彼女は二切れめのサンドイッチに手をのばす。僕は3本めに火をつけた。
僕たちのテーブルは午後の柔らかい光につつまれていた。
「なんか懐かしいね」
突然彼女がいった。言葉の意味はすぐにわかった。
出会った頃の僕たちはこんな午後のまどろみの中で多くの時間を過ごした。二人の夢を語り合った。
「お互い忙しくなったもんね」
いったいいつからこんな大切な時間を忘れてしまったのだろう。
秋とは名ばかりの強い陽射しの照りつける中、いつもの古寺へとバイクを走らせた。
何度も通った山道の一番大きなカーブを抜けるとき、秋の空気を感じた。
季節は変わっていた。春に出会った僕たちに5度めの秋がやってきた。
出会った頃、週末はいつも抱き合って過ごした。一人の時間をなによりも大切にする僕が何をするときも彼女を誘った。彼女は何も断らなかった。
2度めの春がやってきて彼女は卒業し、離ればなれになった。
月に一度の二人の時間はより成熟したものになり、時間を極限まで有効利用する緊張感を二人で楽しんだ。
3度めの夏の終わりにやっと手に入れた二人の生活。思えばそれが別れの始まりだった。誤解、遠慮、小さな嘘といった石ころのようなひとつひとつが二人の間に溝をつくりだした。
彼女が部屋を出てからちょうどひと月後の火曜日、ふたりの一番のお気に入り
だったこの古ぼけた寺にまたやってきた。ヘルメットを脱いだ彼女の髪がずい
ぶん短くなってることにやっと気がついた。
何度も二人で訪れたこの場所がどこか違ってみえる。境内を並んで歩くうちに、
少しずつ話のリズムがずれだした。ずっと空気のように感じていた彼女がいま
は存在感を主張している。別々の道を選んだ二人が一本の参道を無言のまま歩いた。
居心地の悪さに耐えかねて、次は僕の方が誘った。
「いいカフェを見つけたんだ。」
932 :
名無しさん:2005/10/06(木) 20:52:21
ケロロ軍曹好き
934 :
名無しさん:2005/10/06(木) 21:07:17
乙です。
早すぎたかな?
936 :
名無しさん:2005/10/06(木) 21:28:31
いえ、いえ。
ありがとう。
937 :
名無しさん:2005/10/06(木) 22:35:31
もうパート9か、初期のヤシはみんな卒業したのかな。
938 :
名無しさん:2005/10/06(木) 22:37:27
まだいます。
はい、ここにまゆ今いますノシ
みんなー もっと謝ってー
940 :
名無しさん:2005/10/07(金) 00:33:19
私もまだいます
941 :
名無しさん:2005/10/07(金) 00:46:06
私は、相手が違うけどイマツ
942 :
名無しさん:2005/10/07(金) 04:43:29
みんな相手は違うだろ
誰が誰だかわからないけど・・・
944 :
名無しさん:2005/10/07(金) 07:40:05
わたし相手同じだorz
一回電話でもいいから話せたら、納得するんだろうな・・・
946 :
名無しさん:2005/10/07(金) 15:36:45
やっぱり好きだな〜
(´∀`)アハハッアハハッアハハッ…
(´Д⊂)
947 :
名無しさん:2005/10/07(金) 17:50:06
好き〜
もう忘れ去られたかな?
949 :
名無しさん:2005/10/07(金) 21:54:47
まゆは執念深い。忘れるはずないでしょ
執念はいやだな
うそつくからでしょ?
952 :
名無しさん:2005/10/07(金) 23:47:32
ついてない
953 :
名無しさん:2005/10/08(土) 00:39:13
つくかっ氏ね
954 :
名無しさん:2005/10/08(土) 00:44:21
はげど
955 :
名無しさん:2005/10/08(土) 00:46:26
禿てやるっ!!!!!!
956 :
名無しさん:2005/10/08(土) 00:50:02
変わってないな 相変わらず
はやくあいたい
958 :
名無しさん:2005/10/08(土) 14:17:11
前にスレたててた細木マユにあいたいんですが。
959 :
名無しさん:2005/10/08(土) 17:10:09
禿げたくない
960 :
名無しさん:2005/10/08(土) 17:24:16
だるい
間に合いますように
忘れられますように
嘘つき!
964 :
名無しさん:2005/10/08(土) 19:38:10
嘘をつくのも愛情ですよ
そお思いたい
腹減った
雨の日は二人して昼過ぎまで寝た。
遅い朝食は、食パンで軽く済ませた。パンにはたっぷりとバターを塗った。
少し苦めのコーヒーに、僕は砂糖を多めに入れ、彼女はブラックで飲んだ。
テレビの競馬中継は退屈だったが、僕らのそんな空間は、
相も変わらず小さな幸せに満ちていた。
何本目かの煙草が灰になったときだった。薄いカーテンの向こう側から、
西日が射し込んだ。僕がそれに気づくか気づかないかのうちに、
彼女は、少しだけ開けた窓から、ベランダに顔を出して空を見上げ、
「見て、ほら!雨、止んだみたいだよ!」
と言ってひどくうれしそうに振り返り、そして僕の顔を見た…
「あなたは、いつだって自分本位ね」
そう言い残して、ある日、彼女は僕のもとを去っていった。
いつになく冷静なその口ぶりが、彼女の決意の堅さを雄弁に語っていた。
だから、僕の必死の抵抗が、無駄なものだと判るのに、さほど時間は必要じゃなかった。
今朝、僕はいつもより早く目覚めた。窓を開けると、外の空気は、
もうすっかり秋のそれだった。季節はゆっくりと、しかし確実に移っていた。
僕は前に進んでいけるんだろうか?食後のコーヒーをカップに注ぐと、
不意にそんなことが頭をよぎった。
そして、砂糖をすくった手を止めると、そのまま一口含んでみた。
「悪くない」僕はそう言うと、もう一度、カップを口にはこんだ。
970 :
名無しさん:2005/10/08(土) 21:04:41
だるまさんが〜転んだ!
971 :
名無しさん:2005/10/09(日) 00:02:26
ひろくんごめんなさい
972 :
名無しさん:2005/10/09(日) 00:06:13
浩くんごめんなさい。
973 :
名無しさん:2005/10/09(日) 04:13:42
Is this love?
974 :
名無しさん:
だれだうわさしてんの?