石原しんたろう先生とその作品について

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170無名草子さん:02/01/31 23:44
>>159
>彼の交友関係を見れば政界論壇は勿論財界スポーツ界の一流ばかりだよ。

それって誰?
171無名草子さん:02/02/01 00:01
>>170
養護学校だったらお粗末な教科書を押し付けてもいいと思っている教育委員とか
172無名草子さん:02/02/01 00:11
「太陽の季節」って、湘南あたりのナンパ話みたいだけど
今から50年ぐらい前が舞台なんだよね。
昔からみんな頑張ってたねえ。
しかも、ヨット所有してるし。
173ななしさん@159:02/02/01 01:02
>>170
論壇では、三島由紀夫が特に面白いね。彼と石原の関係は小説的だ。
その昔野坂昭如は「石原さんがいなければ三島さんももっと長生きしたのに」
って言ってる(興味あるならもっと詳しく書くけど・・・)。その他川
端康成、批評の神様と言われた小林秀雄、吉川英二、大江健三郎、開高健
、江藤淳・・・その他そりゃいっぱいいるわな。そのひとりひとりと、
とても深いエピソードを持ってる。

政界も当然多い。政治に詳しい人ならもっと面白いだろうけど僕はそれ
ほどでもないから(なにしろ時代がちょっと昔だし)有名どころだけ
挙げると、岸信介と佐藤栄作の首相兄弟。このふたりと石原はそれぞれ
奥さん同伴だけで食事するほどの親交で、弟佐藤栄作が優秀な兄岸信介
に抱いていた複雑な感情などを吐露していたりして面白い。
あと田中角栄。田中はロッキード以降、掌を返したように去っていった
者たちをののしりまくったが金権政治に反旗を翻した急先鋒の石原につ
いては「ああ、あいつには一銭も世話してないからいいんだ」と、認めて
いたようだ。

この調子で書いていくとかなりウザがられるのは目に見えているので
箇条書きにしようかな。興味ある人がいたら言ってくれれば詳しく書くよ。

芸能界はこれも多いが浅利慶太と日生劇場作った話、小沢征爾・・・
スポーツ界では力道山、長嶋茂雄、金田正一、あとボクシングも多い

海外では李統輝、暗殺されたアキノ大統領とはともに親友。
ウォーターゲートのニクスン元大統領、それとこれは親交はそれほど
ないと思われるがエピソードの面白いレーガン元大統領。
174ななしさん@159 :02/02/01 01:07
いやー長々とすまんね(笑)
書き込んでから読み返したらバランス悪いな
175無名草子さん:02/02/01 01:11
>>159
俺は太陽の季節(文庫)しか持ってない。

政治家としてよりも小説家としての彼を知りたい。
どんなのがお勧め?
176無名草子さん :02/02/01 01:20
>174
おもしろいからもっと書いてくれ
177ななしさん@159:02/02/01 01:24
僕も語れるほど読んでないんだけど「化石の森」はよかった。
「生還」はちょっとわかりにくいかも。
しかしやはり「わが人生の時の時」だろうね。。。
あれは40からなる短編集でほとんどエッセイだったりオカルト
体験記だったりするものもあるけど、珠玉とも呼べる文学も入って
いて面白い。
178ななしさん@159:02/02/01 01:26
>>176
お?ありがとう。
どのへんがいい?
179無名草子さん:02/02/01 01:28
人生の時の時だったか文藝春秋で読んでたけどホント面白いよ。
ああいう美しい文は書く人は素晴らしい。
そういえばこの前東京MXテレビで幻冬社の見城さん?と対談してたな。
仲良さそう。
180ななしさん@159:02/02/01 01:33
>>179
東京ではテリー伊藤とかとテレビに出てるんだってね。
関西じゃ全然伝わってこないけど、バラエティなの?
あと、都知事の定例会見って普通にテレビで見られるの?
http://www.metro.tokyo.jp/INET/ETC/LIVE/CHIJIVOD.HTM
これなんですけど。
181無名草子さん :02/02/01 01:40
>178
176です
三島についての話希望です
政界人脈については話しは知らんことばかりで
興味深く読まして頂きました。
182ななしさん@159:02/02/01 01:43
>>181
わかりました。
ちょっと調べものして二時半までには書きあげますので気長にお待ちください(笑)
183無名草子さん :02/02/01 01:48
>182
181です
気長に待つので無理しないで下さいね。

184無名草子さん:02/02/01 02:04
自作自演ご苦労様(藁

左翼とか未だに妄想するイデオロギーオタ君は、どっか逝ってください。
185無名草子さん:02/02/01 02:16
>>180
あーテリー伊藤も出てますね。ちらとしか見たことないですがあまり面白く
なかったと思いますその番組。
都知事の定例会見は人気あるようで夜にも再放送してます。
MXTVは何年か前に開局して大赤字なのでさっさと閉局すべきだと
思いますが。番組もしょぼいですし。
http://www.mxtv.co.jp/
186185:02/02/01 02:25
幻冬社の人と対談してたというのはテリー伊藤とかと出てるのとは別の
石原さんの対談番組です。
187無名草子さん:02/02/01 02:31
この人、差別的だよね。大嫌い。
188無名草子さん:02/02/01 02:39
亀頭にペン軸差し込んで、
尿道口からイカスミを出して駄文を書いてる酔狂な爺さん
というのは、この人ですか?
189ななしさん@159:02/02/01 02:42
いやーやっぱ難しいや(笑)安請け合いしちゃったね。

