吉村 昭スレ

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1彦九郎
新作「敵討ち」も発刊されたので、吉村先生の作品を
熱く語ってみましょう。
わたしは「高熱ずい道」がいち押し。軟弱な若手作家の作品など束でぶっ飛びます。「羆嵐」もおすすめ、息をのむ迫力です。
2無名草子さん:2001/03/19(月) 10:26
>軟弱な若手作家の作品など束でぶっ飛びます

泡雪崩でね(笑
3無名草子さん:2001/03/19(月) 11:52
「羆嵐」よりも「熊撃ち」の方が好きな私は少数派かな?
この人は、特に動物小説(?)が面白いと思う。
4無名草子さん:2001/03/19(月) 12:59
「羆嵐」は「ワールドイズマイン」の元ネタらしいね。
ベタだけど「破獄」いいなあ。
5無名草子さん:2001/03/19(月) 13:48
「羆嵐」が吉村昭初体験。今でも忘れられない。

彼の作品の中では異色だけど
「亭主の家出」もなかなか面白いよ。
6185:2001/03/19(月) 14:06
「漂流」が最初。その後「零式戦闘機」「戦艦武蔵」
そして短編集「星への旅」へ。
「零式戦闘機」の、抑えた中に迫力のある筆致が好き。
あとは短編では「星への旅」「少女架刑」。
7無名草子さん:2001/03/19(月) 14:41
「羆嵐」 こえーよー。
ヘタなホラーよりもはるかに。
夜中に読んでて、部屋にクマ入ってきそうで泣いた。
8彦九郎:2001/03/19(月) 16:38
>>2 読んでるね。「闇を裂く道」(文春文庫)は読んだ?「高熱ずい道」とはひとあじ違う工事ものアクション巨編だ。

>>3 「熊撃ち」も素晴らしい短編集だ。特に第五話の
哀切なラストと第7話の終盤のアクションシーンが印象に残る。

>>4 「ワールドインマインズ」とは?

>>5 「亭主の家出」は残念ながら未読。
小説ですか?それともノンフィクション。

>>6 「漂流」は映画もみたが、原作のほうが上。
何年か前に話題になった映画「うなぎ」の原作って吉村昭だって知ってました?
「戦艦武蔵」はオ―プニングシーンが印象的な戦争記録文学の金字塔だろう。
短編では私的には「彩られた日々」、「トラック旅行」等
が好きだ。

>>7

「熊撃ち」(文春文庫)、「羆」(新潮文庫)も是非読んでくれ。特に前者は動物アクションの傑作短編集だ。
卒倒するか、トラウマになるかもしれない。

>>
9彦九郎:2001/03/19(月) 18:11
>>4
「破獄」も犯罪アクションの傑作。これを読むとジム・トンプスンが童話作家に見えてくる。
10:2001/03/19(月) 18:39
あっ、レスくれてる。
今、家の本棚の整理してて、ちょうど「羆嵐」出てきたから
(明るいうちに)読み返してみたんだけど、
この人の作品って、どこまでが実話なんだろう。
銀オヤジ、かっこ良すぎるんですけど。
11彦九郎:2001/03/19(月) 20:01
>>10

「羆嵐」を映画化熱望。銀オヤジは夏八木勲が適役だと思う。とにかく2チャンネル的な表現なら「銀オヤジ萌え」といったところ。

羆襲撃の実話に基づき、銀オヤジ等の登場人物の細かい性格設定は作者がおこなったと思われる。
127(銀オヤジ萌え):2001/03/19(月) 21:25
マメにレスくれる1ってやっぱりうれしいよね。
夏八木勲かぁ・・・いいね、渋。
ラジオドラマにはなってるらしいね。
ていうかむしろこの話はラジオドラマの方が怖いかも・・・

勢いに乗って、今「高熱随道」読んでる。
5年ぶりぐらいだけど、改めて凄まじい話だな・・・。
13彦九郎:2001/03/19(月) 22:24
>>12

さらに勢いをつけて是非「闇を裂く道」(文春文庫)も読破して欲しい。丹那トンネルの工事をめぐる「土木スペクタクル」だ。
「高熱ずい道」よりノンフィクション風のつくりの作品だ。

余談だが役所広司主演で「高熱ずい道」も金に糸目をつけずに映画化希望ギボーン!(2ちゃんねる風に)

「羆嵐」で羆に食われる女房の役は高島礼子で。}
14クンニ河内:2001/03/20(火) 00:07
俺が好きな順番
1・・・・破船(物悲しく恐ろしい)
2・・・・仮釈放(物悲しく恐ろしい)
3・・・・漂流(物悲しく恐ろしい)
あと「長英逃亡」の母子再会場面と
「海の祭礼」でのラナウド・マクドナルドとの別れの場面は
何度読んでもイイ!・・・・絶対イイ!
15彦九郎:2001/03/20(火) 01:00
>>14
クニ河内氏のベスト3は全部読んだが、吉村作品としては水準作
との印象がある。人それぞれでおもしろい。

「長英逃亡」は確かに母子再会のシーンは感興あふるるものがあるが、メインは逃亡に次ぐ逃亡のサスペンスだと思う。
この作品こそ和製「逃亡者」だ。高橋長英主演で映画化希望。

