◎佐野眞一◎

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1雨のしんかいち
この人の書いたノンフィクション全般についての感想を求む。
2無名草子さん:2001/02/18(日) 20:38

凡宰伝はなかなか良かった。
東電OL殺人事件は、テーマは興味深いが、内容は???
ちょっと無理があるだろって感じ。
大事なところを外している印象。
3無名草子さん:2001/02/19(月) 18:35
だれが「本」を殺すのか
まだ途中ですが、なかなかオモろいです。
42:2001/02/20(火) 01:06
東電OLは、こじつけや妄想が多い。
「〜と感じた」とか、発想が飛躍して無理やりこじつけたり、妄想したりとか。
それに、彼女の肉親サイドのインタビューはないんだよね。
彼も言い訳しているけど、これは痛いね。
5無名草子さん:2001/04/03(火) 17:57
『巨怪伝』(文春文庫・上下)が一番面白い。ナベツネなんて所詮小物だというのがよく分かるし。
『あぶく銭師たちよ!』(ちくま文庫)『遠い山びこ』(文春文庫)もいい。この人やっぱり褒めるより貶す方がうまい。(藁
あとは『旅する巨人』『大往生の島』(ともに文藝春秋)『業界紙諸君』(ちくま文庫)も手堅い仕事ぶりで。
『カリスマ』(日経BP社)以降はどうもパワーダウンが目立つような気がする。
『渋沢家三代』(文春新書)は『旅する巨人』の副読本と見ていい。
『東電OL』(新潮社)は取材力は認めるけど、論点が飛躍しすぎている。
『凡宰伝』(文藝春秋)は明らかに取材不足。もうちょっと時期を置いて刊行すればもっとよかった気がする。(でも、インタビューを見ていると小渕に完全に翻弄されているのが分かる。(藁)
でも数あるノンフィクション作家の中でも書けるほうじゃないかな。
『東電OL』以外は何を読んでもはずれはないと思う。
6無名草子さん:2001/04/03(火) 19:38
上の方、よく読まれてますねえ。
ところで佐野真一は盗作癖が目立つと聞いたことがあります。
ご存知の方、具体的に教えてください。
7無名草子さん:2001/05/06(日) 16:33
盗作つーか、自分で取材しないでデータマンのリポートを丸呑み。
8文責:名無しさん:2001/05/06(日) 16:43
9カリマス:2001/05/06(日) 18:44
「巨怪伝」が大宅賞の候補作になった折、
猪瀬直樹が強硬に反対した、というより「阻止した」。

10書店員さん:2001/05/06(日) 18:59
『誰が本を殺すのか』読んだけど、そんなにいいか?
「ダヴィンチ」をコキおろしてるとこが特にイヤだった。
おいらもそんなに好きな雑誌じゃないけど、諸悪の根元みたいな言い草はないだろう
オヤジにはわからない世界かもしれないけど、若い本好きの情報源の一つなんだから
むしろあれがなぜウケるのかをきっかけに建設的な提言をすべき
言われ尽くした正論で業界をたたいただけ
あんたはさぞかし気持ちいいだろうよ
こっちは明日から連休明けの荷物ラッシュだ、くそー
11無名草子さん:2001/05/27(日) 02:05
あげ
12就職戦線異状名無しさん:2001/06/18(月) 00:35
東電OLはそんなに駄目なんか?
13無名草子さん:2001/07/10(火) 18:46
>10
『だれが「本」を殺すのか』俺も読んだけど、とりあえず一次的な
情報をたくさん提供したという点では評価できると思う。業界内部の
ことって、一般読者にはわからないじゃない。けど、佐野のどこか
教養主義的な、悪く言ってしまえばオヤジくささがところどころ
あらわれてて、その辺が鼻につくね。それから、「抜本的な構造改革」
が必要とか言ってるところとか、笑ってしまう。市場原理にまかせて
書店運営やってたらまっさきにつぶれるのは佐野の評価してた地方出版とか
零細出版なのにね。どうでしょ?
14無名草子さん:2001/07/10(火) 21:10
佐野の面白さは、自分の気に入った対象への盲目なまでののめり込みと、
対象の敵対者に対する稚味溢れる敵対心。
ま、こういうのも込みで・・・と言うスタンスが一番楽しめる。

