北方水滸伝・楊令伝を語ろう第四十六章

このエントリーをはてなブックマークに追加
775無名草子さん
>>774
連載開始直後の対談で、「文体が変りましたね」という質問に対して、「中学生の読者もいる
から、彼らにもわかりやすいように書いていたら、そうなった。意識して文体を変えたつもり
はない」というお話だった。
だが、中学生ぐらいになると、時代小説特有のテクニカル・タームを使ってやった方が、彼ら
も喜ぶと思う。
邪推かもしれないが、俺は、この作品が世界の児童文学として、世界中の幼児の心に灯火
をつけることを予想されて、テクニカル・タームを使用することを極力避けられているのだと思う。
世界各国の言語に翻訳された楊令伝は、難しいテクニカル・タームもないから、世界の児童
に読まれる。世界の児童は、楊令殿や岳飛のように大きな人物になるべく、無差別に民を
虐殺しはじめる。世界は幼児による虐殺の阿鼻叫喚の中で、美しく生まれ変わるんだよ。