1 :
無名草子さん:
2 :
無名草子さん:2011/08/28(日) 15:52:24.22
また来るのかね、翔ぶが如くの人。
3 :
無名草子さん:2011/08/28(日) 16:09:09.32
4 :
翔ぶが如く:2011/08/28(日) 16:58:33.16
第85章 北へ
行進隊隊長の相良五左衛門(第81章「過ぎゆく春」で初登場)は、この章では相良長良の名前
で登場している。むろん同一人物である。
5 :
無名草子さん:2011/08/28(日) 17:29:50.39
新スレ入ったし初めてのNG機能を使わせてもらう
6 :
無名草子さん:2011/08/28(日) 17:38:17.38
まだやってるのかよw
7 :
63:2011/08/28(日) 17:46:49.96
8 :
無名草子さん:2011/08/28(日) 18:21:18.40
「翔ぶが如く」だけをNGワードにすればいい
9 :
無名草子さん:2011/08/28(日) 18:24:13.35
あ、NGワードじゃなくてNGネームにすべきだね
なにか問題があるの?
やたらURLばかり貼る奴もウザいな、なんの脈絡もなくだから
15 :
翔ぶが如く:2011/08/29(月) 11:24:09.38
16 :
翔ぶが如く:2011/08/29(月) 12:20:46.87
作品を読んでいれば、脈絡はわかるわけだが。
もっとも10年前に読んだのなら、忘れるということもあろうが。
18 :
翔ぶが如く:2011/08/29(月) 17:12:44.98
第87章 一百里程
可愛岳を突囲して鹿児島をめざす西郷ら薩軍と鬼神野で偶然出くわす別働第四旅団軍医の石坂篤保。
石坂を紹介するところで、その師・伊藤玄朴なる人物が出てくるが、もちろん伊東玄朴の誤植である。
西郷が野村忍介に言ったという“お前さァは蒲生城を守れ”は、史実はどうであれ、
この小説のなかで理解するには、少し困難がありますね。
兵を一人も付けずに守れですから、要するに置き去りということ。野村は負傷中だった。
したり顔の野村忍介が仲間内で浮いているにしても、野村が何か腹の立つことでも
言わないと、置き去りはちょっと理解しにくい。
この小説では、薩軍の決起直前、西郷が根占で猟をしていたとき、野村は西郷に
気取られないように、密かに護衛を付けたりしている。その後、西郷といがみ合った
ような形跡もない。なんか唐突でした。
密かに護衛を付けていたんなら、西郷は野村に感謝していないだろw
野村と対比する意味なんだろうか、このあたりの桐野利秋は徹底的に馬鹿に描かれて
いるよな。佐多岬で働くお雇い外国人と交渉して銃弾を手にいれようとしたり、阿久根の
漁船で長崎を占領しようと考えたり・・・。
>>19 熊本を去る頃から、西郷と桐野の仲が悪くなったと書いてあったからな。
次の根拠地人吉では、桐野は西郷がいた人吉を避けて江代に本営を
設けた。このあたりで、西郷と桐野の喧嘩があるのかと思っていたら、
いつのまにか二人の仲は修復されている。
蒲生での出来事は、桐野とことごとく対立していた野村に対して、西郷が
桐野の台詞を代弁したような感じがするから、へんな感じがするんだろうな。
西南戦争勃発後は、桐野・西郷・野村・村田あたりに絞って、創作部分を増やせば
もう少し小説らしくなっていたかもしれないが、そうもいかない事情があったんだろう。
自分の先祖のことを書いていないと、苦情の投書が作者のところへ来ていたらしい。
それで、重要人物は網羅的に登場させるはめになってしまった。
これは「翔ぶが如く」の場合ではないが、「播磨灘物語」で英賀の三木氏の登場場面
が少ないといって子孫を称する人から苦情の投書がきたらしい。
この投書は、さすがに司馬さんも腹に据えかねたらしく、エッセイで逆襲していたぞ。
24 :
無名草子さん:2011/08/30(火) 08:44:28.12
もうよいもうよい
自安価とかマジでキモい
ゲロ吐きそう
誰にも相手されない寂しい人だから2ちゃんに延々と書き込んでいるんだろう
まっとうな人ならブログやサイトを立ち上げているだろうし
27 :
翔ぶが如く:2011/08/30(火) 14:06:21.14
第89章 風を結ぶ
いよいよ城山の戦いである。城山の防禦線を5つに分け、それぞれの隊長名が記されている。
本営岩崎谷に最も近い内線はさらに5区に分けられた。各隊長の名は、
河野四郎左衛門
中島健彦
岩切喜次郎
園田武一
市来矢之助
藤井直次郎
である。 あれっ?6人いる。
28 :
翔ぶが如く:2011/08/30(火) 14:40:23.81
米倉に籠った新撰旅団の指揮官として、綿貫少警視と仁礼海軍大佐の名前が挙げられている。
綿貫少警視とは、熊本籠城軍の警視隊隊長の綿貫吉直であろう。
仁礼海軍大佐というのは、もしかすると仁礼景範のことかもしれない。
仁礼景範は西南戦争には長崎臨時事務局長官として出征しているが、最終段階の城山戦では
鹿児島にきていたかもしれない。
なお、上野の西郷の銅像が連れている犬のモデルは、仁礼景範の飼い犬である。
>>22 城山の段階では、西郷自身が野村忍介に手紙を出して、忍介の下僕の助八を砲手として
貸してほしいといっているな。司馬さんがいうように、忍介を蒲生郷に置き去りにするという
ひどい仕打ちをしたのだとしたら、その後、こういう手紙は書けないと思うがな。
30 :
翔ぶが如く:2011/08/30(火) 18:56:28.34
第90章 城山
城山に西郷の居住する洞窟ほか9つの洞窟が掘られる。
その第四洞の住人の名が国分十助となっているが、国分寿助のことであろうと思われる。
国分寿助は、第67章「二十三日の木葉」に登場している。
31 :
無名草子さん:2011/08/30(火) 18:59:18.37
残すところ「露の坂」と「紀尾井坂」の2章のみだな。早く終われ。
“晋ドン、モウココデヨカ”
結局、池上四郎の死に様は書いてもらえなかったな。
「翔ぶが如く」では、影の薄い池上。
桐野利秋の下僕、中村幸吉ですら死に様を語ってもらえたのにな。
名前が出てるだけマシと思え
36 :
翔ぶが如く:2011/08/31(水) 17:21:55.75
第91章 露の坂
池上四郎は人吉以降は西郷の参謀役をしていたようだが、この小説ではほとんど登場しなくなる。
延岡の和田峠の戦いでも出陣しているはずだが、名前は出てこない。
可愛岳から鹿児島への突囲の際も、名前が出てこない。
城山に掘った9つの洞窟も、池上四郎のものはない。
負傷して病院暮らしだったのかと思い調べてみると、城山でも岩崎口の塁に籠もって戦っていた。
池上四郎の名前が出てくるのは、西郷自刃の際、幹部が西郷のまわりを取り巻いていたという
シーンだ。あまりに久しぶりの登場なので、「生きていたのか池上?」と驚いてしまう。
その後、桐野・村田・別府・辺見らの最期が語られるが、池上四郎についてはいっさい叙述がない。
37 :
翔ぶが如く:2011/08/31(水) 18:20:08.10
第92章 紀尾井坂
この章の川路利良は序盤活躍していた川路利良と同一人物と思える。
西南戦争中の川路は別人のようだった。
川路利良の明治12年1月の渡仏に随行した佐和少警視とは、佐和正のことである。
この渡仏については、佐和正が帰国後に『航西日乗』としてまとめている。
――翔ぶが如く 終了――
ものすごい「どや顔」が目に浮かんだw
やっと終わったのか
ほかの作品とかでやるのは絶対にやめてほしい
俺の予想だと次の話は徳川家康か水滸伝だと思う
グインサーガかもしれない
42 :
梟の城:2011/09/01(木) 15:19:29.40
「当薬が生えている」
「え?」
「その足もと。干して、胃の薬にせぬか」
「……」
「せぬか」
男はあわてて道端の青い草を二、三本抜きとったが、老人の親切がわかると急に安堵
したらしく、
「当薬とはセンズリのことでござるか?」
「センズリではない。センブリじゃ」
「このような草を用いて、気持ち良くなるのでござるか?」
次郎左衛門は、唖然とした。
「生かしておいても物の役に立たぬカスめ」
次郎左衛門の右手から、忍び手裏剣が飛んだ。
寿永四年(1185)、壇ノ浦で敗走した平家の将のうちで、伊賀平左衛門尉家長というものが
あった。ただしくは伊賀平内左衛門尉家長というが、源氏の世となってのちは、一族は伊賀
盆地のすみずみにかくれ、自ら耕して辛うじて暮らしをたてる零細な郷士におちた。
最近は忍術もすたれてきたからなぁ。いま伊賀忍者やっている人、何人ぐらいいるんだろう?
「重蔵。滝川マサカツの籠る丸山城へ忍べるか?」
「あほらし」
「臆したか?」
次郎左衛門は冷ややかな微笑をうかべた。
「お師匠。丸山城は滝川雄利の城じゃ」
「ものを知らぬの、重蔵。その滝川雄利は、天正五年当時、マサカツと名乗っておったのよ」
「お師匠。たしかにふりがなはマサカツとなっておる。丸山城は滝川雅雄の城じゃ。
しかし、もう一度読んでみよ」
次郎左衛門は、「梟の城」の該当箇所を読み直した。たしかにルビは“まさかつ”となっていた。
しかし、当てられている漢字は、滝川勝雄であった。
葛籠重蔵の生家である阿山は、今日の地名でいうと伊賀市川合町あるいは馬場町周辺
をいうらしい。町名としては残っていない。
なお葛籠家の下忍・黒阿弥は、佐那具ノ黒阿弥という。佐那具は伊賀市の町名である。
地図でみると、重蔵の生家の阿山に近い。
フィクションといえども、この細かな神経の配りよう。見事である。
風間五平の父親が屍をさらしていた湯舟のはぶろ池も、現在伊賀市の町名として残っている。
はぶろ池を地図で探すことはできなかったが、湯舟には多くの池がある。そのうちのいずれか
であろう。
フィクションといえども、この細かな神経の配りよう。見事である。
説明するまでのことではないかもしれないが、重蔵・五平・次郎左衛門・黒阿弥・黒阿弥の使って
いた下忍どもは架空の人物である。しかし、その他の伊賀者で天正伊賀の乱に登場する忍者は、
みな史料に名を残す人物である。たとえば、柘植清広・楯岡ノ道順などである。
百地新之丞はひょっとすると架空の人物かもしれないと思って調べてみたが、これも史料に
名を残している忍者である。
51 :
無名草子さん:2011/09/01(木) 19:03:57.22
忍者が出てくると、楽しくなるな。
こうして比べてみると、最近の女優というのは、ほんとブサイクだな。
本間千代子かわいすぎるだろ
55 :
52:2011/09/01(木) 20:00:34.01
本間千代子の点数を92点に訂正する。
56 :
無名草子さん:2011/09/02(金) 05:03:51.09
「竜馬がゆく」の3巻で薩摩と長州の若い藩士達が飲み会をする
場面があるでしょう。大久保がたたみ廻しをしたり、西郷が陰毛
に火をつけたりするところ。時期が特定できないのですが。あれ、
創作ですよね。だって、西郷は島流しで江戸に行くのは無理です。
恥ずかしい奴だな
>>49 梟の城の中盤に「五三ノ桐」という章があるのだが、初読のときは意味がわからなかった。
家紋の五三の桐のことだろうと思い深く考えもしなかった。それでは一体誰の家紋
なのだ、という疑問は当然出てくるはずなんだが、それ以上調べる気もしなかった。
数年前に再読して気付いたのだが、「五三ノ桐」とは石川五右衛門が登場する歌舞伎
『楼門五三桐』のことだったんだな。そういう目で読み直してみると、風間五平が今井宗久
から金を脅し取る場面が中心となっているこの章の内容は「五三ノ桐」と呼ぶにふさわしい。
もっとも、風間五平が偽名の石川五右衛門を名乗るのは、この章よりもずっと後のこと
なので、「五三ノ桐」を読んでいる最中に、五平=五右衛門とわかる人はほとんどいない
だろうな。
59 :
翔ぶが如く:2011/09/02(金) 14:42:22.36
下柘植次郎左衛門の娘の木猿。縮めると下柘植ノ木猿になってしまう。
一説によると猿飛佐助のモデルだそうだが、意識してこの名前にされたのかね?
>>54 本間千代子といえば「風のフジ丸」の人気コーナー「忍術千一夜」だな。
62 :
梟の城:2011/09/02(金) 15:59:46.57
>>52 小萩の高千穂ひづるは、隠密剣士の大瀬康一と結婚したんだな。
よくよく忍者に縁がある。
64 :
梟の城:2011/09/02(金) 17:17:34.34
第3章 白い法印
題目堂前ノ惣五郎と別れて琉球屋を出た葛籠重蔵が、今井宗久の屋敷に向かう
道筋に常楽寺が登場する。現在、堺市に常楽寺はない。
維新後の廃仏毀釈により、常楽寺は廃絶され、明治五年に菅原神社と改称された。
「当代、千利休、津田宗及とならんで三人といわれるこの今井宗久の点前に、まず不足は
あるまい」
「ふふ。それはたいそうな茶じゃ」
この物語が始まる年の初めに死んだ利休にどのようにして並ぶというのか。重蔵は、さして
弾みもせぬ表情で刀をひろうと、宗久の後ろに従った。
66 :
無名草子さん:2011/09/02(金) 18:13:23.66
心あたりがある方がいたら教えてください。
最近佐賀の歴史に興味があって、昔読んだものもふくめて読み返してるのですが
司馬遼太郎の小説で、鍋島直正の国入りの時の状況、財政立て直しを書いた短編があったような気がして
探しているのですが見つかりません。
短編ではなく、小説の中の一部だったかもしれません。
アームストロング砲、酔って候、歴史を紀行する、この国のかたち1〜4まではチェックしました。
スレ違いで申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
>>62 焼け爛れた大仏が登場した瞬間は新鮮だったな。
すぐに再建されたんじゃないだろうから、ぶざまな姿を野晒しにしていた期間は
あったわけで、それを描写することは、松永と三好の戦いを描写するよりも、
戦のすさまじさを説得的に表現できていた。
最近の平凡な小説だと、こういうネタは「どうだ、俺、すごいところに目を付けただろう」
と言わんばかりにクドクド書くんだろうけど、司馬は主人公の目に映る一風景として
サラリと流している。やるな、この人と思った。
>>67 いや、全然スレ違いじゃないよ。
誰かさんみたいに、一人で解説して自演して悦に入ってる人の方が遥かにスレチ。
跳ぶが如くの人、今度は梟の城で始めちゃったか・・・
せめて名前を小説名以外にしてくれればあぼーんできるのに、糞野郎め
>>69 酔って候読んで、鍋島閑叟が出てきたの気づかないとか怪しいと思わない?
俺は思う。
>>71 気がつかなかったわけではなく、
67で挙げた鍋島閑叟が登場する(覚えのあった)小説をいくつかチェックしました。
で、実際書かれているのは確認したんですが、
これ以外にあったはずだ、、、という記憶があって、ここで質問しました。
もっと詳しく、国入りして財政を立て直すあたりを、別の人の働きなども含めて
書いてある記述を、どこかで読んだ覚えがあるので。
司馬遼太郎じゃなかったかもしれません。
文章が判りづらくてすみませんでした。
俺の好きなスレは大抵基地外に乗っ取られる…
お前がキチガイの相手しすぎるからじゃね
こいつ翔ぶが如くが終わったらこのスレではしないって言ってなかった?
守る気もない約束をするのは人間じゃないな。猿だ猿。
後、お前以外に向かって書き込んでるんで嘘の言い訳もするなよ。猿。
あと佐賀藩関係だと歳月があるね。
梟の城の今井宗久は、なんかヘン。
1.秀吉暗殺を下柘植次郎左衛門に依頼し、次郎左衛門は刺客として風間五平を京へ送り込む。
ところが、その風間五平は、伊賀を裏切り、こともあろうに今井宗久を逮捕すべき立場にある
前田玄以に仕官する。
それにもかかわらず、今井宗久は、再び下柘植次郎左衛門に秀吉暗殺を依頼する。普通なら
債務不履行をした次郎左衛門に対し違約金を請求するはずである。
また、のん気に秀吉を暗殺している場合ではない。秘密を知っている五平を殺すのが先である。
2.石田三成の間者で今井宗久を逮捕すべき立場の小萩を養女にして、小萩をまったく疑っていない。
小萩は今井宗久の別荘に住み、今井宗久の金を湯水のように使う。
この物語の今井宗久は、秀吉暗殺というだいそれたことをやるにしては、間抜けすぎる。
>>45 「梟の城」では伊賀平左衛門尉家長だが、同じく伊賀の歴史を説明する余談が出てくる
「上方武士道」では、ちゃんと伊賀平内左衛門尉家長になっているよ。
79 :
梟の城:2011/09/03(土) 14:00:55.48
第4章 木さると五平
木さるの棲家である珍皇院は、六道珍皇寺がモデルになっていると思われる。
“かつては真言宗に属した”という点、“松原通”に近い点からして、そう思われる。
ただし、現実の六道珍皇寺は、室町時代に建仁寺の聞渓良聡(臨済宗)が入寺して再興しているので、
天正年間のこの時期、小説にあるような廃寺ではなかった。
81 :
梟の城:2011/09/03(土) 14:55:31.26
82 :
ゆとり用:2011/09/03(土) 15:08:10.61
/ ̄ ̄ ̄ \ ホジホジ
/ ― ― \
/ (●) (●) \
| (__人__) | 四条河原で木さるが群集にむかって
\ mj |⌒´ / 「あれをごらん」といった如意ヶ嶽というのは、
〈__ノ
ノ ノ
____ ,
/ \ -
/ ― ― \` ・・・。
/ (● ) (● ) \
| (__人__) | 大文字焼きで有名な山だよ。
\ . `⌒´ /
. mj~i
〈__ノ
ノ ノ
____
/ \
/ ⌒ ⌒ \
/ (●) (●) \
_|__ (__人__) | 覚えてね。
/ \ `ー'´ /
/⌒⌒⌒/ ..:::::::::::.. ヽ ピトッ
| | | { .::::::●::::: }
| | | \ ::::::::::::::/
ヽ ヽ ヽ `ー一'´
小萩の容姿の変化
第2章 濡れ大仏
女はどちらかといえば大柄な体で、美人とはいえなかった。
第6章 忍び文字
吉祥天女に似た顔の形のいい唇
84 :
梟の城:2011/09/03(土) 16:46:19.29
第6章 忍び文字
小萩の正体が物語中盤まで明らかにならないことが、この小説を面白くしている
要因なんだろうが、一読した後に小萩のやったことを後追いで考えてみると、意味
不明な行動がいくつかある。
その最たるものが懸巣ノ次郎殺し。重蔵が松倉蔵人と初めて会ったときに、何者か
に殺された蔵人の手下だ。
状況から考えて小萩の一味が殺したとしか思えないのだが、小萩は宗久の味方の
ふりをして重蔵ひいては宗久を陥れるのが究極の任務なはず。はじめから重蔵に
警戒される懸巣ノ次郎殺しをやる意味って何だろう、と不思議に思った。
もういいです
さて、水蜘蛛の稽古でもしてくるか。
>>84 登録無料、文字数無制限のyahoo!ブログに書かれることをお薦めします
88 :
梟の城:2011/09/03(土) 17:34:24.97
第7章 聚楽
奈良の大仏前で重蔵と別れた雲兵衛が久しぶりに登場し、重蔵に京の噂を様々伝える。
その中に、小西行長が朝鮮王宣祖の母親平と申すものとひそかに手を結んでいるという
噂がある。
宣祖の母親は、平ではなく、河東府大夫人・鄭氏である。
なお雲兵衛は今回の登場が最後である。黒阿弥一統は甲賀忍者により全滅の憂き目に遭うが、
研師・伊勢屋嘉兵衛(黒阿弥)の手代として働いていた忍者でない手下のその後の行方は
知れない。ゆえに雲兵衛のその後もわからない。
折角、一流大学卒の俺様がニートのお前らに講義してやってんだ。
ありがたく黙って拝聴してろ。
今日は目が疲れたから終わり
92 :
無名草子さん:2011/09/03(土) 19:12:41.59
司馬作品のなかに、奈良時代を扱ったものはありますか?
>>90 この口調は見覚えがあるな
前スレにも居たバカか
久しぶりに翔ぶが如くを読んでみてる
史上他に例はない。〜は類を見ない。この時代〜を持っていたのは○○だけである。
初めて読んだ時にはあんま気にしなかった、事件や人物評のこういう大げさな表現に結構苦笑してしまう。
あるあるw
でもそれが心地いいからハマるんだよな、やけに説得力があるし
>>92 朱盗は藤原広嗣の乱を扱っている。
街道をゆくの「中津・宇佐のみち」は、奈良時代の話が中心。
99 :
梟の城:2011/09/04(日) 18:56:57.00
第8章 京の盗賊
風間五平が茶器を盗むために金森飛騨守可重の邸に忍び込んでいる。
金森可重の領地は飛騨であるが、官位は飛騨守ではなく出雲守である。
一流大卒の三流の講義がはじまりましたw
>>99>>100 こいつ、こんな風に小説を読んでて楽しいのかね
ここでバカにされ続ける人生でいいのかしら
たとえ馬鹿にされることであっても
誰か人間に相手されること、反応してもらえるが嬉しいんだろう
>>83 第9章「甲賀ノ磨利」では、「たっぷりみのった、うまそうなおなご」と言われている。
出てくるたびにいい女になってくるなw
105 :
無名草子さん:2011/09/05(月) 10:52:19.25
>>38 久しぶりにきてみたら、翔ぶが如くは終わっていたんだな。
106 :
梟の城:2011/09/05(月) 11:11:02.74
第9章 甲賀ノ磨利
前田玄以が誦んでいた摩利支天陀羅尼咒経とは摩利支天菩薩陀羅尼経のことなのだろうか?
摩利洞玄の本名が書いてあった。伴藤内という。
伴藤内であれば、「十七人の忍者 大血戦」ほかいくつかの忍者ドラマに出てくる。
以前、2ちゃんねるにも出現したことがある。
http://unkar.org/r/kin/1178457075 131 :名乗る程の者ではござらん:2007/11/11(日) 21:35:42 ID:6+B2pWn7
うぬは死ねぇー!
by 伴藤内
摩利洞玄は堀河の町並に沿って歩いているが、地図では堀川と表記されている。
前田玄以から京に呼ばれた摩利洞玄が宿泊していたのは、木屋町近江屋という旅籠である。
木屋町・近江屋というキーワードから想起されるのが坂本竜馬である。
竜馬が京で滞在していた場所に材木商の酢屋がある。この酢屋は木屋町にあった。
竜馬と慎太郎が暗殺されたのは、河原町通蛸薬師下ルの近江屋である。
小萩の養父・望月刑部左衛門について調べてみたが、司馬さんの「梟の城」と
山本兼一さんの小説『火天の城』でヒットした。
「梟の城」に出てくる望月重久で検索してもヒットしなかった。
『火天の城』では、信長によって追われた佐々木六角家の当主・承禎が逃亡の後、
身を寄せていたのが、甲賀の望月刑部左衛門の屋敷ということになっている。
「梟の城」と同じである。実在の人物なのだろうか?
110 :
無名草子さん:2011/09/05(月) 11:48:59.78
忍者なんかつまんねーよ。翔ぶが如くを、もっと詳しくやってくれよ。
「関ヶ原」では石田三成ほか近江武士にとって淀君は旧主の姫ということになっていた。
「梟の城」では、三成の父・正継は京極家に仕えていたことになっている。
史実では三成が浅井家に仕えていたことを示す証拠はないらしいから、「梟の城」のほうが正しい。
ということは、旧主・京極家を追い落とした浅井家は、三成にとって旧主の仇ということになる。
112 :
梟の城:2011/09/05(月) 13:14:40.79
第10章 奇妙な事故
洞玄と次郎左衛門の闘い、重蔵と洞玄の闘いと続く。
天正伊賀の乱で陵辱され自刃した葛籠重蔵の妹の名前は、この小説では明らかにされない。
2本の映画でも名前は与えられていないようだが、大河ドラマ「国盗り物語」では、小雪という
役名を与えられていた。同ドラマは光秀の死を以って終了するので、ここでの葛籠重蔵は、
信長の命を狙う忍者という役回りだった。
木さるの本名は下柘植簾
115 :
梟の城:2011/09/05(月) 15:47:07.91
第11章 伊賀ノ山
天正20年(文禄元年)と文禄2年は、大急ぎで過ぎる。
石川五右衛門が処刑される文禄3年に大急ぎでワープ。
このあたりの重蔵・小萩・木さるは巧く描けていて好きだ。
冗談なのかどうなのかは知らないが、司馬さんはインタビューで、生まれ変ったら
恋愛小説を書きたいと言われていた。恋愛が書けない、女性が巧く書けないと
言われることもあるが、小萩と木さるはまあまあ良い出来ではないかと思う。
司馬作品の女性キャラは、据え膳が多いんだよな。
小萩はいきなり遊女に化けて登場してやらせてくれるし、
木さるも自分からやってくれと頼んでいる。
娯楽小説は恋愛なんぞに時間をかけていられない。
戦とチャンバラに時間をかけないとな。
117 :
梟の城:2011/09/05(月) 16:13:10.85
第12章 吉野天人
吉野の花見で秀吉の顔を実見しようと企てる重蔵は、葛商人に化けて吉野山を偵察する。
どうして葛商人なんだと一瞬考えてしまった。有名な吉野の葛湯というのがあったな。
そういや葛湯なんてしばらくお目にかかっていない。子どもの頃はよく葛湯を飲んだが、
すっかり忘れていた。
若い人なら、葛商人、なんじゃそりゃ?葛湯?知らんわ、そんなもん。こうなるんだろうか。
118 :
無名草子さん:2011/09/05(月) 16:28:05.86
古い習慣や物が時間の経過とともに徐々に寂れてゆくと、
単なる娯楽小説が、むずかしい本になってゆくのかもしれないね。
主要作品は昭和40年代以降だから、若い人がわからなくなるほど、
古くはないだろうよ。
近代の跳ぶが如くや坂の上の雲のほうがむしろ難しく感じるときがあるよね
予備知識無しで楽しめる歴史小説はそんなに無い
121 :
梟の城:2011/09/05(月) 17:37:50.89
朧一貫は、こども心に強烈な印象を残しているよな。
むかしの時代劇のキャラは濃かったよなー。
>>116 小萩は初登場時18歳なんだよね。最近の18歳に比べると比較にならないほど
大人っぽい。しかし、むかしはこれでまったく違和感がなかった。
むかしの映画に出てくる18歳の俳優も、とても大人っぽかった。
もちろん一般人も、18歳になれば大人っぽくしなきゃならない、という自覚があった。
いい年したのが子供っぽくはしゃぐテレビ番組は、そろそろやめないか。
みんなが真似して、日本中が馬鹿になる。
>>121 黒阿弥が味方の忍者たちに「くるまに、掛からぬか」と命じるんだよね。
《くるまとは前後三人が巴になって、押し包んだ敵を同時に襲うこと》と司馬さんは
解説しておられるのだが、そうなの?
