那覇手の源流・白鶴拳

このエントリーをはてなブックマークに追加
278名無しさん@お腹いっぱい。
人間の目って相手の重心変化をものすごく精密に計算して間合いやスピードを測るわけ。
で、人間の重心って意識をかけた方に移動するようになってる。
これは意識的でも無意識的でもいっしょ。
しかも、体の末端部から動き始めると余計に重心移動がはっきり分かってしまう。
例えば、物を取るとき、まず百人が百人とも手先から起動して掴む。
これを肘から動いて取りに行ったり、肩から動いて取りに行ったりする奴は、まずいないんだよね。
なぜなら、指先に神経が集まってて、センサーになってるから。これはわかるよね。常識だから。
と言うことは、人間の目は、そういう動きには慣れてるから対応できるわけ。反射的に。
じゃあ、武術では、相手を反射させないためにどうするか?
まずは、体幹部から動きを起動させて、重心変化を極力小さくする。
これは、腕部なら肩を大きく回す運動で、中国武術ならポピュラーだね。
コツは、胸や肩甲骨の部分まで肩だと認識すること。
さらに、それが中丹田に球として接して回転させること。
これが、脚部なら跨と下丹田になる。
通常、体幹部は不随意になってる人がほとんどだから、強制的に動かして動くようにしてやらなきゃいけない。
これを練習してると、異様にバランスが良くなってくる。片足立ちとかでもバランスが崩れない。
なぜなら、普通に立ってるのと同じで、重心は真ん中から移動しない。体幹部から動く限りね。
同時に軸が出来てくるっていうか、はっきりしてくる。よって左右の肩線の軸のほかに正中線が使えるようになってくる。
これによって重心変化は大分感知しにくくなる。
でさらに、勁を使うために3本の軸を使う事によって、重心変化をしつつそれを相殺しながら相手に接近できる。
これが球の動きで、角が無いから、重心変化を目が感知できないし周りの空間ごと接近してくるように見える。
279名無しさん@お腹いっぱい。:04/11/24 00:54:58 ID:B9QdK0Od
で、もう一つ。
人間の重心変化が意識を伴うものであるなら、逆に意識を動きと一致させないことによって、相手を錯覚させる。
武術で、始めに自分の体を内視して、意識と動きの一致を訓練すれば、逆に意識と動きを乖離させることもできる。
と書くと難しいけど、簡単なのだけ書けば、前に出る動きのときに意識を自分に戻したり、実体に対する影のように動かしたりする。
これによって、バッと速く動くんじゃなくて、気がついたら目の前に手が来てたみたいな見え方になる。相手の意識を固定しちゃうわけ。
もしくは、来るのは分かるんだけどなんか反応できないとかね。
まあ、面倒くさいんで触りだけですが、こんなもんでいかが?
違うやり方があったら教えてください。