1 :
野獣は死なず:
永遠に色褪せない、野獣の創設者、大薮春彦氏の作品について語り合いましょう。
※スレナンバーは今までに敬意を払い継続しました。
2 :
無名草子さん:2010/09/11(土) 00:44:25
狂った様な暑い夏の終わりを実感しながら、処刑戦士を読書中
3 :
無名草子さん:2010/09/11(土) 01:27:08
韮釜刑務所では脱獄計画が進行中
4 :
無名草子さん:2010/09/11(土) 11:51:55
ブローニング機関銃乱射したアトはタバコを5本をまとめて一服。
>>1 乙です
この暑さで食欲が湧かないが、食わぬとバテるから真っ黒な紅茶に
塩を入れ、トマトにもたっぷり塩を掛けてかじり、肉を無理して
一キロほど紅茶で胃に落としこみます
6 :
松の根っ子:2010/09/11(土) 13:46:31
スレタイの漢字を何故変えた
7 :
無名草子さん:2010/09/11(土) 14:52:53
祝復活!
今夜は祝いに肉5キロ使って焼き肉パーティー
>>7 肉が焼けるのを待ちきれずに、二キロほど塩をつけてむしゃぶりつくんですね
隙間に野菜を置くこともお忘れなく
骨付き肉にしな。
骨の髄まで食わなきゃ男じゃねえ。
10 :
無名草子さん:2010/09/11(土) 18:18:37
朝倉君を見習って、ホルモン三人前食べるのもアリ。
11 :
無名草子さん:2010/09/11(土) 20:15:07
今どき三人前とか高校生でも食べるだろ
12 :
無名草子さん:2010/09/11(土) 21:20:58
上等な寿司タップリと氷を4キロばかり用意して、一杯やりながら、夕涼みもしてみたいな。
ミラノのサラミ1本をジョニ黒で平らげてから、朝倉にあやかってバランタインにすべきだったと反省中
輸入食材安くてありがたみないけど、美味いものは美味い
ウィーヴァー4倍のスコープを乗せた、口径,300ウィンチェスター・マグナムの、
ウィンチェスターM70 プリ'64を傍らに置いたまま、ストリーチナヤのウオツカを
セヴン・アップで割ったものをゆっくりと飲む。
ツマミは、昨日狩ったシシの心臓(ハート)の燻製を1ポンド半だ。
>>12 仕事を頼むためとはいえ、言われるままに氷と寿司を用意してかけつける
彼らにはほんの少しだけ同情してみたり。まあ目的遂行のためと割り切って
いるのかも知れませんが
最近はルートなどに縛られずに出没するインディアン・スカウトに見習って
「アスファルトの虎」や「汚れた英雄」など、気に入った巻を他の作品と
混ぜて読むことが多いです。エッセイでは、やはりハンティングを扱った
ものが面白いですね
今はABSだからカウンターステアも過去のものだな
また規制か
すまん誤爆した
スレタイミスは痛いが、偉そうな言い種の方がムカつくと、渓流の水で割ったバランタイン(ただしファイネスト)を
飲みながら熊肉のローストと生のピーマンを交互にかじりなから考える
この人の作品で「眠りの顎にくわえられる」という詩的な表現があって驚いた記憶がある
また読みたいので書名をご存知の方がいたら教えて下さい
21 :
無名草子さん:2010/09/13(月) 23:46:57
i
22 :
無名草子さん:2010/09/14(火) 15:39:44
コテも大したことないな
>>20 チンポ咥えたまま眠ってしまった女の話か?
24 :
無名草子さん:2010/09/14(火) 17:02:10
ねじ込んだまま女と寝る。って、表現ならよく見かける。
ここってほんと低脳の巣だな
>>19 >>2はそのままです。「処刑戦士」の冒頭の部分
>>3は「長く熱い復讐」で、これも物語の最初は猛暑
>>4はわかりません
>>5は「ヘッドハンター」です
>>12は「獣たちの墓標」の冒頭
>>13は「蘇る金狼」
>>14は、たぶん特定の作品ではなく大藪小説のよくある表現を集めたものでしょう
>>20 おそらくそれは「睡魔の顎にくわえられた」で、「蘇る金狼」だと思います
大藪作品では猛暑や極寒のシーンが良く出てきますが、同じ作品で両方が
書かれている作品もけっこう多いですね
27 :
無名草子さん:2010/09/14(火) 22:46:48
「名のない男」の「私」が成り行きでカルト教団への潜入を命じられるも、
私怨から同様に潜入していた男(元傭兵か何か)と偶然知り合い共闘、
教団を叩き潰すみたいな話が読みたかった。
28 :
無名草子さん:2010/09/14(火) 22:58:43
金髪美女と一戦して朝帰りしたら、銀歯の中年オヤジから任務を言い渡されるんでしょうね。
靴の踵のデリンジャーで撃ってやりたいです。
4も長く熱い復讐。
>>27 カルト教団など宗教ネタはけっこう話の中に取り入れられていますが、
大藪春彦が今も健在ならオウムの連中の鬼畜ぶりや愚かさ、滑稽さを
遠慮なく描いた作品を書いてくれたことでしょうね。名前がない
主人公の短編連作物には外れがありませんね
>>28 なるほど。煙草の本数がオーバーに書きかえられていたからちょっと
分かりませんでした
>カルト
そんな小物たちよりユダヤマフィアの闇に挑戦してほしいよ
31 :
20:2010/09/14(火) 23:32:06
>>26 ありがとうございます。作品名でどんなシーンか思い出しました。場が荒れる原因を
作ってしまったみたいで申し訳ないです
32 :
無名草子さん:2010/09/15(水) 01:31:42
「偽ドルを追え」読了。「あえて意地を貫き死地に殴り込む」ラストに燃える。
脂肪フラグ立ったままエンドって多いよな
「ルームミラーに映った化け物みたいな自分の顔にウインクして突撃」って何のラストだっけ?
>>1 スレ復活乙
医者でエコー検査受けて、脂肪肝と判定されたorz
以後、肉は極力食わないようにしてる
マクドナルドすら、医者にやめとけと言われたし
あー、大藪ヒーローのような、肉三昧の食事がしてえ!
36 :
無名草子さん:2010/09/15(水) 13:30:49
32
殺人許可証No.3の、体の痛みも薄らぐの方が好き
37 :
無名草子さん:2010/09/15(水) 15:06:09
34はフルスロットルでぶっ飛ばせ!の最終話のラストだと思われる。
38 :
無名草子さん:2010/09/15(水) 16:02:59
39 :
無名草子さん:2010/09/15(水) 18:21:55
わき道にそれるが、復讐のシナリオのあとがきには、ウィンチェスターM64プリと最新オートマティックピストルについて短いながらもハリー先生の解説が載ってる。
異色作に対する先生なりのサービスだったのかな?
「ぶっ」は余計だけどなw
41 :
無名草子さん:2010/09/15(水) 18:53:33
「名のない男」(四課)も「殺人許可証No3」(公安三課)も共に
本庁所属だから庁舎内でせめてすれ違う位はしてるんじゃないかと
勝手に思いたい。
42 :
無名草子さん:2010/09/15(水) 19:45:43
同一人物の可能性もある。
ちなみに名のない男の足首ベレッタはベトナム秘密指令の水野。殺人許可証のデリンジャーは偽装諜報員の矢吹に受けつがれてる。
>>35 医者が具体的に「肉は一切食うな」と言ったのなら仕方がないですが
そうでないなら脂肪分をカットして適量食べるくらいなら問題ないと
思いますよ。まあマックはスーパーサイズ・ミーを観るまでもなく
脂肪の割合が半端じゃないですから、こちらは我慢した方が良いですね
私も若い頃になったことがありますが、毎日飲んでいた酒を週1回に
減らして脂肪分を極力カットした食生活で何とか治しました。その間も
肉そのものは食べてました。まあ高見沢優になった気分で肉をいっさい
使わない食事や豆腐ハンバーグというメニューも悪くないと思います
>>41-42 かつては単独捜査で暴れ回っていた『私』も、今は外事四課で部下たちを
率いて『フィッシュ』をはじめとする外国人テロ組織と戦っているのかも
知れません
44 :
無名草子さん:2010/09/15(水) 20:10:57
そういや今まで読んだ大藪作品の主人公の中で
「自衛隊の情報機関の工作員」ってのは見かけないな。
てっきり居ると思ってたのに・・
もしかしたら未読の作品には居るんだろうか。
45 :
無名草子さん:2010/09/15(水) 20:45:37
長く熱い殺しの鷲尾が近いと思うが。
自衛隊レンジャー部隊から国家保安省入ってるから。
ちなみに最近になって陸自の元陸将が自分がトップでそういう組織を率いていたって告白してる。
>>44 鷲尾進は自衛隊で外国のスパイを処刑したり、中国に潜入して
破壊工作に従事していました
47 :
44:2010/09/15(水) 21:01:27
>>45.46
レスどうも。
偶然にも今日ブックオフで見かけて週末にでも読もうと思ってた
トコ。上下巻は「傭兵たち〜」以来なんで楽しみ。
推理作家協会編の短編集「57人の見知らぬ乗客」に大藪春彦の
「お客様」が収録。
大藪のショート・ショートなんて初耳だったが、いかにも大藪が
書きそうな話で妙に安心した。
>>41 任務によっては、先に潜入してるどっちかがどっちかを捕まえて、後で上司に怒られるとか、そういうのもあったかもね
>>43 >>35です
レスどうもです
まあ普段は野菜と魚中心にして、月一でいっぱい肉食おうかなと思います
49 :
無名草子さん:2010/09/15(水) 23:32:31
プラチナブロンドのアメリカ娘。白人の血が入った黒人女。黒髪・体毛の薄い中国クーニャン。と、三種類の美女が出てくる殺人許可証No.3もオススメ。
50 :
無名草子さん:2010/09/16(木) 02:00:42
最近また大藪作品にハマってるがあの「梅川」が魅了されたのが分かる気がする。
51 :
無名草子さん:2010/09/16(木) 02:39:15
この手の実在の事件と大薮氏との関連で有名なのが血まみれの野獣と府中の三億円事件なんですよね。
果たして犯人は読んでいたのか・・・
>>51 仮に犯人が読んでて「これだ!」となったなら、それはそれで凄い
大藪先生もだが、やり方を死傷者ゼロに改良した犯人も凄い
まあパトカーより白バイの方が安上がりだし、カーリット爆薬やシュマイザーなんて入手出来ないってのもあるだろうけど
53 :
無名草子さん:2010/09/16(木) 14:58:46
先生自身責任を感じて犯人への呼びかけを行っているが、今考えれば警察サイドの圧力、大薮作品=社会悪という構図を無理矢理でも作ろうとした意図が見えて仕方ない。
梅川に関しては、大薮作品よりも映画ソドムの市に影響を受けてた節が見受けられるワケで、これもまた大薮作品と結びつけるのは無理がある。
54 :
無名草子さん:2010/09/16(木) 16:00:43
作品読んで犯罪を犯す阿呆は迷惑なだけ
55 :
無名草子さん:2010/09/16(木) 18:10:23
55get
56 :
無名草子さん:2010/09/16(木) 19:34:59
プリ64の方が価値アリw
57 :
無名草子さん:2010/09/16(木) 19:43:21
大藪作品のおかげで「内閣情報調査室」がなんか凄いトコなんだと
思っていたが、高校の頃に「単なる事務員と分析官の集まり」だと
聞いて落胆した記憶がある。
58 :
無名草子さん:2010/09/16(木) 21:06:34
矢吹なんかも任務外されてる時はウンザリする程色んな資料読まされて、伊達は各国の言葉覚えさせられたんだから、スパイの日常なんてそんなもんだよ。
>>57 子どもの頃、スパイを扱った少年向けの本で初めて内閣調査室という組織の
存在を知りました。その頃は、「きっと裏では外国に負けない派手な活動を
しているに違いない」と夢想していたものです
>>58 スパイの日常と聞くと、青池保子のマンガを連想します。オートマグを
片手で撃つ「鉄のクラウス」とか。まあバカンスを楽しんでいる時に限って
呼び出されるというのはお約束ですね
60 :
無名草子さん:2010/09/16(木) 22:41:36
北海道での任務終了後、キャバレーで豪遊中に九州行きの任務を命じられる、ってパターンですね。
61 :
無名草子さん:2010/09/17(金) 02:39:57
そういや西城も身分は一応警官になるんだっけ。
最初は暴力団狩りが仕事だったのに、しまいにはイスラエルの
秘密組織潰してたが。
>>61 最初は警察で後にフリーだね。後半は破壊工作員に近かった。若い頃にヒッピーとして放浪し、
ジョン・レノンの曲を愛し、金のために男にブチこむこともあった西城が、いかなる経緯で
警察官になったのか興味がある
63 :
無名草子さん:2010/09/17(金) 13:22:43
「処刑軍団」vs「処刑戦士」 勝つのはどっちだ。
やはり軍隊経験者じゃないかな。相討ちに近いだろうが
邦彦、西城、石川、杉田のチームが最強
66 :
無名草子さん:2010/09/17(金) 17:16:13
星島弘も相当強い
67 :
無名草子さん:2010/09/17(金) 17:29:41
内調組(矢吹、水野、石坂etc)でチーム組んでも相当な
モンだろうな。
68 :
無名草子さん:2010/09/17(金) 18:10:00
伊達・西城・エミーの三角関係チームに高見沢が共闘パターンもアリかな。
69 :
無名草子さん:2010/09/17(金) 18:41:51
>>65、68 伊達と西城居るだけで「敵が可哀想になってくる」感じがするチームだなw
70 :
無名草子さん:2010/09/17(金) 19:09:15
警察・自衛隊・暴力団・国際犯罪組織等、数千人規模が相手でも余裕で勝てるだろうな。
個人的には私もコンビから四人までの組み合わせなら伊達邦彦、西城秀夫、
石川克也、杉田淳の順番ですね。さらに速見誠、矢吹貴、鷲尾進を加えた
黄金の七人なら無敵でしょう
>>66 これも個人的な意見なんですが、星島弘というキャラは持病があるという
こととは関係なく肉体がよく見えてこないんですよね。満腹になるまで
食ったままで腹への頭突きをモロに喰らって吐いちゃうし
72 :
無名草子さん:2010/09/17(金) 20:08:31
組合せ考えてたら、鷲尾と毒島がもしかしたらヤリ合ってた可能性があった事に気付いた。
理由
毒島の裁くのは俺だで、冒頭反江藤派の川崎大臣が暗殺されるが、これを後に長く熱い復讐で、鷲尾が殺したとされる河本大臣とするなら両世界はリンクしてる事になる。
従って、毒島を倒す為に江藤命令で鷲尾が動いてたなんてコトも、あり得無くはない。
設定・人物が重複してる大薮作品でこんな事考えだしたらキリがないが、コレはコレで一つの楽しみ方ってコトで。
73 :
無名草子さん:2010/09/17(金) 21:07:23
「拳銃稼業」
何か「シリーズ物」の序章みたいな話。あんなラストだから続きが
気になって仕方ない。三島は世界で活躍する事になるのか?
74 :
無名草子さん:2010/09/17(金) 22:35:38
チンケなヤクザ組織の用心棒よりも、よっぽど適材適所ですよ。
75 :
無名草子さん:2010/09/17(金) 23:02:40
「狼の追跡」読み始めたトコだが、「元力士」ってのはかなり
異色な設定だな。
76 :
無名草子さん:2010/09/17(金) 23:31:45
>>72 「偽ドルを追え」「廃銃」共に中国人の反共秘密結社が出てきたけど実は
根は一つの組織(目的は同じながら微妙に内部対立をした結果分派)
・・ってのもアリかな。
>>72 違う作品の主人公が出会うというのは、やはりワクワクしますね。大藪小説の
中でもそのパターンで読者を驚かせた作品がありますが、実際に本人たちが
出会わなくても、例えば「ザ・テロル」の中で主人公が受けた拷問を、彼と
同じように平然と耐えたゴルゴ13らしき人物の描写が出てきたように、
登場人物のセリフの中で他の主人公の話が出てきたりするようなストーリーも
読んでみたかったです
>>75 現時点での身長体重は石川克也と同じですが、現役時代の体重はおそらく
大藪ヒーローの中でも最も重いでしょう。ただ、力士時代の食生活の
影響か空腹には弱いと思われる描写がありますね。臓器移植によって
生き延びる悪の首領は、実現率は極めて低いものだったとはいえ、
「20世紀少年」の“ともだち”を連想させます。まあ、こういう手段で
永遠の命を手に入れようとする悪玉というのは昔からの定番なんですが
>>77 「ガラスの仮面」の速水真澄と、「スケバン刑事」の神恭一郎が親友で、それぞれの作品で電話で会話してる話を思い出した
>>78 確かマヤを狙う殺人鬼をサキが捕らえるというトンデモなオチの
短編もありましたね
例えばアフリカやニュージーランドでの狩猟シーンで、別の作品で
登場したガイドが出てきて「この角のサイズは、俺が以前に案内した
男とタイ記録だ。確かサイジョーとか言っていたな」みたいな
ものとか、名前を出さなくても経歴などでそれと連想されるような
描写も面白かったかも知れません
81 :
無名草子さん:2010/09/18(土) 17:35:24
>76
同じ組織と考えて良いと思う。
中国は広い。水爆が爆発しても何割かは生き残る。
ヒデー話だぜ。
大藪春彦から少女マンガまで守備範囲が広いスレだなw
83 :
無名草子さん:2010/09/18(土) 18:26:46
なんとなくあんみつ屋に入って吐き気堪えながら、いなり寿司とソーダ水を食しながら、場違いな空気に戸惑う朝倉の気持ちw
84 :
無名草子さん:2010/09/18(土) 19:23:44
「非情の女豹」はいかにもVシネ向きの作品だと思ったが、結局
映像化されず残念。杉本彩か武田久美子辺りで見たかったのに。
「名のない男・破壊」は思いの外、草刈正雄が原作通りの
「飄々として捕らえどころがないがいざという時はタフガイ」キャラ
を好演していて一本で終わったのは惜しい気がする。
85 :
無名草子さん:2010/09/18(土) 20:04:10
草刈さんはもっとも大薮作品の主人公のイメージにピッタリな俳優だと思う。
今なら北野晶よりも、伊達を演じてほしい。
>>85 草刈正雄は大藪氏が好んで使っていた表現「トール、ダークアンドハンサム」に当てはまりますね。
87 :
無名草子さん:2010/09/18(土) 20:45:59
今の役者の中だと城田優は案外大藪モノで使えそうな雰囲気は
持ってる気がする。ただ演技の巧拙や身長は知らん。
(やはり180以上ないと格好悪いし。ただ、でかきゃいいかというと
TV版「蘇える金狼」の香取朝倉みたいとんでもないのが出来上がる
ので要注意。しかしよくあんなの許可したな・・)
北村一輝も悪くないと思うが当てはまりそうなキャラが思いつかん。
二昔以上前になりますが、中康次(康治)という俳優が大藪作品の実写版にうってつけなのでは・・・
と夢想したことがあります。当時、身長190cmオーバーで女優とのバランスが取れずに
なかなか仕事が回ってこなかったらしく、俳優人生としては不発でした。
主な出演作「戦国自衛隊」「スケバン刑事」等
死んだ父の実家から大薮春彦作品がどっさり出てきた
読んでみようかな
90 :
無名草子さん:2010/09/18(土) 21:19:21
中康次いたなぁ。確か役所広司の「宮本武蔵」で佐々木小次郎やってた。
でかいしマスクもいいし大藪作品には向いてると思う。
91 :
無名草子さん:2010/09/18(土) 21:50:48
>86
最近では女子高生とドラマで共演して、一寸おとぼけなオジサンキャラ演じてますね。
映画で娘さんと共演した時は思いっきり拒否されて笑って誤魔化してましたが、汚れた英雄の北野を知る世代としては、複雑でしたねw
>>88 「帰ってきたウルトラマン」の郷秀樹で有名な団時朗が、その後ブレイクしなかったのもそのせいかな
当時で185センチと言えば、物凄い長身だからな
ヒロインの榊原るみとツーショットの際、榊原はみかん箱に乗って撮影したらしいし
でもその少し後ぐらいに、同じぐらい長身の松田優作や中村雅俊がブレイクしたからなあ
タイミングの問題だろうか
映画の内容はダイジェスト版みたいでしたが、個人的には草刈正雄が演じた
北野晶夫というのはイメージ通りで好きでした。まさか彼が後に馬が大好きな
菅原教授を演じることになろうとは夢にも思いませんでした。松田優作は
伊達邦彦よりも西城秀夫や伊吹勘之助あたりのイメージがあります
団時朗も北野晶夫、それに「殺人許可証No.3」の主人公などを演じて
ほしかったです。最近の俳優では要潤に筋トレさせて「汚れた英雄」を
演じさせてみたい気がします。そういえば団時朗は映画「汚れた英雄」で
ほんの数十秒だけ出演していたそうですが、まったく憶えていません
>>93 団時朗の映画「汚れた英雄」出演シーンは、コングロマリットの女性オーナー
クリスティーンの来日パーティーのシーンで、晶夫と京子が会話中に
「ハーイ、キョーコ!」と挨拶に現れる友人役でした。
95 :
無名草子さん:2010/09/19(日) 12:20:43
昔の役者だと蟇目亮も良い感じ。大藪作品向きのバタ臭さがあったから、やったらやったで結構填ったと思う。
仲代達矢が伊達邦彦を演じた「野獣死すべし」は、けっこうよかった
97 :
無名草子さん:2010/09/19(日) 13:59:59
野獣都市の黒沢・三国両氏による有間・石浜コンビも中々イメージ通りで良いキャスティング。
>>94 どうもありがとうございます。機会があったら観てみます
>>96 やはり色々な意味で原作に一番近いのが仲代の「野獣死すべし」だった
ように思います。香取慎吾は個人的には嫌いではないし、原作ではなく
原案という解釈ならあの「蘇る金狼」も悪くなかったのではないかと
思っています。でも、どうせなら「戦士の挽歌」の石川克也のように
剽軽な顔も見せなくてはならないようなキャラとストーリーの方が
良かったかも知れません
予算やキャストなど様々な要素を考えると、いま一番作りやすいのは
「傭われ探偵」のような作品でしょうか
みんな熱く語るなあw
この作者は連作短編ものがけっこう面白いね。007を読みながら餃子を食べていて、部屋に入ってきた
チンピラたちに気付かない主人公の話とか、強いんだけど適度に力が抜けてる感じがいい
「蘇る金狼」は名作だけど、ひとつだけ腑に落ちないところがある
それは朝倉の野望が、会社を乗っ取るということだ
普通なら、大金盗んでサラリーマン辞めるとか、乗っ取るにしても株売り飛ばすとか(結局そうなったけど)、そういう方向に行きそうなものだが
一応当初は、会社のトップに立って、経営するつもりだったみたいだし
やはりサラリーマン(読者)代表ということで、朝倉も社長になって威張り散らしたいって欲求はあったのかな?
もしも今映画やドラマにするなら、その動機付けはリアルに出来そう
つまり朝倉を派遣社員や契約社員にしてしまうのだ
そうすれば「会社乗っ取っちゃえば、もう派遣切りに怯えることも無いじゃん」と気付いて、乗っ取りの野望を抱くという方向で話が作れる
101 :
無名草子さん:2010/09/20(月) 11:21:53
一応会社を支配しようという野望はあったんだろうが、皮肉にもその会社から裏資料を奪取する様命じられたコトがキッカケで、別の人物による会社乗っ取りに巻き込まれたコトで変わっていった。
場当たり的な運任せのトコロも多々あるが、それでも朝倉の徒手空拳ぶりは薄れずラストに上手くつながるのは、その過程をしっかり描いてるからだろう。
最初は犯罪で調達した資金で会社に食い込み、経営陣と同じように甘い汁を吸いたかったようだが、
その会社自体が散々食い尽くされ、さらに乗っ取り対象にもされていると知って方針転換したんだな
想像だが、舞台が東京オリンピックの直前頃という時代背景から、もしかしたらクレージーキャッツの無責任映画のバイオレンス版みたいな狙いもあったのかも知れない
サラリーマン映画っていうのが一杯あった時代かな?
>>104 調べてみたら、クレージーのサラリーマン系喜劇は、大体62〜65年頃に集中してる
まだテレビが今ほど普及する前で、映画が娯楽の王様だった時代だし、大藪先生も見に行ってたかも
高倉健も石原裕次郎も小林旭もサラリーマン映画を良くやっていたようだ
アットホームな会社で勤勉な社員が社長に認められて出世していくと言うヒューマニズム喜劇みたいなストーリーが多かったらしい
さすが毎週のように映画の演目が変わる時代だな
石川、高見沢、片山以外に混血の主人公っているの?