車掛かりの陣というと、甲陽軍鑑に出てくる上杉謙信の陣法しかしらないんだけど。
,. / |´ ̄`ヽー- 、 ト、 , -‐、/./.- 、
/ | | ヽ l l ( 火◇風 ノ
/o ̄`ハ._.ゝ===┴=く.ノ- 、 ノ ◇ ◇ (
/o O / l´ ノ ヽ lo ',ヽ ( 山◇ 林 }
\___/. ト、 ● ● ハ ∧ `⌒/7へ‐´ 黒阿弥のくるま掛かりは、
/ ,イ レ_ ( _●_) ミl~T--‐彡 /./ 今信玄と呼ばれる小川又一大尉が考えた。
/ ̄ ̄l. 彡、 |∪| ノ'l l::::::::::彡ー7⌒つ、
彡:::::::::::l ト、___ヽノ /| l::::::::::::ミ {,_.イニノ
126 :
梟の城:2011/09/05(月) 18:39:35.90
第14章 修羅
梟の城のような名作にケチはつけたくないのだが、この章の重蔵と洞玄の決闘はなんか変だ。
まず、前田屋敷の外に包囲網を張った五平が、重蔵と洞玄の決闘にまったく気付いて
いない。洞玄は重蔵に腕を斬られたとき、大きな叫び声を上げているにもかかわらずだ。
また、いつもの洞玄だったら、包囲網に気付いて、なにか異変があると察知するはずだ。
とにかく、重蔵と洞玄が1対1で勝負できるよう、無理やりな場面設定がなされているのだ。
「おい、前田屋敷って、どんだけ広いんじゃ?」
老女の楠の「つくも口」というのが辞書に載っていなかった。
白髪のことを九十九髪(つくもかみ)と言うから、そこから類推すると、
九十九口=(九十九年間という)豊富な経験をもった老人の言うこと、
という意味になるんだろうか。
もっとも、九十九髪には、白髪が水草のツクモに似ているところから
そのようにいうという説もあって、これ以上は筆者にもわからない。
956 : 無名草子さん : 2011/08/27(土) 12:26:27.91
この先、そうしてみようとは思うが、翔ぶが如くだけはやりかけた仕事なので、 このスレで終了させる。
90 :無名草子さん:2011/09/03(土) 18:12:07.15
折角、一流大学卒の俺様がニートのお前らに講義してやってんだ。
ありがたく黙って拝聴してろ。
↑
二枚舌の自称一流大卒wwww
木犀の匂いのする忍者のしびれ薬を、なぜ「かすり」というのかはわからなかった。
竜馬がゆくのお田鶴さまは、広末涼子がモデルなんですか?
広末涼子がやった平井加尾だろうがw
>>129 生薬である木犀は、花を陰干しして、熱湯を注ぎ歯痛に用いる。
花を薬酒にして、不眠時などに用いることもある。
木犀がしびれ薬になるのは間違いないな。
朝から晩まで自演乙
自作自演の空しさはオナニーした後の空しさに匹敵する
IDのない板だから自演やり放題
137 :
無名草子さん:2011/09/06(火) 11:09:18.16
黙ってろ
138 :
梟の城:2011/09/06(火) 13:25:04.33
第15章 五三ノ桐
》その刻限、小松原から東へ八丁ばかりくだった五条鴨川べりの……
この場面転換の前は、小松谷の小萩と老女・楠の会話シーンである。
小松原は小松谷の誤植ではないかと思ったのだが、ここに不思議がある。
小松谷は鴨川から2km東に位置するのである。
京都市北区に小松原という町があるが、この位置から五条鴨川べりは南に位置する。
また、この物語でいちども出てこなかった小松原という土地が唐突に出てくる意味も
不明である。
やはり小松谷の誤植と考えるのが妥当なのであろうが、そうすると鴨川との位置関係が……
堂々巡りに陥る。
風間五平が南材木町の今井宗久の屋敷へ向かう途中で通る三村ノ宮は、
現在の開口神社(あぐちじんじゃ)である。
>>58 今井宗久の台詞の中で、風間五平の出身地が“伊賀阿山郷石川村”と語られて
いますね。地図で確認しますと、五平の父親が天正伊賀の乱で戦死した湯舟の
隣町です。
「楼門五三桐」からとった章名「五三ノ桐」。五右衛門が処刑された「文禄三年」。
「石川村出身」。「五平の“五”と五右衛門の“五”の符合」。
ヒントは4つほど提示されているわけですが、ここでこの小説の正体を見破るのは、
難しいでしょうね。
141 :
無名草子さん:2011/09/06(火) 14:26:13.91
また自演ですか?
143 :
梟の城:2011/09/06(火) 15:20:12.07
144 :
梟の城:2011/09/06(火) 15:22:10.23
失礼。伎和をひっくりかえして「和伎神社」である。
|∧∧
|・ω・`) そ〜〜・・・
|o旦o
|―u'
| ∧∧
|(´・ω・`)
|o ヾ
|―u' 旦 <コトッ
146 :
梟の城:2011/09/06(火) 15:38:27.11
第17章 尾行
五平が重蔵の尾行を始める。
147 :
梟の城:2011/09/06(火) 16:01:46.47
>>146 五平が木さるに惨い仕打ちをして、釜茹でにされても同情しなくていいような
誘導がなされているな。
149 :
梟の城:2011/09/06(火) 17:43:21.46
第19章 伏見城
目の前の木幡山に、伏見城の楼閣が凝然としてそびえ立っていた。その背面の搦手門に
出るのが重蔵の目的であった。
「お客様、そっちは違いますよ」
重蔵が振り返ると、京都観光の旗を持ったバスガイドが怪訝な顔をして立っていた。
「木幡山に伏見城が造られたのは、慶長2年でございますから」
このバスガイド、甲賀の回し者に違いない。秀吉の居所を晦まそうとしておるな。重蔵は
バスガイドを無視して、木幡山の石段を登りはじめた。
文禄3年8月なら、まだ指月山に伏見城もなかったはずだな。
城以前の小さな邸が指月山にあった時代だろう。
>>140 最終章に「楼門五三桐」について触れているよ。初演時の外題「金門五山桐」で書かれている。
それが「楼門五三桐」のことだよ。
梟の城を読んで、いちばん驚いた人は、敢国神社の社家の人だと思う。
「口碑」と書いてあればフィクションだとわかりそうなもんだが、信じている
奴が多いな。
重蔵ははじめ聚楽第に忍び込む予定だったが、実際には伏見城に忍び込んでいる。
しかも、文禄3年には存在しない木幡山の伏見城だ。
フィクションだとわかってやれよ。
上方武士道のようなつまんないのもやるわけ?やめろよw
第1章 公家の売られ
主人公・高野則近と、その父や兄は架空の人物であるが、羽林家である高野家は
実在する。この小説の当時の当主は高野保美。文久3年に左近衛権中将。
小西屋の仙女円という人参薬はないと思うが、その商売敵である吉野心斎店の三臓円という
人参薬は実在した。
三臓円の宣伝のために百済ノ門兵衛が大坂に駱駝を連れてきたというのは、もちろんフィクション。
もっとも、江戸時代には駱駝が二度渡来している。文政4年(1822)の長崎、文久2年(1862)横浜である。
文政4年に渡来したラクダは10年以上も全国をまわり、見世物となった。
江戸両国の興行では一日に5000人以上もの観客を集めたこともあるという。
道頓堀川の目洗いという習慣が書かれているが、事実である。
「小出楢重随筆集」(岩波文庫)に、その習慣が出てくる。
私の十歳位であった頃の記憶によると、私は母や女中たちとともに、それは盆の満月だったか、
仲秋の明月だったかを忘れたが、まだ多少暑い頃だったが、その明月の夜に道頓堀川へ眼を洗いに
毎年の行事として出かけたものであった。その頃の道頓堀川は今の如くジャズとネオン灯と貸ボートの
混雑せる風景ではなかった。ようやく芝居の前のアーク灯という古めかしく青い電灯がうようよと夏の虫を集め、
宗右衛門町の茶屋の二階に暗いランプが点っていたに過ぎなかった。
川水は暗くとろんと飴の如く流れて月を浮かべていた。その明月の水で眼を洗えばなるほど眼は清浄であり、
眼病はたちまち平癒するように思われた。私は河岸へよせる水に足をつけて眼を洗ったこの美しい行事を
今に忘れ得ない。それにしても、よく眼を悪くしなかったことだと思う。この川水こそは大都会の下水道であるのだ。
(「美術新論」昭和五年四月)
159 :
無名草子さん:2011/09/06(火) 19:48:40.66
小説そのものはつまんないが、ところどころに面白い叙述があるな。
>>158は昭和5年に書かれた随筆だから、司馬さんの少年時代には、
“道頓堀川の目洗い”という習慣が残っていただろうな。
>>159 小出楢重(明治20年生まれ)が10歳ぐらいの頃の話だから、昭和5年に目洗いの
習慣が残っていたわけじゃないよ。
こいつ、一日中小説を読んではググり、自作自演を繰り返してるのか
なんとも空しい人生だな
キチガイだな
ただの読書感想文を書き込みしてるだけで、自分を「筆者」と言える感性ってw
いい加減ブログかなんかに書きなよ。
他人の尻馬乗っかって筆者きどり。雑学いくらネットで蒐集してもパクリの物書き止まりだよ?
過去スレ25巻あたりは話題豊富でおもしろかったのになぁ
『何言いやがる』
>>156は
>>164の心ないことばに腹を立てた。
今日も司馬小説を開いてはネット検索に勤しむ日々である。残念ながら156は、司馬のように足を使うこともなく、また古文書を紐解く識もない。
ーー大器晩成、いつかは俺も。
作家を夢見キーボードを叩く156であったが、40を越えて頭は幾分禿げ上がり、その頼りない鬢には白いものが混じり始めていた。
166 :
無名草子さん:2011/09/07(水) 11:01:11.66
まあ、あと2年もあれば終わるから。
第2章 百済ノ門兵衛
高野少将と門兵衛は、鴻池の茶会に招かれる。
鴻池喜右衛門なる人物が登場するが、鴻池の当主が代々世襲する名は
善右衛門である。招かれた他の商人たちはいずれも実名で登場している
ので、誤植であろうと思われる。
しばらく来なかったら、梟の城は終わっていたんだね。乙〜
小説のほうの感想はあまり読んでいないんだけど、中井貴一の映画の感想は
ネットでいくつか読んでみた。これが、あまり芳しくない。
俺は面白かったと思うけど。
上川隆也の釜茹でシーンの芝居などは素晴らしかった。
感想文のなかで、忍者をやめて平凡な暮らしを始めた重蔵と小萩に共感できない
人が多いのには驚いた。こういう人たちは、どちらかというと五平に共感している
らしい。秀吉を暗殺するために伏見城に忍び込んだが、秀吉の顔を見て話をしたら
情が移って殺せなくなった重蔵と、許婚や親友をも平気で出世の道具に使おう
とする五平を比べれば、重蔵に感情移入しやすいのは当たり前だと思うんだけど。
リスクも高いが報酬も高い忍者の仕事を捨ててもなんとか食えた高度成長期
だからこそ重蔵と小萩に共感ができ、組織にしがみついていないと低所得者に
落ちてしまう平成だから五平に共感するというのだとしたら、なんだか悲しい。
貧乏はしても精神は荒廃させないように。
第3章 淀の水車
高野則近の母・徳子は津軽家から嫁いできたと記されている。
第1章では、母方の叔父で“参議宗時”という人物が出てくる。
この人物も津軽家の関係者ということになる(なぜか京の下長者町に住んでいるが)。
ということは参議になれない。参議の任用資格は官位が三位以上でなければ
ならないが、江戸時代、武家で三位以上の官位をもつのは、御三家、御三卿、
加賀前田家など、一部の大名に限られている。国持大名であっても、従四位下である。
なお、この章のはじめに、“伯父”から帰洛の催促状がきているが、叔父では
ないので、第1章の叔父とは別人である。
本作品の重要人物である二品親王粟田宮門跡は多くの名を持つ。
幕末史で重要な役割を果たす人物で、時代小説にも頻出するが、
作品によって呼び名が違うため、混乱している読者も多いと思われる。
可能な限り、ここに記しておく。
久邇宮朝彦親王
成憲
尊応 ・・・天保9年;奈良興福寺塔頭一乗院の門主
尊融法親王 ・・・嘉永5年;青蓮院門跡門主
青蓮院宮
粟田宮
獅子王院宮 ・・・安政6年;安政の大獄により相国寺塔頭の桂芳軒に幽居
中川宮 ・・・文久3年;還俗
尹宮
賀陽宮 ・・・元治元年
この作品では尊融法親王、あるいは青蓮院宮、あるいは青蓮院があった粟田にちなみ
粟田宮と呼ばれることが多いけど、違うよな。
この小説で宮が登場するのは文久元年。宮は安政の大獄で隠居永蟄居を命じられ、
青蓮院宮を名乗れなくなった。そこで、獅子王院宮と称した。
文久3年の政変の頃は、中川宮と呼ばれている。ドラマ「白虎隊」ではそうだった。
正確には政変の後に中川宮と名乗る。
中川宮がもっとも有名だが、元治元年には賀陽宮と改めているから、実際には中川宮
と呼ばれた期間は短い。
第4章 内親王の恋
初読のときは、この章にはけっこう驚かされた。架空の人物である冬子内親王
という方が実在の仁孝天皇の子として登場する。その冬子が主人公・高野則近
を好きだと言いはじめる。ここまでは、よくある話。ところが仁孝天皇の猶子である
義兄・尊融法親王が義妹・冬子内親王を口説きはじめセックスしおった。
そのうち味方の忍者に幻戯にかけられた高野則近が冬子内親王とセックスを
はじめそうになるが、則近は途中で幻戯から醒め、味方の忍者を叱る。
わけわからんかった。
上方武士道は、わりと滅茶苦茶な物語だよな。
ニートが旅に出るという構成は「風の武士」に似ているけれど、「風の武士」の場合、
熊野の秘境の安羅井国を訪ねるというところにロマンがあった。
ところが、上方武士道の場合、毎日退屈だから危ないことに首をつっこみたかった
という話。突っ込んだとたんに、幕府の隠密に命を狙われる。つまり、好んで命を
狙われる立場に自分を置く話。
公家密偵使という役に就いて旅には出るんだけど、旅の目的が明かされない。
ただひたすら命を狙われる。ところが公家のくせに剣術は100万人に1人という
すご腕で、絶対死なない。とりあえずチャンバラやりたかったというだけの話。
_人人人人人人人人人人人人人人人_
> わりとどうでもいい <
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^^Y^ ̄
ヘ(^o^)ヘ
|∧
/
主要登場人物である甲賀の女忍者の名前が、青不動の調べでは、
美禰だった。その後、綾という変名を名乗る。
最後に、自分の名は、千織だと自分で言う。わりとどうでもいい話。
主人公が公家なのに、タイトルが「上方武士道」。
小田無応流とかいう聞いたこともない剣術の皆伝とったぐらいで
武士道を追求するなよ、安公家。わりとどうでもいい話。
百済ノ門兵衛と、お悠のおかげで、全体の色調がおなじみの大坂モノなんだよな。
読んでいる最中は、門兵衛が「難波村の仇討ち」の奴留湯佐平次とキャラがかぶって
しかたなかった。お悠は、その妹のお妙とかぶる。
司馬さんの大坂モノは短篇で読むとたいへん面白いが、長篇でやるとこんなに
つまらないものになる。大坂モノはネタが命なんだが、長篇だとネタが続かないな。
青不動と甲賀の女忍者は、司馬さんの忍者モノからの登場なんだけど、
司馬の忍者モノはどれもけっこうシリアスな物語。大坂モノで忍者を出しても
ピントがぼけた感じだな。
わりとどうでもいい
第5章 落ちた印籠
甲賀忍者と闘った場所は建仁寺境内。百済ノ門兵衛が女忍者の乳を掴んだ場所
でもある。ちなみに、梟の城では、五平を探しに京へ来た木さるが五平と再会した
場所も建仁寺境内だった。
ほかに「白い歓喜天」から歓喜天、「兜率天の巡礼」から兜率天と、初期作品で
おなじみのキーワードがちりばめられている。
第6章 好色・十一面観音
定一は多忙であった。文化部部長として新聞社の仕事をこなすほかに、作家として
雑誌に連載中の作品をいくつか抱えていた。この忙しさにさらに追い打ちをかけたのが、
この春の直木賞受賞である。仕事の合間を縫うようにして、インタビューその他の取材
に応じた。定一は取材に対しては嫌な顔ひとつ見せなかった。
「先生、上方武士道の原稿は……」
「明日までには何とかするよってに、今日は堪忍してや」
上方武士道は毎週十八枚だった。もともと短篇の主題として用意しておいたプロットだけ
に、第二回以降の展開は適当だった。その分、好きなことをを書けるという楽しみはあった。
「賞もとったことやし、こないなのでも、かまへんやろ」
第6回目の今回は、前回とほぼ同じことを繰り返した。
「エロいのも楽しゅうてええがな。えーと、“はじめに掴んだ箇所がぐにゃりとしとりましてな。
あら、乳だす”……。これで、ええやろ。でけたで」
「僕はヒマです」まで読んだ
_____
/| |
| | |
| | | 本日は冷蔵庫の中の残り物で
| | | 小説を書いてみようと思います。
∧ ∧ ___|
( )____|_ ガサガサ
( ) | |
v v_|____|
_____
/| |
| | | メモのご用意はよろしいですか?
| | | 大坂モノ、忍者モノ、海道モノ……
| | | 主人公には風変わりな公家の剣客
∧ ∧ ___| これで出来上がりです。
((( *)‘ω‘ (* )))_|_
( ) | |
v v_|____|
閑話休題。
>>183についてである。
この男、根っからの気狂いのわりには自分への返答を求める乞食めいたところがある。しかし筆者にはこう小児病的心情がどうもよく分からない。いっそ足蹴にしてやろうかとおもうのだがどうであろうか。
閑話閉じる。
>>183はふと、動物的な震えを覚えた。
股から黄色いものがほとばしるまで、キーボードを叩く以外余念がなかったのである。ふんどしからは鼻をつく臭気が上りはじめた。小便である。
187 :
無名草子さん:2011/09/07(水) 19:06:57.59
>>179 こういう隙だらけの小説だと、案外、司馬遼太郎の本音が見えてくるんだよね。
登場人物の中では唯一、大坂人・百済ノ門兵衛のみが合理主義者として扱われている。
他の司馬作品の中で称賛される合理主義者たちの原型は、実は大坂人だったんだね。
要するに、お国自慢をしていたわけだ。
そういえば、街道をゆくの中で、「ナルシズムは嫌いだが、お国自慢ていどの軽度の
ナルシズムは愛嬌があってよい」と言っていた。
もっとも、他県人の俺には、百済ノ門兵衛がいちばん変人で、門兵衛が罵倒する
他国人のほうがまともに見えるんだけどね。
不惑を過ぎても妻子はなく、司馬小説を読んでは発奮し、英雄的覇気を求め女を買う
>>183であった。
しかし彼は粗末な生活、やがては人知れず死ぬ未来を思うといても立ってもいられず、つい東尋坊へと赴くのだ。
黒を塗り固めた黎明の景色は、怠惰な一生を終わらせるに相応しい。
と、間もなく雲ははけ、御光が差し込んできた。今日もだめかと崖を離れた瞬間、刻の声を聞いた。
ーー泣こよっかひっ翔べ
>>183は満身の力を足にこめ、跳んだ。
>>183が逝く。
第7章 六条河原の門兵衛
関白・近衛忠熙のルビが「ただてる」になっている。正しくは「ただひろ」である。
清水寺の月照が登場するが、安政の大獄で京を追われ、安政5年11月16日に
西郷隆盛とともに入水自殺している。この小説は現在、文久元年である。
したがって、月照の幽霊か、月照の名を騙る狐狸の類であろう。
なお、西郷が奇跡的に助かったことは、いうまでもない。
前章について書き忘れたことがある。公家密偵使なる怪しい職務の経費を、
獅子王院宮は天台座主の内侍費で賄おうと思っていたと述べているが、
>>173さんも指摘するがごとく、宮は安政の大獄により天台座主の座を追われ
ている。
ときおり上方武士道を「司馬さんお得意の幕末モノ」と紹介している文章があるが、
物語の進行時期と安政の大獄の前後関係を厳密に考えていないところなどを
見ても幕末モノ歴史小説という紹介は不親切だよね。大坂モノ・忍者モノ・海道モノ
をミックスした娯楽小説として楽しめばいい。
もういいです
>>174 先のほうのページをパラパラめくってみると、冬子内親王は再び登場はする
みたいだな。しかし、ずいぶんと先の話だから、この場面の内親王にまつわる
話は、サッパリ理解できなかった。
少将に催眠術をかけて内親王のもとに誘導した青不動は、それをするように
粟田宮から指示されていたということなんだろうか?よくわからん。
>>159 司馬さんは、若い頃から物知りだよな。また、知っているだけではなく、それを
巧く物語に生かす。車善八の操る指弾術の描写は迫力があったよ。
>>180 最大の弱点は、門兵衛・お悠という大阪人のユーモラスな文脈の中に忍者を
からませると、忍者が三枚目にしか見えないという点だよな。
門兵衛がいない場所で、青不動と望月多仲が闘うシーンなどは、ふつうに忍者
モノとして楽しめる。
198 :
無名草子さん:2011/09/07(水) 21:00:39.49
作者が現在校正したならば、かならずや訂正するであろう誤植や、同一作品中の
人名の不統一、たとえば翔ぶが如くにおける中井弘と田中幸介の不統一などは、
現在の著作権者の承諾を得て訂正できないのかな?
作品の寿命も延びると思うけど。
第8章
都合により当本はこれで終わりにする。いろいろ五月蝿い輩がいるので、ブログでもって、続きを書くことにする。
ブログでやるなら大賛成だ、世界へ羽ばたけ
201 :
無名草子さん:2011/09/08(木) 13:03:55.07
>>177 女忍者が京の居所にしていた会津屋敷というのも、おかしいんだよな。
松平容保が京都守護職を拝命したのは文久2年。いま文久元年だよな。
京都所司代の牧野忠恭が御所の堺町御門を警固していたというのもヘンなんだよ。
牧野忠恭が京都所司代になったのも文久2年。いま文久元年だから。
第8章 公家密偵使
青蓮院宮は堺町御門から入ったのに、高野少将は御所の石垣を越えて忍び入った。
どうしてこういうややこしい入り方をしたのかよくわからなかった。
なお、京都御所の石垣は明治になって築かれたもので、幕末にはない。
書籍板に歴オタが住み着くことほどウザイものはない
反応が欲しければそっちでスレを立てなよ
,.,、-------::、..
,.-'''`.,、' '' ' '' ' '' ' -,,``:、
( ,i'。'゙ ο ο ο ゙'';:、,) 食うかい?
.| ゙-..;;_'' ο ''''',, ''_,,..-'゙|
l,  ̄ ̄ ̄ ̄ .|
'l, ,/
\ /
゙l'-、..,,,,,,,,,,,,..,、-'l゙
゙'-、..,,,,,,,,,,,..、-'゙
l三三三三三三三三三三三三三三三三三|
第9章 波間の疫病神
この章から少将の旅がはじまる。公家密偵使の目的がよくわからないのが難点
であるが、東海道を下る旅はそこそこ楽しい。
琵琶湖畔の浜辺が舞台となる。場所は明示されていないが蝉丸神社の近辺な
ので大津であろう。
巨大な藁人形が登場するが、風の神送り、あるいは疫神送と呼ばれる江戸時代の
風習である。作中でも紹介されているが、風邪が流行したとき、風邪の疫病神に
見立てたわら人形を作り、鉦や太鼓ではやしたてながら隣の町・村に送り出したり、
川に流すなどした。
公家密偵使に関してだけど、高野少将は自分を正中の変の日野資朝卿に
なぞらえているな。とはいうものの、少将が倒幕を考えている気配はまったくない。
孝明帝が倒幕を考えていないんだから、尊融法親王も高野少将も考えるわけがないわな。
ただ日野資朝の名前を出すことで、この小説に登場する公家さんたちが、
時代錯誤な太平記の気分でいるドンキホーテのような人たちだと納得できた。
尊融法親王と冬子内親王のシーンも理解しやすくなる。
尊融法親王のキャラは後醍醐帝とかぶっているよね。真言立川流。
高野則近は尊攘派の公家をひどく嫌っているよ。公武合体派。
日野資朝のたとえは不適切。
日野資朝が憧れたという藤原為兼とは、鎌倉時代の歌人・京極為兼である。
藤原定家の曾孫。
>>205 あとで食べるからラップかけておいてね 最澄より
淀の水車のところから高野則近の命を狙いつづける忍者集団の女首領の名が、
名張ノ青不動の調査によって明らかにされる。
甲賀忍者・望月多仲の孫娘・望月美禰だ。良い子のみんなは、
この美禰という名をよーく覚えておいてくれよ。
次に出てくるときは、違う名になっているから。
そのまた次に出てくるときも、また名前が変わっているからな。
梟の城の甲賀忍者・小萩も、たしか望月の分家の養女だったよな。
こっちも望月の養女らしいな。
第11章 妖異の里
望月多仲と高野少将との闘いは、第10章〜第12章の三章にわたって語られる。
本格的な闘いは次回。よい子のみんなは、あしたも紙芝居を見にきてね。
5円玉、忘れちゃだめだよ。水飴買えないからね。
竜法師へゆくには、水口ノ宿を出て横田川を渡るが、横田川は現在、野洲川と
改称されているようである。
第12章 甲賀の谷
剣豪小説に大坂モノをブレンドしたことが、最悪の結果になって現れたのがこの章。
望月多仲との闘いに三章も割いておきながら、この結末はないよな。
まあ、実際に読んでみてガッカリしてもらいたい。
♪ ∧,_∧
( ) )) 尻黒い孫市
(( ( ヽ、 ♪
〉 ●)●) ))
(__ノ^(_)
ひどく長い時間のように思われた。落ちながら、青不動の脳裏に、さまざまな想念
が走りすぎた。
「長すぎますよ。伊賀の名張に残した妻子、田毛と草太のことを思い出し、粟田宮の
ことを思い出し、次に高野少将の行く末と、百済ノ門兵衛に後を託すところまで考える。
たかが壁から落っこちる数秒の間の出来事ですからね」
226 :
無名草子さん:2011/09/08(木) 17:51:34.75
司馬先生の「幕末」という本を読めば、幕末のことが何でもわかるようになるますか?
227 :
無名草子さん:2011/09/08(木) 18:04:54.51
なるますん
>>226 幕末の暗殺を主題にした短篇小説の連作だよ。事件の詳細はわかるけど、
それ以上のことは他の作品を読んだほうがいいよ。
231 :
226:2011/09/08(木) 18:26:29.56
この章は、お悠と少将のセックスの話で終始するが、司馬遼太郎という人は、
濡れ場を書くとき照れるんだろうな。ものすごく下手。
「戦雲の夢」でも、直接的なセックス描写があったが、ものすごく変だった。
「あっ」
お悠は、消えた。かわって、床のうえに、女だけが残った。闇が、なまなましい
粘度を帯びて動いた。
(中略)
この地上には、お悠はいなかった。女だけが、そこにいた。
・・・こんなんばっかなんだよね。これでは抜けません。
固有名詞である“お悠”が単なる“女”に変わる。
猥褻というのではなくて、
別の意味で読んでいるこっちが恥ずかしくなるような表現だな。
. ∧_∧
(´・ω・`) シロウトの話
/ ヽ
| | | |
| | | |
|| ||
し| i |J
.| ||
| ノ ノ
.| .| (
/ |\.\
し'  ̄
236 :
殉死:2011/09/08(木) 19:22:09.74
ジューシー
ジューシー
ジューシー
ハ,,ハ ハ,,ハ ハ,,ハ ハ,,ハ
( ゚ω゚ )゚ω゚ )゚ω゚ )゚ω゚ ) ジューシー
/ \ \ \ \ ジューシー
((⊂ ) ノ\つノ\つノ\つノ\つ)) ジューシー
(_⌒ヽ ⌒ヽ ⌒ヽ ⌒ヽ 殉死
ヽ ヘ } ヘ } ヘ } ヘ }
ε≡Ξ ノノ `Jノ `J ノ `J ノ `J
>>223 その次にやるのが、少将とお悠の濡れ場の話。次は鈴鹿峠で襲われるだろうという
青不動の予想を覆して、新登場のゆすり公家の話。しばらく少将を襲撃する
忍者どもは登場しない。変な小説だわな。
夏草の賦はいつごろやるんですか?
