探偵 裏話5

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142飯沼直樹
〔 荒野真司の麻薬疑惑。荒野と花澤洋太の木村に対する虚偽告訴。木村の荒野に対する虚偽告訴。荒野の山■雄司に対する暴行。 〕 

   日本情報保全協会理事長の木村は荒野真司という自称男( 縁台美術家、俳優、服飾デザイナー、挌闘家を自称する男 )に対して
 「 脅迫と嫌がらせを受けた。」として約五百万の慰謝料を請求する裁判を仕掛けている。
しかし結果は木村敗訴。
裁判直前の木村の手紙には
「 荒野真司は麻薬をやっている可能性がある。松井有美( 現在の木村の偽装結婚妻で偽名は藤森美優 )が
荒野から白い粉が入ったビニールを手渡された。コレをやると気分がよくなるから試してごらんと荒野に言われた。」
などという内容が細かく書いてある。   
 確かに当時の荒野の仲間に麻薬に手を染めていた者が数名いたという話は事実だろう。
   この荒野だが木村から民事で訴えられる前に、花澤洋太( ハナザワヨウタ )という男と結託して木村を挑発し、
木村が挑発に乗って乗り込んできたところを警察に通報するという手の込んだ仕掛けを実行している。
   木村の荒野に対する裁判はこの時の報復であろう。
ところで花澤洋太は今では東北の美術系大学の助教授か講師をしているようだが
昔は荒野と結託してデッチ上げの片棒を担いでいたのだから笑わせる。
荒野の麻薬疑惑の話に戻るが木村は日本情報保全協会理事長などと名乗っているが
正体は盗聴や住居侵入を駆使して荒稼ぎする悪徳探偵屋だ。
   荒野と仲間の会話を盗聴して情報を得ていたのなら少しは信憑性も出てくる。
確かに荒野真司が麻薬をやっていたのではないかと思わせるような目撃証言がある。  
荒野は以前某格闘技団体の深川地区の支部長を務めていたが、練習の時に同門の山■雄司に対して突然怒鳴りだし
「 オマエ何やってんだ!ふざけた事してんじゃねぇ!」などとわめきながら近づき殴る蹴るの暴行を働いたという。
 山■はその場に倒れ込み心配した練習生等が「 山■大丈夫か? 」と声を掛けると「そんな奴は放っておけ!帰るぞ!」
と異常な興奮状態の荒野は倒れている山■をその場に放置して練習生等を引き上げさせたという。
練習生の中には山■が死んだのではないかと思った者もいたと目撃者( 荒野の当時の友人で練習生 )は語っている。

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