109 :
無名草子さん:2010/09/20(月) 19:01:09
エミー
「狙われた野獣」の「私」さん
111 :
無名草子さん:2010/09/20(月) 19:13:26
小林旭で思い出したが、矢吹貴を演じた「爆破3秒前」
(原作は「破壊指令No1」の「金塊隠匿作戦」)を観る機会は
いつ来るんだろう・・・
112 :
無名草子さん:2010/09/20(月) 19:53:22
そうだ!蟇目亮なら「狙われた野獣」の主人公にピッタリだ。
まあ叶わぬ夢だが。
113 :
無名草子さん:2010/09/21(火) 00:50:41
今後大薮作品が映像化される可能性あるかな?
>>113 むしろ今こそやるべき時じゃないかな
大藪先生の全盛期以上に、今の方が世の中に不平不満抱えてる労働者や、労働すら出来ない人だらけなんだし
ただ、月9でキムタク主演で「野獣死すべし」とかやられても困るが
116 :
無名草子さん:2010/09/21(火) 11:14:57
草刈氏で、野獣伊達の優雅なる日常なんてやってほしい。
>>114 でも大藪作品の主人公をこなせる野獣系の若手俳優っていますかね?
118 :
無名草子さん:2010/09/21(火) 14:43:17
今の邦画・テレビのレベルで大薮作品を映像化するのは大薮氏への冒涜。
119 :
無名草子さん:2010/09/21(火) 19:11:14
又野誠治はいかにも大藪作品向けのいい面構えしてたが結局映像化作品に
全く絡むことなく物故したのは残念。
特に「処刑軍団」の津場なんてハマってたと思うんだが。
一応、生島治郎原作の「凶悪」シリーズのVシネマには出てたが中身は生島と
いうよりは大藪の実写版っぽい作りだったし、本人もそれなりに意識
してたんじゃないだろうかって気はする。
120 :
無名草子さん:2010/09/21(火) 19:18:02
凶銃ルーガーの阿部ちゃんは結構良かったと思う。
>>121 あれは良かったなあ
阿部ちゃんは茶目っ気もあるから、石川とか演らせてみたい
123 :
無名草子さん:2010/09/24(金) 03:44:55
短篇集買ったは良いが収録してる話がダブってる時は少し凹む。例「殺しは俺の稼業」「ザ・一匹狼」の「独り狼」とか。
>>122 最後の方で、駆け寄ってきた若い刑事を
抜き撃ちで無造作に射殺するところが良かった。
凶銃ルガーP08から戻り道は無いまで、オリジナルも数話加えて、1クールの連作ドラマで見たいな
キャストに個性派が集められれば、いいのが出来るかも知れない
126 :
無名草子さん:2010/09/25(土) 23:52:34
伊達邦彦に中国で大暴れして来て欲しい。
とりあえず人口半分位に出来るだろ。
銃で6億人以上殺すのは、大変だろうなw
ともだちに頼んだ方が手っ取り早いだろ
129 :
無名草子さん:2010/09/26(日) 01:42:58
星島が中国国内の反体制組織に大量の武器弾薬提供すれば一番てっとり早いな。勝手に内戦始めるだろ。
再び鷲尾に潜入してもらおう
>>125 今だと
・派遣社員が派遣先の上司を射殺
・ハロワで失業者が職員射殺
・ネトウヨが、観光地や電気街で中国人を射殺
・モンスターペアレントを先生が射殺
・虐待親を子供が射殺
いろいろ出来そうだ
132 :
無名草子さん:2010/09/27(月) 16:42:45
弱い者同士で殺しあってる感じだな。やはり巨悪を相手にしないと
133 :
無名草子さん:2010/09/27(月) 17:55:10
>>129 水島が核ミサイル持ってるからそれぶち込めばOK。
まあ確実に第三次世界大戦は避けられないがw
>>132 大藪御大が今でも生きてたら堀江辺りは確実に殺される側の
モデルだな。後は政治家なら小沢とか。
>大藪御大が今でも生きてたら堀江辺りは確実に殺される側の
>モデルだな。後は政治家なら小沢とか
逆だ。おまえ、悪徳ペンタゴンて知ってるか?
裏のからくりが解らない大藪先生でもあるまいw
135 :
無名草子さん:2010/09/27(月) 18:59:50
もし現在に、
作家として脂の乗り切った大藪先生が存在していたなら、
国際金融の世界を舞台にした悪のサラリーマンサクセス物を書いて欲しい。
朝倉や石川みたいな裏の顔を持つサラリーマンが、
国際舞台でダーティーに成り上がる作品が読みたいっす。
ネタ的にもタイムリーだと思うのですが、どうでしょうか?
136 :
無名草子さん:2010/09/27(月) 22:17:18
そんなコト気にせず所有の無人島でハンティング・ダイビング・美女を楽しむ伊達の話しも短編で良いから読みたい。
ヘッドハンターのアフリカ編やモンゴル編、それに北極圏での話が
読んでみたかったですね
三日目ぶりにブリザードが去った朝、杉田淳は久しぶりにテントから
外に出た。見渡す限り果てしなく続く大氷原は、陽光を乱反射させて
レイバンのグリーン・レンズのシューティング・グラスをかけて
いなければ目を開けていられないほどであった。テントのすぐ近くに
ソリが置かれ、その周囲で二十頭のハスキー犬たちが平然と眠っていた
彼らはこの極寒の地でも、寒さをものともせず屋外で眠るとができる
杉田はテントに戻り、半ば凍ったアザラシの生肉の塊を持ってきた
肉の匂いを敏感に嗅ぎつけた犬たちは次々に目を覚まし、杉田に
向かって期待を込めた吠え声をあげた
ガーバーのフォールディング・ハンターのナイフでアザラシ肉を
スライスした杉田は、塩とタバスコをぶっかけて生のまま口に運んだ
生肉にはビタミンCが含まれているから、火を通すことは禁物だ
三キロの生肉をたいらげた杉田は、残りを切り分けて犬たちに
投げ与えた。犬たちは肉を奪いあって激しく吠えながら争う
今回の極地ハンティングに出発する前に、杉田はイヌイットの村で
数週間を過ごして、彼らから北極圏でのサバイバル・テクニックを
学んだ。臭いがきついアザラシの生肉にもすぐになれた
こんな感じで延々と続くハンティング・シーンを読みたかったです
138 :
無名草子さん:2010/09/28(火) 00:36:44
無い物ねだりだが大藪ならアルカイダをどう描いただろう。
139 :
無名草子さん:2010/09/28(火) 00:53:43
直接アフガニスタン辺りに出向いて、現地調査・インタビュー後にゲリラ視点から作品書くだろうな。
AKの描写・解説に5ページは確実は費やされるだろう。
140 :
無名草子さん:2010/09/28(火) 23:08:27
「処刑戦士」「俺の血は俺が拭く」「黒豹の鎮魂歌」
立て続けに読むと流石にグッタリする・・・
アルカイダってCIAのやらせなんだけどな・・・知らない奴多いな
142 :
無名草子さん:2010/09/28(火) 23:54:13
はいはい、アポロの月着陸はスタジオ撮影なんですよねw
陰謀論はともかく軍事産業が過激派をこっそり援助して日本を軍事大国化しようとする話とか初期は結構あったよな
145 :
無名草子さん:2010/09/29(水) 01:57:32
優雅なる野獣の紅軍派大使拉致するでは、実は政府・財閥が世論誘導・警察力強化の為に一芝居していたって設定なんだよな。
146 :
無名草子さん:2010/09/29(水) 10:53:40
>>143 そのトンデモ説を披露した人って大学を首になったんだよねw
ビルの解体にどれだけの人員と時間がかかるかをスルーして
トンデモ説をしつこく主張したんだから当然だよねw
147 :
無名草子さん:2010/09/29(水) 20:07:26
「猟友」大藪らしいショートショート。
「汚れたパトカー」最後に出てきたのが「私」だったら・・と思った。
実際に全学連って、適当なとこで手を引くように、警視庁と裏で話し合ってブック組んでたらしいね
現場で石投げたり角材振り回してる人たちは必死だったけど
伊達邦彦はやはりかっこいいね。
「不屈の野獣」の頃の伊達が一番好き。
150 :
無名草子さん:2010/09/30(木) 12:54:47
角川文庫版の優雅なる野獣の表紙イラストの伊達はイメージにピッタリ。
>>148 誰がそんなこと言ってるの?
仙石か?岩見か?ww
152 :
無名草子さん:2010/09/30(木) 18:17:35
矢吹かもなw
戦士の挽歌で石川が捕まえた子イノシシの肉って、なぜか増えてるよな?
153 :
無名草子さん:2010/09/30(木) 23:21:27
「黒豹の鎮魂歌」
まだ一巻しか読んでないが、仇敵の秘書の嫁(女優)を黒ミサの生贄に
するのは流石にやり過ぎな気がした。
薬中にして付近の娼館に放置とかで良かったんじゃないかなぁ・・・
>>153 別にいいんじゃないかな
坊主憎けりゃ袈裟までというし、何よりも岸村があくどく稼いだ金で贅を尽くした生活をしているという事実があるし・・・
この松平淳子は、長年東京電力のCMやっていたおフランスかぶれの岸恵★が元なのか・・・?
155 :
無名草子さん:2010/10/01(金) 00:06:27
「復讐に明日はない」
ブックオフで半額セールやってたから52円で入手できたのは嬉しいが
ケイブンシャ文庫版だったもんで表紙が凄まじくダサい。
まるで「黒木豹介」みたいだ・・・
>>153 あの話は、いろいろ新しいことやろうという意欲が見られて、今読むと興味深い
黒ミサ虐殺の他にも、幻覚剤で資産家発狂させて、メチャメチャな投資させるとか
殺しの技に、3年殺し系の技使ったり
主人公の脳内に、手榴弾の破片残ってたり
157 :
無名草子さん:2010/10/01(金) 01:00:44
脳内の破片による苦しみはもう少し有効活用してほしかったな。
長く熱い復讐みたいに隠された謎を解くキッカケになるとか。
>>157 俺は破片の発作でピンチ招く展開があると思ってた
大藪先生的には、復讐心を煽るカンフル剤と、除隊の為の必然性ぐらいの意味しか無かったみたいだが
159 :
無名草子さん:2010/10/01(金) 06:56:38
155
徳間版表紙の方が作品イメージに合う。
>>152 あれは倍くらいに増えてるw
>>154 フランスかぶれも何もフランス人と結婚したわけだし。設定的に全然違う
>>158 星島の病気と同じでうやむやだったな。ラストからすると長生きしそうだ
161 :
無名草子さん:2010/10/01(金) 20:48:23
ここ一ヶ月で読んだ大薮作品は「ザ・一匹狼」「黒豹の鎮魂歌」
「俺の血は俺が拭く」「殺しは俺の稼業」「謀略空路」「熱き逃亡者」
「血と背徳の街」「長く熱い復讐」「狙われた野獣」
こんなのばかりだったもんで「探偵事務所23」の妙にポップな感じに
戸惑ってしまったw
162 :
無名草子さん:2010/10/01(金) 23:33:16
今にして思えば桑原譲太郎の「復讐の帝王」シリーズは大薮の復讐モノを
一通り読んだ後、「興奮が醒めない内に一気呵成に書き上げた」
様な内容だった。
桑原が大薮に著しく傾倒してたかどうかは知らんが、書いてた小説の
内容(傾向)からして大薮を全く知らないって事はないだろうな。
70年代以降の、復讐がテーマの作品は、多かれ少なかれ大藪作品の影響を受けてると思う
>>161 ピッツァを、イタリアのお好み焼といってるやつですね。
復讐路線もいいけど、こういった市井の巷話ぽいのもいいね。
市民生活に程ほどに密着したところで活躍していた「ハイウェイハンター」時代の
西城みたいな親しみがあると思う。
165 :
無名草子さん:2010/10/02(土) 11:50:41
当時の文化・風俗等を知るリアルな資料としての側面もあると思う。
今はインターネットやサブカル的な本でいくらでも軍事オタ的な知識やエログロ、
悪の手口のバリエーションを知ることが出来るからなんだろうけど
「薬品で溶かして死体処理」「針金でイグニッションとバッテリーの配線を接続して車窃盗」
「縛られたりいじめられたりして興奮しまくる女」とかの描写には驚かなくなった。
でも主人公がキチネット付の下宿に住んでいたり、生活用水で濡れてる廊下の文化住宅
を歩いたりしている所などにハッとする時がある。
大家と同居のような下宿や文化住宅ってみなくなったねえ、って。
急ぎの連絡は電報とか
冷蔵庫が無くて缶詰中心の食生活とか
活動費足りなくて、古着のポケット探し回って小銭探したりとか
生活感にじんだエピソードがいいなあ
>>167 >活動費足りなくて、古着のポケット探し回って小銭探したりとか
朝倉が家にある不要の本をまとめて古本屋に持っていき、その金で
ソーセージと卵を買って食べるシーンが好きです。ああいうギリギリの
生活をした者にとっては、懐かしさすら感じます。伊達邦彦も北野晶夫も
そうですが、大金を手に入れるまでが実はいちばん面白かったりします
「汚れた英雄」など、ラスト近くになると身辺整理や体力セーブなどの話になってくるものね。
それよりも、お金持ちの娘をボロ車に乗せて走ったりしてるときの方が面白い。
ボロ車どころか朝倉なんて車も借り物だし
171 :
無名草子さん:2010/10/02(土) 19:05:20
test
172 :
無名草子さん:2010/10/02(土) 19:29:14
「輪殺の掟」
主人公の名前が津場、本城、岩下。と云う事は「処刑軍団」の続編?
173 :
松の根っ子:2010/10/02(土) 20:45:06
処刑軍団が続編
175センチ、100キロの津場はまさにゴリラ
175 :
無名草子さん:2010/10/02(土) 22:45:33
津場は見てくれだけなら大薮作品にたまに出てくる
「ごつくて主人公を威圧するも瞬殺される見掛け倒し」キャラ
なんだよな。
テスト
脇役だと「血の来訪者」の探偵・津野が印象に残っている
さすがに伊達邦彦相手だと引き立て役になってしまっているが、短編ぐらいなら主役を張れるタマだと思う
「探偵事務所23」みたいな、「あちらの軽ハードボイルドを日本でやってみました」という初期の作品はけっこう好き
大藪以外にもそういう作品はたくさんあるけど、人情物とか「人生の悲哀」とかに流されがちなんだよな
178 :
無名草子さん:2010/10/03(日) 15:58:24
雇われ探偵もお忘れなく。
探偵と言えば、水の入ったバケツを腕水平にして持つ、少林寺の修行みたいなトレーニングしてた探偵がいたなあ
「処刑軍団」のほうが「輪殺の掟」の続編。
>>179 「探偵事務所23」の田島ですな。
>>177 津野でなく津村は、「揉め事は俺に任せろ」で主役張ってなかったかな?
182 :
無名草子さん:2010/10/03(日) 21:25:26
血の来訪者では伊達同様暗躍してるし、敗れたとはいえ最後には伊達の計画を叩き壊して海外逃亡させたんだから大した男だと思う。
183 :
無名草子さん:2010/10/03(日) 23:26:31
「黒豹の鎮魂歌」読了。 ただ疲れた・・・
これ実質西城の仕事代行してるだろw
>>177 他の人も指摘してるが、色々と間違ってる
>>181 >津野でなく津村は、「揉め事は俺に任せろ」で主役張ってなかったかな?
「血の来訪者」の津村は新宿三光町の「新宿興信所」。秘書は久子
「揉め事は俺に任せろ」の津村は新宿三光町の「新宿探偵局」で
秘書は玉井裕子
確か「揉め事は俺に任せろ」は「血の来訪者」の後に発表されたはずです
いったん死んだキャラが読者の人気や作者の思い入れで復活するというのは
良くある話ですから、津村もそのキャラを気に入った作者が別の作品で再び
活躍させることにしたのかも知れません
「血の来訪者」は、元々、外部からの圧力で連載中断の後に、後半書き下ろし形式で
発表された作品だから、その中にも色んな作品のプロットが詰まっていたのかも知れませんね。
探偵の登場以降は、伊達の隠蔽工作も本職(同類というか(笑))にかかればあっさりと化けの皮を
剥がれてしまうのだな、とチョット痛快に思ったりしましたよ。
そこで邪魔者となった探偵を始末する伊達の姿に、後の「蘇る金狼」朝倉と桜井の関係を
感じたりしてしまった。
「破壊指令No1」をぱらぱらめくっていると、破壊指令=アタックと読み替えて、
アタックNo1と読んでしまいたくなる。なんだか世界観がノンビリしてるでしょう(ラスト除いて)
188 :
無名草子さん:2010/10/04(月) 19:42:38
短篇集「ザ・刑事」に収録されてる7編の内3編も「血と背徳の街」と
ダブってたのは正直まいったが、古本屋で50円だったし、一番好きな
キャラ「私」が出てくるのが2編もあったからこれはこれで良しとしよう。
そこは「閉口した」または「苦笑した」で
190 :
無名草子さん:2010/10/04(月) 23:24:52
高校の同級生に「戦いの肖像」貸したら「回り将棋かw」と
一笑に付されたのは懐かしい思い出。
191 :
無名草子さん:2010/10/05(火) 23:30:08
大薮御大唯一の時代モノ「孤剣」
噂には聞いてたがどんなもんかなと思い読んだが実に面白かった。
晩年の御大は「時代小説を書きたい」と云っていたらしいが、
御大にしか書けない時代バイオレンス活劇が読みたかった。
「元公儀お庭番で結成された盗賊一味。幕閣と結託して荒稼ぎする豪商から
大金を強奪するが、それが密かに進む倒幕計画の軍資金だった事から、
盗賊一味は暗殺軍団に襲撃され・・」とかそんな感じで。
久しぶりにアスファルトの虎を読んで感じたんだが、高見沢ってけっこう誘惑に弱い部分があるよな
昼間は酒を飲まないという禁はたびたび破るし、肥満の敵だと思いながらフライドチキンを残らず
たいらげちゃうし、石川は無視した法外な値段のウドンも我慢できずに食べちゃうしw
高見沢は現代っ子扱いなのかもねえ。
あくまでも実戦や厳しい境遇で鍛えられた体躯をさらにボディビルで
鍛え上げている……となると、石川よりは実戦経験があると思いますが、
豪華な生活や美食で舌は肥えていそうですからね。
一番の美食をしたのは、「諜報局破壊班員」時代の伊達や、「孤狼は挫けず」の宮内
になるのかな?
北野晶夫を忘れちゃいかん
まあ普通の人間にはなかなか出来ない贅沢な食事なら、杉田が一番だな
196 :
無名草子さん:2010/10/07(木) 18:07:16
鹿・ベルト・革靴・ライフル革紐を食べて銃傷から回復した島津。
同じく脇腹撃ち抜かれた傷を野性馬食べて治した浅岡を忘れるべからず。
「処刑の掟」の速見は猟犬を捌いて焼いて食って、体力を回復させてたぞ。
犬を食うとスタミナがつくという話なんだろうか?
美食=珍しい食材を著名なコックが料理したモノを劇的に食うってなエピキュリアン的捉え方を
してみると、「死にかかっているときに手に入れた食いもの」を大藪ヒーロー的に食う
(大藪ヒーローなんだから当たり前か)ってのは、かなり凄い味わいになるんじゃないか、
とその気になりながら、安いハムとチーズ、缶ビール飲んでます(ダメだこりゃ)
200 :
無名草子さん:2010/10/09(土) 15:29:15
192
その当時のハリー先生自身の弱さだと思う。
でも、そういうイマイチな私生活と完全無欠な戦闘シーンの両方が描かれてるからこそ、高三沢は後期大薮作品では魅力的なキャラなんだよな。
西城と高見沢は特に作者の嗜好や弱点が反映されてると思う
西城は食に対していちばん貪欲なキャラだよな。高級中華から生の熊肉まで、すべてを
美味しく食べることができる
203 :
無名草子さん:2010/10/09(土) 22:43:10
「俺の血は俺が拭く」「男の掟」続けて読んだが、どちらにも
「70年の安保再改訂」に乗じて事起こそうと企む組織出てくる。
両者激突したら・・と思ったが北の特殊部隊が勝つかな、やっぱり。
もう一方は戦車持ってても所詮ヤクザだし・・
大藪作品の主人公と言えば肉をキロ単位で食うのが当たり前だけど、野菜も含めて三キロが限界だよね?
脇役だと五キロとか七キロとか食う奴らがいて笑える。そこまで行くとギャグになっちゃうから
三キロが上限なんだろうね
大藪先生って、猟に出たりレースに参加したりする以外で、普段運動やってたのかな?
例えば走り込んだりとか、ウェトレやったりとか
まあ猟犬買ってるから、散歩ぐらいはしてたと思うけど、やはり忙しい時期は運動不足だったのかな
それで肉大量に食う生活してたら、そりゃ鼻血吹いたり痔になったり太ったりするわな
(まあ鼻血は、イノシシの肉のせいらしいが)
>>205 ウェイトはやってただろ。
エッセイにかいてあったような気が・・・
207 :
無名草子さん:2010/10/11(月) 09:44:18
>>206 三島由紀夫に薦められたかな?
あの人30過ぎてからボディビルにはまってたらしいし
>>204 以前にも何度か書いたと思いますが、西城秀夫がマトンと野菜を合計4キロ
食べたことがあります。その他にも、具体的に数字は出てきませんが馬の
腿を2本飽食した伊吹勘之助も、4キロくらいは食べていそうです
>>205 エッセイを読むと分かりますが、若い頃から売れっ子だったために慢性的な
睡眠不足の状態で作品を書くために酒と大食で活を入れて頑張ったため
たちまち太ってしまったそうです。イノシシ猟などのシーンで、鈍っていた
身体が山野を駆けめぐっている間に疲労のピークを過ぎて、楽になっていく
という描写が何度か出てきますが、これは作者自身の体験と思われます
つまり、普段は運動不足気味だったのではないでしょうか
82年頃と思われるエッセイでは、最初の膵炎発作の後に減食と全身トレーニング
のおかげで75キロから63キロに減量し、『ブルース・リーそっくりの筋骨』に
なったとあります。しかし、おそらくはその直後に二度目の発作を起こして
後は病気の影響と夫人の作る健康的な食事などで、節制を心がける日々だった
ようです
>>208 ブルース・リーみたいな大藪先生か
丸顔のデブって印象が強いだけに、それは見てみたかったなあ
どっかに写真残ってるかな
210 :
204:2010/10/11(月) 12:24:56
>>208 ありゃ、四キロ食べた主人公がいたのかw
島津が肉抜きの状態の後に焼き肉を食おうとしたが、焼けるのを待ちきれずに生肉を二キロも
貪り食うシーンは読むたびに腹が減る。しかもその後さらに焼いた肉を一キロだもの
さすがに鹿の生き血を飲み、内臓や肉を生で食うだけのことはある
島津の焼肉大食いの肉ってどこにも何の肉か書いてないけど
牛肉だよな?
確か伊達邦彦だったと思うけど、初期にゆで卵10個とビールという、物凄く体に悪そうな朝飯食ってた記憶がある
213 :
無名草子さん:2010/10/11(月) 19:44:24
>>211 普通の肉屋で買って、生でも食ってるから牛肉だろうな
>>212 あったな。何の作品だっけ?
