1 :
無名草子さん:
何冊か読んでみたのですけど・・・かなりハマってます。
この人って、視点が凄く面白いなぁって思うんですが。
私は、ノンフィクション物って大好きなんですが。
2 :
名無しガール:2001/04/13(金) 00:27
激しく同意! とかいって「梶原一騎伝」「機会不平等」しか
読んでいませんが。話題に参加できるように、他の著作も
読みます。・・・マンガ板の「梶原スレ」には
「時折文中にトンデモ民主主義を入れ込んでて、そこだけ
明らかに浮いてた」という評価がありましたが。そうかなー?
>>2 名無しガールさん レスありがとう
私は「梶原一騎伝」は読んでないですけど「機会不平等」は
読みました。私的には、とても面白かったと思っています。
あと「精神の瓦礫」と「カルト資本主義」を読みました。
かなりお薦めなので、読んだら感想を聞かせてください。
あと、最新号の「中央公論」に森永卓郎との対談が載ってます。
4 :
無名草子さん:2001/04/13(金) 12:13
本人も言ってるように朝日・岩波向けの内容を文春に書けるのがイイ。
5 :
名無しガール:2001/04/13(金) 23:57
>1さん
OKです! こちらこそレスありがとうございます。
おすすめの2冊、探してみます。
のんびりとお待ちください。それでは!
そして4さんにも激しく同意。
6 :
書評子さん:2001/04/14(土) 00:34
教育史料出版会「リアル国家論」にも寄稿してますです。
本書は宮台真司と斎藤貴男以外の文章は退屈だから読まなくても良いと思います。
単に資本主義が嫌いなだけだろ。
リイド社から出てるやつ面白いね。
9 :
無名草子さん:2001/04/30(月) 20:52
期待できる逸材だね
10 :
「:2001/04/30(月) 23:21
プライバシークライシスは重要
11 :
無名草子さん:2001/04/30(月) 23:36
カルト資本主義すっげーおもしろい。
12 :
「:2001/04/30(月) 23:42
みすつるほどの祖国はありや宮崎哲弥で対談しとる
13 :
お腹いっぱい。:2001/05/01(火) 02:06
新作に期待。
講談社のWEB現代に「個人情報保護法案」反対キャンペーンで、発言している。
しゃべってるのを初めてみたが、論舌さやわか、明瞭、わかりやすい。
14 :
おさる:2001/05/01(火) 02:43
興味持ったので、最近何冊か買ったよ。
読んだのはいまのところ「梶原一騎伝」だけだけど、あんまり面白いので
1日中読んでしまった。
「カルト資本主義」も楽しみー。
本来は「機会不平等」に興味を持ったんだけど(^_^;、
なぜか後回しになってる。
15 :
お腹いっぱい。:2001/05/01(火) 02:54
「個人情報保護法案」が通ったりすると、斎藤さんとか、厳しいんだろうなー。
斎藤貴男の作品を今後も読みたい小生は、夏の参議院選挙で、
民主党に入れようかと考える。
>>16 でも小泉のおかげで自民党盛り返しそうだな
17 :
無名草子さん:2001/05/01(火) 05:48
石原慎太郎への基地害じみた批判がイタかった>斎藤氏
ま、石原氏も基地(以下自粛
18 :
無名草子さん:2001/05/01(火) 07:52
京セラの稲盛氏が訴えてたフリーライターって、斎藤氏のことでしょうか。
19 :
文責:名無しさん:2001/05/01(火) 09:01
イエス
20 :
そうか:2001/05/01(火) 21:35
>>19 書名は「カルト資本主義」だよね。おもしろかった。文春文庫で出てるよ。
佐野真一もダイエーに敗訴したね。
必ず負けるノンフィクション作家。これで「個人情報保護法案」が通ったら、ますますヤバクなるな。
21 :
」:2001/05/02(水) 01:56
サンデー毎日に載ってた
連載とか知らんかね
22 :
でね:2001/05/02(水) 05:16
講談社の現代webで斎藤氏の肉声が聞けるよ!
