747 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
マススパーの意味を勘違いしてる厨房がいるな。自分は総合系だけど横レス。
総合のプロでも、基本はマススパー。あれは、もちろん試合並にどつき合ってダメージを蓄積するのを
避けるという意味もあるが、肩の力を抜いて速く、正確に打つ練習をし、なおかつその練習量を増やす
という意味もあるんだよ。
どう頑張ったって本気の顔面攻防を毎日できる訳もないから、週に4日、1時間の本気の顔面攻防を
練習するより、週に6日、1時間半ずつマススパーで顔面攻防の「量」をこなした方が、結果的に
顔面攻防の技術習得には効果が高いからやってるんだよ。
ボクサーだって、マススパーはもちろん、シャドーとかやるだろ? 実際に殴り合った方が
練習効果が高いなら、それこそマススパーどころか、いもしない相手を想定してのシャドー
なんて、時間の無駄ってことになるわな。もちろんそんな事言ったら、ボクサーに笑われるだけ。
これは科学的にも証明されているが、人間はある程度経験した動きの場合、その動きをイメージする
だけで、その動きに使用する筋肉が無意識に反応する。これを繰り返すと、実際の練習と同等か、
それに近い神経系統の発達を促す。これは、右足だけトレーニングしても、実際の運動を加えて
いないはずの左足にも筋肥大やスキルの上達が見られる(ただし、右足よりもある程度劣る)こと
からも理解される。
748 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/07 21:32 ID:4zj1zJY9
続き
マススパー「だけ」、シャドー「だけ」を練習している場合は論外としても、キックのマススパー
中心の練習は、適度に高強度のスパーと組み合わせて練習するならば、肉体(特に脳)へのダメージを
軽減し、なおかつスキルアップに非常に有効な練習なのである。顔面攻防がなく、脳へのダメージの
蓄積の怖さを知らない、極真らしい意見だなぁ。
そりゃあ、ダメージからの超回復も期待できるから、首から下は毎日ガンガン練習しても良いよ。
でも、顔面攻防はそう言うわけにはいかない。キックは、その顔面攻防を技術の核に据えている以上、
そちらに時間を割くし、練習体系もそれに見合ったものになるんだよ。どつき合ってるから強い、
マススパーだから弱いなんてのは、自分たちの練習体系を絶対視した、非常に近視眼的な物言いだな。
ちなみに、ホイス・グレーシーは顔面攻防に当たって、どんなトレーニングをしてるかと
聞かれて、パートナーがゆっくりとした動きで打ってきたパンチをさばく練習を中心に
練習していると言った。それこそ、太極拳のように。ピアノやギター、または珠算を習った事の
あるヤツならわかると思うが、最初は速く演奏する事ではなく、正確に演奏する事を徹底して
教えられるよね。正確な動きを身につければ、速く動かそうとしなくても、無駄な動きが無くなるので
ほっといても早く正確な動きになる。
マススパーの効果も、これに似ている。いわゆる本気の動きってのは、意外に肩とか無駄な力みが
入ってスピードがかえって遅くなったり、フォームが悪くなったりする。ライトコンタクトではあるが、
肩の力を抜いて正確に当てるマススパーは、安易にガチスパーより効果が低いと見なすべきではない。