>>213 「野獣死すべし」か、その復讐篇かどっちかだったと思う
あーいばんっどうえーじでーす
>>211 >>213さんも書いていますが、生のまま塩をつけてむしゃぶりつくという
描写からも牛肉だと思われます
>>212 「野獣死すべし 復讐篇」の最初の方です。「野獣死すべし」では前日の
残りのポーク・ステーキの塊とビールという内容の朝食もありました
朝からビールとはドアーズのジム・モリソンのようですが、作者の理想像
である邦彦は、晩年のジムのようにぶくぶくと太ることもありません
217 :
無名草子さん:2010/10/11(月) 23:59:31
つーか食い物ネタってそんなに気になるんだなw
俺は山野組vs関東会はどっちが勝つかとか、I・T・S・Svsインタークライム
ならどっちが勝つかとかに興味があるが・・・
そう言えば、「パタリロ!」のバンコランは、朝食はあまり食べないけど、ワイン飲んで出勤してたなあ
しかも飲酒運転で
あったなぁ、パタリロがバンコランの行動調査するんだけど、全然トイレに行かないという話し。
伊達邦彦は暖炉に長時間隠れた時は、出てきた後に小便してたけど。
>>218 バンコランはワインとステーキしか口にせず、10歳にして糖尿病のパタリロから
「栄養学のえの字も知らない」と言われる始末でしたね。伊達邦彦とバンコラン、
さらにエーベルバッハ少佐が対決したら、いったいどうなるんでしょうか
パタリロで思い出したが、大藪作品でピンでデブの主人公っていないね
主人公グループなら、処刑戦士の久保とか、あとタイトル忘れたが短編で1人いたけど
やはり基本は、長身で着痩せする筋骨隆々体形
久保がデブなら高見沢も矢吹も津場もデブになっちゃうから
大藪先生がご存命なら、スーパー大藪主人公大戦みたいな話が読みたかったな
最後に死んだはずの主人公たちも無理矢理生き返らせて
例えば西城秀夫が政府に頼まれて潜入した先に、同じ様な仕事頼まれた片山健一や鷹見徹夫や高見沢優、あるいは私さんがたくさんいて、一緒に仕事する破目になったとか
その相手組織の背後にいるのが、巨大組織に成長した水島哲夫のユートピア共和国や、若林誠のチームパラダイスや、やっぱり大企業を経営してみたくなった朝倉哲也が乗っ取った大財閥とか
で、最後は眼光鋭くてメチャクチャ強い爺、伊達邦彦が皆殺し
あるいはみんなの力を結集して、地上最強のラスボス伊達邦彦を倒すとか
エクスペンダブルズですかw
>>224 そういう感じになりそうだな、
>>223は
リアルタイムで年齢設定したら、初期作品の主人公はみんな爺だし
戦前生まれのキャラは、若くても70歳ぐらい
伊達邦彦に至っては、80近いし
戦前生まれチーム対戦後生まれチームで、チーム分けするかなあ
でもそれだと、圧倒的に戦前生まれが強そうだし
それとも戦国BASARAみたいに、時空曲げて全員30代ぐらいの無理矢理設定にするか
でもそれだと、伊達邦彦1人勝ちになりそうな予感…
若林といえば、弱さと脆さと頼りなさを感じさせるほどの美貌(個人的には邦彦、晶夫に次ぐ位いい男だと思う)、怪奇なほど節くれだって堂々とした凶器、すばらしいスタミナとテクニック、の持ち主なのに、なんで二回も女に裏切られるんだろう。
邦彦や晶夫も振られたり騙されたり
繊細な美男子より、粗削りだが子宮の底に響くようなセックスアピールがあるタイプの方がいいのかも。
230 :
無名草子さん:2010/10/18(月) 15:07:40
孤狼は挫けず、の宮内なんかがそうだね。
やはり今必要なのは、大藪先生の凶銃系作品だな
派遣社員やワーキングプアやネカフェ難民が拳銃手に入れて、リア充殺しまくった末に幸せになる話が読みたい
凶銃系はラスト幸せになってないだろ
そんな話読みたがる大藪ファンはいないと思います。
闇に身をひそめた俊敏な野獣が一気に跳躍する姿こそ美しい。
野獣が狩るのは巨象であり、ハイエナであり、バッファローの群れであり、時に自らと同じく獰猛な狼です。
いかにリア充であろうと、平凡な幸せにすがる者たちには殺す価値もありません。ただ引き裂き、踏みつぶすのみです。
ただ、手近な日頃威張ってた奴は、拳銃手に入れた主人公に痛い目に遭わされてたけどね
本来ならは最後は自滅すべきだが、ハッピーエンドになった方が今日的かも知れない
235 :
無名草子さん:2010/10/20(水) 19:51:21
アキバの加藤に銃を持たせてやりたかったな。少なくても100人は殺してくれただろう。
あんなしょぼい殺しはどうでも良い
>>235 あんなのは大藪スレで語る資格もない。ネットですら相手にされずに
自分より弱い立場の人間を殺傷したクズ。大藪小説を読んで単純に
犯罪に走る時点で馬鹿だし、加藤の場合はファンですらないから
関係ないな
大藪ヒーローもタクシーの運ちゃんとか簡単に殺すがな
239 :
無名草子さん:2010/10/21(木) 10:09:06
大藪作品世界内での、タクシードライバーの被害率の高さは異常
特に初期の作品では、毎度のように殺されてたし
被害者の職業を細かく分類したら、ワースト10には確実に入ってると思う
240 :
無名草子さん:2010/10/21(木) 10:55:44
タクシードライバーが主人公の話があってもよかったな
映画「タクシードライバー」がやってた頃ぐらいに、あれ以上の武装や訓練やって、改造タクシーで銀行強盗とか
映画「タクドラ」に出てくる銃器のセールスマンはいいね。
ああいうのが日本にもいれば楽しいんだけど・・・
日本はほんと銃規制が厳しいね。
だから平和なんだろうけど・・
そう言えば、木村一八が伊達邦彦やってた「野獣死すべし」で、タクシードライバーみたいな隠し拳銃の仕掛け使ってたなあ
前腕部にレールの付いたプロテクターみたいなのはめて、腕振ると手の平にポケット拳銃がシャコーンと出て来るやつ
244 :
無名草子さん:2010/10/21(木) 17:35:45
諜報局破壊工作班員で、伊達が腕に取り付けてた特性デリンジャー用のホルスターも中々良い。
>>238 大藪小説の主人公は、若者たちが暴走する一部の作品以外は「必要なら誰でも殺す」のであって
そこが弱い相手を狙って殺す屑どもと決定的に違うところ
>>240 あの伊達邦彦より、まだ香取の朝倉の方がマシw
奴の暴力事件の結果と、その後に父親が巻き込まれた事件のこととか、さらにその後の転落ぶりとか、
あれだけ伊達邦彦と程遠い奴はいないよ
246 :
無名草子さん:2010/10/21(木) 20:21:54
前の議論蒸し返すようだが、草刈正夫氏が初老を迎えた伊達を演じる作品なんか見てみたい。
入れ歯の伊達邦彦なんか見たくもねえや
入れ歯だろうがヅラだろうが画になればいい。邦彦は死ぬまで入れ歯とは無縁だろうな
作者の理想像だから
多分最終作だったと思ったけど、若い兵士に力負けして技で切り返す
邦彦にちょっと悲しくなった。
老いさらばえてまで生きたいと思わないのが大藪の美学だと思う。
だから「それからの武蔵」みたいな作品は書かなかった。
じいさんエージェントが活躍する作品が見たいなら自分で書け。
>>245 確か伊達邦彦がエージェントやってる短編だったと思うが、元闘牛士でスティレットでの刺殺の達人って殺し屋がいたなあ
加藤は彼の弟子になってたら、いい殺し屋になれたかも
ダガーナイフ補正があるにしても、あの短時間であの人数殺傷は、並みの腕ではない
252 :
無名草子さん:2010/10/22(金) 00:13:02
車で突っ込んで逃げらんない人たちを殺しただけ。基地外の美化は他でやってくれ
加藤はキチガイじゃないだろ、少なくも犯行に至るまでは計画的だったぞ
254 :
無名草子さん:2010/10/22(金) 19:26:56
そう言えば大藪作品には、通り魔系無差別殺人犯の主人公はいないな
あくまでも殺しは復讐や金儲けの手段で、復讐の時ちょっとサディスティックになる程度
マニアックに殺しそのものを楽しんで、金は二の次みたいな殺し屋が主人公の話なんて、あってもよかったかも
そんなのいらん
俺はまだ大藪は30作品ほどしか読んでないが、
殺しそのものを楽しむような主人公は絶対いないと断言できる。
>>253 計画的にああいうことをすること自体が異常。大藪ワールドとはまったく
相容れない輩だから
258 :
無名草子さん:2010/10/22(金) 22:13:52
殺しが好きと言うより、殺しの技を追求する求道型の殺し屋とかがいいかも
本来スナイパーは見つかりにくくする為に長距離からの狙撃するのに、記録にチャレンジみたいなノリで超長距離狙撃に挑むとか
大藪作品の主人公は基本的にプロだから生き残るのに必要なテクしか磨かないと思う
狙撃は練習時も「必中距離をのばす」ことなら努力しそう
260 :
無名草子さん:2010/10/23(土) 19:10:55
どの作品かは忘れたけど、ステーキを焼く描写がかっこよかったなあ。
ハードボイルドな主人公が、厚さ2センチはあるステーキを塩コショウ
だけで焼いて、フライパンに残った汁でたまねぎを炒めてソースを
作る。あまりに美味しそうだったから、自分でも作ってみたいと思いつつ、
未だに実現していない。
>厚さ2センチ
ショボ過ぎw
俺は、熊肉の脂身に火をつけてフライパンでやっぱり脂身をぐりぐりさせて油を出し
その油で熊肉を揚げて食べたのが、旨そうだと思った
263 :
無名草子さん:2010/10/24(日) 01:26:32
マンハッタン核作戦で、伊達がサバイバルの食料にしてるね。
中々オツな味らしい。
処刑戦士の4人がシシ鍋食ってるシーンは、何か凄く美味そうだった
犬の丸焼きが美味そうに思えるのはさすが
片山がエルクをしとめて朝から色々な肉料理を食うシーンも美味そうだが、二人じゃあ
それぞれ食い残しまくりだろうな。あと翌朝に背肉のカツレツは熟成が早過ぎw
どうかと思うものを旨そうに書くの上手だよな(美味しそう、ではなく旨そう)
みんな銃とか車のことしか褒めないけど
犬の骨付き焼き肉、噴出する鹿の生き血や焚き火であぶった肝臓、
串に刺して焼いたイノシシの心臓や肝臓、切り取ったばかりの
羆の生肉、塩胡椒とタバスコをなすりこんだ生の馬の肝臓等々、
実際に食べたらとても喉を通らないかも知れない食材が、大藪春彦の
「レバー」「こんがりと焼き上がった」「貪り食う」「たいらげる」
といった表現によって、読んでいるだけで涎が垂れそうになるから
不思議です
この作者の食事シーンは射撃や車の運転シーンと同様に、読者の
味覚や手足の感覚を刺激して、それが臨場感を生み出している
ように思います
>>267 マグナムをぶっ放して通行人が腰を抜かすとか、「キャブにガスを吸わせる」とか
臨場感のある表現をする作家だよね
熊の脂で揚げたソーセージが美味そう。実際は臭いがきついだろうけど
>>260 その内容で間違いないなら大藪作品じゃないよ
2センチの厚さにバターを塗ってパンを頬張るなら大藪かもしれん。
>>260 近いのは「処刑の掟」
もしかすると「長く熱い復讐」
どちらも厚さは書いてなかったなぁ
>>267 「文章ヘタ」とか言われたりするがやっぱり上手い作家なんだなと再確認
酒と醤油と砂糖
先生はニンニクはあんまり好きではなかった
タマネギで甘くなってしまい、おいしくなかった。
大藪作品に出て来る飲み物では、1番手軽に出来そうなのに、何故かなかなかやってみる機会の無いお茶割り焼酎
おでん屋で、肴は玉子と豆腐オンリーで、1度これを飲んでみたいものだ
昔、北方謙三だったと思うけど料理番組で
縦横高さがみんな7センチくらいの(だからどの面も厚み)肉を塩だけで焼いてた
ああ、ハードボイルドはみんなああいうの食うんだって思った。
日本人なら醤油かけたいよね
これからの時期あったまって良いよ、番茶でも緑茶でもOK、玄米茶でもおつな味
芋焼酎とか麦焼酎なんかの高い香りを楽しむ場合はもったいないけどペットボトル系の安焼酎で
忘れてただけで俺も大藪晴彦のせいで飲んでるのかも
282 :
松の根っ子:2010/10/27(水) 08:33:23
コルトパイソンに安全装置をかけた北方
>>282 特注品なのでしょう
平松伸二の「ドーベルマン刑事」に出て来るブラックホークも、特注品だからシリンダーがスイングアウト出来る
まあ大藪先生も戦闘中に自動小銃の弾倉が二十連になったり三十連になったりするし、
ハンティングで獲物の数が急に減ったりするからな
獲物もカスタム
286 :
無名草子さん:2010/10/27(水) 13:31:13
まあルパン3世で、シュマイザー持ってたはずが、次のカットでトミーガンになってたり(逆だったかも)、五右衛門が斬ったコンバットマグナムの弾に、しっかり薬莢が付いてたのに比べれば、その程度のカスタムぶりは大した問題ではない
晩年の頃は大藪先生、主人公のキャラ設定が難しかっただろうね
亡くなられたのが、バブルが弾けてしばらく経った96年で、そろそろリストラとか始まってた頃だが、まだまだ社会が豊かだったし
最初からプロの破壊工作員や殺し屋みたいな主人公はともかく、個人的な犯罪者だと動機が作りにくい
格差が進んだ今なら、飢えた野獣のような青年の怒りの逆襲を描きやすいのだが
>>287さんを批判するわけじゃなく一般論として
>格差が進んだ今なら
こう言う人は多いし、マスゴミに乗せられた世間の風潮なんだろうが
間違いなく40年前の方が大きな格差はあったし
戦前は貧乏で学校にいけない子もいたし、身売りすら頻繁だったよな。
今の大学進学率を見ても、格差が大きくなったなどという奴らの気が知れないよ。
子供の頃を思い出してみろよ。
いつもおんなじ服を着てる奴、兄貴のお古のランドセルしょった奴。
俺みたいに自転車が高くて買ってもらえずにいつもみんなの後を走って付いていく奴。
鼻水たらしてる奴、兄弟全員丸刈りの奴。
給食費が払えなくて、下をうつむいて先生に謝る奴。
そんな子供が今いるかね?
だから、少々所得の配分に格差が出たところで、裕福な子供時代を過ごした今の青年に
大藪作品の主人公なんて務まらないと思う。
西城を除くヒーロー達は「いかにしてあんな人間が出来上がったか」が重要ポイントだからな
お茶割り焼酎ウマー
291 :
松の根っ子:2010/10/28(木) 09:16:09
環境が欲しければ肉親の死亡
動機が欲しければ復讐で良い
大抵の大藪主人公が通る道
ずいぶん浅いコテもいたもんだ
どうしても思い出せなくて質問なんだが山登りで「ふくらはぎがコチコチになった」という文章が出てくる作品は
何だったかな? 西城かと思ったんだが違うみたいだ
セルフパロディーみたいな話も読みたかったな
例えば、「蘇る金狼」を読んだ主人公のサラリーマンが、「よっしゃ俺も」と一念発起して、会社乗っ取りを企む
だが現実は小説のようになかなか上手く行かず、七転八倒の連続というコメディ
>>248 大藪先生の書き間違いで、コーヒーを飲んでいたはずなのに次のシーンでは紅茶になっていた話がなかったか?
296 :
無名草子さん:2010/10/29(金) 00:09:09
297 :
松の根っ子:2010/10/29(金) 08:10:33
知らない
大藪先生は痔の手術したのか、答えてくれよ、コテさん
299 :
無名草子さん:2010/10/29(金) 18:55:17
偉そうな松の根っ子は内容的にはたいして読み込んでないな
300 :
無名草子さん:2010/10/29(金) 20:16:03
同意。
書斎さんの再登場を期待するのが一番だな。
>>282-286 週刊連載の忙しさや晩年のコンディション不良のせいか、大藪作品でも
編集段階ではなく執筆時のものと思われるミスがけっこうあります
右手で相手の髪の毛を掴んだまま、右の手刀を首筋に叩きつけたり
以前にも書きましたがどう考えても不可能なタイムスケジュールで
行動したり。特に「アスファルトの虎」ではベトコンの人数とか
紀州犬たちの数とかダンベルの重さとか色々とありますが、そういう
間違い探しも決して悪意ではなく楽しみのひとつだったりします
>>287-288 戦争による空襲や引き揚げで親を失い、奴隷のような扱いを受けて
育つというかつての大藪ヒーローたちの環境を現代に置き換えるのは
なかなか難しいかも知れません。後期の主人公たちは両親を事件や
事故で失ったり、自暴自棄になって自ら戦地に赴くことでかつての
主人公たちと同様の虚無感やふてぶてしさを身につけていく場合が
多いですが、これからの時代なら義父母、さらには実の親から虐待を
受けて何とか生き延びた子どもたちの中から、絶望に慣れて何ものにも
心を許さず、外見の優雅さと内面のふてぶてしさを併せ持った新しい
主人公が生まれてくるかも知れません
>>289 西城は作者が故意に過去を曖昧にしたのか、それとも必要性を感じ
なかったのか、いったいどちらでしょうね。まあ終戦直後はやはり
豊かな食生活ではなかったようですし、ビートルズを愛しヒッピー
として世界を旅し、時としてゲイの男役で金を稼いだ時期もあったり
伊達邦彦が作者の究極の理想像であり陰の部分であるならば、西城は
作者の陽の部分を受け持った主人公なのでしょう
>>293 たぶん「アスファルトの虎」です。ニュージーランドで猟をした時の
山登りでそういう文章が出てきます
>>295 「長く熱い復讐」の上巻ラスト近く、試射のために雪中でテント泊を
するシーンで、コーヒーが途中から紅茶になります
ところで
>>248ではなく
>>284ですよね?
303 :
295:2010/10/30(土) 00:23:17
>>302 そうそう、たしかコーヒーにスコッチを入れて飲んでたのに、いつの間にか紅茶になるんだよね。ありがとう
レス番は確かにミスですw
西城ってコブ茶が好物だったり、痔だったり
ゴーゴーを踊ったり網走番外地を鼻歌で歌ったり
かなりお茶目だな。
305 :
無名草子さん:2010/10/30(土) 11:29:25
西城は作者の現実面の分身
自分の中では「西城もの=コミカルグルメ旅情ハードボイルド」
>307
水戸黄門みたいだな
まあ映画の007もそういうもんだが
>>302 >>293だけどありがとう。てっき西城が北海道で暴れる話の方だと思ってたんだが海外だったか
記憶なんていいかげんなもんだなw
そういえば、どちらも「久しぶりの山登りでバテそうになるが、疲労がピークを過ぎると楽になる」
というパターンがあるな。これも作者の実体験なんだろうな
309 :
無名草子さん:2010/10/31(日) 15:34:46
寿行先生にはマニアが多いのに、大藪はいまひとつみたいでかわいそうだな。
むしろ逆だろう
大藪は正常位派で寿行は尻から派だな。
寿行はガイドスタッフぞろぞろ引き連れた大藪式ハンティングが嫌い
掟氏のレスを読んでアスファルトの虎を再読してるんだが、確かに記述ミス(誤植?)が多いな
野草を野菜と書いたり、浅見の身長に明らかに矛盾があったり
まあ、それもまた楽しいw
みんな、大藪作品を読むときはどこで読む?俺はトイレが一番集中できるんだが・・・
ベッドに寝転んで読むことが多いが
止まらなくなるとトイレに持ち込むこともある
夏とか庭にハンモックを吊るして読めば最高す。
チェーン店のステーキ屋で安いステーキを貪り食いながら
読むと最高。
仕事や旅行に使うバッグの底には、常に角川文庫版の「ヘッドハンター」が
忍ばせてあります。個人的には、出張先の空き時間でもプライベートでも
状況に関係なく読める作品です
所で今回、公安の資料が(おそらくは故意に)流出しましたが、内務局から
盗まれた伊達邦彦の資料も現在ならネットに流出していたかも知れませんね
昔なら数百メートルのトンネルを掘る必要があったのに、今はデータを
盗み出して海外のサーバからばらまけるのだから、正に隔世の感があります
>>318 今なら伊達邦彦のファンクラブが出来るだろうw
>>314氏
場所・・・って訳じゃないけど、
自分の愛銃を手入れしつつ
「孤高の狙撃手」や、「ヘッド・ハンター」
「ザ・ビッグゲーム」等を読むと、頭と心の両方が熱くなる。
322 :
無名草子さん:2010/11/06(土) 18:27:48
ウィンチェスターM70も良いね。
よく聞く話なんだが、
体毛を剃っただけのイノシシをそのまま丸焼きにしてかぶりつくってどうなん。
毛根が残って食べ辛いと思うんだが。
>>323 「通人は皮をはがずに毛をカミソリで剃って、毛根が残っている脂肪層の肌を
賞味する。僕は毛根は好きではないが」 (荒野からの銃火)より
通は毛根が旨いって言うそうだが
センセは自分は好きではないと言っていた
326 :
325:2010/11/06(土) 20:28:06
スピンした晶夫車に正面から突っ込んだ気分だ…
>>324-325 知合いから聞いて半信半疑だったが氷解しました。
大藪氏もそこに言及し照らしたとは初耳ですが口の中にジョリジョリが残りそうでやですね。
それにしても色んな調理法があるもんです。
ちなみに僕の地方では生の鯉をそのままご飯に炊き込んだ棘飯という
何とも被虐的な(鯉の骨が刺さって口中が血まみれになる)料理があるそうです。
イノシシと言えば傭兵達の挽歌前半の日本で失意の片山がイノシシの密猟しているところ
片山の野生のエネルギーが今にも吹き上がりそうだった
イノシシは密猟になるの?
猟期外に何頭もとれば密猟
政治に関心が高い人には周知のことだろうが、
「戦後60余年、日本はいまだにアメリカの植民地である」という現実が徐々にネットにて拡散、暴露されている。
もし大藪先生がこの事実を知っていたなら作品内容もすこぶる変わったものになっていたのにと思うと、
少し残念な気がする。
作品で常に巨悪に挑戦してきた先生ではあるが、巨悪の頂点が日本の政治家止まりで
奥の院のアメリカにまで届いていない。
大藪作品の評価に将来、影を落とすかもしれないと思うのは俺だけか。
日本がアメリカにとってどういう存在かなんて、今のアホな若者以外はみんな知ってるだろ
もちろん大藪作品でもそのあたりは皮肉たっぷりに書かれてる
そんなことを今ごろ自慢気に書かれてもw
337 :
無名草子さん:2010/11/09(火) 18:45:14
密猟と言えば、若林誠が少年時代に参加してた、村の密猟グループが凄かったな
何ヶ月も山にこもって、禁猟になってるニホンカモシカ(だったと思う)まで狩りまくる、豪快なアウトロー集団
最近あちこちでクマが出現してるけど、クマ相手じゃ散弾銃じゃ無理だよな
(近距離からスラッグ弾で頭撃てば、何とかなるかも知れないが)
大藪先生の全盛期ですら、大口径ライフルの所持者って少なかったけど、今大口径の所持者ってクマ殺して回れるほどいるのかな?
猟友会でも熊撃てる人が減ってて困ってるってのテレビで見た
一方で、かわいそうって抗議するスイーツな人たちは増えてるらしいし
将来もっと減るだろうから
公務員(警官?)に訓練させようみたいなのがはじまってるらしい
確か小口径ライフルや散弾銃所持して、10年ぐらい猟とか射撃競技とかの実績が無いと、大口径ライフルって所持出来ないんだよな
そりゃ増えんわ
クマ対策に自衛隊出動させて、89式小銃で蜂の巣にすればいいんだが
(大口径の64式なら、ダムダム弾にすれば1発でも倒せそうだが、小口径の89式じゃ無理そう)
どうして熊を殺さにゃならん。
異常に数が増えたわけでもあるまい。
人間の自然破壊が原因で人里に下りてきただけだろ。
大薮さんならどう考えるかな。
よい口実が出来たと喜んで撃つか?
>>341 撃つに決まってんだろ
ハリー・ザ・キラーだぜ
そこらへんの甘っちょい精神の持ち主とは違うぜ
>>341 異常に増えてるんだよ、過疎や高齢化、国内の材木の暴落で整備されない山や自然に飲み込まれた里山が増えてる
でも、普通は熊は降りてこない
はみ出したやつとか、人里の食い物の味を覚えたやつだけが来る、何度も来る
だから仮にそいつを捕まえて山奥に放ってもまた降りてくる
という理由で殺すんだけど、大藪さんも同意じゃないかな
あんたが飼いなさいよ
昼に食った自家製チャーシューが旨かった。ワインとの相性抜群でした。
>>343 そろそろ森に狼を放す時期なのかもしれないな。
日本狼や山犬が絶滅し、その代わりになった猟師もいなくなってはどうしようもない。
自然保護団体ももう少し考えないとな。
感情論だけではかえって事態を悪化させかねない。
347 :
無名草子さん:2010/11/13(土) 23:32:07
今年は全国的にドングリが凶作だったから、食い物無くて
下りて来てるんだよ。
寿行はドングリが豊作だったからネズミが大繁殖して人間を襲う話を書いてるね。
笹の実だった気が
体格的にクマに対抗出来そうな動物でも輸入して放しますか
象とか、トドとか
>>349 そうそう笹の実だった「滅びの笛」。
寿行には創造力つか想像力があるけど大藪には全く無いね。
そこが大藪の凄さでもあるけどね。
そうかなあ?
