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952名無しさん名無しさん@腹打て腹。:2008/04/27(日) 09:33:58
>>950
ぷりちーもはよー
953名無しさん名無しさん@腹打て腹。:2008/04/27(日) 10:07:24
ぷりちーもはよー
954名無しさん名無しさん@腹打て腹。:2008/04/27(日) 14:20:40
やました〜
早速ブランドマンに荒らされてるぞ〜w
今からもう何年前になることでしょう。
まだ私が少年時代のことです。

私の近くに2歳年下の少年がいました。
彼は明るい性格をしておりスポーツが得意で、いつも仲間の人気者でした。そんな彼が目指したもの、
それが「ボクサー」でした。
高校入学と同時にボクシングを始めた彼の道のりは決してラクなものではありませんでした。
高校にはボクシング部が無いため、片道1時間かけて自転車でジムまで通いました。しかし
彼は弱音を吐くことなく毎日練習を続けました。

そして、ついに彼はデビュー戦を向かえ初めてのリングに向かうこととなるのです。
デビュー戦とはいっても、それは華やかなプロのリングではなく、市民体育館で行った
アマチュアの試合でした。

秋風吹き始めた夏の終わりでした。
そこで彼が経験したもの。それは残酷な現実でした。
1RKO負けを喫します。応援に駆けつけた友人の目の目で、そして私の目の前で。
1R半ば、相手の強烈な右を食いダウン。立ち上がるも再びつかまりダウン。
通常アマチュアは2度のカウントでストップですが、レフェリーは試合を続行。最早勝負の行方は
火を見るより明らかでした。
とどめの右を食らった彼は3度目の痛烈なダウンを喫し、KO負けとなりました。

しかし彼は「勝てないならば自分の努力不足」と常々自分に言い聞かせ練習に励みました。
来る日も、来る日も。
ですがやはり現実は厳しく、2戦目もKOで負け3戦目もKO負け、そして迎えた4戦目、すでに肉体的にも
精神的にもボロボロの状態で迎えた彼は1Rで3度倒され、負けました。
彼は思ったそうです。
「ああ…全て、終わった」
と。
彼は、その時に負けた悔しさよりも、この屈辱から、この痛みから逃れられる安堵の気持ちの方が
大きかったそうです。それほどまでに多感な少年における敗北という現実は重かったという
ことでしょう…。

その敗北を最後に彼はボクシングから離れることになります。
彼がやったこと。それまで出来なかったことを、
今までの「自由」を取り戻す行為を、思いのたけ
実行していきます。
酒を飲み煙草を吸い、学校にも行かないで雀荘に入り浸る日々。
彼はこんなに楽しく愉快な日々があるのかと、初めて青春を謳歌しました。
しかし。
その楽しい日々も長くは続きませんでした。
ほどなくして彼の脳裏を、ボクシングをしていた日々がよぎるようになったのです。
不思議なことに、あれほどやめたくて仕方がなかったボクシングなのに、
爽やかな記憶ばかりが思い出されたそうです。
二度と思い出したくない屈辱の敗北も、友人を失った悪夢のような経験も、
なぜか受け止めることができたのです。
さらに、現役だった頃には決して出来なかった「敗北に対する反省」に
届くようになったのです。
「なぜあの時右ガードを上げなかった?」
「なぜ試合前にもっと走らなかった?」
「なぜあの瞬間弱気になった?」
なぜ?なぜ?なぜ?
現役時代、勝つことしか目に映らなかった彼には、
負けたことを振り返り反省する余裕などありませんでした。
しかし、ボクシングから離れたことにより自分のボクシングを、
そして自分の敗北を今までの自分とは違う
角度から見ることが出来るようになったのです。
彼は自問自答を続けました。
なぜ、なぜ、なぜ…。
そして彼は思いました。
「このままやめたら後悔するのではないだろうか。
あと5年経ち、10年経ち、ボクシングがしたくても出来なくなった時に
今を振り返ることができるのだろうか。」
彼は復帰すべきか迷いました。
しかし…