「海の祭礼」。読んでいない。戦争海洋スペクタクル?
165:2001/03/20(火) 01:04
>1
「亭主の家出」は、現代モノの小説です。
文庫になってるけど、出版社はどこだっけ。
確か講談社だったような。

>14
「仮釈放」いいですね〜
ラストがまた(涙)
177(銀オヤジ萌え):2001/03/20(火) 09:01
「闇を裂く道」ね。ふむふむ。
近所の本屋ってあんまり吉村昭置いてないんだよね。新しいのしか。
図書館行ってこようかな。
ついでに>>14のオススメも借りてみようか。

「高熱随道」映画化は漏れも考えたけど、
日本のちゃっちい映像では肝心の「泡雪崩」のシーンで
笑ってしまいそうだ(空飛ぶ宿舎)。

読み終わったら報告するね。
18彦九郎あらため泡雪崩萌え:2001/03/20(火) 14:14
>16 レスありがとう。「亭主の家出」捜してみます。文春文庫みたいですね。タイトル」から推測するにユーモア小説?

>17 「闇を裂く道」は一時期入手しづらく、2年ほど前に芳林堂でやっとみつけた記憶がある。図書館に行ったほうが良いかもしれない。図書館へ行くなら短編集「脱出」も御薦めだ。
特に「他人の城」は危機また危機の連続で戦争冒険小説の白眉であると同時に、読後に「戦争なんて真っ平御免だ!」と痛感させられるホンモノの反戦文学だ。
197(銀オヤジ萌え):2001/03/20(火) 20:54
やれやれ。
「闇を裂く道」持ってたよ(笑

前にも書いたように、今本の整理してるんだけど、
「あれ、俺こんなの買ったっけ」っていうようなのがけっこう出て来る。
それで、さっきまでも「ねらわれた学園」読んでたんだけど(笑、
読み終わって本棚に戻しに行って、また何か読もうと思って
ずーっと見てたら、ちゃっかり文春文庫のとこにあった。
これから読みます。

>>18
とりあえず今度、「脱出」「破船」借りてみるね。
「仮釈放」「漂流」は、出て来た。
何やってんだ、俺(TーT)
20泡雪崩萌え改めAKIRA:2001/03/20(火) 21:34
>>19

眉村卓の「ねらわれた学園」か。懐かしいなー。
確か角川で映画にもなった。主演は薬師丸博子だったか原田知世だったか渡辺なんとかだった。
いかんこれは吉村昭スレじゃ。

>> このスレのすべての参加者の方
謹啓 長篇の話題が多いようですが、吉村昭氏は短編小説の名手でもあります。しかも戦記もの、私小説、刑務官等の特殊な職業を描いたもの等その作風はきわめて多岐にわたっています。
皆さんの好きな短編を簡単なコメント(例文:物悲しく恐ろしい等)と共に教えてください。ここで徹底的に語り尽くしませんか。
なお短編ですので収録された短編集のタイトルと出版社も明記していただければ幸いです。
                                  敬具
21AKIRA:2001/03/20(火) 23:38
20に追伸

俎上に載った短編作品を読んでいない場合。
2ちゃんねる的に「逝ってよし」などとは恐れ多くて言わない。その作品に対する質問等書けばOK。例文「戦争海洋スペクタクル?」

                                    以 上
226:2001/03/21(水) 18:52
一度書いたけど、また書く。
「少女架刑」(短編集『星への旅』新潮社)
非常に好きな作品だが、うまい形容が思い浮かばない。
物悲しいとも違うし、美しいの一言で片づけられない。
透明感は感じる。「純粋さ」ともまた違う、無機的な
透明感。すべてにおいてどこか醒めたような雰囲気が
持続する。水晶をのぞき込んでいるような気分にひたる。
23AKIRA:2001/03/21(水) 21:09
>>22
水晶をのぞき込んでいるような気分にひたる。
 良い表現だね。全く同感。この作品は吉村昭風ファンタジーではないかな。
最後の「ぎしッ、ぎしッ、ぎしッ」と骨が崩れていく場面がなんとも言えない、本当になんとも言えない気分にさせられる。
247(銀オヤジ萌え):2001/03/22(木) 03:03
読み終わったんで報告するよ。
「闇を裂く道」。
買っただけで読んでなかったのかと思ったけど、読み進むうちに思い出した。
どちらかといえば、やはり「高熱随道」に軍配を挙げる。
無論、作品として合格点は十分に越えてるんだけど、「高熱随道」が
凄すぎるってことで。

さて、吉村昭は5〜6年前にハマって、その時一気に読んだけど
今回のようにかなり忘れている。
1の言う短編も何作か読んだのだが、うろ覚えばかりでみんなのように語れない。
これから、また順番に読み返していこう。
あと、歴史小説系(長英逃亡とか)には手をつけてなかったんで、
借りるなり買うなりしようと思う。