確かに大藪先生の作品は、膨大な資料と取材に基づいて構築されてるけど、執筆時点で存在しなかったり、正式に運用されてたか不明な兵器も、たくさん出て来るよ
例えば、レーザー銃とか、原潜を搭載した空母とか、中性子爆弾とか
あと現実に出来るか不明な特注の銃も
フルオートで撃てるワルサーP38とか、弾倉が複列式のワルサーP38とか、その両方の機能があるベレッタピューマとか
>寿行には創造力つか想像力があるけど大藪には全く無いね。
(゚д゚)
>弾倉が複列式のワルサーP38
これは出来そうだな
弾倉複列式のダブルアクションの拳銃は、今たくさんあるし
ただ、執筆当時に可能だったかは不明だけど
親も金もコネもない青年が、自分の知略と鍛え抜かれた肉体だけで
いかにして巨万の富、時には世界的な名声をも手に入れるのか
時には最終的に核武装して国家として独立すらしてしまう
敵方に至っては核や細菌、化学兵器、合成麻薬などを駆使しての
奇想天外な手法での国家転覆や国家乗っ取りが何度も登場する
主人公だけでなく、敵組織のボスが主人公と同様に成り上がっていく
過程の描写や奪った金品の浄化の方法等も実に細かく、当時の日本の
読み物としては意外性がある
さらに諜報員ものに多く登場する、改造した武器や特殊兵器の数々
メディアこそ違うが音質、バッテリー寿命、大きさは現代のものと
ほとんど変わらない携帯音楽プレーヤー
創造力、空想力がない人間はここまで多くの作品を書くことは
出来ませんし、そもそも作家にもなれません
357 :
無名草子さん:2010/11/15(月) 18:23:40
ネズミのパニックものはすでに有名な映画があったし、西村のは毎回暴動とレイプだし
>>351はヘッドハンターが作者の実体験メインで書かれて空想力をまったく使ってないとか
本気で信じてそうだなw
空想力つうのは実現性のない妄想に近いもの、荒唐無稽なものを指します。
大藪にはそれが無いと私は書きました。
そしてそれは凄いことだと書きました。
大藪をヨイショしたつもりが何故に反感を買ってしまったのかね、理解に苦しみますねw
それは、貴方の国語力と想像力に問題があるからです。
まあ、大藪には大藪の、寿行には寿行のいいとこがあんのよ。
別に無理して比較しなければならんようなモンでもないわ。
大藪と寿行が狩猟に対する考え方の違いで喧嘩したというエピソードが好きだ
文学論なんかが原因じゃないのが素晴らしい
>>359 反感ではなく、反論でしょう。あなたの意見に賛同する者がいなかっただけ
「暴力列島」を再読。
鷹見がタフで面白いねえ。
主人公としては松尾や島津に次ぐ背の低さだけど、野獣並みの体力を持ってるよな
「俺に墓はいらない」と共によく読んだ。
秘密組織の試験で素手でライオンを殴り殺してる。主人公最強では?
鷹見は自殺願望がある変態だよ
交差点を時速100`で直角に曲がる話があった気がしたが、そんなこと可能だろうか?
370 :
無名草子さん:2010/11/21(日) 22:35:01
狭い十字路を60か70くらいで曲がるシーンは何だったかな?
371 :
無名草子さん:2010/11/21(日) 22:42:38
シーンはシーンだろ
>>371 わからないなら、くだらない冗談はいいから黙ってろよ
373 :
無名草子さん:2010/11/22(月) 00:28:20
大阪で「大薮春彦」オフやりたいけど人集まるか心配。開催可能なら幹事やりますが。
えーどうせやるなら札幌・仙台・東京・福岡でもやろうよ。
万博会場跡地とか、北新地とかで大暴れするのか?
376 :
373:2010/11/22(月) 21:47:29
ただひたすら「大藪作品」について駄弁るだけで特に何もしませんがそれで良ければ。後、不要の大藪作品を持ち寄って欲しい人にあげるのも良いかも知れません。それなら何冊か用意できますし。
377 :
無名草子さん:2010/11/23(火) 01:48:13
そういや大藪と生島治郎って同じハードボイルド作家同士として親交とかあったんだろうか。生島が「ザ・シャドウ刑事」の巻末で三島由紀夫の事をかなり馬鹿にしてて(三島は大藪ファンで対談もしてるが)妙に気になった。
378 :
無名草子さん:2010/11/23(火) 08:59:00
生島の小説読んだけど防弾チョッキ着た奴が拳銃弾を受けても
「弾はビシッと跳ね飛び、平然と立っていた」の件を見て本を放り投げた。
379 :
無名草子さん:2010/11/23(火) 09:41:28
>>378 生島は読んだことねえからよく知らんが、角度の問題じゃねえか。
大藪でも玉がメットの内側を走り禿げを作るってあるしな。
380 :
無名草子さん:2010/11/23(火) 10:26:53
>生島治郎
TVドラマ「非情のライセンス」見てました。けっこう楽しんで見てましたね^^
生島治郎は片翼だけの天使
382 :
無名草子さん:2010/11/23(火) 14:50:53
筒井康隆の文章に「ハードボイルド作家は、生島治郎の如く豪華
マンションに住み優雅な生活を送るか、大藪春彦の如く外車を
乗り回し猟銃を楽しまなければならない。」てのがあった。
ローンを組んで家を建てた大沢在昌の立場って…
384 :
無名草子さん:2010/11/23(火) 20:12:00
「ローンを必死で返済する男」の姿もまたハードボイルドでは。
「新宿鮫」があんなに売れてるのにローン残ってるのかよ。
え、大沢、ローンが返せなくなって夜逃げだって。
そりゃ大変だ。出版不況だなあ。
とこうやって話がどんどんw
>>341がクマに身をささげて食料になってください。
すいません。
ブローニングM1918(BAR)を使うキャラはいましたか。
強装薬、多弾速射のBAR。先生好みと思うのですが、あまり登場しない気が。
>>387 山の中に餌を置いといてやればいいんだよ
390 :
無名草子さん:2010/11/25(木) 17:10:56
大阪のブックオフ心斎橋店の105円コーナーに大藪作品がズラッと並んでた。(パッと見30冊超)俺が6冊買ったんで25〜6冊位になったと思うけど、欲しい人は急ごう!
391 :
無名草子さん:2010/11/25(木) 19:24:29
大阪の人多いな
センセは四国を舞台にした作品は無しでOK?
「破壊指令NO.1」にあったと思うよ
傭兵たちの挽歌が好きで好きで最近また初めから読み始めた
序盤の山に篭ってるパートや何度も出てくる食事シーンが大好き
バターをたっぷり塗ったり熊(猪?)の肉を食べたり・・・
で、それを踏まえた上でお勧めな他の大藪春彦作品ってある?
ちなみに戦場の狩人 ウェポンハンター、伊達邦彦全集@野獣死すべし、A血の来訪者、Fマンハッタン核作戦も読んだけど傭兵たち〜程好きにはならなかった
前ブッシュ大統領の行ったイラク戦争では、イラク国境で、イラク軍のロシア製戦車T80、400台と、
米国軍の戦車M1エイブラムス、400台が、文字通り「一騎討ち」となった。
イラク軍のT80戦車の照準は、光学式つまり望遠鏡。
米軍戦車M1エイブラムスは、レーザー式、つまりレーザーでポイントを敵戦車に付け、
後はコンピューター制御で、自動的に照準を調整しながらポイントに向け砲弾を発射する。
イラク軍T80の砲弾の弾芯は酸化タングステン、これでは米軍M1エイブラムスの装甲板は撃ち抜けない。
米軍M1エイブラムスの砲弾の弾芯は劣化ウラン弾、これは容易にT80の装甲板を貫通、同時に炎上させる。
このイラク戦争の「一騎討ち」で、米軍側の被害はゼロ、M1エイブラムス400台は、全て無傷で生き残った。
一方、イラク軍T80、400台は全てが、大破・炎上した。
現代の戦争、単に兵器の優劣だけで、こういう結果になる。驚きだ。
大藪先生なら躊躇なく核を使うよw
398 :
松の根っ子:2010/11/30(火) 20:18:31
>>398 399
ありがと〜
でも絶版なのかね
古本しかないみたい
てゆーか傭兵たちの挽歌も絶版になってる
非情の掟の島津って、身長は何センチくらいかな? 確か当時の段階で「背はあまり高くない」
という話だし、体重も70キロくらいだから、170センチ前後?
体は小さいけど生命力は主人公たちの中でもトップクラスだよな
403 :
無名草子さん:2010/12/07(火) 00:37:46
大藪もずいぶん読んだはずなのに、ほとんど思い出せないな。
寿行はいくらか憶えている。
想像力の人もういいから。
>>402 170あるかないかくらいだろうな。そうでないと「筋骨がふてぶてしく発達した肉体」にならない
生肉にむしゃぶりつく場面は何度読んでも腹が減る
「血と鉄の鎮魂歌」を久しぶりに読んで気付いたけど、西城が拷問を受けるシーンで矛盾したセリフが
出てくるな。朝倉のタイムトラベルほどじゃないけど
408 :
無名草子さん:2010/12/07(火) 18:15:42
コテさんも指摘してたと思うが、アスファルトの虎も間違いが多い。ダンベルの重さとかハンティングの時の獲物の数とか
浅見は身長が縮んでしまって気の毒だった
昔の映画でカウボーイが食事(豆を煮ただけの簡素なもの)を終わって
皿を砂で洗う(ぶっかけて擦るだけ)のシーンがあるけど、
大藪作品で、それに類するワイルドな描写ってありますか?
410 :
無名草子さん:2010/12/10(金) 10:17:13
たくさんありすぎて書ききれない
鹿のステーキを食った後、残った汁をパンで拭って食う。
手製のヤスで捕らえた山椒魚を生きたまま皮をむいてかじる。
こんなんならいくらでもある。
乾燥させる前の鰹節食べてたのは誰だっけ?
猟犬に追いかけられて臭いを消すために川の中を歩く主人公がいたな
418 :
無名草子さん:2010/12/13(月) 19:51:55
さすがに細かすぎるからわからん
419 :
無名草子さん:2010/12/13(月) 19:56:58
だいたい主人公が高身長で筋肉質だね。
ちなみに・・・
0.大豆を水ににいれて24時間
1.塩コショウふって合いびき肉とみじん切り玉ねぎをよく炒めます
2.鷹の爪を切って加えます
3.別のお鍋にホールトマトを入れ軽く塩コショウして煮ます
4.1のひき肉と玉ねぎをそこに加えます
5.0の大豆を水でぐつぐつ煮ます
6.頃合いを見て4と5をなじむまで混ぜながら炒めます
7.タバスコを少し加えます
メキシコ風大豆料理の出来上がりです
金属のさらにワイルドに盛るとよい感じです
>>419 そりゃ、主人公がチビデブとかガリとかじゃハードボイルドにならん
423 :
無名草子さん:2010/12/14(火) 19:55:22
>>421 松田優作は「野獣死すべし」の映画で10キロだか減量して、
奥歯抜いて頬こけさせて逆に危険な男をアピールしたんだよ。
デブで有名なのはコンチネンタル・オプ
チビとかガリっているかな?
425 :
無名草子さん:2010/12/14(火) 21:44:33
浅草で「探偵事務所23 銭と女に弱い男」見てきた
かなりキャストが被る「野獣と青春」(原作「人狩り」)と比較しても面白くないなぁ
やっぱり清順さんが撮らないとダメだろ
426 :
無名草子さん:2010/12/14(火) 22:45:26
監督というより脚本だとも思う。
427 :
無名草子さん:2010/12/14(火) 23:23:19
>>426 それもあるかもねぇ
新人監督だから大胆にいじれなかったのかも
wikiみたら「探偵事務所23」でも1作目の「くたばれ悪党ども」はカラーなのかw
428 :
無名草子さん:2010/12/15(水) 15:20:02
でも優作は脚本や監督にも反発して振り回した面もあるだろうな。
映画「野獣死すべし」の邦彦はまるで狂人
改変つうより捏造に近い
大藪らしさはテーマ曲だけ
430 :
無名草子さん:2010/12/15(水) 17:40:41
>>428 優作本人は映画は監督のもの、って言ってたらしいけどね
(しかしCMは俺のもの、と自分から演出した)
伊達邦彦をフニャフニャの病人にしちまうとか
432 :
無名草子さん:2010/12/15(水) 18:02:51
>>430 でも、村川透に「その演出どういう意味?」とかやりあったらしいよ。
>>431 原作の伊達が映画で違う印象になってても基本的に原作者の大藪には口出しできないんだよな。
もちろん、原作を著しく損なうと判断すれば抗議できるけど、大藪も映画化については任せてたんだろうね。
433 :
無名草子さん:2010/12/15(水) 20:35:44
(全部は見てないけど)大藪原作の映画で原作にかなり忠実に作られたのって
優作の蘇る金狼ぐらいでしょ
(ラストが完全勝利にならなかったのは映倫の問題があったと思われる)
このところageが多いな。あのコテか。
独り善がりの理屈ばかりで質問にも答えられないコテなど必要ない
腹が減ったから肉を3キロほど食いたいな。
人間ではないと言っても、さすがに死体は食えんだろーな
それとも死体を食う主人公ていたかな?
高校生のころ、厚さ10センチで1キログラムはある血の滴るようなステーキを食べたよ。
でもかなり胃にきた。
3キロは無理。
「血と鉄の鎮魂歌」を再読したけど、台詞に食い違いは感じなかったな。
鎖の猿轡をはめられている口に、、馬糞まみれの乗馬靴を突っ込んでしまうという
所に不可解さは感じたが。
>血と鉄の鎮魂歌
吐くと窒息する恐れがあるので懸命に吐くのを堪えたというシーン?
「俺に墓はいらない」の鷹見ではないのか?
443だが、実は俺も自信がないんだよな
乗馬靴のシーンはどの作品だったのか・・・
>>442 >馬糞まみれの乗馬靴を突っ込んでしまうという所に不可解さは感じたが。
あまり逃げることのできない西城の口に、サディストの女が長靴を差し込むシーンですね。
奥深くまで突っ込むことは出来ないでしょうが、、閉じることの出来ない口を
汚れた靴のつま先で封じた程度を、そう描写したのかな、と思ってました。
>>443 >吐くと窒息する恐れがあるので懸命に吐くのを堪えたというシーン?
僕は、「血まみれの野獣」でトランク室に詰め込まれて運ばれる鶴田敏夫を連想
しました。
「俺に墓はいらない」の拷問シーンは、小指の爪を剥ぐとか、尖った葉の先で体中を
突かれるなどが印象に残りますね。
今流行りの電子書籍で大藪出てますかね。
>>437 回想シーンとして死体を食べた(食べさせられた)主人公はいます
>>441 おそらく
>>406は、最初の段階で青星社に関して「本当にあの組織は
実在するんだな?」みたいなことを行っていたマフィアたちが、その直後に
青星社と簡単に連絡をとったことを言っているのではないでしょうか。他には、
ちょっと矛盾とかは思いつかないですね
>>408に関しては以前にも書いたと思いますがトレーニング中のダンベルの
重さやアフリカでのハンティングの時の倒した獲物の数に明らかに間違いが
あります。浅見も初登場時は長身ということになっていたのに、その後では
170センチと平均的な身長になっています。
>>412は「狼は曉を駆ける」の
時の西城ですね
>>446 「血と鉄の鎮魂歌」で合ってます。馬糞で汚れた長靴を鎖の猿轡をしている
口に無理やり突っ込まれて吐きそうになるが、吐いたら猿轡に嘔吐物が
つかえて窒息するおそれがあるので我慢するというシーンです
>>448 『大藪春彦』と『電子書籍』でググってみてください。少し前とは扱っている
書店が違うので作品のラインナップも変わっていますが、けっこう色々と
読めますよ
450 :
無名草子さん:2010/12/20(月) 18:54:31
>>449 電子書籍の大藪は牙を抜かれた野獣。やはり言葉狩り前の古本がベストだよね
>言葉狩り
いちゃもんつける奴は誰?
452 :
無名草子さん:2010/12/21(火) 09:21:54
ちびくろサンボにケチをつけた例の家族みたいな連中
このスレでも何度か話題になったが、大藪作品も差別的表現とやらが変更されたり最悪のケースでは
部分的に削除されてしまっている
453 :
無名草子さん:2010/12/21(火) 11:40:17
「若き獅子の最期」で三国人(この場合、在日朝鮮人)の発言が
もと(角川文庫版「青春は屍を越えて」に収録)は濁点なし(彼らは濁点を
口にだすのが下手)で記述されていたのが徳間文庫版では濁点ありにされていた
>>453 ネイティヴじゃない奴の発音がおかしいのは当たり前だし、おそらくは作者自身の体験から
きてるだろうに、おかしな話だ。屠殺関連の削除や変更と同様に利権団体の顔色を気にしての
判断だろうな。かなり変更になってる作品もあるからなあ
ド低能がクサレ脳ミソに変わった程度かと想像していたが、違うのかw
>>455 言葉の言い換えだけでなく、数行分の描写が削除や変更になったケースもある。ハードボイルドの
主人公が言葉づかいに気を付けているとかバカバカしいw
表現が気に入らなければ読まないか18禁とか在日禁とかすればいいのに。
458 :
無名草子さん:2010/12/22(水) 01:41:04
(警官隊に)「さあ早くあんたたち帰ってくれ。
そうてないと韓国大使館に連絡するよ。
韓国に対するニッポンの戦争賠償額か、
そのために増えたって知らないからね」
(若き獅子の最期より)
言葉狩りしてもその描写された内容は変わらんのにな。
実際に内容が改変された主な作品と変更部分を教えてくれ。古書店やネットで探してみたい
461 :
名無しは、死なず:2010/12/22(水) 12:34:11
今「復讐に明日はない」を読んでいるけど真ん中を少し過ぎたあたりに
ヤクザがソープランドに行くシーンがあります。
ちょっと違和感がありました。
1972年の作品なので元々は「トルコ」と書かれていたのでしょう。
当時の匂い(雰囲気)をそのまま味わいたい私としては
できれば原文をいじって欲しくないのですが
反面「トルコ」のままだったらトルコ国民に申し訳ない気持ちもあります。
なにせトルコは世界で一番の親日国ですから。
そんなことを考えると色々難しいものですね…
野郎!テメー!この売女!朝鮮人!これら全部アウトですか?
どっからどこまでがセーフでどこがアウトか線引きが難しいですね
当時のままの用語、表現だと現在の読者にはわからないものもあるからなあ
「大藪春彦」の名前も知らなければ、いつ書かれたかも知らないような読者に、現在のエンターテイメントとして
受け入れられるためとしたら、変更もやむなしという気もする
もちろん、著者の死後、勝手に改変してたとしたらとんでもないが、生前、承諾済みならそういう改変も仕方ない面もあるわな
↑
バカ
>>464 お前さんの論法だと漱石や鴎外の作品も「当時のままの用語、表現だと現代の読者にわからないから変えてしまえ」
ということになるな。それがどんなに愚かなことか分からないんだろな
お前さん自身、作者がいつ亡くなったか知らないんじゃないか?
467 :
無名草子さん:2010/12/22(水) 19:42:09
大藪本の古い表現
女給
>>464みたいなのが「ゆとり教育世代」ってやつなの?
他に話題ないのかよw
471 :
無名草子さん:2010/12/23(木) 10:40:01
>>467 その女給とは普通のウエイトレスの場合もあるし売春婦の場合もるな。
472 :
無名草子さん:2010/12/23(木) 20:11:13
それ、パンパンとか言うんだろ
銀座のパンパン娘
女給、酌婦、売笑婦等々、死語と化した表現は多々ありますね。
最近では女中もNGなのだとか。
パンパンは主に進駐軍相手の売春婦を指します。
清張さんの小説「ゼロの焦点」にもパンパンが出てくるはずだが、これも表現が変わっているのかね?
476 :
無名草子さん:2010/12/23(木) 21:28:51
いつから禁止語になったんだろうな。
80年代後半に、笑っていいともでタモリが、
派手な奥さんに向かって「パンパンみたいですね」とか言って、
それでも特に問題にならなかったんだけど。
477 :
無名草子さん:2010/12/23(木) 21:53:52
言ったところで意味が通じないんで自然消滅したパターンだと思う。
478 :
無名草子さん:2010/12/23(木) 22:34:12
でも誰か気づくだろうよw
今の時代だったら即ネットでスレが立つぜw
パンシロンでパンパンパンもNGだなw
言葉雁で盛り上がって良かったね
じゃ次いこうか
481 :
無名草子さん:2010/12/23(木) 23:38:06
バーの用心棒ってよく出てくる。
今の時代にコテコテの用心棒はいないと思ったら、
海老蔵を殴った相手がクラブの用心棒だっていうじゃん。
月いくらもらってたんだかw
482 :
無名草子さん:2010/12/24(金) 21:48:01
388
血の罠。
乱射しまくってるよ。
長編2作目というコトでサービス感だろうが、この作品以外は主人公のメインウェポンになったって記憶が無い。
一か月も前のレスに答える律義さ。つーか自演w
484 :
無名草子さん:2010/12/25(土) 03:46:55
蘇る雌豹流し読み。
95年の作品だが、MP38が普通に活躍。
>>484 その話、恵美子がいつの間にか邦彦を克服(?)してて違和感あったわ
488 :
無名草子さん:2010/12/25(土) 18:54:47
カルロフとのやり取りでそこら辺の女?の気持ちは埋め合わせてたみたいだけどな。
気づいていないのは本人だけ^^
490 :
無名草子さん:2010/12/25(土) 20:06:59
囚われの美女助けだす様なラストの展開には賛否あるだろうが、血と硝煙の中に消えるエミーはワンウーマンアーミーだな。
気づいてないのは本人だけ、へへへ
492 :
390:2010/12/28(火) 23:52:29
久しぶりにブックオフ心斎橋店行ったら大藪作品が50冊位置いてあった。年末年始を大藪作品と共に過ごしたい人は急げ!
493 :
無名草子さん:2010/12/29(水) 05:09:41
よく考えると誰が持ったかしらん古本は汚ねえや。
ときどき鼻糞とか付いてることあるし・・・。
やっぱこれからは電子書籍の時代だよ。
ブクオフは5年以内に倒産するかもな。
貸本屋流れの大藪本を持ってるが、なかなかいいもんだぞ。
495 :
388:2010/12/29(水) 11:48:40
>>483 ありがとうございます。確認しました。ブローニングA1という表記だっため、M1919シリーズと勘違いしていました。
他を探したところ、やはり初期作品の「人狩り」にも登場していました。
496 :
388:2010/12/29(水) 11:50:13
すいません。 483ではなくて
>>482 でした。
自演厨ウゼェェェーーー!!!
>>493 古い本は1円かタダで仕入れて、店では百円で売ってるのに
倒産などしないだろ。
倒産・店じまいしてるのは町の本屋さん(中堅以下)
新刊本・雑誌は餓鬼に万引きされて、即日オフで売られるんだから
たまったもんじゃないわ。
電子本が普及したら本屋さんどころか出版業界全体が危ないだろう。
著作権問題さえクリア出来れば一個の端末に一万冊以上の本が入るわけだし、
端末の使い勝手さも各社競争状態だし本と言えば電子本の時代が来ると思うね。
総入れ歯テレビで村上龍も従来の「本」を見限り自分で電子本の会社立ちあげたと言ってた。
村上龍なるルーピーが世の中をどんだけミスリードしたか考えたことあるかい。
501 :
無名草子さん:2010/12/31(金) 01:09:23
サバイバルナイフってはじめは刃が付いてないんだね、、はじめて知った
刃付けはまちまちだね。最近はあえて刃をつけずに売ってるところが多いのかも。
と、スレ違い。
大藪と言えばナイフで延髄か、ロレックスに仕込んだ特殊鋼のワイヤー・ソーで
鉄格子切断か、先端を平たく潰した針金で解錠とかかな。
>>486 亀だし以前にもこのスレで書いたことですが、私の知っている範囲で
「ヘッドハンター2」・・・『屠殺場』が『スローターハウス』に変更
「孤剣」(「山狼」)・・・『穢人』、『非人』、『気違い』などがカットされ、非人の男の
存在自体がなくなって別の人間に置き換わっている
「東名高速に死す」・・・『“屠場”という物騒な名の店』が丸ごとカット
『屠殺場と特別契約〜』が『業者と特別契約〜』に変更
「マンハッタン核作戦」・・・『不具者』(かたわもの)、『黒んぼ』、『ニグロ』がカット及び変更
『気が狂っている』と「気違い」が変更
「非情の標的」・・・『不具』や『三国人』が変更
まあ、この他にも初期短編などたくさんあります
うわぁ。
表現を変えるのは百歩譲ってアリだとしても、歴史上存在していたであろう
非人とかの存在を無かったことにするのってやりすぎだろう…。
505 :
無名草子さん:2010/12/31(金) 23:33:16
戻り道はない!
