1 :
ベニ−・グリッジ:
昔の琉球人は「型」を少し変えてわざと正しく空手を本土に伝えなかった、と云う。
よそ者に教えてはいけないという「暗黙の了解」の様なものがあり、
それは今でも続いてる、と。
曰く、だから近年「型は使えない」と言われる。
だがそもそも「型」が違うんだから使えるワケがない。
昔のは数年で達人となる人がいたのに
現代の人は何十年も空手に身をささげてやっと一人前になる、
この違いがそこにある。
そして外国の空手家からも
「これでは西洋スポーツに日本の精神論を当てたのと変わらないのではないか。
空手とは本来もっと違ったものだったのでは。」
という声があがる。
昔から今と同じ「使えない型」で稽古していて、
なぜもっと昔に今の極真の様な流派がいくつも出来なかったのか。
フルコンタクトの乱取稽古への新化とは
何百年もの間誰も思いも付かないほどの、
そんなに画期的な発展なのだろうか。
皆が皆、先人の教えを忠実に、
誰一人疑問を抱かずに「使えない型」を伝えて来たというのか。
だが他国人が皆強くなったらどうやって自国、家族を守るんだ、という気は解る。
だが皆知りたい!見たい!
本当の空手を知る人、どうやったら習える?
どこに行ったら教えてくれる?やはり沖縄なのか?
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/16 04:28 ID:T7wtJhuX
うーん思うに型が実戦で使われへんと言うのは正確に伝わってても同じなんじゃないか
と思う。あんなカクカクして直線的で大げさな動きは実戦には向かんと思うし
でも型は重要であの動きの中に体の使い方や、バランス、呼吸、歩幅や力の入れ方等が含まれて
いて、それらを習得する一つの形なんとちゃうかなぁと思う。そして身に付けばそれを応用して実戦で
使うと。あと昔の強さとかは思うに、武道が生活に密着してたからじゃないかな。と言うか強くないと
生きられないとか、せっぱ詰まった状況とかで得ようとするから、早く強くなったんやないかなぁと思う
そこら辺の話は2chでは桧垣源之助さんとか首里手さんとかに
聞けばいいんじゃないでしょうか、>1さん。
つーか、古流空手って?ていう良スレあったよね。
4 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/16 05:32 ID:BqLnP0uZ
ああ…良スレに育てたい。
>なぜもっと昔に今の極真の様な流派がいくつも出来なかったのか。
昔は、わざわざフルコンの流派立ち上げなくても十分マジ当てしていたからでは?
>あと昔の強さとかは思うに、武道が生活に密着してたからじゃないかな。
禿胴衣。昔の武人はそれこそ命がけで練習してたと思うし、現代人よりも練習時間がおおかったのでは。
>1
このスレ応援してます。
5 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/16 06:32 ID:T7wtJhuX
昔、刀で切り合いしてた頃は今日は負けたけど次回がんばりますって言うのが
無いから実戦とは恐ろしいもんやったと思う。今でもストリートでの喧嘩で刃物
出されたりしたら、いくら稽古しててもそれだけでは、やられるんやないか。
ほんで型は使えんと。一発刺されてもその刃物取り上げて逆に刺しまくるぐらいの
気迫と言うか、覚悟と言うか。まあそれでは相打ちになってまうけど、本来勝負とは
そんなもんやったんやないかと思う。昔の空手にはそうゆうのがあったんちゃうかな
そやからあんな抜き手とか平ら拳とかの技もあるんとちゃうかな。生半可な気ぃであんなん
やったら自分がダメージ負うと思うし。喉に抜き手きめるとか、指折れてもええから
一か八かの一撃やったんちゃうかな。そやから必死で鍛えてたんやろね。
現代でもそれは可能やろうけどそう言う境遇がなかなかないもんね。ええスレやねここ。
6 :
蟲:02/06/16 10:26 ID:grwVFBiD
柳川先生が「理に沿った稽古をしなければどんどん下手糞になるばかりだ」というようなことをかかれていたと思います。
まあ野球、サッカー、テニス、水泳全てそうでしょうけどね。
秘伝として型をあえて分かりずらくしたものを無理矢理解釈して何十年と稽古しても良いことないのかもしれないよ。
練習している型自体が駄目ならいくら昔のように必死でやっても無駄無駄無駄。なのでは。
7 :
桧垣源之助:02/06/16 11:11 ID:gk5L9+aC
皆さんこんにちは。
糸洲翁が唐手道場を開いて、一般に指導を始めたのが明治12年
(講道館柔道が発足したのは明治15年)
平安を発表したのが明治35年頃、糸洲十訓を発表したのが明治41年
です。
糸洲門下には、船越義珍、摩文仁賢和など後に本土に唐手を普及した
人たちがいました。
彼らは唐手研究会等の組織をつくり、型の分解や組手の研究をしていた