ただ、本人は自分の著述は極めて客観的と思ってるようだが・・・

でも、『旅する巨人』はいい本です。
15無名草子さん:2001/07/10(火) 21:20
「だれが本を殺すのか」前半は面白かったです。
後半は「?」だったけど。
この本って、出版業界以外の人に「出版業界の実状」を披露した
という点で評価できるんでじゃないかな。特殊すぎる世界だ。
銀行のヤツらがこれ読んだら、出版社にはもう融資しないかも
16無名草子さん:2001/07/10(火) 21:21
こきおろしorベタぼめ厨房ばかりかと思ってのぞいたら、
ほとんどの皆様がどちらでもない真っ当な評価されてますね。
2chにしてはすばらしいage
17無名草子さん:2001/07/13(金) 16:05
15さんへ
第一勧銀飯田橋支店は、新潮社・旺文社・角川のメイン。3社ともタイプは違えど奥が深そう。
18無名草子さん:2001/07/13(金) 16:16
おや、たった今のカキコですね↑
15です
角川はメディアミックス目指してがんばってるみたいだし、
上場したし、海外でもそれなりに評価されてるようですから
まずまずとしても、新庁舎と旺文社は大丈夫ですかね?
わたしだったら出版社のような浮き世ばなれした会社に
金貸そうとは思いませんけど。リスク大きすぎ。
19無名草子さん:2001/07/19(木) 04:16
岩波が経営やばいってホントですかね?

『だれが「本」を』で笑ったのはお客が「『大鏡』はどこにありますか?」
と聞いたら店員(か司書)が「小さい鏡ならトイレにあります」と応えた
っていうエピソード。電車の中で読んでて笑いこらえるの大変だった。
20無名草子さん:2001/08/06(月) 00:47
その他おすすめのノンフィクション作家いない?
21無名草子さん:2001/08/06(月) 01:04
でも、乱Dにだまされたオヤジのひとりだよね>佐野。
22無名草子さん:2001/08/07(火) 13:09
『だれが「本」を』は要するに、売れている本へのひがみ根性で成り立っていると思う。
中小のマスターベーションよろしくでやっている“学術出版社”をやたら擁護するは、ベストセラーを出し続けている大手出版社を言い掛かりに近い形でこき下ろすはでお話にならない。
ろくに経営努力しないところは潰れて当然だし、反対にエロ本でも携帯マニュアルでも需要のある本を出すところが残るのが当然でしょ?
コンビニでも売れない弁当は破棄されるんだし、売れないダメ本は売れない弁当と同レベルでいいんじゃない?
それを文化なんて言葉で“学術出版社”をやたら擁護するのは違うと思うよ。
23無名草子さん:2001/08/09(木) 16:51
激しく同意! 出版物をやたらと特別視する根性が本を殺していることにこのおやじは全く気づいていない。
24無名草子さん:2001/08/09(木) 21:10
遠い「山びこ」は泣ける。
本コロは、のめり込み方がおもしろい。角川に甘いなあ。
25無名草子さん:2001/08/09(木) 21:44
>22
同意!
なんだかんだ言いながら「本」というか「文藝」というものをやたら高く評価しているが
世間ではもうそういう見方は通用していないことに全く気がついていないと思った。
後半の「ダヴィンチ」叩きも、そもそもの「ダヴィンチ」発行の姿勢を
全然分かっていない為に的はずれな叩きになっているのがイタかった。
26無名草子さん:2001/08/09(木) 23:34
猪瀬直樹公式サイトで、>9のような批判が出たとき、猪瀬がキレて?
「佐野氏は、盗作・剽窃というタブーを犯したからだ。その証拠に・・・」と
いってずらずら並べていたなあ。
27無名草子さん:2001/08/09(木) 23:38
瀬直樹 at 10月7日(木)20時24分
Number:1007202116 Length:3157 bytes

 「謎の農民X」の投稿を読みながら、デマゴーグというものの怖さに、やはり、と思いました。こうして信じてしまう人がいるので「ニュースの考古学」で取り上げるほかなかったのです。
 佐野氏の件は、佐高氏が「妨害した」と言いふらして、それが事実のごとく拡がっていったのです。『創』で書いた人も、事前に僕のところに取材にきて事情を訊ねていったわけではないので真相は知らないのです。
 佐野氏が盗作を繰り返すので、一部の編集者にその事実を伝えましたが、そこに尾鰭がついて回ったのでしょう。佐高氏は真相を知っているのに、その真相に触れず、猪瀬が妨害したというふうに『噂の真相』に書いたのです。
 僕があえて反論しなかったのは、活字にするところまで追い詰めることはないとの判断でした。佐野氏の生活を考えてのことです。