239 :
風の武士:2011/09/08(木) 20:05:11.74
ε ⌒ヘ⌒ヽフ ;,,.";: ゜。
( ( >ω<)・:;;:;";:; ヘッブシュン! 風邪のブタ
しー し─J ;:;",. ゜。
>>237 この小説を全集に入れるのは迷ったかもしれんね。
司馬さんが現役でバリバリ書いていた頃は、これは全集以外では読めなかった。
没後、単行本と文庫が装いも新たに再発売されたけど、生前はほとんど
無視されていた作品だな。
241 :
無名草子さん:2011/09/08(木) 21:12:32.69
長らく読めなかった作品ですけど、没後は、みなさんもやっぱり読みたいでしょうから出しますね、
という感じで世に出た作品なんで、他の作品とは同日に論じられないよな。
大盗禅師、豚と薔薇、古寺炎上などもそうかもしれん。
城をとる話は、悪い出来ではないと思うが、なぜか全集未収録。
>>238 変態を調子づかせる発言は控えてくれないかな。
夏草の賦ってどんなんだっけw?
菜々が土佐へ嫁にいくやつ
>>243 主役の部下♂が主役の愛人♀の下着を洗濯させられる話
そういや長宗我部信親っていうのは春日局といとこ同士なんだな
>>241 城をとる話、つまんなくて読むのやめちゃった。しばさんも書いてて変な方向いっちまったとおもったのかなぁ
でもあの話が映画にまでなったのがちょっと不思議だ
何が良くて映画にしたんだろう
249 :
無名草子さん:2011/09/09(金) 12:52:20.45
∠ ̄丶
〜|/゚U゚|/ よい子のみんな
/ y⊂) 今日も司馬遼太郎を読もうね
(ノ〉 ⌒i
/(_ノ^U
「草原の記」は何度読んでもええわ
第14章 ゆすり公家
土山宿を発ち、鈴鹿峠を越え、坂之下…関…亀山と宿場を過ぎる。
庄野宿の手前で泉川の橋を渡るという場面があるが、今日の地図に泉川という川は
ない。おそらく鈴鹿川の支流だと思われる。
「三重県 泉川」で検索すると志摩半島の泉川がヒットするが、ここではない。
木津川の旧称も泉川なので紛らわしい。
このように今日マイナーになってしまった泉川であるが、江戸時代の道中記には
頻出する。
門兵衛が鈴鹿峠の茶屋で買った名物の飴とは、土山名物「かにが坂飴」であろうと
思われる。その昔、鈴鹿山に大きな蟹が棲みつき、村人や旅人に危害を加えていた。
その噂を聞きつけた僧侶が、この地を通りかかった際、大蟹に説法した。
すると大蟹の甲羅が八つに割れて溶けてしまった。
僧侶は割れた大蟹の甲羅をあつめて手厚く葬り、溶けた大蟹を竹の皮に包んで
厄除けのお守りとして村人に授けた。 その伝承をいまも受け継ぐ厄除けの飴。
http://tadaima5.yokochou.com/
坂本龍馬はいま何歳なんですか?
“お国は大和の郡山 お高は十と五万石 茶代がたったの三百文”という雲助唄は実在した。
>>253 坂本龍馬は故人です。慶応3年に暗殺されました。
257 :
253:2011/09/09(金) 14:24:11.14
大名行列でも公家の行列は避けるという“公家除け”という習慣が本当にあったのか
否かは知らないが、小説の題材としては面白いな。
実際に公家と大名が同じ宿場でかちあったときは、公家が本陣に宿泊したんだろうし。
でもな、九鬼長門守ですら避けた東五条忠道なのに、お悠という町人娘が忠道を
からかうというのは、ちょっと興ざめ。
前回あたりから、門兵衛とお悠がウザいキャラになってきた気がしないか?
260 :
無名草子さん:2011/09/09(金) 15:01:32.18
おまえもウザい。
第15章 お悠と門兵衛
庄野宿でのゆすり公家の話は前章から三章続く。
この章では、旅籠の濡れ縁からわざと転落した東五条忠道が、
旅籠、本陣、宿場役人に治療費をせびる話。
徳川時代、名ばかりの官位と貧困に喘ぐ公家達は、二百年余りの間、
ゆすりタカリを常習として宿場や宿場役人を脅し金銭を収奪した。
強請(ゆすり)の語源になった行為が、公家が乗ってる駕籠を自ら『揺すり』駕籠から落っこち、
宿場役人へ報告を強要し、宿場から包金をせしめることだからな。
ゆすりはやくざが始めたのではなく、公家が始めた。
「;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
ト、;:;:;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
{::ト、:;:;:;:;:;:` '' ー―――;:;: '|
l::l . 丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
',:i r- 、、` ' ―――一'' " .|
|| ヾ三) ,ィ三ミヲ |
lj ゙' ― '′ .|
| , --:.:、:.. .:.:.:.:..:.:... |
| fr‐t-、ヽ. .:.:. '",二ニ、、|
l 丶‐三' ノ :ヾイ、弋::ノ|
', ゙'ー-‐' イ: :..丶三-‐'"|
', /.: . |
', ,ィ/ : .:'^ヽ、.. |
',.:/.:.,{、: .: ,ノ 丶::. |
ヽ .i:, ヽ、__, イ _`゙.|
,.ゝ、ト=、ェェェェ=テアヽ|
_r/ /:.`i ヽヾェェシ/ | 宿場役人に報告せい
_,,. -‐ '' " ´l. { {:.:.:.:', `.':==:'." |
一 '' "´ ',ヽ丶:.:.:ヽ、 ⌒ ,|
ヽ丶丶、:.:.ゝ、 ___,. イ |
`丶、 ``"二ユ、_,.____|
お悠が大坂に帰りたいと言い出す。ウザいから早く帰ってもらいたいが、
帰りたい理由が、天満の未生斎にお花を習いたいというもの。
未生斎とは未生斎広甫のことであろうと思われる。
未生斎広甫は文久元年(1861年)7月、大坂で没しているので、早く帰らないと
お花を習えない。いまは文久元年の春である。早く、帰れ、お悠。
巣に(・∀・)カエレ!!
司馬遼太郎の小説を英語で読みたいんですが、英訳されていますか?
第16章 闇の中の女
この章も庄野宿である。琵琶湖上で雅客が襲ってきた頃はスピーディーな展開で
なかなか面白かったが、それ以降は“延ばし”が目立つ。
>>266 最後の将軍とダッタン疾風録の英訳本が出てるよ、Amazonで買える
>>266 司馬遼太郎で英訳されている小説はないんじゃない?
日本人が好んで読むのは、日本人でも詳細を知らないような話をしてくれる
からでしょう。日本の歴史や文学を専攻している外国人ならともかく、一般の
外国人にはチンプンカンプンな話なんじゃないかな?人名・地名が多すぎて
外国人には興味がもてないだろうな。
____
/ \ ( ;;;;(
/ _ノ三ヽ__\) ;;;;)
/ (○) (─ /;;/ よい子のみんな、女忍者の綾が出てきたぞ
| (__人__) l;;, 前に出たときは美禰って名前だったぞ
/ ∩ ノ)━・【】[] うそついているね
( \ / _ノ´ □ よい子のみんなは真似しちゃだめだぞ
.\ " / (⌒)
\ /
第17章 素焼きの鈴
前回の最後で甲賀の女忍者が登場したが、今回は、甲賀忍者との闘争の方向に話は進まず、
まったく別の話。門兵衛が松山藩の蔵役人に命を狙われるというもの。
流れはたいへん悪い。
門兵衛は第2章で、唐物同心になる前に、融通念仏宗の大念仏寺の坊官をしていた
ことがあるといっていたが、自身は一遍宗の信者であることが、この章で明らかにされた。
》「なるほど鈴文でござるな。なかなか門兵衛どのも隅におけぬ」
この青不動の台詞を読んでいると、素焼きの鈴の口に恋文を詰めて仇し相手に
手渡すことを「鈴文」というようにも思えた。そういう習慣が江戸時代にあったのかもしれない。
検索してみると、蒲田のとんかつ屋と、土浦の葬儀屋がヒットしただけだった。
それと、青不動は、この小説の初めの頃は「ござある」と言っていたが、いつのまにか
「ござる」になっている。
>>233 >お悠は、消えた。かわって、床のうえに、女だけが残った。
名前をつけている飼い猫が交尾すれば、「床の上にメス猫だけが残った」
といえるんでしょうが、名前のついていない野良猫の場合は、どうなりますか?
松山藩大坂留守居役の倉重兵庫は、もちろん架空の人物であるが、
松山藩士・内藤鳴雪の「鳴雪自叙伝」に、倉重禾刀という人物が出てくる
ので、俺的にはいちおう満足。
「竜馬がゆく」以降の諸作を読んでいると、「司馬先生」と呼ばなければいけないような
気がするのですが、「上方武士道」のような初期作品を呼んでいると、気軽に「司馬ちゃん」
と呼びたくなるのはどうしてなんですか?
ちなみに〜である。
が増えるから
「上方武士道」は司馬にしては文体が柔らかいよね
話のテーマもそんなに重くないし、時代小説らしさが溢れてて好きな作品だわ
最後まで書いて欲しかった
第18章 七里飛脚
第15章「お悠と門兵衛」で里心がつき大坂へ帰りたいと言っていたお悠が
少将一行と別れて大坂へ帰る。
前章の松山藩と門兵衛のトラブルは前章限りの話であって、後には続かない。
この章の七里飛脚とのトラブルも、同様に、この章限りで終わる。なんの発展もない。
長篇小説としてまとめ上げようという気力が失せてきたな。
この先、単発読み切りに近い構成になってくる。
次回で、門兵衛と青不動も少将則近から離れる。
登場人物の名前のつけ方からしてやる気が感じられないな。
門兵衛・松山藩とトラブった商人の名が能勢屋平兵衛、
お悠が大坂へ帰る際に乗船した廻船が近江屋平兵衛、
冬子内親王を宮宿まで連れてきた青不動の手下が平兵衛。
たった二章のなかに新登場の平兵衛が三人もいる。
285 :
無名草子さん:2011/09/10(土) 13:43:23.65
面白くなければ読まなきゃいいだろう。
>>283 各回を単発読み切りとして読んでも、面白くないんですよ。
お悠が大坂へ帰ったのは、里心がついたからじゃなくて、宮宿で公儀の
道中奉行が旅人を検問している、それも女連れを狙っているという噂が
あって、お悠は少将の身を案じて、身を引くように大坂に帰る。しかし、
宮宿へ着いてみると、そんな検問はない。単なる噂。
門兵衛と七里飛脚のトラブルの結末もおかしいよな。
七里飛脚は門兵衛をゆするつもりで、わざとこける。
門兵衛は頓知をはたらかせて、野次馬にむかって「どなたか、てんかんの薬を
お持ちではないですか」と叫ぶ。ここで、こけた七里飛脚があわてて逃げ出せば
笑い話になるんだが、門兵衛は野次馬に気付かれないように、七里飛脚に
一両のカネを握らせている。これじゃ、面白くない。
288 :
無名草子さん:2011/09/10(土) 13:59:47.81
その程度のことで驚くな。ここからは、それよりも数倍つまらない話の連続だ。
第19章 少将逃亡
第4章「内親王の恋」は高野少将が催眠術にかけられていたため、理解しにくい叙述が
続いた。この章で真相が明らかにされる。しかし、明らかにしない方がよかった。
しょうもない。きわめてしょうもない。
門兵衛はお悠を少将に娶わせる女衒、青不動は冬子を少将に娶わせる女衒。
なにもかもが嫌になった高野則近は、重要な脇役二人を残して、一人旅に出る。
上方武士道のキャッチ・コピーで「お悠、内親王冬子と高野少将の恋のゆくえは……」
みたいなのがあるけど、期待させちゃだめだよね。
昭和30年代前半の大衆小説の水準がこんなもんなんだよ。
週刊誌の数が爆発的に増えて、作家は大忙しだったんじゃないかな。
ちょっと侮蔑的に「大衆小説」と呼ばれていたのは、病院や床屋で
順番待ちをしている暇な時間に読む泡沫小説という意味合いが
込められていた。
その後、司馬さんが大家になってしまったために、昭和35年に書いた
泡沫小説をいまでも読めるわけだが、当時の他の多くの作品は、
いまでは読めない。そういう社会史を背景に読まないと、上方武士道を
最後まで読み続けるのはつらいよ。新聞社を退社後に書いた作品と
比較するのは酷だ。
司馬さんの小説は新聞連載だから読めるレベルなのであって、
単行本で後から読むと、完成度は相当に低い
ましてや死後何十年も読み継がれるとしたら、それは
作者にとって拷問に近いかもしれない
第20章 刺客屋敷
門兵衛、青不動、お悠という主要脇役を消した後どうするのかと思っていたら、
予想どおりではあるが、例の雅客の女忍者が出てきた。
この章では、女忍者の正体が明らかにされる。
父は老中・土井忠次。架空の人物である。土井利勝の子孫のうち三河刈谷で
2万3千石を領していた土井家に、忠次という当主はいない。
∧-─-、
/ ─ \
/ (●) ゙i
< | (、_,.)''ー 、 | 甲賀の女忍者が自分で本名を語ったよ。
゙i(●) ) /`) ) / 千織というんだ。まえは美禰だったよね。
\ ヽ `ニ´ノ/ 綾は自分で偽名だと言っていた。おかしいね。
`''ーr -一''゙i よい子のみんなは絶対に真似しちゃだめだよ。
(⌒`:::: ⌒ヽ
ヽ:::: ~~⌒γ⌒)
ヽー―'^ー-'
〉 │
好意的に解釈すると、
望月美禰・・・望月多仲の孫としての名乗り。青不動は、これを探知した。
お綾・・・庄野宿でもちいた偽名。
土井千織・・・土井忠次の娘としての名乗り。なお、母・静は望月多仲の娘。
これで、いいんでねぇ?
296 :
無名草子さん:2011/09/10(土) 15:41:22.45
「箱根の坂」の山中小次郎は序盤で千萱を背中におぶって山道を歩いたりしたのですが、
その後、新九郎の家臣になってからは、千萱といっぱつやりたいとは思わなかったのですか?
第21章 御国御前
前章と本章で、ひとまとまりの物語である。前章で初登場したお妙という人物の正体
が明らかにされる。その瞬間、「もう読むのやめた」と思った人は多いはずである。
序盤からずっと高野則近の命をつけ狙っていた甲賀の女忍者の実父が幕府の老中
で、その側室が高野則近の隣家の幼馴染、しかも初体験の相手であった、という
事実が明らかになる。「敵の義母が、初体験の相手じゃとー!ふざけんな!」
物語が3分の2をすぎた時点で、初登場のキャラがこんな事実を明らかにしたのでは、
読む気力はなくなると思う。
じゃあ読むのやめれば?
「章」をNGワードにすればスッキリする
>>297 あとから考えたキャラ、あとから考えたストーリーというのがミエミエなんだよね。
お悠ら同行の者を消したのも、高野少将が自由に他の女性と寝ることを可能に
するため。そのくせ性描写は下手くそ。
本来なら座敷牢に閉じ込められた少将を救出するのは、忍者の青不動の仕事だろう。
熱田で青不動と門兵衛をまいたとはいえ、それほど離れた場所にいるわけじゃない。
そこを、なんでわざわざ初体験の相手が女忍者の義母だった、その義母が娘の意思
とは正反対に少将を救出するなんてトンデモ展開を思いついたんだろうね?
鳴海ノ宿と池鯉鮒ノ宿の間にある村落の名が四つほど出てくる。
有松、落合、善江、穴生である。穴生以外はすべて現代の地図で探すことができる。
穴生は、現在、阿野と表記されている。
門兵衛は何をしているんだろうな。まだ倉重兵庫とトラブってんだろうか?
>>290 公家を主人公にした異色の司馬幕末物ですよ、といった感じで誘導しているコピー
よりはまし。「竜馬がゆく」の序盤の剣豪小説部分とは若干似ていると思うが、精度
は「竜馬がゆく」のほうがはるかに上。中期以降の司馬幕末物のファンを、この作品
に誘導しようというのは詐欺のようなもの。
第22章 色侍
「一人旅の高野少将と襲いかかる雅客」という最も単純な構図の中に、
各回を彩るゲスト二〜三名を入れる。重要な脇役であった三人が
いなくなって、登場人物相互の役割分担やからみを考える必要がなくなり、
ずいぶんと創作は楽になった。
この章に登場する渡り徒士の猪川寅五郎は、大和高取の植村美濃守の行列に
雇われての仕事の帰りであった。大和高取藩は植村家であることは間違いないが、
美濃守の官名の者はいない。
ちなみに、先に登場した千織の父も土井美濃守であった。一度出た名が連続して
出てくるのが、この小説の特徴である。
>>284の「平兵衛」も参照。
「あのな、相談なんやけど、上方武士道を途中で打ち切るわけにはいかんやろか?」
「それは困ります、先生。30回のお約束ですから」
「今度、テレビの対談の仕事も入りよりましてん。もう忙しゅうて、忙しゅうて」
「そうですか……。先生、こういうのはどうでしょう」
「あん?」
「その、お悠と門兵衛と青不動を消して、高野少将のひとり旅にする。そこを雅客が襲う。
これなら話が単純になって、ご負担なく書いていただけると思いますが」
「途中で殺してしまうのは、かわいそうやがな」
「なにも殺さなくても、大坂へ返してしまうとか……」
「うーん。せやな。それがええわ。それでいこ」
310 :
無名草子さん:2011/09/10(土) 19:48:38.09
上方武士道は、もともとそんなに出来のいい作品ではないのだが、
それでも3分の2あたりまでは、我慢して読めないことはない。
ひどいのが最後の3分の1だわな。どうして門兵衛たちを隠したんだろう。
助さん・格さん、その他の同行者なしで、黄門さまが一人旅をするようなもの。
面白いわけねーじゃねぇかw
あれこれの作品の感想を散漫に書き並べるよりも、こうしてみんなの力を結集して
ひとつの作品についてじっくり語り合うのも(・∀・)イイ!!
定かな記憶ではないが、上方武士道の解説のなかで・・・たぶん司馬遼太郎全集で読んだと思うので
尾崎秀樹だったような気がするが、「前半はともかく後半は構成がぐだぐだ」というふうな
内容のことを書いていたような。
安岡章太郎も、司馬は小説を書き始めるけども、いつの間にかエッセイになってしまう
小説の体を成していないと苦言とまではいかないが、評論したことがある
それが受けて国民的大衆作家になれたんだし、司馬の小説手法は日本人向きって事だ
セリフばかりの小説の味気なさを俺らは知ってるよ
315 :
無名草子さん:2011/09/11(日) 16:53:33.26
>>306 >「一人旅の高野少将と襲いかかる雅客」という最も単純な構図
その雅客が登場するのも、「色侍」と「殺人刀」の2章のみなんだよな。
最後の2章で門兵衛・お悠・青不動が再登場するが、その他の章は、
高野少将が街道や宿場で偶然出会ったゲストの小さな事件に巻き込まれる
話ばかり。短篇の連作のような小説になってしまう。
第23章 やくざと武士
掛川宿の手前で、やくざが武士にからんでいる。そこに少将則近が通りかかるという話。
やくざ、武士、商人、その手代が登場するが、いずれも名前すら与えられていない。
いままでこの小説に登場していたキャラは、少将則近以外ひとりも登場しない。
ただし、中盤の「土山の夜雨」〜「御国御前」あたりのグダグダした展開に比べると、
話の内容は面白い。無名の武士にも好感をもてた。
則近が掛川で宿泊した旅籠・ねじ金屋治郎右衛門は実在したと思われる。
池波正太郎の『鬼平犯科帳』にも、この旅籠が登場する。
日坂ノ宿に宿泊した播州明石城主は、松平但馬守とされているが、松平慶憲
のことである。但馬守ではなく、左近衛権中将である。
やくざと武士の喧嘩の仲裁を買って出た少将則近が言った“牛五郎”と“神崎与五郎”
というのは、その場の状況が講談「神崎与五郎・東下り」に似ていたことに因む。
もはやこのスレの8割はこのくだらない解説者のカキコで占められているね
第24章 興津の女
この章も番外編のような話。
江戸時代の御家人と商家の養子縁組について語られている部分は興味深い。
三保ノ松原の場面で、少将則近には“いっこうに歌ごころがなかった”と書かれて
いるが、第2章では則近とお悠の歌鎖の場面があり、則近には公家相応の歌心
があったことが示されている。
スルーできない奴が多いし、このスレももうダメだな
いわくありげな人物ばかり登場するため、作中で偽名が使われることが多い。
高野則近も身分を隠しての旅なので偽名を使う。
この章で用いた偽名は猪川寅太郎である。第22章の色侍の名前は猪川寅五郎
であった。紛らわしい。
日本橋の呉服屋・越後屋六兵衛という人物が登場する。
日本橋の越後屋といえば、三越やんけw
多量の書き込みで他人を追い出せると思っているのが笑止。
所詮、お前が老人なのは把握済み。
知的能力も低そうだし協調性もないから他人の協力も得られない。
だんだん衰えて書き込めなくなっていくのをただただ待っていればいいだけ。
>>320 あんまり司馬の文体で書いてるとそれが染みついちまうぜ、書き込み乞食
たまに過去スレ読みかえすけど、光る文章いくつかあるんよね。きちがい一人のせいで今やこの様だ
せめて一日一レスなら、まだ許せるんだが
ここに張り付いた老害はブログは無理だろう。
だっていまさらブログ始めたって、書く内容は同じだろうからここでの悪行は
みんなの記憶にあるから正体バレちゃうし。
多分会社を退職して、暇になったんだけど性格悪いから周りがだれも相手にしない。
今まで付き合っていたのも会社関係だけで縁が切れた途端音沙汰なし。
そのあたりで自分がどんだけ不快な人間だか気づけばいいのに、周りのせいにして
外の世界では自分ほどの人間は受け入れられて当然とか思って、2ちゃんに
書き込みをしたら当たり前だが全否定。
ここから他人を追い出さないと自分のゴキブリぶりを指摘されちゃうから必死で
普通の人を追いだそうとしていると。
こんな感じ?
なんかトリとかつけてチョーバカっぽいw
だれもテメーのマネなんかしねーだろw
治承の頭ん中ではどんだけ妄想が膨らんでんだかw
トリップ使うなら使うでこっちも専ブラ使えば変態のレスをカットできるのに、それをできないように大半のレスにトリップ外すととか嫌がらせ優先でマジで性格糞過ぎ。
以前はこのスレ人気があったとすれば、その頃に書込していた人たちに嫉妬して、追い出したいんだろうな。
どんだけ汚らわしいゴミなんだ?
このスレはもう放置して新スレ(30巻目)を立てようや
クソジジイがメンヘル板に立てれば一番いいと思う
それか精神病院の隔離病室の壁やチラ裏に書いてればいいのに
ヘンなのが一人で書き込んでんだから
>>311みたいな感想はあり得んし、へんなのもみんなを
自演をしてないと騙せてるとも思ってないだろ。
それであの書き込みは荒らした上に「オメーら、やられ放題だな、ザマーミロ」と煽ってんだろ。
ムカつくというよりキモいんで異常者は早く治療するか隔離してほしい。
>>313 そうだったんですか、知りませんでした>安岡章太郎の評論。
そういえば司馬さんの小説を読んでると「あれ?俺が今読んでるのは
確か小説であって評論や歴史テキストではなかったよなぁ・・」と
思う事がしばしばあったっけ。
335 :
無名草子さん:2011/09/12(月) 13:15:39.88
俺たちゃ 三人平兵衛 ♪
出てくる回がいっしょ ♪
/■\ /■\ /■\
( ´∀`) ( ´∀`) ( ´∀`)
⊂ つ ⊂ つ ⊂ つ
.人 Y 人 Y 人 Y
し'(_) し'(_) し'(_)
能勢屋平兵衛 近江屋平兵衛 盗賊の平兵衛
第25章 殺人刀
この章のみ本筋に戻る。甲賀の女忍者・千織が死ぬが、なんとも後味が悪い。
幕末の脱藩浪士で暗殺を専らにしている舘林千十郎を使って高野則近を
殺そうとする千織。千織は舘林千十郎を色仕掛けで籠絡したらしいが、
そこまでして則近の江戸入りを阻止しようとする情熱の根拠が理解不能。
しかも、甲賀忍者の孫娘から、老中の娘に格上げされたはずなのに、
おかしな情熱にとりつかれた馬鹿な女の哀れな末路のような描かれ方だ。
スルーすればいいのに、エロ小説の主人公要員が続々増えているな。
自分で書いた書き込みの内容知らんとかw
お前が理解しなけりゃいかんのは、書いてる内容が全く他人に興味を起こさせないことだ。
カスw
雅客が高野少将の江戸入りを命がけで阻止しようとする情熱が理解できないのは、
少将が命がけで江戸入りしようとする理由が明らかじゃないからだよ。
帝の密書を運ぶなり、幕閣の要人を暗殺するなり、なにか江戸入りの目的がないとな。
340 :
無名草子さん:2011/09/12(月) 13:39:43.85
荒らしを追い出すいい方法が知りたいんですけど
341 :
無名草子さん:2011/09/12(月) 13:41:48.40
書き込みの中身をああだこうだ言ってもいいけど、どうせツマンナイだろうからしない。
江戸には密書を受け取る相手がいない。
幕閣の要人の暗殺だと、梟の城と同じになってしまう。
長篇2作目なんだけど、ここまでの司馬さんの当たりネタである大坂モノと
忍者モノを安易に組み合わせたのが失敗だったな。
ユーモア溢れる大坂モノと、緊張感を要する忍者モノは、合わないよ。
343 :
無名草子さん:2011/09/12(月) 13:50:58.60
あ
344 :
無名草子さん:2011/09/12(月) 13:53:35.58
司馬遼太郎の本を読むとオカシクなりますか?
345 :
無名草子さん:2011/09/12(月) 13:54:32.75
まああいつはもう治らんでしょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
第26章 海道やくざ
沼津が舞台。襲ってくる雅客もいなくなり、ここから3回、番外編が続く。
登場人物の名前が、馬鹿安、阿呆市……。ほとんどやる気なし。
苦情松の女房のお卯は、ちょっと色っぽい。
司馬遼太郎の作品で一番好きなのは「君に届け」かな
そりゃ蒼井そらだろ
ビンラディンの弟はビン・ビビン
司馬遼太郎の作品で2chの荒らしを成敗する話はありますか?
できるだけ酷いやり方をする話がいいんですけど
司馬でなくてもいいけど実現可能な話がいいです
この章は内容が悪いな。
風邪をひいて旅籠で寝込んだ。わずか二時間看病をしてくれた酌婦の身の上話を聞いて、
隣の旅籠に乗り込み、御数寄屋坊主・後藤宗海にみね打ちをくらわせる。
酌婦・お篠は、理不尽に後藤宗海のおもちゃにされたわけではない。
仕事で後藤宗海のもとへ行っている。ただし、行きたくない仕事だった。
これで後藤宗海を懲らしめた高野則近は、おっちょこちょいだな。
興ざめした。
変質者は周りの状況に全く反応しない。いや出来ない。
統合失調症?