そんな道を選べ!男なら!
こういうケースは、出版社によっては断り書き付きでそのまま収録してる。大藪の本質を知らない
出版屋は、作品を読んで犯罪に走る馬鹿と同レベル
黒ちゃん
寒い時はヘッドハンターやアスファルトの虎のモンゴル猟シーンを読むに限る
一回に肉を二キロは食わないとスタミナが衰えるぞ!
主人公がサメと格闘するシーンがあったはずだが、知らないか?
最後はサメを食い千切って絶命させるやつ
船底を ガリガリかじる 春のサメ
主人公がネコと格闘するしーんがあったはずだが、知らないか?
「偽装諜報員」で矢吹貴が大イカと格闘してたね。
515 :
無名草子さん:2011/01/03(月) 17:16:41
ファンサイト「野獣は死なず」、遺族公認らしいがもっと器の大きい者を管理人
にすれば良かったのにね。掲示板になにか書いたらすぐにウンチク自慢したりい
ちゃもんをつけて居心地悪りーの。
トップページがマメに変わっている(ランダム表示ではない)ので、管理人は
やる気あるんだろうが、自分が孤独なのは自分のせい。大藪ヒーローが孤独なの
とは似て否なり
ドーベルマンと格闘したのは鳥羽でおk?
517 :
無名草子さん:2011/01/03(月) 20:25:57
銃には詳しいがナイフや素手の格闘はうまい描写がない
大藪ファンも独往独来でいいでしょ。
519 :
無名草子さん:2011/01/04(火) 01:53:33
獲物の解体の描写はさすがだね、大藪
死体を踏んづけて血抜き処理するなんて描写もある。
これは猟体験からきてるんだな。
格闘技には興味が無いから描写は下手糞なんだろう。
当初はボクシング的トレーニングが多かったかな。
特殊部隊、ゲリラ掃討の戦闘員出身や破壊工作員が主役になるにつれ
手刀や貫手、金的蹴りが出てくる。
522 :
無名草子さん:2011/01/04(火) 15:14:23
ボクシングも中重量級は認めてるみたいだけど軽量級はバッタとか蚤とかこき下ろすよな
ボクシングの場合、体重がものを言うから仕方がない。何でもありの
総合格闘技や軍隊式格闘術とかなら話は違ってくるけど
大藪小説の場合、圧倒的なパワーで瞬時に相手を制圧する描写に
読者が爽快感を覚えるのであって、
>>517みたいな人は夢枕獏とか
読んでる方が幸せになれると思うぞ
歩みをとどめようとあわてて前に立ちはだかる警備員たちに
うっすらと微笑さえ浮かべながらその鍛えた拳足を存分に駆使して
殴った。
蹴った。
殴った。
殴った。
ゆっくりとさえ見える、全く無駄のない動きだった。
鼻血や胃液を吹き出しながら一瞬のうちに意識を喪った仲間を見た若い警備員は
眼球が転がり落ちそうな程に目を見開き、ガクガクと膝を慄わせながら、昏倒した。
脱糞の悪臭が広がり、頭蓋骨をリノリューム張りの床に打ち付ける鈍い音が響く。
525 :
無名草子さん:2011/01/04(火) 17:29:38
大藪のは十分に体重がのった左ストレート一発で胃が裂け背骨がへし折れるんだよね
漠のは相手に指さえ触れないで脳味噌をグチャグチャにするんだっけ?
寿行は掌で女の背中を引っ叩いて手形を残すんだったな。
>>523 重いスツールを圧倒的パワーでぶん回すとか
どこか田舎の百姓みたいな闘い方も多いですね。
528 :
無名草子さん:2011/01/04(火) 19:37:30
大藪は、マイク・タイソンVSマイケル・スピンクス
の予想を「ズバリ、6ラウンドでタイソンのKO勝ちです」コメントしていた。
結果は1ラウンドでタイソンKO勝ちだったが、スピンクスを過大評価したあたりが大藪らしい。
529 :
無名草子さん:2011/01/05(水) 09:11:37
大藪みたいな素人にボクシングの予想をさせるなんて、いったいどこの新聞社だよw
新聞社w
「タイソンがいきなり睾丸を蹴り潰すと思います」
作品を読んでると大藪さんてかなりのナルシストじゃないかな思うけど、みんなはどう思う?
533 :
無名草子さん:2011/01/05(水) 18:21:01
>>528 当時はタイソンの全盛期だったけどスピンクスも無敗だったからね。
>>532 自分自身ナルシストぶるのが絵にならないルックスだから、
描く主人公にそれを投影してた感はあると思う。
よく巻末とかに載ってる先生の横顔写真(黒のグラサン付き)は出来過ぎ
ほんとうは『黒髪のアポロン』とか言われたいんだろうな
「お兄様こそアドニス」
って乱歩センセに言ってたりして。逆か。
>>533 「赤と黒」の作者スタンダールは醜男だったそうですが、美貌で野心満々な青年主人公を描いてますね。
大藪先生を醜男と言ったら怒られそうですが、
「汚れた英雄」なんか読むと作者作品ともにスタンダールと被ってしまいます。
538 :
無名草子さん:2011/01/07(金) 18:43:32
>>537 お前、読んでねーだろ。読んでても流し読み程度だろ。読解力ゼロw
539 :
無名草子さん:2011/01/09(日) 13:14:28
猫がミルクを舐める音
濡れたタオルを叩きつける音
大藪ファンなら分かるね
540 :
無名草子さん:2011/01/10(月) 18:48:33
わからん
541 :
無名草子さん:2011/01/10(月) 19:26:45
ブン殴って倒れた敵が体を転がしながら机の引き出しを開けた。
そこに銃が入っているからだ。
主人公は、スライディングキックのように引き出しを蹴った。
敵の手がその引き出しに挟まれてー
・・・・引き出しよりも敵の顔面蹴ったほうが得策だと思うが。
そういうシーンが出る時は、たいていが荒っぽい手段で情報収集をやってる時だから
利き腕の自由を奪った上に傷めつけた方が良いんだよ
543 :
無名草子さん:2011/01/14(金) 18:55:08
罠に向かう狼
挽歌たちの傭兵
蘇る死すべし
全開で東名高速
「野獣死すべし 復讐篇」はラストがいい。
孤独のマンハンター伊達直人
伊達直人地球を駆ける
二十年ぶりに「ウェポンハンター」シリーズを2冊再読。
昔、こんなの大藪じゃない、と投げ出した記憶があるが、やっぱりひどかった。
ご都合主義とか、描写の雑さもひどいけど、文章が薄っぺらすぎる。
ゴーストなのかなあ・・・
>>549 「野獣は蘇える」と「野獣は、死なず」も読んでみてね。
俺は「野獣は、死なず」は結局最後まで読めてない。
「ウインチェスターM70」も読破中。文章がこなれてないというか、後の作品より
情景描写にウェイトが置かれているように感じます。「戦いの肖像」にも似たような
雰囲気を感じるけど、「人狩り」には何故か感じないなあ。
最近読んだ「獣を見る眼で俺を見るな」も情景描写が豊かだった。
>549
一巻はまだしも二巻以降は大藪らしさが全然ない、かといって新しいことにチャレンジしたというものでもないんだよな。
後に、晩年の作品には一部ゴーストが手がけたものもあると聞いたとき、真っ先に浮かんだのがこのシリーズだった
しつこいなゴースト厨はw
海外冒険小説が好きだった私が初めて読んだのが、当時書き下ろし新刊だった「ウェポンハンター」シリーズ第一作でした。
他の作品も読みたくなって、そこからさかのぼって行くんだが、どれもこれもヤクザの殺し合いや銀行強盗の話ばっかり(に思えた)で、不思議に感じられた高校一年生でした。
そんなこんなしているうちに、今では大藪専用本棚がえらいことになってます。
>>552 新しいことに挑戦したとすれば、「MONOマガジン」的なヘヴィー・デューティで
サヴァイヴァルなアイテムを身につけた、軍隊的トレーニングを経験した男の
物語という時流的なファッションかな。
これを柘植久慶的ハウツーと重ねると、何か見えてくるかも知れないんだけど
今思いついただけだからそれがどんなもんだかはわからない。
自演全開ゴースト厨w
>>555 >「MONOマガジン」的なヘヴィー・デューティで
>サヴァイヴァルなアイテムを身につけた、軍隊的トレーニングを経験した男の物語
この部分だけに限って言えば、ずっと以前の作品からあったわけで新しいものでは
ありません。ただワールドフォトプレスとタイアップ的に作品や記事が展開されていた
時期なので、アイテムの描写がよりカタログ的になり、それによって主人公の肉体が
見えにくくなっていったのは確かだと思います。逞しい肉体の描写やトレーニングの
シーンもあるにはありますが、量的にも質的にも不満が残ります
これは食事シーンにも言えることで、料理の説明や食事そのもののシーンはけっこう
あるのですが、それ以前の作品の、読者が読みながら何か食いたくなるような感覚が
薄れてしまったようなように思えます
558 :
無名草子さん:2011/01/19(水) 01:22:04
宇・宇崎竜童演じる梅川昭美
原・原田芳雄(老けメイク)演じる本屋のオヤジ
宇「オオヤブの新しいのが入ったら届けてくれんか。XXXパークのタケダや。」
原「大藪春彦でっか」
※宇崎が本屋を再訪
宇「店長に勧められたから(西村寿行)読んだけど、ちょっとエロすぎるで」
原「本当は好きとちゃいまっかw」
宇「やっぱりオオヤブやで」
「タトゥーあり」か
>>557 柘植久慶のサバイバル原理主義での一番の変革は、生き残るためなら
まずくても保存性がいい食料、機能的でもカッコ悪い格好が優先するという辺りじゃないか。
大藪の装備は全て大藪的な理想的男性が自ら選ぶセレクトから成り立っていたのに
ウエポン・ハンターあたりからその選択が他動的になったのが俺には気にくわないところ。
軍属のコスプレしてなりきってるような所を感じる。
561 :
560:2011/01/19(水) 23:47:58
カッコ悪くても機能的な、の間違い。
ウエポン・ハンター・シリーズに恨みはないが「地獄からの生還」で星島がMA−1を
着て活動してたのがどうもしっくりこなくて。大藪なら革ジャケ着ろよ!と思ってしまった
なぜか。
「戦場の狩人」の解説で「さほどたいした作品じゃないが」とか言っちゃってるのがすごい。
決して嫌いな作品じゃないけど。
>>560 大藪春彦も、彼の作品の解説や対談で影響を受けたことを語っている柘植久慶も
『見た目より機能がすべて』という点では一致していると思います。そしてこれは
個人の審美眼にもよりますが、『機能的なモノは美しい(カッコイイ)』というのも
大藪春彦が語っていたことであり、私自身もそう思います
大藪春彦の主人公たちは、着るものや道具や車などすべてにおいて機能や性能を
最優先し、そして機能的なモノ、高性能のモノは独特の美を持っているという
スタンスだったのではないでしょうか。星島がフライトジャケットにこだわったのも
その保温性能や耐久性などによるもので、無名メーカーの革ジャンの方が
優れていたらそちらを着用していたことでしょう
でも、ウエポン・ハンターシリーズではおっしゃる通りカタログ誌的な方向に
偏り気味で、主人公の描写と共にモノに対する姿勢にも違和感があったと
思いますね
>>563 機能的に作られている戦闘機は美しい、というような機能美の描写も大藪の魅力。
でもMONOマガジン的、又はサヴァイヴァリスト、又は軍用的なヘビーデューティ
が流行るならば、大藪主人公はそれより一ランク上の、超一流性能の民生舶来
ブランド品を選んで来そうだな、と思っただけのことです。
星島も伊達邦彦も二人いるよな
苗字じゃなく名前で呼ばれるのは
邦彦だけ?
晶夫
マッシー
569 :
無名草子さん:2011/01/27(木) 23:43:28
敏夫
570 :
無名草子さん:2011/01/28(金) 11:29:34
すごく久しぶりに非情の掟を読んでるんだが、島津が頭の中で想像していたよりずっと小柄なのに
気づいてびっくりした。70キロちょっとしかないのか。しかも大けがした時は50キロもないし
たぶん大藪ヒーローの中で最軽量だな。それでもタフでかっこいいけどな
571 :
無名草子さん:2011/01/28(金) 11:31:26
あ、最軽量というのは成人男性の主人公の中でという意味な
572 :
無名草子さん:2011/01/29(土) 16:46:42
重量級は食料が多く必要になりサバイバルには不利
効率だけでは大藪流マッチョイズムは量れない
長く熱い復讐で鷲尾が女に買いに行かせた
サヴァイバル装備の中の
カツオブシ3本って何?
>>572 残念ながら島津は大ケガしてるのに雑炊をドンブリ4杯分食ったり、肉を焼いて食う時に焼けるのが
待ちきれずに生肉を2キロ食い、さらに焼けてから1キロ食う男だ
576 :
無名草子さん:2011/01/30(日) 10:01:48
近所のブックオフのノベルズ105円コーナーに大藪作品が大量にあったが
短編集の中身は他で読んだ話ばかり。
「ゲリラは太陽の下を走る」とか「恥知らずの街」とか見慣れないタイトル
ばかりだから危うく買うトコだった・・
しかし双葉新書だの東京文藝社だの集英社のノベルズだの色んなトコから
出してたんだな。
>>566 「自爆」の竹田雅也が、雅也と呼ばれています。
高3と若いせいかなと思いましたが、より若い「若者の墓場」の米倉純は米倉と呼ばれています。
米倉より若い(高3の多分6月)主人公はいるのでしょうか。
578 :
無名草子さん:2011/01/30(日) 16:11:39
579 :
無名草子さん:2011/01/30(日) 23:26:45
「沈黙の刺客」の薄さはなんだ。中篇もう一つとか、短編数編足せば
いいのに・・・
>>570 以前にも書いたんですが、成人の男性主人公で最軽量はおそらく「処刑戦士」の
松尾の56キロだと思います。
>>574 山中に長期間潜伏するつもりなので、栄養価が高い調味料を用意したんです。
>>577-578 「深夜の銃声」と「港の銃声」の主人公の昌夫は、小学校6年生です。
「男の掟」をようやく入手し、読了。
未読の長編は何十年ぶりだったろう。
582 :
無名草子さん:2011/02/02(水) 22:24:13
「男の掟」はかなり最初の方に読んだな
エンターティメントとして傑作
ペニスの握り方が不正確だ。
射精すれば精液は必ず右にそれるだろう。
面白くないよ
585 :
無名草子さん:2011/02/03(木) 01:16:37
思えば「元自衛官の主人公」モノで最初に読んだのが「男の掟」だった様な気がする。しかしあのクライマックスは凄かったw
レンジャー物なら「処刑戦士」だな。
荒仕事をこなした後に全員でドンブリ飯をかっ食らうタフさがたまらん。
588 :
無名草子さん:2011/02/03(木) 11:02:42
俺の血は俺が拭く!
589 :
無名草子さん:2011/02/03(木) 11:57:20
皿の挑戦
591 :
586:2011/02/03(木) 14:13:13
仕事を終えた4人が隠れ家に帰って炊きたての飯を食うシーンてなかった?
だいぶ前に読んだ記憶で書いたからひょっとしたら作品違いかもしれんが・・・
突然ですが、先生はブローニングがお嫌いなようです。
M1910 敵から入手するも、その後モーゼルHSCやワルサーPPKが手に入ると、分解して捨てる。
コピーのベアードの方がなぜか重用される。
M1917・M1918.M1919 別の銃だが、いずれも「ブローニングA1軽機関銃」と表記される。実にぞんざいなあつかい。
敵の最終兵器として登場するが、でたらめな方向に弾をまきちらし、「空冷機銃の使い方を知らない」せいで銃身が焼き付いているうちに、主人公に防楯の覗き穴を狙撃される。
散弾銃(オート5など) 反撃にあう殺し屋か、虐殺される船頭・ハンターの愛銃。主人公や仲間はもっぱらウィンチェスターか「軽量フランキ」を使う。
M1935(ハイパワー) 前も書いたけど、基本的に使わない。すぐ分解して捨てるか、女を辱める道具。
近代化型のBDAも高見沢がどうでもいい殺しに一回使っただけ。
M2 唯一の例外。12.7ミリの巨弾が敵のヘリも「2キロ先」の標的もなぎ倒す。
なんで先生はブローニングに冷淡なんでしょう。
593 :
586:2011/02/03(木) 17:20:28
たびたびスマン。
「処刑軍団」だったかも。
↑
くどい
処刑戦士の密猟カモシカ鍋か?あれはたまらん
>>593 「処刑戦士」で最初の仕事を終えた4人が、密漁したカモシカ鍋を食べた翌朝に
目を覚ました相馬が炊きたての飯に生卵とバターをぶっかけて食うシーンが
ありますから、その部分の記憶が少し混同しちゃったんだと思います
597 :
無名草子さん:2011/02/03(木) 20:18:41
映画「レオン」の冒頭、殺し屋であるレオンが、
相手にそっと背後から近づき喉元にナイフを持ってきて、
相手は無抵抗になるーというシーンは違和感がある。
大藪作品なら後頭部で、すぐ背後にいるレオンの顔面に頭突きを喰らわすはずである。
598 :
無名草子さん:2011/02/03(木) 23:48:08
「野獣都市」にて恐喝者の岩野とそのバックにいたヤクザの死体をモーターボートに乗せて
東京湾に沈めに行くシーンで醜態を見せるのは原作では泣き出した
社長の石浜だったのに映画では主人公の有間になっててゲロを吐いていた
599 :
無名草子さん:2011/02/03(木) 23:57:01
まあなにはともあれ、
イタミドメノモルヒネオクレ!
大藪作品はご飯にイクラを混ぜたり、バターをまぶしたりすることが多いな。イクラは当然だが
バターもうまいんだよね。肥満の敵だけど
イクラ、バター、生タマゴ、あと何かある?
ご飯に干した魚を手でほぐして掛ける。
603 :
無名草子さん:2011/02/04(金) 22:16:11
蒸したジャガイモにバターとかも美味いんだよね
みんな食いものに対する執着すごいなあ。さすが大藪フアン。
>>601 タラコとバターをまぜてショーユを垂らしたどんぶり飯もありましたね
あと、主人公ではありませんが「孤剣」の「隠田騒動」では農民たちが
炊きあがった飯に味噌を混ぜてたいらげるシーンもあります
大藪先生は繊細なフランス料理なんてアホらしくて食べれんやろ
607 :
592:2011/02/05(土) 08:48:03
食べ物と対照的に銃の話題は人気がありませんねえ。
M1910のフレーム・スライドにM1922の長銃身を組み合わせ、
スライドから15ミリ突き出した銃身にサイレンサー用のねじが切ってある。
シンプルブローバックだからテレスコピック機構は不要。
こんな銃を駆使する主人公がいてもいいと思うのだけれど。
608 :
無名草子さん:2011/02/05(土) 12:23:11
>食べ物
基本的にオーヤブマニアは乞食だからなあ・・・しかたない
>>606 先生的には中華料理の方が歴史があって繊細ということだろ
>>608 大藪作品をロクに読んだことのないレス乞食か。たまに涌くなあ
610 :
無名草子さん:2011/02/05(土) 17:03:40
ハードボイルドは食い物にうるさい男は似合わない。
611 :
無名草子さん:2011/02/05(土) 18:53:13
乞食でも敬遠しそうな残飯を食って育った大藪主人公って意外に多いわけだが・・・
>>610 食い物に限らずムチャクチャこだわる奴ばかりだろ
613 :
無名草子さん:2011/02/05(土) 23:39:45
長い事探してた「孤狼は挫けず」やっとこさ入手。
レース描写が多そうなんで敬遠してる「汚れた英雄」「アスファルトの虎」
以外の長編はほぼコンプリートした気がする・・・
614 :
無名草子さん:2011/02/06(日) 00:18:03
コーヒーを飲みまくり30分でタバコ5本灰にするというのが大藪作品主人公。
酒は安い焼酎か逆に高価なウイスキー。
少数は焼酎派
617 :
無名草子さん:2011/02/06(日) 02:24:00
>>607 勤労などを読むと、自動拳銃の安全装置には随分と不安を感じていた
みたいだね。ストライカー式ではなおのことだろう。暴発のリスクを抱える
のはプロっぽくないということで、不採用になったのでは。
皆細かいとこまでよく覚えてるなぁ。
それはそうと俺は雌伏期間が長いプロパーの話も好きだな。
同じストライカーでもルガーP08は大好きなんだよねえ。
2冊もアンソロジー出してるくらいだし。
石油臭い焼酎
622 :
無名草子さん:2011/02/07(月) 01:10:04
ルガーP08といえば阿部ちゃん
阿部ちゃんの大出世に大藪センセも喜んでくれていることでしょう
焼酎と言えばアジトの確保など下準備で残金わずかになり、アパートの一室で焼酎を飲みながら
フライパンで焼いたモツを食うシーンがいい
朝倉はいいね。
他のヒーローたちと違い
何かサラリーマン成功物語を見ているようで親近感を覚える。
実は俺も若い時に逆玉を狙って社長の娘にアタックしたことがある。
結果はもちろん失敗して会社も辞めたが、
若いというのは無鉄砲と言うかチャレンジ精神旺盛と言うか
凄いパワーを発揮するもんだと感心する。
今は豚ママと3児のパパでちゅがw
少し暖かくなると変なのが湧いてくるなw
内心どう思おうが勝手だがこうやって書かれてしまうとこう言わざるを得ない。
>実は俺も若い時に逆玉を狙って社長の娘にアタックしたことがある。
お前なんぞを大藪ヒーローと重ね合わせるな。
ゼロから富と権力を手にすることは難しい
逆玉が一番!
>>627 仕切り厨うぜえ
このスレ読んで非情の掟を再読。生肉二キロ食った直後に肉の焼ける匂いで再び食欲がわいて
さらに一キロ食うとか読むと、作者にとって食欲イコール生命力だったことが良くわかる
沼地に潜んで馬一頭食い尽す話があったけど当然生で食ったんだよね。
そんとき先生馬刺しとか頭に描いて書いたんだろうか(笑
グロックが出てこないのもストライカーだから?
633 :
無名草子さん:2011/02/08(火) 19:30:41
本当の羊は羊のままだが、
羊のような人間は狼に変わることができる。
それを知らしめてくれたのが大藪作品だった。
634 :
592:2011/02/08(火) 22:42:15
単身で多人数の敵を倒す。大藪作品にありがちな状況に、信頼性(もちろんハンマー撃発)
装弾数(13+1)に優れた、ブローニングハイパワーはぴったりだと思うのですが。
先生が新しい作品において、M92やCZ75、P226を登場させたのは
同様の理由でしょう。これらが登場する1975年以前であれば、
ハイパワーこそ最良の選択なはず。
状況に合わせ心憎いまで的確な銃器を選ぶ先生が、なぜハイパワーを使わせないのか。
やっぱり「ブローニング嫌い」としか思えないのですが。
この人の作品で主人公が銃や車のブレーキに細工されてピンチに陥るが、銃の部品を急いで作り
反撃する話があったはず。タイトル覚えてる人がいたら教えてください
あと別の作品だと思うが主人公が潜入した家の冷蔵庫で好物の唐揚げを見つけて食べる
シーンがある話も頼みます
たくさん売り払った角川文庫、とっておけば良かった。代表作でもとっさに思い出せない話がある
大藪作品にはドアを開けたり箱を開けたりすると爆発する仕掛けをあまり見かけないがあるのかな
アーモンドの香り
栗の花の香り
>>639 どの作品?仕掛けて爆発するの?それとも未然に爆発物を発見?
642 :
無名草子さん:2011/02/13(日) 19:01:03
唐揚げを冷蔵庫から出して食うのは鷲尾だったような気がする
643 :
無名草子さん:2011/02/13(日) 20:28:22
バレンタインデーにチョコもらえなくて、
カップルに絡み、絡んだヤツを後ろから手刀一発で倒し、
そのカップルに礼言われてタバコに火をつけながら苦笑する大藪作品ありませんか?
>>643 自分が面白いことを言ってるつもりなの?
