>>928 タイトルにマフィアが入ってるから、
ブライアン・フリーマントル「ユーロマフィア」を挙げておきます。
出版社は忘れましたが、確か文庫版になってました。
今になって振り返ると内容は古いかもしれないのですが…
【題名】「ザ・タイムズ」にみる幕末維新
【著者名】皆村武一
【出版社】中公新書
幕末の諸相を英国の新聞はどのように報道していたかを知ることが
出来る。
薩英戦争を英国の議会はどのように扱っていたかを知ることが出来
て興味深い。
936 :
無名草子さん:03/12/09 10:20
秋山祐徳太子『泡沫桀人列伝』(二玄社)
これでもかというほどワケのわからない
芸術家がでてきます。そこがいい。
937 :
無名草子さん:03/12/09 23:34
「曠野へ-死刑囚の手記から」佐木隆三著(講談社文庫)
4人を殺した元暴力団員に下った判決は死刑。だが彼は一切の弁明をせず・・
で最初にネタばらし。この本、直木賞作家佐木隆三が死刑囚のメモを元に2種類
の文体で書いたものと思ってましたが。。
なんと死刑囚との連作共著です。殺人を犯すシーンの描写、ストーリーテリング、
死刑囚Kの文才はたいしたものだ。ワシもあんな文章が書けんだろか。
最後のほうに死刑囚の母と呼ばれる方とのやりとりがあります。この方の死刑
の廃止か存続かの意見には抗いがたい事実があると思いますが。死刑廃止論者
は一読されたし。
現在は「死刑執行」と書名を変えて出てるはず。では。
938 :
無名草子さん:03/12/18 12:06
「サンダカン八番娼館」を書いた山崎朋子さんの
自伝「サンダカンまで」は面白い。
ブロードキャスターに出てる人とは別の人です。
98年くらいに書いていて、東大院生で在日朝鮮人の昔の恋人が、理想を求めて
北朝鮮に渡った話を書いていた。今読むとなんとも
いえない気持ちになる。
重病説で話題になった高英姫はその恋人の
義理の姉にあたるらしい。恋人は今は北朝鮮の
幹部職にあり、金正日とも親しい間柄で
長女が金日成総合大学医学部の教授をしているという。
「北朝鮮にいてもこっそり手紙を送るくらい
できるだろうに、家族にも送らないのだろう」
と書いてあるけど、今ならその理由もわかる。
他にもいろいろ書いてあるけど、
なんか人生の重さを感じる本だ
939 :
無名草子さん:03/12/28 14:01
○同和利権の真相
○日本のタブー
○武富士対山口組
○実録総会屋
○至上最大の銀行強盗
940 :
無名草子さん:03/12/28 14:03
あぼーん
942 :
無名草子さん:03/12/30 10:36
○歌舞伎町アンダーグラウンド
943 :
無名草子さん:03/12/30 14:33
けったいな人たち-日本異人伝 藤本義一著。
笑える。この本を読んだ後、俺はこの人たちに較べたらま
ともな人間だと思えた。
944 :
無名草子さん:03/12/31 13:12
サンタクロースライフ
おもしろい。
945 :
無名草子さん:04/01/03 20:56
こんなにたくさんあると何から読んでいいか分からんなあ、、
946 :
無名草子さん:04/01/05 20:25
「ラーメンの経済学」河田 剛(角川書店」
ラーメン屋さんて、大変な商売だと言うことが良く
分かる1冊。
947 :
無名草子さん:04/01/05 21:37
>946
それだけかよ!と突っ込みたくなりますな
948 :
無名草子さん:04/01/05 22:30
『産廃コネクション』石渡正佳 WAVE出版
産業廃棄物をめぐる闇利権と取り締まりの攻防を産廃Gメンが書いた本です。
使い捨て万歳の日本が確実に不法投棄のゴミで埋まっていく現実が怖かった・・・
著者が行政側の不備も認めてる上での発言なので、怖さも倍増。
最近、産廃処理場の許認可を担当する役人がチンピラに殺された事件があり、
この本を読んだ後だったので、利権がらみだと思ってたら案の定でした・・・
test
950 :
無名草子さん:04/01/07 11:25
ここでいわれてる「メディアと権力」読みました
面白かった!一気に読みました。なぜナベツネがマスコミや野球、はては横綱
までにも口を出すのか昔から不思議だった。
死ぬほど嫌いな人間だが、権力を持ちうる立場に上り詰めた理由は、はっきりと
分かりました。
オススメです!