はずです。
これは、明治という時代の影響も多分にあると思います。
平安は明治30年代に作られたようですが、唐手の全てを習得した
糸洲翁が体操のような実用に耐えない型を作って後世に残すでしょうか。
糸洲十訓には「毎日1〜2時間やれば3,4年で深いところまで到達する
ものも出てくるだろう」と書かれています。
また、「型の意味を理解してから、型の練習をしなければならない」とも
書かれています。
その糸洲翁の高弟達が本土に来たのは大正11年以降です。
その時に既に「使えない型」となっているということは、どういうことなのでしょうか。
私の師であった久保田先生は昭和10年に船越門下に入門しています。
大学で習うものと、夜船越先生に教えてもらうものが違ったらしく
そのことを船越先生に問うと「本当は教えてはならない」ということを
話されたそうです。
これは、流派に関係なく沖縄人間で秘密協定があったということでした。
現在でも型の手順を示した本等はありますが、型の用法を示したものは
発表されていません。
比較的に那覇手系統は技術の公開が進んでいるようですが、首里手
系統のものはなぜか皆無に等しい状態です。
これは中国拳法や他の古流武術と比べれば一目瞭然だと思います。
>>7その時に既に「使えない型」となっているということは、どういうことなのでしょうか。
>>7絵垣源之助さんの師である久保田先生は「型の用法」を伝えたんですか?
その空手を絵垣さんは今でも空手を続けてますか?
やはり本等に「用法」が記されてない限り直接道場に通うしかないと思うのですが、
教えている道場は今でもあるんですか?「本当は教えてはならない」事を。。
スイマセン、質問ばっかりです。
>>5 >そやから必死で鍛えてたんやろね。
ですね。たしかに貫手は鍛えてないと自分も怪我しますよね。言えてます。
10 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/16 16:55 ID:OTj3qVq7
>1
本当の空手を知ってどうするの?
習ってみたいの?それともただ単にショックを受けてみたいだけ?
本物の空手っぽいものを習ってみたいんなら、絵垣源之助さんにでもいろいろ
アドバイスもらったらどうかな?
本物に会ってみたかったら、ここで聞かずに自分の足で探してみるべき。
>3
首里手さんと絵垣源之助さんを同じレベルでみるのはちょいと失礼かもよ。
わかる人にはわかると思うけど・・・
11 :
桧垣源之助:02/06/16 17:11 ID:VNyrnJkE
ベニーグリッジさん、はじままして。
型は使えないようにして、伝えられているようです。
本土に入ってからも若干の改変はあるにしても、動作を大きくしている
程度の改変であるようです。
型には大きく分けると2種類あって、久保田先生の言葉を借りれば
表演型と臨闘型とに分けていました。
表演型は初心者に教えるために動作を分けてあり、カタチを整えるための
ものです。また、技術が盗まれないように隠されています。
臨闘型は、分解組手を習って隠し手を現して実際に使えるようにする為の型です。
私は師から型を分解する為の口伝を教わりました。
他に教えている道場があるかどうかは知りません。
12 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/16 17:53 ID:nnmFO3OU
>
13 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/16 18:04 ID:J1sYkUxc
使えない型を教えられた先人の中には、
日本武術の理合を注入することで
型を使えるものに改変した方達がいます。
そういう空手も良いと思います。
1さんも研究してみては?
14 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/16 18:09 ID:nnmFO3OU
>桧垣源之助様
いつも書き込み拝見させて頂いております。
>動作を大きくしている程度の改変であるようです
とありますが、動作を大きくすると使えなくなるものなのでしょうか。
例えば、どの型のどのあたりが改変されてるのか、ご説明いただけると助かります。
>表演型と臨闘型とに分けていました。
これ表演型と臨闘型というのは、型の見た目自体が全然ちがっているのでしょうか?
それともカタチはそのままでも、分解を習った後にそれを意識しながらするだけなのでしょうか?
>表演型は初心者に教えるために動作を分けてあり、カタチを整えるための
>ものです。また、技術が盗まれないように隠されています。
>臨闘型は、分解組手を習って隠し手を現して実際に使えるようにする為の型です。
この、表演型は使えないようにして、伝えられたものを、カタチを整える為だけに
やるということなのでしょうか?