645 :
無名草子さん:2011/02/13(日) 23:46:14
「処刑の掟」読んだが「裁くのは俺だ」とダブって仕方ない。
646 :
松の根っ子:2011/02/14(月) 02:13:44
ブローニングハイパワー
新城が使っていた
>>639 銃や車に細工されて危機に陥るのは、
>>640さんが正解です。その次の方は
「復讐の掟」で鶏の骨付き唐揚げを食うシーンがあったはず
昨日の「トランスポーター3」を見て、グヤーシュという言葉に反応して久しぶりに
「獣たちの黙示録」を再読中。以前、都内の小さなレストランで一度だけ食べた
ことがありますが、じっくり煮こまれた牛肉が実に美味かったです。ちょっと
パプリカが効きすぎていましたが
復讐の掟だったと思うんだけど
皿の乾パンに赤ワインをぶっかけて食うのって
不味そうだ。
651 :
無名草子さん:2011/02/16(水) 19:44:42
最初の仕事で負傷して、犬肉食べるのに比べたらマシ。
速見誠の悪口はやめて!
タマネギ2個を素早くミジン切りにするんだ!
>>651 まあ読者にとってはそうですが、物語的には依頼された『最後の仕事』なわけですけどね
私など実際には食べられたものではないでしょうが、作品を読んでいるとスペアリブの
ように美味そうに思えるから不思議です
>>653 あのシーンを読んで何度自分でステーキを作ったり、ステーキハウスに行ったことか
『まだ中心部にわずかに血が残る』という部分が秀逸です。大藪小説の主人公は
タマネギ好きが多いですが、作者も同様だったのかも知れません。もしかしたら
猪肉を食い過ぎて鼻血が止まらなくなった一件は、タマネギも関与していたのかも
知れないと思ったことがあります
速見は何で山を下りる前に体を洗わなかったんだろう? 夏だから凄い臭いでトラックの助手から
気づかれると思うんだが
唐突失礼。
2次元規制騒動で、石原「けしからん!」→反対派「お前の小説のが…」
で、内容というのが無軌道でレイプだの暴力だの死ぬだの云々。
読んだことも読む気も無いが・・・・、
何?大藪とカブってる?例えば特に「青春は屍をこえて」とか。
日本語で頼む
>>656 持たざるもの、あるいは大切なものを失った者である大藪春彦の主人公たちと、
裕福であるがゆえに目的を見失って、無軌道に走る若者たちとの間に
何か共通点があるわけ?
坊ちゃん不良って大藪主人公に睾丸を蹴り潰される側だよなあ
660 :
656:2011/02/17(木) 19:29:53
大人気の裕次郎映画(未見)の原作なくらいだし、甘酸っぱい青春モノかな。
そしたら性と暴力と本能とか、エグイらしい。
そう言えば性・暴力・本能は大藪の主要題材やん。
ただ、大藪・アウトローと石原・権力志向。生い立ちも考えたらきっと真逆。
けど“両極端は相通じる”とでも言うか・・・。
「破滅上等」
「突き進め」
「モラル、クソくらえ」
なところ、かな?
とかオモタ。説明下手でスマン。
ノリピー、大相撲八百長、小日向逃避行、漫画いしはら、
みんな今の官亡国政権の体たらくから国民の目を逸らす権力亡者たちのヤラセ
大藪フアンならこの程度のトラップに引っかかるなよ
>>661 シラケる野郎だ。
その薄汚いチンポぶった切ってやろうか。
見せしめに切断したチ○ポを口に咥えさせてやってくださいな^^
664 :
無名草子さん:2011/02/18(金) 12:40:47
先生は切り取ったチンポコをそいつのケツや口に押し込むのが好きだよなw
太陽の季節なんてあっという間に色褪せた幼稚なサロン小説だよ
フスマ貫くくらいでいきがるな
667 :
無名草子さん:2011/02/19(土) 14:19:58
障子だろ さすがにフスマはきついだろw
668 :
無名草子さん:2011/02/19(土) 14:32:48
西城ならフスマ突き破れるかも知れん。
何しろモノの勃起で女が持ち上がるんだからな
670 :
無名草子さん:2011/02/19(土) 20:12:23.27
障子紙は水分に弱いのでガマン汁だけで破けるだろw
フスマは骨木に気をつけろよwww
障子みたいに分かりやすくは無いので、
思い切り突いたら骨木のところだった、
なんてことになるとチンポコが可哀相だw
>>550 お勧めの2冊読みました。 ホントにひどい。
先生の名を使って、下劣なエロバイオレンスを書かないでほしい。
コルチナロータスをこよなく愛した先生が、
チューンドGT−Rを「羊の皮をかぶった狼」と称するわけない。
うどんはカーボローディング食だのグレイシー柔術だの理屈っぽい。マンガ的なほどの圧倒的な
パワーによる暴力が魅力なのに。あんなの伊達邦彦じゃない
ステーキに添えられた野菜を無視するのもわざとらしい。生のピーマンやネギをかじる男なのに
673 :
無名草子さん:2011/02/20(日) 00:02:53.51
やってみたけどフスマは無理だわorz
伊達邦彦は左投げだぞ
知ってるか?
過去が二つになっちゃったのは伊達邦彦と星島だけか?
677 :
無名草子さん:2011/02/22(火) 01:36:36.80
>>547 藤岡弘の映画は原作に沿ったラストだったな
相棒の町田はその前に始末されてたけど
木村一八の映画ではどうだったっけ
阿部ちゃんの「凶銃ルガーP08」同様、妹萌えの話だったな
>>664 元々はマフィアとかの“見せしめ”を強調した処刑なんでしょ
680 :
無名草子さん:2011/02/23(水) 09:15:15.34
コロンビアのマフィアは死体の喉を切り裂いて
そこから舌を垂らす通称「ネクタイ」といわれる処刑をするようだ。
邦彦も星島も、「もうひとつの人生」の方は新たな主人公でやれば良かったのにな
682 :
無名草子さん:2011/02/25(金) 02:35:26.10
「星島」と聞くとどうしても殺人鬼の方を連想してしまう。
星島の過去は本当に矛盾するのか? どうなのマニアな人
毒を食らわば皿まで。昔、友人から「やめとけ」と忠告された「蘇る女豹」を読んでみました。
やっぱひどい。
旅客機を爆破するほどの組織力を持つ暗殺部隊が(それも各国諜報組織の選抜チーム)、
なぜか見張りも立てず、施錠もしていないモーテルの一室でまったりしているところを殺されたり、
ガーバーマークUを持っているのに、MP40の折りたたみ銃床で墓穴を掘ったり。
(あんな細い棒でどうやって土を掻きだすのか)
極めつけは、サイトインしないまま狙撃銃を使ったこと。センセイがそんなシーンを描くわけない。
近距離だからと擁護するなかれ。このときにはM16も携行。当然そちらを使う状況。
だいたい高々700坪の庭(正方形なら50m四方)のでマグナムライフルってどういうことだ。
というわけで、私的にはまがいもののエロバイオレンスと認定。
口直しに「復讐の弾道」を再読。本当に面白い。
再読してみたが伊達邦彦の方は日本を脱出した時点からリメイクしてるんだな。しかし過去作品の方が
ずっと良いと感じた。星島シリーズは別に矛盾してないんじゃないかな?
このまえの出張中、手持ちの本を読みきったため駅前のブクオフで100円で「汚れた英雄」の1巻を30年ぶりぐらいに読み返した(当方48歳のオヤジ)。
いや〜面白かった。やっぱ男だったらあこがれるわ、あの世界。
顔とチンポだけの男が肉体と頭脳を鍛えてのし上がるって。
けど汚れた英雄って、3巻ぐらいから失速するんだな。
アスファルトの虎も序盤が一番面白い。
実際にF1レーサーになったら、世界中を転々とするだけだし。
駄文すまん。
アス虎も戦挽も最初の朝飯は手が込んでるが
段々手抜きになってくな。
必要ないから
689 :
無名草子さん:2011/03/01(火) 21:32:02.01
禁煙ブームとやらの今の状況は大藪なら吐き気がするであろう。
>>689 それはどうかな?
今なら嫌煙厨の健康オタク的な主人公も書きそうだが。
トライアスリートとかローディの主人公とかな。
確かに「七分搗き米」だの「リンスキンL」だの愛用する晩期の主人公たちを考えると、
「朝、ベッドの上でニコレットパッチを貼り付ける。今日からステップ2だ」なんていうのもアリなきがする。
692 :
無名草子さん:2011/03/01(火) 22:53:26.56
いや、あくまでも大藪の主人公は30分でタバコ5本灰にし、
哲学書を読み、実践を想定したトレーニングもする。
・半身浴 ・骨盤ストレッチ ・リンパマッサージ
・足湯 ・腹に使い捨てカイロを貼る ・菜食主義
・日本人に乳製品は向かないとの理由で牛乳やチーズ等を摂らない
・スポーツジムのプールで泳ぐのでなく歩く ・雑誌読みながらエアロバイク
・乗馬マシーン ・コーヒーでなく緑茶 ・アルコールは寝る前に缶ビール2本
・セックスは体力を消耗しないマグロ受身 ・夜9時過ぎたら一切何も食わない
・絶対に商売女は抱かない ・サプリメントは逆効果を心配して摂らない
・革靴は履かず常にウォーキングシューズ ・スーツは着用せず常に上下ジャージ
・革ジャン、革ジャケットは重いのでビニール製のジャケット
・安眠枕 ・点で支えるマットレス ・縦縞の入院患者的パジャマ ・健康サンダル・・・・
そういったものは大藪主人公には似合わない。
>>692 けどさ、作品中の食事シーン。
昔は、肉!肉!肉!
ちなみに当時の大藪センセイ自身も、
「(野菜を)あんなウサギが食うようなモン」
「肉食ってりゃビタミンも摂れるんだよ」
それが後年、「アスファルトの虎」ではやたら栄養バランスのとれたヘルシーメニュー
(詳細失念、失礼)
具だくさんの味噌汁とか
タバコに関しては「汚れた英雄」の時点で本数を減らすことはあっても禁煙には
至っていませんし、肉のない朝食という大藪作品の主人公としては衝撃的とも
言える高見沢ですら、元ボディビルダーでありながら喫煙は続けていました
片山健一も嗅覚を研ぎ澄ます必要がある間だけ禁煙する程度でしたし、やはり
大藪作品において喫煙しない主人公は似合わない気がします
個人的には、雌伏期や非常時及び猟場では新鮮なレバー、日常では中心部に
血の残るステーキを三キロ、野菜は洗面器一杯分のサラダを貪り食い、ベッドでは
数時間単位のスタミナを発揮し、タバコをチェーン・スモークしながらウォッカや
ウイスキーを一瓶空にした後に、泥の眠りをむさぼって体力を回復し、戦闘時には
素手で相手の心臓を掴み出すという、暴力と生命力の権化のような主人公が
好きですね。元々、彼らは若き日の作者の理想像そのものだったわけですし、
それに対して読者が共感したことで多くの作品が書かれ、読み続けられることに
なったわけですから
それまで銃器や車だけに割かれていた『詳細かつ論理的記述』が主人公の
食事やトレーニングにも適用されるようになった後期作品は、やはりそれまでの
作品の主人公と比較して圧倒的な生命力に欠ける印象があります
自分が『もしも』小説を書くとしたら、やっぱり大薮さんのような不健康不摂生主人公に
したい。
太く短く、輝くことを選んだ主人公だからね。
>>696 今の作家で大藪テイストの人っている?
いや、タフガイ小説っていうのではなく;
・男が読んでスカッとする。
・サラリーマンの夢を盛り込んでくれる。
・読んだ後に見事に何も残らずあとくされが無い。
・たまに、作者の頭を疑うような怪作がある。
個人的には新堂冬樹の黒いほうが近いんだが。
>>697 居ない。いろいろ読み散らかしてみたけど、どれも違う。
一番ずっこけたのは「黒豹」とかいうの。三分の一ほど読んでゴミ箱に捨てた。
700 :
無名草子さん:2011/03/03(木) 14:29:43.07
>>697 新堂の作品なんて大藪作品のように時代を超えて読み継がれる要素がないよw
>>697さんの書いた条件、結構いいね。
そうだよ、スカッとするんだ。そして痕腐れなく、ストレスが発散できるんだ、大薮作品は。
平成生まれの読者もいるんだろうなー。
グリンベレー作家(自称)のゴールドラッシュ物は結構好きだった。出てくる犬の最後に
ホロリとしたっけ。
702 :
無名草子さん:2011/03/03(木) 22:59:41.26
彼の主人公は意外と競馬や競輪に大金突っ込んでー
という話がない。
たぶん大藪自身賭け事は好まなかったのだろうな。
>>702 大藪小説の主人公たちは、人生を賭けた命がけのギャンブルをやっているので、
基本的に賭け事には興味がないのでしょうね。このことは作品の中でも書かれて
います。また、競馬や競輪だとイメージ的にも垢抜けないというのも、理由ひとつ
かも知れません。任務の過程でカードやルーレットなどで勝負するシーンはたまに
出てきます
サイコロ博打が出てくる作品はいくつかありますが、ほとんどはイカサマ博打で
主人公に屠場を荒らされるというパターンですね
704 :
無名草子さん:2011/03/04(金) 00:32:56.98
最近はパッとしないが、桑原譲太郎の初期〜中期作品は大藪意識した様な作品が多かったと思う。 後、忘れてはならないのが月刊ジャンプで連載してた「マンモス」 これはガキを「大藪世界へ誘う漫画」だと言って良い。
705 :
無名草子さん:2011/03/04(金) 00:50:27.69
>>703 映画の「野獣死すべし」では主人公の松田優作が、
違法カジノを襲うシーンがあるね。
>>704 良し悪しはともかく日本ロック界では矢沢永吉以前と以降という言い方ができると思う。
日本ハードボイルド界は大藪以前と以降と言えるだろう。
それは第一人者とほぼ同義語として。
違法トバク場から金を奪うシーンはよく出てくる。
競馬場の上がりを収めた後の銀行の大金庫とかも。
カジノに行き、儲ける気がないから逆にバカツキ
稲見一良 (まあ、こちらも故人ですが) 好きだなあ。
甘口と嫌うむきもあるでしょうが、
銃への愛着、誇りを大切にする主人公たちなど、センセイと共通するものは多い気がする。
709 :
無名草子さん:2011/03/05(土) 19:34:31.52
最近の作家ではないが鳴海章のスナイパーモノも「銃への偏愛」が
感じられて「大藪っぽいなあ」と思う時がある。
高校生の頃、大藪に影響されて
「偶然同じ博打場を二組の強盗が襲撃。即席の共同戦線を張って強奪に
成功するも逃走途中で仲間割れを起こし、銃撃戦の末全滅」なんて小説を
書いた事がある。今は無かった事にしたいが。
西村寿行は別世界扱いだろうけど
ジープ CJ-7の上級グレード、「ゴールデンイーグル」を
擬人化して書くあたりはモノに命を通わせる点で
通じるところもあったな
711 :
無名草子さん:2011/03/06(日) 02:43:44.27
残念な事に亡くなったが竹島将は「次世代の大藪」だと言って良い存在
だった気がする。
今になって「ファントム伝説」だの「野獣舞踏会」だのの
血飛沫くバイオレンスとギトギトなエロの波状攻撃が
また味わいたくなるんだ・・・
712 :
592:2011/03/06(日) 16:51:41.72
松の根っこ様レスありがとうございます。
確認したら、確かに新城がハイパワーから6発撃っておりました。
「スイス ニューハウゼン社製の14連」なる謎の銃(SIGP210の試作型?)に
気を取られて見落としておりました。
しかし、ニューハウゼンのバックアップとして無抵抗のやくざを射殺に使用。
やはり、ハイパワーの評価は低いようです。
黒豹を読み返してもう一つ勘違いに気がつきました。小野徳処刑のシーン
新城=フランキ 小野徳= ブローニング と勘違いしていましたが、実際には
新城=ブローニング 小野徳= ブレダ だったのですね。
竹島はよかったよなあ。大薮とはちょっと方向が違ってたけど。
新作が出そうな頃合いになると、本屋に通い詰めたものだ。
あの性的に倒錯した殺人フリークス達の描写は、
余人の追随を許さないものがあったよ。
みんなの一番食欲を刺激された食事のシーンは何? 俺は処刑の掟の犬肉、非情の掟の生肉と焼き肉三キロ、
それにヘッドハンターのニュージーランドでのイクラや鮭の水炊きでの一人飲みが特に好きだ
まあ食い物がいちばん美味そうなのは西城シリーズだな。生の熊肉やサンショウウオ、アフリカの
野獣料理から九州の味覚まで幅広い
716 :
無名草子さん:2011/03/08(火) 00:01:06.33
野獣都市で有間がジョニ黒でアワビやウニ・サザエを食らうシーンだな
俺が最も好きな組み合わせだし
星島シリーズは作品としてはアレだがカニ尽くし料理や韓国やドイツ料理など食べ物の描写は
けっこう豊富でうまそう
だけど、ソフトシェルクラブって生で食えるのか?
法外な値段を取るアンカレッジ空港のウドンを石川は無視したが
高見沢は誘惑に負けて熱いのをすすった点
>>718 さすがウドン県出身の大藪先生。
暴力団メンバーとチャーシュー麺をすすって汁を飲み干し、ドンブリの底の胡椒が見えたのは、確か高見沢。
底に見えたのは胡椒なのかコショーなのか、そこはっきりして!
高見沢は誘惑に弱いよな。「夕食にラーメンは侘びしいから寿司に」とか言いながら、
結局は深夜に食ってるしw
誰か教えてくれ。非情の掟で島津が倒した鹿の血を飲む場面があるけど、同じゃように獲物の血を
飲む場面が出てくる作品がなかったかな?
723 :
無名草子さん:2011/03/10(木) 18:25:24.25
マスターキートンで血は栄養豊富だと言ってたな。星島シリーズでウサギの血を飲んでたような・・・
鉄鍋のジャンでも「血は栄養の塊」と言ってた。
>>722 孤剣(赤い手裏剣)でも伊吹が鹿の血を飲むシーンや
農民たちが牛を殺すとき血を飲んでた
>>725 あったね。夜露で冷え切った体が熱くなるという描写がいい。他にもなかったかな?
おまいら地震は大丈夫だったか? 大藪小説でも核や原発の恐怖は何度も描かれていたけど、
これは現実なんだよな。だけど、現場で頑張ってる人たちがいるし、俺たちもふてぶてしく生き抜くしかないな
野獣は死なず
729 :
無名草子さん:2011/03/18(金) 12:01:43.10
被災地で銃を入手し、原電でウラン奪取。
そして理想郷建設。
最終的に事態の解決も治安維持も米軍に頼らざるを得なくなる
日本はもう一度、戦後からやり直すことになるのさ
まずは何から読み始めればいいですか?
野獣死すべし、蘇る金狼
734 :
無名草子さん:2011/03/19(土) 01:10:34.46
近所のブックオフに大藪モノがない。 とはいえヤフオクは高いし・・・
736 :
無名草子さん:2011/03/19(土) 23:14:15.80
高いなw
738 :
無名草子さん:2011/03/20(日) 22:56:51.29
江頭は伊吹みたいな男だな
740 :
無名草子さん:2011/03/24(木) 09:30:25.52
思春期に読み漁ったが、そのお金と時間をもっと他の本を読
むのに使えば良かったと今になって思う
そんな思考しかできないなら、たぶん何を読んでも同じことを言ってる
742 :
無名草子さん:2011/03/24(木) 20:41:43.32
「獣たちの黙示録」読了。
大藪はこの後もシリーズの構想練ってたらしいので存命ならまた続きが
読めたかもしれないんだよな・・と思うと若干寂しいモンがある。
指令内容受け取るのに単行本一冊ぐらい使ってたよな>黙示録
完結していたらどれぐらいの分量になっていたか
久しぶりにヘッドハンターを読んだ。やっぱり肺炎にかかってから回復するまでの描写はすばらしい
苦労して持ってきたパンがすべてカビてたのにはワロタw
そういえば机の中に入れたパンが数時間でカビだらけになるってどの作品だっけ?
ヘッドハンター最後で核爆発から700km離れてたが
俺の家福島第一原発から150kmも離れてない…
保守
いまだに新装版の文庫が出るのはうれしい。ヘッドハンターや傭兵たちの挽歌を出してくれないかな
748 :
無名草子さん:2011/04/02(土) 17:38:05.95
傭兵たちの挽歌が大藪フェアの時に映画化されてたらチープなもんになっていた
だろうから残念ではないが、今撮ろうとしても雪山のロケは厳しかろう。それに
テロ組織が裏でつながっているというアイディアはもう陳腐だ。これは「暗殺者」
がボーンアイデンティティーという原題で公開されたとき記憶喪失が陳腐化して
いたのと同じ
749 :
無名草子さん:2011/04/02(土) 17:50:08.72
今の政治家殺害してもあんまりすっきりしないからあのまま大藪センセが健在
でも一線から遠のいていたろうな
>>748 映画そのものは傑作だった。要は作り手の技量ってこった
大藪作品にアイデアが陳腐か斬新かって特に重要でもないしな
映画化するなら主人公の肉体と自然がちゃんと描けるかって所がキモになるんじゃなかろうか
752 :
無名草子さん:2011/04/03(日) 00:26:37.59
新参者ですが、他の作家の作品で大藪先生の影響を受けたと思われる作品を知っているならば教えていただきたい。
>>752 鮎川哲也『死者を笞打て』
大虻春彦なる人物が…
754 :
無名草子さん:2011/04/03(日) 11:00:33.16
>>752 裏社会を舞台にしたバイオレンス物が多い荻史朗。
755 :
無名草子さん:2011/04/03(日) 13:25:47.91
>>731の流れを受けて、ならば大薮作品の中で読まない方が良いモノは何がありますか?
