★★漫画家はすぐれた小説家である★★

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1無名草子さん
『ガキデカ』の山上たつひこが書いた小説を読んだことがあります
が、イメージの喚起力が強く、堪能できました。
筒井康隆も戯れに漫画を書く人だし、山田詠美はもともと漫画家、
内田春菊も漫画家。 漫画家はすぐれた小説家である!
漫画家の小説の可能性と限界を考えてみませんか。
2無名草子さん:2001/07/05(木) 09:12
「場合もある」ってだけだと思うんだけど。まあいいテーマだとは思いますよ。
3無名草子さん:2001/07/05(木) 10:36
漫画家ではなく、演劇の美術さんですが
「少年H」を書いた妹尾河童さんもそうですね

石原慎太郎も高校生のとき、ヒッキーで
家でずっと絵を描いていたそうです

物を創造したいという意欲のある人だったら
創作意欲が多方面に渡るんでしょうね
4無名草子さん:2001/07/05(木) 14:16
>>3
それはある! いい事言うね!

 でも、慎太郎がひきこもりだったとは知らんかった…。

でも、やっぱり漫画読んでて思うのは、ストーリーがきちんと立てられて先のことまで
考えられてるものはやっぱ楽しいよ。
 ジョジョしかり、ベルセルクしかり…。(ごめんね(笑)少年漫画ばっか(笑))
5無名草子さん:2001/07/05(木) 14:22
じゃあ少女漫画逝ってみようか。
篠原千絵の「還ってきた娘」は素晴らしい…かなぁ?
6無名草子さん:2001/07/05(木) 21:53
>>3 うんうん、確かにカッパ氏は引き込まれるような文章を書く人だ。
でも、あの『少年H』については、実録というより、時代考証が杜撰な
フィクションだということで山中恒氏にもーれつに実証的な批判を受けてたな。
 畢竟、漫画家はすぐれたフィクション作家(虚構家)だが、実証ものとなると
致命的に弱いのかも……。それが漫画という表現行為の限界かも……。
7無名草子さん:2001/07/05(木) 21:56
>>3
石原慎太郎は、漫画も描いていたんだろうか。
だったら興味ぶかいし、見てみたいもんだ。
ヒッキー的孤独のなかで絵画を描いていた若者。
ヒットラーがまさにそうだったよね。
8無名草子さん:2001/07/05(木) 22:18
そですね。「すぐれた」マンガ家はすぐれた小説家でもありえる。
「すぐれた」小説家はすぐれたマンガ家でもありえる。
画家、映画監督、詩人、ダンサーなどにも変換可能。
あなたのお好きな職業を入れてくだちい。
9無名草子さん:2001/07/05(木) 23:25
駄目な小説もあれば、素晴らしい漫画もあるのです。
唯、漫画(劇画/ポンチ絵)と小説を並べるのは
間違っています。
漫画は、映画が書物になったようなもので、絵を読み解きながら
読み終わった後でも余韻と、画面を思い出せる娯楽で哲学で
美術です。
小説は、文章で論理を確立して行く楽しみを齎してくれる
映画や漫画とは違ったものです。(挿絵や装丁は?の問いの答えは
考え中)
>>3
石原さんが引き篭もりだった?
自分の内面探求、または自分の作家としての可能性を模索
してみる期間の為に、引き篭もざるを得ない
時期ってあるじゃないですか。それじゃないですか。
そういうのも引き篭もりって取られてしまうのは
納得いかないなぁ。

そうですね。天才は燃え盛る創作威力を多方面に飛び火させて
職業が定まらない、事ありかもなぁ。
たけしさんとかね。>監督、タレント、作家、画家、お笑い
10無名草子さん:2001/07/06(金) 00:39
中途ハンパな漫画家ほど小説に色気だしたがる。
漫画もダメなのに小説が書けるわけねーじゃん。
11無名草子さん:2001/07/06(金) 01:16
漫画家がプロット考えずに、与えられた脚本を絵にしているだけ
ってのがあるから、単なるお絵かきロボットでは小説は書けない
だろうな。たとえば、さいとうたかお。
12無名草子さん:2001/07/06(金) 01:17
『こち亀』はすでにスケールでは源氏物語を凌駕しているかも、
13無名草子さん:2001/07/06(金) 15:05
もちろん、漫画家っつっても優れた漫画家のことだよ。
このスレで言ってんのは。

>>12
こち亀は、もう結構前からおわってると思う…
少なくとも、話としてはつまらない。
14名無しは無慈悲な夜の女王:2001/07/06(金) 15:21
与えられた脚本を絵にするだけでも立派な才能だと思うが。
下手にストーリーを立てるより、そっちを専門に頑張った方が
つぶしがききそうだけど。
15無名草子さん:2001/07/06(金) 20:25
安彦良和はすぐれた小説家なのか
16無名草子さん:2001/07/06(金) 21:51
>>12 こち亀の魅力は、あのワンパターンでしょ。山止たつひこ
時代からそうだった。でも世間がそれを絶賛した。ワンパターン
は安心できるんだ。それに、マンネリズムのなかで、微妙なオモ
チャねたなどで遊べるしさ。源氏物語なんてワンパターンのマンネ
リズムの最たるものですよ。こち亀は、その物語様式を東京下町風
にアレンジしたもの、といえるかも。
17無名草子さん:2001/07/06(金) 22:10
>>16
あんた今のこち亀でも面白がれるの?
18無名草子さん:2001/07/06(金) 22:22
>>16 いや、オモシロがれない。 でもおもしろがっている人も
いるんでしょ。だから連載が続いてるンでしょうな。
正直いって、源氏物語もぜんぜん面白いとは思えない。趣味が
違うっていえばそれまで。筒井康隆のショートショートみたいの
が好きな人間なんで、文芸を偉そうに云々する資格はオレには
ないと思うけど(なのにカキコして恐縮です)。 筒井の「アフリ
カの爆弾」はインパクトあったな。でも山上たつひこが漫画化し
たものは、そのインパクトに負けていた。だけど山上の「光る
風」は、これは小説形態よりもずっと文学していた。それから
うめずかずお(漢字名わすれた!)の『神の左手、悪魔の右手』
だったかな(題名うろおぼえスマソ)も、あまりに怖いんで
そろそろ30歳になるってのに悪夢を見てうなされた。なにが
コワイって、漠然とした不条理感が怖かった。あの怖さを、小説
で味わったことはない。ホラー小説じゃなくて、実存小説でも
うめずかずおの恐怖感をだせないんだよな。
19無名草子さん:2001/07/11(水) 20:20
いしかわじゅん(マンガ家のほうな)が書いた小説はけっこう面白かったよ。
北方謙三をパロッたやつ。『東京で会おう』だったかな。あと、近藤ようこは、
自分のマンガの本の中に短編小説も併録したことがある。本格的な小説を書か
せてもけっこういけそうだ。
20無名草子さん
そうか、いしかわじゅん、か。このひと、裁判体験記も面白い
らしいじゃないの。でも、おれまだ読んでないの。時間出来たら
読んでみよう。北方謙三のパロリなんて、センスよさそう。
ご教示サンキューです。それから近藤ようこさん。すまん、おれ
このひと知らなかった。でも教えてくれてありがとう。