それだと、本来の空手の動きをするために必要な身体操作(高岡みたいで嫌だなあ・・・w)
は身につかないのではないですか?それとも初心者を卒業できて、信頼できる人間
だとわかった段階で正しい型を教えてもらえるのでしょうか?
また、臨闘型は隠し手を現したものとありますが、その臨闘型がもともと正しい型
として伝えられてきたものと考えて宜しいのでしょうか?
質問ばかりの長文になってしまい申し訳ございません。
15 :
桧垣源之助:02/06/16 18:40 ID:gLkKVBL5
14さん、こんにちは。ご質問ありがとうございます。
動作を大きくしている部分の例ですが、
例えば、松涛館の鉄騎初段の内受け、交差受け(揚受け+下段払い)、裏拳
の部分ですが、船越先生の古い写真を見ると交差受け(内受け+下段払い)
となっています。これは次におこなう裏拳への動作を大きく見せる為の改変と
思われます。
>これ表演型と臨闘型というのは、型の見た目自体が全然ちがっているのでしょうか?
>それともカタチはそのままでも、分解を習った後にそれを意識しながらするだけなのでしょうか?
これは両方あります。
表演型は現在一般に行われている型と思っていただいてよいと思います。
これが間違いとうことではなく、次のステップへの踏み台になっています。
一つの動作に分解が複数ある場合があるので、臨闘型も一つということではありません。
>この、表演型は使えないようにして、伝えられたものを、カタチを整える為だけに
>やるということなのでしょうか?
表演型と臨等型は、まったく別ものではなく相互にリンクしています。
例えば、新陰流でも「取り上げ使い」(初心者用)と「下から使い」があり、
一つの型を二段階で習います。
>それだと、本来の空手の動きをするために必要な身体操作(高岡みたいで嫌だなあ・・・w)
>は身につかないのではないですか?
表演型だけでは難しいと思います。
>それとも初心者を卒業できて、信頼できる人間だとわかった段階で正しい型を教えてもらえるのでしょうか?
正しい型ではなく、使い方を教わるのでしょう。
>また、臨闘型は隠し手を現したものとありますが、その臨闘型がもともと正しい型
>として伝えられてきたものと考えて宜しいのでしょうか?
臨闘型は型として存在するのではなく、変化と思ってください。
16 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/16 20:10 ID:+Ig2ydcg
村上勝美先生は御存命でしょうか?
17 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/16 22:46 ID:05j+osGF
空手は型なの?
18 :
ぽこぽこへっど:02/06/16 23:41 ID:da6h3wRm
>>17
基本稽古の反復に耐えられなくなって逃げ出しちゃった人が、たま〜に
型がうんぬん、とか沖縄がどうとかうんちく語りだします。はい.......
19 :
sage:02/06/16 23:55 ID:sDpUAykf
>>18
型にも反復稽古が必要ですけど?
20 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/17 00:10 ID:9s7d5cvD
>18
基本稽古の反復ね・・・・あふぉはひっこんでろ。
型だって気が遠くなるくらいの回数こなさなきゃ意味ないんだよ。
意識しなければいけない部分をしっかり意識してやってみな。
それだけでも2時間くらいあっという間だけどな、つらさは普通の稽古の比じゃないよ。
よっぽど道場でガンガンスパーやってるほうが楽だよ。
21 :
桧垣源之助:02/06/17 00:13 ID:2J+vg3AY
>>18さん
「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」
こういう諺知っていますか?
22 :
真っ白帯:02/06/17 00:23 ID:6Q7aQIkE
>>桧垣源之助さん初めまして。
私は中学高校の6年間に町道場で空手を習っていました(10年以上前ですが)剛柔流の空手です。師匠は
開祖の宮城長順先生の弟子をされていた木崎友晴先生です。7の文章を読んで思い出しましたが、型の教授の時
これは剛柔会(全空連)の型、これが剛柔流の型と言って分けて教えていただきました。あの時は若かったので気にしませんでしたが
ひょっとしてと思いレスしました。
23 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/17 00:25 ID:9ech3jEh
それ、出典は?
いい言葉だ。
24 :
桧垣源之助:02/06/17 00:30 ID:2J+vg3AY
>真っ白帯さん。こんばんわ
なるほど、分けて教えていらしたのですね。
那覇手の型は門外漢なのでわかりませんが、首里手系統よりは分解が
はっきりしているようですね。
25 :
桧垣源之助:02/06/17 00:32 ID:2J+vg3AY
>>23 出典は忘れました。(^^;
調べておきます。
26 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/17 01:02 ID:UmlbP5pS
鉄血宰相ビスマルク
じゃあ武術家にとって愚直さは美徳だ。
28 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/17 02:17 ID:5QWq/Q9j
正確に伝わった型でないと、ちゃんとした技が身に付かんと言うのは解かるけど、
正確な型で稽古積んだとしても、それだけでは、実戦ではきついように思う。
やっぱり、実戦には実戦でしか付かん感覚があるのではと思う。
たとえば受けがビシッと決まってるつもりでも、必死で全力でぶつかってくる相手を
ほんとに受け止めれるか?とか。
>>10 >本当の空手を知ってどうするの?