迷った時には答えは出ているのです。
彼はすぐにロードワークを開始していました。
もう彼に迷いはありませんでした。
ブランクは彼の体を重くし、体力と切れ味を奪っていました。
しかし苦しさはありません。
あの迷った日々、道を失くした日々に比べればこんなもの…。
そして数ヶ月が経ち、いよいよアマチュア5戦目を迎える日がやってきました。
彼は心を決めていました。
「次の試合、自分の全てを出そう。
そしてその上で負けたらきっぱりボクシングをやめよう。」
彼は、その試合に臨むにあたり、自分の出来る限りの練習を行いました。
彼は元々よく走る方でしたが、周りの人間の一人でも自分より走る人間が
いたら必ずその人間よりも速く、長く走りました。
練習でも同じ、彼は「たかが」アマチュアの一戦のために己が全てを賭けました。
そして試合当日を迎えます。
先輩・後輩の見守る中、緊張の面持ちでリング中央に向かう彼。
しかしその表情は今までの彼とは違っていました。
ゴングと同時に向かってくる相手。と、その瞬間相手の右が彼をかすめました。
すんでのところでかわしましたが危ないところでした。
その後も相手の攻勢は続き、何発かは彼の顔面を捉えます。
「やはりダメか…」
諦めにも似た空気が流れ始めた、1R残りわずかのところでした。
相手の右をかわすと同時に放った彼の強烈な左でした。
まともにその左をもらった相手はそのまま後頭部を
キャンバスに打ちつけダウンしました。
アマチュアの試合で痛烈なダウンというのは滅多にあるものではありません。当然その
シーンを目の当たりにしたレフェリーは迷わず試合終了を宣告、
相手セコンドがリング中央に走りより自分の選手を介抱するという
アマチュアらしからぬ光景となりました。
呆気にとられる彼、と対照的に狂喜乱舞の周囲の我々。
リングから一歩、また一歩と降りる彼を迎えたのは周囲の笑顔でした。
私には、彼が笑顔の中でぽつりとこぼした一言がなぜか忘れられません。
「…やれば、できるんだなぁ…」
彼に足りなかったもの、それは「自信」でした。
練習は人一倍行う、しかし勝てない。
そしてまた練習する、だがやはり勝てない。
その悪循環の中で彼は自分を見失い、自分のボクシングそのものも見失っていたのです。
しかし、彼は自らの努力により勝利を引き寄せ、その勝利は自信を生みました。
その試合のわずか2ヵ月後、彼は再びリングに上がります。
彼はそのクラスの中では比較的長身の部類に入りますが、その試合の対戦相手はさらに長身の
ボクサータイプでした。彼は序盤、得意の左ジャブを繰り出すもなかなかヒットしません。
逆に相手の右をもらいますが、自信を持った彼はそんなパンチをものともせず
すぐにパンチを返します。
そして迎えた1分30秒過ぎ、得意の左が対戦相手のアゴを強烈に捉えました。
もんどりうって倒れる相手に追撃を加えようとする彼、と慌てて止めるレフェリー。
震える足でなんとか立ち上がる対戦相手、そしてアマチュア規定により
カウント8まで数え上げるレフェリー。


「ボックス!」
の声が聞こえるのが早いか、彼の飛び込むのが早いか、
彼のワンツーからの左が再び対戦相手のアゴをとらえます。
フォローの右も必要なく、崩れ落ちる対戦相手。
なんとか立ち上がるも、今度はレフェリーが試合をストップし、
彼は見事2試合連続の1RKO勝ち(RSC勝ち)を収めるのです!
この試合で彼は自分のボクシングを確立したと言えます。
右利きながら左が得意な彼は、左でセットアップして右につなぎ、
返しの左をフィニッシュブローとする。自分を信じられなかった
彼は、自らの努力と経験により、自分の信じられる戦い方を習得したのです
そして、この後彼は完全に流れに乗ります。
連戦連勝、向かうところ敵無し。
練習でも、相手がプロでも彼は真っ向勝負で打ち勝ちます。
「自分には左がある。鍛えに鍛えたパンチがある。
お前は俺と同じ屈辱を経験したことががあるか?
お前は俺と同じ努力をしているか?」
「自信」

即ち「自分を信じること」。
彼は自信の塊と言えました。
多少の劣勢など跳ね返す強靭な意志と左の決定力。
アマチュアでは彼に敵う相手などいなくて当然です。
8戦8勝(7KO、RSC)。
彼が4連敗を喫してからの戦績です。
かつての彼を知る者では信じられないことでしょう。
しかし、これは真実なのです。彼は見事自分を変えることに成功しました。
この時の彼は本当にボクシングが楽しくて仕方ないという、
いきいきした表情をしておりました。
かつて負け続けていた彼を知る私も、彼を見るとなんともいえない幸せな気持ちに浸れ、
本当に良い時間だったと思います。
そして19歳の時、彼は念願のプロへと転向します。
プロテストでも彼の左強打が唸りを上げ、
対戦相手から2度に及ぶカウントをとりわずか1Rでストップ。
彼は最早以前の彼ではありませんでした。
ジムの中でも、いえ、もしかすると日本ボクシング界の
中でさえ視線を集め始めていたのかもしれません。
そしてテスト合格して間もなく、彼のデビュー戦が決まりました。
そしてデビュー戦の日を迎えましたが、彼は勝ちも負けも味わうことはありませんでした。
なぜなら、デビュー戦をわずか1週間後に控え、彼は交通事故で亡くなったからです。








彼は、私の弟でした。
985もょもと:2008/04/27(日) 16:50:05
実話を元にしております。
986もょもと:2008/04/27(日) 18:47:28
わたしはブロボクサーでした
987名無しさん名無しさん@腹打て腹。:2008/04/27(日) 19:28:46
>>986

ブログとボクサーをかけているのですか?。
988名無しさん名無しさん@腹打て腹。:2008/04/27(日) 20:01:53
もょもとは脳内ボクサーたよ
989ワム:2008/04/27(日) 20:34:15
もょもとさんいませんか?
990吉法師:2008/04/28(月) 07:12:21
>>989

なんだね?。
991名無しさん名無しさん@腹打て腹。:2008/04/28(月) 07:34:13
>>989

> もょもとさんいませんか?

ぷりちーもはよー
>>991

>>989

> > もょもとさんいませんか?

> ぷりちーもはよー


もはよー
1000はもらう
994名無しさん名無しさん@腹打て腹。:2008/04/28(月) 08:22:14
千、千はどこだ?。
かさはら
おーおーおー♪
山下!山下!山下!山下!

おーおーおー♪
コジョー!コジョー!コジョー!コジョー!
山下対どないだ対コンドリア


生き残るのは果たして…
きゅう対もょもと対ぷりちー


生き残るのは…
ヒキ対キモ対ヲタ


生き残るのは果たして…
1000子豚丸:2008/04/28(月) 13:17:06
うはw
楽勝で1000getwww
10011001
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