彼とは9年つきあった。
出会った頃は私はまだ20代だった。当時彼は30前半。
でも、その頃彼には6年くらい付き合って同棲している彼女がいて
その彼女とは互いにもう冷めていて、別れるから付き合ってほしいとアプローチされて
自分も憧れていた人だったし好きになってしまっていたので夢みたいだった
けど、いろんな事情が出てきてしまったのもあるけど、結局彼と彼女は別れず…
二股みたいな状態で約3年。
その3年が辛すぎて心因性のものか声が出なくなって
心療内科や耳鼻咽喉科にも行ったけど治らず…
仕事が難しくなって部を異動させてもらったりもした(長引いたけど今はほぼ治ってる)。
ショックな言動や出来事が重なって
限界がきて、自分から別れを決めて告げて、そして後悔して
彼からは沈黙のまま、別れて会わない会えない空白の期間もその3年の間に二度あった。
でも結局数ヶ月から半年で彼から連絡があって、会って、また戻ってしまっていた。
その期間、私がどれだけ苦しんで毎日を生きていたか彼は知らない。
もし想像してくれていたとしても解っていないと思う。
彼と彼女はそのままでいい、私はこの日陰みたいな立場のまま
彼のことを想い彼に求められたら出向いて行く、そんな形でも一生添い遂げる
なんて都合のいいばかみたいなことを、だけどそれ相応の時間と思いを経て覚悟を決めた。
矢先、彼と彼女が別れることになった。それは私を選んだ、というのでもなく
彼女が彼の親友とできてしまい、関係が崩壊、なし崩し的な感じで…
彼は私のところに来て、正式に一対一でつきあえることになった。
覚悟を決めたばかりの、思いもかけないことで最初は実感がなくて
自分の立ち位置?みたいなものもよくわからなくなってぐるぐる悩んだりもしたし
それからの約6年、いろんなことがあって、距離を置いた時期もあった
けどまぁ順調にやって来た。
私の方が彼を好き好きで彼のペースに合わせて
不安や心配を抱いたり寂しさを感じるのはずっと私の方だったのに
いつの間にか後年はそれが逆になっているようなところがあった。
結婚はあまりしたくない考えの彼が、去年くらいから結婚に対して本気になってくれて
職を変えて、仕事も生活全てに於いて私との結婚の為に頑張ってくれていた。
だけど私は彼との結婚がイメージできなかった。彼と結婚したいのかどうか
一生一緒にいたいとは思うのに、結婚となると自分の望む言葉が出てこない。
そんなこんながもつれて、彼は私の沈黙を答えと受け取って
俺と結婚したくないんだなと…彼から別れを決められて告げられた。
長くつきあって来て、初めて結婚しようと本気になれて、
もう友達にもなれないし一生会わないかもな…と
そう言われて、それくらい最終的に彼のことを傷つけて苦しめたと思う。
私にはあの3年間が大きすぎたのか。わからない。その後6年もつきあって来て
彼の愛情や誠意や優しさはじゅうぶん信じられてわかっていたにも関わらず
当時のことや気持ちはずっと鮮明に思い出せて、思い出してしまう
忘れられないってことは許せていないってことなのかとも思う。
当時の惨めだった自分を慰めてあげたくて、挽回したくて
執着が生まれてしまってそれを愛と思い込んでいたのか
いや違う、誰より大切に思う人には違いない
でもその大切さすらこうなってしまった今では何をもって生まれている気持ちなのか
わからなくなってきた。
自分の長い年月も無駄にしたし彼の長い年月も無駄にさせてしまった。
もう戻りたくはないし、自分も変わりたい
前に進みたいし復縁したいという未練はない
ただ彼のことは一生吹っ切れないというか自分の中から離れないと思う。
だから一生ひとりでもいいかなと思ってる、ネガティブでもなく。
吐かせてもらいたくてここ使ってしまったけど
長文連投ごめんなさい。