暇な高校生のための夏の読書案内

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1無名草子さん
工房のみんな、元気かな?
頭も声も財布の中身も消防・厨房と大して変わんないくせに、
身体とアソコばっかりでかくなって、
部屋に引きこもって掲示板に生意気な書き込みしてる君達が、
超うざくておじさんは君達が大嫌いなんだよ。
どんなに大人ぶって書き込みしても、
1行読んだだけで「君達だな」っておじさん達はわかるんだよ。
だって君達はそこに居るだけの生きる屍みたいな存在だからね。
薄っぺらでバレバレだよ。
夏休みにお金がなくて暇なんだろう?
おじさん達がタメになる本を何冊か紹介してやるから、
エロ画像ばっかり眺めてないで読書してみな?
どうせ、読みきれるわきゃないけどさ。
2無名草子さん:2001/08/07(火) 05:29
◎学問について
 浅羽道明『大学で何を学ぶか』幻冬社文庫
◎政治・民主主義について
 ヴェーナー『レオニーの選択』光文社
 小室直樹『痛快!憲法学』集英社インターナショナル
◎経済について
竹中平蔵・佐藤雅彦『経済ってそういうことだったのか会議』
 (へいぞーの他の著作は読んではいけません。また、この本は
  お金もちの側に偏った見方をしているので、注意すること。)
◎哲学について
 野矢茂樹『哲学の謎』講談社現代新書
3無名草子さん:2001/08/07(火) 05:32
◎ひきこもりについて
 中島梓『コミュニケーション不全症候群』ちくま文庫
◎環境問題について
 カーソン『沈黙の春』新潮文庫
◎メディア・IT革命について
 トフラー『第三の波』中公文庫
◎自由について
 『MD現代文小論文』朝日出版社(大学受験参考書)
 (このなかに収められている大澤真幸さんの「もうひとつの<自由>」
  を読むこと。この本は受験参考書・辞書としても役立つ。)
◎男女差別について
 斎藤美奈子『紅一点論』ビレッジセンター
4無名草子さん:2001/08/07(火) 06:23
科学は?
5無名草子さん:2001/08/07(火) 08:26
1は、自分もその高校時代を過ごした。って事実を何もわかっていないんだな。

1は、ろくな大人になれていない事は明らかです。
6無名草子さん:2001/08/07(火) 09:33
◎日本語について
加賀野井秀一『日本語の復権』講談社現代新書
服部四郎『日本語の系統』岩波文庫
◎漢字について
白川静『漢字百話』中公新書
加納喜光『漢字の博物誌』大修館書店
◎物理学について
和田純夫『シュレディンガーの猫がいっぱい』河出書房新社
アインシュタイン『相対性理論』岩波文庫
◎社会学入門として
デュルケーム『自殺論』中公文庫
◎心理学について
岸田秀『ものぐさ精神分析』中公文庫
フロイド『精神分析入門』岩波文庫
◎文学入門として
ドストエフスキイ『貧しき人々』新潮文庫
カフカ『変身』新潮文庫
坂口安吾『桜の森の満開の下』講談社文藝文庫
◎死について
東嶋和子『死因事典』講談社ブルーバックス
ヘス『死の瞬間』中公文庫
カミュ『異邦人』新潮文庫
7無名草子さん:2001/08/07(火) 11:38
小室直樹なんてぜんぜんダメじゃない。
竹中がダメくらいはわかってるみたいだけど。
しかしまあ、悲惨な書き込み。ボクハコンナニヨンデルンダゾー。
8無名草子さん:2001/08/09(木) 00:47
>>7
いや、小室直樹は政治・経済・法律・社会を高校生でもわかるくらい平明に書ける稀有な存在。
ただし、研究者をやめてから長いくて最新の学問成果に疎いのと、
ややキチガイ的な性格とで、ドキュソな感じの記述も多いかも。
『痛快憲法学』はドキュソな部分が抑えられていてかなりオススメできるよ。
9本子:2001/08/09(木) 01:11
「スカイ・クロワ」だったかな?ジャッケトもいいけど、内容も
爽やかで良かったなぁ。ワタシのおすすめ。
10無名草子さん:2001/08/09(木) 15:04
>>6
アインシュタイン『相対性理論』岩波文庫