23 :
無名草子さん:2001/05/02(水) 10:51
カルト資本主義は、誰もがずっと思っていたけれど
不思議と誰もしっかり指摘していなかったことを
ずばっと突いてておもしろかったな。
機会不平等はちょっと、文春くさかったけど。
24 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/02(水) 11:14
この人は漫画を論評する才能はないね。「精神の瓦礫」での
弘兼兼史論を読んでそう感じた
25 :
無名草子さん:2001/05/02(水) 12:53
国家管理ネタで逝ってほしい。
26 :
名無しガール:2001/05/05(土) 19:03
>1さん
「カルト資本主義」読了しました! そして自分のPHSが
今日セラだったことに気が付き、軽くウツになってみたり。
中村天風の名前はビジネス雑誌などで見かけたことがありました。
私、なぜか中村不折(画家・書家)とカン違いしてまして。
会社社長のプロフィールに「尊敬する人・中村天風先生」とあると
「随分風流な人だなぁ。莫山先生や相田みつをも好きだったり
するのだろうか」と社長室の壁にかかった、額装された一筆など
想像してました・・・。アホですな。無知ってホントにコワイ。
これからポツポツと、他の著作も読みます。長文失礼しました!
27 :
文責:名無しさん:2001/05/05(土) 23:34
機会不平等・・・なぜか入手困難になっているらしい。
文春が重版していないらしいんだが・・・なにか、きな臭い。
カルト資本主義はツメが甘い。掘り下げが甘い。
29 :
無名草子さん:2001/05/06(日) 03:53
著者の批判は全面的に正しいものだと思う。しかしその正しすぎる正しさは
無力で底が浅い。少なくとも「人たらし」の稲盛和夫や船井幸雄の実践と思想を
「労務管理」の一言で切ってみせたところで、そんなことは経営者や経営コンサル
タントにとって当然のことなのであって、なんの批判にもなっていない。
著者の「個人的」な違和感を徹底的に論理的に追求し、それが職員の内面を管理し
思考停止においこむ「普遍的な」筋道を実証してみせなければ、批判は当の二人に、
そして読者である私には届かない。あるいは事実をして語らせたいのであれば、
「労務管理」なしに組織を経営してみせているそのような事実を示すことしか方法
はない。(そもそも啓蒙・教養と洗脳をめぐるつっこんだ議論を抜きにして
個人の内面を云々したところで、説得力はない。)
この無力と底の浅さは、著者もまたその中にいるわが国のジャーナリズムや
マス・メディアが「カルト資本主義」に拮抗しうる対抗軸や深さの次元を提示
できないまま、ステレオタイプな言説を繰り返すしかないことの現れである。
(もちろん「わが国のジャーナリズムやマス・メディア」一般をひとくくりに
批判してみせたところで、何も言ったことにはならないのだけれど。)
第一、本書の論法がそっくりそのままジャーナリズムやマスコミ産業への批判
にも使えることへの「反省」が、著者には一切うかがえない。ただ一箇所、
船井幸雄の「マスコミの人間は頭が固い」という批判への反論というかたちで、
それは頭の固さではなく「実証不可能な仮説を、他に言われるまま安易に
信じ込んでしまう人々よりは、人間が人間として最低限持っていなければ
ならない論理や筋道を大事にしている証左」なのであって、それこそが
マスコミの存在理由たる「権力へのチェック機能」を支えるものなのだ
と主張しているのだが、私はまったく納得できなかった。
そもそも「わが国」だとか「わが国の歴史風土」だとか、そんな粗雑な無定義語
でもって著者はいったい何を語っているのか、私にはさっぱりわからない。
ジャーナリストの生命はその「歴史観」にあると思うのだが、それはある
カリスマ的人物の人脈や経歴や隠蔽された意図などを暴いてみせることとは
何の関係もない。端的にいってたとえ偽善者の欺瞞性やスキャンダルを暴いた
ところで、その偽善者が事実としてもつ力を無効にすることはできない。
(対案を出す必要はないが、「起源」をめぐる構造は抉り出してみせるべきだ。
ナチスは軍事力という「全否定」の力でもって粉砕されたけれど、その思想の
構造はまだ解明されていない。)
あるいはソニーの「オカルト重役」天外伺朗への取材意図の説明として、
著者は「ハイテク企業に所属する科学者が、世間でオカルトと形容されている