>習ってみたいの?それともただ単にショックを受けてみたいだけ?習ってみたいし、ショックも受けたいです。
そんな事聞いちゃった日にはワクワクしません?
>本物の空手っぽいものを習ってみたいんなら…
本物の空手っ「ぽい」もの?
>>13 >使えない型を教えられた先人の中には、
>日本武術の理合を注入することで型を使えるものに改変した方達がいます。
それは興味深いです。チョット自分で調べてみます。
30 :
桧垣源之助:02/06/17 18:41 ID:QQD5swCW
>>26さん
情報提供どうもありがとうございます。
ところで桧垣源之助さんは、現在空手の教室或いは道場や、お弟子さんをお持ちなんで
しょうか。
32 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/18 02:03 ID:dSI1ua40
>16
>村上勝美先生は御存命でしょうか?
数年前にお会いした時はとてもお元気でした。
まだまだ御活躍されていると思います。
ところで宇城憲治先生の著書を拝見した時に、
村上先生とのあまりの共通性にびっくりしました。
33 :
桧垣源之助:02/06/18 20:10 ID:0jz1YMGG
>>31 教室や道場はもっていません。
弟子というより、同志という方が適切かもしれませんが少しはいます。
34 :
31:02/06/18 23:20 ID:6e7szIXI
桧垣源之助さん、お返事ありがとうございました。
スレと関係ない話なので気がひけまするのですが、私は今アメリカで
合気道を稽古しておりまして、かつて学生時代には空手をかじっていた
時期もあります。何れは日本に帰るつもりですが、その時出来るだけ
自分の人生の時間をさくに値する道場や師を見つける手がかりでも、
と思い、現時点で比較的簡単にこちらでできること、即ちインターネットや書物
などでいろいろな武道、道場、武道家の情報を少しづつ求めている訳です。
時たま日本に帰国することもありますが、その時にはこのようにして求めた
道場などを見学するつもりです。それで31のようなスレ違いの質問をさせて
いただきました。
35 :
桧垣源之助:02/06/19 00:20 ID:YF3FkIZY
>31さん
私も社会人になってから一時期合気道をしていました。
師の空手を理解するのに大いに役にたちました。
全てを肥やしにするつもりでいれば、ムダにはならないと思います。
36 :
31:02/06/19 00:45 ID:P92IvnLx
桧垣源之さん、またまた有り難うございます。
はい、いまの合気道の稽古が無駄になるなどどは全く思っておりません。
どころか、アメリカくんだりでも合気道の稽古に参加するチャンスをもらえる
なんて、本当にいい時代になったものだ(笑)とさえ思ってます。こちらの
道場生もいたってまじめで、さらに日本や日本武道のファンも多く私が日本人
だというだけで重宝がられる部分もありますし、また、今まで見えなかったこと、
自分に足りない事などを気付かされることも多々あります。
ところで私の田舎町は大学町でもあるのですが上地流が比較的盛んで、大学でも
正規のクラブとしてあります。アメリカで上地流を学ぶ事に関して、或いは
アメリカでの上地流に関して何かご意見あればお聞かせくださいますでしょうか。
37 :
31:02/06/19 00:47 ID:P92IvnLx
ごめんなさい。
>>36で、
桧垣源之さん
ではなく、
桧垣源之助さん
ですね。失礼しました。
38 :
桧垣源之助:02/06/19 00:58 ID:ImWRGEjW
>31さん
うらやましいかぎりです。
上地流はお勧めです。
首里手系のように型の解釈で悩むことはまずないでしょう。
私などのように遠回りしないですむと思います。
39 :
31:
>>38 あ、そうなんですか!!桧垣源之助さんは上地流お勧めだと。
正直、最近社会人(大学関係なので比較的時間は自由にできる身分で
はありますが)にもかかわらず、週に3,4日は合気道の稽古をして
まして、少々社会人としての自覚に足らんと反省気味の今日このごろ
だったんですが、上地流はお勧めだと。これは少々考え直さなければ
なりません、ライフスタイルを。でも貴重なご意見ありがとうござい
ました。