyYSSm
 >964
 私の経験では太極拳なんてしょせんはひとつの体動から生じた、どれも同じ技なわけや。
でもそれを言いすぎると「トンデモ」みたいに思われてしまうし、そこんとこって難しい
よなあ・・・(笑

966忍猿 ◆CvR7OzX4X6 :04/12/09 23:38:39 ID:iAA4OjlJ
あれれ・・・
劉さん、もう忘年会からお帰りですか?
967チョッパリ ◆Q/EJhLflCQ :04/12/09 23:40:17 ID:MoIbLA01
>>965
指先まで力を通すタメにある程度の緊張を維持するわけですから。
極言すれば!太極拳のワザは3つしかない!
1掌2拳3鈎
蹴りは…ヨクワカンナイ。歩法って事で。w
968名無しさん@お腹いっぱい。:04/12/10 01:21:29 ID:mbqVxRjl
みんな練習量が少な過ぎじゃあ
969名無しさん@お腹いっぱい。
>>963
定期的に修正してもらわないと、変な我流に進むと思う。
形も大事。もしかしたら前進しているつもりでバックになっているかも
知れないから。

だから、型が正しいかどうかは対人で有効であるかどうかが基準となるのです。
動きだけでなく、心法なども含めて。
体軸や重心の移動などは外見だけで正しいかどうかは判別が難しいし初心者とも
なれば「似て非なるもの」をやっても自己判断が難しいから「外見が似てるからOK」
となってしまいやすい。しかし実際に対人をやれば一目瞭然。
ボクサーが正しいパンチが打てているかどうかは外見のシャドーだけでなくミット打ち
などで判断する。それと同じ事。
中国武術の指導者の中には対人練習の経験がまったくなく外見の模倣だけしかやって
来なかった人もいるのでそうした人は外見しか指導できない。そっちの方こそが
「変な我流」となる。
ミットももてないトレーナーが外見だけ真似したシャドーを教えるとしたら、その選手
が強くなれるはずがない。
正しいかどうかは客観的に判断できるものでなければならず、指導者の主観であっては
ならないと思う。
中国武術は封建的に「先生が言ったから正しい」と証明せずにすませてしまうことが生徒
側にも多いので、インチキな先生がはびこる原因を作っている。