分野に取り組んでいることに関心があります。この間のギャップを考えてみる
ことで、現代社会のある断面が見えてくると思うのです」と語っているのだが、
こんな説明を受けたなら私だって取材を断るだろう。偉大なる常識人ならぬ
思考停止に陥ったただの「世間」人の声しか、そこからは聞こえてこないからだ。
世間の常識(その実質はよくわからないが)に寄りかかったとたん、
そこにあるのはもう一つの思考停止でしかない。
『スプーン』、『意識が拓く時空の科学』という本がある。後者では、本書でも
名の出てくる湯浅泰雄氏が顧問、猿股修二氏が組織委員長を務め、ノーベル賞
物理学者ジョセフソンがオープニング・レクチャーを担当した「第2回意識・
新医療・新エネルギー国際シンポジウム」(平成10年11月、早稲田大学井深大
記念ホール)の記録で、茂木健一郎氏も登場する実に面白い本だった。
私はもともとこういう話題が好きなのだ。だから『カルト資本主義』をこき下ろ
したわけではない。好きだからこそ、本書のような批判はとても大切だと思う。
ただ、その叙述力と構成力と取材力の高さを損なう、知的水準の低さが残念なのだ。
志が低いのではない、「ハイテク企業に所属する科学者」が「世間でオカルトと
形容されている」分野に取り組むことを「ギャップ」ととらえる、その問題設定
の水準が低すぎるのだ。
34 :
無名草子さん:2001/05/06(日) 23:48
>>30〜
>>33 確かになあ。『カルト資本主義』はおもしろくて、スピード感はあったけど、読後になんにも残らない印象を受けた。
筆者はオカルト的な兆候をかぎとっては、直線的な批判をするのみで、深みがないな、と感じた。
35 :
無名草子さん:2001/05/07(月) 01:29
言ってることはわかるけどさ、一般的(悪く言えば俗物的)な人間の視線で見たら
あれは明らかに「ギャップ」だろ。テーマ設定は大衆のニーズに答えるものであり
俺的には面白いと思うが、やはり俗物的な疑問だし・・・ここまで取材しただけでも
十分評価できると思う。
36 :
無名草子さん:2001/05/07(月) 08:09
同書を読みながら感じたことは、
たとえば、ソニーのオカルト研究を述べながら、19世紀くらいからの諸国のオカルト研究の歴史について書く、とか。
おそらく企業のオカルト・マインドは、そういった歴史的蓄積の延長線上にあるだろうから。
そうすれば、少しは深みが出るな、と思った。
また巻末の「参考文献」では、それなりに古い資料にあたっているんだな、と思わせる(特にヤマギシ会の章)ものもあったが、
全般的に「木ばかりを見て、森を見ず」の読後感が強く残った。
でも、おもしろい本であることには変わりなし。
37 :
無名草子さん:2001/06/11(月) 20:30
宅間 守を、単なる精神異常者で片付けていいものか。「機会不平等」での、ゆとり教育に関する斎藤貴男の切り口は、今度の事件でいよいよ不気味さを増す。もし時間がたつにつれ、これが単なる、精神医療の問題や、被害者人権、学校の安全対策、といったような、狭い議論に収斂されていくようなら、関心をそらせたいという、何がしかの圧力、或いは、社会の無言の総意を感じ取ってしまいそうだ。
38 :
>:2001/06/11(月) 20:55
このヒトは、サヨ臭くないとこがいいんだろうけど、な〜んか、踏み込み
が今一つってカンジなんだよな。そこがよけりゃ、大バケすると思うんだ
けど・・・。
39 :
無名草子さん:2001/06/11(月) 21:03
40 :
名無し:2001/06/27(水) 22:20
書くべきことは書いてるし、評価できると思う。ただ、時々「陰謀史観」に
偏ってるような気もするが。それにしても、「機会不平等」のセクハラ事件って
すごくないか?あと、派遣会社もすごい。
41 :
無名草子さん:2001/07/10(火) 18:50
「現代思想」6月号で酒井隆史と対談してたのってこの人?
42 :
無名草子さん:2001/07/11(水) 12:33
「機会不平等」読みました。
たしかにセクハラ事件、派遣会社すごい。うっすらと
想像はできたけど、ほんとにあるとは驚いた。
でもこの人、文章ちょっと読みにくいです。
ゴツゴツしていてあまりうまくないと思う。
43 :
無名草子さん:
ノンフィクションをうまい文章で書くとフィクションになる。