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名無しさん@お腹いっぱい。:
ここに剣術なるものが果たして実戦的であるのか判定するテストが有ります。
このテストは剣術家の挑戦者一名と、それに襲いかかる足軽隊によって遂行され
ます。その足軽隊の内訳は、
挑戦者の正面に鉄砲足軽50名。これが鉄砲をつるべ打ちに打ち放します。
足軽隊の両翼に弓隊各30名。鉄砲つるべ打ちの後、剣術家めがけて速射
による防ぎ矢を射掛けます。其の間、鉄砲隊は再装填を行い、再び50人
の鉄砲足軽がつるべ打ちに剣術家に打掛けます。
この段階であっぱれ剣術家が生き残っていた場合、鉄砲隊の後ろに控える
50名の印字打ち(投石)隊が、剣術家に対し雨霰と石を投げます。十分
石で打ち据えたところで、まだ剣術家が生きていたなら、いよいよ真打登場。
更に後ろに控える50名の三間半柄 (6.3m) の大槍をもった槍足軽隊が、
エイ!オウ!とめった打ちに 打ち掛かり、槍玉にあげよと押し包みながら
長槍を突き込みます。
最後にとどめとしてもう一度、50名の鉄砲足軽によるつるべ打ちをお見舞いします。
さて、ここまでの段階で、生存しえた剣術家の記録はありません。この実用的な
テストの前では、卜傳も上泉も、石舟斎も兵庫助も武蔵も東郷重位も、全く何の
役にも立たなかったでしょう。だからこそ、前田、福島、加藤などのつわものは
剣術兵法者を軽蔑したのです。このように剣術は泰平の世の「芸事」として現代
に伝わったものであり、武「芸」でありこそすれ、武「術」ではありえません。
なぜなら実戦では全然役に立たなかったからです。ということで剣術も剣道も芸事
として、お茶やお花や踊りと同じように、日々練習に励みましょう。(ハゲワラ