「餓狼の弾痕」などの晩年・後半期の作品なんかは明らかにそうらしいんですが……
757 :
無名草子さん:2011/04/04(月) 23:13:17.56
アスファルトの虎
758 :
無名草子さん:2011/04/05(火) 00:09:24.91
>>756 「復讐のシナリオ」
大藪作品でこれほど読むのが苦痛だった作品は無かった。
ただただツマラン・・・
759 :
無名草子さん:2011/04/06(水) 14:54:35.13
「暴力租界」は「絶筆にして遺作」という冠があってもかなりツラい出来だった。
タイトルは無茶苦茶格好良いと思うんだが。
760 :
無名草子さん:2011/04/07(木) 09:19:50.20
>>751 >>主人公の肉体と自然がちゃんと描けるかって所がキモになるんじゃなかろうか
そんなんアクション・冒険小説ならほかの作家もちゃんと描いてるわ
762 :
無名草子さん:2011/04/08(金) 11:19:31.21
戦士の挽歌を再読。石川は体力的には大藪小説最強だな
763 :
無名草子さん:2011/04/08(金) 22:35:33.50
大藪原作の映画で一般的に価値があるって清順の「野獣の青春」だけっしょ
それは一般的ではなくあなたの主観でしょ
>>762 鷲尾は推定100キロを担いで山をいくつか越えてかなりの疲労。杉田は100キロを担いで普通に行動可能
片山は150キロを背負って山を歩ける。そして石川は150キロの負荷をかけた状態で山々をジョギングの
スピードで走れる。石川すげーw
766 :
無名草子さん:2011/04/11(月) 20:05:59.51
ファンの人には申し訳ないが、僕は大藪先生を「ハードボイルドのラノベ」と
位置づけている。アクションが豊富で読みやすいが、主人公以外キャラが全く
立っていないとか、いろいろ理由はあるが、大藪先生を読まなければハメット
(読むの苦痛)なんか手にしなかっただろう
ハードボイルドかどうかなんて、どうでも良い話。先生自身がそういうスタンスだし
ただ、何冊読んで主人公以外キャラが立ってないと言ってるのか興味があるな
主人公が作品のすべてといえるかも
圧倒的な個性を持つ主人公のまえでは、ライバルなどいないてことかな
「ハードボイルドのラノベ」の例えは興味深いね
暴力的だが読みやすい、かっこいい
誰だったかファンタジーとも言われてたね
たとえば水戸黄門なんかは悪代官がいなかったらただの旅のジジイで終わってしまう受身のヒーローだが
大藪主人公はストーリーに対して能動的と言うか作品内では神の位置に近い
とにかく主人公が全てと言う意味で
770 :
無名草子さん:2011/04/12(火) 03:03:10.12
映画化されたときに主人公以外の役を大物俳優がやってくれていると嬉しい
「みな殺しの歌」の田辺を丹波哲郎とか「野獣都市」の石浜を三國連太郎とか
771 :
無名草子さん:2011/04/12(火) 03:06:33.82
>>764 欧米でもファンがいてつべとかにうpされたりしてるしなぁ>清順の「野獣の青春」
ちょっと別格でしょう
772 :
無名草子さん:2011/04/20(水) 05:07:36.88
内臓や脳や軟骨や骨髄を食う場面を読むと、それだけでスタミナがつく気がする。まさに活力小説
773 :
無名草子さん:2011/04/20(水) 06:24:10.97
一生掛けても被害者意識の外へ出られなかった不幸な作家
774 :
無名草子さん:2011/04/20(水) 11:44:13.04
朝っぱらから釣りご苦労。
775 :
無名草子さん:2011/04/20(水) 16:35:31.01
銃に関して「厨」だという疑惑が最近確信に変わって来た。
ディスカバリーチャンネルの銃器蘊蓄番組が大藪流「常識」をどんどん裏切るの
だ。照準調整なしでガンガン当てる、点射でなくフルオート
で結構集弾する・・・etc.「僕は銃器にこんなに詳しいんだ
いっ!」という哀しい叫びが紙上から立ち上る
776 :
無名草子さん:2011/04/20(水) 17:27:16.69
森村誠一さんがさりげなく語った「(大藪さんは)本人ハートがすごく温かいで
すよ。それが嫌だったんじゃないかなあ」が身も蓋もなく核心をついている気が
したりしなかったり。偽善者でなく、本当に優しい人は自分は優しいのが欠点だ
と一度くらいは思うだろうし
777 :
無名草子さん:2011/04/20(水) 17:44:35.61
778 :
無名草子さん:2011/04/20(水) 20:03:43.01
主人公がやたらと照準調整にこだわるのは「自分しか信じていない」ことを
補強するので悪くはないが・・・。私もスティーブン・ハンター読んだ辺り
から疑問がなかった訳じゃないんだ。でも日本で銃を撃つのはコストの掛か
る趣味なんだし、レジャー感覚でパカパカ撃てる国の作家と比べるのは不公
平だ
779 :
無名草子さん:2011/04/20(水) 21:28:50.14
「野獣は甦る」の六ヶ所村消滅がシャレで済まない今日この頃。しかし核兵器
に対する生理的嫌悪感が生じる理由がわからない。これを乗り越えちゃった
ヒーロー(ヘッドハンターの杉田とか)もいるけど
>>775 数十年前の小説に出てきた銃器と安易に比較する時点で終わってますね
>>779 ヒロシマやナガサキが遠い昔のことではない世代だから
781 :
無名草子さん:2011/04/21(木) 05:22:35.61
優しい奥様と出会い、2人の子宝を授かった“家庭人”としての大藪春彦「さ
ん」は幸せだったと信じたい。
“作家”としての大藪春彦「先生」が不幸だったのは、小説以外の自己表現法
を最期まで手に入れられなかったことだ。要するに、エッセイ、評論の類の才
能が全くなかったという事。
ただ、幸か不幸か、読者としては評論なんかしない大藪春彦先生が神格化され
るのだ
意味不明。どうして小説以外の自己表現方法がないと不幸なんだ?
純文学寄りの偏った視点だな
783 :
無名草子さん:2011/04/21(木) 13:54:22.69
「大藪をディスる自分は高尚だ!」とでも言いたげな馬鹿がちらほら。
ま、春だし仕方ないかw
誰か車の話してもらえませんか?私はクラッチ車も乗れるのですが、コワいの
でペーパードライバーです。だけどTVドラマ「ナッシュブリッジス」とか一
連の走り屋漫画、ワイルドスピードなんかの映画で必ず出て来るのは「古い車」
。以前ドキュメント番組で自動車メーカーの技術者さんが「やっぱり古い車の
方が面白い」とか言っていたので大藪作品には好き者にはよだれタラタラな描
写があると思うのですが・・・
いやもう俺ら中年だしw
主人公のパワフルな食生活とかのほうが楽しい
786 :
無名草子さん:2011/04/21(木) 19:54:52.22
>>784 俺は免許ないんで車の話は出来ないけど、「全開で飛ばせ」は
車が主人公みたいな話が殆どだからオススメ。
>>781では無いけど俺なりの回答です。
>>782-783 そんなのは「餓狼の弾痕」を代表とする、晩年・後半期の大薮作品に対する数々の評価――いや、
嘆きと後悔の叫びを見れば解かるでしょうに……あんな評価を受ける様になるまで執筆し続けちゃイカンし、
周りの皆さんだってもう続けさせちゃダメなんだよ、と。男が死すべき場所を誤るはあわれなものよ
大藪さんは特にスカGTRにご執心だったよう
他に速い車、馬力のある車は多々あれど何故かスカGTR
大藪さんに限ってはトヨタ2000GTやフェアレディZや海外のスポーツタイプ車も
スカGTRの前では輝きを失う感じ
このあたりの彼の心理とか開設できる人お願いしたいな
レースで活躍してたからじゃないの?
790 :
無名草子さん:2011/04/22(金) 10:12:01.94
現地へと派遣された自衛官たち自身は、「天幕」と呼ばれる濃緑色のテントで生活を送っている。ストーブはあるが、
朝晩の寒さはまだまだ厳しい。温かい食事はすべて被災者たちに配るため、隊員たちは冷えた缶詰などを食べている。
現地で、変わった食べ方をする隊員を見た。レトルトカレーを温めずに封を切り、まるでジュースのように直接飲み込む。
それに続けて、レトルトのご飯を口の中に放り込んでいた。その様子をじっと見ていた私に気づいた隊員が笑いながら言う。
「馴れれば、これはこれで美味しいですよ」
もちろん、風呂も被災者が優先だ。隊員たちは3日に1回入れればいい方だが、「被災者の苦労に比べれば……」と屈託がない。
朝になれば、再び隊員たちは遺体捜索や各種支援活動へと出かける。毎日、何体もの遺体に対峙する隊員たちの
身体的精神的苦労は並大抵のものではないだろう。それでも、「誰かがやらなければ」と歯を食いしばり、
被災者には笑顔で接する自衛隊員たちが、今日も東北各地での任務を続けている。
すぐに相馬の顔が浮かびました^^
>>787 そんなのアンタの主観であって、俺を含めて最後まで書き続けたことを評価するファンもいるよ
前にコテさんが主人公みたいに最後まで戦ったのは偉いみたいなことを書いてた記憶があるが同感だ
>>788 主人公と同じで「羊の皮を被った狼」という部分に惹かれたのかも
792 :
無名草子さん:2011/04/22(金) 12:21:02.47
>>791 同意。確かに駄作もあるが、それも含めて大藪。
>>787 男が自分で決めた死に場所についてガタガタ言う方が野暮
確かに苦しかったが、「狼の追跡」、「復讐のシナリオ」で何かが前進した
手応えはあった。あのまま描き続けたら「グラン・トリノ」のような骨太の
ヒューマン・ドラマも書いていたかもしれない
>>794 餓狼の弾痕のことはどうすればいいのだろうか、と…
>>788 789、791氏のコメントにもありますが、少々補足させてもらうと車の成り立ち
つまり、生粋のレーシングカーR380のエンジンをデチューンして市販車に搭載、
当時としては突出した高性能車であったことに尽きると思います。
797 :
松の根っ子:2011/04/22(金) 21:31:15.50
798 :
無名草子さん:2011/04/22(金) 22:39:09.56
中古ビデオ屋のワゴンセールから「名のない男 破壊!」救出(50円)
草刈が「私」を飄々と演じている上にアクションも悪くない、のに
これ一本だけってのは殺生な話。
原作は十数話あるんだしシリーズ化して欲しかったな。
TVでやってたがスカイラインGT・Rの中古車が3000万円だって。
(中古といってもエンジンからシャーシから外装まで新品同様にピッカピカに仕上げられてはいたが)
それでも初老の男性が速攻で買ったらしいから大藪世代にしか解らない魅力があるんだろうね。
ハコスカGT‐Rは、最近の車に例えるなら、
R35GT‐R(今の奴ね)のメカニズムを
日産ティアナのボディに詰め込んだ上に、
実際にそのポテンシャルをGT500カテゴリのレースで
50連勝して実証してしまう位のインパクトが有ったもの。
大藪先生が、トヨタの高性能車にあまり関心が無い様に見える鍵は、
「極限の狩人」や、エッセイ集「荒野からの銃火」にヒントが
有るかも知れないよ。
>>784氏
旧車の方が面白い、と云う価値観は、
クルマを自分のテクニックと体力でねじ伏せると云う面と、
今では絶滅してしまった機構や、デザインコンセプトを
つぶさに観たい欲求の両面が有ると思う。
もし、興味があったら、
「4WDワイルドドライビング 大胆不敵な走りのテクニック」
(光文社文庫刊 …多分絶版)ググッて買って読んでみてね。
大藪も違反切符切られたことあるのかな
素直に母印押したりしたのかな
それとも最後まで違反認めないのかな
802 :
無名草子さん:2011/04/23(土) 23:34:09.18
そんなにごねる人じゃないだろw
803 :
無名草子さん:2011/04/24(日) 02:16:30.23
銀座ジュエルの永友さんは笑えた。
それにしても映画「野獣死すべし」の頃はまだケータイが無かったんだね。
館内放送する銀行も珍しいんじゃね?
805 :
無名草子さん:2011/04/24(日) 17:49:55.96
携帯使う大藪ヒーローは想像出来ないな。
敵の携帯奪って握り潰したりはしそうだが。
たしかにちっこい携帯では絵にならんな
どでかいバッテリー付きの軍用トランシーバならバッチリ
二位に姐さん(笑)
携帯は盗聴器の代わりにしか使わなさそうだなぁ
国家権力を相手取るような戦いだと発信機を付けてるに等しいし
PCを操作する大藪ヒーロも想像できんw
初期の犯罪ものも現在じゃ書きにくい。ニュースなんて見るとコスト関係で警備
会社入れていない店が結構あるとかわかるけど、それじゃ小説のリアリティがな
くなってしまう
811 :
無名草子さん:2011/04/27(水) 01:07:14.60
大藪小説では警備員は拳銃持ってるんだよ、知ってる?
>>810 その辺りは設定次第で何とかできるんじゃないの?
>>810 まあ、強盗も誘拐も減ってるしねぇ。
外国人犯罪は増えているみたいだが、戦後10年くらいと今ではどうなんだろうね。
初期から中期は朝鮮人のヤクザとか当たり前に出てたけど
後期はあまりでてこないねぇ。
今なら中国人のシンジケートと戦ったり、ITヤクザを懲らしめたりとか?
814 :
無名草子さん:2011/04/28(木) 08:46:31.43
やっぱり今なら中国人犯罪と朝鮮人がリアルだろうね
抗議が来るから誰も書かないだろうけど
文学は死んだ
815 :
無名草子さん:2011/04/28(木) 09:15:43.63
>>814 一番いいのは抗議の来ない描写にする事だろうに、と……いや、別に無駄に牙を抜きまくっただけの
阿諛追従な内容にしろとは言わないし、やらなくても構わない抗議を吹っ掛ける連中に屈しろとは言わないんだけどさ。
そういや大薮作品って日本以外での外国でも評判は好いんだろうかね。
文体とか同じ人が書いてるみたいだな
>>814 抗議が来るから誰も書かないとか‥‥
大沢や馳なんか書きまくってるでないの。
むしろ最近は、中国の黒社会とかテーマにしてる
ハードボイルドとかノワールのが多いくらいだわ。
>>817 そのへんを余り抗議してこないのは何でだろうね、とチョット疑問。やっぱり描いてる題材にもよるって事かな?
さすがの「大陸人」ですらそういう輩に対してはハッキリ言って……って事なんだろうか。
大藪ワールド最強の男は意見が別れるだろうが最弱ならば断定できる
短編だけどなんちゃって狩猟マニアの社長。
猟に出る体力もなく銃も撃てないのに狩自慢ばかりしてたおっさんが
猟のお誘いを断れない事態に陥って苦悩する話。
820 :
無名草子さん:2011/04/30(土) 15:47:27.86
>>817 その人は民団とか朝鮮総連とか韓国とか中共、あるいは
それらと民主党との癒着については書いてるのかね?
自民党でもいいけど
馳は在日だけど同胞の事(悪事)書いてるのかな?
外国人参政権とか在日特権とかさ
その辺つっこまないとスリル無いよね今は
ただ工作員や外国人ヤクザがいますってだけじゃあね
鉄砲撃っただとか酷い拷問しただとかの描写をいくら陰惨に書かれても
ガキが毒づいてる程度の事でしかない
>>820 だから? そういうことを書かないとリアルじゃないわけ? 大藪先生が書いていたのは、そういう
特定の連中に限定した話じゃないんだよ。そんなものは舞台装置の一部に過ぎないわけ
822 :
無名草子さん:2011/05/01(日) 09:57:57.33
リアルというかスリリングじゃない
この今の瞬間に誰もが感じている危機を避けていては
韓国・中国・北朝鮮以上に危険な存在は無い
ポスト冷戦は終わった
新たな帝国時代にの幕開けだ
第3次世界大戦は極東で起こる可能性が高く
近辺には火薬の匂いが漂っているというのに
もはや現実は小説を越えているんだよ>震災しかり
今やネットの時代
みな情報は知っている
しかしネットから外に出ない情報を文章の力でもって現出せしめるのが
物書きの務めであり矜持では?
そういう青臭い文学論は他でやってくれないか?
824 :
無名草子さん:2011/05/01(日) 12:18:08.77
「東京外車ワールド」と云う写真集を眺めていたら、
立川やカントー村などの米軍基地の、昭和30〜40年代の雰囲気が
判った気がした。
「ウィンチェスターM70」の登川や白井は、どこかに写ってないだろうか…
大藪氏が、エッセイ「俺とGUN」の中で触れていた、
「ホットドッグやスナックバーを売るワゴン車」の屋根に
下手クソなカタカナで、「ジャンボドッグ 30セント」
なんて書いてあるのを見ると、
部外者にとっては、意外とノンビリした時代だったのかも知れない。
僕が大藪春彦を意識したのは幼稚園児の時だ。「なんて早熟な」なんて早とち
りされる前に言っておきますが、これはTVで「蘇る金狼」のCMが流れてい
て、土管の上から頭をだして銃を突き出して撃つシーンと、「動く標的、狙い
を付けて」のテーマソング、「狼は生きろ、豚は、死ね」のキャッチコピー等
が強烈に印象に残って、初めてアニメ以外で「カッコいい」と思った映像が「蘇
る金狼」だったという訳。四本足でどっしり構えたでかいテレビだった。
その後、年齢を重ねて、モデルガンにハマり、松田優作を知り、遊戯シリーズ
などを観たけど、例の土管の上からこんにちわの映像には出会えなかった。そ
んな時、「銃器の描写にうるさい作家がいる」という噂で大藪春彦を読み始め、
「金狼」を読んだ後にビデオで観て、やっと土管の上からのシューティングや
「動く標的、狙いを付けて」に出会えた訳です。この時の感激は言葉にできな
い。
「蘇る金狼」は後でVシネマの怪作がありますが、カドカワの映画版に関して
は上記のような事情で思い入れが非常に強く、冷静になれない。僕の大藪映画
No.1は仲代達也の「野獣死すべし」ですが、「蘇る金狼」は順位が付けら
れない「別格」です
傭兵たちの挽歌は映画化の話があったんだけど結局流れちゃった
70年代の設定を現代に、赤い軍団をアルカイダに置き換えて
いま映画化したとしてもプロットになんら古臭さも感じないであろう真の名作
・・なのだが邦画界しょぼいからなぁ
陰惨な最後に関しては、邦画は捨てがたいかも。ハリウッドだと、アクションシーンはいい
んだけど、ねー。
大薮が上手いと思うのは、エロチックなシーンが「さらり」と書かれている部分に注目して
るんだ。自分が書いてみて、挫折したのはこの部分。くどくなっちまったよ。
>>827 でも悪役をユダヤ人にすると世界マーケットはおろか雑誌広
告も出来ないよ。それに70年代はどうあれ、今都市戦でイ
スラエルに勝てる国があるとは思えない。ダヴィド・ハイラ
ルの「イスラエルはいつアラブにやられるか分からない」も
説得力を欠く
追加
まぁダヴィド・ハイラルは権力のためにカナダを乗っ取ろう
としたんだけどね
831 :
無名草子さん:2011/05/02(月) 13:00:10.72
とか言ってる間になんか米軍がビンラディン暗殺に成功したらしいぞ・・
>>829 じゃあ中国系かロシア系にすりゃ無問題なんじゃないの?
ビンラディンは米戦争屋がこしらえた架空の人物だよ
実際その役回りの人物はいたかもしれないけどね
暗殺に成功→アルカイダ(これも米戦争屋の創作)の報復テロ→米、イラン・シリアと本格的な戦争へ
つう筋書き、60年前の真珠湾攻撃→米国参戦の焼き直しにすぎません
常識だから特に繰り返すこともないけどひょっとして知らない人に
ノビーよ、少し背丈が縮んだか
>>833 分かった分かった、アポロは月に行ってないんだよな
836 :
無名草子さん:2011/05/02(月) 21:52:35.28
>>833 ベンジャミン・フルフォードさん、お薬まだですね?
人をぶっ殺しておいて「正義です」とツラリといってのけるアメリカって冷静
に考えたら怖いよな
838 :
無名草子さん:2011/05/03(火) 01:42:35.48
>>834-836 ビンラディンの問題点は色んな意味での風化の速さだろうな、と言いたいね。
大薮作品の漢たちの存在感・偉業と比べてビンラディンの911以降のパッとしなさと来たら……
840 :
無名草子さん:2011/05/03(火) 06:52:09.19
ふと買ってきた処刑戦士を読んでいるが、4人が竹山を締め上げ始めたあた
りで、読むのがしんどくなってきた。本来は溜飲を下げるくだりのはずだが、
事務的に手下を片付けた後に、圧倒的に有利な立場で展開される拷問シーン
には、いささか食傷してしまった。
841 :
無名草子さん:2011/05/03(火) 06:52:30.47
アンチ権力を標榜する氏得意のプロットだが、初期作品の手に汗握る緊張感
は失われており、何か冷静にカタログを眺めているような感覚に陥った。
あるいは、編集者の強いリクエストに答え続けた結果ではと考えると、少々
物悲しい気持ちになってしまった。
842 :
無名草子さん:2011/05/03(火) 06:53:09.86
アンチ権力を標榜する氏得意のプロットだが、初期作品の手に汗握る緊張感
は失われており、何か冷静にカタログを眺めているような感覚に陥った。
あるいは、編集者の強いリクエストに答え続けた結果ではと考えると、少々
物悲しい気持ちになってしまった。
>>775 おお、俺もディスカバリー、ヒストリーの武器シリーズいつも見てるぞw
銃器の進化もすごいよね。
「狼のように夜目が効く」主人公たちも、暗視装置、赤外線カメラの前では
素っ裸で踊ってるようなもんだしな。
現代に全盛期の大藪さんがいたら、どんな設定にするか、見てみたいね。
>>840 拷問が成立する状況で圧倒的に有利なのは当たり前。連投した内容は「ボクには合わない」だけだな
>>843 普通に同様の装備で渡り合うだろ。暗視装置付きの敵に狙われたり、それを奪って逆襲したり、
最初から用意したりというシーンは数十年前の作品にいくつも出てきてる
マッチポンプやめれ
見ていて反吐が出る
IDがない板だし気にするな
煽ってるのに落ち着いて答えてるだけじゃね
訂正してないとこのスレはたいしたことないと見下されそうでもあるし
伊達邦彦や西城は必要なときは、組織から支給されるしね
西城は獣たちの墓標(昭和46年)で西城は沖縄に行くが、
そこで米軍からM16ライフルや実包、防弾チョッキを盗んでる
星島ならメーカーからでも調達できるよな
>>845 都合が悪くなると自演認定とかw
ろくに作品も読んでないくせに決めつけた批判もどきは止めろってことだよ
見てるこっちが恥ずかしい
>>847 このくらいの愚痴はなんでもない
マンガの名探偵コナンあたりでも、携帯電話、監視カメラが出てくるし
時代にあわせて変化してるのが見えるわけで
必要なところは取り入れるんじゃないかな
常連と春厨のバトルか。
どっちもどっちだな。
じゃあ何でそんなに黄色いんだよ
鬼平犯科帳読んだら足に五寸釘をうってその上蝋を垂らす描写が出てきてビビった
殺人許可証No.3読んでるんだが
陳さん2回死んでないか?
勘違いでは?
陳さん5発撃ち込まれたあと気絶から覚めて
愛人の死に悲しんだりしてる
そのあとまた撃たれる
855 :
無名草子さん:2011/05/07(土) 20:19:58.57
高見沢のスカイラインも赤黒い塗装から
シルバーグレーに変わってなかったか?
856 :
無名草子さん:2011/05/08(日) 00:51:29.33
TVのニュースで韓国のお葬式でおばちゃんたちが
「アイゴー!」って叫んだのを見た時、愕然とした記憶がある。
大藪氏が生きていたら何も書けてないだろうね
遺作もあんなだし
858 :
無名草子さん:2011/05/08(日) 02:57:09.46
ゲームの監修とかやってたかも。
>>854-855 常に締切りに追われ、睡眠不足の頭にアルコールで活を入れ大量の肉を食い
ながら書き続けた作者にはけっこうミスが多いです。「殺人許可証No.3」の
陳さんは、車から出た方と車内に残っていた方の2人に分裂してしまいました
まあ、どちらの選択肢でも死ぬべき運命というあたり、個人的に萩尾望都の
「銀の三角」における「もうすぐ宙港です」のリフレインを連想しました
高見沢のスカイライン改も、赤黒い塗装からガンメタル・グレーになったことが
ありますが、この作品は大長編ということもあってベトナム戦争時代の脱走シーン
において敵の数が変化したり、アフリカでの狩猟で獲物の数が変わったりと
私が確認しただけで10前後の記述ミスがあります
間違い探しもまた楽しいもんだ
西城がハンティング旅行から自家用ヨットで帰国したとき
政府の検疫官に積荷の毛皮の塩漬け樽は持ち込み規制が無いんだもんねって
言うくだりは文庫本では改修されてた。
「いや、法律が変わったんだ。調べさせてもらうよ」
間違いは、編集者が気付いて指摘すべきなんじゃないのか?
当時の事は知らないが、編集が口出し出来ない雰囲気とかだったのか?
