☆★タイソン信者限定スレッド★☆vol, 5

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153ソクラテス九州 ◆SlAKVcCY
タイソンがこんな事言ってた。
「俺には本当のマイクが分ってる。俺はただの人間さ。俺はここに存在してる
だけだ。何が起ころうと、パンチで道を切り開いていくそれだけさ。
俺について悪い事を書くだろう。そうすると誰か俺に同情する奴が出てくる。
いい事を書くと妬む奴が出てくる。あんたたちが何をしようと、必ず
バランスは取れるってわけだ。それを不当だと思う人間もいるし、正当だと
思う人間もいる。俺が刑務所に入ってた事、それを正義と信じる人間もいるし
不法だと信じる人間もいる。生き延びている。機能している。大事なのは
それだけさ。

刑務所では、一番強い人間と一番弱い人間が企む。ちょっとした厄介事、
その他だ。そうすると、俺達は議論する。それで問題は解決だ。話し合う。
議論するだけだ。俺は『シンドラーのリスト』を見た。やつら(ナチス)が
ユダヤ人に何をしたか、あんた達分ってるかい?今正にボスニアで
やっている事さ。特に理解があったわけではないいが、連中がボスニアで
住民をバスやとらっくに乗せてるのを見た時、俺は考え始めた。
『シンドラーのリスト』じゃないか。こいつらはヒトラーがしたのと同じ事を
やってる。それを気にする人間なんて殆どいやしない。気にする人間には、
何もできる力は無いんだ。
アーサー・アッシュの『デイズ・オブ・グレース』という本は素晴らしい。
アッシュが語らなければならなかったのは素晴らしい事だと思った。
あの人は基本的にあらゆる事について少しずつ知っていた。そして何かを
知っていたんだよ。アッシュは政治家にもなれたね。でも本を読んで思ったが
政治家になるには正直すぎた。政治家とか、公民権運動の指導者になれた。
・・・・・・けど、誰もが結局は腐敗する。だからアッシュがそういうのに
近づかなかったのは正解だった。
一番衝撃を受けた哲学者はマキャヴェリだ・・・・マキャヴェリの哲学全て、
それは俺達の今の生き方そのものだね。俺達は実際、野生の王国にいるのさ。
秩序ある暮らしをしているのは、法律があるからに過ぎない。
法律が無かったら、文明が無かったら、俺達は野生児だ。俺は民主党でも
共和党でもない。しいて言えば社会主義者なんだよ。
イスラム教という新しい信仰がボクシングに対する欲求を弱めるとは思わない。
信仰が何か影響を与えるとすれば、その欲求を強める方だろ。
信仰問題を文化的側面から見る人間が大勢いる。その見方は必ずしもいつも
正しいとは限らない。信仰を持つ事は、個人の信念として神を信頼する事だ。
アリが長いブランクのあとカムバックしたのと自分のカムバックとの間に
共通点は一つも無い。俺は刑期を勤めた。アリは服役していた分けでは無い。
外にいて自分の人生を生きていた。俺の方が良かったかもしれない。
あるいは悪かったかも。分らないな。外の世界でボクシングのすぐ近くに
いながら、それを手にふれることができない。その方が欲求不満の度合いが
強いのかもしれない。その方が辛いかもしれない。俺よりアリの方が
辛かったかもしれない。俺は全てから切り離されていた。俺にとって、服役中
ボクシングが現実であった事は一度も無かった。アリにとっては、
ボクシングはそこにあった。俺はリングが何処にも無い世界にいた。
アリはリングが目に前にあるのに、リングには上がれない世界にいたんだ。

自分が何をしようとしてるのか分らないのさ。人生どうなるか、先の事は
わからん。車にひかれたり、このビルが頭の上に落ちて来たりしないよう
祈るよ。考え方はずっと暗くなったな。ペシミストではなく俺は
オプティミストだ。ただしペシミズムってモノが存在する事を知っている
オプティミストだ。