スレ立ててくれた1に感謝しつつ、また「名無し」に戻ります。
折に触れてカキコするつもりなんで、スレが長続きしますように。
25AKIRA:2001/03/22(木) 20:50
>>24
自分としては作品の舞台が地理的に近い「闇を裂く道」の方により興味を惹かれたのかもしれない。中部地方の人とかだと「高熱ずい道」の方が臨場感があるかもしれない。
短編の感想待ってるね。

吉村氏の作品は決して取っ付きやすくはないので買い溜めして
「棚の肥やし」にしてしまった経験が私にもある。ただし一度読みはじめると読みふけってしまい、読後は「心の肥やし」になる。
26無名草子さん:2001/03/23(金) 13:10
この人、北杜夫と同い年なんだよね。
比べる対象が悪いかもしれないけど、新作が出るなんてうらやましい。
北杜夫には、もうムリだから。
27無名草子さん:2001/03/23(金) 17:02
>>26
吉村昭はどちらかというと「何を書くか」の人だと思うけど、
そういう人は「どう書くか」の人より、比較的作家寿命が長い。
28AKIRA:2001/03/23(金) 20:03
>>26,27
北杜夫は作家としてはそろそろ終わりなのかな?3,4年前に孫の話しとか書いていたけどね。しかし全盛期のどくとるマンボウシリーズの軽妙なユーモアは忘れがたい。この人のおかげで重苦しい学生時代を乗りきれた気がする。
2926:2001/03/24(土) 02:59
>>27「何を書くか」と「どう書くか」か・・・なるほど、
目からうろこの気分。いい表現だね。

>>28
あなたとは読んでる作家が似てるような気がするよ。
そろそろ終わり・・・というか、おいらが生まれた頃にはもう・・・(現在27才)。
学生時代にはまった時、ほとんどの作品が生まれる前に書かれてたことに
気付いておどろいた。

スレ違いなのにレスくれてありがとね。
sageにしとくけど、ごめんね。
30無名草子さん:2001/03/26(月) 00:27
短編じゃなくてすみません。仮釈放は私の心の1冊です。
12年ほど前に手にし、今も大切に時折読み返しています。
人間観察眼がすごい方だと思います。
31無名草子さん:2001/03/26(月) 16:17
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=book&key=979964266

文学板ではほとんど不作でした。

個人的には「破獄」と「羆嵐」、それと「陸奥爆沈」です。
32AKIRA:2001/03/27(火) 22:56
>>30
短編のほうが多く読まれているかと思い20のようなレスをしてしまいこちらこそ失礼しました。

「仮釈放」は前に私的には水準作と思う旨書きましたが、少し補足します。この作品は新刊のとき函入りのハードカバーで購入し読み、最後のドンデン返しは印象に残っています。
しかし、テーマ自体は短編で処理したほうがより鋭い作品の仕上がりになったような気がしてなりません。
機会があれば「秋の街」、「下弦の月」(以上文春文庫)収録の
珠玉の短編を是非お読みください。

>>31
吉村昭スレは前にもあったんですね。
「陸奥撃沈」は未読です。確か新潮文庫ですね?

是非お読み下さい。
33クンニ河内:2001/03/28(水) 00:02
>>14の私の書き込みにレスつけてくれた方あんがとね。
で、ここまで名が上がってない作品なんだけど
「間宮林蔵」と「冬の鷹」もメッチャ面白いスよ。

「間宮林蔵」は言わずと知れた間宮海峡の発見者だけど、
その苦労だけでなく、彼は実は幕府の****だった。などと、
無知な俺には目新しい事実が描かれていてメッチャ面白かった。

一方、「ターヘルアナトミア」を翻訳したのは前野良沢なのにもかかわらず、
日本史の授業だと「解体新書」の作者は杉田玄白として習い
前野の名前は下手をすれば教科書にすら載ってない。
無知な俺にはこれがず〜と疑問だったのデスが
「冬の鷹」を読んでその疑問が氷解した。

吉村昭の小説は淡々としている。が、その淡々さが最高ッス。
34無名草子さん:2001/03/28(水) 02:47
この人の作品、読んだことなかったよ。そもそも私、ほとんど本を読まないんだ。
でも、動物ものの本は好きなんで、上のほうのレスにあった作品、読んでみるよ。
35無名草子さん:2001/03/28(水) 03:26
今村 昌平 の うなぎ 見た?
UFO少年は 原作にも登場するのかな?

36AKIRA:2001/03/28(水) 05:58
>>31
32のレスの末尾 「是非お読み下さい。」を削除願います。
ミス入力です。大変失礼しました。

>>33
「冬の鷹」は私も大好きな小説です。特に医学にも語学にも高い
資質を持ちながら自分の学者としての信念のため不遇の一生を閉じる前野良沢の生き方に感動しました。
人によっては良沢は生き方が不器用と評すでしょうがそこが彼の魅力でもあります。悪い意味ばかりではありませんがある種世渡り上手の杉田玄白はどうも好きになれません。
現代のビジネスマンの手本とすべきは玄白のなのでしょうが。

