キャラをためこんでおいて、戦で殺すだけなんで、物語としての広がりに欠けたな。
ちょこっと登場して次に出てくるときは戦死という無個性キャラを数十人も作ったため、
キャラ相互の区別が困難。まあ誰がどこで死のうと、どうでもいい物語になった。
広がりをもたせようとした方臘戦・燕京戦は、呉用以外の梁山泊のキャラには無関係なので、
不満が募っただけ。ドウカン・ファイトという狭い地域で闘われる戦で、宋の命運が
決定されるという展開は、物語を小さなものにしたしな。
戦後の新しい国づくりは、楊令ひとりのアイデアをなされたため、読者の楊令嫌いに拍車を
かけただけ。あと2回の連載で終了されることを切に願う。続々編なんて、とんでもない。
楊令伝の連載が終了し、この世に楊令がいないと思うだけで、我々は清々しい気分になれる。