道場の思い出教えて

このエントリーをはてなブックマークに追加
464名無しさん@お腹いっぱい。
>>463
ひでーなぁ。

俺の語らせてくれ。思い出でもないけど。
俺、伝統の弱小道場の2段の指導員。かなりのへたれです。
自分で言うのもおかしいが、試合もそんな強くないし、心も強くない。
でも普段は師範が不在なので、こんな俺が師範代になっている。

先月、他流(フルコンかな?)の有段者が俺の道場に見学にきた。
身長180で体重90くらい。身体の印象と違って非常に礼儀正しい人だった。
見学といっても、経験者なんで当然一緒に汗を流すことになった。
で、普通に和気藹々と稽古してて、キックミットとパンチミットをやったら、びびった。
技が重すぎて支えられん。3本やったら、腕がしびれた。
465464:03/07/25 00:10 ID:EqlZQW/x
「やっぱちがうなー。。」って関心してたら、最後に
「押忍!お手合わせお願いします」ってみんなの前で言われてしまった。
俺は「マジかよ!?殺されちゃうよ。(TДT)なんて言って逃げようっ」
って思っていたのだが・・・。

振り返ると、周りの弟弟子達の期待いっぱいの視線が・・・・痛い。。。。
仕方なくライトコンタクトでかるーく組手やろうと言った。
もちろん、伝統ルール。「強く打ち込んだら反則だからね!」と念を押し試合開始。

向かい合って見るとマジでデカイ。しかも筋骨隆々体重約1.5倍。
間合いも関係ナシで、ガンガン間合い詰めてくる。
もう、バックステップしまくり。最初の攻撃は、遠間からのいきなりの上段廻し。
技が大きいので普通ならカウンターを合わせるのだが、恐怖で躊躇してしまった。
結果、奴の蹴りを腕で受ける形になった。
・・・ガードなんて意味なく、自分の腕ごと上段に入り、首ごと上半身をゆすぶられた。
一瞬背筋が凍ったが、幸い大したダメージはなく、急いで間合いを切った。
466464:03/07/25 00:10 ID:EqlZQW/x
このままじゃ、殺られる。俺は覚悟を決めた、背が高く、上段構えのオープンスタンス。
なら、攻める場所は一箇所。
間合いをぎりぎりまで詰めて、奴が飛び込んできたら、中段に逆突きを合わせよう。
普段は蹴り大好きなのだが、リスクの多さが恐怖を増大させ使う気にならなかった。
予定どおりフットワークをしながら間合いを詰めて、コソーリ歩幅を狭くして機を待った。

・・・来た!
身体ごと突進してくるような上段への突き。
俺は、覚悟を決め、全身全霊を込めて俺は中段に沈んだ。
相手のスタイルと身長が幸いし、キレイに中段が決まった。
多分マグレだった。いや、マグレだ。

相手はしばし無言。やがて前かがみになり、うずくまり、よだれをながした。
気合が聞こえなかった所をみると息を吐いてなかったらしい。
しばらくして「・・・すみません。もういいです。」
「イヤ、すみません。俺の反則負けです。恐怖のあまり寸止めできなかったです」
と俺が言うと、にらまれてしまった。実際、10セコンドルールなら反則負けだが。

結局、気まずい雰囲気のままだったが、最後まで礼儀正しくいい人だった。
別れの際に、「また鍛えてきますので、またよろしくお願いします」といっていた。
・・・勘弁してくれ。マジで。