北方水滸伝・楊令伝を語ろう第四十六章

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774無名草子さん
「枚を噛む」が出てこなくなった理由が、前から気になっていたんだよな。
他の歴史小説では、枚を噛むのは、もっぱら馬。
北方作品では、もっぱら人なんだ。馬には草鞋を穿かせて足音は消していたが。
俺は戦国時代の戦にそんなに詳しくないが、常識的には、他の作家のように、
馬に枚を噛ませるのが正しいと思う。
人間は自分の意思で声を出すことを我慢できるが、馬には人間のような意思がない。
なぜ人が枚を噛み、馬が噛まないのか、不思議だった。

いずれにしても、このような近代以前の戦に特有のテクニカル・タームが出てくると、
時代小説を読んでいるという気分を味わえたよな。楊令伝は、それらテクニカル・ターム
が著しく少ない。