951 :
無名草子さん:04/01/08 13:48
age
952 :
無名草子さん:04/01/16 11:14
『走って、負けて、愛されて。―ハルウララ物語』重松 清(平凡社)
ローカルな高知競馬で連敗をつづけている牝馬・ハルウララの物語。
12月に100連敗を記録して、NHKその他のマスコミで取りあげられてた。
この本も、そうした(小さな)ブームに乗じた本ではありますが、でも
なかなかよくできてます。
白黒写真がすごくいい。
953 :
無名草子さん:04/01/19 16:47
やはり
○突破者
○闇に消えた怪人グリコ森永事件
は秀逸だな
954 :
無名草子さん:04/01/23 06:33
「キリング・フィールドからの生還 わがカンボジア殺戮の地」
ハイン・ニョル/ロジャー・ワーナー 光文社
ポルポト政権下の大虐殺を生き抜いた、ニョル氏の体験記。
彼は同名の映画にも出演している。ポルポト派につかまり、
小指を切り落とされたり、水滴責めの拷問を受けるシーンは
凄惨の一言だし、家族・愛妻を失う様子は本当に悲惨。
しかもニョル氏は、アメリカへ脱出後、有名になった後も
カンボジア難民のためにいろいろ働いてたのに、そのカンボジア人の
強盗に殺されたという。本当に気の毒な人。
佐野眞一「巨怪伝 正力松太郎と影武者達の一世紀」
魚住昭「渡邉恒雄 メディアと権力」
併せて読んだ。魚住氏のナベツネ本のほうが読み物として面白い。
佐野氏の正力伝は情報量は多いけど、まとまりがない。もっと要点を絞って欲しかった。
956 :
無名草子さん:04/01/29 02:05
「人間はどこまで耐えられるのか」フランセス・アッシュクロフト 河出書房新社
イギリス人生理学者による、人間の限界を考察した本。遭難ものが好きな人は
読むべし。
第1章 どのくらい高く登れるか
第2章 どのくらい深く潜れるのか
第3章 どのくらい暑さに耐えられるのか
第4章 どのくらいの寒さに耐えられるのか
第5章 どのくらい速く走れるのか
第6章 宇宙では生きていけるのか
第7章 生命はどこまで耐えられるのか
957 :
無名草子さん:04/01/29 02:11
「ジェノサイドの丘 ルワンダ虐殺の隠された真実」上下巻
フィリップ・ゴーレイヴィッチ 柳下毅一郎訳 WAVE出版
1994年に起こった、80万とも100万ともいわれるルワンダ大虐殺のルポ。
この虐殺について書かれた本は少なく、貴重なはずだが、内容は
冗長で読みにくい。柳下毅一郎訳ということで猟奇を期待する人もいるだろうが、
翻訳は到って普通。わざわざ上下2巻に分けてあるけど、十分一冊にまとめられるだろー。
958 :
無名草子さん:04/01/31 01:31
「事故はこうして始まった! ―ヒューマン・エラーの恐怖―」
S・ケイシー 赤松幹之訳 (株)化学同人
インド・ボパールの毒ガス事故、ソユーズ11号の減圧事故、
大型タンカー・トリーキャニオン号の座礁事故など、
ヒューマンエラーに起因する事故例を集めたもの。
題材はおもしろいのだが、妙に分厚い紙質、下手な挿画、物語調の文章など
によって、話の信憑性が失われている印象を受ける。
子供向けの本を、大人向けに編集し直したような感じ。
もっと事実関係を中心に、硬派にまとめてもらいたかった。
惜しい。
959 :
無名草子さん:04/02/01 20:05
{エンデュアランス号}の漂流。
単に、南極を漂流した末、ほとんどが生還出来たという話だが、読んでみそ。
人間の極限の環境での心情の移り変わりとかの描写がうまい。
読んでみないと分からん。俺は徹夜で読んでしまった。
今でも何回か読み直してる。
自分の読んだ本の中でもかなりの傑作。
960 :
無名草子さん:04/02/01 22:24
「エンデュアランス号の漂流」はたしかにおもしろかった。
同じ漂流もので、吉村昭の「漂流」もおもしろい。
こっちは日本人の話だからもっと身近な感じがしたよ。
って言っても江戸時代の話だけど。
961 :
無名草子さん:04/02/04 09:38
【題名】「みんなこどもだった。」
【著者名】土橋周平
【出版社】日本文学館
旅行記の中では斬新でオススメの部類です。近著です。
関根淳「モンゴル野球青春記」
