戴氏心意拳総合スレッド

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350番号制
どうして技に名前をつけるのか
から入らないと
351九州人:03/06/23 00:22 ID:sKJ0mGJ3
>>350 :番号制 さん
 う〜ん 世の中鋭い意見を言ってくださる人がいるもんですね。
このことについては私なりの意見を詳しく書き込みたいところですが
仕事がどっさりとたまっている私は今日のところは退散しますね。
352九州人:03/06/24 21:15 ID:+8MYg8ug
 >>350さん
  >>どうして技に名前をつけるのか?
少しだけ書きますね。
戦いに置いて,技に名前を付ける必要はないし,名前が有ることによって技法
が相手にばれることさえ有る。自分の手を見せることは,自分,味方の死活問題
であるわけですから,秘伝にする必要がある。技法だけでなく技法名も開かして
はいけない。元々は技に名前を付ける必要さえないわけです。
 では、なぜ技に名前を付けたのか?技を「伝える」という必要が出てきたからだと
いうことです。おそらく「三国志」のころは,たくさん強い武将がいたでしょう。
しかし,一代で終わっていた。
 フランスの日曜歴史家フィリップ・アリエスは「子供の誕生」のなかで大人と
子供の区別が出てきた,子供期は教育を受けるべき時期になったというようなことを
述べています。フランスと東洋のいささかの違いがあるにせよ「教育が必要だ」
「良いものだから伝える」というのは近代の産物で,それが一般的な「心性」と
なってくたといえるでしょう。
 ですから,「伝える」「教育する」というシステムが次第にできあがってい
く。ただ一人の強い武将から「〜拳」という一つの教育システム。
 そのシステムのなかで技法に名前を付けることは,「伝える」「残す」意味でも
とても重要なことなっていく。
 ふ〜。やっと本論に入れそうです。が息切れ。
また日を変えて書きますね。
 
353九州人:03/06/28 14:49 ID:Bbw9x7nD
>>352で伝えたかったのは,
 「教育」によってよい人が再生産できるという「心性」が生まれてくることによって
(武術の場合は,達人が再生産できるという理想なのでしょうが)教育システムが
が尖鋭化されてくる。中国武術の場合,それぞれの武術が伝達システムを
作っていく。その尖鋭化していくシステムのなかでより学ぶものが上達していく
理解していくのに分かりやすいものとして,一つ一つの技法に名前が付けられていく
ということなんだろうと考えられます。
 もちろん名称は他と区別するためにつけられるわけですが,「他門派との比較」
のために元々はつけられたのではなく,同一門派の別技法との区別のためにつけら
れたと考えるのが妥当でしょう。
 相変わらず小難しい表現になってしまって申し訳ないっす。
354九州人:03/06/28 23:36 ID:Bbw9x7nD
 自分で自分の書き込みを読み返してみると,確かにみなさん「ひいてしまう」
文章ですね。私としてはなるだけ武術に即して話を進めているつもりなのですが
武術にはそぐわないのかもしれませんね。
355猫だニャン ◆lKnekodaJo :03/06/29 21:22 ID:oEjOeX70
>確かにみなさん「ひいてしまう」文章ですね。
違いますよ。九州人さんが何を言わんとしているのか興味津々でじっと待っているんですよ。
こういうときはどんなに長くなろうともストックしておいて
一気にある程度の結論まで出さないと、皆が待ってしまうんだと思われ。

>私としてはなるだけ武術に即して話を進めているつもりなのですが
>武術にはそぐわないのかもしれませんね。
いやいや。なかなか興味深い話題ですよ。続投希望です。
356名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/03 01:20 ID:AnG7UYFf
九州人さんは、北西某と同じ門派ですか?
あの細さで武術なんて、片腹痛い。
九州人さんもあんな体なんですか?
357(A'×')∬本屋さん ◆caBOOK.ejo :03/07/03 01:40 ID:MkQuEs22
>九州人さん。
>名称。
僕は真剣に思うのですが。技に名前を付けるのは「そうするとカコイイから」では
なかろうか、と。最近の「順歩右〜」みたいなんじゃなくて、「鬼拝仏」とか
「仙人指路」とか「白蛇吐信」とか「猛虎下山」とかの伝統的なのの話ですが。

大陸武術には、イヤ、僕らにはどうしてもマロンが必要なのれす、マロンが。そのマロンが
僕らを突き動かし、着地としての動作に命を吹き込むのれす。
358猫だニャン ◆lKnekodaJo :03/07/04 07:27 ID:ield6lMs
もしも大陸武術にマロン溢れる名前がついていなければ、
雁谷哲氏は男組や男大空をあんなに劇的に書くことはできなかったよ。
しかしアレ、仮面ライダーの影響かね?「技名を本人が叫ぶ」のは…。
359名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/04 17:31 ID:/exZpHb6
剣道だって叫ぶだろうが
きっといにしえの労使達も叫んでいたに違いない
360猫だニャン ◆lKnekodaJo :03/07/04 23:00 ID:QYcGICXO
>359
剣道で叫ぶ実質的な理由の多くは単なるポイント稼ぎだよ。
アレはゲームだから。
361名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/04 23:16 ID:/exZpHb6
そんなレスはお呼びでないんだyo
362九州人:03/07/05 09:46 ID:UFs+ogkx
 今忙しいもので週末ぐらいしか書き込みできなくてご無沙汰しています。
>>357 :(A'×')∬本屋さん ◆caBOOK.ejo
そうですね。>>大陸武術には、イヤ、僕らにはどうしてもマロンが必要なのれす、
マ ロンが。そのマロンが僕らを突き動かし、着地としての動作に命
を吹き込むのれす。
マロンが武術を学ぶ者を突き動かす原動力になる。大陸武術には確かにマロン
があるわけです。
 ただ,「順歩冲拳」といった「実用名称」ではなく,「鬼拝仏」「仙人指
路」「白蛇吐信」「猛虎下山」といった「形容名称」をつけたのかという視点に戻ると名称をつけた人がマロン効果をねらったかというともちろんそれは
なかったことはないのでしょうけど,学ぶ者にとって有効だと考えたからこ
そそういう「形容名称」をつけたと考えられるわけです。
 なぜ,「実用名称」でなく,「形容名称」をつけたのかは,「型の成立」
と期を一にしていると考えているのです。
 武術の実用性,即効性を考えたときには,型などまどろっこしいことはし
ない。「この技はこう使う」という練習をし,名称も「実用名称」をつける。
 「型」がなぜ必要なのか。「型とは学習者にとってのモデル」でしょうから
達人というモデルをイメージづける「形容名称」が必要になる。「型」は「
定型」であり「鋳型」です。「鬼拝仏」という「型」は少なくてもその派に
は一つの「定型」「鋳型」しかない。それに「実用名称」,例えば「順歩で
打つ」といった名前を付けてしまえば順歩で打てばどんな形でもよいこと
になってしまう。「黙念師容」ということばもあるように老師の「型」を全
体として捉える,イメージとして捉えるのに「形容名称」はなくてはならな
いものの一つだと考えるわけです。