こういう基地外読者まで獲得してしまうのが司馬小説の罪なところ
返事がない。どうやら脳が屍のようだ。
正直精神病院に行ってほしい。
司馬の本を読んでも頭がオカシイのは絶対に治らないから。
上方武士道 ◆yTb31E/QsUの行為は異常でまともな人間なら絶対にしない。
頭の中ではなにか自分に対する言い訳はあるんだろうが、それを外部に説明しない時点で
自分が狂っていると知っているのだ。
第28章 変な奴
前章とうって変わって、この章はたいへん出来が良い。
しかし、高野少将は善吉という大工の語る話の聞き役に終始する。ほかに何もしない。
独立した短篇でいけそうな話を、ここに挿入した感じ。
頭がオカシイっていうか、親がクソでアバズレとかだとこんな感じに育つよ。
脳が糞野郎構造だから、治るとか治らないとかじゃあないし。
どうせ孤独死を迎えるしかないんだからザマーミロと思っとけばいいよ。
高野少将の部屋に潜んでいた善吉に対し、少将が「おまいは護摩の灰か?」と
問いかける。護摩の灰とは、旅人の姿をして、道中で旅客の持ち物を盗み取った泥棒
のことである。高野聖のなりをして、弘法大師の護摩の灰だと偽って、押し売りして歩いた者
があったところから、この名で呼ばれるようになった。
こいつ鳥付けたり付けなかったりだけど、もしかして付けてる時と付けない時では別人という設定なわけ?
どう考えても普通じゃないのが一人でやってるとしか見えないしw
まじで正常じゃないw
大須賀垣之助の妹お笛と、大工善吉の話は虚構だと思うが、将軍家慶の妻妾の
比丘尼屋敷が芝今入町に存在したのは事実である。
この章の舞台は、藤沢ノ宿である。少将が宿泊したのは旅籠・柏屋平右衛門となっている。
筆者が調べたところによると、藤沢の脇本陣に柏屋半右衛門というのがあった。
それ以上の検証はできなかったので、いずれが正しいかは、筆者にもわからない。
お前2ちゃんならなにやっても許されると思って調子に乗ってるけど
お前に対処する方法色々あるぞw
第29章 薩摩者
この章と次の最終章は本筋の話である。第19章で別れた門兵衛・青不動・お悠が再び
登場する。お悠は大坂へは帰らず、宮ノ津に渡る次の船便で少将を追いかけていた。
門兵衛・青不動も同様である。よく尾張から神奈川まで、再会することなく別行動ができた
ものである、と感心した。青不動はこれでも忍者である。
この小説が幕末モノらしくないのは、薩長土の尊攘志士がまったく出てこなかったからである。
時代錯誤な忍者が出てきたり、少将は太平記の日野資朝気分でいたりと、幕末の匂いが
まったくなかった。
やっと薩摩が出てきた。軍艦も出てきた。しかし遅すぎた。
益満休之助が、「乗りゃんせ」と詰め寄ってくる馬子とトラブルをひきおこすシーンは、
もちろん「梟の城」のパクリである。
最終章 江戸へ
ラストは典型的な司馬大坂モノの終わり方である。
高野少将とお悠は、薩摩と門兵衛と青不動から逃れるようにして江戸へ向かう。
最後まで、何をするために江戸へ行くのか、さっぱり理解できない小説であった。
―― 完 ――
スルーしてればいいと思ってるの?
お前がいるかぎり、粘着野郎までいっしょに居続けるんだよ?
まとめて一緒に消えて欲しいんだよ、わかってくれよ
なにが書いてあるのかさっぱり分からん
独りよがりにさえ達してない
372 :
次回予告:2011/09/12(月) 17:48:29.38
空海の風景
>>370 いや、俺昨日くらいからしか書き込みしてないから
上方武士道で高野則近がセックスをした相手の人数
冬子内親王
お悠
お妙
百合
案外、少ない。やろうと思えばやれたのが、
千織
お卯
あと、第22章「色侍」で、他人がやっているのを覗いた。
370 名前:無名草子さん :2011/09/12(月) 17:44:02.85
スルーしてればいいと思ってるの?
お前がいるかぎり、粘着野郎までいっしょに居続けるんだよ?
まとめて一緒に消えて欲しいんだよ、わかってくれよ
372 名前:次回予告 :2011/09/12(月) 17:48:29.38
空海の風景
374 名前:無名草子さん :2011/09/12(月) 18:10:27.14
上方武士道で高野則近がセックスをした相手の人数
いったい何を治承に期待してるんだ。まともな説得は無理と今までの行動で気づけよ。
司馬作品が後何作あると思ってんの?2周目も考えられるし、こいつ以前は人のレスを
コピペしたりして書き込みを邪魔してたぞ。
>>274 最後の章では、再び融通念仏宗に戻っていたね。
力強く門兵衛自身の台詞で、「自分は融通念仏宗の信者」と述べていた。
377 :
無名草子さん:2011/09/12(月) 20:31:13.19
最近のゆとりの読書って大概時代小説(笑)だよなwww
飯島和一、池宮彰一郎、北方謙三、司馬遼太郎が好きとかどや顔で言われてもwww
お前そんなん読むくらいなら森見登美彦読めって言っても聞かない
ほんと、時代小説()がラノベ以下ってのに気付かない奴多すぎ
マルチポストうざい
そうか今までクソみたいな書き込みよか断然良い書き込みだぞ。
むしろ一応時代小説や歴史がらみのネタならドンドンここにマルチってほしい。
380 :
無名草子さん:2011/09/13(火) 12:25:42.39
“忍者は梟と同じく人の虚の中に棲み、五行の陰の中に生き、しかも他の者と群れずただひとりで生きておる”(摩利洞玄)
これからは忍者では食ってゆけぬぞ。
作品を読まないことには、書いてあることはわからんわな。
つまらんレスをさるなよな。
383 :
無名草子さん:2011/09/13(火) 17:02:18.54
なんか相手のが悪いことにすることは得意でつね
上方は読んだことないけど他は読んでても意味不明だけどw
ポケモンのシールあるぞ。あげようか?
司馬作品の魅力は、物語の面白さと歴史を勉強した気になってしまうところだな。
386 :
無名草子さん:2011/09/13(火) 19:54:45.12
ぼく、どうしたの?ポケモンのシール、いらないの?
↑
こいつ、いつもの荒らし?
荒らしが消えてスレが活性化したな
389 :
無名草子さん:2011/09/14(水) 00:04:38.33
その話すると消されるってホント?
スレ主が消されるって噂はよく聞く
まあスレ主じゃない俺には関係ないしw
392 :
空海の風景 ◆kim9Pv6.y6 :2011/09/14(水) 19:01:29.56
一
司馬さんは空海の叔父・阿刀大足について、空海の父・佐伯田公の実弟で、
田公の妻の実家である阿刀家を継いだと書いておられます。
一般には阿刀大足を空海の「母方の叔父」とするものが多いですが、阿刀家
の女婿とする司馬さんのほうが正しいように思われます。
どっちが正しいかは、はっきりとはわからんだろ。
漫然と叔父と書いているものが多い。なかには伯父というのもある。
母方の叔父説は、空海の母が阿刀家の出だから、阿刀大足を母方の叔父と言っているだけだろうよ。
あえて父方の叔父で阿刀家を継いだという人は、それなりの根拠があって言っているんだろう。
395 :
無名草子さん:2011/09/14(水) 20:36:14.09
上方武士道、読みました。腹が立つほどひどい作品ではないけれど、
他の司馬作品と比べるとイマイチ。
ひとつ前の長篇・梟の城と比べても、かなり落ちる。
東海道五十三次を全部やってくれれば面白かったのに、途中、かなりの宿を
省略している。この点でも残念。
「最後の伊賀者」の主人公ヒダリという人物は、上野ノヒダリとは無関係なんだすか。
そうですか。そうじゃないかと思いました。さようなら。
お前がアホだと思う最大の理由はレスが全然つまんないことにあるが
その原因として平気で思いついたことを全部毎日何個も書き連ねることがある
プロのコラムニストでさえほぼ毎日ひとつのネタをひねり出すのにノイローゼに
なるのにお前ごときがなんの工夫もなく書きこんだレスを見て食指が動く訳がない
それを肝に銘じておけ
398 :
無名草子さん:2011/09/15(木) 12:41:59.14
次は空海の風景か。これは楽しみだな。
今毛人のほうの佐伯氏の説明で、「身分は連で、やがて宿禰の姓(かばね)をもらうという名族」
とされていますが、連も姓ではないのですか?よくわかりません。
二
大学寮へ入るために上京した空海(佐伯真魚)。当時の都が建設中の長岡京と
いうのがいいね。タイミングが悪いと、めったに小説には登場しない都。
>>399 小説世界は8世紀だから5〜6世紀の氏姓制度は大昔なんだよ。
連の身分といわれているのは、その古い時代の話。
ここでいわれている姓は、天武天皇が定めた八色の姓。
>>398 最初期の作品だと、ときたま立ち止まって、これはどういう意味だ、と首を
かしげる箇所がある。とくに殺陣シーンや、建物・地物の位置関係の叙述。
作者はわかっていても、文章でうまく伝えきれていない箇所が、ほんの僅か
だけどあるのな。
後期作品にはそれがない。澱みなく流れるように読める。初期作品に比べると
重箱の隅をつつくような細かな話題もあるんだが、それをスラスラと読ませる
あたりは、さすがだと思う。
河川の氾濫や江戸時代の干拓によって、海岸線が平安初期とは変化している。
そのあたりにも可能な限り言及しているな。
かつて空海の生家とされていた海岸寺にとっては気の毒だが。
その点、司馬さんは優しいので、海岸寺=空海生家説を全面否定はしていない。
海岸に産屋でも設けたのが、そういう伝承になったのか、と述べて海岸寺の面子
もいちおう保たれた。
一.の話ばかりするな。◆kim9Pv6.y6はすでに二.の話題に入っている。
かまわないでがす。
◆kim9Pv6.y6の発言は、森や木もを見ずに枝や葉っぱの話ばかりしているからつまらない
一般の読者が気にしないところをわざわざ注視しているから、誰もついてこない
大学寮の明経科に入学した空海は、経書を学ぶ。
経書の註釈者の名前として、鄭玄、王弼、杜預、何晏の名前が出てくる。
三国志のファンは嬉しいな。
河井継之助が好きなんでやんすが、峠の話はやっちゃだめでござんすか。
そうですか。そうじゃないかと思いました。さようなら。
自演がダメとは言わん。
だが、他の人がキモいと感じるようなことはするな。
以上。
早良親王の話をもっと詳しく書いてもらいたかったが、残念ながら真魚が長岡京へ
着く3年前に死亡している。
早良親王って陰陽師に出てきた幽霊?
桓武天皇の交野での即位の儀式。贄の犢(こうし)の話が出てくる。
これをもって桓武が中国式の専制君主のような帝になろうとしたんだという叙述がある。
二人の学者の見解を引用する形でそう言っている。
桓武は先帝・光仁を高祖とする新王朝をひらくつもりであったと。
『日本書紀』では皇極天皇元年(642)に牛馬を即位の儀式の生贄にしたと言う記録がある。
また、六世紀末〜七世紀頃の遺跡からは、牛の頭骨が出土することがある。
べつに珍しい話ではないのである。
空海の名前、真魚(まいお)について
》 この当時の語感でいえば、魚(な)というのは下等の魚をさし、魚(いお)とは上等の
》魚をさしたという推量がどうやらゆるされそうであり、それをもっていえば真魚とは、
》あるいは鯛のことだろうか。
( ゚д゚)ポカーン
魚を<な>と読むのは、「肴(な)」と同語源であって、食用の魚のこと。
魚を<いお>と読むのは、食用のいかんを問わず、魚一般をさす。
元気に育てという意味で子供に動物名称を付けるのだから、料理された魚(な)では
まずいわけで、生きた魚である<いお>でなければならない。
空海の名<まいお>とは、そういう意味。
心 羯 即 除 大 耨 竟 ,r'""´`゙゙''、,
経 諦 説 一 神 多 涅 / l,
呪 切 呪 羅 槃 rヽ .,‐- ,- |.
波 曰 苦 是 三 三 ヾ `゙" ,l ゙´|
羅 真 大 藐 世 . _> -=='./ 私は鯛。上等な魚。
羯 実 明 三 _/|, `゙ヽー--ノヽ、,_.
提 不 呪 rー'""l, 'l, / .| ||/`>、、
虚 是 / | 'l, / .|./》/ ∧
波 故 無 / , | ヽ ヽ,、/.@ / 《l,l / ヽ
羅 説 上 / 、,ヽ|/ ヾ。ツ`' 「ゞ / /《ヾ /゙ヽ
僧 般 ./ ///l`゙'゙ー-'" / // ノ// //`l、
羯 若 ,|. /// | |___,,,ノ≡≡ツノ//_,,-‐'"".l,
諦 波 | /// /| /二=‐'"´´/ /`゙゙'ー-、,_.l
羅 |/// / | /|三="´ / //"´´゙'ー、|
菩 蜜 ///ノ ノ ノ ノ‐-二‐'"´ ノ/r=、,_ー-、_|
提 / /
薩 _______ / __/ _______/
婆 _/ _/ _/ _ _
訶 / / / / / /
_/ ___/ __/ _ _ _ _/
/ / /
__ __/ / _____ __/
/ / /
_________/ ___/ __/
鯛でも食うかい?
荒らしは延々と自作自演かねぇ…
司馬ファンは多いのだしブログにでも書けばそれなりの交流できるとおもうけどね。
まぁ本筋を語らず人様の文章にけちつける白痴だから嫌われるだろうが。
人に白痴なんて言うな。
空海の風景は続ける。
>>420 あんた一人のせいでみんな迷惑してるんだよ。上方やら空海やら滑稽な書き込みしたってな、また阿呆が来たとしか思わんのよ。薄っぺらい文章なんざてめえも読まねぇだろう?
人と真っ当な話しがしてぇのなら女でも買ってぶつぶつほざいてろ糞垂れ
分かったもうやめる。三流の馬鹿どもには理解できないもんね。
はい、ボキュ、バカです
脳ミソクサッテます
だからナニ言ってもムダでちゅ
モットエライさんを相手チテネ
ウンコオイチー
「三流の馬鹿」ってそんな人間しか書き込めなくしたのは自分だろ
勝手に人の家に上がりこんでウンコまみれにしてそれでハエが集ってウザいとか騒いでるようなもんだな
テメーのエゴでしか行動しないから嫌われているって分かれよ
ウンコ
幼稚かつ下品
所詮、司馬遼太郎の読者なんてこんなレベルなんだよな
実はウンコちゃんのレス1割くらいは読んだけど、レベル低いコメントしかなかった
ウンコはウンコでも腐ったウンコだった
こいつ前にもみんなに苦情を言われて、「もうここではしない別のスレでする」って言ってたけど、
結局ほとぼりが冷めたと思った途端またここで連投自演を始めた
それなのに今回はじめて苦情を言われた時は、まるで嫌がられたことが初めてだから
意外だったと嘘言っているのを見てハラワタ臭せーなと思った
多分だけどその時他の人の書いてレスにイチャモンつける奴が急に現れたのも
こいつの八つ当たりだろう
ゴキブリ野郎とか蛆虫とかと罵るとゴキやウジに「こんなヤツと一緒にするな」と
叱られそうな下衆野郎
空海の風景は仏教がらみの部分が慣れない人にはわかりづらいかも
しれないけれど、仏教を主題としているわけではないから、先入観を
もたずに読んでみることをお勧めする。文章はいつもながら平易で
わかりやすい。
ただし、主題は「天才の成立」ということであり、著者も知的レベルのかなり
高い司馬遼太郎だから、人生のどの時点においても、秀才とか優秀とか
いわれたことのない人にはチンプンカンプンかもしれない。
そういう人は、こんな本を読むより、河原でバーベキューをすることを
お勧めする。
三
大学寮を中退した空海。この時期の空海の考えを濃厚に示した「三教指帰」の
内容が詳しく語られる。青年期の性欲に関連して、空海が重視した「理趣経」に
ついても詳しく語られる。
妙適清浄の句、是菩薩の位なり
431 :
無名草子さん:2011/09/16(金) 13:44:30.17
空海は最初から天才でパーフェクトなのでなんか人間味を感じない。
人として欠点もあり宗教家としてアラもある最澄にどうしても惹かれてしまう。
以下、独り言の多いスレである
兜率天では紫金摩尼の光明につつまれて男女がそぞろに歩き、そこには愛もあり、
愛の行為もあり、淫事は下界とは異なり、握手によってなされる。
もしもコンビニが兜率天であったとすれば、おつりをもらうときにうっかり手を握られ
たりすると一大事である。子供ができてしまうのである。
もしもあなたが理趣経に興味をもったとしても、「愛縛 C淨句 是菩薩位」の愛縛を
キーワードにして検索しないほうが賢明であろう。へんなのばかり出てくるのである。
筆者は、◆kim9Pv6.y6において、ごくばく然とオナニーということを考えている。
しかしオナニーの時代は今ともなれば遠すぎ、霞のかなたにあるようである。
すこしでもそれに近づくために、とりあえず◆kim9Pv6.y6の環境の中になにか
他とは異なる条件がなかったかということを、◆kim9Pv6.y6のオナペットが
カトリーヌ・ドヌーブというかぼそい糸口ながらたぐりつづけてみる。あるいは
たぐり寄せれば、◆kim9Pv6.y6の少年のころのペニスや右手のうごきが肉眼で
見えるだろうか。
>>428 何を言っているのか筆者にはわからない。
空海の話し、続ける。
こいつ前にもみんなに苦情を言われて、「もうここではしない別のスレでする」って言ってたけど、
結局ほとぼりが冷めたと思った途端またここで連投自演を始めた
それなのに今回はじめて苦情を言われた時は、まるで嫌がられたことが初めてだから
意外だったと嘘言っているのを見てハラワタ臭せーなと思った
多分だけどその時他の人の書いてレスにイチャモンつける奴が急に現れたのも
こいつの八つ当たりだろう
ゴキブリ野郎とか蛆虫とかと罵るとゴキやウジに「こんなヤツと一緒にするな」と
叱られそうな下衆野郎
さきにわずかに触れたことをくりかえすようだが、ごく気楽に考えるとして、
>>428が仕事をしていれば、あるいは
>>428のレスは2ちゃんねる上に存在
しなかったかもしれないであろう。長安の文壇でもてはやされるだけの文才
をもたなかった
>>428は、やがてはうだつのあがらぬホームレスになってい
るかもしれない。
こいつ空海の風景があんまりトンチンカンなんで梅原猛に司馬がみんなの前で
虐められたくらい出来が悪いこと知らんのか
司馬とか全然偉くないしあんまり本読んだことないの丸分かり
>>440 初めて聞くなぁ。評論どこかの本にのってないかい?
真偽の程はしらんが、ムキになって小説家を虐めるとか大人げないなぁ
ならてめえがもっと凄いのを書けよって話だ
忍者四貫目の死は、まだなんですか?
>>430 これまで形而上学を嫌っていた司馬さんが、ここでは嬉々としてインドの思想について
語っておるのが面白いな。
ま、出鱈目なんだけどな
凄いかどうかは知らんが梅原は空海の本沢山書いてるだろww
書くなら小説をだろ、ジャンルが違うんだから一緒にするなよ
プロレスと格闘技を一緒くたにして「最強の男は誰か?」なんてほざくようなものだ
なんか昼間と違って面白いな
俺は小説とか評論とかそういう細かい違いを気にするのは仏教の平等の教えに反すると思う
結局、空海で盛り上がってる件について
孫市の小説に出て来る顕如はマジカッコイイ
尻喰らえ?
へー、読んでみようかな
記念館には司馬さんの柴漬けとか派生商品売ってないのかな
菜の花の漬け物ならありそうだね
四
虚空蔵求聞持法の旅に出る空海。同じ道程を司馬遼太郎もたどる。
インドにおける密教成立の背景についても触れておられるが、この点については、
『微光のなかの宇宙』に収録された「密教の誕生と密教美術」に詳しい。
455 :
無名草子さん:2011/09/17(土) 16:58:10.15
>>454 「密教の誕生と密教美術」なんか読まなくても、次の第五章にさらに詳しく書かれているのである。
シュリー・ジャーバーラ・ダッルシャナ・ウパニシャッド に一致する情報は見つかりませんでした。
>>444 あとがきで司馬さんが言っていたが、この作品の執筆当時「坂の上の雲」に
関する資料を調べていたらしい。毎日、「いつ、どこで、誰が、何をした」という
具体的な事実ばかり調べていると、抽象的思考で宇宙を捉えるインドの思想
について書きたくなったらしい。
『大盗禅師』の連載開始も、『坂の上の雲』と同年の昭和43年なんだわな。
史伝的要素の強い作品、つまり調べることの山ほどある作品を書いている
ときは、その反動で、伝奇的要素の強い小説を書きたくなるんだろうな。
秋は無性に街道をゆくを読みたくなる。
須田さんのカップラーメン食いちらかしたのは何巻だったかなぁ
↑モンゴル
空海の風景は、最澄が登場したあたりから、空海の最澄に対する嫉妬の物語になります。
「密教は俺の方が知ってるんだぜ」
こんな感じか
>>463 俺のほうがお前よりもブッタを理解しているぜ!
じゃないのか?
嫉妬ていうか蔑視じゃないの
六
もっとも宗教臭い章かもしれない。空海が遣唐使船で入唐する目的が巧く書けている。
ただ、華厳経も大日経も、読んだことがないから、よくわからん。
陀羅尼を読んでいると、レインボーマンの唱えていた呪文、阿耨多羅三藐三菩提が
出てくるので、ちょっと嬉しかったりする。
涅槃というのは沖雅也が待っている場所だと思っていたら、少し意味が違った。
>ただ、華厳経も大日経も、読んだことがないから、よくわからん。
レスの内容が高度過ぎて俺には付いていけん
諦めた
七
最澄登場。空海についても史料の乏しい7年間の時期を過ぎたので、この章あたりから
小説として充実してくる。
司馬さんは、空海の最澄に対する悪感情を、空海の嫉妬感情から説き起こしているが、
事情はもっと単純だろうと思う。
高雄山寺における最澄の「天台三大部」講演を無理やり聴講させられ、桓武の勅諚に
逆らえないため、心なくも最澄を讃嘆するほかなかった善議という奈良の僧侶が登場
する。この人が空海の師である勤操の師なのである。
___
,;f ヽ
i: i
| |
| / \ | ///;ト,
| (゚) (゚) ) ////゙l゙l;
(. )○( )ヽ、} l .i .! |
,,∧ヽ !-=▽=- | │ | .| 最澄?あら、あきまへん。そうでっしゃろ、勤操先生?
/\..\\`ニU´ !, { .ノ.ノ
/ \ \ ̄ ̄ ̄../ / .|
◆kim9Pv6.y6は後年、司馬に対してつねにとげを用意した。お人好しの並な性格では
とうてい為しがたいような誤植探しや、痛烈な皮肉、さらには独自解釈によって司馬の
解釈を低く格付けするなどの、いわばあくの強い仕打ちをやってのけた。それらの尋常
ならざることどもは、このときの鬱懐が最初の発条になったにちがいない。
司馬遼太郎に比し、◆kim9Pv6.y6の境涯は無名の文学青年にすぎなかった。その
文学青年が、司馬と同様、歴史文学を一変させようという思想を抱きつつ、しかも世に
知られることなく四畳半の安アパートに起臥している。
度牒とは、国家公認の得度に際して、国家機関によって新たに得度した僧尼に
交付される身分証のことである。勃起した男根を意味する怒張とは異なるので、
注意されたい。
_, r '" ⌒ヽ-、
/ / ⌒`´⌒\ヽ
{ / ⌒ ⌒ l )
レ゙ /・\ /・\!/
|  ̄ー' 'ー ̄ヽ
.| ::::⌒(__人_)⌒::`、
. { トェェェイ } わたしは度牒ではなく、どじょう
ゝ `ー'´ /
` ‐‐――ー '' ´
八
空海・最澄が入唐するため遣唐使船に乗船するまでの話。
次の章で出てくる話なのではなかったかと思うが、遣唐使船の構造に関する話。
板を並べただけの船底から海水が浸水するのを防ぐために、板と板の間に
水草だか海草を詰め込んでおく、というのがあった。水草が水を含んで膨張し、
海水の浸入を防ぐんだと。
うそだと言ってほしい。
476 :
無名草子さん:2011/09/21(水) 12:17:34.74
翔ぶが如くの人、まだやってたんだw
九
延暦二十三年夏、遣唐使船は難波ノ津を出航し、途中、室ノ津、鞆ノ津、音戸ノ瀬戸、風早ノ浦
などで泊りを重ね、博多湾に寄航する。いずれも瀬戸内海の本州沿岸を航海しているようなの
だが、空海が多度津沖で母親との別れを思い出す場面がある。
多度津は四国である。遣唐使船は瀬戸内海をジグザクに航海していたのであろうか?
478 :
無名草子さん:2011/09/21(水) 18:33:41.79
>>475 今夜、風呂桶の底を割って、水草を詰めて実験してみる。
>>477 風早ノ浦は広島県安芸津町にあったんだが、平成の大合併で東広島市になっとった。
地元やのに知らんかった。
ちなみに、安芸津町は安芸乃島の現役時代は、場内アナウンスで有名じゃった。
480 :
478:2011/09/22(木) 12:52:19.10
風呂桶の底の板のすき間に詰め込んだ水草は、水圧に耐え切れず、風呂桶から剥がれ、
風呂水の水面に浮かびました。
水にただよう 浮草に
おなじさだめと 指をさす
すき間に詰められ 剥がれたおまえ
波に洗われ 沈んだお船
きめた きめた おまえとみちづれに ♪
────────────────────
三 三 三 ∧ ∧タスケテー 三 三 三
─ ─ ─ 从( ´Д`)∩从 ─ ─ ─ ─
二 二 二 从〜〜 ~ 二 二 二 二
バシャバシャ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
___∧ ∧___ < 遣唐使が溺れてるぞ!
|\ ( ) ∧ ∧ >──────────
| \ | ヽ ( )< まわりは水草だらけだぞ!
从 \(__〜 | ヽ \__________
从 \ (__〜
新書太閤記はまだやらないんですか?
十一
“大使ノ為ニ福州ノ観察使ニ与フルノ書”で一躍世に出る空海。
三国志でおなじみの陳琳にたとえられる場面もあります。
難波ノ津を出航以来、橘逸勢がいい味を出しています。
もういいです。
十二
福州から長安へ向かう空海。この章は紀行のようだ。
杭州、京杭大運河、揚州、洛陽、函谷関、驪山温泉などが紹介され、
長安に到着する。
491 :
無名草子さん:2011/09/22(木) 19:44:07.30
吉川の武蔵をボロボロになるまで繰り返し読んでる人を知ってるが、司馬ではそういうの聞かないなあ。
座右の書にするには浅くて飽きが早いのか?
空海の旅のなかに、潼関、渭水が出てくるのだが、三国志の戦いをまっさきに
思い出してしまうな。中国に関する知識が、ものすごく三国志に偏っている。
第12章までの主な登場人物を映画「空海」から拾ってみた。
空海・・・・・・・・北大路欣也
最澄・・・・・・・・加藤剛
佐伯田公・・・・西村晃
橘逸勢・・・・・・石橋蓮司
藤原葛野麿・・成田三樹夫
石川道益・・・・大場順
菅原清公・・・・伊東達広
平城天皇・・・・中村嘉葎雄
伊豫親王・・・・佐藤仁哉
勤操・・・・・・・・伊沢一郎
永忠・・・・・・・・菅貫太郎
桓武天皇・・・・丹波哲郎
阿刀大足・・・・森繁久彌
495 :
無名草子さん:2011/09/22(木) 20:53:22.77
君ひとりがわかれば、それでいいわけ?
