――ではお話をうかがいましょう。新チャンピオン、佐々木基樹選手です。おめでとうございます
佐々木「ありがとうございまーす!」
――非常に激しく戦って気迫でベルトを奪いました
佐々木「テクニックではむこうが上だと思ったんで、俺は絶対気持ちでは負けないようにと思ってやりました。
ボクシングはもしかしたらむこうが上です。ボクシングは僕より全然強いかもしれません。
僕は今日もう、ケンカのつもりでやりました。ファイティングで勝ちました」
――はじめてベルトを巻かれた気分はいかがですか?
佐々木「とってもいい気持ちですね〜(恍惚とした表情)……ああっ、どっかにとんでました。すいません」
――では、次の初防衛戦を含めて今後の展望を聞かせてください
佐々木「あ、その前にですね、ひとつ、特に佐々木基樹応援団の方に
関係者を代表してお詫びしなければなりません。実はポスターにですね、
「王者の一撃」なんて書いてあったんですけれど、あれはミスプリントで
「新王者の一撃」でした!どうも、ミスプリントでどうもすいませんでした。
僕がかわりにお詫びします!」
確かG+って10時までですよね?10時までめいっぱい喋っていいって
言われたんで、あのー、俺マイク握らせたら…ちょっとちょっとマイク貸して
(アナからマイク奪う)俺、とっちゃいました。
まずひとつ俺、みなさんに言いたい!
なんでこんだけ後楽園ホールが埋まったか、湯場選手の人気もさることながら
自分の、「佐々木ならやるかもしれない」それのファンの期待だと思うんです。
ひとつ、マスコミおよびお客さんの皆さんに言っておきたい。
この勝利は決して番狂わせではありません。
一部のボクシングの見る目のある識者たちは佐々木が勝つと予想しておられました!
マスコミ向けに弱気な発言を繰り返し、繰り返し、繰り返し、繰り返してましたが
全ては戦略です!
僕か、もしくはファン一部、見る目のある方だけが僕の勝利を確信してました。
さらに言うならば、この試合が番狂わせかどうか…そこ、なんかコソコソしゃべんないように。
まだ、しゃべってんだから。
ひとつだけ、わかった最後にひとつだけ。
この試合が番狂わせかどうかだったかは、僕じゃなくて、観客じゃなくて
ましてやマスコミの皆さんではない。
ボクシング界の歴史がそれを決めるでしょう!以上。