>>34
34さんはどんな動物ものが好きなのかな?「羆嵐」などはむしろ良質な怪獣小説ですよ。

>>35
映画「うなぎ」はビデオですが見ました。吉村昭原作となっていますが基本的な設定を借りただけで全く原作とは別物との印象があります。UFO少年は原作には登場しません。
原作は新潮文庫の短編集「海馬」に収録の「闇にひらめく」です。
あの映画の後半のような人を食ったようなホンワカムードはありません。
37AKIRA:2001/03/28(水) 06:05
ちょっと脱線しますがすいません。
ビデオで「エクソシスト」を観たのですが、吉村先生が
もしオカルトものを書いたとしたら(まず考えられませんが)あんな雰囲気かなと、ふと思いました。
意外にリアルで含みのある映画ですよ。
38無名草子さん:2001/03/29(木) 11:26
「プリズンの月」もオススメ・・・・・・なんだ、オススメばかりだな(ワラ
39AKIRA:2001/03/29(木) 22:58
>>38
「プリズンの月」もいいですね。サンシャインビルを見るとこの小説を思い出します。
学校の歴史で習わない戦後の裏面史を一看守の眼をとおした形でわかりやすく教えてもらいました。
40AKIRA:2001/03/29(木) 23:23
「ふぉん・しいほるとの娘」(吉川英治文学賞受賞作品)を読んだ人はいますか?
わたしは文庫本上・下2冊と大部のため時間がとれず、残念ながらいまだに未読です。
簡単な感想など聞かせてくれればと思います。
4134:2001/04/03(火) 02:08
>>36
遅レスすみません。
>34さんはどんな動物ものが好きなのかな?
動物の生態あれこれが書いてある物が好きなのです。シートンやローレンツ、
最近読んだのでは、池澤夏樹の「母なる自然のおっぱい」がおもしろかった。

「羆嵐」読みましたよ! 迫力あった。ほんとに羆は怪獣だし、銀オヤジは
カッコ良かったです。
私は年に数冊くらいしか小説を読まず、この板に迷いこんできた者ですが、こ
のスレのおかげでいい本を読めました。
吉村氏は、どうやらいろいろな分野を手がけてる作家さんのようですね。
これから、ぽつぽつとですが読んでいこうと思います。
42AKIRA:2001/04/03(火) 09:32
>>41

既にスレで紹介されてますが「熊撃ち」(文春文庫)も是非手に取ってみてください。
「羆嵐」とは違い短編集ですが、こちらは怪獣小説と評すよりは
狩猟アクション、スリルとサスペンスの連続です。

シートンやローレンツの本が好きな41さんには「羆嵐」は読んでてつらくなる面はありませんでしたか?特に灰色熊ワーブあたりと比較してですが。

私も「シートン動物記」(狼王ロボが好き)を愛読した時期があり、ローレンツの「人、イヌに出会う」を読んだりしているわりと動物好きのほうなのでなんとなく聞いてみたくなりました。
43無名草子さん:2001/04/03(火) 10:53
『ポーツマスの旗』、『プリズンの月』
タッ、タイトルだけでシビレル〜〜〜!!!!

>>41
ボクも『羆嵐』好きです。特に銀オヤジに同行する
区長の心理描写が絶品だと思います。
44無名草子さん:2001/04/03(火) 14:44
私の場合『羆嵐』を読んでてつらかったのは人間関係だなぁ。
45AKIRA:2001/04/04(水) 11:25
>>41
>42 ローレンツの「人、イヌに出会う」
訂正します。これはローレンツではないかも?確かモリスですね?大変失礼しました。
ところでスレの趣旨から脱線してすみませんが、ローレンツの著作でオススメはなんでしょうか?個人的意見で結構ですから教えていただけるとうれしいです。

あと41さんの読んでいるシートンの本はノンフィクションのほうでしょうか?
4641に非ず:2001/04/04(水) 11:53
>>45
いや、「人イヌにあう」ならローレンツだよ。
中学時代に好きで何度か読んだな。懐かしい…。
でも、これと吉村昭とは、私の中では結びつかない気がする。
47ゆたんぽ:2001/04/04(水) 12:52
最初に読んだのが「関東大震災」
おそらく生きているうちに同じような体験をするかと思うと
これがもっとも恐い作品です。
48AKIRA:2001/04/04(水) 18:30
>>46
レスありがとう。

>>47
いかん!この作品があったのだ。まだ阪神大震災の記憶も鮮烈な3年程前に読んで震え上がったものです。
しかしあえて難を言えば甘粕事件に筆をさきすぎた感じがする。
関東大震災の惨状に絞りこんで書くので良かったのでは?
しかし吉村昭風パニック小説の巨編であることに間違いはない。

是非同じ系統の「三陸海岸大津波」(中公文庫)を読んで見てください。短い作品ですがこれも息をのむ凄さです。
49吉村ファン:2001/04/08(日) 20:43
こんなスレがあったとは,うれしいなー
定番だけど好きな作品は「戦艦武蔵」「漂流」「闇を裂く道」「高熱随道」
「関東大震災」などです.