>>491 そうだね、司馬の小説読んで「勇気が湧いた」とかないもんね
思想・哲学というより、ウンチクがメインだからかな?
wiki見てたら見つけたんだが、ホンマかいな?
司馬って変わった人だったんだな
ちょっと以外だ
↓
前妻との関係
『噂の眞相』(1998年6月号)は、先妻との離婚の顛末について、司馬の父親・是定(記事では父親の名前は伏せている)の嫁いびりが原因としている。
是定は、なかなか子を産まない司馬の先妻を「3年孕まずは猿と一緒」と非難し、子が生まれたあとも虐待は変わらなかった。
出産後、母乳が出ないので薬局のミルクを使おうとすると、是定は「商品に手を出すな、欲しいなら買え」と6掛けで売りつけたという。
先妻はストレスのあまり体調を崩し、離婚に追い込まれるが、是定は「うちの跡取りだ」と親権を主張して譲らず、我が子とも離ればなれにされてしまった。
しかし司馬はこの間黙ってみているだけで、先妻に何を言われても「仕事が忙しいから」と取り合わなかったという。
さらに、後年司馬がみどりとの再婚を迷うと、先妻に「お前が相手を見て決めてくれないか」と連絡して、二人のデート現場をこっそり観察させた。
これには先妻も、完全に司馬との関係を絶つ決意をしたという。
長男との関係
長男に対しても、前述のように司馬は手元に置いて育てなかった。
長男は結婚するまで祖父母の元で暮らし、司馬の家に行くのは、是定にいわれて生活費を受け取りに行く時だけであった。
そのため長男は「司馬の息子」と呼ばれることを嫌ったが、司馬はそれを聞くと
「最近、あいつが俺の息子といわれるのを嫌ってるみたいなんや」と不思議そうな顔をしたという。
加藤剛というと「関ヶ原」ってイメージ
噂の真相って2ちゃんレベルの雑誌だぞw
>>491 街道を行くシリーズだったら繰り返し読んでるよ。
>>500 吉川を読み返すのとはニュアンスが違うね
『竜馬がゆく』は読み返されてる
十三
葛野麻呂は帰国し、空海は西明寺に移る。
そこで永忠に会う。
永忠は、この国のかたち(「金」「声明と木遣と演歌」参照)では“ようちゅう”というふり仮名
であったが、この作品では“ようちょう”となっている。
504 :
無名草子さん:2011/09/23(金) 16:32:48.49
恵果は「北斗の拳」では“けいか”なんですが、“えか”と読んでもえーか?
ニセ黄門役をやっていた西村晃が、本物の黄門役で登場したときはギャグかと思った。
十四
空海は運に恵まれている。大秦景教流行中国碑は空海が入唐する20年ほど前に
建てられている。空海は、これを見ている。
所詮誰でも書き込めるウィキペディアだし、みんな興味ないんだろ
513 :
無名草子さん:2011/09/24(土) 11:35:34.36
辛苦の時代とリーダー像
江戸時代保科正之、明治の乃木希典将軍の事績。
乃木将軍については、司馬遼太郎が非難しているが、間違いだ。
大人は人間を実績で評価する。
司馬など203高地の激戦地では恐怖で失禁するどころか失神するだろう。
乃木将軍は聖将だ。
駿河山人
http://pub.ne.jp/surugasankei/
514 :
無名草子さん:2011/09/24(土) 13:11:38.33
唐詩の中に出てくる地名などが、日本で普通名詞として使われることも少なくなったな。
この章に出てくる章台(地名)、狭斜(普通名詞)は、いずれも日本では繁華街や遊郭
を示す言葉として使われていた。いまは滅多に使われないな。
無教養時代はいつまで続くのかね。
章台は地名というより、お店の名称なんでねぇ?
ゾロアスター教徒が火を拝んでいる場面は、日本人の読者にとっては新鮮だね。
別名が拝火教であることは知識としてあるけど、信者が実際に火を拝んでいる
ところを見る機会はない。
空海が拝火教信者を眺めながら、護摩について考える場面も興味深い。
ところで、「ごまかす」の語源に関する諸説の中に、空海が護摩に使った
灰だと偽って売り歩いた詐欺師がいたというのがあるのだが、本当なんだ
ろうか?
ゾロアスター教の悪神がアンラ・マイニュになっている。俺たちが世界史の授業で
習ったときはアーリマンだった。
>>518 ペルシャ語読みと英語読みの違いでねぇ?同じでしょ。
十五
空海は長安兆着後5ヶ月たって青竜寺の恵果を訪ねる。
史実の空白は、空海をけれん味たっぷりの人物に仕立て上げるための創作で
埋め尽くされている。
千年以上も昔の人だし、教祖様だから、おおかたの読者の空海のイメージはぼんやり
としたものだよ。その空海を、生身の人間らしく描くために、あの手この手なんだよな。
性欲は人一倍強い。嫉妬心は強い。けれん味たっぷりの灰汁の強い性格。
ちとやりすぎな感はある。初読のときは、最澄に感情移入して読んでいた。
二読目の空海は面白い。
内護摩の説明で、他の宗教思想と比較して、空海の先進性をアピールしている
んだけど、なにしろ千年以上も昔の先進性なんで、どうもピンとこない。
飛行機に乗っている俺たちに、駕籠はいいよー、と言われているみたい。
それ以前に、胎蔵界・金剛界などの仏教用語がよくわからない。
三摩耶って、何ですか?
>>524 さんまや
_______
<´゚ノ ヽヽヽヽヽヽヽ `,><《
`  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
えーわ
そのおっさんなセンス
527 :
無名草子さん:2011/09/24(土) 19:00:40.82
世に棲む日日は、どうして世に住む日日じゃないんですか?
>>527 晋作の有名な句、
「おもしろき こともなき世を おもしろく」
の下にどっかの尼さんが、
「すみなすものは 心なりけり」と続けた。
それを司馬がもじってタイトルにしたようだ。
が、なぜ「棲む」の字なのかはわからん。
棲 の漢字調べれば分かるだろうがこの自演バカ。司馬の小説あれやこれやいちゃもんつけてもな、おめえっちは学がねぇんだからいっくら読んでも理解者できんわさ。
>>530 は?
私は527さんの質問に答えただけですが?
自演バカはあなたのことではないのですか?
毎日毎日くだらない読書感想文を書き込み、誰からもレスがつかないものだから自演でつなぐ。
学のある人間のすることではないですね。
ここは、あなたの承認欲求を満たすスレッドではありません。
早々にブログでも始めるんですね。
無理でしょう。
だってあいつが居なくなったらここのスレで楽しい会話が始まるもん。
あいつにはそれが耐えられん。
>>421 >人と真っ当な話しがしてぇのなら女でも買ってぶつぶつほざいてろ糞垂れ
すまないが私は男好きである。司馬の性交描写にいちゃもんつけるのは、人重に男の一物を書かないがためである。氏は往々にして女目線で、このまぐわい、というものを書いていると筆者は思うのだが、どうであろうか。
空海の話し、十七、続ける。
↑
偽物?
どうでもいいです
>>421は、自分が「人」に属すると思ってんだな(禿藁
>>421は生涯不犯とされたが、そのことは女性への関心が薄かったということにはならず、
むしろ
>>421ほどそれをはげしく内蔵していた者もまれではなかったかと思われる。
ただ
>>421は、女に縁がなかった。もてなかった。
しかし
>>421は性の具体的世界にこそ泥まなかったにせよ、泥む以上の執拗さをもって
その世界を昇華させ、その昇華作業こそ即身成仏の道であるとした男だけに、胡旋女を
見て、見ることによって胡旋女とかかわりあってゆく自分の想念を、透明歓喜にまで抽象化
する作業を、人混みのなかで私かに、内面の奥で、演じていたかのように思えた。もちろん
赤く怒張したペニスをしごきながらである。
んん?421は連投荒らしに対する普通の人でない?
なんにせよ変なスレになっちまったなぁ…
司馬スレって特にビョーキのヒトが多い気がする
そうだね、君みたいに漢字変換もろくに出来ない人とかね
日記以外もビョーキの自演が多いし、普通の書き込みにも加わってくるから
ここで司馬の話は絶対したくない。
自分はそう思っているけど、他の人も大体そんな感じじゃない?
それとガチでキモい書き込みはやっぱりビョーキが一人で書いてるよの。
あいつが怒られた後に異常に多いから分かる。
ふうむ。この連投あらし、怒られたりなりすまし?されて以降やたら攻撃的になってるねー
面白くない話延々続けてんだもん。そりゃばかにもされるねぇ
レスが面白くなくてキモいのは昔からだけど・・・
攻撃的になったのは確かに最近からかな
しかし、ビョーキがここに執着するのはいいとして、他の人もスレの板移動とか考えればいいのに
ここの人って全然自発性がないね
本日、多忙のため、夕刻より再開
546 :
無名草子さん:2011/09/26(月) 13:36:37.06
>>394 根拠はないよ。空海の風景ののちの場面で、司馬さんは阿刀大足を、
「母方の叔父」と断言しているから。
十七
長安で貧窮していた橘逸勢のことを、空海は“只、螻命ヲ壑ニ転ズルノミニアラズ”
と表現している。螻とはオケラのことである。博打でスッテンテンになることをオケラ
というが、平安初期の当時から、そのように言っていたのだろうか?
安宿王の紹介を、この小説では、天武天皇の子の高市親王の孫と紹介している。
間違いではないが、安宿王の父親は長屋王の変で有名な長屋王なので、長屋王
の子と紹介したほうがわかりやすいんじゃないか?
――唐帝、勅ヲ下シ、大師ヲシテ書ヲ書カシム
空海はこれを承け、宮殿に入り、筆を両手それぞれに持ち、また口にくわえ、さらに
両足でそれぞれ持ち、一気に五行の書を書きあげるつもりだった。ところが、この日
空海は烈しい歯痛に悩まされ、筆を口にくわえることができなかった。
「口に筆をくわえなければ、五筆和尚の称号が四筆和尚になってしまう。それだけは
避けなければならぬ」
空海は、一計を案じた。かれは袈裟を脱ぎ捨てると、真言を唱えた。すると空海の
股間の一物が見る間に猛り立った。それに墨をたっぷりつけた。
空海は、宮殿に入り、筆を両手それぞれに持ち、また一物を紙に押し付け、さらに
両足でそれぞれ筆を持ち、一気に五行の書を書きあげた。
この事実については、どうしたわけか「今昔物語」「高野大師御広伝」は沈黙している。
“わずか二年そこそこのあいだの滞留で、長安の名士とこれほど詩文の交換を
繁くした例は、二百余年にわたる遣唐使の歴史で皆無であろう”と書かれている。
そこに挙げられた名士というのが、曇清、鴻漸、鄭申甫らなんだけど、中国の
サイトでもほとんどヒットしないよ。読者は、これらの人を知らなくても、悲観する
ことはないよ。
十八
高野山西南院の和田住職とは、和田有玄氏(故人)である。
文化財調査をしていたN氏は不明。引き続き調べてみる。
延暦24年9月1日の高雄山灌頂法会の事務を司った小野岑守は、小野篁の父である。
小野篁は、空海の風景の「八」に名前が出てくる。
最澄に伝法公験を与える役所が治部省。
治部少(輔)というと石田三成の官名のほうが有名なぐらいなんだが、
ほんものが出てくると新鮮だな。
___
,;f ヽ
i: i
| |
| / \ | ///;ト,
| (゚) (゚) ) ////゙l゙l;
(. )○( )ヽ、} l .i .! |
,,∧ヽ !-=▽=- | │ | .| 順暁の密教をつまみ食いしたら、空海に怒られたでござる。
/\..\\`ニU´ !, { .ノ.ノ
/ \ \ ̄ ̄ ̄../ / .|
>>544 こういう人間って、情けないほど人を頼りにするでせう?別すれ立ててもノコノコやって来るんでないかなぁ
いっそどうだい、このあんぽんたんに名前を付けるってのは。
自称一流の kim9Pv6.y6 は男好き、連投大好きの ホモ一流 が良か
ちなみに以下コテは同人物
◆kim9Pv6.y6
◆CvsVikhEnk
ねぇホモ一流さん、あんま司馬物ばかり読まんほーがいーよ。高尚なもの書いてるつもりだろうけどパクリのパクさんってな印象よね。君にゃケータイ小説がお似合いだよん(^◇^)
>>556 最悪そうなったら2ch上に別スレを立てるんじゃなくて、ライブドアの運営する無料レンタル掲示板
「したらば」に司馬スレを立てる。
人はあまり来ないだろうけどその分荒らしもいないし。
>>548 水田で多く見かけたな。やっぱ農薬でやられたかな。めっきり減った。
560 :
無名草子さん:2011/09/27(火) 12:40:36.09
そろそろ淫乱ババアの薬子が登場するあたりじゃないの?
十九
大同2年(807)から大同4年(809)までの空海。槇尾山寺に住す。
司馬は空海が両部不二の理論の基礎を固めた時期に充てている。
二十
嵯峨天皇の即位と、空海の京(高雄山寺)入りから話は始まりますが、
物語は時間をさかのぼり、伊予親王の変と藤原薬子の話が中心です。
精力絶倫の桓武天皇も目をそむける安殿親王の親子丼。
弟の嵯峨天皇も精力絶倫。生まれた子どもが52人。
安殿親王と不倫するために、東宮大夫の口封じをしなければならない。
東宮大夫の藤原葛野麻呂ともエッチしてしまえば口封じができるという薬子の発想はすごい。
目からウロコだった。
東宮大夫という官職は、この時期にはない。
現在の東宮職にあたる皇太子の家政機関は、当時、春宮坊と呼ばれていた。
作中、藤原葛野麻呂や藤原縄主(薬子の夫)が東宮大夫に任官された旨が
記されているが、春宮大夫の誤りである。
そうだな。
別に東宮傅(とうぐうのふ)という官職があったが、これは皇太子付きの教育官だからな。
>>564 親子丼のお仲間には、平城天皇のほかに、花山法皇もおられます。
花山上皇は、播磨灘物語の第18章「風の行方」で名前が出てくるな。
播磨の書写山の性空上人との関連で出てきたんじゃなかったっけ?
花山上皇は書写山に行幸しておられる。
>>567 古典文学全集で「大鏡」を読んでいたら、春宮に“とうぐう”と振り仮名をふっているんですが?
___|二ニー-、、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
/rヽ三三三三三─‐-- 、;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
',i ,-三三三三三、 _,.ニ、ー-、!;: -‐二 ̄彡′
',、、ヾ三三'" ̄ ̄ `ー‐" ヾ-'" .〉′
ヽ ヽヾ三,' :::..,. -‐- 、 _,,..-‐、、,'
`ー',ミミ ::.弋ラ''ー、 i'"ィ'之フ l
/:l lミミ ::::.. 二フ´ l ヽ、.ノ ,'
,.-‐フ:::::| |,ミ l /
/r‐'":::::::::| |ヾ /__. l /
_,. -‐"i .|::::::::::::::::::',.',. \ ⌒ヽ、,ノ /ヽ,_ それは、春宮坊とかいて、トウグウボウと読むからです。
" l ヽ:::::::::::::::::ヽヽ. \ _,_,.、〃 /l | ___,. -、
',\\:::::::::::::::ヽ\ \ 、. ̄⌒" ̄/:::::| | ( ヽ-ゝ _i,.>-t--、
\\\;::::::::::::\\ `、.__  ̄´ ̄/::::::::::l | `''''フく _,. -ゝ┴-r-、
ヽ \`ー-、::::::ヽ ヽ  ̄フフ::::::::::::::ノ ./ ,.-''"´ / ̄,./´ ゝ_'ヲ
`ー-二'‐┴┴、__/‐'‐´二ー'".ノ / _,. く / ゝ_/ ̄|
 ̄`ー─--─‐''" ̄ / にニ'/,.、-t‐┴―'''''ヽ
/ / .(_ヽ-'__,.⊥--t-⊥,,_
/ / /  ̄ ) ノ__'-ノ
/ / ゝニ--‐、‐ |
/ /‐<_ ヽ |ヽ
竜馬がゆくは、どうして龍馬がゆくじゃないんですか?
竜馬がゆくは、どうして龍馬がゆくじゃないんですか?
>>575 司馬先生の得意技
「小説だから」
を発動しやすくするため
司馬遼の小説は時に資料の紹介なのか創作なのか分からなくて困る事がありませんか?
「翔ぶが如く」を例にとると、旧旗本の娘 千絵 など初読の時は俺なんかへーそんな事もあったんだと
ぼんやり読み進んでたし、4巻の初めのあたりに猟犬を大切にする描写として注文した鰻丼を土間にいる猟犬
3頭にいきなり投げて与え鰻丼屋の主人が腹を立て5杯目を注文したらもう無いと断ったあたり、
爆笑した後ふと我に返って流石にこれは無いだろうと思ってみたりもしたり。
俺が読書の習慣浅くどん臭いだけなんだろうか?
578 :
無名草子さん:2011/09/28(水) 03:59:22.60
朝日文庫の 宮本武蔵 と、講談社文庫の 真説宮本武蔵 って別のものですか?
10月7日に朝日文庫から新装版が出るみたいですが
小説を読むときにいちいち「これは史料にある」、「これは創作だ」とか考えながら読まないって
面白いかどうかだけ
>>578 別物ですよ
講談社文庫のは短編集だから短い
朝日文庫のは230Pの長編
二十一
大同4年(809)、槇尾山寺から高雄山寺に移った空海と、その空海に借経を申し入れた
最澄の話が中心。高雄山寺が和気氏の私寺であることから、和気氏についても触れられ
ている。
二十二
薬子の乱。則天武后や安禄山ノ乱を引き合いに出して、面白く読ませる。
唐の高宗が風眩(癲癇)であったと書かれているのだが、風眩に癲癇という意味が
あるのだろうか?一般には風眩とは頭痛のことでねぇ?
そうだよな。三国志の華佗は頭風眩に悩まされていた曹操の治療をした。
曹操は頭痛に悩まされていたのであって、癲癇持ちではない。
少年時代の曹操の挿話に、癲癇の真似をして叔父さんを騙したというのがあったよな。
その叔父さんは曹操の放蕩ぶりに呆れて、曹操の父・曹嵩に告口をしていた人物。
曹操はその叔父さんの言うことがデタラメであると父親に信じこませるために、叔父の
前では癲癇の真似をし、父親の前ではケロリとしていた。その結果、曹嵩は弟(叔父)の
言うことを信じなくなったという挿話だ。
曹操が癲癇持ちだったら、癲癇の芝居をしたんじゃなくて、マジで発作がきていたことに
なるからな。風眩に癲癇という意味はないことになるよな。長い論証スマン。
/ レ----.、/ フ
_| / !l_
 ̄| l,、------'.l`
/_,,、..---.、,」
. /::r" ̄``'ー‐''"`ヽ
l::/ --、 ,、-- !
l;;l. こ0_> ,イ_0ア |
. l l | l
ヽl -┘ !
ヽ ,ィソ-―-ヾ、/ 薬が効きすぎたかな
>,lリ′ ‐‐ ソ \
r'" ヾt、.,.iiii;.,/  ̄``
. ,、r''"´ ヾiリソ
590 :
無名草子さん:2011/09/28(水) 16:50:15.55
おまえがここで空海の風景を叩かなくても、松澤浩隆「釈尊になった空海」が
一冊丸ごと空海の風景を叩いているよ。
嵯峨太上皇と薬子が捕まった越田という場所がどこだかわからない。
付近にあると書かれていた帯解は電車の駅があるので確認できた。
>>584 面白く読ませるというよりも、ひとりで楽しんでいる感じだな。
しまいにゃ安禄山と平城上皇が似ているとか、わけのわからんことを言い出すし、
楊貴妃は若くて美人だから詩になるが(現に白楽天が「長恨歌」を書いた)、
薬子の場合はババアなんで腐肉をついばんでいるようだ、日本は小さな国だ、
嫌だ、とこれもわけのわからんことを言っている。
>>594 白楽天の有名な詩「長恨歌」の中に長生殿が登場する。そこから長生殿の名前を
いただいたらしい。もっとも「長恨歌」に出てくる長生殿は、この小説にも出てくる
驪山の華清宮にあった長生殿のこと。玄宗が楊貴妃と遊ぶために建てたもの。
長生殿というと驪山の華清宮にあるものとばかり思っていたから、密教の修法の
道場に使われた長生殿というのは初耳だった。
ついでに言っておくと、落雁・長生殿の篆刻の意匠は、街道を行く・大徳寺散歩で
おなじみの小堀遠州。
最近は薬子の変ではなく平城太上天皇の変としている歴史教科書もあるらしいな。
この小説でも、実態は太上天皇の変にほかならないとしているが、長年定着して
いる呼称を変えるまでもないと思う。
それから、幕末の禁門の政変と禁門の変はたいへん紛らわしい。後者は蛤御門の変
でいいのではあるまいか。
>>585 風眩は頭痛に限定されるものではない。
華佗は曹操の「頭風眩」を治療したとあるだろう(
>>586)。
風眩とは、頭旋・眩暈などををもたらす体の中の風(病気の素)といった
ニュアンスの言葉じゃないかな。疾病が頭にくると「頭風眩」というように。
ただし風眩=癲癇ではないというのは同感。
598 :
無名草子さん:2011/09/28(水) 20:18:51.04
この章の風眩(癲癇)のくだりは、ひどく拍子ぬけするような結末でおわらざるをえない。
漢方医学を知らない素人どもが、風眩は癲癇ではないと批判をはじめたのであるが、
最終的には風眩とは癲癇の別名であることが明らかにされた。
さらに、空海は、そういう事情ですから二度と空海の風景に対する批判を書き込むべき
ではない、というほどのことは付け加えたか、口頭で経珍にいったかと思える。
【風眩】(フウゲン)のまとめ
@めまい、ふらつき。
A癲癇の別名。
ふたつの意味がある。曹操の病気は@、高宗の病気はAである。
このスレを読むと風玄がする
602 :
無名草子さん:2011/09/29(木) 12:15:51.60
>>596 司馬作品では蛤御門の変になっているよね。
俺たちの高校日本史の教科書は、禁門の変(蛤御門の変)だった。
蛤御門の変のほうが、来島又兵衛や久坂玄瑞の息遣いまで聴こえてきそうな気がする。
禁門の変では抽象的すぎると思う。
二十三
空海は京では高雄山寺にいることが長いが、弘仁元年(810)東大寺別当を兼務し、
翌年わずかな期間であるが乙訓寺に移る。この章はその時期の話であるが、他の
章ですでに述べられたことと重複する部分が多い。
乙訓寺の境内に実っていた柑子を、空海が嵯峨天皇に贈る話が出てくる。
柑子の数が千個であった。玄宗の誕生日を千秋節と名づけて祝ったことに
ちなんでいる。
中国では千秋節はのちに天長節と改められ、日本でも天皇誕生日を天長節と呼んだ。
歌舞伎や相撲興行の最終日である千秋楽と千秋節の関係であるが、
雅楽演奏の最後の曲が、玄宗の千秋節に奏された曲「千秋節」であった
ことに由来するという説がある。
乙訓寺の周辺に多かった雑木林は、付近の農民が粗朶を採るためであると
書かれている。粗朶を知らない読者は、粗朶という植物と勘違いするかもしれない。
粗朶とは雑木の小枝を束にしたものである。正確に言うと、小枝を集めて粗朶を
作るのである。
二十四
この章で、はじめて最澄と空海が対面します。ここから数章のあいだ、最澄と空海の
関係を叙述した部分が、本作品の白眉です。
弘仁3年10月の時点では、「桓武が崩じて以降、保護者をもたない最澄」と書いて
あったのに、11月の時点では、速攻で藤原冬嗣を保護者にしているのにはワロタ。
同年9月に興福寺の維摩会に出ているから、藤原氏とは関係が深かったんじゃ
ないのかな?
>>609 藤原の氏寺の維摩会に出席する程度の交際と、灌頂費用を提供してもらうまでの
交際とでは、深さが全然ちがうよ。
ある日高雄山寺の空海のもとに
手紙が届きます。
_____
/ ヽ____//
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その内容は・・・
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/ また、お経貸して / / /
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/ ___最澄 / / /
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ / /
現代だと結縁灌頂にすぎないものを伝法灌頂と称して観光化(というと怒られそうだが)
しているよな。伝法灌頂をする・しないで真剣に争っている最澄と空海が新鮮に見える。
最澄と泰範は男色関係だったといわんばかりの書き方をされているな。
二十五
泰範を間に挟んで、空海と最澄の関係が緊張をはらんできます。
最澄は謙虚な人柄なんですが図々しい。誠実かつ謙虚な人物が
自分の図々しさに気づかないで行動するときは、手に負えないんです。
空海の投花は、各種の灌頂においてつねに大日如来の上に落ちた。むかし不空の投花も
大日如来の上に落ちたという。しかし高雄山寺では、最澄の投花は、端のほうの仏の上に
落ちた。
「コントロールがよくない」
空海は大リーグボール養成ギブスを装着するように最澄に命じた。
「しかし、これでは筋力アップはできても、コントロールは身につかないのではないでしょうか?」
最澄はあくまでも謙虚に口ごたえした。
両人が断交するのは、二年半のちのことである。
最澄のパトロンも藤原冬嗣、空海のパトロンも藤原冬嗣。
ほかに人はおらんのか?
真言八祖の中で、龍猛菩薩と龍智菩薩は別として、一行禅師の名前が
出ていないな。
>>617 出てくるよ。八祖の名前が羅列されている中に混じっているだけだけど。
興福寺南円堂の不空羂索観世音像両脇の画像に、一行禅師もいる。
その画像の中に、玄奘が入っている理由がよくわからん。
この小説の中では、玄奘がインドへ旅したときは、密教のミの字もなかった
と書いてあったのに・・・
空海の長安時代、玄奘が建立した西明寺で世話になったからじゃないのか?
恵果は大日系を玄超から受けたんだろう。
金剛智と善無畏の双方に師事して両部の灌頂を受けたのは一行なんだよな。
なんか正統中の正統のような気もするんだが、なんでこの人、この小説では
無視されるの?
622 :
無名草子さん:2011/09/29(木) 18:55:20.92
(゚Д゚#) ゴルァ わけのわからん話しをすんな。
スミマセンデシタ 一行サン
>>614 司馬さんは入手困難な古本のコレクターだったからな。
それらを「貸して貸して」と頼みに来る人もいただろうな。
真面目で言葉遣いが丁寧ないい人だと断りにくいんだろうな。
ところが、学究タイプの人って、研究に没頭してしまうと、借りたものを返すことなんて
忘れてしまうこともしばしば。この作品を通じて、本を返せと言っていたのかなー。
空海好きな人に占領されてしまった糞スレ
628 :
無名草子さん:2011/09/30(金) 13:00:07.54
>>603 乙訓寺への移住は、嵯峨天皇の意向で、空海にちょくちょく会いたいから、
近くの乙訓寺がいい、という話になっていたな。
通常は、早良親王が死んだ乙訓寺で、親王の祟りを空海に調伏させる
ためと説明される。
>>628 早良親王は、乙訓寺には幽閉されていただけで、淡路島へ配流される途中に餓死したんだよ。
それはどっちでもいい。乙訓寺にいる間に絶食したのが元で配流の途中で死んだ
ことは間違いない。
長岡京から平安京への遷都の理由に、早良親王の祟りを懼れたというのがある
ぐらいだから、空海に怨霊の調伏を依頼したんじゃないかね?
