北方水滸伝・楊令伝・岳飛伝を語ろう第四十八章

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153無名草子さん
「このクッキー美味しいですね、店長」
「水滸伝クッキーっていうんだけど、あと18枚出るんだ。どれも1680円だけど、おいしいよ」
「俺、ぜんぶ買います」
「こっちのも買ってくれないかな」
店長は水滸伝クッキーを5枚とりあげて、水槽の中に浸けた。クッキーは3倍の大きさに
ふやけた。店長はそれぞれを3等分して、15枚のクッキーを作った。
「食べてみて」
僕は、15枚のうちの1枚を口に入れた。まずい……。水でふやけたクッキーなんて食えたものではない。
「どう、おいしい?水滸伝クッキーより美味しいはずだから、ぜんぶ買ってよ」
「いえ、けっこうです」
「じゃあ、その1枚分の代金を払って」
僕は1680円の3分の1の560円だけを払って店を出ようとした。
「なにしてんのよ。1枚、1680円だよ」