このスレではまだあがっていない作品の中では
吉村昭の最初の長篇小説「孤独な噴水」も感動ものです.
50AKIRA:2001/04/08(日) 21:25
>>49
はじめまして。早速ですが、「孤独な噴水」は未読です。
ネタバレせぬ程度に紹介してもらえると嬉しいのですが。
確か講談社文庫ですね?
51吉村ファン:2001/04/09(月) 00:17
>>50
「孤独な噴水」は孤独な若いボクサーの不運の人生を綴った創作小説で,彼独特の暗い内容の作風ですが,読みごたえは十分にあると思います.
「あとがき」によると,吉村昭が37才のときに初めて
(同人雑誌発表ではなくて)依頼原稿として書いた
長篇小説だそうです.

ちなみに,私は文春文庫版で読みました.
52無名草子さん:2001/04/09(月) 11:45
>>51
>「孤独な噴水」は孤独な若いボクサーの不運の人生を綴った創作小説

モデルはピストン堀口かな?
53yasu:2001/04/09(月) 21:13
 いやー、昭サン好きのかた、こんなに居るとはとても嬉しい!関東大震災は予知してた人が居るってところ、ものすごい衝撃でした。しかし私も羆嵐がイチバンですね。あの恐怖を超えつつ、上品でいられるホラーはないのではないでしょうか?戦記物も出色!逆に、昭さんのようにものすごい事実に材を採る小説家誰か居たら是非教えてください。出来ましたら文庫で出てるやつを。
54yasu:2001/04/09(月) 21:16
 いやー、昭サン好きのかた、こんなに居るとはとても嬉しい!関東大震災は予知してた人が居るって、ものすごい衝撃でした。しかし私も羆嵐がイチバンですね。あの恐怖を超えつつ、上品でいられるホラー作品はないのでは?逆に、昭さんのようにものすごい事実に材を採る小説家誰か居たら是非教えてください。出来ましたら文庫で出てるやつを。
55yasu:2001/04/09(月) 21:17
 いやー、昭サン好きのかた、こんなに居るとはとても嬉しい!関東大震災は予知してた人が居るって、ものすごい衝撃でした。しかし私も羆嵐がイチバンですね。あの恐怖を超えつつ、上品なホラー作品はないのでは?逆に、昭さんのようにものすごい事実に材を採る小説家誰か居たら是非教えてください。出来ましたら文庫で出てるやつを。
56yasu:2001/04/09(月) 21:18
 いやー、昭サン好きのかた、こんなに居るとはとても嬉しい!関東大震災は予知してた人が居るって、ものすごい衝撃でした。しかし私も羆嵐がイチバンですね。あの恐怖を超えつつ、上品なホラー作品はないのでは?逆に、昭さんのようにものすごい事実に材を採る小説家誰か居たら是非教えてください。お願いします!
57無名草子さん:2001/04/09(月) 21:45
よっぽどうれしかったんだな。
58無名草子さん:2001/04/09(月) 23:54
>「羆嵐」
あれは面白いね。
ちなみに、銀オヤジの本名は山元兵吉だとか。

個人的に、文春文庫「死のある風景」収録の「白い壁」が好き。
生と死の間は紙一重だということを嫌というほど思い知らされた。
数年前に、十日ほど入院したことがあるけど、この作品を思い出したよ。

あと、「水の葬列」のラストシーンが非常に印象的。
大岡昇平からは思い切りけなされた作品らしいけど。
幻想世界に引き込まれるよ。
59AKIRA:2001/04/09(月) 23:57
>>53、54、55、56
激レスこちらも感動しました。
吉村昭先生に匹敵する作家、難しい質問ですね。
吉村先生のこのスレで紹介されているような文庫未読作品をつぶして行くほうが無難な気がします。
作品数は多い人なので当分読むに困らないかと思いますが。
わたしの方からも聞きたいのですが
(1)「高熱ずい道」は読みましたか?
(2)yasuさんオススメの戦記ものは何ですか?
60吉村ファン:2001/04/10(火) 19:32
以前,ロシアの潜水艦クルスクが乗組員を乗せたまま沈没したとき
「総員起シ」を連想した吉村ファンって多いのではないだろうか.
61AKIRA:2001/04/10(火) 21:32
>>58
「水の葬列」は異色作ですね。ちょっと横溝正史的世界というか。
>>60
激しく同意。わたしもあの作品を想いだしました。あれも迫力の
ある短編ですね。(文春文庫)

前にこのスレで紹介されていた短編「星への旅」を読みました。
わたしは、吉村昭の初期の短編は「透明標本」(学芸書林)という短編集でだいだい読んでいたのですが、なぜか「星への旅」は収録されておらず、今回新潮文庫を手にしました。
これは吉村昭風青春小説ですね。
ちょっと松竹ニューウエーブの「青春残酷物語」等大島渚あたりの撮る映画っぽい。しかし、もっと透明感がある。
ラストの集団自殺のシーンは正に鮮烈かつ清冽ですね。
しかし、もっと透明感がある。
62ふぉん・しいほると:2001/04/11(水) 07:52
 私も吉村昭を愛読しています。「ふぉんしいほるとの娘」、「長英逃亡」、
「彦九郎山河」は、自分で勝手に決めた吉村昭の幕末「三部作」で大好きな
作品です。「ふぉんしいほると・・・」、40さん、是非お読み下さい。
新潮文庫では上下二巻です。生来のアウトサイダー「イネ」のたくましい生
涯が吉村流に抑制された筆致で展開されますねぇ。未だに「性差別」、「人種
差別」旺盛な島国日本で、まして当時ともなると・・・。しかし、物語は、
何故か明るいのです。そこは九州長崎ですからね。映像化するのなら、是非、
失本いね=桐島カレンでやってもらいたい(笑)。