二十六
“答叡山澄法師求理趣釈経書”の内容を紹介するのに、ほぼ一章を割いている。
「理趣釈経」を貸してほしいという最澄の懇願に対する空海の拒絶の手紙である。
空海と最澄の断交まで、あと二年半。
こいつの書いたレスを読んでる奴がいるとも思えんし、ただ嫌がらせをしたいだけで毎日
延々と書き込んでるんだろうが、他にすることがない惨めな境遇がバレバレになるのを
気づかないんだろうか?
発達障害って言うんだっけ?早期の治療を勧める
うちの近所には70、80代になっても現役でバリバリ人の役に立ってる人の方が多いが、
こいつときたら毎日2ちゃんに張り付いてあらし行為をして人の邪魔をして嫌われてるだけ。
そのうち死んでここで書き込みができなくなるんだろうけど、全国の赤の他人さまから
人間にザマーミロとしか思われないとか、身から出た錆とはいえ・・・・
そういえばリアルに友達もいないから葬式にも誰も来てもらえないだろwwwww
◆kim9Pv6 は長々と書いてはいるけど司馬とネット上の文章コピペしているだけだからね。自分の考えはというと、分からない、どうであろうか、の一点張り
おい阿呆、悔しかったら反論してみてね。てめー一人がこのスレ乱したんだ。トリ外して自演なんかするなこの卑怯者
ほんとにこいつの行動は発達障害の典型らしい。
物事を表面的にしか捉えられないとか、他人の目を気にしないとか、何でも他人のせいにするとか
キレやすいとか、落ち着いて物事を考えられないとか。
書けば書くほど自分の精神の病んだ部分をさらけ出して恥かいてるだけなのに。
それと発達障害の特徴で大事なのを忘れてた。
特定の分野に興味が集中すること。
一方的につぶやくだけでまともなコミュニケーションができないの2つだった。
まさにこいつ。
二十七
“叡山ノ澄和上啓ノ返報書”の内容を中心に、空海(泰範の代筆)と最澄の断交が
語られる。
ちょっと先走るけれど、29章で司馬さんの学生時代の徒歩旅行の話が出てくる。
熊野の山中をさまよい高野山に迷い込んだという話。この話はあちこちでしていて
「空海の風景」の中でも、“いまふりかえってみると、このときの驚きが、私にこの
稿を書かせているようである”と言っている。よほど印象深かったとみえる。
「風の武士」でも、このときの体験が生かされているのだろうな。
そうだろうな。空海が高野山を発見する伝説に登場するのが、丹生都比売命。
「風の武士」の丹生津姫草紙を連想させるな。安羅井国は熊野山中にあると
いう設定だったしな。
>>640 二十七の最後のところで、「最澄はこれ(註:泰範を空海に奪われたこと)以後、閉鎖的
になった。自分の教団の壁を高くし、弟子の他宗に流れることをとどめる諸規則、諸制度
をつくり、その意味で叡山そのものをいわば城郭化した」と書いておられる。日本の修派
が他修派に対し門戸を閉ざす契機となったのが、泰範事件だと言われているのである。
ところで、「この国のかたち(一)」の“師承の国”では、次のように述べておられる。
“このように、叡山における思想上の生産性の豊かさは、最澄が叡山をドグマの府にせず、
同時代のヨーロッパの大学ほどの開放性を残したからといえる”
むしろ閉鎖性を招いたのは、師承を重視した空海だといわんばかりの叙述をしておられる。
二十八
この章は書家としての空海の話。飛白体の創始者が三国志でおなじみの蔡ヨウであった
というのが僕の新知識でした。
王羲之が南帖流で、 顔真卿が北魏流であることは、この小説のとおりなのであるが、
南帖の対義語としては北碑と言われることが多い。
647 :
無名草子さん:2011/10/01(土) 17:47:28.22
空海の風景も、あと二章で終了だな。乙〜
>>644 空海の風景では、最澄よりも空海のほうが優れているような書き方だったからな。
泰範に固執する最澄に対し、空海の口を借りて「最澄は馬鹿か」とまで言わせて
いる。最澄を持ち上げる文章も、ひとつ書いておきたかったのだろう。
別に矛盾というほどのものではない。
空海の風景ではないが、禅についても司馬さんは手厳しいことを書いていたな。
百済ノ門兵衛的な合理主義でもって、「そんなもんで、悟りがひらけますかいな」
みたいな言い方だった。おかげで、大徳寺散歩では、アウシュビッツの看守みたい
に無愛想なお坊さんの応対に接する場面が出てくる。
そのお坊さん、司馬さんが禅宗の悪口を言っているのを知っていたんだろうな。
妄想の中で暮らしてると社会復帰できなくなるぞ
しかしこいつに社会に出られるより、ここでチラ裏書いててもらったほうが世の中の為には良いが。
( (
( ( (. )
. -‐ ) ‐- .
.´,.::::;;:... . . _ `.
i ヾ<:;_ _,.ン |
l  ̄...:;:彡|
} . . ...::::;:;;;;;彡{
i . . ...:::;;;;;彡|∧_∧
} . .....:::;::;:;;;;彡{´・ω・`)
!, . .:.::;:;;;彡 と:.......
ト , . ..,:;:;:;=:彳:―u'::::::::::::::::::::::::::..
ヽ、.. ....::::::;;;ジ.::::::::::::::::::::::
司馬の女王/レーモン・ルフェーブル・グランド・オーケストラ
http://www.youtube.com/watch?v=NGZfVto4loM
653 :
無名草子さん:2011/10/03(月) 11:33:07.65
>>641 学徒出陣前の徒歩旅行の話ですね。
『歴史の世界から』の中の「無銭旅行」という随筆に、詳細が書かれていますよ。
二十九
高野山と東寺について語られる。司馬さんの学生時代の徒歩旅行から説き起こして、
空海は高野山に長安の縮景を再現したかったのではないかという想像が語られる。
偶然なのかもしれないが、高野山と長安の緯度は同じだそうである。
金剛峯寺も教王護国寺も受験日本史必須の知識なのだが、建立の前後関係も
知らねば、建立の経緯も知らない。
乾燥した詰め込み脳に司馬作品は潤いを与えたんだろうな。で、バカ売れ。
東寺については、『古往今来』収載の「歴史の充満する境域」に詳しい。
『空海の風景』をダイジェストで読みたい読者は、『微光のなかの宇宙』収載の
「わが空海」がわかりやすいよ。
三十
最終章です。空海の留身入定について考察されております。
冒頭の司馬さん自身の西安への旅は、「長安から北京へ」の旅のことであります。
山道で足を滑らせて谷底に落ちた高野山大学の国文の先生の話が出てくる。
学生たちは、師を蘇生させるために「南無遍照金剛」という称名を唱えたと
書かれているが、あまり聞かない称名だ。
真言宗では通常「南無大師遍照金剛」と称名を唱える。
「南無大師遍照金剛」は、「南無 大師 遍照金剛」と区切るのが正しい。
しかし、称名として唱えるときは、「ナムダイ 師遍照金剛」と聴こえる。
空海が死の直前、水漿を拒絶したという叙述がある。
水漿は聞きなれない言葉であるが、漿(こんず)と同義である。
つまり、おもゆのこと。
663 :
無名草子さん:2011/10/03(月) 15:57:55.40
万華会は、なんと読むのですか(=゚ω゚=)?
>>663 マンゲエです。
万華だけだと、マンゲです。
>>591 昨日の大河ドラマの紀行で、帯解寺が出てきたね。
あとがき
空海の密教がいかなるものかについての説明は本文にもあるが、
あとがきの説明が最もわかりやすい。
あとがきに記されている司馬少年の十三詣りについての詳細は、
『ある運命について』収載の「富士と客僧」に書かれています。
>>667 「歴史の中の日本」の「山伏の里」のほうが詳しいと思う。
真言立川流の研究者の名前が水原堯舜となっているが、『邪教立川流の研究』の
著者・水原堯栄氏のことであろうか。
いや、昭和25年に水原堯舜の寺に泊めてもらったこともある司馬氏が名前を
間違えるはずがないよな。
戯曲なので未読の方も多いと思いますが、「花の館」とまとめて文庫化されているようなので、
これもやります。
荒木村重の謀叛を小説で読みたい方は、「播磨灘物語」でどうぞ。
鬼灯 - 摂津守の叛乱 文学座講演の配役
荒木村重・・・・・・・・・・・・・・・・高橋悦史
安見野(正室)・・・・・・・・・・・・杉村春子
瑠璃葉(側室)・・・・・・・・・・・・倉野章子
竹阿弥(下僕)・・・・・・・・・・・・飯沼 慧
おやえ刀自・・・・・・・・・・・・・・・矢吹寿子
高山右近・・・・・・・・・・・・・・・・西岡徳美(徳馬)
石橋新八郎・・・・・・・・・・・・・・坂部文昭
多田将監・・・・・・・・・・・・・・・・龍岡 晋
初野(侍女)・・・・・・・・・・・・・・神保共子
羽柴秀吉・・・・・・・・・・・・・・・・川辺久造
オルガンチノ・・・・・・・・・・・・・三津田健
ゲンゴロウ・・・・・・・・・・・・・・・山中貞則
「鬼灯」の公演パンフレットに寄せられた司馬さんの文は、
『歴史の世界から』に「村重という変なひと」というタイトルで
収載されています。この台本を書くに至る経緯が詳しく
語られています。
その一
伊丹城(有岡城)にいた荒木一族の処刑を、尼崎城から落ち延びる荒木村重が、
崖の上から遠眼鏡で見るという場面から始まる。
もっとも、荒木一族のおもだつ者は、京へ連行され六条河原で処刑されるので、
遠眼鏡では見えないはずである。
おやえ刀自という人物が現れ、村重に幼名で呼びかける。
村重の幼名は、蝉丸(せみまる)とされているが、正確には二蝉丸である。
読みはニウロマル。
処刑された者の名前の中に、久左衛門の妻という人物が出てくるが、
おそらく荒木久左衛門の妻であろう。荒木久左衛門は播磨灘物語の
第25章「村重の落去」に登場する。
同じところに吉田将監の妻という人物も出てくるが、こちらは不明。
竹阿弥の台詞に「お城が地獄の浄玻璃の鏡に照らされたがごとくあかあかと見える」
というのがある。「地獄の浄玻璃の鏡」について解説しておこう。
浄玻璃鏡とは、閻魔大王が亡者の善悪の見極めに使用する水晶製の鏡である。
この鏡には亡者の生前の一挙手一投足が映し出されるため、いかなる隠し事もできない。
もしこれで嘘をついていることが判明した場合、閻魔に舌を抜かれてしまう。
678 :
無名草子さん:2011/10/03(月) 20:21:13.91
オニビで変換しても鬼火しか出てこないんですけど、鬼灯ってどういうふうに
読めばいいんですか?
ほおずき
>>666 結局あなたはこの本を読んでなにがわかったの?ざっと見ても本文の紹介、男女がどうのこうのだし。何読んでも知識にならず、すっからんなんだろうね。
あともうひとつ、みんなが嫌だ嫌だと言っているのだから、新スレ立ててもこないでね。中身ない人間が延々書いてるんだもの。みんな寄りつかなくなるわけだ。
682 :
無名草子さん:2011/10/04(火) 14:18:50.18
その二
時間は遡り、籠城中の伊丹城が舞台。荒木村重の家臣はほぼ全員架空の人物である。
正室は多田氏の安見野とされているが、記録ではダシという名の切支丹であった。
この戯曲では、側室の瑠璃葉が切支丹の設定である。ダシの享年が21歳であった
ことを考えると、瑠璃葉が荒木ダシのモデルなのかもしれない。
多田氏の姫が村重の妻になり、その兄が荒木氏の筆頭家老という設定はフィクション。
多田春正は、天正6年(1578)に荒木村重に攻められて自害している。
685 :
無名草子さん:2011/10/04(火) 15:21:02.07
その三
村重は正室・安見野の弟・多田重四郎に殺されそうになるが、重四郎は反対に
村重に斬られてしまう。
繰り返しになるが、摂津多田氏はこの時期すでに滅んでいる。
多田氏であれば甲斐武田氏の家臣の甲斐多田氏が戦国ファンにはおなじみだわな。
摂津多田氏というと、平安時代・鎌倉時代のイメージが強い。
いちいち酉をつけたり外したりするな、全部につけろ
その四
「村重の正室は、下妻だしである」というのをネット上のどこかで見た。
下妻は、石山本願寺家老の下間(しもつま)と同じ。領地の下妻を苗字にしたが、
のちに下間となった。
しかし、織田家と戦っていた本願寺から嫁をもらうことはあるまいな。
それだけで謀叛を認定されてしまう。
やはり「だし」をモデルにしたキャラは側室の切支丹・瑠璃葉だ。
安見野が多田家の出である設定からして、この妻一族はこの戯曲のためのフィクション。
安見野の侍女・昆陽ノ小侍従の「昆陽」は、伊丹市にある地名。
現在、昆陽池公園がある。
>>689 村重と俊寛を重ね、多田行綱とその子孫である多田将監を重ね合わせるための
架空の設定だな。ただし、ひとりで尼崎に逃げてしまう村重は、俊寛よりみっともないけど。
その五
高山右近登場。
いつも不思議に思うのだが、高山右近という人は日本の時代劇の中で
特別な席を占めていて、悪く描かれたことがない。そんなに立派な人
だったのだろうか?
仏教寺院の焼き討ちをした悪い奴という伝承もあるのにね。
テレビのドラマだと判を押したように“いい人”。
694 :
無名草子さん:2011/10/04(火) 17:53:27.47
>>693 細かいけど、判で押したように、でねぇ?
その六
村重の家臣たちによる村重排除の陰謀。信長の性格を考慮して、謀殺ではなく
村重乱心ということにして、新しい主を信長に乞うという密謀は、芸が細かくて
好もしい。
田川監物が自己の領地と称している生瀬は、おそらく西宮市生瀬町のことであろうと思われる。
698 :
無名草子さん:2011/10/05(水) 13:18:54.97
もういいです。
その七
村重、有岡城(伊丹城)を落去する。
村重のふるさとが語られるが、竹阿弥が溺れかけたという鯉ヶ淵という地名は、
丹波にはなかった。
700 :
無名草子さん:2011/10/05(水) 13:54:11.12
その八
「その七」では有岡城から尼ヶ崎城へ逃げた村重。時系列でいうと、次に「その一」の場面
になる。「その一」では、尼ヶ崎城からさらに逃げる姿が描かれている。
この「その八」は、「その一」から3年後。時期は、本能寺の変の起きた天正10年(1582)。
703 :
無名草子さん:2011/10/05(水) 16:01:40.86
>>702 その笛は文学座公演で使われた本物なんですか?
,一-、
/ ̄ l | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
■■-っ < んなーこたーない
´∀`/ \__________
__/|Y/\.
Ё|__ | / |
| У.. |
その九
村重の妻子・一族・使用人は信長によって大量虐殺された。
村重の身柄とひきかえに妻子等は許すと信長は条件を出したのであるが、
村重はこれを無視して逃亡したのである。
その後の村重は、秀吉の御伽衆に加えられ、それなりに満ち足りた後半生を送る。
「よく生きていられるな?どういう神経してんだ、この野郎」というのが、この戯曲の
執筆動機であったようだ。
706 :
無名草子さん:2011/10/05(水) 16:43:58.16
707 :
無名草子さん:2011/10/06(木) 14:05:28.97
/! ,. 'ヽ.
/ -─-' l.
/O O l
/⌒ヽ l l―! /⌒ヽ 毛利の援軍が来るよ!
( ヽ、 ヽノ | l
`、 `ー- -─| l、
ヽ. l/
ヽ |
` i 〈
ヽ ヽ
ヽ 、 ヽ
ヽ ヽ ヽ
ヽ ハ l
(__ノ ヽ__,ノ
民主党は幻想を懸命に信じようとしている。「埋蔵金はある」のである。その一点にのみ
彼らの党と国の運命がかかっていたし、その期待を繰りかえし国民に唱えつづけることに
よってのみ、民主党は国民の叛乱を防ぎ、国民の心をつなぎとめ、彼ら自身の毎夜の
浅い眠りを得ることができたのである。
こういう幻想性のつよい期待の上に成立した権力というものが権力の影響範囲内で
どういう作用をし、さらにはそれを呼号しつづけている民主党議員の内面でどういう変化を
おこすものか、ともかくも村重を藉りて戯曲を書くことによって考えてみるしか仕方が
ないように思えた。
村重的な権力現象は、決して奇談ではない。
村重を信じてついていった有岡城の女房衆は122人も殺された。
あとがき - 「鬼灯」創作ノート
「鬼灯」の創作動機が述べられている。たいへん面白い。
なお、
>>683で書いた“瑠璃葉が荒木ダシのモデルなのかもしれない”については、
あとがきで司馬氏は明確に「そうだ」と答えておられる。ただし名前は「たし」。
史料によってはそのように書かれている。
司馬さんは筆庵道薫を利休七哲としているが、通常、七哲には入らない。
利休十哲の中には入る。
司馬遼太郎は鬼灯のあとがきで、この戯曲の主題は「権力とは何か」について書くことである
と述べている。「幻想性のつよい期待の上に成立した権力というものが権力の影響範囲内で
どういう作用をし、さらにはそれを呼号しつづけている村重の内面でどういう変化をおこすものか」
を村重の事跡を通して考えてみるということである。
権力の実体を描写するのではなく、権力とその周辺にいる人格の変容を考えているのである。
権力の実体を活写するのは、単なる現象の描写にすぎず、素人がバカチョン・カメラで写真
を撮るのと違いはない。権力と人格の関係を書かなければ文学にはならない。
このあたりが司馬作品の優れたところであろうか。
715 :
無名草子さん:2011/10/06(木) 16:22:08.32
空海の風景を書くとき、司馬さんは、400字詰原稿用紙に1200字ぐらいの
小さな文字で書いていたそうである。一枚に多くを書いて、自分の書いている
ことを掌握するためだったそうだ。
>>705 信長の業績は同時代でも高く評価されていたのだろうが、反面、怖れられてもいた。
恐れは信長の死後、嫌悪に変わることもあったのじゃないかな。
村重に対する同情がないと、のうのうと生きていられるものじゃない。
現代は強力なリーダーの出現を願望する声が多く、信長人気は高い。
信長のようなリーダーを求める人々は、自分が伊勢長島の門徒や叡山の僧侶や
村重の妻子の立場になるかもしれないことなど想像すらしない。
自分は強力なリーダーシップの下で、秀吉になるものとばかり空想している。
毛利の援軍だけが頼みだった村重と変わりはないね。
司馬の原稿用紙は市販のものではなく、司馬オリジナルのものと聞いたことがある
>>717 その当時に生まれていれば、伊勢長島の門徒にもなれないようなクズ、
つまり四条河原の乞食のような連中が、信長のような強力なリーダーを
求めているのよ。痴呆化したマスコミが、それが世間一般の声だと勘違い
して、せっせと信長を祀り上げる。
青子は樋口可南子か。原作では、「目がほそく、おもながで、唇がやや薄い」と
あったので、松任谷由実の顔を想像していたのだが。
>>717 秀吉は経済政策(というほど上等でもないが)では信長の後継者という面はあるが、
戦に関しては信長とは正反対に、敵対した者に対しても寛容だったからな。
要するに、信長を反面教師にして戦後処置をしたら、それがバカウケして、天下統一
の時期が早められたともいえる。信長時代の苛烈さには、皆うんざりしていたんだろうね。
あんたのレスに皆うんざりだよ
>>721 司馬さんは濡れ場の描写はどうしようもなく下手だが、うんこ・しっこ方面の
下ネタは抜群に巧いよな。
青子の初登場シーンは野外のおしっこなんだが、すごくエロい。
あんたのレスに皆うんざりだよ
>>715 空海の風景で疑問に思ったところが二点ある。
長安に着いた空海が恵果に会うまで5ヶ月の間を空けるのだが、それは空海が
自分の詩文の才に関する名声が長安で広まるのを待っていたからだ、というのがある。
そうすれば恵果が自分を重んじるだろう、と空海が考えたというのな。
案の定、恵果は空海を一目みただけで法統を譲る決意をする。
しかし、これは少し穿ちすぎた考えのような気がする。
事情はもっと単純なのではなかろうか。恵果は空海に法統を譲った直後に死ぬ。
想像にすぎないが、病気がちで人に会えるような状態ではなかったのではなかろうか。
連投すみません。
もう一点も、似たような話だ。日本に帰ってきた空海は、すぐには京へ行かず
1年ばかり大宰府にいる。ここも、空海の持ち帰った密教の評判が、京で大きく
なるのを空海が待っていたと云っている。
待ったところで思惑どおり評判が上がるわけでもあるまいと思う。それどころか、
最澄の越州密教がますます評判を上げる結果に終わるかもしれない。
また、わざわざ大宰府のような都の遠方で待つ必要もないだろう。
ここも事情は単純なのではあるまいか。
空海は20年の留学を2年できりあげて帰っている。官僧(公務員)である空海は、
その命令違反の処置を大宰府で待てと命じられただけではあるまいか。想像だが。
あんたのレスに皆うんざりだよ
まったくだ
はぁー…久しぶりに来たがこの連投馬鹿今だにやってんのな
馬鹿の一つ覚えで小説のあら探しや色恋もの探しか
こいつの頭脳が濃縮されたレスは
>>724
732 :
無名草子さん:2011/10/07(金) 12:47:41.69
>>475 今朝、来年の大河ドラマの番宣「シリーズ平清盛」の予告を見たんだが、平安時代の船の
製作風景が流れていた。船大工が板と板のすき間に樹木の繊維を干したようなもの
を詰め込んでいたぞ。あれがそうじゃないか?
淡水に浮かぶ水草ではないが、海底の海草を干したものっかもしれない。
空海の風景の芸術院恩賜賞が決定した日、昭和51年4月5日は天安門事件が起こった
日だった。司馬さんは木曜島を取材するためオーストラリアのケアンズに滞在していた。
同行者のなかには、空海の風景の編集者・山形眞功(中央公論社)や、菜の花の沖の
編集者・端山文昭(産経新聞社)がいた。
. + /■\
( ´∀`) 忍法
+ (つ つ
(( ) ) )
(_)_)
+
. + /■\ /■\ /■\ +
( ´∀`) ( ´∀`) ( ´∀`) 影分身
+ (つ つ (つ つ (つ つ +
(( ) ) ) ) ) ) ) ) ) ))
(_)_) (_)_) (_)_)
第1章 八瀬ノ里
八瀬に向かう霧隠才蔵は、三河者とおぼしき刺客団に襲われる。
八瀬の湯宿で、なぞの女と出会う。
わくわくするような導入部であるが、なぜ才蔵が八瀬に向かっていたのかは不明。
まあ、単なる温泉旅行なんだろう。
霧隠才蔵といえば市川雷蔵じゃないんですか。
そうですか。そうじゃないかと思いました。さようなら。
第2章 あまい肌
菊亭屋敷に忍び込む才蔵。青子登場。
青子は菊亭晴季の三女という設定であるが、もちろん架空の人物。
なお、矢島秀行(足利義昭の子)の室・恵照院については、
晴季の娘(三女)という説と、孫という説とがある。
むろん本作品とは無関係。
晴季の娘では、豊臣秀次の室・一ノ台が有名だな。
一ノ台は未亡人で女児の連れ子がいたが、秀次は親子ともに伽を命じた。
つまり親子丼。
青子といい、隠岐殿といい、系図のはしにひっそりとオリジナルのキャラクター
を付け加えるのが巧いな。彼女らの父親や兄の事跡を見ると、そういう娘や妹
がいても不自然ではない感じがする。
また、名前もいかにも当時存在したようなさりげないものを付けている。
最近の時代小説は、一見してオリキャラとわかるへんな名前を付けるよな。
>>739 一ノ台の連れ子は、お宮の方だな。11歳で関白秀次に犯される。
それらの話は、司馬「豊臣家の人々」のなかの一篇「殺生関白」に詳しい。
>>740 >最近の時代小説は、一見してオリキャラとわかるへんな名前を付けるよな。
あの時代に絶対になかっただろうという名前を付けている時代小説は、
広告で、その名前を見ただけで、内容のつまらなさを想像してしまうな。
/ ̄ ̄~ヽ
|___T_l_
lミ/ー 「ー|
(6.ヾ 」 "ノ < 香辛料はグローブじゃなくてクローブな
|.\ - /
_ノ `ーi__ (⌒)
/| | |\_/| | | `ノ ~.レ-r┐ ビシ・・・
///| | | | |。|. | | |ノ__ .| | ト、
/ /./| |. | | |。|.( ̄ `-Lλ_レ′
T i g e r s ̄`ー--‐′
21
京都の紅葉の名所として高尾とあるが、一般的には高雄と書くよな。
第3章 京の雨
猿飛佐助登場。
暗躍する忍者や武者の正体が少しずつ明らかにされてくる。
新聞記者時代、京都支社に長く勤務していた司馬さんは、京の町名や通りの名は、
諳んじていたんだろうな。他県人の俺は、地図を見ないとわからない。
ただし、常徳常院と妊子院(はらみいん)は探しても無かった。
748 :
無名草子さん:2011/10/07(金) 19:11:50.34
才蔵は毎日遊び暮らしているようなんだけど、いちおう堺の商人に
雇われた堺仕なんだろう?仕事しなくていいのかよw
作中の時間にしてすでに1ヶ月が経過しているのだが、ここまで仕事の話はなし。
才蔵は、午ノ刻に菊亭屋敷を訪問する。
午前・午後の言葉の意味を、今日まで考えたことがなかったが、
午ノ刻(正午)の前後という意味なんだな。なるほどな。
>>748 「梟の城」は秀吉暗殺という明確な目的をもった主人公だったから、全体にピリピリした
雰囲気が漂っていたな。「上方武士道」「風の武士」「風神の門」はニートが事件に巻き
こまれていく物語だ。その三作の中では、「風神の門」が最も完成度が高い。
上方武士道・・・毎日暇だから自分から危険に巻き込まれてみたい思う変な物語。
風の武士・・・・・毎日暇なのは同じだが、事件が向こうの方からやってくる
点で「上方武士道」の不自然さを免れている。
風神の門・・・・・堺仕という仕事はあるのだが、自分の飛躍のために向こう
から舞い込んできた事件に、主体的にかかわってゆく。
753 :
無名草子さん:2011/10/08(土) 13:10:20.68
>>751 才蔵や佐助や幸村が出てくるというだけでワクワクする。
しかも才蔵の立場を中盤まで不安定にしておいて、敵味方かわからないように
しているのが面白い。
才蔵が真田十勇士であることはわかりきっている、家康を暗殺できないことは
わかりきっているのだが、それにもかかわらずワクワクさせながら読ませる
力量はたいしたもの。
――「風神の門」では、猿飛佐助は三雲賢春という実在の人物であったとお書きになって
おられますけれど、いまもそのお考えでいらっしゃると理解してよろしいのでしょうか?
「知らんがな。あの頃、大坂城天守閣主任の岡本良一さんと親しくさせてもらっておりまし
てん。それでやな、彼の異説を紹介したら、司馬は猿飛佐助実在説や云われましてな」
――それでは、猿飛佐助は実在しなかったと・・・?
