井桁崩しの理論

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65名無しさん@お腹いっぱい。
なぜ体術の一つの発想に関するスレが個人叩きに堕してしまうのか理解できないけれど、
井桁崩しに関して思うことを少し。

これはそれほど小難しい考え方ではなくて、体術の無駄を省いていく過程で
自然と通過する発想だと思います。マイケルジャクソンのダンスなんかを見ていると
まさに『井桁』と甲野氏が呼ぶ動きの宝庫ですよ。

井桁崩しというのは御幣を覚悟で一言で言えば、
『動きの始まりから終わりに向かって体の各部分が無駄なく最短距離を動く』ということです。
練習方法としては、例えば相手がいる場合、体の好きな部分に指先で触れてもらいます。
とっかかりは背中のサイド辺りがやり易いと思います。
触れてもらったら、その一点をへこましたり、でっぱらせたりします。
その一点以外は、その一点に自然に引きずられるように意識を集中します。
つまり下の絵の|が体の線を表すとすると、


|←この一点に指先で触れてもらったら



  > ← そこが基点となって出っ張るように、あるいは凹むようにします。


立っていても座っていてもできます。立ってやる場合は膝の使い方が重要になるでしょう。
座ってやる場合の方が膝が使えない分難しいですが、より体幹を酷使する稽古になるでしょう。
慣れてきたら触れてもらう位置を変えたりします。
一人のときにはイメージの中で一点を意識して同じ事をします。

この動作が比較的自由にできるようになったら、今度は拳の一点に意識を集中して、
それが相手の顔面に向かって引っ張られるような意識を作ります。
自然と井桁崩しの動きになるでしょう。そしてその突きは初動が読めない『感覚的に速い』突きになるはずです。