 もちろん、「高熱隧道」や「闇を裂く道」の「粘着質もの」も大好きです
が、あと「蚤と爆弾」の曾根(石井四郎)陸軍軍医中将の演説とその生きざま
には、心を「撃たれ」ました・・・。
63</b:2001/04/11(水) 09:19
まだでてきてないねニコライ遭難。
あれを読んで非常に親日的な皇太子だなと思った。
だけどその後に坂の上の雲を読むと日本人のこと「マカーキ(小猿)」
と呼ぶなど異常なほどの兼日と描かれている。
ものすごいギャップを感じた。
64AKIRA:2001/04/11(水) 13:22
>>62
>失本いね=桐島カレンでやってもらいたい(笑)。
いね=宮沢りえでNHKで映像化されてませんか?
わたしは観てないんですが。

>「蚤と爆弾」の曾根(石井四郎)陸軍軍医中将の演説とその生きざま には、心を「撃たれ」ました・・・。

例の731部隊ですね。わたしは、このテーマをあっかった作品では森村誠一「悪魔の飽食」のほうが、賛否はあるでしょうが興味深かったです。

>>63
うーん、司馬史観対吉村史観(?)ですね。
どちらが史実に近いのかな。
「街道をゆく」もファンなんで困りました(藁 
65無名草子さん:2001/04/11(水) 15:07
>>63-64
大津事件を扱った小説なら、
佐木隆三の「勝ちを制するに至れり」も良いですよ。
裁判をテーマにすることが多い人なので、これまた視点が異なっているのが面白い。

>どちらが史実に近いのかな。
というより、それぞれ違う角度から事件を眺めてるのではないでしょうか?
66吉村ファン:2001/04/11(水) 23:51
「漂流」に感動して,思わず国土地理院の
2万5千分の1地形図「鳥島」を買ってしまいました.
67昭長生きしてくれ:2001/04/12(木) 00:51
海の史劇も大作
68ビッグママ:2001/04/12(木) 14:40
「破船」(新潮文庫)を読み終えた。
なんと言ってもキャラ立ってるのは主人公の少年伊作の母親。
ほとんどハードボイルドしてるよ。
しかし、この母ちゃんが出稼ぎ(身売り?)に行ってる父ちゃんには岡惚れなのがまたいい。
しかし、作品中で直接ふたりが会う場面って無いんだよね。
山行きした母ちゃんたちの続編(短編も可。)ギボンヌ!
69酒士小波:2001/04/13(金) 14:34
>>皆様

初レスですが、「深海の使者」は皆さんどう読まれましたか?
一部山崎豊子の「二つの祖国」に重なる部分がありましたが、
当方は大変面白く読ませていただきました。
70AKIRA:2001/04/13(金) 22:03
>>69
「深海の使者」、残念ながら未読です。この作品は小説ですか?

>>皆様
「北天の星 上・下」(講談社文庫)、未読なのですが読んだ人いるでしょうか?


71吉村ファン:2001/04/13(金) 22:26
「深海の使者」は文芸春秋読者賞を受賞した戦記物長篇小説です.

少し大きい本屋に行ったりすると,ついマニア向けの潜水艦関係の写真集
を立ち読みして「深海の使者」に登場する潜水艦などを探してしまいます.

72酒士小波:2001/04/14(土) 10:01
>>70さん

「深海の使者」は、第二時大戦中交通手段が封鎖された当時の日本とドイツ
との間を往航した、日本海軍潜水艦の苦闘を描いた物語です。その内容は
すさまじく、180日間の航海の間、敵の爆雷を避けるために限界潜水時間を
超えて深海に潜りこんで乗員全員が酸素不足に苦しんだり、生活水が制限
されるために士官を含めて1日にコップ数杯の水しか与えられなかったり、
疾病兵に艦内で原始的手術を施したり、現代の平和な時代を生きる我々には
想像を絶するドラマが繰り広げられます。本文のテーマは、多分に「戦艦
武蔵」に共通する「大いなる国家的無駄」を連想させるものですが、それ
でも本文に人間性を喚起する胞子が多いのは、やはり吉村氏の偉大なる構想
力と綿密な取材力、そして、慈愛に満ちた執筆手法によるものと思われます。

一読をおすすめいたします。
73無名草子さん:2001/04/14(土) 12:39
個人的には『冷い夏熱い夏』がいいです。ちょっとしんどいですが。

74AKIRA:2001/04/14(土) 18:47
>>73
これは闘病記ですか?(ご存知かもしれませんが吉村氏は若い頃結核だった。)
75AKIRA:2001/04/14(土) 23:11
残念な話しですが、「天狗争乱」(新潮文庫)は読破できず挫折しました。
「桜田門外ノ変」や「長英逃亡」のようなスリルを期待したのですが、ちょっと違ったみたいで。
また、「花渡る海」(中公文庫)も買ったきりのままです。
「朱の丸御用船」も上に同じ。
この辺の作品、再チャレンジする価値ありますかね?
読破した方是非レスください。

「生麦事件」、「アメリカ彦蔵」、「島抜け」、「敵討ち」等の最近の作品も語りましょう。
76吉村ファン:2001/04/15(日) 11:02
「朱の丸御用船」は結構いいよ.
「破船」に似ているけどこっちのほうが真実味があって面白い.