「せやから、知らんがな。城塞にはやな、真田紐の売子が各地を飛び回って情報収集をし
ておったからやな、それで十勇士伝説が生まれたんやないか、と書いたんやけど、それは
誰もつつきよらへんのや」
第4章 猫の足音
蓮台院で隠岐殿に会う。才蔵は、青子のときと同じように、隠岐殿の胸元をくつろげ
匂いを嗅ぐ。
蓮台院とは上品蓮台寺のことであろうか。堀川の“もどり橋”とは一条戻橋のこと。
隠岐殿の本名は、“みつ”である。
佐助実在説に関連して、三雲氏について余談が入る。
長享元年(1487)に足利義尚が近江佐々木氏と戦った鈎ノ陣については、
梟の城の第9章「甲賀ノ摩利」にも、同じ余談が出てくる。
甲賀忍法と伊賀忍法の違いを解説する余談では、武田信玄の忍者・知道軒が
服部半蔵に斬られる話が出てくる。この話を独立の短篇にしたものが、司馬の
「忍者四貫目の死」である。
同じ史料に基づく四貫目の映画に、「第三の忍者」(昭和39年/東映)がある。
隠岐殿と対面した才蔵は、次に謎の三河衆と対面することになる。
俊岳という謎の相者が登場するが、正体は後日明らかになるので、
ここでは明かさない。
堤宝山流の兵法者・沼田源内が登場するが、架空の人物。
堤宝山その人は実在した人物である。
商人のように愛想のよい剣術使い・沼田源内は、面白いキャラである。
761 :
無名草子さん:2011/10/08(土) 16:13:15.30
>>755 才蔵は隠岐殿の胸もとをくつろげて匂いを嗅いだだけではなく、隠岐殿の膝を
割ってそのあいだに右手を入れているぞ。
「よい。しかし、そのとき、才蔵の左手は、なにをしておった」
∧-─-、
/ ─ \
/ (●) ゙i
< | (、_,.)''ー 、 | 司馬さんは、青子の唇はやや薄いと言ったよ
゙i(●) ) /`) ) / よい子のみんなは、よーく覚えておこうね
\ ヽ `ニ´ノ/ 次の章で才蔵と青子のキス・シーンがあるよ
`''ーr -一''゙i 青子の唇のかたちが変わっているからね
(⌒`:::: ⌒ヽ
ヽ:::: ~~⌒γ⌒)
ヽー―'^ー-'
〉 │
隠岐殿はいわゆるマン臭キツいって事でおk?
はい
第5章 濡れた夜
才蔵と青子の濡れ場であります。
場所は、雲ヶ畑の志明院の石楠花寺。
石楠花寺はおそらく実在しないと思われますが、志明院といえば石楠花(しゃくなげ)で有名な
お寺であります。
章の初めに、「洛西御室の花も散ったろ」とあるが、解説しておこう。
御室の花とは、仁和寺の桜のことである。
∧-─-、
/ ─ \
/ (●) ゙i
< | (、_,.)''ー 、 | 唇がやや薄いといわれていた青子なのに
゙i(●) ) /`) ) / この章では、肉厚い唇になっているねー
\ ヽ `ニ´ノ/ おかしいねー
`''ーr -一''゙i よい子のみんなは絶対に真似しちゃだめだよ
(⌒`:::: ⌒ヽ
ヽ:::: ~~⌒γ⌒)
ヽー―'^ー-'
〉 │
ここの濡れ場は悪くないな。
第6章 猿飛
佐助が後に大坂城入りする後藤又兵衛らの牢人を訪ねる。
又兵衛のところで大きく脱線し、又兵衛と長政に関する話が半分以上。
772 :
無名草子さん:2011/10/08(土) 19:00:26.10
深泥池と申しますと、竹内街道のロジャ・メイチン青年は、いまどうしていらっしゃるのでしょうね?
竜崎勝といえば、くいしん坊!万才
この小説では、後藤又兵衛は平野甚兵衛という道具屋から茶道具一式を買い求めた
ことになっている。本当にそうだったのなら仕方がないが、もしも平野甚兵衛が架空の
人物であるならば不適切でる。
実は同時代に平野甚兵衛という人物がいる。大坂の陣の豊臣家の残党で平野陣九郎
重政という人物が、落城後商人に身をやつした。
ところが、この平野甚兵衛さん、われわれ日本人にとっては、とても馴染み深い人物な
のである。七五三の千歳飴。これを発売した人物なんだそうです。
道具屋ではなくて、飴屋なのでした。
三条河原の猿飛佐助がかぶっていた猿投頭巾というものが、どういうものか
わかりませんね。
>>776 固有名詞ではないのに、ネット検索でまったくヒットしないな。
》佐助は、一見、放下師のかっこうをしているが、芸は、おどりや手品のたぐい
》ではなく、・・・(中略)…、木に彫刻しては即売している
この文章から考えると、南京玉すだれのおばちゃんと同じ格好でもおかしくないな。
>>775 千歳飴を売り出したのは、平野甚兵衛ではなく、平野甚左衛門だから、
司馬は間違っていない。だが、千歳飴が発売されたのは、1615年、
大坂商人の平野甚左衛門によってと史料にあるから、豊臣家の残党
平野陣九郎重政というところは正しいかもしれんね。
>>782 後段も誤りです。平野甚左衛門が大坂の陣で牢人した豊臣の残党。
平野陣(甚)九郎重政は、その息子。
『日本料理由来事典 上』(川上行蔵監修 西村元三朗監修 同朋舎出版 1990)の
「あめ」の項を引くと,“大阪夏の陣で豊臣方に敗れ浪人となった平野甚左衛門の子
甚九郎重政が摂津で飴屋となり,その後江戸に出て浅草寺の境内で売り出したのに
はじまる。”とあった。
『たべもの起源事典』(岡田哲編 東京堂出版 2003)にも同様の記述があった。
あれの隠岐殿ってワキガだったって事なのかな
>>783 >大阪夏の陣で豊臣方に敗れ浪人となった
その辞典の記述、おかしくないか?
豊臣方は大坂夏の陣で負けたんだよw
原本はあたってないんだろう?
引用者が、「徳川方に敗れ」を「豊臣方に敗れ」と誤記したのかもしれんよ。
787 :
無名草子さん:2011/10/08(土) 21:44:12.87
おまいら、後藤又兵衛が茶道具を買い求めた平野甚兵衛から脱線しすぎ。
>>732 から
>>787、
これらはひとりの男による書きこみである。
年の頃は40代前半、すっかり禿げ上がった。
どんなに文体を変え、AAを使ってもこの男特有の古臭さが混じっているのである。むべなるかな。このスレはもう使い物にならない。
こんなにわかりやすい自作自演もないのに、なんで無理して自演をするのかなあ
自分の書いてるものに自信がないもんだからしょうがないよね
猥談好きなら村上ハルキーでも読んでればあ?連投荒らし、酉付けては外す自演のハゲおとこー
791 :
無名草子さん:2011/10/09(日) 18:02:38.37
「坂本竜馬を知るには、竜馬がゆくを読むといいよ」
「義父さん、僕はJINのほうがいいですよ」
「ママはオロナイン軟膏で、オロナイン・セーキ」
792 :
無名草子さん:2011/10/10(月) 14:41:12.91
風神の門が新聞連載されたのが昭和36年6月から同37年4月で、司馬さんが
会社を辞める直前なんだよな。
そのせいか、宮仕えに汲々としている人物を才蔵が皮肉っぽい目で見たり、
後藤又兵衛や御宿勘兵衛を語るところで、「男というものは、一国一城のあるじ
になるか、さもなければ、平然と乞食になれるほどの気組の者をいう」といった
叙述が多いな。
第7章 黒屋敷
謎の三河衆の正体が次々に明らかにされる。
青子が誘拐され、隠岐殿が京から姿を消す。
物語はここから急転回するが、この章は兵法者沼田源内と才蔵の立ち合いが中心。
今井健二、なつかしー。いつも悪役やってた人。登場しただけで悪い人とわかる人。
青子の持ち物としてギヤマンの手鏡が出てくる。ぶどうとリスのレリーフがほどこされていた。
この「葡萄栗鼠」デザインの小道具は、司馬作品に頻出する。
安土桃山時代の南蛮文化の象徴として描かれることが多い。
しかし、「葡萄栗鼠」は16世紀の中国で流行したデザインであって、南蛮に固有のものではない。
鳥居家が忍者を雇うことを嫌う理由として、慶長5年の伏見城の戦いにおける
甲賀衆の裏切りが語られている。
松ノ丸に籠城していた深尾清十郎が甲賀者の首領である。
なお、二ノ丸の守将・松平家忠は主殿助となっているが、覇王の家では、
主殿頭となっていた。
なお、鳥居元忠を討ち取った雑賀孫市重朝は、「尻啖え孫市」の主人公・鈴木重秀
とは別人である。鈴木重朝は、弟であるといわれている(子説/甥説もある)。
沼田源内との決闘シーンで引用される吉岡清次郎乱心の挿話に登場する
太田忠兵衛の諱は兼氏である。その師匠・小栗仁右衛門の諱は正信である。
第8章 青姫さがし
お国登場。
サブタイトルは青子を探す話であるはずなのに、才蔵は青子のことなどそっちのけ。
新登場のお国とやりまくります。
娯楽時代小説の醍醐味だな。リアル世界ではこころならずもブスとやらなきゃならない
こともあるが、娯楽時代小説は美女が次々に登場し、美女とだけやればいいので、安心
して読める。美女であっても2〜3回やれば飽きる。風神の門は、絶妙のタイミングで
新登場の美女を出してくる。
一旦は才蔵に服従したはずの盗賊の手下、銀助とさぶが、才蔵にお国を奪われるのが
嫌で、才蔵に歯向かって、反対に殺される。こういう挿話を挟むと、お国がいい女である
ことを読者に想像させるよな。期待が一気に膨らむ。
「お国は美女である」と書くだけではダメなんだよな。上手い。
才蔵の下忍・孫八が“うわさの市”を立てた大坂本町の霊元寺は見つからなかった。
京都に霊元寺があるが関係があるのだろうか?
この章では、御宿勘兵衛が登場する。才蔵と同じ木賃宿に泊まっている御宿を
出すのは洒落なんだろうか?
御宿勘兵衛を主人公にした司馬の短篇はないようだ。短篇「侍大将の胸毛」の
主人公は渡辺勘兵衛だった。この二人、よく勘違いしてしまう。
云い忘れていたが、第2章には塙団右衛門が出てくる。こちらには「言い触らし団右衛門」
という短篇があるが、長篇「城塞」では、それ以上にたっぷりと団右衛門について書いている。
》そなた(お国)をたすけたときから、ずっと雨がふっている。八大竜王と親戚づきあい
》でもあるのか
八大竜王を知らなくても、文脈から雨を降らせる神なんだろうと想像はつくだろうが、そのとおりだ。
源実朝に、“時により 過ぐれば 民の嘆きなり 八大竜王 雨やめたまへ”という歌がある。
お国が病んだ癪について解説しておこう。
癪とは、胸や腹部が急に激げしく痛むことで、広い症状を示した。今日いう疝痛の俗称。
癪は圧倒的に女性に多く、神経症やヒステリーに該当する説く医師も多い。
神経症を裏付けるものに、江戸の医療風俗事典では、「奥様のお癪 妾の吐逆なり」という句がある。
妾腹に妊娠の徴候があると知っては正妻の危機。妾のつわりを知ったとたんに、腹がきりきりと痛み出した。
これが妾の立場だと「切れるという字ただ見ても癪」となるのであろう。興奮によって痙攣を起こした例で、
ヒステリー発作であることを示している。
810 :
無名草子さん:2011/10/11(火) 12:39:07.74
>>806 耳次は、山伏たち(実は佐助の手下の甲賀忍者)が才蔵の泊まっている宿を
襲撃する情報をもたらした。才蔵は最初、耳次に「裏口から山のほうに逃げろ」
と言ったが、その後、気が変わって、山伏相手の伊賀忍法を見せてやるから、
ここ(才蔵の部屋)にいろと命じた。耳次は伊賀忍者になりたかったので、
「ありがたし」と答えて、その場にいた。直後、才蔵は部屋から姿を消す。
甲賀忍者たちが才蔵の部屋に踏み込んだときは、部屋には誰もいなかった。
彼らが耳次を斬ったという叙述もないから、宿の外に逃げていたのではないか?
しかし、その後、耳次を九度山へ連れて行った様子もないし、あの場面から耳次は
いっさい登場しなくなる。甲賀忍者に殺されたんじゃないの?
>>767 そこまでは調べればわかるのですが、仁和寺の住所が右京区御室なんですよ。
出家後の宇多法皇が住居として仁和寺を使っていたことから、御室御所と呼ばれ
たことも調べればわかる。
問題は、御室御所と呼ばれた仁和寺があったから、後日、御室という町名に
なったのか、元々御室と呼ばれていた地に寺を建てたから、御室御所になったのか。
その前後関係がわからない。
第9章 真田屋敷
霧隠才蔵は九度山へ。真田幸村登場。
なお、真田十勇士は、ここまでの章で6名登場。
三好伊三入道、由利鎌之助、根津甚八、望月六郎が未登場。
以前読んだときは、この4名は最後まで登場しなかったような気もする。
この小説では穴山小助が真田一の火縄銃の名手とされているが、
一般には筧十蔵が火縄銃の名手とされる。
穴山小助は幸村の影武者となって戦死したことから人気が高まり、最近の小説や映画では
幸村の参謀役という役回りが多くなったな。オリジナルでは、海野六郎が幸村の一の郎党で
参謀役。海野の姓でわかるように、真田の祖である滋野一党。
滋野一党とは、真田氏・海野氏・望月氏・禰津氏等。
真田氏は、海野氏嫡流の幸隆が真田郷に居を構えたことから真田姓を称したと言われている。
三好晴海入道は、猪八戒と花和尚魯智深をブレンドしたようなキャラだが、この小説
でもあまり変わらない。怪しい史実伝承をも加味して老人にされているところが目新しい。
本宮ひろ志の真田十勇士では、女装の美少年にされていた。
真田紐は、現代でも売られている現役商品である。
現代では茶道具を入れる木箱を縛る紐としての用途が主である。
司馬は、隠形術には天地三才三十法があると書かれているが、「天地三才」というのは
おそらく誤り。三才とは、天・地・人の三つが備わることである。
「青二才」という言葉があるが、これは「天・地」の二気だけで「人の気」の備わらない者を
指す言葉である。
三好晴海入道の佩刀・胴田貫は、肥後国菊池郷同田貫(地名)の無名の刀工たちの作である。
時代小説にはしばしば登場する刀で、「子連れ狼」の拝一刀の佩刀も胴田貫であった。
司馬作品では、「翔ぶが如く」で肥後出身の宮崎八郎が胴田貫を遣っていたように記憶している。
821 :
無名草子さん:2011/10/11(火) 16:21:35.41
>>802 お国が好きなのなら、ドラマは見ないほうがいいよw
第10章 暗殺行
サブタイトルは暗殺行であるが、その前に留保しておいた青子誘拐事件をかたづける。
青子は、才蔵を大坂方に引き入れるために誘拐され九度山まで運ばれた。
その後、大坂城へ身柄を移されていた。
ところが大坂城に黒屋敷の三河衆が潜入して青子を誘拐する。
青子を救けたのは孫八。こちらも久々の登場である。
佐助の九度山における隠れ家は、正親町天皇の子の親空という法親王がかつて
使っていた禅室という設定。架空の人物である。正親町天皇の子に、そのような
人物はいない。たとえいたとしても、甲賀の忍者ごときが、その住居としていた
廃寺を入手できるはずがない。
九度山を発した才蔵・佐助・晴海入道は、大坂鰻谷の旅籠に宿泊する。
鰻谷は、「上方武士道」の喧嘩屋・法楽屋大蔵がいた町である。
百済ノ門兵衛とすれちがったときに、肩が当たったといちゃもんをつけた
子分をもつ男である。
分銅屋に才蔵を訪ねたお国が話題にしていた鳥、京でかずね、伊賀でさちどりと呼ばれる鳥は、
見つけられなかった。
江戸幕府による禁教令を慶長16年としているが、慶長17年の誤りである。
>>826 鳥の名前などは文字が読めない猟師が付けたものだから、それに漢字を当てる努力は
むなしい、という才蔵の意見は卓見だな。
>>828 魚の名前に国字を当てるのもそうだよな。
遊びのようなものだから、やめろとは言わないが、
あんなの読めなくてもどうってことないし、たくさん覚えて自慢するようなことでもない。
だからといって、埼玉をさいたまと表記したり、覚醒剤を覚せい剤と表記する
感覚にはついていけん。
平成の大合併で、ひらがな表記の自治体が急増したよな。
日本で初めてひらがな表記の自治体名をつけた青森県むつ市の斬新さには
敬意を表しますが、二番目以降の真似っこ自治体は軽蔑しています。
>>821 ドラマの才蔵は、まるで諸星あたるだよな。佐助も軽い。
>>824 親空は意味がないよな。佐助の隠れ家の以前の持ち主なんて、この小説に無関係だし。
正親町天皇の皇女には大聖寺門跡になられた方がいらっしゃるようだが、これは京都
市内にある。
堺仕・才蔵の雇い主として津野宗全という人物が出てくるが、これも架空の人物。こういう
ところで架空の人物を出す人じゃないのにな、司馬さん。
あと、青子と摂津池田にいるとき、才蔵の口を借りて池田の歴史を語り始めるのだけど、
「このような話は、姫には興がなかろう」と云って早々に打ち切っている。
歴史の解説をどの程度やるかについて、迷いがあったのだろうか?
835 :
無名草子さん:2011/10/12(水) 13:02:25.21
津野宗全は、津田宗及の名前を真似たんだろうな。
そういや江戸時代になってからの堺の大商人って有名な人がいないな。
そでれオリキャラにしたんだろ。
第11章 海道の月
小若登場。中だるみの章。
小若という新しい美女を登場させるために、隠岐殿とお国が邪魔になる。
とりあえず隠岐殿とお国は消えてしまい、どこで何をしているのかわからなくなる。
この小若の出自が良くない。お国の異母妹という設定だ。しかも、お国と小若
が姉妹であることは隠岐殿ですら知らない。当然のごとく小若は才蔵の据え膳に
なるのだが、ここまで据え膳が続くと飽きる。佐助の恋人という設定でも良かった
のではないか。また、お国と姉妹というのも偶然が過ぎていてシラける。
∧-─-、
/ ─ \
/ (●) ゙i
< | (、_,.)''ー 、 | 梟の城の小萩は望月家の養女だったねえ
゙i(●) ) /`) ) / 上方武士道の千織も望月家の養女だったよ
\ ヽ `ニ´ノ/ 風神の門のお国と小若は望月家の娘だ
`''ーr -一''゙i いいかげん飽きないか
(⌒`:::: ⌒ヽ
ヽ:::: ~~⌒γ⌒)
ヽー―'^ー-'
〉 │
まぁくノ一って望月千代女が初めだし
三好晴海入道が松平家の家士といざこざを起こす亀山のかつての城主の名が
岡本重政[下野守良勝]となっているが、検索してヒットしやすいのは岡本宗憲
である。すべて同一人物。
>>836 偶然の出会いというのは現実世界にもあるけど、小説世界では現実以上に
数奇なものじゃなきゃ面白くないのはわかる。才蔵とお国の出会いはかなり
確率の低い数奇な出会いなんだけど、その妹にまで偶然出会うというのは
できすぎていてガッカリするよな。出会った場所も、堺の百舌鳥と桑名という
離れた場所だし。
上方武士道のお妙も、風神の門の小若も、後付けがミエミエだからしらけるんだよ。
でも、小若は、お妙(御国御前)よりはマシ。ありゃひど過ぎた。
>>297参照。
842 :
無名草子さん:2011/10/12(水) 14:57:02.32
>>839 いま上方武士道を読んでいるんですよ。亀山で事件が起きるんですか。面白いですか?
こっちは素通りです。
才蔵・佐助・晴海入道が、東海道を駿府まで下るから、話の舞台は上方武士道と
似てくるよ。ゆすり公家の東五条忠道が出てきたのは庄野ノ宿だし、門兵衛が
松山藩の倉重兵庫と闘ったのは、四日市ノ宿の近辺の赤堀村。
才蔵および佐助とたたかう桑名藩士は、すべて架空の人物。
興味深いのは止観流の使い手・川崎為之助。
川崎為之助もその師匠の中桐源蔵も架空の人物だけど、
中桐源蔵の師匠の馬庭念流・樋口定次、念流の祖の相馬義元は実在した人物。
中桐源蔵は、東軍流の使い手・井戸孫次郎を倒して名を上げるというフィクション
が書かれているが、その東軍流の祖が、川崎鑰之助(かぎのすけ)。
川崎為之助の名は、師匠が倒した東軍流の祖をヒントにしているんだ。ワロタ。
>>841 お妙は、風神の門にも登場する。京の分銅屋の娘(使用人?)だ。
まあ一回名前が出てくるだけで、なにをするわけじゃないんだが。
上方武士道のお妙は、御国御前と言ってくれ。
本多忠勝は三年前に死んだと書かれているが、正確には4年前。
小説時間は現在慶長19年9月。平八郎の死は慶長15年10月。
“伊賀には女忍者というのはいないが、甲賀者にはまれにそれがいる”と才蔵が
云っている。梟の城の木さる(本名:下柘植簾)は、伊賀の女忍者である。
>>836 >佐助の恋人という設定でも良かった
ドラマの風神の門では、佐助と小若は親しい仲なんじゃないの?
小説の小若とは別キャラだけど。
_,..-――-:..、 ⌒⌒
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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:::::::::::::::::::::::::::: ( ::;;;;;;;;:) そうやってなんでも
:::::::::::: /⌒`'''''''''''^ヽ 望月家の娘にしてりゃいいさ・・・
/⌒ヾ/ / .,;;;;;;:/.:;|
-―'――ー'''‐'ー'''―‐'―''''\,./ / .::;;;;;;:/‐'| :;|'''ー'-''――'`'
,, '''' `、 `´'、、, '''_ソ / `:;;::::ノ,,, | :;| ''' 、、,
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第12章 ちちろ斬り
獅子王院登場。
才蔵と風魔との宇津谷峠の戦い、才蔵と獅子王院との牧ヶ谷の戦いによって
最高の盛り上がりを見せる。
小若は相変わらずダメ。他のヒロインに比べると恥じらいのない淫婦のような
印象。品がない。
才蔵一行は岡崎宿に到着。岡崎は本多家5万石と書かれているが、広孝系本多氏
で、この当時の城主は本多康紀。
岡崎宿は上方武士道の「色侍」の章の舞台にもなっており、そこでも矢矧橋が登場する。
上方武士道の色侍の章に登場した淫乱娘は、桑名藩の内藤治兵衛の娘という設定だった。
本作品の淫乱・小若も桑名藩の典医・海瀬良玄の妾だった。
桑名出身者は淫乱なのか?
ヒント:桑名の焼きはまぐり
,..-――-:..、 ⌒⌒
/.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::.\ ^^
/ .::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::..ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
:::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::
:::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
::::::::::::::::::::∧_∧ そうやって風魔は
::::::::: < ::;;;;;;;;:> 朝鮮人だと云ってりゃいいニダ・・・
_.. /⌒:::;;;;;ヽ
-― ―'ー'-''―-''/ / ::;;;;;;;;:| |―'''ー'-''――'`'
,, '''' . ''''' と./ゝ_;_;_ノヽつ 、、, ''"
,,, '' ,,, ::;;;;;;;;;::: ,, ''''' ,,,,
作中でも述べられているが、ちちろ虫とはこおろぎ。
野分止んで一つ啼き出ぬちちろ虫 (芥川龍之介)
>>859 “野分止み 一つ啼き出ぬ ちちろ虫”
添削してやったぞ、龍之介。
・小泉進次郎は身体障害者だと思います。左の鼻の穴が右より大きいです。
(左右の鼻の大きさが違うということは他もところでも左右の大きさが違ってるということです、遺伝的に)
つまり遺伝子が傷ついていて左右対称の体ではないと思います。(身障者を差別する意図はありません)
・小泉進次郎が1日2時間「ディベート訓練」 女性セブン2010年4月29日号
↑
マスゴミは小泉進次郎の話し方(演説)がすばらしいとおだてているが…単なる丸暗記でしたw
・小泉純一郎にしても、そのストレス解消法はさすがに番記者たちも記事にできないものだった。
女性を含む親しい記者たちを集め、何時間も「セックス談義」をし続けるのである。
http://megalodon.jp/2011-0701-1814-13/jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/school/21200/1304959982/4449-4450 マスコミが流さない小泉進次郎の正体
↑
■偏差値42の学歴ロンダが総理大臣になるぞwwww
■原発推進の東大の御用学者が本気で小泉進次郎を総理大臣にしようとしてるぞwwww
■■■警告■■■
左右が非対称な小泉進次郎はイケメンではありません
863 :
無名草子さん:2011/10/13(木) 12:31:13.82
>>836 >小若という新しい美女を登場させるために、隠岐殿とお国が邪魔になる。
小若という新キャラを出したかったという感じじゃないぞ。
小若とお国は姉妹で、キャラクターも陽と陰の違いはあっても、くノ一設定
は同じだ。そのままお国でやっていても、たいした違いはなかった。
むしろお国と才蔵を別れさせたかったんだろう。
この物語は八瀬ノ里で才蔵と隠岐殿が出会うところから始まる。ラストも
才蔵と隠岐殿の恋の行方がどうなったかを示して終わりたいはずだ。
ところがお国と才蔵の仲が濃密になりすぎた。これ以上お国を出し続けて
小若の役柄部分をもお国でやると、ラストは才蔵とお国の恋の行方で
終わらざるを得ない。隠岐殿の出る幕がなくなってしまう。
それでお国を関東の二重スパイということにして消したんだよ。
第13章 駿府城
幸村の九度山退去が語られる。三好伊三入道登場。ただし、端役。
才蔵と獅子王院の最後の戦い。いちどは才蔵に襲いかかろうとした伊賀忍者
上柘植ノ小平次が、同郷の誼で才蔵を手助けする。上方武士道の御国御前
を思わせる展開。
獅子王院のねぐらは徳川家の御用商人伏見屋であるが、伏見屋は駿府に実在した。
ただし、茶商ではなく、遊郭である。伏見屋の当主は勘左衛門と書かれているが、
史実である。伏見屋遊郭を興したのは、家康の鷹匠組頭・伊部勘右衛門である。
伏見屋の長屋で獅子王院が女を抱いていたのは、遊郭・伏見屋にかけた叙述で
あろうと思われる。
その駿府伏見屋の親戚とされている宇治の茶商・上林家も実在した。
司馬は、初代が上林休庵、二代が上林暁庵であるとして事跡を紹介
している。「関ヶ原」にも、上林暁庵は登場しており、伏見城で戦死する
のも史実である。
しかし、名前は、初代を上林久重、二代を上林竹庵とするものが多い。
獅子王院という忍者の名前は、上方武士道にも登場する青蓮院宮の別名・獅子王院宮から借用だろうな。
>>865 史実は勘右衛門だから、伏見屋勘左衛門はフィクションだろうw
第14章 東軍西上
徳川家康登場。
西上する徳川軍に貼りつき家康の命を狙う才蔵。
田中城、名古屋城を舞台に死闘が繰り広げられる。
田中城で才蔵を捕えようとする陣中目付・城和泉守昌茂(まさもち)は実在した人物である。
才蔵が偽名を使った足軽の槍組物頭である高木勝之助は架空の人物。
家康が学んだ兵法に関して、兵法者の名前が数名でてくるけど、調べやすいように諱を記しておく。
神影流:奥平休賀斎(急賀斎)…奥山公重 ※奥平は誤植。主人・奥平貞能の姓と混同している
上泉伊勢守・・・上泉信綱
新影流:柳生又右衛門・・・柳生宗矩
浜松の宿で、家康のもとに大坂城に籠城した牢人たちの名簿が届けられる。
その中の数名について解説しておく。
堀内若狭守氏弘とは、新宮行朝のことである。
堀内大和守氏満は行朝の身内だろうが、筆者には誰だかわからなかった。
堀内主膳氏時は、有馬主膳の名のほうが有名である。
名古屋の七ツ寺に住む、甲賀望月家の下忍・噺ノ左平次というのが出てくる。
前章で、伊賀忍者・上柘植ノ小平次というのが出てきたばかりなので紛らわしい。
先走るようだが、次章では、家康の旗本・落合小平次が登場する。
最後の落合小平次は史実にある人物なので仕方がないにしても、たいへん紛らわしい。
平次 ワッショイ!!