まず基本的に三島と石原は仲良しだったのだね。
石原は世に出る前から三島のファンで、三島がちらっと出演してる映画
を彼目当てに見に行ったほど。三島は石原が「太陽の季節」で出てきた
当初から石原の才能を認めて、筑摩書房が石原の作品を選集にして出す
ことになったとき三島のほうから電話をかけてきてきたという。「有り
難い話で早速お願いしたが、それは解説というよりも見事な石原慎太郎
論だった」らしい。
官僚から作家に転じた三島は、ナイトクラブやボクシング観戦といった
石原の風俗が珍しくて、いろんな所についていったようだ。石原がやく
ざのような男と親しげに話すのを聞いて不思議そうにしていたとか。
まあ、今と違って当時は文壇サロンというものが実際にあり、年の近い
ふたりが親しくしたエピソードは数多くあるのだ。しかしそれはこのへ
んで。

三島は石原を、どこか意識しすぎていた嫌いがあった。これは野坂昭如
が語った話だが、三島が「石原慎太郎というやつが出てきて、俺は若さ
を売り物にできなくなったよ」と笑いながら言っていたそうだが全くの
冗談とも思えない。
三島を理解する上で避けては通れないのは、彼の肉体的なコンプレクス
だ。背が低く、痩せて運動神経も無い。しかしそのコンプレクスは芸術
家としてうまく作用し、彼は本当に天才的な耽美小説をものにすること
ができた。そのコンプレクスをそのままの形で維持できればよかったの
だが。
三島は、石原が見せたボクシングの世界に興味を持ち、一時期ボクサー
として熱心な修行をした。元チャンプとスパーリングをさせてもらった
りもしたが(このとき慎太郎セコンド)、どうも才能が無くやめる。そ
れから三島は、ボディビルに血道をあげる。ここは石原の言葉を引用。
「だがボクシングとのいきがかりの揚げ句に三島さんは、少なくともボ
クシングよりは無難なボディビルにはまりだす。しかしそれで三島さん
の頭部が受難から救われたかと言えば、脳は損傷されずにすんだかも知
れないが、一人で刻苦勉励すれば誰にでも付着してくる筋肉の虚妄に囚
われてしまった氏は、隆々たる筋肉が実は全く機能はしないものである
という肉体の罠に気づかず、昔の虚弱な肉体に比べれば我が目も疑う上
辺の肉体の出来上がりに錯覚したマッチョの揚げ句に、最後はああした
行為の末に自ら果てるということになった。三島さんのあの行為が憂国
の念によるものであったことは疑わないが、しかしなお、三島さんがボ
ディビルによるフェイクな肉体を持たずにすんでいたらああした破局は
決してやって来はしなかったろう」

190ななしさん@159:02/02/01 02:44
クシングよりは無難なボディビルにはまりだす。しかしそれで三島さん
の頭部が受難から救われたかと言えば、脳は損傷されずにすんだかも知
れないが、一人で刻苦勉励すれば誰にでも付着してくる筋肉の虚妄に囚
われてしまった氏は、隆々たる筋肉が実は全く機能はしないものである
という肉体の罠に気づかず、昔の虚弱な肉体に比べれば我が目も疑う上
辺の肉体の出来上がりに錯覚したマッチョの揚げ句に、最後はああした
行為の末に自ら果てるということになった。三島さんのあの行為が憂国
の念によるものであったことは疑わないが、しかしなお、三島さんがボ
ディビルによるフェイクな肉体を持たずにすんでいたらああした破局は
決してやって来はしなかったろう」

彼らが初めて出逢ったとき、石原は「僕、三島さんてもっと大男かと思
ってました」と、まったく悪意無く言ったそうだ。三島は笑っていたが、
石原はあのときかなり傷つけてしまっただろうと思ったという。

私が一番好きな、小説のようなエピソードを最後に。
三島はボディビルなどと平行して、日本文化防衛論を唱え、「居合い」
をも習っていた。石原と会うとき、刀を持っていく。居合いの道場の帰
りだ、とは言うが、石原に見せびらかすためだと思われる。そこで石原
が「居合いを見せてくださいよ」と水をむける。部屋の中、三島は刀を
振り回す。「これは何の型」など解説付きで。最後に大上段で振り下ろ
したら、鴨居を切ってしまい、刀が食い込んだ。相当深く食い込み、抜
くと刃こぼれしていた。三島は「ちょっと部屋が狭すぎるな」石原は
(よせばいいのに)「ちょっとまってください三島さん、居合いってい
うのは部屋の中でやるものでしょう、今僕が真剣を持っていたら、あな
たはまっぷたつになってるな」
そう言われるや三島はサッと顔色を変えて
「君はまたそれをよそに言っていうんだろう」・・・
ほんと、この話好き(笑)
191ななしさん@159:02/02/01 02:49
長文すみませぬ。
このふたりの話はいろいろ面白いのでお薦め。
上に書いた8割は「我が人生の時の人々」に載ってることです。

185の方、ありがとう
192ななしさん@159:02/02/01 03:03
>>184
イデオロギーオタって僕が書いた>>162に言ってるの?

