【チビ厨】和田秀樹22暗記目【かまってちゃん】

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662無名草子さん
小松秀樹氏がさんざん書いているように、人間は確実に死ぬし、100%安全な医療行為というのはあり得ない。

患者さんにもそれをわかってもらう必要はある。

移植手術だって危険は伴うし、心の治療だってかえって具合が悪くなる人も、最悪自殺に至る人もいる。

もちろん、患者さんのほうにもそれをわかってほしいが、肝心の医者のほうが、自分は手術ミスなどしないとか、自分ほどわかっているものはいないと思いあがっていれば、この手の「失敗」(失敗学でいうところの失敗だが)はなくならない。

どんな簡単な手術でも人の命にかかわることがありえるとか、心の治療でも患者さんをかえって傷つけることがありえると思えるから、そういう失敗を少しでも減らそうと細心の注意が払えるのだろう。

ただ、そのために自分の能力を超えた患者さんを引き受けたり、自分のもてる時間以上の時間でできそうもない治療を引き受けたりしないことも理解してほしいし、日本の医者の数では、すべての患者さんにそれだけのレベルの全力を尽くせないこともわかってほしい。

そういう意味で、私も変な医者にならないように心掛けるが、逆にそのために、受け入れるキャパシティが余計に小さくなってしまう悩みがある。私に治療を受けたいと思う方の多くをお断りしている事情は、そういうものなのだ。

ちゃんとした医者になるのは難しい。せめて変な医者でないようにこれからも頑張ろう。実際、私を批判した医者にしても、決めつけは激しくても、天才的な勘があって、
臨床は素晴らしいのかもしれない。また決めつけられて具合が悪くなる患者もいるが、逆に決めつけてもらったほうが精神的に安定する(本質的な治療ではないが、そのほうが助かることは多い)患者さんもいる。

たぶんそうでないというのは、単に私の長年の医師経験からくる勘にすぎないのだ。(だからこそ、この人には名乗り出てほしいが)