モンゴルの大草原で子供に野球を教える。
「野球は何人でやるもの?」「全員!」
この言葉だけでも読んでよかったな、と
963 :
無名草子さん:04/02/04 11:07
「事故の鉄道史」佐々木冨泰 網谷りょういち 日本経済評論社
著者のお二人は鉄道の専門家でないそうだが、よく事実を調べて冷静に
事故の分析をしてますね。大正〜昭和初期のケースが多いので、ちと古い
かなとは思うんですが、誠実な良書です。鉄道ファンは読むべし。
第1話 英国人機関手による住吉事故
第2話 安全側線の誕生
第3話 2個出たタブレット
第4話 親不知の2代の慰霊碑
第5話 来ないはずの列車
第6話 109列車、海底に沈む
第7話 国際特別急行列車の遭難
第8話 柳ケ瀬トンネルの功罪
第9話 蒸気機関車ボイラーの破裂
第10話 炎上したガソリンカー
第11話 鉄橋を直撃した雪崩
第12話 土浦、知らされなかった戦中事故
964 :
無名草子さん:04/02/04 15:55
「墜落 ハイテク旅客機がなぜ墜ちるのか」 加藤寛一郎 講談社
図や写真をたくさん使って、計器や飛行機の機構について親切に説明が
してあるので、素人でも理解しやすい。著者は教えるのが好きな人柄なんだろうな
と思う。その反面、坂井三郎を褒めちぎったり、教え子が作った紙飛行機の話を
持ち出したりなど、話が脱線しやすいように感じた。書きたいことが多すぎて、
詰め込みすぎたんじゃないの?
965 :
manta:04/02/04 21:52
「痴漢犯人生産システム」太田出版 メーカーのサラリーマンが通勤電車で
痴漢に間違われ、裁判を闘う話。そのとき家族は?会社は?裁判の行方は?
警察の実態やブタ箱の中の話など、TVの中だけの事と思っていることが、実
はすぐそこで口を開けている落とし穴である事を実感させられる。
顧問弁護士の裁判での対処方もついていて、お徳感も有り!
女性の立場から読めば、どこでどう挙げるべきか、良く解る。
966 :
無名草子さん:04/02/05 13:42
「裁判官が日本を滅ぼす」門田隆将著 新潮社
裁判官と世間との恐るべき乖離
既出だけど
松井計「ホームレス作家」「ホームレス失格」幻冬舎
フリーの仕事してるので、こういう本はひたすら怖い。
文章が上手いだけによけい。
968 :
無名草子さん:04/02/06 15:53
969 :
無名草子さん:04/02/07 05:03
俺は読んだ事無いけど、アンネの日記が出てないのは仕様か。
970 :
無名草子さん:04/02/07 10:40
「ラーゲリから来た遺書」辺見じゅん著 文春文庫
大宅賞受賞作の中では、ピカイチだよ。個人的にだけどね・・・
971 :
無名草子さん:04/02/08 11:44
>>970 柳田邦夫編集の、「同時代ノンフィクション選集」第5巻にも
収録されてましたね。
972 :
無名草子さん:04/02/08 12:45
野村進の「アジア新しい物語」
確か大宅賞受賞作
アジアの国々で仕事をしている様々な日本人達
の話。
とても感動したよ。
そろそろまとめてほしいな。
君がまとめろよ
975 :
無名草子さん:04/02/08 22:51
いや、お前がまとめるはず。
976 :
無名草子さん:04/02/08 23:12
977 :
無名草子さん:04/02/08 23:16
野村進の大宅賞受賞作は
「コリアン世界の旅」です。
978 :
無名草子さん:04/02/08 23:18
>>1が立ったのは3年近く前だから、長寿スレだね。
979 :
無名草子さん:04/02/08 23:22
980 :
無名草子さん:04/02/09 00:50
「コリアン世界の旅」はノンフィクション史上(そんなもんあるか知らんが)、
近年稀にみる傑作だったね。久々に読んでみたい。
ユン・チアンの「ワイルド・スワン」は面白かった。
激動の中国に翻弄されゆく女性たちの話が興味深くて。
982 :
無名草子さん:04/02/09 03:46
>>980 そこまで言うほど傑作ではない
もちろん力作だとは思うけど。
よくおこなわれるパターンに従い
>>970次スレよろしくな
「まず隗より始めよ」で
>>973まとめよろしくな