細かいところは気にしなかったのかもね
>>861 は直されてるのか
ほかにもあるんだろうね
某都道府県庁で不動産取得税というマイナーな
地方税を扱ってたことがあるんだけど
センセの小説中にこの税が出てるのに気付いた時は
驚いた
865 :
無名草子さん:2011/05/09(月) 19:36:35.45
「全開で飛ばせ」
嵯峨が身分偽って敵側のホステスに近づく際の科白、「〜なんでない?」
出来れば大藪ヒーローには使って欲しくない言葉だw
>>865 好みは分かれるが、こんな状態だったのだろう
「入神の演技でどんな役でもこなし、どの様な人間にだって化けてみせる」
867 :
無名草子さん:2011/05/09(月) 22:57:58.56
「全開で飛ばせ」
免許持ってなくて、車にも特に興味ない人間からすれば車の薀蓄が若干
面倒くさいが、敵が多彩なトコとか短編ならではの面白さがあった。
しかし一番の強敵が東南アジア某国の情報部ってのは正直違和感アリ。
アスファルトの虎なんか
気分はルンルンなどという記述が数ヶ所にあって
ぉ大藪先生ぇぇ!?とか思った
sれは困るわ、混乱する
らしくないな
昔から「〜しちゃうな」とか使ってたけどな
今や警備システムを騙して1人の人間を殺すだけで1冊ミステリが書ける時代、
大藪センセが存命ならどんなものを書いていただろう
872 :
無名草子さん:2011/05/11(水) 20:17:50.51
>>871 「警備システム破った後で何をするのか」を一番書いて欲しいのに
「いかにこの警備システムは凄いか」を延々と書きそうだw
「非情の標的」を読んだがなかなかいいね。
よく「傭兵たちの挽歌」なんかが代表作として挙げられるけど、これを上回って「蘇る金狼」
に匹敵するくらいだと思ったんだけど誉めすぎかな。
段々敵が強大化していくのが面白い。その過程でまさか山野組が壊滅するとは思わなかった。
ラストは「骨肉の掟」とはちょっと違って若干の救いがあった。
古本ながらうっかり2冊買ってあって、古くて汚い方を旅行に持って行って旅先で処分して
きちゃったんだけど、新しいほうは'気違い'が'狂犬'に書き直されてた…。
謀略空路の水野や奴に手錠を・・の白鳥が登場する前の
遺体発見にうろたえる一般人の描写が丁寧で大好きだ
>>872 銀行の金庫を破ったり敵の本拠地に潜入する過程で、荒っぽい方法だけでなく
けっこう知的な方法でシステム破りを試みたりしていますが、はっきり言って現代の
警備システムはあまりにもハイテク化しすぎています。組織のエージェントが最新の
ハイテク機器を駆使したり天才ハッカーが仲間にいるという反則技を使わない限り、
関係者の脅迫や買収といったローテク方面での攻略しか方法がないでしょうね
>>873 基本的に角川文庫版は捨てちゃだめです。もちろん、それ以前の新書版等があれば
尚良いですね
>>874 それぞれが病や障害を抱えた老夫婦の、互いに支えあう静かな生活がさり気無く
描かれている所が好きです。大藪作品には、本来なら省略するはずの脇役の心理や
生活状況が描かれたり、主人公への恩義から沈黙を守ったり、職業的正義感から
部下が警察へ電話しようとするのを止めたりするシーンが出てきます。こういう部分に
作者の優しさを感じることができます
876 :
無名草子さん:2011/05/13(金) 11:39:07.03
東京の警備会社で6億円強奪。
実は「切札は俺だ」みたいなカラクリがあったら・・・・とつい勘ぐってしまう。
金狼では人力で現金運んでたなw
>>877 金庫にはニトログリセリンだろ
受け皿のゴム粘土も忘れるな
支店長を絞めて低酸素症にするとか
黄金の指の職人呼ぶとか
881 :
無名草子さん:2011/05/13(金) 21:06:27.12
>>878 チェーン付きのジェラルミンケースな
バレバレやんw
家主を銃で脅して開けさす
家主が金庫の中の拳銃に手をのばしかけて思いとどまったら
褒める
そして殴る
884 :
無名草子さん:2011/05/14(土) 12:35:37.43
東京の6億強奪事件。
大藪作品なら重傷負った警備員が復讐の為に懸命にリハビリの上、情報収集で犯人に肉薄していく展開だな。
結局一番金持ちになったのは貨幣価値で比較すると
晶夫?
どんなに金を手に入れようがハンティング旅行以上の使い道を
考えそうにない連中だからなあ
起業するでなしファミリーやら軍団やら作るでなし
887 :
無名草子さん:2011/05/15(日) 00:00:46.46
888 :
無名草子さん:2011/05/15(日) 02:10:07.45
広大な土地を買ってハンティングとか良くあるパターン。すごい贅沢だ
三キロくらいある骨付き肉をたいらげて、さらに骨髄まで食うシーンがあるのはどの話だっけ?
運んできたホテルのボーイが「これなら精がつきますね」みたいなことを言ってたはず
戦士の挽歌や処刑戦士にもあったけど、骨髄まで食うというのがいかにもスタミナ付きそうで
読んでる自分まで元気が出る
それから睾丸やレバーなどの刺身を食うシーンが出てくる作品を教えてください。主人公じゃ
なくても良いです。汚れた英雄以外で
891 :
無名草子さん:2011/05/22(日) 20:30:26.01
>>890 非情の標的「これならごつう精がつきまっしゃろ。今夜がお楽しみで。」
睾丸の刺身
東名高速に死すで西城が子袋とチンポの刺身を食った
狼は暁を駆けるで金本シャーリングの男たちが豚の水子を刻んで羊水の
中に浮かせたドンブリを回し飲みした
あと西城の前や横に回り込んできて様々な部位の内臓等を生のまま食った
主人公がAK47を使ったのはこの時の西城だけか?
>>892 「睾丸の刺身」が一瞬作品のタイトルに見えたw
「非情の標的」の真下に書いてあるもんだから。
ひどいタイトルだなw
どんなストーリーになるか?
>>892 「長く熱い復讐」の鷲尾も使ってるよ
ラスト直前のみではあるけど
一番心に残った食い物はフリーズドライの野菜と牛肉の粉末を湯にぶちこんだやつ
味など、無論、わからない。
そこで「ピリピリ」をぶっこむんですね。
普通、塩コショウだろう。
898 :
無名草子さん:2011/05/23(月) 21:30:00.18
刺激物採りすぎても、今ならH2ブロッカーで治るが当時は死活問題。
899 :
無名草子さん:2011/05/23(月) 23:15:28.98
刺激物で思い出したが、西城は痔だったな。
読んでて、どうしてそんな格好悪い設定に?と疑問だった。
>>890 「トラブル・シューター」ではホーデンや子宮やヴァギナの刺身を飽食した
という描写があります
>>892 >主人公がAK47を使ったのはこの時の西城だけか?
「連隊旗奪還作戦」の伊達邦成、「ジャングルの豹」のホワン・ミン、それに
「われ、サイゴン大使館を占領せり」のグエン・ヴァン・ムオイなどがいます
>>896 その後、生死の境を彷徨った後に病状が好転し、同じ食事をとるのですが
その時は味がわかるというのが印象深かったです。その後、時間経過と共に
温かいパンやスタミナを回復させる鹿の脳を炙ったものやレバーのフライ
などを食べて、気力と体力を取り戻していく過程が好きです
>>899 私個人の意見ですが、伊達邦彦は作者の完璧な理想像であり、西城秀夫は
同じ理想像でありながらより作者自身に近い考えや嗜好や弱点の持ち主
なのではないでしょうか
答えてくれた皆さんありがとう。まだ読んでない作品を含めて探してみるよ
とりあえず今夜は焼き肉屋に行ってくる。生肉はちょっと怖いから良く焼くけどw
902 :
無名草子さん:2011/05/24(火) 19:53:29.74
短編の主人公のほうが魅力的
・野心家
・安月給
・安酒
・安アパート
・ヘビースモーカー
・反体制だが左翼思想ではない
・水商売や年上の女を抱いてイカせる
・表だろうと裏だろうと組織じみたものを嫌う
NHKでやってた「昭和のヒーロー達」とかいう番組で日活アクションの話題
になった時、コメンテーターの一人が「当時はガン・ブームがあって、大藪春
彦さんの本なんかも人気で・・・」とかいっていた。文脈上では名前を出す必
要はなかった。名前を出したくてしょうがなかったのかな、と思うと少し嬉し
くなった
うちの兄貴によると昔「ワル」という梶原一騎原作の漫画があってチンピラの台詞に
「ブンガクなんて分からねえや。読むんなら大藪春彦か柴田練三郎だな」ってのがあったらしい
905 :
無名草子さん:2011/05/24(火) 23:40:55.58
>>902 題名忘れたが主人公が昔レイプした女と再会して、死のドライブする話が
印象的だった。
906 :
無名草子さん:2011/05/24(火) 23:42:37.85
907 :
無名草子さん:2011/05/25(水) 01:31:59.16
908 :
無名草子さん:2011/05/25(水) 20:13:25.28
死に急ぐ者
910 :
無名草子さん:2011/05/25(水) 21:08:30.98
初期短編集の主人公は正社員とか労働組合とか、
政府の対策とか、そういったことに感化されていない。
ともかく、不満とエネルギーが蓄積され、
それを仕事で昇華するという発想もない。
酒を飲み、女を抱き、暴力団相手でも拳を振る
「俺は誰の飼い犬でもない」
そんな無知の反面でスポイルされない精神が長く読み継がれる要素であろう。
911 :
無名草子さん:2011/05/25(水) 23:26:08.57
「黄金の謀略」は後味の悪さがクセになるな。
912 :
無名草子さん:2011/05/26(木) 00:25:00.08
当時の大藪は今で言うと東野作品のような感じだった。
913 :
名無しは、死なず:2011/05/26(木) 12:49:28.00
>>904 原作は梶原氏の実弟、真樹日佐夫。
私の記憶では「さーて家に帰って大薮か柴練でも読むかな」
みたいな文章でした。
まあ殆ど同じか・・・
914 :
無名草子さん:2011/05/26(木) 14:32:47.79
真樹日佐夫の小説はつまらない。
空手かとしては優れているかもしれないし、
喧嘩も多く経験しているだろう。
ボクサーがボクシング小説書けないとか、
野球選手が野球小説書けないのと同じ。
文章で現実の経験は超えられない。
915 :
904:2011/05/26(木) 16:56:09.35
916 :
無名草子さん:2011/05/26(木) 19:11:05.90
女のヴァギナにタバコを突っ込み、
ヴァギナから煙を出すという展開。
917 :
無名草子さん:2011/05/26(木) 20:35:02.04
ストリッパーを抱き上げて仲間に放り投げるっていう短編の一場面もあったな。
>>914 まぁ漫画の方は面白いと想いましたが、俺は。
そういや真樹作品の代表的な主人公も何処となく大薮作品の面々と似てる様な気が……
919 :
無名草子さん:2011/05/28(土) 19:01:52.39
主人公たちはハンティング大好きだけど、作者が行ってない地域の獲物は倒してないよね
白熊やセイウチは誰も穫ってないはず。ヘッドハンターの杉田も馬で行けないから断念してた
北極圏でのハンティングを読みたかったなあ
この人の作品は食事シーンも素晴らしいが、睡眠に関する描写も秀逸。朝倉の20分くらいの仮眠や
速水の泥のような眠り。中でも若林が嵐と格闘した後の「死のような眠り」が良い
この時の若林って、5日くらい寝なかったんだよな?
921 :
無名草子さん:2011/05/31(火) 21:04:33.32
こないだの6億強奪事件で二人の容疑者に逮捕状出たらしい。
何とも不謹慎だが、捕まる時に多少なりとも足掻いてカーチェイスとか
して欲しい所。
922 :
無名草子さん:2011/05/31(火) 21:13:01.92
>>921 時代背景の問題だろうな。
今は刑事ドラマでも拳銃バンバン撃ったり、
派手なカーチェイスなんかやらなくなってる。
まあ、実際に警察でもヤクザでも1度も拳銃撃たずに引退する人が大半だしねw
923 :
無名草子さん:2011/06/01(水) 03:39:46.30
奪った連中同士で内ゲバってのもアリかもな。
924 :
無名草子さん:2011/06/01(水) 18:23:57.97
暴力団と警察の両方から追われるというパターンもあり。
925 :
無名草子さん:2011/06/01(水) 19:32:55.17
大藪御大がまだ存命だったとしたら絶対この事件についてコメント
求められてるだろうな。
926 :
無名草子さん:2011/06/01(水) 19:42:15.13
ただ、あまり実際の事件についてコメントしたりしないタイプだったよ。
927 :
無名草子さん:2011/06/01(水) 21:17:24.96
今は作家が世の中に対して
安っぽくコメントするからな。
コメンテーター作家不要!
ロス疑惑の時に汚れた英雄が取り上げられた時は、インタビューで「主人公の生き方は(容疑者とは)
まったく違う」と答えてたな
929 :
無名草子さん:2011/06/02(木) 21:27:23.88
大藪は「エクスタミネーター」のパンフにも適当な寄稿してるし、意外と
フットワークが軽いというか「求められればそれなりのコメント」出し
そうな気もする。
931 :
無名草子さん:2011/06/04(土) 23:39:56.95
見直してみたが寝なかったのは5日じゃなくて50時間
932 :
無名草子さん:2011/06/05(日) 01:03:29.21
>>930 獣じみた体力誇る主人公多いし「いるかも」と思ったが流石に
無いかw
>>931 海が荒れはじめてからは寝てないはずだから、もっと長く寝てないよ。確か3日くらいか
大藪作品は夜学に通いながら働いたりして慢性的な睡眠不足の主人公がけっこういたな
「睡眠不足は栄養で補える」
成長期に睡眠不足でも逞しく成長する主人公。でもたっぷり睡眠をとっていたら、もっと大男に
なっていたんだろうな
>>934 モツの焼き肉を二キロ、マグロのネギマなら鍋一杯だっけ?
寝不足の状態で仕事に取りかかるためにアルコールで活を入れ、市場で仕入れた食い物を
たいらげていったらしいが、普通は余計に眠くなるんじゃないか?w
>>919 植村直己の手記などを読むと、北極圏でハンティングをする杉田淳の物語を
読んでみたかったと心から思います。白熊に関しては、確か回想シーンの中で
速見誠が狩りに出かけたはずです
>>933 物語がスタートした時点で、海が荒れ始めて80時間です。さらに20時間は
頑張ったので、4日間くらいは寝なかったみたいですね。この作品の最初の
方に登場する、チューン・アップしたフロンテが好きです。自分の力だけで
目一杯チューンした、外観はオンボロだが中身は高性能の車というのは
まさに主人公の分身そのものという感じです
伊達邦彦もチューンしたスバルの軽に乗ったことがあるな。あまり活躍しなかったけど
最初にエンストさせるあたりがリアルだった
>937
人間、睡眠不足になると食欲を司る中枢が麻痺して、過食状態になるらしい。
手塚治虫も「睡眠不足は大食いでカバーする」と主張していた
941 :
無名草子さん:2011/06/06(月) 21:18:21.34
それより男は極端な睡眠不足になると性欲が異常にアップするんだよ。
死ぬのではないか?−子孫が残せないー生殖行動(セックス)したくなる
食うことで一時的に死の意識からは逃れるが、どんなに食っても、
睡眠をとらない限り通常の意識には戻れない。
「非情の掟」の島津の負傷率と回復力は異常。折れた肋骨が三日でくっつくとか、伊達邦彦も
見習わないとダメだな。折れた肋骨が肝臓に突き刺さった状態から自力で回復した奴(名前忘れた)と
並ぶ獣並みの生命力だ
943 :
名無しは、死なず:2011/06/11(土) 04:26:10.06
大藪作品を出来る限り読んでみたいのだが、以前古本屋で購入した短編集が
何故だか解らないが俺としては全体的にチョットイマイチだったのでどうもな……確かザ・挑戦者だった。
取り敢えず初心者はどこから始めりゃいいのよ。
947 :
名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw :2011/06/11(土) 12:32:14.15
>>943 同じ大藪ファンでも、けっこう作品の好みが分かれたりするものですが、
とりあえず短編集なら「名のない男」や「傭われ探偵」や「トラブル・シューター」、
長編なら「野獣死すべし」、「汚れた英雄」、「蘇る金狼」、「傭兵たちの挽歌」
あたりから読んでみてはどうでしょうか。「曠野に死す」や「狼は曉を駆ける」
といった西城秀夫シリーズも面白いですよ
948 :
無名草子さん:2011/06/11(土) 12:45:42.10
高校生の時50分かかる通学を大藪作品読んでた。松田優作の映画も欠かさず観てた。懐かしいな。写真で大藪先生見た時は正直驚いたけど。
>>947 大藪作品といえば「餓狼の弾痕」に代表される後期の作品は
もう、何と言うか……な出来らしいのですが、その辺については
如何想われていらっしゃるんですか?
>>949 年を経れば経るほど、才能の輝きを増す絵描きや彫刻家と違って
小説家などは加齢による才能の枯渇が顕著だろう。
仕方ないとしか言いようがない。
951 :
無名草子さん:2011/06/11(土) 22:58:20.53
才能の枯渇とかいう話じゃないと思うが
漫画家みたいにゴースト使わず体も物語もボロボロに衰えても
一人ペンを握ってた姿は嘲笑っていいものではない
餓狼とか暴力租界はまんま出す出版社のが頭おかしいんだと思う
>>952 だが大藪春彦にそんな、簡単に駄目出し出来る様な編集者がいたのか?って事がさ……
いくら老い耄れたといっても大藪春彦って権威にはそうそう反論出来ないだろうって。
まぁそのまんま出した結果、心無い評論家にコケにされ続けるってのは何ともイヤなのだけどね。
なんの最善の方策があったのか? と考えてみるとどうにもこうにもならんよ、現実なんてさ。
>>949 ファンによって思いは様々でしょうが、私は彼が書き続ける限りそれを読んだでしょうし、
それが面白くなければ一読して終わりにするだけです。以前にも書きましたが、
死の直前まで書き続けた彼の姿勢を私は支持します
>>953 彼が全盛期の頃ですら、多くの評論家は黙殺するか「女と銃と車を取ったら云々」と
頭の悪い批判をするだけでした。「言いたい奴には勝手に言わせておけ」です
955 :
無名草子さん:2011/06/12(日) 23:12:59.98
自分が一番好きな作品ではないが、大藪初心者、いわゆる一般の人におすすめするのは
蘇る金狼以外にはないな
大藪エキスも程良く出てるしエンタティメント度も作品の完成度も高い
956 :
無名草子さん:2011/06/13(月) 00:23:12.46
いきなり長編はきついと思う。
自分なら「名のない男」「破壊指令No1」辺りを薦めたい。
バイクに嵌っていた俺は、汚れた英雄がファーストだったな。
セックス描写が一番いいのってどれだろう。
958 :
無名草子さん:2011/06/13(月) 19:37:15.80
セックス描写は下手だよ。
ゴルゴ13と同じでセックスと女の描き方は下手。
「非情の女豹」は変態性欲者のオンパレード
>>952 でも大薮先生ほどの人物にうまくダメ出し出来る編集者なんて居たのですかね?
いくら老いたりとは言え、大薮春彦に変わりは無いのですし……
まぁ作者と出版社のどちらがアレなのかと思うと何ともならない。どちらの責任が大なのだろう?
961 :
無名草子さん:2011/06/14(火) 18:41:48.78
>>958 共通するのは痩せた女が出てこないことだろうなw
もう、女といったらムチムチの肉感的で、
女というより動物的な牝であるというような解釈。
962 :
無名草子さん:2011/06/14(火) 19:46:05.28
>>960 「大藪先生の本は必ず売れますから〜」と大藪のプライドを
擽り続けた結果、無理をさせてしまった出版社が若干罪が重い
気がする。
尤も、大藪からすれば「物書きのまま死なせてくれた事」に
感謝してるかも知れんが。
最近短編集をよく読む。というか正確には他作家の長編小説を読んで疲れたら
未読の作品が多い短編集を読む。長編はいささかワンパターンといわざるを得
ない大藪先生、短編をもっと書かせても良かったんじゃないだろうか?あと、
コンバットマガジンのエッセイを読む限りユーモラスなエッセイを書くことも
出来ただろうに、ワールドフォトプレスの編集者はあんまりエッセイの才能を
伸ばすとかできなかったんだろうな・・・、と思う
それにしてもここ最近の原発関連の事態を大薮先生だったらどう描いてくださるのか? という
仮定をしてみたいと想っている人はいるんですかね。
>>963 中短編は商業的にアレらしいから余り喜ばれないそうなので……
965 :
無名草子さん:2011/06/14(火) 23:39:16.10
資金源強奪っつう75年の深作欣二の映画、あらすじが大藪っぽい
チンピラのヒットマンがムショから出てくると女は兄貴分のものになっており、
組織からも邪魔者扱いされる。
そこでムショ自分の仲間を引き入れ組織の賭場を襲い、現金を強奪し
復讐に成功するが…というお話。
喜劇的な要素も強いが、それによってムードが緩和されたのがプラスしたのか
犯罪映画にしては珍しく完全勝利に終わっている。
966 :
名無しは、死なず:2011/06/15(水) 16:48:49.20
大藪作品に関して時々感じることがある。
それはここで何度か話題にもなったゴースト作(?)についてだ。
若手時代は鼻血を吹き出しながらも病室で執筆。
評価こそ高くないものの晩年は混濁した意識の中で
「暴力租界」を書き続けた。
そんな大藪氏が他人に大藪名で作品を本当に書かせるだろうか。
たしかに「これは本当に大藪が書いたのか」と思った作品はあるのだが・・・
967 :
無名草子さん:2011/06/15(水) 18:33:04.08
ジャズを聴きながらオナニーするような女が似合いそう
968 :
無名草子さん:2011/06/15(水) 19:47:56.86
「復讐のシナリオ」は
「以前書いた短編(男2人に女が絡んで猟に託けた殺人計画モノ)を
ゴーストに現代風にアレンジさせた」としか思えない出来だった。
後期の書き下ろしが比較的光文社に集中してたのも光文社が用意した
ゴースト(製作補助)が居たからこそって気もするが。
969 :
無名草子さん:2011/06/17(金) 11:05:56.22
主人公はみんな身長180以上のイケメン。病気知らずのスーパーマン。リアリティゼロ
映画“拳銃残酷物語”を見た。主人公の名前が登川、ボスを社長と呼ぶから、
これは「ウィンチェスターM70」の映画版である。が、銀行強盗ではなく、
競馬の売り上げ金奪取、あんまり人が死なない(というか、「ウィンチェスタ
ーM70」並みに人が死ぬ映画なんて当時は作れないだろう)が、まぁそこそ
こは面白い。敵味方入り乱れる無茶苦茶な銃撃戦とかは結構原作の雰囲気を再
現していると思う
エスペラントやユキチカを公用語にしようとしてるのと同じ
972 :
無名草子さん:2011/06/18(土) 01:30:37.58
渡部陽一カメラマンや傭兵・高部正樹といった人達は
経歴でいったら大薮作品の主人公と共通するものが少なくないのに、
未だに大薮作品の主人公の様には為りませんですね。一体なにが原因なのでしょうか?
女の影もなけりゃ金のにおいもしねぃもん、二人とも。
>みんな身長180以上
>イケメン
>病気知らず
でっかい釣り針ですね
↑
釣れた!
976 :
無名草子さん:2011/06/18(土) 20:54:10.28
いや実際、みんな180以上あるしイケメンだろ? 怪我しても化け物みたいなスピードで回復するし
病気になることもない。釣りじゃないよ
/ ̄ ̄ ̄ ̄\
( 人____)
|ミ/ ー◎-◎-) 誰か文才のある人、彼がリアリティを感じられる
(6 (_ _) ) ようにこんな主人公のハードボイルドを書いて
| ∴ ノ 3 ノ あげてください。
\_____ノ
978 :
無名草子さん:2011/06/19(日) 14:54:16.61
確か志水辰夫の「深夜ふたたび」が深夜プラス1のオマージュで、デブのアル
中が主人公だったな
まぁ尤もハードボイルドという言葉と定義の本来の意味からすれば、
大概の大薮作品は妙に怪しい所が少なからず……だと思っちゃうので何とも(話の質には関係無いけど)。
だいたい優れた素質と技能でちょっと感情移入できる人物のちょっとでも共感できる行為を
躍動的かつ肯定的に描く……ってのは、本当にハードボイルドなのかね? ぜんぜん甘ったるいよw
ごめんなさい。エンター押しちまった。
>>977 メモ帳でもいいから、自分が「こういうキャラなら、リアリティあるよ」というのを設定して、原稿
用紙100枚ぐらい書いてみて。
結構難しいよ。大薮の主人公は、今で言う中二厨だと思う。でも、そうしないと、テンポ良ストーリー
がすすまなクなると思う。
攻撃し撃滅しろ。細かい事はいいんだよ<これが大事なのかな、と自分で欠いてみて思ったんだ。
982 :
松の根っ子:2011/06/20(月) 00:03:53.61
処女作の伊達邦彦が作者の中二厨妄想なのは仕方がない
>944氏
ありがとう!!
完読しました。
続編も読んでみます。
984 :
無名草子さん:2011/06/20(月) 13:44:05.98
お前ら中二厨と言いたいだけだろ。主人公が作者の理想像というのは珍しいことじゃない
大藪作品の主人公は作者だけでなく読者にとっても理想だからな
大薮に影響を受けただろうな、という作者の主人公よりも同化できるんだよな。薮さんの描く
主人公は。完璧で無い主人公も多いからなのかな。西城とか。
攻撃し撃滅せよ。女はのし倒して言う事を聞かせろ。金があったら奪いつくせ。怖かったら小便
ちびったっていいぜ。こまけえこたぁ、いいんだよ。
そういやウェポン・ハンターシリーズって面白いんですか? あまり評判に上がる事が無いのでひょっとして、と思うんだけど……
987 :
無名草子さん:2011/06/20(月) 22:48:38.36
一作目で解説者が「数ある傑作のなかでは、とくに完成度の高い作品とはいえない
かもしれないが」とか言っちゃってるんだよな。
でも一作目は結構面白いと思うんだが。
989 :
無名草子さん:2011/06/21(火) 01:11:19.02
>>970 どこで見られましたか?
自分が大藪原作映画で見られてないのはそいつと街が眠る時、赤い手裏剣、爆破3秒前(原作・破壊指令NO1)だけだ。
990 :
無名草子さん:2011/06/21(火) 03:55:27.36
>>989 チャンネルNECOでやっていました。JCOMです
992 :
無名草子さん: