【「出版」予定12月】盗作屋・唐沢俊一201

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852無名草子さん
俺はかなり真面目にけいおんを見ようと努力してきたからこそ言わせて
もらう。事実なのは今までのサブカルの歴史を踏襲してきた結晶だというの
は確実なことだ。もし、この映画のノリについていけないのならばそれは
君がもはや新しい感性、新しい時代についていけないことを意味する。
それは、ロンドン旅行が彼女たちにとってほとんどなんの影響も与えなかった
ことを見ても明らかだろう。古いタイプの人間はこう考えるだろう。
初海外旅行で新しいものを見てきた若い人間は、まさに晴天の霹靂のように
自分の人生観が変わるだろうと。しかし、彼女たちは今までの自分たちの生活が
大切だと再認識するだけにとどまり、あくまでロンドンの街中をウロウロしている
だけであるのだ。ここで私自身の経験を語ろう。私はかつてらきすたの聖地巡礼を
やってきたのであるが、道中、誰とも話さなかった。そこで年老いた両親が旅行を
してきたときの話を聞くと、やれ、旅の途中での人々のふれあいを和気あいあいと
語ってくるのだ!この違いがまさに古い世代と新しい世代の決定的な違いであり、
重要なことは、新しい世代は古い世代の築き上げてきたものを確実に踏襲して
今に至るということである。