「朱の丸御用船」を読んで,舞台になった三重県大王町を
訪れてみたくなりました.そのうち旅行に行きたいな.
77ふーてなにー:2001/04/15(日) 14:09
3〜4年前の「本の雑誌」の投稿欄に吉村昭氏の作品で史実誤認があるって
いう投稿があり、次ぎの号でその投稿に対する回答がのったのだがその文が
素晴らしくて感動した。疑問に対する丁寧な回答でその投稿者を貶めるような
事を一文も書かず(その投稿文は作者が見たら多少怒るような内容だった)
歴史物を書く作家としての覚悟を表明した物だった。それまで氏を全然知らなかった
私は「まだ作家の中でもこんなサムライのような人がいるんだ」と感銘受けた。
そういう私は氏の作品は.....氏のエッセイが好きです。
78よださん:2001/04/15(日) 16:57
「三陸海岸大津波」(中公文庫)読んだよー。
日曜の午後いっぱいで十分読めたぐらいの小品。
わりとあっさりした、事実・資料の寄せ集めのような印象だったので
できればこのテーマで単行本の際のタイトルだった
「海の壁」(この方が「吉村」らしいよね)で小説を書いて欲しいな。

この手の「大災害・大事故」ものって、妙に惹かれるんだよね。不謹慎だけど。
フィクションでは及びもつかないドラマというか。
その最たるものが「泡雪崩」だと思う。
79吉村ファン:2001/04/15(日) 18:18
>>77
それ読んでみたいなあ
そうなんですねえ.吉村氏って古き良き時代の古典的日本人紳士
ですよね.吉村氏のような生き方に憧れます.
80AKIRA:2001/04/15(日) 20:06
>>77
エッセイといえば「東京の下町」、「昭和歳時記」(共に文春文庫)読みました?
この手ものは昔は良かった的内容のものが多いなか、吉村氏の小説やノンフィクションを書く時と変わらぬクールな視点が出色です。
正に、昭和初期の下町の匂いがします。
81無名草子さん:2001/04/16(月) 21:19
なんと吉村昭スレがたっているとは。
私がはじめて読んだのは「戦艦武蔵」でした。学校の図書室にあった古い文庫本
で、武蔵の図解つきで、色々想像しやすかったのですが、今の本には何でついて
ないんでしょう。
前のほうにもありましたが、あの淡々とした文章が良いですよね。でもそれでい
て熱くさせてくれる。小説版プロジェクトXって感じですね。
82名無し:2001/04/17(火) 16:28
>>81
>武蔵の図解つきで、色々想像しやすかったのですが、今の本には何でついて ないんでしょう。

俺の持ってる新潮文庫には、本の最初に「武蔵被害ならびに浸水範囲推定図」が載ってるよ。
平成10年の版だから、今、書店にあるのと同じだと思うけど?
ただ、細かくて見にくいけどね。

>小説版プロジェクトXって感じですね。

えっ!という感じ。あの番組、テーマはともかく、泣かせをねらったヤラセっぽいじゃん。
プロジェクト遂行・完成の陰にあるドロドロした人間模様はネグってる感じがする。
その点、吉村昭の小説は「戦艦武蔵」にしても、「高熱ずい道」にしても、陰の部分もきちんと描かれてるよ。比較しちゃ悪いよ。

クボ・ジュンのファンなの?それならわかるけど。
ちなみに、俺、クボ・ジュン萌え。だから、この番組観てるわけ。
83AKIRA:2001/04/17(火) 19:55
スレの趣旨に関係ないけど「プロジェクトX」の評価は、82さんに同感だな。
久保純子のファンでもないし。
84AKIRA:2001/04/17(火) 20:07
日曜日に図書館に行って、このスレで紹介されている未読の吉村作品のチェツクをしてきた。
「間宮林蔵」(講談社文庫)
「ふぉん・しいほるとの娘」上・下卷(新潮文庫)
「北天の星」上・下(講談社文庫)
「孤独な噴水」(文春文庫)
以上4作品計6冊をレンタルした。
貸出中の「深海の使者」はリクエストしてきた。
これから常時吉村作品を携帯していこうと思う。
読了したらレスします。
85無名草子さん:2001/04/17(火) 20:30
10何年も前に 「細菌」 という題の小説を読んだのですが
記憶では吉村作品なんですが、ここ数年探しているのですが
ありません。 内容は731部隊の話です。
知っている方いませんか?
86無名草子さん:2001/04/17(火) 21:16
「深海の使者」、良かったですね。
87AKIRA:2001/04/17(火) 21:50
>>85
「蚤と爆弾」(文春文庫)です。
雑誌連載時のタイトルは「細菌」でした。
ただ、文庫本の初版が1989年8月ですから、新刊で入手できるかが心配ですが。
この作品はレス62と64でも取り上げていますので是非参考にして下さい。
8885:2001/04/17(火) 22:47
有難う御座います
探しても無いはずですね。
この本は私がはじめて読んだ吉村作品なので気になってました。
89皆さん,はじめまして:2001/04/18(水) 08:57
戦記ものだったら「背中の勲章」,「遠い日の戦争」も面白いですよ。
前者は捕虜,後者は戦犯を扱った小説です。
ちなみに私は,今日から「蜜蜂乱舞」を読み返し始めました。
あまり話題にならない小説ですが,マターリしていて良いです。
90AKIRA:2001/04/18(水) 19:34
>>
91AKIRA:2001/04/18(水) 19:44
>>89
「遠い日の戦争」は読みました。
事実に忠実なんでしょうが、主人公にはもっと逃げて欲しかったな。後半に「プリズンの満月」の萌芽がみられますね。
「背中の勲章」も読んでみたいと思います。