 しかし、ここは僕のホームページですので、まあよいでしょう。活字への引用はしないでください。

 ごく一部だけ、載【見直すと『引用はしないでください』、と書いているのでビビってしまった。ここでやめるスマソ】
28禁断の名無しさん:2001/08/15(水) 11:26
「旅する巨人」も盗作すれすれ。
参考文献のパッチワーク。しかも引用の「 」でくくらず、
地の文に紛れ込んでる。巻末の参考文献一括表示は問題だと思う。
29禁断の名無しさん:2001/08/15(水) 11:32
「遠いやまびこ」も「旅する巨人」も
取材受けた人が言った覚えのないことを
佐野の都合のいいように書かれ憤慨してた。
おもうに、佐野は正力とか中内とか渋沢あたりを追いかけるのはいいが、
名も無い一般人を相手にするのは苦手なんじゃないか?
30禁断の名無しさん:2001/08/15(水) 11:37
>>27
つまり佐野の盗作を猪瀬が編集者に伝え、
編集者の判断で「巨怪伝」が受賞を逃したと。
31禁断の名無しさん:2001/08/15(水) 12:56
「カリスマ」で名誉毀損でダイエーグループに訴えられて和解ってことだけど、
和解金を佐野が支払ったんだから実質的な佐野の敗訴ね。
32禁断の名無しさん:2001/08/16(木) 00:36
盗作された人が佐野に私信で問いただしたら、
逆に訴えるって脅されたとか。
向こうは文春をバックに、事実をもみ消し。
さすが大宅ノンフィクション賞の大先生は
やることが違いますね。
尊敬してます!
33無名草子さん:2001/08/16(木) 22:01
落合信彦スレに断然負けてる。
佐野の人気なんてそんなもんだよ。
目くじらたてるこたァない!
34無名草子さん:2001/08/16(木) 22:11
>>33
落合と佐野の読者層の違いだろうよ。
落合の読者は、うすらドキュソの厨房ばっかだから話になんない。
佐野の読者は、若い頃全共闘なんかでサヨってて、
今は会社の要職についてて文春読んでるような、オヤジ。
ある意味陰湿で手ごわい。甘く見るなよ!
35無名草子さん:2001/08/17(金) 01:34
「嫌われてんのも知らずに年賀状がくる」って
知り合いの編集者が言ってた。
36無名草子さん:2001/08/18(土) 01:01
NHK人間講座テキストの単行本、今春発売予定が
今夏に伸びてたけど、もう出たの?
37無名草子さん:2001/08/18(土) 01:10
「出版大崩壊」の方が面白かったな。
38無名草子さん:2001/08/18(土) 01:18
>>37
どこがどう違うのかお聞きしたいです。
佐野本にがっかりしたクチなので。
39禁断の名無しさん:2001/08/20(月) 02:43
佐野珍一
40無名草子さん:2001/08/21(火) 12:46
>>39 チョットワラタ
思い込みが激し過ぎにおもえる。
それを批判とかされるとかっと来るような感じだなあ、この人。
本多勝一チック?
41無名草子さん:2001/08/21(火) 13:44
ホンカツと比べちゃ気の毒かと。
ただ、最近勘違いぶりが目立つのは確か。
なんだかご自分を「大物」だと思い込んでるみたい。
文春系ノンフィクションの数少ない神輿になっちゃったし。
42無名草子さん:2001/08/22(水) 12:41
確かに。
斜めを向いた写真とか使ってますな、最近。
大宅ノンフィクション賞=文春が悪いんでは。
面倒見(責任感?)よすぎて増長させているような感じだ。
43無名草子さん:2001/08/22(水) 13:08
>>25
そうだなぁ。何か「読み手にも貴賎がある」みたいな
書き方がちょっと鼻についたというか。

もっと、全てから距離を置いた冷静な語り口で流通面から
も制作面からも切り込んでって欲しかったのだが、あの
世代のおじさまたちにありがちな、「ネットの世界は
よくわからん(鼻息)」というような姿を露呈させて
いたところにかなりがっかり。

無理してオンライン書店の話とか、手を出さなきゃ
よかったのに。

津野海太郎さんの方がずっと好き。
44禁断の名無しさん:2001/08/22(水) 14:29
>>43
>津野海太郎さんの方がずっと好き。

同意! 彼は紳士ですよ。佐野と違って。
45禁断の名無しさん:2001/08/23(木) 01:21
「日本映画の現在」。
印象批評を批判しときながら、
自分も印象批評に終始してるじゃん(嘲笑
46無名草子さん :2001/08/23(木) 08:56
「カリスマ」と「東電OL」は読みごたえがあったと思うー

でも、東電OLのネパール横断記はつまなかった。
47無名草子さん:2001/08/23(木) 09:32
津野海太郎もなあ。
サブカルサヨの典型じゃんか。
ランディに騙されるなよ、晶文社。
48 :01/09/11 00:52
49無名草子さん:01/09/11 23:13
>47
プ ヨンデナイノニワカタフリ
50無名草子さん:01/09/14 16:23
佐野の盗作情報の詳細きぼ〜ん
51無名草子さん:01/09/21 23:49
寒いスレだわ。
52無名草子さん
閑話休題
佐野氏が編集担当(?)だった『怪獣怪人大百科』(ケイブン社)という
のをいまだに持っているので、知り合いの子供にみせてあげたら、
たいそう喜んでくれた。円谷の威光衰えずの感ひとしをで、
そのままあげてしまえばいいものを、しっかりかえしてもらっち
まった。