マジですか?工房でも読めるの?
11無名草子さん:2001/08/09(木) 15:32
1のageてるのってかなり逝ってるのが多いね。
12無名草子さん:2001/08/10(金) 00:50
>>10
解説を読めば(かなり腰を据えての話だけど)、工房にもあるていど理解可能。
13無名草子さん:2001/08/10(金) 00:52
>>6
ヘス「死の瞬間」ぢゃなくてロス「死ぬ瞬間」だろ
14無名草子さん:2001/08/10(金) 01:09
夏の読書;バーナード・マラマッド
新潮文庫 マラマッド短編集
15無名草子さん:2001/08/10(金) 01:14
「紅一点論」ってあたりにヲタ臭さを感じる。
16無名草子さん:2001/08/10(金) 05:23
う〜ん。二流本ばっかであんま意味無いかもね。
聞いてよ!私今日受験勉強の為にわざわざ隣街の図書館まで行ったのにそこ超〜〜
広くてさ。もうワクワクしちゃって勉強になんてならなかったよ〜。
皆マジメ〜な人ばっかで私一人ビッチで浮きまくっちゃったし、、、
速攻で本沢山借りたんだけど読み出したら止まんなくて今日貫徹!!今まで読んでた。
近所の図書館ちっちゃくってもう遺伝子系と政治系、国際関係の本読み尽くしちゃったから
今度から隣街まで通うぞぉ〜!!あ。受験どうなるんだろう??笑〜??
17無名草子さん:2001/08/10(金) 08:34
「紅一点論」より「妊娠小説」。
18無名草子さん:2001/08/10(金) 09:33
『百万人の夜』
これを読むと、大人になるのが素晴らしいことだと気づくはず。??
19無名草子さん:2001/08/10(金) 14:50
>>16
なんだかんだ言って君もヲタ系ぢゃん。マジメ〜ぢゃん。
人のこと言えないぢゃん。もしやマジメすぎて浮いていたんぢゃ?
20無名草子さん:2001/08/10(金) 14:53
『完全なる結婚』(ファン・デ・ヴァルデ著)
高校生になったら、これくらいは読んでおくべし。
21無名草子さん:2001/08/10(金) 16:05
ラヴクラフト全集
22無名草子さん:2001/08/10(金) 20:07
っていうか、シェイクスピアの難解な訳文にはまってみては?
翻訳業者の頭の悪さへの怒りと、外国語を勉強する意欲が沸いてきます。
23無名草子さん:2001/08/10(金) 20:43
>>19
コピペか、3冊しかそこの図書館になかったかのどっちかだろ。
2416☆:2001/08/11(土) 10:00
>>19
煽りにマジレスしちゃってるよ(藁
25無名草子さん:2001/08/11(土) 11:39
「ぢゃ」ってすっげーむかつく。
2616☆:2001/08/11(土) 21:35
あ〜早く外人になりてえ〜。書籍版て昨日初めて来たけどあんま回転良くないね。
27昔、工房 大師:2001/08/11(土) 21:49
工房よ、あんまり難しい本読むな!
上の人がスレしている本なんか、俺達会社員でも読まねえ。
工房はおとなしく、エロ本読んでろ。
特に、裏本はいいぞ。今後の参考になるからな。
28無名草子さん:2001/08/12(日) 00:12
高校生に遊んでる暇なんかあるのか?
一分一秒でも多く受験勉強しろ。
29無名草子さん:2001/08/12(日) 01:42
>>1
数学、生物学、情報科学、地理、あと法学と社会学関係もう少し紹介して下さい
30無名草子さん:2001/08/12(日) 03:44
31無名草子さん:2001/08/12(日) 23:34
高校生あげ
32無名草子さん:2001/08/13(月) 03:22
age
33無名草子さん:2001/08/13(月) 03:44
>>30 ヴァカたれ! すぐに消されるようなリンク先を貼るから
厨房や工房はヴァカにされるんだぜ。(藁
 アクトクに張り込まれている五十嵐写真類の、いつ逝っても
見れるソースがあるんだから、厨房や工房はそいつを見つけて
みろや、自由研究として。(藁
341=2=3:2001/08/13(月) 06:40
>>29の工房
おじさんはただの素人だから、
そういうディシプリンを指定した質問には
回答してやれないよ。
学問体系を学びたいなら、2ちゃんねるの各専門板で聞くか、
朝日ムック『○○学がわかる』シリーズにのっている
ブックガイドを立ち読みすることだね。

それと、君には浅羽『大学で何を学ぶか』幻冬社文庫を特薦しておくから
是非読んでね。
351=2=3:2001/08/13(月) 06:50
◎社会学
森下・君塚・宮本『パワーアップ版 パラドックスの社会学』新曜社

ブルーム『社会学』ハーベスト社 ギデンズ『社会学』而立書房
(この二つが日本語で読める唯一の"教科書"。記述は平明)