\\ 平次 ワッショイ!! //
+ + \\ 平次 ワッショイ!!/+
+
+ ./■\ /■\ /■\ ワショーイ
( ´∀` ) ( ´∀` ) ( ´∀`∩ )) おれたちゃ三人平次 ♪
+ (( ⊂ つ⊂ つ⊂ ノ +
( (⌒) ( (⌒) .( (⌒)
(_)三 (_)三 (_)三 +
上柘植ノ小平次 噺ノ左平次 落合小平次
相変わらず小若はうざい。作中で才蔵も同様に思っている。
隠岐殿、青子、お国は、それぞれに何かしら重い運命を背負ったキャラだった。
小若には、そういうものがない。才蔵の顔を見るたびにニヤニヤしてセックスを
せがむ。AV「くノ一忍法」のキャラクターのようだ。
名古屋城に潜入しようとした才蔵が名乗った偽名、“滝川豊前守家来某”の
滝川豊前守とは、滝川忠征のことである。
>>877 名人といわれた忍者どうしの最終決戦や大坂の陣の陣触れがあったのだから、
もう女と三枚目は退場してもらいたいな。「暗殺行」以降の小若と三好晴海入道は不要だった。
実際、肝心な場面になると、小若と晴海入道は置き去りにされている。
最初から出さなきゃよかったのに。襲いかかる風魔の面前でセックスを始め、
あっけにとられた風魔が隙を見せた瞬間に殺すという場面は、AV「くノ一忍法」そのもの。
>>863 二重スパイであるお国が、才蔵や佐助の仕事を邪魔したという場面はないんだよな。
お国を二重スパイにした意味はない。
あるとすれば、お国がいると、隠岐殿の居場所がなくなり、物語冒頭のエピソードに
決着がつけられないってだけだよな。
みさかいもなく女を抱くから収拾がつかなくなるんだ。
才蔵と関係のあった女性は、つながりがあるだろう。
青子と隠岐殿・・・隠岐殿は青子の菊亭家の別荘の借家人
隠岐殿とお国・・・主人と侍女
お国と小若・・・・・姉妹
女どうしにつながりがある場合、みさかいもなく寝てはならない。
同一キャラをずっと使っていると、それまでの行きがかりをしっかり把握していないと、
矛盾が生じるからな。連載が長くなってくるとずいぶん前の細かな事柄は、記憶が
薄れてくる。新キャラを使い捨てにしてゆけば、従来の行きがかりを考慮する必要が
ないから、矛盾の生じようがないんだよ。つまり、楽ちんなのさ。
物語をゼロから作り上げる作業というのは大変なものなんだよ。
だから少々矛盾があっても、読者は大目に見てくれる。
それをドラマや映画にするときは、すでに出来上がった物語を矛盾なく再構成すれば
いいから、より面白くなるはずなんだがな。ところが、原作よりもつまらないドラマや映画が
大量生産されるのは、どういうことなんだろう?
>>885 司馬さんの名前出せば受けると下種が考えるからだろ
原作の世界観を大事にしようとすればそれなりの葛藤が生まれて
自分の不甲斐なさに腹を立てあの世で司馬さんに土下座する為死に至る
これぐらいの葛藤はあるだろ
真田十勇士が主役で、家康や幸村もでてくる。主役の立ち位置も面白くて、
女性キャラも魅力的。小若さえいなければ完璧な娯楽時代小説だったのにな。
仕事の主題ごとに敵になるか味方になるかを決めるという霧隠才蔵のスタンスは
読者にうけただろうな。佐助のように幸村の配下となって、すべての事柄について
豊臣の有利になるように働くという生き方は、読者にはうけないはずだ。
現実社会ではこころならずも佐助のような生き方をしているのが実情だから、小説
を読むときぐらいは、問題点ごとに自分はどっちの立場になるかを決めるという自由
な生き方が好まれるはず。
政党や会社がずらりと並べたメニューを、網羅的に呑むか呑まないかを決めろと
いわれても、本音をいえばそんなことはやりたくない。個々の事柄ごとに、これは賛成、
あれは反対という気持ちは誰にもある。でも、それは実際には言えない。
だから、小説のなかで、それをやっている司馬作品の主人公たちは、うけるんだろうな。
>>875 「城塞」では、同じ場面で、大久保彦左衛門が雨の中を歩いていたな。
ところで、七ツ寺に芸人である噺ノ左平次が住んでいたのは、近くに
七ツ寺共同スタジオがあるからだよね。
>>885 史書を読めば面白いものでも、現代的アレンジと称して物語をぶちこわすからだろう。
音楽の場合、アレンジ次第ではクラシック音楽を別のものに変えて成功しうるけど、
物語の場合、現代を注入するだけで、物語が成立しなくなることがあるからな。
>>888 高度経済成長期のあの当時はうけただろうけど
今となっちゃ才蔵みたいな欧米的な個人主義は珍しくないだろうけどな
個人的には一番好きなのは「燃えよ剣」だな
司馬の小説は勝ち組を描いてる話が多いけど、土方は最後まで筋が通ってて格好良い
>>887 ドラマでは小若は完璧に無視されているよ。小若の登場する部分も、すべてお国でやっている。
やっている内容は全然違うけど。それと青子も、原作よりも長く登場する。
滅ぶべき国は滅んでいい、とか言いそう
897 :
無名草子さん:2011/10/14(金) 12:36:01.22
>>881 お国すら不要だったと思っている。主人公と関係ができるヒロインは二人で十分だよ。
それ以上に愛人がでてくると、単なる女好きにしか見えないから。また、キャラも霞む。
現に、お国や小若が出ている間は、青子や隠岐殿はそっちのけだった。
第15章 鷹ケ峰
小若がこの回で退場。
先のページをパラパラとめくってみたが、小若の名前は二度と出てこないようだ。
司馬さんも、小若は失敗だったと思ったのかもしれない。
小若は隠岐殿配下の忍びで、隠岐殿はこの後も頻出するのだけど、小若は登場しない。
すっきりした。
お国と小若は、腹ちがいとはいえ姉妹。それどころか、二人とも隠岐殿支配下の忍者。
姉妹で同僚でもある二人が、同じ男に抱かれ、しかも姉妹の間に会話ひとつない。
姉妹設定は不要だったな。
900 :
常州一:2011/10/14(金) 13:28:46.58
∧_∧
( ;´∀`) ちんこ斬られちゃった。
人 Y /
( ヽ し
(_)_)
草津ノ宿で宿割奉行として登場する落合小平次は、のちの駿府町奉行と同一人物
なのであろうか。もし同一人物であるとすれば、諱は通次。落合通次は由比正雪を
捕えることに失敗し失脚した駿府町奉行である。
才蔵が大津で出会う甲賀ノ雲という雲水の師匠の名前は百地道順であるが、架空の人物
である。百地三太夫と楯岡ノ道順の名前を合成したものであることは云うまでもない。
>>897 青子とお国に読者(とりわけ男性読者)の心が傾くのは、二人が誘拐されるからだと思う。
守ってやらねば、という気持ちになるのな。
堺の百舌鳥ノ里で誘拐されるのが隠岐殿であれば、隠岐殿に対して読者の心は傾いた
のであろうが、残念ながら隠岐殿は猿飛佐助が護衛していた。佐助を間抜けな忍者には
できないから、お国という被拐取要員が必要になったのだろうな。
904 :
無名草子さん:2011/10/14(金) 16:12:50.15
>>903 そのうち隠岐殿も誘拐されるんだけどねw
才蔵と佐助は、鷹ケ峰の雲竜院を、あらたな京の根城するが、架空のお寺である。
京都の泉涌寺には雲龍院という塔頭があるが、本作品の雲竜院とは別物である。
>>904 タライの水に顔突っ込まれて殺されそうになっていたね
第16章 影法師
やっと小若が消えたと思ったら、久しぶりに登場の隠岐殿が小若化してしまっていた。
才蔵を部屋に連れ込み三日三晩やりまくり。護衛役の佐助も呆れ果てる。
こうなると誰しも徳川を応援したくなる。
908 :
無名草子さん:2011/10/14(金) 17:03:46.70
>>903 しかも護衛していたのは相州屋の亭主に化けていた猿飛佐助w
佐助、間抜けやんww
憂しの影法師という今様は、司馬さんの創作なのかね。すごいね。
影法師の噂話をしている伊奈忠政の家臣たち。忠政の父・伊奈忠次の出身地・尾州
荒子村は、前田利家の出身地でもある。
影法師と彦坂伝蔵が闘った晴明塚は、五条大橋の東北の中洲の法城寺跡に
あったが、度重なる鴨川の氾濫と、秀吉による五条大橋の架け替えによって消滅
した。したがって、本作品に登場する晴明塚は存在しないはずである。
鴨川東岸松原には晴明塚があった。おそらく法城寺跡の晴明塚を五条大橋の架け替え
の際、移転したものであろうと思われる。
才蔵が彦坂伝蔵に用いた伊賀忍法“つばくろめ”とは、司馬さんによると、
声が別の方向から聞こえてくる腹話術のようなものだそうである。
なお、新潟ではツバメのことを「つばくろ」という。
影法師(才蔵)を捕えにきた所司代筆頭与力・平田源左衛門は、おそらく架空の人物。
尾張守護・斯波氏の一族に、同姓同名の平田源左衛門がいるが、おそらく別人。
西本願寺の境内の描写で、司馬さんは、阿弥陀堂のほかに本堂が存在するような
書き方をされているが、この当時は、そうだったのだろうか。
現在では、阿弥陀堂のことを本堂と呼んでいる。
佐助と隠岐殿は、相州屋から逃れ、寺町の本寿寺にいるときに再び襲撃された。
ここで隠岐殿は誘拐される。
なお、京の寺町通に本寿寺という寺はない。同名の寺が東山・鳥辺野にある。
>>907 三日目の“かわたれどき”(彼は誰時)に才蔵は相州屋を出たから、正確には三日二晩。
いずれにしても、久しぶりに出てきた隠岐殿のキャラが、まるっきり小若になっていたの
には驚いた。興味がないのなら、男女の濡れ場なんか書かなきゃいいのにね。
>>898 お国はこの後もう一度登場して、才蔵との関係にいちおうの決着をつける。
小若は、完璧なリリーフまんこだったね。
>>899 お国を二重スパイではないかと疑いはじめたのは、大津の猟師の家にいた隠岐殿に
草津へ移るよう、お国が進言した時からだよな。
しかし、黒屋敷の三河衆が襲ったのは、大津の猟師の家だった。隠岐殿は草津では
なく甲賀の佐助の実家へ逃げたのだが、いずれにしても、お国の進言どおり、大津か
ら逃げたのは正解だったわけだ。
その後、こともあろうに、お国は黒屋敷の三河衆に、大津の猟師の家でレイプされそう
になる。どうして味方をレイプするんだ?
お国の二重スパイ設定は、矛盾だらけだよな。
>>909 大昔の今様を、21世紀になった今日でも今様と言っている。
20世紀の現代音楽は、30世紀になっても現代音楽と呼ばれているんだろうか?
お国を無理やり二重スパイにして物語の外へ弾き出した点と、その後に、まったく
キャラ立ちしない小若を出した点を除けば、風神の門は傑作だよ。上方武士道とは違う。
925 :
無名草子さん:2011/10/15(土) 00:31:56.44
テスト
927 :
無名草子さん:2011/10/15(土) 12:12:57.93
>>908 相州屋を襲ったのは、次章の話の流れからすると、藤堂家の武士たちなんだわな。
佐助の手下の甲賀者が八人ばかり捕えられて首は刎ねられ、六条河原に晒される。
この場面の甲賀者、いつもの彼ららしくなく、ひどく弱い。
まあ、この後、分銅屋の伊賀者たちを活躍させるために、そうしたのではあるが、
それにしたって、あっけない。
お国をここで働かせるべきじゃなかったかな。お国の裏切りによって甲賀者が一網打尽
にされる。そうすれば、小若を登場させる必要もなかったし、一石二鳥。
第17章 霧ノ陣
藤堂家に監禁された隠岐殿を救出する伊賀忍者。
隠岐殿を担いで建仁寺を脱出する役は、当然才蔵だろうと予想していたら、
本章で初登場の名張ノ蘭という下忍だった。
>>927 藤堂家は身柄を預けられただけで、相州屋を襲撃したのは所司代のようです。
明確には述べられていませんが、才蔵を捕縛すべく人数を出したのは所司代
ですし、家康と板倉勝重および城昌茂が、影法師対策を相談している場面が
ありましたので。
なお、隠岐殿を拷問する場面で、陣中目付が登場しますが、先に登場していた
城昌茂ではないような感じです。
>>927 ドラマでは、この場面で裏切るのは、耳次なんですよ。
耳次は小説では行方不明になりますが、ドラマでは才蔵に連れられて京へ
出てきていました。
>>929 ドラマでは、隠岐殿の牢に俊岳が現れますね。俊岳も小説では行方不明です。
第18章 淀の川風
お国、久々の登場。
大坂側の藤野半弥の兵に才蔵を捕えられ、才蔵とエッチできませんでした。
宮本武蔵登場。
霧隠才蔵と決闘します。
武蔵と闘う才蔵の虚の構え。あしたのジョーの両手ぶらり作戦だよな。そのまんま。
あしたのジョーの連載開始が昭和43年。風神の門は昭和36年。
豊臣水軍の安宅丸が出てくるが、幕府は慶長14年(1609)に、西国諸大名の
保有している安宅型軍船から関船までを全部没収して破却しているので、豊臣
にも安宅型軍船は存在しないはずである。
>>934 慶長14年の500石以上の軍船の建造禁止は、菜の花の沖やこの国のかたちで
たっぷり語られている。
京橋口屯所の守備隊長・藤野半弥は、有名ではないが、大坂の陣に参加した
実在人物である。
第19章 冬ノ陣
11月27日の家康暗殺計画と、12月4日の真田丸の戦いを中心に、
12月21日の講和まで一気にいきます。
詳細は「城塞」で書いていらっしゃるので、そちらでどうぞ。
家康が本陣とした茶臼山は、細川勝元の家臣が城を築いたこともあると書かれて
おりますが、山中又三郎が築城した大塚城のことであります。
春日井に新堤を造り淀川の流れを堰き止めた話がなされていますが、その工事を
担当したのは、第16章「影法師」に名前の出てきた伊奈忠政であります。
才蔵が茶臼山近辺に諜報活動に出かけますが、付近に布陣していた松平忠直とは、
越前松平家であります。結城秀康の長男であります。
真田丸の戦いで、抜け駆けをしようとした本多安房とは、本多政重であります。
本多正信の次男で、前田家の家老でありますが、前田家に帰参する前は、
上杉家の家老・直江兼続の婿養子だった人物であります。
本多安房に続いて真田丸に殺到した松倉重政は、のちの島原城主であり、
キリシタン弾圧で有名な人物であります。
続いて真田丸に殺到した松平出羽守直次がよくわからない。
検索すると豊後木築藩主に同姓同名の人物がいた。
なお、御持弓組頭の松平直次という人物がいて、この方が早稲田の地に馬場を
作ったことから高田馬場の地名が生まれたという記事を読んだことがある。
真田丸の応援に駆けつけた七手組について
青木民部少輔・・・青木一重
伊藤丹後守・・・・・伊東長実 ※伊藤は誤植
野々村伊予守・・・野々村幸成
真野豊後守・・・・・真野頼包
家康から真田丸の戦況について詰問された前田家の家臣
山崎閑斎・・・・・・・山崎長徳
本多丹下・・・・・・・不明
>>921 お国の二重スパイについての叙述がおかしいところは他にもあるよ。
この場合、お国を置きすてたというよりも、才蔵はお国から逃げたといったほうがいい。
才蔵にすれば、お国が関東の諜者と知れた以上、大御所を討つために駿河へ下る
企図をかくさねばならぬ、と思ったのだ。(11章「海道の月」)
笠の下の顔は、まぎれもなく草津から姿をくらましたお国であった。(18章「淀の川風」)
草津で、才蔵とお国が別れた事情を忘れてしまっている。姿をくらましたのは、才蔵のほう。
長篇連載の場合、新キャラ使い捨てに優るものなし。
お国を二重スパイにすることは、途中で急遽決められたんだろうな。
なんか慌しい変更だったような気がする。
本来は、その後の駿府への旅は、お国が同行するはずじゃなかったのかな?
小若の登場と退場も、すごく慌しいんだ。
小若は隠岐殿配下の忍者といっても、桑名の典医の妾だから、日常隠岐殿と
接触しているわけではない。ところが、お国は、隠岐殿に密着している。
隠岐殿とお国の二人を前にした才蔵の登場場面というものが出てくると、面倒
だったんだろうな。隠岐殿とお国が一緒にいる限り、才蔵との濡れ場も作りにくい。
お国と再会した才蔵が、お国にむかって「男女の色恋などくだらぬ」と言い切る
場面があるんだ。この時期の司馬さんは、作家デビューして間もない時期で、
自分の可能性を色々と試している。後年のインタビューで「生まれ変っても作家
になるとしたら恋愛小説を書きたい」とも言っていた。初期の作品では、恋愛を
書くことも多かったけど、その後は減ってくる。自分は恋愛を書くのが、あまり
上手くないなー、と思っていたのではなかろうか。才蔵の恋人を次々に換える
過程で、色々と試していたような気もするな。
>>921 そこは黒屋敷の上のほうは、お国が二重スパイであることを知っているが、
下っ端は知らないと理解すればいいんでねぇ?二重スパイって、そんなものでしょ。
そうでもないんだよ。才蔵とお国は琵琶湖を舟で逃げるんだけど、追跡したきた
黒屋敷の船が執念深く追ってこない、というシーンがある。才蔵はその場面で、
お国が二重スパイであると気づくんだ。追跡してくる船に乗船していたのは、
お国をレイプしようとした現場で働く連中だぞ。
もうヤメレ!
このスレ限りで司馬スレは完結します、今までありがとうございました
うん、もう次スレは必要ない
たった一人の馬鹿が日々連投するおかげでもうこの様だ
俺の推測だとこのスレッドを立てたのもこの荒らしだ。
だからヤツ以外だれも次スレを必要としないでも次も立つぞ。
荒らしは放置が基本
954 :
無名草子さん:2011/10/16(日) 18:14:00.03
>>921 >お国を二重スパイではないかと疑いはじめたのは、大津の猟師の家にいた隠岐殿に
>草津へ移るよう、お国が進言した時からだよな。
そんな進言、お国はしていないぞ。お国は黒屋敷の諜者どもに、隠岐殿の居所、
つまり大津の猟師の家を教えただけだ。
敵の襲撃を予知して、ここから逃げようと隠岐殿に進言したのは、佐助。
草津へ逃げよう云々は、お国が才蔵に言ったこと。ただし、お国は草津で佐助が待っている
と嘘をついている。あるいは、才蔵と駈け落ちしたかったのかもしれん。
不可解なのは、敵が襲ってくることを知りつつ、なぜお国が大津の猟師の家に戻ったのかだ。
そこで、黒屋敷の諜者どもにレイプされそうになる。
忘れ物を取りに帰ったんだろうw
ネタバレになるけど、ごめん。
お国を徳川の間者に変更するときの手際が悪かったと反省した司馬さんは、
後の章で、お国は小幡勘兵衛のくノ一で、黒屋敷の諜者たちとは別系統の
間者であったことにする。
黒屋敷と別系統の間者であれば、レイプ未遂は説明できても、琵琶湖上で黒屋敷が
才蔵とお国の追跡の手を弛め、お国を逃がした点が説明できない。才蔵がお国を徳川
のスパイであると疑い始めるのは、このときからだよ。
詰んでいるよ。
>>898 最後まで読んだ。小若が退場してから一回も名前が出ないというのは本当なんだね。
才蔵は、青子・お国・隠岐殿の行く末は心配するんだけど、小若のことは念頭にない。
才蔵と別れるとき、小若は大坂城に戻ると言った。通常業務に戻るとすれば、隠岐殿
の侍女として大坂城で働いているはずだ。しかし一切登場しない。
ラストで才蔵は隠岐殿は助け出すんだけれど、小若がどうなったかについては、作者
ですら触れてくれない。小若が不憫になってきたよ。
次スレが立ったら削除依頼を出すよ
小若は完全にリリーフまんこ扱いだな。
この小説の才蔵の恋人たちは、四人とも才蔵とともに生死の境をくぐっている。
単なるセフレじゃないんだよな。小若のことをすっかり忘れてしまうというのは、ひどい。
レイプやらセフレやら、こいつこんなんばっか書き込みしてんのな
きんもー
以上、余談として
第20章 白椿
小幡勘兵衛なぜか登場。
最終章「夏ノ陣」では隠岐殿との恋の行方に決着がつく。
その前に青子とお国との恋の行方にも決着をつけておくために設けられた章。
小幡勘兵衛がお国のくノ一であったことが、この章で唐突に明かされる。
青子救出の際、俊岳を首領とする黒屋敷は組織的な戦闘力を失ってしまったようだ。
その後は、才蔵の敵は次々に変えられてゆく。
俊岳も、小若と同じく、かわいそうなキャラである。
この章の舞台は堺である。堺の妓楼で才蔵が忍法“ナイの術”を披露する。
“ナイの術”に関する余談のなかで、百地三太夫が諏訪頼満の屋敷で用いた術で
あるとされている。百地三太夫は武田信玄の忍者とされているが、時代が少し違う。
諏訪頼満が戦っていたのは父の信虎である。
>>963 >小幡勘兵衛がお国のくノ一であったことが、この章で唐突に明かされる。
逆だろw
第21章 夏ノ陣
道明寺の戦い・天王寺の戦いを中心に、夏ノ陣についても概略は語られていますが、
くわしくは「城塞」をどうぞという感じでしょうか。
ラスト・シーンは八瀬ノ里です。ふりだしに戻った。
大坂城の惣堀埋め立ての三奉行、松平忠明・本多康紀・本多忠政については、
この小説の中で、いちおうの配慮はなされている。才蔵の旅で登場した宿場町
の城主である。
松平忠明…伊勢亀山城主…三好晴海入道を牢に入れる
本多康紀…参州岡崎城主…西福寺で才蔵・佐助らは家康暗殺の謀議
本多忠政…伊勢桑名城主…海瀬良玄の密告により才蔵・佐助を捕えようとした
正栄尼が正永尼と誤植されていた。
司馬遼太郎を中学高校のころに読みまくったせいで、
女と見ればどいつもこいつも馬鹿に違いないと思うようになった
司馬さんって女嫌いだよな
でも奥さんのことは大事にしてたみたいだけど
最終章では、ついに後藤又兵衛までが、才蔵と隠岐殿の恋のキューピッド役になる。
隠岐殿の京での根拠地は紅葉屋敷であったが、大坂城内での居所はつつじ屋敷と
言われていた。大坂城にはつつじが多い。信州上田には、真田氏にちなんだ
御屋敷つつじ祭りという祭りがある。
「才蔵さま、行くすえ、わたくしを可愛がってくださいますか」
まるで脅迫ではないか、と才蔵は苦笑して、
「そのようにする」
「たしかに?」
「みつ」
と才蔵は隠岐殿をはじめてその本名で呼んだ。
そのとき櫓の扉が開いて、ひとりの侍女が二人の前に飛び出してきた。
「小若……」
才蔵と隠岐殿は、同時に叫んだ。
才蔵は小若を見ると、その片足を撥ね上げて巧みに小若を倒し、小刀で小若の心の臓を
貫いた。
「悪く思うな」
地にころがった小若の死体に笑いかけ、隠岐殿をさらうように馬上に引きあげると、突風の
ように城外に出ていた。
>>973 才蔵は突風のように城門を出てゆく。この場面から「風神の門」というタイトルになったのかな?
才蔵と隠岐殿の逃走ルートに出てくる庭窪村とは、現在は守口市大日町あたり。
庭窪小学校・中学校の名前に名残がある。
同じく杉村とは、現在は枚方市の大字杉。
人物造形は「梟の城」には劣るが、その分、史実部分が充実していて、初期の伝奇小説
のなかでは安心して読める一作。
欲を云うなら、才蔵・佐助以外の真田十勇士の活躍も読みたかった。
大坂側の牢人たちと才蔵・佐助の会話シーンは楽しいね。
実在した人物なんだけど、フィクションの人物像の方が巨大化してしまった大坂の牢人。
ほぼフィクションの真田忍者。作者の創作の幅が広がる素材なのに、最近めっきり
大坂の陣を題材にした小説・劇画・映画が減った。もっとやれ。
しかし、後藤又兵衛が隠岐殿の伝言を才蔵に伝える話はやりすぎだ。
>>976 >欲を云うなら、才蔵・佐助以外の真田十勇士の活躍も読みたかった。
藤堂の宿陣・建仁寺に監禁された隠岐殿を救助する役が、その回初登場の蘭という伊賀モノだった。
才蔵を使わないにしても、ほかの真田忍者の見せ場にすることはできなかったのだろうか?
真田十勇士のうち忍者は才蔵と佐助の二人だけで、他の八人は真田隊の物頭という設定だったな。
それにしても、「霧ノ陣」に登場する伊賀忍者の名前が、蘭、梅、菊、田草というのはひどすぎる。
もっとましな名前を付けろ。
司馬さんは、後藤又兵衛が大好きだよな。悪く書かれたことがない。
ドラマのラストは、才蔵とお国が八瀬に行くんだな。
風神の門は終了したみたいだけど、次は何をやるの?
>>979 重要な脇役・猿飛佐助の死に際すら書かれていない。「幸村は奮迅のすえ、戦死した」
この一文に、才蔵以外の九勇士の死がすべて込められている。
真田十勇士の小説じゃないから、それは仕方ない。
それにしても、才蔵の恋人役が多すぎた。二人ぐらいで十分。
>>966 城塞の戦闘場面はたいへん面白いのだけど、主人公の小幡勘兵衛がどうも好きになれない。
それがあるから、つい、風神の門と戦雲の夢を贔屓にしてしまう自分がいる。
城塞のお夏は隠岐殿と似たような身分だったよな。大野修理の妹ではなくて、
いとこだったんじゃない?間諜の元締のような重大な任務はなかったけど。
お夏は、後半、史実部分が充実してくると、居場所がなくなったよな。
堀の埋め立てシーンで、阿玉局の役をお夏にやらせれば見せ場があっただろうに、
ここは史実どおり阿玉局にやらせた。
小幡勘兵衛は、風神の門ではお国をやり、城塞ではお夏とやる。
二人とも美女設定。恵まれているよな。
で、次は何をやるの?
竜馬がゆくをやってくれ。
ハ_ハ
('(゚∀゚∩ 埋まるよ!
ヽ 〈
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
そうだな。次は幕末がいい。
もういいです
ハ_ハ
('(゚∀゚∩ 埋まるよ!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ハ_ハ もっと埋まるよ!
ハ_ハ
('(゚∀゚∩ どっこいまだ埋まらんよ!
ヽ 〈
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
うぜーよ、連投野郎!
1000 :
無名草子さん:2011/10/17(月) 19:18:21.52
1000なら風邪が癒る
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。