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無名草子さん:
で、本題。
例のごとくアメリカにきている。
年に4回来ているので、1回は秋にあたるのだが、そのときの楽しみが白トリフである。
景気の問題なのか、アメリカほど大金持ちがいないのか、本当にいい白トリフが日本に入っているのを食べたことがない。
で、今回は、私のお気に入りのサンタモニカのフレンチ、Melisseで白トリフづくしのディナーコースをトライする。
こういうプレフィックスのディナーは一人でも頼めるので、旅行者にはなかなかよい。
でも、やはりおいしいのは、卵の白味が少しやわらかくなっていて、黄味がどろどろの状態のポーチみたいな素朴な料理なのだが、そのまわりを泡立ててあるのと、下の白トリフのソースがやたらにうまい。
その上に、日本と違って、みっちりと白トリフをかけてくれるが、前は、白トリフをふりかけにしかしない日本でもよくあるパターンを批判していたが、たべものにうまくからみつくと確かにうまい。
やはり白トリフは世界でもっともうまい調味料である。
ホタテに白トリフが乗る魚のメニューがきて、最後は肉のはずだから、今回はリゾットはなしとあきらめていたら、ハープポーションより少し少なめでリゾットがくる。ついでに白トリフのラビオリも。何度食べても、白トリフのリゾットはうまい。
まいったという感じのうまさである。
値段は380ドルとのことだ(もちろん、タックスとチップは別にかかるが)
前なら5万円といったところだが、円高のおかげで3万ちょっとでこれが食べられるのは驚異的な話だ。
円高のときくらい開き直ってぜいたくをしよう。ブランドを食べるにしても、グルメに使うにしても、今、海外で使うチャンスだ。でも、このレストランにしても日本人は見かけず、チャイニーズの方々は3組くらいいた。精神的なぜいたくさではもう負けている。
そういう気になれないほど、将来不安を強めさせる政府と経営者たちのあり方が変わらない限り、日本人は円高のたびに地獄に落ちるのがかなしい。
でも、本日のブログは不愉快に思う人が多いのだろうな。