「蜜蜂乱舞」はあとがきにあるとおり、吉村氏には珍しいハッピーエンド調の明るめの小説ですね。
この点少し違和感がありました。特に印象がないんですが。
92無名草子さん:2001/04/19(木) 03:24
>>74
73ではありませんが、「冷たい夏熱い夏」はたしか、
小説家の主人公(=吉村氏本人?)の弟が、
肺癌にかかってから死ぬまでの話だったと思います。
多分実話ではないかと。違ったらスマソ
93名無し募集中。。。:2001/04/19(木) 04:57
へ へ
 の の
  も
  へ

94AKIRA:2001/04/20(金) 00:18
「孤独な噴水」読了しました。
これハードボイルド(特に前半)ですかね。
作者自身によるあとがきに「へミングウエーが好き」
とも書いてあるし。
とにかく、面白く読み終えました。
吉村氏は戦争(究極の極限状況)、土木工事等極限状況に
をテーマにすることが多いようですが、
これは、日常生活における極限状況(主人公の家庭環境等)
書いてる思います。
95お!:2001/04/21(土) 01:03
近所の図書館で偶然「島抜け」をみつけ早速借りました。
相変わらずの吉村節を堪能している所です。
「***の目に穏やかな光りがうかび・・・・」
なんつー必殺のフレーズに痺れます。
96AKIRA:2001/04/21(土) 03:39
「島
97名無し:2001/04/21(土) 05:32
「島抜け」はいい
98AKIRA:2001/04/22(日) 23:38
>>95
昨日は失礼しました。
「島抜け」、図書館でゲットできましたか。
わたしは、予約が多いので買いました。

>「***の目に穏やかな光りがうかび・・・・」
なんつー必殺のフレーズに痺れます。

そうですね。TVの初期必殺を思わす凄みのある作品です。
しかし、主人公には逃げ切って欲しかったなあー。
99名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/24(火) 00:03
「長英逃亡」の忠吉親分&米吉が格好イイ!
100名無しは無慈悲な夜の女王:2001/04/26(木) 23:27
箒木蓬生の「逃亡」と、吉村昭の「遠い日の戦争」の類似が気に
なって仕方がないです。
101文責:名無しさん:2001/04/27(金) 12:35
海軍乙事件もいいでっせー
先日家の本棚で昭本数えたら25冊ぐらいあった。
大学2年のときはまったよなー
通学時間の1時間があっという間だったな
102吉村ファン:2001/05/01(火) 18:08
先日,Book・Offで「遠い幻影」を100円で買いました.
いま読んでます.
103無名草子さん:2001/05/01(火) 23:05
ちなみに奥さんは津村節子さんです。
104AKIRA:2001/05/03(木) 19:01
GWのおかげで、
「ふぉん・しいほるとの娘」と「北天の星」を読破出来ました。
前者は文庫本上・下巻1200頁以上の超大作ですが、
主人公いねの女一代記にとどまらず、彼女をとりまく歴史の
うねりがたっぷり書きこまれており読み応え充分です。
後者も上・下巻の大作ですが、大きい活字の版でしたので
読むのは楽でした。前半はリアル冒険アクション、後半は
医道ものっぽい少し異色の作品ですが、やはり楽しめます。
105AKIRA:2001/05/04(金) 16:56
午後に「海軍乙事件」を一気に読んだ。
4つの短編が収録されているが、どれも面白い。
特に表題作はサスペンスフルな戦争秘話でオススメ。
続いて過去スレで紹介されていた「間宮林蔵」にもとり
かかった。
今、100頁越えたところくらいで、いよいよ林蔵が樺太探検
に出発するあたり。面白くなりそう。
106AKIRA
「間宮林蔵」を読了。前半はリアル冒険アクション、後半は
リアル時代スパイ小説かなという感想。
どちらかひとつのテーマで書いても、面白い作品になったの
ではないかと思う。これも単なる間宮林蔵の伝記的作品に
とどまらない異色作だね。
登場人物が交叉するので、「ふぉんしいほるとの娘」、
「北天の星」と続けて読んで良かった。