◎法学入門
伊藤真『憲法のことが面白いほどわかる本』中経出版
渡辺洋三『法とは何か』岩波新書      

◎進化生物学のスゴイ本
ドーキンス『利己的な遺伝子』紀伊国屋書店

>>6を書いているのはおじさんとは別の人です。
>>6の心理学のところに挙がっている岸田秀とフロイトの本は良い本ですが、
大学でやっている心理学とはあんまり関係ないから注意すること。
366=1とは別のおじさん:2001/08/13(月) 11:27
◎民俗学入門
柳田國男『遠野物語』、『蝸牛考』、『木綿以前の事』(岩波文庫、筑摩書房ほか)
石田英一郎『河童駒引考』(岩波文庫)、『桃太郎の母』(講談社学術文庫)
小松和彦『憑霊信仰論』(講談社学術文庫)
谷川健一『日本の神々』(岩波新書)
千葉幹夫『全国妖怪事典』(小学館ライブラリー)

◎太平洋戦争再考(「真珠湾攻撃」60周年記念。また敢えて「大東亜」とはしない)
秦郁彦『昭和史の謎を追う(上・下)』(文春文庫)、『なぜ日本は敗れたのか』(洋泉社新書y)
坂井三郎『大空のサムライ(上・下)』(講談社+α文庫)
林信吾『−太平洋戦争入門−戦争に強くなる本』(経済界)
半藤一利『真珠湾の日』(文藝春秋社)
『パル判決書(上・下)』(講談社学術文庫)
B.スティネット『真珠湾の真実−ルーズベルト欺瞞の日々−』

◎哲学入門
ヤスパース『哲学入門』(ちくま学芸文庫ほか)
中島義道『哲学の教科書』(講談社学術文庫)『カントの時間論』(岩波現代文庫)
デカルト『方法序説』(岩波文庫ほか)
M.ゲルヴェン『ハイデガー存在と時間註解』(ちくま学芸文庫)

◎「三島由紀夫事件」再考
保坂正康『三島由紀夫と楯の会事件』(角川文庫)
奥野健男『三島由紀夫伝説』(新潮文庫)
加地伸行ほか編著『この思想家のどこを読むのか』(洋泉社新書y)
秦郁彦『昭和史の謎を追う(下)』
『三島由紀夫没後三十年』(「新潮」平成十二年十一月号臨時増刊)
山本舜勝『自衛隊−影の部隊−』(講談社)
376=1とは別のおじさん:2001/08/13(月) 11:34
補足及び追加。
スティネットの『真珠湾の真実』は文藝春秋社刊。

なぜ上で「三島由紀夫」を挙げたかというと、最近彼を「極右」だと
勘違いして、毛嫌いしているヒトが多いから。高校生の間にぜひ一冊
でも二冊でもいいから読みたまえ。また、川端康成やドナルド・キーン
との往復書簡も公表されている(新潮文庫、中公文庫で読める)ので、
そちらもぜひ参考にしてほしい。

