順当に呉用を頭領にもってゆく方向に展開すべきだったね。あるいは、交易を新しい国の中心産業に
するのならば、盧俊義を殺さずに生かしておくとかな。
呉用は、武官と文官の対立の中で嫌われ者になっていったが、こういう対立を描くのなら老大国である
宋で描くのが当たり前。宋に較べると組織が小さくかつ新しい梁山泊の中では、文官も武官もないだろう。
目標を達成するまでは、両者の間に軋轢があったとしても、老大国よりは互いに譲歩ができるものだぞ。
政権を獲ったら連立を組むべき野党どうしの連携は、政権を獲るまでは、円滑にゆくだろうが。
対立が表面化するのは政権奪取後だ。
また、日本における諸葛亮の人気を考えるならば、軍師呉用を嫌われ者にするなど、営業戦略として拙すぎる。
公孫勝以下では、頭領は無理だろうからな。
だいいち、呉用が嫌われた理由が一人で何でもやるからだった。しかし、呉用は戦場で戦闘行為をしたことがない。
楊令は戦闘でも中心人物。それ以外でも中心人物。何でもひとりでやっている。嫌われないという設定が
不思議でならんのよ。しかも民を皆殺し。略奪やり放題。これで楊令が梁山泊の頭領として同志から
熱望されるという展開は、もう読者をバカにしているとしか言いようがない。
文句を言わずに読みつづけている奴の神経が理解できん。