君が160および163なら>>167の疑問について答えてほしいんだけど
193無名草子さん :02/02/01 03:27
三島と石原の関係なら、三島の公開状は必須だと思うぞ
194ありがとう。:02/02/01 09:18
>>ななしさん@159

ありがとう。
初めて書き込む者ですが興味深く読ませてもらいました。
195無名草子さん:02/02/01 14:38
159、誰も頼んでないので、とっとと逝ってくれないかな。

167=168ってことで(藁
196無名草子さん:02/02/01 16:00
>>195
てめーがとっとと逝きやがれボケ
197無名草子さん:02/02/01 18:04
159=196
バレバレ(笑)
198無名草子さん:02/02/01 18:50
ななしさん@159さんありがとう
今日書籍部で「我が人生の時の人々」買ってきました。
文章がよみづらいと聞いていました全然そんなことないですね
小説家志望で三島由紀夫に興味があるので論壇関係のところがとても面白いです
川端康成の話は意外でした・・・はっきりいってヤバい人ですよね
まだ半分ですが、大江健三郎の話も楽しみです
199無名草子さん:02/02/01 19:07
勘違いして芥川賞の審査員とかやってるのが笑止。
斎藤美奈子に思いっきり馬鹿にされてたよね。
200無名草子さん :02/02/01 19:58
石原慎太郎って芥川賞の審査員してたの?
201無名草子さん:02/02/01 20:02
↑ そうだよ
平野の「日蝕」には否定的で町田「きれぎれ」は肯定的という
スタンスは好感持てた。
202てス:02/02/08 18:48
203無名草子さん:02/02/11 00:40
「わが人生の時の会話」集英社がどうにも手に入らないが、どうですか?
204石原チン太郎:02/02/16 21:53
漏れはこいつの芥川受賞作品で、
ティンポで商事ぶち破ったことしか覚えてないズラよ
最近なんかケコーンするきなし、なんてヴォケのほんかいてんね
アタマんなか あいかわらず 春
205無名草子さん:02/02/17 21:35
国家なる幻影
今ごろ買いました
206無名草子さん:02/02/21 20:28
age
207無名草子さん:02/02/21 20:56
三島と慎太郎の関係だけに限れば「三島由紀夫の日蝕」新潮社の方が詳しい
208無名草子さん:02/02/22 07:04
誰か月間 石原慎太郎 買った人いますか。
福田和也が編集主幹してるけど、確かに福田さんの
本面白いけど石原慎太郎ヨイショしてる間は
彼、文芸評論家としては信頼できないなあ。
慎太郎好きだけどヨイショしすぎの気がするよ。
209無名草子さん:02/02/25 05:42
age
210無名草子さん:02/02/25 05:58
>>208
政治的な思惑ですり寄ってるだけだもん。福田和也。
211無名草子さん:02/02/25 07:17
恋愛感情もある
212無名草子さん:02/02/25 07:29
あるのかよ・・・・
213無名草子さん:02/02/26 05:18
福田和也、批判するとしても石原慎ちゃん死んだ後だろうな。

角栄さんちのじゃじゃ馬娘には容赦ないのに。
慎ちゃんは死んだらプレジデントとかの経営者向けの雑誌とかで
織田信長みたいな扱われ方されそうだな

特集「石原慎太郎に学ぶ危機管理術」とか。
214無名草子さん:02/02/26 05:30
『弟』はなかなか感動したが。
215無名草子さん:02/02/28 07:51
しかしキャラクターの強い
おっさんやな。
216無名草子さん:02/03/01 03:13
>>213
>特集「石原慎太郎に学ぶ危機管理術」とか。

なんか本当にありそうだねそれ。微妙…。
217無名草子さん:02/03/02 07:32
昔、プレジデントで法華経の連載してたよ
218無名草子さん:02/03/02 10:12
三島由紀夫って本があって(出版社は今度調べてくるね)、その中で三島の三回忌
に石原と野坂が故人を偲んだ対談をしているんだけど、ほめてんだかけなしてんだ
かよく解らないようでいて、実は二人とも三島との関わりに「痛み」を感じている
という面白いものがある。
ここを起点として時系列で(三島に関して触れている)石原の著作を追っていくと
石原の三島に対する思いというのが微妙に、少しずつ変化していっているサマが分
って面白いヨ。
219無名草子さん
聖餐の文庫本の解説がいいのであげ