>>35
フロイドに興味を抱いて心理学を専攻してみたら絶望した、というのは
よく聞く話ですね。
386=1とは別のおじさん:2001/08/13(月) 11:40
>>34
浅羽通明の「大学で何を学ぶか」は数多の大学関連本とはスタンスが
違っておる(いわゆる「マジメちゃん」にとっては衝撃の書)けれども、
書いていることは極めて妥当ですね。私もニヤニヤしながら読んだ記憶
があります。
39無名草子さん:2001/08/14(火) 06:00
>>34-35
なるほど、そうですか。
>>35の本はありがとうございます。
図書館ぃっτカリてきます
40無名草子さん:2001/08/15(水) 07:27
>>36
スティネットの『真珠湾の真実』って、ルーズベルトの「謀略」の決定的証拠が見つかった、ってやつだっけ。でも、真珠湾の米側謀略説はむかしからずっとあって、本もいくつも出てるけど、まだ決定的証拠というものは出てない。この本だって決定的証拠は挙げてない−−だから、この本のアメリカ本国での評価は低く、たいして評判にもならなかった。ホントに決定的証拠が出たらアメリカ人だって騒ぐよ、そりゃ。私が言いたいのは、それをさも決定的証拠が出たようにして売る文春や櫻井良子とかのウソっぱち体質のことだ。ほんとにそうならアメリカの歴史学会も大騒ぎだろう、そうでないのはホントじゃないからだろう、と考えるくらいの常識は読者ももたんといかん。
41無名草子さん:2001/08/15(水) 08:55
自分も高校生ですが、ためになります。
42無名草子さん:2001/08/16(木) 10:30
>>40
ローズヴェルトの「謀略」はなかった。恐らくね。ただ、具体的な期日を知らなかったとしても、日本軍の奇襲を予知していた可能性はおおいに有り得る(林信吾がいうように)。
この本はあなたの言うように、「決定的証拠」が見つかった、なんてことは一言も言っていません。
「ローズヴェルトは真珠湾攻撃も予知していたが、防衛措置は講じることなく、キンメル司令官にすら隠蔽工作を行った」という「推論」(大胆だけど飽くまで「推論」)を展開しておるだけのことです。
つまり、この本は「ローズヴェルト陰謀説」を完全に立証したわけではないが、例えば連合艦隊が択捉の単冠に集結しハワイに向かったってことも現物電報から「証明」している。
そういう面でもなかなかに新発見が多く、面白く読める。そういう意味でこの書を挙げた。ただこれまでの「陰謀説本」が「トンデモ本」になりやすかったということを鑑みれば、冷静な著者の判断も理解できるはず。
それに、いまひとつ注目すべきなのは、その推論部分なのではなくて、著者がローズヴェルトの参戦に「共感」しているということ。この本を素直に受け容れるのはむつかしい。しかし、色いろな点で得るものがあって、そんじょそこらのトンデモ本でないことは確か。
それからあなたが主張される、「ほんとうにそうならアメリカの歴史学会も大騒ぎだろう」という点。アメリカはこの「推論」をほとんど認めたがらないのだよ。それに派閥という問題も厳然として「ある」。
スティネットは従軍していたとは云え、現在は新聞記者。歴史学者が新聞記者が書いた「推論」を重視しないのは当然。例えば中国文学界でも、民俗学の見地から説文解字の誤りを改めた白川静がなかなか正当な評価を与えられないのも、そこに原因がある。
あるいは国語学界で、飯尾睦毅の「日本語中国語起原説」がトンデモと見なされるのも派閥至上主義が幾許か関与している。氏の母音調和、p-f滑りなど音変化の過程を辿る手並みは見事なのに、国語学者は完全無視を決め込んでいる。
大野晋のタミル語起原説だって同じ。国語学者であるが為に、言語学者からはほとんど無視されている。それは現実としてあることなのです。
43無名草子さん:2001/08/16(木) 10:40
>>40 じゃないけどよくわかったよ。
学会の派閥の問題なんてのは、ありえすぎて笑えないけど。
大野晋のタミル語起源説とか飯尾睦毅の「日本語中国語起原説」とかは学会で黙殺かもしれないけど
たしか論争みたいなことは起こったよね?学者じゃないけど、丸谷才一とか発言しているの覚えている。
結局、この問題どうなったの?
44無名草子さん:2001/08/16(木) 11:35
>>43
論争、と言っても(とくに飯尾氏の発表に関しては)専門外の人たちによる「論争」でしょう。
大野晋のタミル語起原説は、出たばかりのときは言語学者も真面目に批判していたんだけど、このごろでは
見向きもしなくなってしまった。服部四郎が例えば「日本語の系統」(岩波文庫)のなかで大野氏との論戦
の経過を書いてるんだけど(もう何十年も前の話)、服部氏にあそこまで追い詰められるんだから、大野氏が
「日本語練習帳」がバカ売れして論壇に復活するまで、沈んでいたらしい(特に80年代)。
面白いのは、大野氏は安本美典にも批判されているんだけど、安本氏も学会で認められていないということ。
一部ではトンデモと見なされている。
飯尾氏の「中国語起原説」はもう、ほとんど専門の人からは無視を決め込まれている。
中国音韻論学者の森博達が日本書紀の表記をαβ群に分類し、著者を特定したときには、
国語学者からも有り難がられたんだけど、すごい待遇の差だね。専門外の人間が首を突っ込むと
痛い眼に遭うようです。澤田洋太郎が「日本語形成の謎に迫る」で学会で排斥される日本語起原説
を沢山すくいあげて、こういう可能性もああいう可能性もあるなんてことをきわめて「冷静」に
判断していたんだけど、それ以外の本で、擁護しているのを見たことはないなあ。
余談ですが、「萬葉集」を「朝鮮語で読める」なんてのは紛れも無くトンデモでしょうけど。
また、丸谷氏は自分でも言ってるんだけど、「か〜なり主観的」です。
特に「桜もさよならも日本語」という本はかなり激しいです。ご注意を…。
4542=44:2001/08/16(木) 11:55
他版へ逝けといわれそうなので、お勧めの本を挙げておきましょう。
(高校の夏休みも残りすくなくなってきましたが)

◎言語について考えるために
鈴木孝夫『ことばと文化』(岩波新書青版)、『教養としての言語学』(岩波新書新赤版)
E.サピア『言語』(岩波文庫青帯)
加賀野井秀一『20世紀言語学入門』(講談社現代新書)

◎読書案内(一度で書けないくらい沢山あるんだけど、取り敢えず今思い付くものだけ)
ショウペンハウアー『読書について』(岩波文庫青帯)
加藤周一『読書術』(岩波現代文庫・緑)
呉智英『読書家の新技術』(朝日文庫・青)
小谷野敦『バカのための読書術』(ちくま新書)
『読みなおす一冊』(朝日選書)
安原顯編『ジャンル別文庫本ベスト1000』(学研M文庫)
46無名草子さん
あげ。